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Oracle® Databaseリファレンス
12c リリース1 (12.1)
B71292-14
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9.16 V$SESSION

V$SESSIONは、カレント・セッションごとのセッション情報を示します。

データ型 説明

SADDR

RAW(4 | 8)

セッション・アドレス

SID

NUMBER

セッション識別子

SERIAL#

NUMBER

セッション・シリアル番号。セッションのオブジェクトを一意に識別するために使用されます。この番号により、あるセッションの終了と別のセッションの開始が同じセッションIDで行われる場合に、セッション・レベルのコマンドが正しいセッション・オブジェクトに適用されるようになります。

AUDSID

NUMBER

監査セッションID

PADDR

RAW(4 | 8)

このセッションを所有するプロセスのアドレス

USER#

NUMBER

Oracleユーザー識別子

USERNAME

VARCHAR2(30)

Oracleユーザー名

COMMAND

NUMBER

進行中のコマンド(最後の文が解析される)。

次のSQL問合せを実行することで、このCOMMAND列に戻された任意の値nのコマンド名がわかります。

SELECT command_name
   FROM v$sqlcommand
   WHERE command_type = n;

このCOMMAND列の0の値は、コマンドがV$SESSIONに記録されていないことを意味します。

OWNERID

NUMBER

移行可能なセッションを持つユーザーの識別子。値が2147483644の場合、列の内容は無効。

Parallel Slavesを使用する操作の場合、この値は4バイトとして解釈される。下位2バイトはセッション番号を表し、上位のバイトは問合せコーディネータのインスタンスIDを表す。

TADDR

VARCHAR2(16)

トランザクション・ステート・オブジェクトのアドレス

LOCKWAIT

VARCHAR2(16)

セッションが待機しているロックのアドレス。ロックがない場合はNULL。

STATUS

VARCHAR2(8)

セッションの状態:

  • ACTIVE - セッションがSQLを実行中

  • INACTIVE - 非アクティブで、制限が構成されていないか構成された制限を超えていないセッション

  • KILLED - 消去予定のマーク付きセッション

  • CACHED - Oracle*XAで使用するために一時的にキャッシュに入っているセッション

  • SNIPED - 構成された制限(リソース・マネージャのコンシューマ・グループに指定されたリソース制限またはユーザー・プロファイルで指定されたアイドル時間など)のいくつかを超えている非アクティブ・セッション。このようなセッションが再びアクティブになることはできない。

SERVER

VARCHAR2(9)

サーバー・タイプ:

  • DEDICATED

  • SHARED

  • PSEUDO

  • POOLED

  • NONE

SCHEMA#

NUMBER

スキーマ・ユーザー識別子

SCHEMANAME

VARCHAR2(30)

スキーマ・ユーザー名

OSUSER

VARCHAR2(30)

オペレーティング・システムのクライアント・ユーザー名

PROCESS

VARCHAR2(24)

オペレーティング・システムのクライアント・プロセスID

MACHINE

VARCHAR2(64)

オペレーティング・システム・マシン名

PORT

NUMBER

クライアントのポート番号

TERMINAL

VARCHAR2(30)

オペレーティング・システムの端末名

PROGRAM

VARCHAR2(48)

オペレーティング・システムのプログラム名

TYPE

VARCHAR2(10)

セッション・タイプ

SQL_ADDRESS

RAW(4 | 8)

SQL_HASH_VALUEとともに使用され、現在実行されているSQL文を識別する

SQL_HASH_VALUE

NUMBER

SQL_ADDRESSとともに使用され、現在実行されているSQL文を識別する

SQL_ID

VARCHAR2(13)

現在実行されているSQL文のSQL識別子

SQL_CHILD_NUMBER

NUMBER

現在実行されているSQL文の子番号

SQL_EXEC_START

DATE

このセッションにより現在実行中のSQL実行が開始された時刻。SQL_IDがNULLの場合はNULL。

SQL_EXEC_ID

NUMBER

SQL実行識別子。SQL_IDがNULLの場合、またはSQL実行がまだ開始されていない場合はNULL(V$SQL_MONITORを参照)。

PREV_SQL_ADDR

RAW(4 | 8)

PREV_HASH_VALUEとともに使用され、前回実行されたSQL文を識別する

PREV_HASH_VALUE

NUMBER

SQL_HASH_VALUEとともに使用され、前回実行されたSQL文を識別する

PREV_SQL_ID

VARCHAR2(13)

