TxVer3.1修復方法

04/02/25 更新

TPiCS-X Ver3.1 2004/1/13から2/24までのコンパイル日のものをインストールした場合の修復方法

不具合の状況
 


上記TPiCS-Xで、Web調達オプションの送信ファイル保存フォルダの設定をしないで、「全テーブル作成」を行うと、C:ドライブ(TPiCS-Xの作業フォルダがあるドライブ)のルートディレクトリのファイルを削除するようになっていました。
その結果、弊社で把握している中では、いくつかのメーカー製のパソコンで、Windowsが起動出来なくなることがありました。

幸いにも、C:ドライブのルートディレクトリのファイルは、殆どOSがガードしているので、
抹消されたファイルは少なく、また、抹消されてもWindowsが起動出来てしまうパソコンが多くありました。
それが問題解明を遅らせた原因にもなってしまいました。

不具合のシステムで下記操作をすると発生していました。

・全テーブル作成
・生産計画表の「Ctrl+Alt+C」、
・あるいは [定形一括]-[テキスト読込]の「Ctrl+K]の削除ボタン、
・Txナビゲータの[削除]ボタン
  
外国語版の場合、対象になるコンパイル日は次のようになります。

・不具合のシステム:2004/01/13〜2/10
・修正したプログラム:2004/02/11〜

国内版と同期をとる為、外国版の場合はコンパイル日を変更しています。
早く修正したように見えますが、弊社の作業は外国版も2/24から行っております。

 

インストールしたが、テーブル作成等はまだしていない場合

Tx31.exe、TxEnv31.exe、TXLIB31.DLLをダウンロードして既存のファイルに上書きコピーしてください。
(デフォルトの場合、C:\Program Files\TPiCS\Prg31にインストールされています。)

 

コンパイル日が、2004/02/25以降になっていることをご確認下さい。

 

「OSが起動できない」や、起動するときに「boot.iniが無効です」と表示される場合

この修復方法は、Windows2000系、WindowsXP系での修復方法です。

 

現象

起動時に

●「無効なboot.iniです C:\WINNTから起動します」と表示される。

「次のファイルが存在しないかまたは壊れている
  Windows2000を起動出来ません
  \system32\ntoskrnl.exe

  上記のファイルをインストールし直してください」 と表示され起動できなくなる。  

 ※表記はインストール環境やパソコンメーカーによって違います。

 

これはWindowsが起動するときに、始めにどのハードディスクのどのパーティションから起動するか指定しているboot.iniを参照し、ntoskrnl.exeを起動するために起こります。

 

CドライブにWindows2000インストールした直後、Cドライブ直下には、

AUTOEXEC.Bat

boot.ini

bootfont.bin

arcldr.exe

arcsetup.exe

CONFIG.SYS

IO.SYS

MSDOS.SYS

NTDETECT.COM

pagefile.sys

ntldr

があります。インストール直後のWindowsの設定ではAUTOEXEC.Batboot.iniなどは表示されません。エクスプローラ(ファイルを表示する)で[ツール]−[フォルダオプション]−[表示]−[詳細設定]で「保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない(推奨)」のチェックを外し、「登録されている拡張子は表示しない」のチェックを外すと表示されます。

この中で

bootfont.bin

arcldr.exe

arcsetup.exe

IO.SYS

MSDOS.SYS

NTDETECT.COM

pagefile.sys

ntldr

Windowsによって保護されているため消えずに残っているはずです。

しかし

AUTOEXEC.Bat

boot.ini

CONFIG.SYS

は保護がかかっていないので削除されました。

この中 で

AUTOEXEC.Bat

CONFIG.SYS

Windowsインストール直後 0Kバイト(中身が空)なので、使われていないファイルと思われます。

AUTOEXEC.Bat

CONFIG.SYS

を手動で設定していた場合、またはパソコンメーカーで何らかの設定をしている場合は、次に説明する修復方法とは別に手動で設定する必要があります。

 

不具合の原因

Web調達オプションのテストをしやすくする目的でした。Web調達オプションにはメールの添付ファイルによってデータをやりとりする仕組みがあり、添付ファイルを保存するフォルダがあります。Web調達オプションをテストしているときメールを発行すると添付ファイルがフォルダに残り、その後、計画をクリアして新たにWeb調達をテストしようとすると、古い添付ファイルを読み込んでしまい、思った動きができない場合があるので、これを防ぐため、メールの添付フォルダの中身を消すつもりでした。しかし、初めてTx3.1を起動した場合は、「Web調達の添付ファイル保存フォルダ」がないため、誤ってC:\ルート直下のファイルを消すことになっていました。

