PICK UP ACTRESS 中山絵梨奈

PICK UP ACTRESS 中山絵梨奈

PHOTO=古賀良郎 INTERVIEW=斉藤貴志

「いなくなれ、群青」で舞台に初挑戦
大人っぽく見える美女に意外な過去?

――「いなくなれ、群青」が初の舞台となりますが、興味はありました?

「舞台を観に行くのは好きでした。1人でも行ったりします。むしろ1人で観たいんです。最近だと、大竹しのぶさんの『ピアフ』を観ました」。

――女優さんとしては刺激にもなるでしょうね。

「勉強のために観ています。中谷美紀さんが出た『メアリー・ステュアート』にはすごい衝撃を受けました。ミュージカルではないけど歌ったり、体を張った芝居が多くて」。

――「いなくなれ、群青」のヒロイン・真辺由宇役は、オーディションがあったんですか?

「オファーをいただきました。もううれしくて、原作を読む前に『やりたい!』と言いました」。

――原作の小説は難しくなかったですか?

「何か独特ですよね。2回、3回と読んでわかってきました。最初に読んだときは、真辺の特徴はわかりましたけど、どこが物語のなかでみんなをあんなに巻き込む魅力と繋がっているのか、よくわからなくて」。


――台本も上がってきたんですよね。

「舞台の台本を初めて見ましたけど、すごく難しかったです。ト書きがないので、動きとか表情とか、どんな場所にいるのかも全然わからなくて。小説と照らし合わせて『今こんな顔をしているんだ』とか考えました」。

――そんななかで、真辺役は指名を受けただけに、自分とハマる感じはしました?

「自分に似てるというより、私自身が真辺由宇というキャラクターを『いいな』と。私は自分の意見を貫き通す強さを持っていないので。最終的には自分で決めますけど、周りの意見を聞きたい性格なんです。なので、自分の考えをまっすぐ信じる真辺はすごいと思います。私の友だちもそういう子が多くて。自分にないものを持っているから惹かれる、ということなんでしょうね」。

――“正しいことを正しいとはっきり言える”ところは、中山さんにもないですか?

「それはあります。周りの意見も聞いたうえで自分のなかで答えが出て、正しいと思ったことは私も曲げないですね」。

――正義感も強いほう?

「友だちでもポイ捨ては絶対許せません! 『拾ったほうがいいよ』って全然言います。あと、ゴミの分別はしっかりしたいです。ペットボトルや空き缶を入れる箱に、ゴミを突っ込む人がいるじゃないですか。ああいうの、めっちゃイヤなんです」。


――几帳面なんですかね?

「でも、靴下の色が左右違っても履けるし、お箸が1本ずつ違っても使えるし。人に迷惑をかけるのがイヤなのかもしれませんね」。

――真辺は高校生ですが、そこは6月で21歳の中山さんとしては、舞台で意識します?

「意識します。私、ただでさえ大人っぽく見られちゃうんですよ。中学生のときから大学生の役とかやっていたので。だから逆に、まだ高校生の役ができるのか? 大人になりすぎないようにしたいと思います。稽古から、あまり考えすぎないようにして」。

――作品のテーマにある、大人に近づくにつれ“失くしたもの”は、自分にも何か心あたりが?

「制服(笑)? みんな制服ディズニーとか行きますけど、私は絶対ムリですもん。コスプレだとバレバレ(笑)。でも、なくしたというか、私はこの仕事を中学1年のときから始めて、『できない』と思うことはやめました。仕事を始める前は、授業でひと言発表するのもイヤなくらい、恥ずかしがり屋だったんです。赤面症で、親もすごく心配していて」。

――へーっ……。

「本当なんです。友だちに合わせることしかできなくて。『二コラ』がスタートだったんですけど、モデルオーディションはバスケ部の仲良しの友だちがみんな応募することになって、私もその流れで受けたんです」。

――そしたら、自分だけが受かったパターンですか。

「そうなんです。この世界に入ってから、そういう性格で損することがたくさんあったので、『これじゃダメだ』となりました」。


――恥ずかしがりな自分を捨てたと。それは良い変化でしたね。

「今、捨てたいものも思い浮かびました。私、話がめっちゃ長いんです。こういう取材のときも友だちに相談するときも、言いたいことが溢れすぎちゃって。それは直します」。

――別に直さなくてもいいのでは?