最後に実行されたSQL文のSQL識別子

PREV_CHILD_NUMBER

NUMBER

最後に実行されたSQL文の子番号

PREV_EXEC_START

DATE

前回実行されたSQL文のSQL実行開始

PREV_EXEC_ID

NUMBER

前回実行されたSQL文のSQL実行識別子

PLSQL_ENTRY_OBJECT_ID

NUMBER

スタック上の最上位PL/SQLサブプログラムのオブジェクトID(PL/SQLサブプログラムがスタック上にない場合は、NULL)

PLSQL_ENTRY_SUBPROGRAM_ID

NUMBER

スタック上の最上位PL/SQLサブプログラムのサブプログラムID(PL/SQLサブプログラムがスタック上にない場合は、NULL)

PLSQL_OBJECT_ID

NUMBER

現在実行中のPL/SQLサブプログラムのオブジェクトID(SQLの実行中はNULL)

PLSQL_SUBPROGRAM_ID

NUMBER

現在実行中のPL/SQLオブジェクトのサブプログラムID(SQLの実行中はNULL)

MODULE

VARCHAR2(64)

DBMS_APPLICATION_INFO.SET_MODULEプロシージャをコールして設定された、現在実行中のモジュール名

MODULE_HASH

NUMBER

MODULE列のハッシュ値

ACTION

VARCHAR2(64)

DBMS_APPLICATION_INFO.SET_ACTIONプロシージャをコールして設定された、現在実行中のアクション名

ACTION_HASH

NUMBER

ACTION列のハッシュ値

CLIENT_INFO

VARCHAR2(64)

DBMS_APPLICATION_INFO.SET_CLIENT_INFOプロシージャによって設定された情報

FIXED_TABLE_SEQUENCE

NUMBER

この列には、セッションがデータベースへのコールを完了するたびに増加する数値が示され、動的パフォーマンス表から介入的選択が行われる。この列は、データベース内の統計情報を監視するパフォーマンス・モニターで使用可能。パフォーマンス・モニターでデータベースを調べる場合は、現在アクティブなセッション、またはパフォーマンス・モニターが前回調べた中での最大値よりも大きい値を持つセッションを調べるだけで済む。前回、パフォーマンス・モニターがデータベースを調べた後は、その他のセッションはすべてアイドル状態になる。

ROW_WAIT_OBJ#

NUMBER

ROW_WAIT_ROW#に指定されている行を含む表のオブジェクトID

ROW_WAIT_FILE#

NUMBER

ROW_WAIT_ROW#に指定されている行を含むデータ・ファイルの識別子。この列が有効なのは、現在、セッションが別のトランザクションのコミットを待機しており、ROW_WAIT_OBJ#の値が-1以外の値の場合のみ。

ROW_WAIT_BLOCK#

NUMBER

ROW_WAIT_ROW#に指定されている行を含むブロックの識別子。この列が有効なのは、現在、セッションが別のトランザクションのコミットを待機しており、ROW_WAIT_OBJ#の値が-1以外の値の場合のみ。

ROW_WAIT_ROW#

NUMBER

現在ロック中の行。この列が有効なのは、現在、セッションが別のトランザクションのコミットを待機しており、ROW_WAIT_OBJ#の値が-1以外の値の場合のみ。

TOP_LEVEL_CALL#

NUMBER

Oracle最上位のコール番号

LOGON_TIME

DATE

ログイン時刻

LAST_CALL_ET

NUMBER

セッションSTATUSが現在ACTIVEである場合は、セッションがアクティブになってからの経過時間(秒)を表す。

セッションSTATUSが現在INACTIVEである場合は、セッションが非アクティブになってからの経過時間(秒)を表す。

PDML_ENABLED

VARCHAR2(3)

この列は、PDML_STATUS列に置き換えられた

FAILOVER_TYPE

VARCHAR2(13)

透過的アプリケーション・フェイルオーバー(TAF)がセッションで可能かどうか、およびどの程度まで可能かを示す。

  • NONE - このセッションで、フェイルオーバーは使用禁止。

  • SESSION - 切断後にクライアントによるセッションのフェイルオーバーが可能。

  • SELECT - セッションが進行中でもクライアントによるフェイルオーバー問合せが可能。

関連項目:

  • TAFの詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください。

  • TAFの構成の詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください。

FAILOVER_METHOD

VARCHAR2(10)

セッションでの透過的アプリケーション・フェイルオーバーを示す。

  • NONE - このセッションで、フェイルオーバーは使用禁止。

  • BASIC - 切断後にクライアントが再接続する。

  • PRECONNECT - バックアップ対象となる各インスタンスからのすべての接続をバックアップ・インスタンスがサポートできる。

FAILED_OVER

VARCHAR2(3)

