テストと言えばやはり計算である。
電卓持ち込み可というテストは多いが、電卓を忘れたら困る。
あと電卓がカンニングの道具に使われることを警戒して持ち込み不可としているテストもある。
とはいってもなぁ、数値で結果を出すにはこういう道具っていりますよね。
そこで対数表である。紙切れ一枚あればきっと計算できるはず。
対数の世界ではかけ算は足し算に、わり算は引き算になる。
手計算では足し算・引き算はさほど問題ではなく、かけ算・わり算が問題だ。
そこで対数は役に立つわけだ。
紙切れ一枚だからコピーしてプレゼントしてしまっても構わない。
数学の教科書の後ろに付録として対数表と三角関数表が載っていた。
対数表は10を底とする対数、すなわちは常用対数が表になっている。
というわけで3.14×0.162を計算してみよう。
これの対数を考えるとlog(3.14×0.162)=log(3.14)+2log(0.16) となる。指数は前に出てきますからね。
対数表を使うと、log(3.14)=0.4969、log(1.6)=0.2041とわかる。
0.16=1.6×10-1と書けるから、log(0.16)=0.2041-1=-0.7959となる。
あとはつっこんで計算するだけで、0.4969+2(0.2041-1)=0.4969+2×0.2041-2=0.9051-2となる。
対数表を見ると、log(8.035)=0.9051と求まるから、3.14×0.162=8.04×10-2となる。
まぁこんな風に手計算でやるよりははるかに楽である。
物理などではかけ算がやたら多いので特に効果的である。
というのは、よく知られていることで、それを応用したのが計算尺だ。(参考記事 : 計算尺を取り出してみた)
まぁそんなわけで対数表持ち込み可というテストがあってもいいとおもうところ。
電卓忘れても対数表ならあるよと言えればいいのだけどね。まぁなかなか許してもらえんところだろう。