 

 

修復する方法の種類

Windows2000の場合で、正常起動していたときの修復ディスクがあるとき、それを使用して修復する方法

※正常に動作したときに作成した修復ディスク、または全く同じ環境の他のマシンで作成した修復ディスク。

※全く同じ環境とは、同じOSで、インストールCD-ROMが同じ、起動ハードディスク、起動パーティションが同じ

 

WindowsXPCD-ROMを使用し回復コンソールでbootcfgコマンドツールを使い修復する方法

Windows2000CD-ROMにはbootcfgコマンドツールがありません。 

しかし、WindowsXPWindows2000でも使えます。

Windows2000WindowsXPどちらのOSが起動しない場合でも修復できます。

 

まったく同じ環境の他のマシンのboot.iniをフロッピーに保存し、Windows2000やWindowsXPの回復コンソールでCドライブにコピーして修復する方法

※同じ環境、例えば ハードディスクは1つで、パーティションも1つ、インストールしていたOSは1つ、インストールしたディレクトリはC:\WINNT、インストールしたOSWindows2000 このような環境が同じ場合です。

 

Microsoftのホームページのboot.iniの設定方法を参考にして、他のコンピュータでboot.iniを書きWindows2000WindowsXPの回復コンソールでCドライブにコピーして修復する方法

OSのインストール環境を知っている必要があります。インストールしたOS、起動ハードディスク、起動パーティション、インストールしたOSのディレクトリ(デフォルトならば XPC:WINDOS 2000C:\WINNT

 

 

詳細方法

Windows2000の場合で、正常起動していたときの修復ディスクがあるとき、それを使用して修復する方法

Windowsが正常時に作成した修復ディスク、または同じ環境の他のマシーンで作成した修復ディスク、インストールしたときのCD-ROMが必要です。Administratorのパスワードを知っている必要があります。

 

@インストールCD-ROMで起動

OSをインストールしたCD-ROMを使い、CD-ROMで起動(BiosCD-ROMから起動する設定にしている必要があります。)

 

A青画面

「セットアップへようこそ」

「インストール済みのWindows2000を修復するには、Rキーを押してください。」の表示

[R]キーを押す

「以下のいずれかのキーを押して、キーボードの種類を特定してください。」

一般的な日本語環境であれば106キーです。[半角/全角] キー

「以下のキーボードが選択されました。」[Y]キー

 

B「Windows2000修復オプション」の選択

「システム修復処理を使ってインストール済のWindows2000を修復するには、Rキーを押してください。」

[R]キー

 

「次の修復オプションから1つ選んでください。」

「手動修復:修復オプションの一覧から選ぶには、Mキーを押してください。」

[M]キー

 

「[X]スタートアップ環境の検査」

「[XWindows2000システムファイルの確認」

「[X]ブートセクタの検査」

このように設定されているか確認してくさい。

 

違う場合は、該当する項目へ行きEnterキーでONOFFが切り替えられます。

 

続行を選択、[Enter]キー

 

「システム修復ディスクがある場合はEnterキーを押してください。」[Enter]キー

※「システム修復ディスクがない場合はLキー」この方法では修復してくれません。

 

「次のラベルの付いたディスクをドライブA:に挿入してください。」

Windows2000修復ディスク」

ディスクを入れたら、ランプが付くなどフロッピーディスクを認識しているのを確認してから

[Enter]キー(このときにもCD-ROMが必要になるのでCD-ROMを入れたままにしてください)

 

「ディスクを検査しています。」(黄色いバーが動きます。)

 


 

C検査結果

「ファイル

   NTDETECT.COM  <<===ここにはいろんなファイル名が表示されます

  はインストール時にコピーされた元のファイルではありません。」

「このファイルをスキップするにはEscキー。ファイルは修復されません。」

ファイル名は違うと思いますが、このようなメッセージが表示されます。

※このとき、[ESC]を押して修復しないでください。この質問は、ハードディスク上にファイルがあって、その中身とCD-ROM上のファイルの中身が違う時のみ聞いてきます。ハードディスクにないファイルは勝手にコピーします。

 

次々と修復するか尋ねられますが、すべて[ESC]でスキップしてください。

何も検査結果がでてこないですぐに検査が終わる場合はフロッピーを読まず検査している場合があるので再起動したあと@からもう一度行ってみてください。

 