セッションがフェイルオーバー・モードで実行中かどうか、およびフェイルオーバーが発生したかどうか(YES | NO)

RESOURCE_CONSUMER_GROUP

VARCHAR2(32)

セッションのカレント・リソース・コンシューマ・グループ名

PDML_STATUS

VARCHAR2(8)

ENABLEDの場合、セッションはPARALLEL DML使用可能モードになる。DISABLEDの場合、PARALLEL DML使用可能モードは、セッションにサポートされない。FORCEDの場合、セッションはPARALLEL DMLを使用するために変更される。

PDDL_STATUS

VARCHAR2(8)

ENABLEDの場合、セッションはPARALLEL DDL使用可能モードになる。DISABLEDの場合、PARALLEL DDL使用可能モードは、セッションにサポートされない。FORCEDの場合、セッションはPARALLEL DDLを使用するために変更される。

PQ_STATUS

VARCHAR2(8)

ENABLEDの場合、セッションはPARALLEL QUERY使用可能モードになる。DISABLEDの場合、PARALLEL QUERY使用可能モードは、セッションにサポートされない。FORCEDの場合、セッションはPARALLEL QUERYを使用するために変更される。

CURRENT_QUEUE_DURATION

NUMBER

セッションがキューされている(1)場合、現在までキューに費やしている時間。現在キューされていない場合、値は0

CLIENT_IDENTIFIER

VARCHAR2(64)

セッションのクライアント識別子

BLOCKING_SESSION_STATUS

VARCHAR2(11)

この列はブロッキング・セッションがあるかどうかを示す。

  • VALID - ブロッキング・セッションがあり、そのセッションはBLOCKING_INSTANCE列およびBLOCKING_SESSION列で識別される。

  • NO HOLDER - このセッションをブロックしているセッションはない。

  • NOT IN WAIT - このセッションは待機中ではない。

  • UNKNOWN - ブロッキング・セッションは不明。

BLOCKING_INSTANCE

NUMBER

ブロッキング・セッションのインスタンス識別子。この列は、BLOCKING_SESSION_STATUSの値がVALIDのときにのみ有効。

BLOCKING_SESSION

NUMBER

ブロックしているセッションのセッション識別子。この列は、BLOCKING_SESSION_STATUSの値がVALIDのときにのみ有効。

FINAL_BLOCKING_SESSION_STATUS

VARCHAR2(11)

最終ブロッキング・セッションとは、そのセッションから開始して相互にブロックされたセッションが続くことによって構成される待機チェーン内の、最後の要素のこと。循環待機チェーンの場合は、待機チェーン内のセッションのいずれかが最終ブロッカとして選択される。

この列は最終ブロッキング・セッションがあるかどうかを示す。

  • VALID - 最終ブロッキング・セッションがあり、そのセッションはFINAL_BLOCKING_INSTANCE列およびFINAL_BLOCKING_SESSION列で識別される。

  • NO HOLDER - このセッションをブロックしているセッションはない。

  • NOT IN WAIT - このセッションは待機中ではない。

  • UNKNOWN - 最終ブロッキング・セッションは不明。

FINAL_BLOCKING_INSTANCE

NUMBER

最終ブロッキング・セッションのインスタンス識別子。この列は、FINAL_BLOCKING_SESSION_STATUSの値がVALIDのときにのみ有効。

FINAL_BLOCKING_SESSION

NUMBER

ブロックしているセッションのセッション識別子。この列は、FINAL_BLOCKING_SESSION_STATUSの値がVALIDのときにのみ有効。

SEQ#

NUMBER

現行または前回の待機を一意に識別する番号(待機ごとに増分される)

EVENT#

NUMBER

イベント番号

EVENT

VARCHAR2(64)

セッションが待機しているリソースまたはイベント

関連項目: 「Oracle待機イベント」を参照。

P1TEXT

VARCHAR2(64)

第1待機イベント・パラメータの説明

P1

NUMBER

第1待機イベント・パラメータ(10進数)

P1RAW

RAW(8)

第1待機イベント・パラメータ(16進数)脚注 1

P2TEXT

VARCHAR2(64)

第2待機イベント・パラメータの説明

P2

NUMBER

第2待機イベント・パラメータ(10進数)

P2RAW

RAW(8)

第2待機イベント・パラメータ(16進数)脚注参照1

P3TEXT

VARCHAR2(64)

第3待機イベント・パラメータの説明

P3

NUMBER

第3待機イベント・パラメータ(10進数)

P3RAW

RAW(8)

第3待機イベント・パラメータ(16進数)脚注参照1

WAIT_CLASS_ID

NUMBER

待機イベントのクラスの識別子

WAIT_CLASS#

NUMBER

待機イベントのクラスの番号

WAIT_CLASS

VARCHAR2(64)

