本日は2020年8月22日です。 当翻訳事務所が主たる事業所として登録している東京都日野市では現在の天気は晴れ、午後には雨を伴わない雷がありそうな予報です。 予想最高気温は33℃です。(注:実績が出ました。 最高気温34℃でした。)

今月中古のDELLのラップトップを手に入れてインターネットラジオのストリーミングを「録音」する体制を確立したので、ご紹介しておきます。

ちなみに、2020年の私がひいきにしているラジオ局は、この「COVIDと呼ぶかコロナと呼ぶか」という記事にも書いたように、KOLA 99.9 FMです。 英語の放送(TVでもラジオでも)を暇があれば視聴する、というのは英語の学習方法としては効率は良くないけれど良い戦略だと私は信じています。 帰国子女でもない、何年も海外で生活したこともない、本物のバイリンガルさんには逆立ちしてもかなわない私が、現在仮にも翻訳を本業として生活できているのは、小学生の頃からTVではセサミストリート、ラジオではFEN AM 810kHz(現在のAFN Tokyo)を中毒のように視聴した経験があるからです。
FENとセサミストリートには、感謝しています。
クレームをもらうのがイヤなので「効率はよくないけれど」と書きましたが、大体外国語の学習(あるいは母国語の学習であっても)には王道などないです。 そんなもんあるわけがありません。 「これが英語学習の王道」なんてことを言う人間がいたら(たぶんまだいると思います)そいつを信じてはいけません。 したがって、効率が良い英語学習方法があるのだろうかどこにあるのだろうか、と考えているとしたらその時点でお客様はもう負け確定です。

本題に戻りますと、OSとしてUbuntuなLinuxを使えば、オープンソースなソフトウェアを活用して無料でインターネットラジオのストリーミングオーディオを簡単にmp3で保存できます。 MS WindowsやmacOSでは、面倒だったりカネがからんで来たりするので、あまりお勧めしません。

Ubuntuでは、Audio Recorderというソフトウェア(今風に言えばアプリ)と、お好みのWebブラウザを使用します。

このAudio Recorderは、今日現在、Ubunutの公式レポジトリには収録されていません。 下記のlaunchpadのWebページを参照願います。

https://launchpad.net/~audio-recorder/+archive/ubuntu/ppa

今日(2020年8月22日)時点でのAudio Recorderの最新バージョンは3.1.3。2020年4月1日にリリースされたようです。

(1)
まず、Audio Recorderをインストールしましょう。 当事務所では、Ubuntu Desktop 20.04 LTSを使用しました。
端末(あるいはお好みのターミナルエミュレータ)を起動し、下記の3つのコマンドを実行します。

sudo apt-add-repository ppa:audio-recorder/ppa
sudo apt-get update
sudo apt-get install audio-recorder

(2)
インストールが終わったら、Audio Recorderを起動します。
Ubuntu Dockのアプリケーションボタンをクリックするか、所定の手続きを踏んでアクティビティ画面に入ります。 Audioなどと入力してアプリケーションを検索すると、Audio Recorderのアイコンが見つかるはずです。 こんな、マイクロフォンの画像のアイコンです。

Audio Recorder Icon

クリックして起動しましょう。

(3)
Audio Recorderの設定。
Audio Recorderのアプリケーションウインドウの下の方、Sourceという項目はお使いのシステムに依存しますが、通常は「内部オーディオアナログステレオ出力」とか「標準アナログステレオスピーカー」を選択します。 一番原始的なものを選んでおけば間違いないです。
Formatという項目では、いわゆるコーデックを選択します。 oggでもflacでもwavでも、お好きなものを。 まあ特にこだわりがなければmp3が無難です。

(4)
インターネットラジオの受信開始
好みのWebブラウザなどで、目的のインターネットラジオを受信し、ストリーミング再生を始めます。
KOLA 99.9 FMならば https://www.kolafm.com/ にアクセス。
tuneinというサービスもいいです。 https://tunein.com/ 。 上のKOLA 99.9も、このtuneinで拾えたりします。
Accuradioというのも便利なサービスです。 https://www.accuradio.com 。こちらは音楽専門です。 トークショウとかニュースとかスポーツ中継はありません。
radio.netもオススメです。 https://www.radio.net。 オランダのクラシックロック専門の局Hard bop jazz専門の局は便利です。
再生が始まったら、準備OKです。