D最後まで検査が済むと自動で再起動します。

起動ができない場合は、他の方法をお試しください。


WindowsXPCD-ROMを使用し回復コンソールでbootcfgコマンドツールを使い修復する方法

WindowsXPCD-ROM上にあるboot.iniを修復するツールbootcsfgを使って修復する方法で、CD-ROMXPのものでもWindows2000でも修復に使えます。

この作業にはWindowsXPCD-ROMが必要です。(Professional版でのみ試しました。)

また、起動しなくなったコンピュータのAdministratorのパスワードを知っている必要があります。

 

文章は、Windows2000のみインストール(複数OS環境ではない)し、インストールディレクトリはC:\WINNT、という環境と仮定しています。WindowsXPのデフォルトインストールディレクトリはC:\WINDOWSです。環境に合わせて読み替えてください。

 

@WindowsXP CD-ROMで起動(BiosCD-ROMで最初に起動するように設定する必要があります。)

 

A青画面

セットアップの開始 

「インストール済みのWindowsXPを、回復コンソールを使って修復するには、Rキー を押してください」と表示される

[R]キーを押す

キーボードを選択

通常の日本語環境では106キー キーボードです。

キーボード選択の確認 [Y]

 

B回復コンソール 黒画面

回復コンソール

「どのWindowsインストールにログオンしますか?」と表示される

ハードディスク上にインストールされているOSのフォルダが表示される

  

1: C:\WINNT 」 と表示 されるので 1を押してEnter

複数OSをインストールされていれば複数表示されるはずです。

  

Administratorのパスワードを入力

C:\WINNT>」このような表示になる

 

Cboot.iniの状態を調べる

コマンド bootcfg  /list をC:\WINNT>に続けて入力しEnter

boot.ini上にかかれている起動できるOSのリストが表示されます。

 

「現在、表示できるブート エントリがありません。」のように表示される場合はboot.iniがないということです。

 

OSのリストが表示された場合は、他の原因で起動できないと考えられるので作業を中止してください。(コマンドexitで再起動します。)


 

Dboot.iniがないことがわかったので作成する場合

コマンド bootcfg  /add  をC:\WINNT>に続けて入力しEnter

ハードディスクをスキャンしてインストールされているOSを探し次のように表示されます。

 

[1]C:\WINNT

「追加するインストールを選択してください:」

 

1を入力[Enter]キー

 

「読み込み識別子を入力してください:」と表示される

インストールしているOSWindows2000Server ならWindows  2000 Serverと入力、この入力は、ただ複数OS環境でどのOSから起動するかの、メッセージを表示するためなので適当でも大丈夫です。

「読み込みオプションを入力してください」と表示される

fastdetect を入力 

 

Eboot.iniが設定できたか確認

コマンド bootcfg /list

[1]"Windows 2000 Server"

OS 読み込みオプション:fastdetect

OS の場所: C:\WINNT

のように表示されればboot.iniの設定はできています。

※実際の表示はOSのインストール状況によって違います。

※間違えて設定した場合はもう一度Dから行ってください。そうするとEでは2つの設定が表示されるはずです。後から設定した方がデフォルトで起動します。Windowsが起動できてからこのboot.iniを修正することができます。

方法はMicrosoftのホームページを参考にしてください

Windows2003Server

http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;323427

Windows2000

http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;311578

WindowsXP

http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;289022

 

 

F再起動

コマンド exit (再起動)

CD-ROMを抜いてハードディスクで起動してください。(Biosの設定をもとに戻す)

起動ができない場合は、他の方法をお試しください。


3.まったく同じ環境の他のマシンのboot.iniをフロッピーに保存し、Windows2000やWindowsXPの回復コンソールでCドライブにコピーして修復する方法

Windows2000WindowsXPのインストールCD-ROMと、起動しないOSAdministratorのパスワードが必要です。起動しないOSがフロッピーを読める環境が必要です。

 

@他のマシンでboot.iniをコピー

他のマシンのエクスプローラでCドライブ(OSのインストールドライブ)を開き、[ツール]−[フォルダオプション]−[表示]−[詳細設定]で「保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない(推奨)」のチェックを外す。「登録されている拡張子は表示しない」のチェックを外します。コピー作業が終わったら戻しておいてください。

 

Cドライブの直下に配置されたboot.iniを見つけます。

 

見つけたboot.iniをフロッピーにコピーします。

 

A起動しないマシンをインストールCD-ROMで起動

起動しないマシンにWindows2000WindowsXPのインストールCD-ROMを入れ、CD-ROMで起動します。(Biosの設定を、最初にCD-ROMで起動するように変える必要があります。)

 