待機イベントのクラスの名前

WAIT_TIME

NUMBER

セッションが現在待機中の場合、値は0。セッションが待機中でない場合、値は次のとおり。

  • > 0 - 値は、前回の待機時間(1/100秒)

  • -1 - 前回の待機時間は1/100秒未満だった

  • -2 - パラメータTIMED_STATISTICSは、falseに設定された

WAIT_TIME_MICROおよびSTATE列が設定されている場合、この列は非推奨になる。

SECONDS_IN_WAIT

NUMBER

セッションが現在待機中の場合、値は現在の待機が開始されるまで待機した時間。セッションが待機中でない場合、値は前回の待機開始以降の時間。

WAIT_TIME_MICROおよびTIME_SINCE_LAST_WAIT_MICRO列が設定されている場合、この列は非推奨になる。

STATE

VARCHAR2(19)

待機状態:

  • WAITING - セッションは現在待機中。

  • WAITED UNKNOWN TIME - 前回の待機時間が不明。パラメータTIMED_STATISTICSfalseに設定されている場合はこの値。

  • WAITED SHORT TIME - 前回の待機は1/100秒未満だった

  • WAITED KNOWN TIME - 前回の待機時間は、WAIT_TIME列で指定される

WAIT_TIME_MICRO

NUMBER

待機時間(マイクロ秒)。セッションが現在待機中の場合、値は現在の待機に費やされた時間。セッションが現在待機中でない場合、値は前回の待機の待機時間。

TIME_REMAINING_MICRO

NUMBER

値は、次のように解釈される

  • > 0 - 現在の待機の残り時間(マイクロ秒)

  • 0 - 現在の待機はタイムアウトした

  • -1 - セッションは現在の待機内で無期限に待機できる

  • NULL - セッションは現在待機中でない

TIME_SINCE_LAST_WAIT_MICRO

NUMBER

前回の待機終了後の経過時間(マイクロ秒)。セッションが現在待機中の場合、値は0

SERVICE_NAME

VARCHAR2(64)

セッションのサービス名

SQL_TRACE

VARCHAR2(8)

SQLトレースが使用可能(ENABLED)か使用禁止(DISABLED)か

SQL_TRACE_WAITS

VARCHAR2(5)

待機トレースが使用可能(TRUE)か使用禁止(FALSE)か

SQL_TRACE_BINDS

VARCHAR2(5)

バインド・トレースが使用可能(TRUE)か使用禁止(FALSE)か

SQL_TRACE_PLAN_STATS

VARCHAR2(10)

行ソース統計が各カーソルのトレース・ファイルにダンプされる頻度

  • never

  • first_execution

  • all_executions

SESSION_EDITION_ID

NUMBER

セッションでsys_context('USERENV', 'SESSION_EDITION_ID')によってレポートされる値を示す。

CREATOR_ADDR

RAW(4 | 8)

プロセスまたはサーキット作成のアドレス

CREATOR_SERIAL#

NUMBER

プロセスまたはサーキット作成のシリアル番号

ECID

VARCHAR2(64)

アプリケーション・サーバーから送信された実行コンテキストの識別子

SQL_TRANSLATION_PROFILE_ID

NUMBER

SQL翻訳プロファイルのオブジェクト番号

PGA_TUNABLE_MEM

NUMBER

調整可能なPGAメモリーの量(バイト単位)。

調整が困難なメモリーは、V$PROCESSPGA_ALLOC_MEMからV$SESSIONPGA_TUNABLE_MEMを引いた量。

CON_ID

NUMBER

データが関係するコンテナのID。可能な値は次のとおり。

  • 0: この値は、CDB全体に関連するデータを含む行に使用される。この値は、非CDB内の行にも使用される。

  • 1: この値は、ルートのみに関連するデータを含む行に使用される

  • n: nは、データを含む行に適用されるコンテナID

EXTERNAL_NAME

VARCHAR2(1024)

データベース・ユーザーの外部名。エンタープライズ・ユーザーの場合は、Oracle Internet Directory DNを戻す。

脚注1

P1RAWP2RAWおよびP3RAW列には、数値が16進数で表示されることを除けば、P1P2およびP3列と同じ値が表示されます。

関連項目:

  • V$SESSIONを使用してバッファ・ビジー待機を待機しているオブジェクトを特定する例は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。

  • V$SESSIONを使用してI/Oを待機しているセッションを判断する例は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。

  • DBMS_APPLICATION_INFOパッケージの詳細は、『Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス』を参照してください。