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国内株式の約3,700銘柄に対して、6,000本以上販売されている投資信託。
「運用のプロが運用しているから安心」
「分配金が毎月出るから生活費の足しになる」
「銀行の窓口で『今月のおすすめ』と紹介された」
という言葉を信じて購入したにもかかわらず、運用コスト以上の利益を出せずに「こんなはずじゃなかった……」と後悔している個人投資家も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、グループ全体※の口座数が1,100万超で業界トップのSBI証券で新NISAを始めるにあたり、2024年3月に積立設定されたファンド(新NISAの成長投資枠+つみたて投資枠)を設定金額が多い順に1位から10位まで紹介します。
※SBI証券、SBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券、FOLIOの合計
対面型の証券会社ではなく、ネット証券で自分判断で投資信託を購入した個人投資家は、どのような銘柄を新NISAでも選んでいるのでしょうか?
銘柄選びのヒントにご活用ください。
\国内株式個人取引シェアNo.1/
1. SBI証券で人気の投資信託ランキング【3月積立分】
「月間積立設定金額(2024/3/1~2024/3/31)」より、SBI証券の新NISA(成長投資枠+つみたて投資枠)で2024年3月に積立設定された投資信託を金額が多い順に紹介します。
順位 | ファンド名 | 資産クラス | 信託報酬 (税込) |
新NISA つみたて投資枠 (SBI) |
新NISA 成長投資枠 (SBI) |
iDeCo セレクトプラン (SBI) |
---|---|---|---|---|---|---|
1位 |
全世界株式 |
0.05775% | ○ | ○ | × | |
2位 |
米国株式 |
0.09372% | ○ | ○ | ○ | |
3位 | 米国株式 | 0.0938% | ○ | ○ | × | |
4位 | 国内株式 | 0.143% | 〇 | 〇 | × | |
5位 | 国際株式 | 0.495% | × | 〇 | × | |
6位 |
野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資) |
国際株式 | 1.65% | × | 〇 | × |
7位 |
国内株式 |
0.143% | 〇 | 〇 | 〇 | |
8位 |
米国株式 |
0.7755% | 〇 | ○ | × | |
9位 |
日経平均高配当利回り株ファンド |
国内株式 | 0.693% | × | 〇 | × |
10位 |
iTrustインド株式 |
インド株式 |
0.9828% |
○ | ○ | × |
各ファンドの特徴を見ていきましょう。
なお、純資産やトータルリターンの数字は、ウェルスアドバイザー株式会社の2024年4月2日時点のデータです。
1位「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」
ファンド名 | eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) |
資産クラス | 全世界株式 |
連動する指数 | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス |
基準価額 | 24,075円 |
純資産額 | 2兆9,317.07億円 |
信託報酬(税込) | 0.05775% |
トータルリターン | +35.21%(1年)、+19.47%(3年)、+17.40%(5年) |
運用会社 | 三菱UFJアセットマネジメント(旧三菱UFJ国際投信) |
ファンドの特色 |
業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指すことで人気の「eMAXIS Slim」シリーズ。 |
※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。
2位「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」
ファンド名 | eMAXIS Slim米国株式(S&P500) |
資産クラス | 米国株式 |
連動する指数 | S&P500指数 |
基準価額 | 28,567円 |
純資産額 | 4兆1,250.78億円 |
信託報酬(税込) | 0.09372% |
トータルリターン | +42.56%(1年)、+24.94%(3年)、+21.44%(5年) |
運用会社 | 三菱UFJアセットマネジメント(旧三菱UFJ国際投信) |
ファンドの特色 |
業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続けることで人気の「eMAXIS Slim」シリーズ。 |
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3位「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」
ファンド名 | SBI・V・S&P500インデックス・ファンド |