(5)
録音を開始
Audio Recorderのウインドウに戻り、上の方のStart Recordingというボタンをクリックします。 オープンソースの無料なソフトウェアなのでUIがそっけなく、ボタンが目立ちませんが我慢しましょう。 首尾よく録音が始まると、そのすぐ右のVUメーターをエミュレートしたグラフィクス(コンピュータが描画するインジケータランプのようなもの)が活発に点灯しますので、わかります。
もういいや、というところで同じボタン(Stop Recordingとなっているはず)をクリックします。
録音したファイルがどこかに保存されているはずなので、探して再生し、うまくできているかどうか確認します。 私の場合、~/Audioというディレクトリに保存されていました。 但し、ファイル名の形式が少々下品です。 録音時刻のところでコロンを使っているので、NASやクラウドにアップロードする前にファイル名を変更した方が安全です。

余談ですが、Start Recordingのボタンの下にTimerというセッティング項目があります。 何時になったら録音開始とか、時刻指定で録音停止とか。 便利そうなのですが、私が試した限りでは上手く自動でタイマー予約録音することはできませんでした。
5回くらい試したのですが、ことごとく失敗しました。
残念。
ご参考まで。

さてここでお約束の自己責任でお願いしますというやつです。
このインターネットラジオの録音は合法なのかというと、微妙なところがあります。 配信している人たちは、保存してほしくないと露骨に思っているようです。 しかし、現代のインターネットラジオのストリーミング音声を録音する、複製を作ること自体は合法だと私は解釈しています。

著作権法的には、まずストリーミングのインターネットラジオは暗号化されていません。 Audio Recorderは複製防止の手段を回避するとか暗号を勝手に解読しているわけではありません。
市販のDVDやBlu-rayディスクのリッピングとバックアップの作成や、デジタルTV放送の「ts抜き」とは違います。
保存すること自体は合法だと判断します。
昔からある「エアチェック」、FM放送などをかかっている音楽ごと録音するのと同じです。 それからもう絶滅寸前だと思いますがTSUTAYAなどレンタル屋で借りたレッドブックなオーディオCDを、ご自宅でiTunes(死語)でリッピング…もとい取り込みするのと本質的に同じです。

但し、音楽番組で言うと、流している曲は著作権が保護されていることが多いでしょう。 また、現実に放送している側がいかにも録音してほしくないというイヤダイヤダ光線を眼からビービーと発射しています。

眼からビームの女性たち

上の画像は権利的にどうかと思うのですが、gifmagazineというWebサイトで共有されている上にいかにも直リンして使ってくれといわんばかりに共有リンクも明示されているので、いいでしょう。

ちなみに 

https://img.gifmagazine.net/gifmagazine/images/2983473/original.gif

です。

私も法律の専門家ではないので、お約束ですが自分の責任で録音してください。 私は他人の分まで責任を負いません。
それから、例えば私がKOLA 99.9 FMのライブストリーミングの音声を「録音」するのは私的な利用のための複製で…おそらく…合法でしょう。 しかし、この記事を読んだお客様が真似をして、さらにそのファイルのコピーや本体を誰かにあげたり、インターネットでや職場のLANで再ストリーミングしたり、保存したファイルをインターネットで不特定多数と共有したり、CD-Rに焼いて(CD-Rに焼いて、とか、半分死語。)ヤフオクで売ったりすれば、たぶん合法でなくなります。 余計なお世話ですが、やめておいた方がいいですよ。 そもそも当事務所は法律の専門家ではないので、この記事に書いてあることを鵜呑みにして検証もせずに行動に移すのは、今どきどうかと思います。

自分の翻訳事務所の公式ブログが原因で法的なトラブルに巻き込まれるのはイヤなので、2回言ってしまいました。