B青画面WindowsXPの場合

セットアップの開始 

「インストール済みのXPを回復コンソールを使って修復するには、Rキー を押してください」と表示される

[R]キーを押す

キーボードを選択

通常の日本語環境では106キー キーボードです。[半角/全角]キー

キーボード選択の確認 [Y]キー

 

 

B青画面Windwos2000の場合

「セットアップへようこそ」

「インストール済みのWindows2000を修復するには、Rキーを押してください。」の表示

[R]キーを押す

 

「以下のいずれかのキーを押して、キーボードの種類を特定してください。」

一般的な日本語環境であれば106キーです。[半角/全角]キー

 

「以下のキーボードが選択されました。」[Y]キー

 

Windows2000修復オプション」の選択

「システム修復処理を使ってインストール済のWindows2000を修復するには、Rキーを押してください。」

[R]キー

「回復コンソールを使ってインストール済のWindows2000を修復するには、Cキーを押してください。」

[C]キー


 

C回復コンソール 黒画面

回復コンソール

「どのWindowsインストールにログオンしますか?」と表示される

ハードディスク上でインストールされているOSのフォルダが表示される

   

1: C:\WINNT」 と表示 されるので 1を押してEnter

複数OSをインストールされていれば複数表示されるはずです。

  

Administratorのパスワードを入力

 

C:\WINNT>」このような表示になる

 

Dフロッピーのboot.iniをコピー

カレントディレクトリの移動

C:\WINNT>」に続けて  コマンド  cd  \  [Enter]キー (以下 [Enter]キーは省略します。)

 

C:\>」のようにカレントのディレクトリがルートディレクトリに移動します。

 

カレントディレクトリ上にファイル、フォルダをリスト表示

コマンド dir

ルートディレクトリ上のファイル、フォルダが表示されます(ABC順)。この中でboot.iniがないのを確認してください。boot.iniがある場合は他の要因で起動できないと思われるので作業を中止してください。(作業中止はコマンド exit Enterキーで再起動します)

 

[スペース]キーを押すと残りのディレクトリリストが表示されます

何度か[スペース]キーを押すと元の「C:\>」の状態になります。

 

フロッピーディスクへカレントドライブの移動

boot.iniが入っているフロッピーを挿入

コマンド A

コマンド dir

リストにboot.iniがあるか確かめてください。ない場合この時点で他のコンピュータでboot.iniをコピーして再度行っても大丈夫です。

 

boot.iniをフロッピーからハードディスクへコピー

コマンド copy  A\boot.ini   C\

1ファイルをコピーしました。」と表示されればコピー成功です。

 

再起動

コマンド exit

自動再起動します。フロッピーやCD-ROMは抜いてください。

起動ができない場合は、他の方法をお試しください。


4.Microsoftのホームページのboot.iniの設定方法を参考にして、他のコンピュータでboot.iniを書きWindows2000やWindowsXPの回復コンソールでCドライブにコピーして修復方法

OSのインストール環境を知っている必要があります。インストールしたOS、起動ハードディスク、起動パーティション、インストールしたOSのディレクトリ(デフォルトならば XPC:WINDOS 2000C:\WINNT

 

@他のマシンでboot.iniを作成

他のマシン上でboot.iniを見つけて、それを別のフォルダにコピーします。

そのboot.iniをメモ帳などで開き修正します。

 

boot.iniの書き方はMicrosoftのホームページを参考にしたり

メーカー製のパソコンをお使いの方はパソコンメーカーに問い合わせてください。

DELLのサーバマシーンでは、ハードディスクのパーティション2番目から起動するなど一般的な設定と違う場合がありました。

 

boot.iniの設定やntoskrnl.exeのエラーに関する記事

http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;99743

http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;103673

http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;124550

http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;291980

http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;311578

 

 

WindowsXP Professional1つのハードディスク、2つのパーティション、最初のパーティションから起動する場合のサンプルです。

[boot loader]

timeout=30

default=multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINDOWS

[operating systems]

multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINDOWS="Microsoft Windows XP Professional" /fastdetect

 

Windows2000 Professionalで1つのハードディスク、1つのパーティションで起動する場合のサンプルです

[boot loader]

timeout=20

default=multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINNT

[operating systems]

multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINNT="Microsoft Windows 2000 Professional" /fastdetect

 

 

 

A修復方法3,と同様にCD-ROMで起動し、回復コンソール、フロッピーのboot.iniをコピーしてください。

 

起動ができない場合は、弊社にご連絡ください。

 

 

 

 

この文章はMicrosoftQAから入手した情報を参考に作成しました。


 

 

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