資産クラス | 米国株式 |
連動する指数 | S&P500指数 |
基準価額 | 26,128円 |
純資産額 | 1兆5,266.17億円 |
信託報酬(税込) | 0.0938% |
トータルリターン | +42.36%(1年)、+24.81%(3年) |
運用会社 | SBIアセットマネジメント |
ファンドの特色 | 愛称は『SBI・V・S&P500』。2021年6月15日に『SBI・バンガード・S&P500』から名称変更。 世界最大級の運用会社バンガード社の「バンガード・S&P500ETF」を通じて、米国企業500社に投資する。 |
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4位「eMAXIS Slim国内株式(日経平均)」
ファンド名 | eMAXIS Slim国内株式(日経平均) |
資産クラス | 国内株式 |
連動する指数 | 日経平均株価 |
基準価額 | 19,070円 |
純資産額 | 83,245億円 |
信託報酬(税込) | 0.143% |
トータルリターン | +46.44%(1年)、+13.48%(3年)、+15.81%(5年) |
運用会社 | 三菱UFJアセットマネジメント(旧三菱UFJ国際投信) |
ファンドの特色 |
業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続けることで人気の「eMAXIS Slim」シリーズ。 |
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5位「一歩先いく USテック・トップ20インデックス」
ファンド名 | |
資産クラス | 国際株式 |
連動する指数 |
FactSet US Tech Top 20指数 |
基準価額 | 10,323円 |
純資産額 | 55.36億円 |
信託報酬(税込) | 0.495% |
トータルリターン | データなし |
運用会社 | 大和アセットマネジメント |
ファンドの特色 |
2024年3月13日に設定されたばかりのファンド。 |
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6位「野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)」
ファンド名 | |
資産クラス | 国際株式 |
連動する指数 | アクティブ運用なのでなし |
基準価額 | 150,094円 |
純資産額 | 2,824.90億円 |
信託報酬(税込) | 1.65% |
トータルリターン |
+106.94%(1年)、+40.92%(3年)、+42.55%(5年)、+28.52%(10年) |
運用会社 | 野村アセットマネジメント |
ファンドの特色 |
世界各国の半導体関連企業の株式に投資するアクティブファンド。 |
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7位「eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)」
ファンド名 | eMAXIS Slim国内株式(TOPIX) |
資産クラス | 国内株式 |
連動する指数 | TOPIX(東証株価指数) |
基準価額 | 20,629円 |
純資産額 | 1,569.03億円 |
信託報酬(税込) | 0.143% |
トータルリターン | +41.16%(1年)、+14.95%(3年)、+14.27%(5年) |
運用会社 | 三菱UFJアセットマネジメント(旧三菱UFJ国際投信) |
ファンドの特色 |
業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続けることで人気の「eMAXIS Slim」シリーズ。 |
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8位「iFreeNEXT FANG+インデックス」
ファンド名 | iFreeNEXT FANG+インデックス |
資産クラス | 米国株式 |
連動する指数 | NYSE FANG+ |
基準価額 | 51,879円 |
純資産額 | 1,517.16億円 |
信託報酬(税込) | 0.7755% |
トータルリターン | +86.91%(1年)、+28.14%(3年)、+38.14%(5年) |
運用会社 | 大和アセットマネジメント |
ファンドの特色 |
フェイスブック(Facebook、現在はメタ)、アマゾン・ドット・コム(Amazon.com)、ネットフリックス(Netflix)、 |
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9位「日経平均高配当利回り株ファンド」
ファンド名 | |
資産クラス | 国内株式 |
連動する指数 | アクティブ運用なのでなし |
基準価額 | 18,623円 |
純資産額 | 980.05億円 |
信託報酬(税込) | 0.693% |
トータルリターン |
+54.64%(1年)、+30.90%(3年)、+19.30%(5年) |
運用会社 | 三菱UFJアセットマネジメント(旧三菱UFJ国際投信) |