「昔のマネージャーさんに『話が長すぎて、聞いてる側が何を受け取ればいいのかわからなくなるから、もっと要点をまとめなさい』と言われたことがあって」。

――今は長くても要点はまとまっていると思います。「いなくなれ、群青」では真辺は中2で転校して、主人公の七草と階段島で再会しますが、中山さんは中2の頃はどんな子でした?

「二コラモデルになったばかりで、まだ赤面症で、ダサかったですね。スーパーで買った小学生が着るような服を着ていて。バスケをやっていて、髪はめっちゃ短くて、オシャレとかより友だちと遊ぶのが楽しかったです」。

――フェロモンを出し始めていたりも(笑)?

「そんなことはなかったです。私、見た目が年上に見えるからか、『南くんの恋人』ではあだ名が“フェロモン”だったり、そういう役をいただくことが多いですけど、普段は全然違って。むしろ『色気がない』と言われるキャラです。以前、初めてのカメラマンさんに『中山さんって、しゃべると残念だよね』と言われたことがあって、けっこうショックでした(笑)」。

――しゃべらないと、高嶺の花みたいな感じはするかも。

「顔がキツイんですよね。目つきが悪くて(笑)」。


――いやいや。でも、きれいなのに話せばフレンドリーというギャップはいいんじゃないでしょうか。この取材日時点では稽古に入る前ですが、準備としてやっていることはありますか?

「とりあえず台本を何回も読もうと思っています。でも、台詞を入れよう、覚えようとするのではなく」。

――世界観を体に染み込ませる、とか?

「そうですね。七草役の宮崎(翔太)さんがすごく役に真摯な方だと、2回お会いしただけでわかったんですけど、台本は私が一番たくさん読んだと言えるぐらい、読んでおきたいです」。

“当たって砕けろ”タイプですけど
運転免許は取れる気がしません(笑)

――舞台ではドラマや映画と違うことも必要になりそう?

「全身の演技ですね。映像のときはカメラを意識して『こっちから撮られているから、こう映らなきゃ』とか考えるんです。でも、舞台は360度から見られるので」。

――お客さんの前で生で演じるのは、度胸も要りますか?

「私は“当たって砕けろ”タイプだと思います。舞台に上がれば『やるしかない!』って感じになります」。

――昔の赤面症はどこへやら。

「親もめっちゃ『変わった』と言います。二コラ時代に同世代の読者の方がイベントやファッションショーに来てくれて、すっごく純粋に応援してくれたんです。会えたことを全力で喜んでもらえて、私がちょっと着た服をマネしたとか、いろいろ聞いて。それがすごくうれしかったんです。支えてもらっている感じがして。映像をやっているだけだったら、わからなかったことだと思います。見てくれている人と会う機会がないから」。

――じゃあ、形は違っても生の舞台も楽しめそう?

「楽しみたいと思っています。お客さんが感動したり切なくなったり、全部ひっくるめて面白いと感じてもらうには、自分たちも楽しんでやらないといけないと思うので」。

――期待してます。プライベートでは、ゴールデンウィークは遊びに行ったりできました?

「友だちと大阪と京都に行きました。ずっとユニバーサル・スタジオに行きたかったので」。

――京都にも何かお目当てが?

「神社が好きなんです。金閣寺とかに行きました。去年も広島の厳島神社に行ったり。美大に通っている友だちと一緒に。その子もきれいなものが好きで、気が合うんです」。


――神社は「きれいなもの」という感覚なんですね。

「きれいだなーと思います。京都では伏見稲荷にも初めて行って、長い鳥居がめっちゃきれいでした。仕事のロケでも、調べて近くに神社があったら1人でも行きます。何か落ち着くんですよね。あと、お守りとかも信じるタイプ。叶う・叶わないは別にして、お願いはしてきます。京都でも『こんなに言って大丈夫かな?』ってくらい、いろいろな神社でお願いしてきました(笑)」。

――何か叶えたい目標があるわけですか?

