ウシュアイア

瀬戸の花嫁のウシュアイアのレビュー・感想・評価

瀬戸の花嫁(2007年製作のアニメ)
3.5
瀬戸に流れて夕波小波
命救われ 中坊永澄
義理を立てりゃあ道理が引っ込む
笑ってやって下せぇ青い恋の始まりでございます

という節で始まるラブコメ少年漫画アニメ。

(あらすじ)
父の故郷の瀬戸内のビーチで溺れかけた中学生の少年・永澄は、人魚にして任侠の娘・瀬戸内燦(せとうちさん)に助けられる。掟では、人魚の姿を見た人間は殺されるか人魚の身内になるかのどちらかを選ばなければならない。こうして燦は永澄の元で暮らし始め、任侠の魚人族と永澄の家族や友人を巻き込んだドタバタの生活が始まる。(人魚や魚人といっても、普段は人間の姿に化けて、人間の世界に入りながら生活しているが、大人になっていない燦などは脚に水がかかると人魚の姿に戻ってしまう。)

______

永澄の幼なじみで永澄のことが気になっている女の子、燦を何かにつけライバル視する美少女人魚、燦のことが好きで結婚相手だと勘違いしている魚人(鯱)の男の子、燦を溺愛し結婚の邪魔をしようとする父親といったキャラクターが登場し、日常ネタ、任侠のネタ、お色気ネタを交えた展開で、高橋留美子先生の「らんま1/2」に見られるような少年向けラブコメの鉄板を踏襲している。

ヒロインは人魚にして任侠の娘という、美少女だけど漢気があるというオリジナリティがあり、毎回と言っていいほど「(~では、瀬戸内人魚の名折れじゃきん。)任侠とかいてにんぎょと読むきん。」という決め台詞でオチに持ち込む。(「~きん」は讃岐弁らしい)

やはり1話完結型の話、特にハチャメチャな展開になりやすいラブコメは型が大事だと思う。

シリアスな作品の合間の箸休めによい作品。
ウシュアイア

ウシュアイア