ファンドの特色 |
日経平均株価採用銘柄のなかから予想配当利回りの上位30銘柄に投資するファンド。 |
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10位「iTrustインド株式」
ファンド名 | iTrustインド株式 |
資産クラス | インド株式 |
連動する指数 | アクティブ運用なのでなし |
基準価額 | 21,211円 |
純資産額 | 238.80億円 |
信託報酬(税込) | 0.98% |
トータルリターン | +37.87%(1年)、+20.24%(3年)、+16.96%(5年) |
運用会社 | ピクテ・ジャパン |
ファンドの特色 |
中長期的に成長が期待できるインド企業25~30社に株式投資するアクティブファンド。 |
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\NISAの銘柄数はトップクラス/
2. SBI証券の「投資信託の積立設定金額ランキング」総括
ここでは、2024年3月にSBI証券のユーザーが新NISA(成長投資枠+つみたて投資枠)で積立設定した銘柄の傾向から、個人投資家はどのような投資信託を選んで資産形成をすべきかのヒントを探ります。
2.1.「米国株式」が人気
今回のランキングを資産クラスごとに分けると、次のようになります。
- 米国株式:3本
- 全世界株式:1本
- 国内株式:3本(うち1本はアクティブファンド)
- インド株式:1本
- その他:2本(テック、半導体関連)
「米国株式」が3本入っていますが、「全世界株式」の投資先の約60%は米国株であることを考えると、4本のファンドの動向は世界経済の中心である米国次第ということになります。
また、2024年3月は日経平均株価が40,000円台に突入して好調だったことから、国内株式のインデックスファンドが2本ランクイン(4位と7位)。さらに、米国のエヌビディアをはじめとした半導体関連株を上昇したことから、テック系や半導体関連のファンドも買われました(5位と6位)。
2.2. 資産形成の鉄則は「長期・積立・分散」
資産形成の鉄則は、信託報酬が低いインデックスファンドによる「長期・積立・分散」です。
・信託報酬…投資信託の運用や管理にかかる手数料のこと。保有中はずっとかかる。
・インデックスファンド…日経平均株価などの指数に連動するように設計された投資信託のこと。
ただし、今後も経済の成長が期待でき、長期的に見ると株価が右肩上がりになる確率が高い国や地域に投資することが前提であることを忘れてはいけません。
株価が横ばいもしくは右肩下がりになることが予想される国や地域、商品を選んでしまうと、ドルコスト平均法で「株価が高いときは少なく、株価が安いときは多く」毎月定額でコツコツ買っても、最終的に損する確率は高くなります。
しかし、米国は移民を受け入れて人口が増えており、その分労働者の数も多いので、彼らが生み出すサービスの価値の合計(=GDP)の増加とともに長期的な株価の上昇が期待できます。
そのため、今回のランキングで「米国株式」が3本も入ったことは、個人投資家が米国の力強い経済成長を信じた結果だと考えることもできます。
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まとめ:SBI証券でおすすめのインデックスファンド
繰り返しになりますが、資産形成の基本は、低コストのインデックスファンドによる運用です。わずかなコストの差が10年や20年といった長期になると大きなパフォーマンスの差として現れます。
信託報酬の違いによるパフォーマンスをグラフで比べてみましょう。
信託報酬が0.189%(ピンク色)と1.00%(青色)とでは、20年後にはパフォーマンスの差は25.5%(ポイント)にもなります。そのため、同じ資産クラスの投資信託で迷ったら、信託報酬が低いほうが有利になります。
最後に、今回のランキングに入ったインデックスファンドで、信託報酬が0.1%以下でおすすめの投資信託を資産クラスごとに整理しておきます。
■SBI証券でおすすめの投資信託
【米国株式】
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
- SBI・V・S&P500インデックスファンド
【全世界株式】
- eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
SBI証券は新NISAのつみたて投資枠全282銘柄のうち224本(2024年4月1日時点)の投資信託を取り扱っており、松井証券と並んでトップ(銘柄一覧は、公式サイト「投資信託 パワーサーチ」で確認できます)。そのため、SBI証券なら自分に合った商品を選ぶことができます。
本記事を参考にして長期投資に適した銘柄を見つけて、あなたの資産運用にお役立てください。
\新NISA口座にもおすすめ/
グループ全体の口座数が1,100万を突破し、個人投資家に人気のSBI証券。SGO編集部では、SBI証券の社員に独占取材をして、同社の魅力をたっぷり伺いました。
2023年9月30日発注分から実施している「国内株式売買手数料の無料化」についても言及しているので、『【SBI証券社員インタビュー】「貯蓄から投資へ」の流れを受けて、オンライン総合証券が取り組んでいること』からぜひご覧ください。