「あります。去年から、目標を明確にしようと思いました。ずっと、何がやりたいか聞かれたら『何でもやりたい』という感じだったので。でも、デビューの頃から知っている演技の先生に『目標が定まってないとブレブレになる』と言われたこともあって」。

――どんな目標が定まったんですか?

「やっぱりお芝居です。お芝居につながることなら、何でもやりたいと思います」。

――仕事以外では、目指していることはあります?

「すっごい小さなことでもいいですか? 今、教習所に通っているんですけど、受かる気が全然しなくて(笑)。坂道で2回やり直していて、ヤバイです。教官の方にもビックリされました」。

――坂道発進でアクセルを踏みながらサイドブレーキを下ろしたりができないとか?

「一度にひとつの作業しかできないんです。これもやって、あれも……、という動作が遅いからいけないのかも。坂道での停め方もダメだと言われます。こんな調子だと、どれだけお金を払うことになるのか……。最初“安心コース”というのも勧められたんですけど」。


――何回教習を受けても追加料金がかからないコースですね。

「でも、どれだけの方が通常料金のほうが高くなるのか聞いたら、『8割の方は安心コースより安く収まる』ということだったので、『じゃあ大丈夫』と普通のコースで受けたら、私は2割のほうでした(笑)」。

――バスケもやっていて、反射神経が鈍いわけでもないんですよね?

「中学のときは学年で一番、足も速かったのに……。もう教習所に通うのをやめようかと思っちゃうくらいですけど、頑張って通いますよ。大阪・京都に行ったときも、車があったほうが絶対いろいろなところを回れると思ったので。免許は欲しいです」。

――舞台が始まる頃には?

「取っておきたいです!」。

 


 
 

中山絵梨奈(なかやま・えりな)

生年月日:1995年6月1日(20歳)
出身地:千葉県
血液型:B型

  

【CHECK IT】
「第12回ニコラモデルオーディション」でグランプリとなり、2008年に「ニコラ」(新潮社)の専属モデルとしてデビュー。2009年に映画「あとのまつり」で女優デビュー。2012年に「仮面ライダーウィザード」(テレビ朝日系)で双子だったミサと稲森真由を1人2役で演じて注目される。以後、ドラマ「南くんの恋人~my little lover」(フジテレビ系)、映画「眠り姫 Dream On Dreamer」、「女子高」などに出演。初舞台でヒロインの真辺由宇を演じる劇団た組。第9回公演「いなくなれ、群青」は6月22日(水)~26日(日)にLIVESTAGE hodgepodge(ほっぢポッヂ)にて上演。
 

詳しい情報は公式HPへ

 
 

 
 
劇団た組。第9回目公演

「いなくなれ、群青」

原作:河野裕『いなくなれ、群青』(新潮文庫刊)
脚本・演出:加藤 拓也

期間:2016.6/22(水)~6/26(日)
会場: LIVESTAGE hodgepodge(ほっぢポッヂ)
住所:東京都板橋区高島平8-15-10  パレット高島平B2
最寄り駅:地下鉄都営三田線 高島平駅 東口

<出演>
宮崎 翔太
中山 絵梨奈
森川 彩香
八木 ひなた(ぷちぱすぽ☆)
萩原 成哉
南 杏果
二平 壮悟

二宮 陶子
小山田 モナ
ももぼーいカスガ
中山 将志
三木 美毅

大澤 俊英
星 浩貴
高橋 郁名

<演奏>
浅井 麻衣(key.)

<公演タイムテーブル>

6月22日(水) 19時30分

6月23日(木) 19時30分

6月24日(金) 14時 / 19時30分

6月25日(土) 14時 / 19時30分

6月26日(日) 13時 / 16時

※受付は45分前、開場は30分前より

<チケット>
全席自由席
前売券:4200円
当日券:4500円

<購入はこちら>
■ カンフェティ
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※セブンイレブン発券
※電話受付
0120-240-540 ※通話料無料(受付時間 平日10:00~18:00)

〈スタッフ〉
脚本・演出 : 加藤 拓也
舞台監督 : 福井 健介
音響 : 臼井 倶里
照明 : 高橋 文章
制作 : 坂入 翔威 / 差異等たかひ子(みけねこ企画)/山口敦子

〈企画・製作〉
劇団た組。/ わをん企画
 
 

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