このパッケージには Firefox OS の開発者向けにオムロンソフトウェア社から提供頂いた iWnn IME for Firefox OS 試用版と Firefox OS の開発端末 Flame にインストールするためのスクリプト一式が含まれています。
この iWnn IME は開発者向けの試用版であり、ユーザサポートはありません。また、試用期限は 2015 年 9 月 30 日までとなっており、それ以降はご利用頂けません。
Flame にインストールするには以下の手順に従ってください。
まずは Flame の Firefox OS を開発元が提供する最新の ベースイメージ (v188版) に入れ替えてください。
最新ベースイメージへのリンクやアップデート手順の詳細は Flame の開発者向け情報ページ をご覧ください:
Windows では Flame を接続するために USB ドライバのインストールが必要になります。 Windows のドライバ をダウンロード、インストールしてから Flame を PC に接続してください。アップデートには adb や fastboot などのコマンドが必要になります。Android SDK をインストールされるか、このパッケージに同梱されている adb.exe や fastboot.exe をご利用ください。
最新ベースイメージにアップデートして Flame が再起動したら、English (US) を選択して初期セットアップを完了し、環境設定で USB 経由のデバッグを有効化します。
「Setting → Device information → More Information」で「Developer Menu」にチェックを入れ、「Settings → Developer → Debugging via USB」で「ADB and DevTools」を選択してください。
USB ケーブルを接続したら adb devices コマンドで次のように接続した端末の device id が出力されることを確認してください:
List of devices attached
f296d820 device
Flame の開発者向け情報ページ に記載の手順に従って、Mozilla が提供する Firefox OS の Nightly ビルドのうち、Production Builds の Release Build に更新してください。
gaia.zip, b2g-XX.XX.en-US.android-arm.tar.gz をダウンロードしたら、Windows では shallow_flash.bat スクリプト をダブルクリックしてください。Mac や Linux では shallow_flash.sh スクリプト を使ってビルドの書き換えを行ってください。
./shallow_flash.sh -g gaia.zip -G b2g-XX.XX.en-US.android-arm.tar.gz
Nightly ビルドにアップデートして Flame が再起動したら、日本語を選択して初期セットアップを完了し、環境設定で USB 経由のデバッグを有効化します。
「環境設定 → 端末情報 → その他の情報」で「開発者メニュー」にチェックを入れ、「環境設定 → 開発者 → USB経由のデバッグ」で「ADBと開発ツール」を選択して有効化したら、先ほどと同様に adb devices で接続できることを確認してください。
このパッケージに同梱されているインストールコマンドを実行してください。Windows では install.bat、Mac では install.sh になります。Flame 端末に iWnnServer がインストールされ端末が再起動します。
Firefox OS のアプリ開発環境 WebIDE をセットアップします。
Firefox 33 以前では WebIDE は標準では有効化されていないため、アドレスバーに "about:config" と入力してブラウザの設定画面を開き、検索フィールドに "webide" と入力して設定項目を絞り込み、"devtools.webide.enabled" が false となっているのをダブルクリックして true に変更してください。
Shift+F8 または「Web開発メニュー → WebIDE」で WebIDE を起動したら「ランタイムを選択 → USB デバイス → ADB Helper をインストール」で表示される追加のコンポーネント管理画面で「ADB Helper アドオン」をインストールしてください。Firefox OS の各バージョンのシュミレータもここでインストールできます。
Firefox の WebIDE で「ランタイムを選択 → USB デバイス → Flame」を選択して端末と接続してください。環境によってはここで "Flame" ではなく "f296d820" のような一件ランダムな ID で認識されることもあります。
Flame 端末で「リモートデバッグの接続許可を求められています。接続を許可しますか?」のように表示されたら「OK」をタップして接続を許可してください。
WebIDE で「アプリを開く → パッケージ型アプリを開く」でこのパッケージに含まれる keyboard-iwnn ディレクトリを選択して開いたら、WebIDE 上部のインストールして実行ボタン (右向き三角形のボタン) をクリックしてください。
Flame 端末で「iWnn IME のインストールが完了しました」と表示されるので「セットアップ」をタップして、キーボードの追加確認画面で「日本語」にチェックを入れて「確認」をタップしてください。ここでキーボードを追加しなかった場合もあとで「環境設定 → キーボード → 使用中のキーボード → 他のキーボードを追加 → iWnn IME → 日本語」のチェックを入れることで追加できます。
アプリケーションで文字入力をする際にキーボードが表示されますが、Firefox OS 標準の英語キーボードが表示されている場合、キーボード最下段の「En...」と書かれたボタンをタップすることで iWnn IEM に切り替えられます。
iWnn IME では日本語だけでなく英語や数字入力用のキーボードもテンキーとフルキー両方が搭載されているため、標準の英語や数字のキーボードは不要になります。iWnn IME だけを利用したい場合は「環境設定 → キーボード → 使用中のキーボード」で標準のキーボードの「Number」や「English」のチェックを外し、iWnn IME の「日本語」だけにチェックを入れてください。
iWnn IME の設定変更やユーザ辞書の管理は「環境設定 → キーボード → iWnn IME」でできます。