2024.01.24

動物園のパンダの「シッポ」って何の役に立つの?素朴な疑問を飼育員さんに聞いてみたら

ちょっと短めのおみ足にまるいボディ。唯一無二のフォルムを持つ、神戸市立王子動物園のメスのジャイアントパンダ「タンタン(旦旦)」。そのかわいい姿と優雅な所作から、親しみを込めて、“神戸のお嬢様”とも呼ばれています。

愛くるしいタンタンですが、実は現在28歳。人間で言うとおよそ80歳代という高齢パンダ。そして、健康状態から今年も返還期間が延長されました。そんな神戸のお嬢様の日常を、動物園の休園日である水曜日にお届けします。

おはようございます 神戸市立王子動物園公式Xより

パンダのしっぽ

1月9日の公式Xにアップされていたタンタン朝の出勤のようす。まるいおしりがステキです。そう言えば、パンダのしっぽは目立ちませんが、その存在を感じることはあるのでしょうか? 答えてくれたのは、飼育員の梅元良次さん。「ジャイアントパンダの尻尾は赤ちゃんの頃は目立ちますが、大人になると、外からはほとんど分からないくらいのサイズしかありませんからね。ブラッシングの時はちゃんとわかりますよ」と、話します。お嬢様のしっぽ……存在感があるのですね。

まん丸です 神戸市立王子動物園公式Xより

パンダのシッポは何かの役にたつのか尋ねると、「僕もそこは知りたい所です」と、笑う梅元さん。「パンダは排泄や交尾時、マーキングをするときなどは尾を上げますが、それ以外の時はあまり動かしません。でも、人間にはわからないですが、ジャイアントパンダからしたら、何かしらの役にはたっているんだと思ってます」と教えてくれました。ちょこんと存在するしっぽ。ファンからしたら「可愛い」の一言に尽きますよね。

輝くおしり…… 神戸市立王子動物園公式Xより

タンタンの毛はわりとゴワゴワだそうですが、部位によって感触は変わるのかうかがうと、「はい、部位によって変わります。個人的には尻尾の部分が一番剛毛でモフモフ度が高いです」と、笑う梅元さん。しっぽはモフモフ……飼育員さんだけが知る、お嬢様のヒミツ。うらやましい限りです。

意外とゴワゴワだという毛 神戸市立王子動物園公式Xより