竜騎士07

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
竜騎士07りゅうきしぜろなな
ペンネーム 竜騎士07りゅうきしぜろなな
誕生 (1973-11-19) 1973年11月19日(50歳)
日本の旗 日本千葉県
職業 シナリオライターイラストレーター
小説家漫画原作者
同人サークル07th Expansion』代表
言語 日本語
国籍 日本の旗 日本
活動期間 2001年 -
ジャンル サスペンスミステリーホラー
サイエンス・フィクションファンタジー
アンチミステリー
ジュブナイルライトノベル
代表作ひぐらしのなく頃に
うみねこのなく頃に
彼岸花の咲く夜に』など
デビュー作 同人ゲーム脚本:『ひぐらしのなく頃に』(2002年 - )
公式サイト 竜騎士07公式HP
ウィキポータル 文学
テンプレートを表示

(りゅうきしぜろなな、1973年11月19日[1] -)は、日本シナリオライターイラストレーター小説家漫画原作者同人作家

男性同人サークル07th Expansion』代表。千葉県出身。

経歴[編集]

グループ設立前[編集]

ゲームアニメ漫画に興味があった竜騎士07は、美術系専門学校にて学び、同人誌などを制作していた。専門学校時代は、漫画や小説を書くなど様々なことに挑戦したが、「愛があっても技術がなければ、プロには通用しない」ことに気付かされる。あるとき劇団の知り合いに会い、触発されて戯曲雛見沢停留所』を書き上げ、コンテストに応募するが選考落ちした[2]

美術系専門学校卒業後、ゲームクリエイターを夢見て、ゲーム制作会社を中心に就職活動をするが全て選考落ち。仕方なく紳士服専門店に勤めるが、就職活動中に受けていた地方公務員試験で内定を取ったため、数か月で退社し、地方公務員になる[3]

ひぐらしのなく頃に[編集]

07th Expansion」を立ち上げ、初期はLeaf Fightオリジナルカードを制作する。その後、弟の八咫桜がゲームスクリプトを学び、『雛見沢停留所』を改稿して、同様に弟である時火らと共にサウンドノベル第1弾『ひぐらしのなく頃に』を制作開始。「Leaf Fight」のオリジナルカードの絵柄を描いていた経験もあり、原画も自分自身で担当した。二足の草鞋を履くことになった理由について、『ひぐらし』を作る以前に「別のサウンドノベルのシナリオ」を担当する事になったが、イラスト担当に逃げられてしまい、企画そのものが潰れたからと述べている[2]

当初、3作品目くらいまでは反応がほとんど見られなかったが、第1作『鬼隠し編』の体験版をホームページで無料公開したことによりネット上で話題になる。その後、『ファウスト』にて小説を発表する。現在は公務員を退職し、専業ライターとなっている。

ひぐらしのなく頃に解』と改題した第5話からは、突然に周囲からの期待度が上がり、コミックマーケットでは「島中」から「シャッター前」となり、委託販売においても「事前予約」となり、スタッフにとってはプレッシャーになったという。

うみねこのなく頃に[編集]

「07th Expansion」サウンドノベル第2弾である、『うみねこのなく頃に』は2007年夏のコミックマーケット72にて第1話を頒布した。『ひぐらしのなく頃に』と同様に、第5話からは『うみねこのなく頃に散』と改題し、第8話(最終話)を2010年冬のコミックマーケット79にて頒布し完結した。

『うみねこ』以降[編集]

自身が原作を担当した『月刊ドラゴンマガジン』連載の『彼岸花の咲く夜に』をゲーム化し、2011年のコミックマーケット80および81にて頒布。2012年から2014年までのコミックマーケット82〜85にて『ROSE GUNS DAYS』を制作発表。2014年夏のコミックマーケット86にて『ひぐらしのなく頃に』の新作『ひぐらしのなく頃に奉』を発表。2019年『うみねこのなく頃に』の新作『うみねこのなく頃に咲』と『なく頃に』シリーズの完全新作となる『キコニアのなく頃に』の二作品を発表。

人物[編集]

  • ペンネームである竜騎士07の「07」は、『ファイナルファンタジーV』のヒロイン・レナに由来し、『ひぐらしのなく頃に』の作品中に登場するヒロイン・竜宮レナも同様である[4]。また、「竜騎士」とはファイナルファンタジーシリーズに登場するジョブ(職種)である。
  • 講談社刊『ファウスト』Vol.8 全100ページインタビューの中で、奈須きのこの存在がなければ今の自分が居なかったと語っている。また、新しい時代が始まったなと思った同人作品に1996年発表のフリーソフト『コープスパーティー』、2007年頒布のアドベンチャーゲーム『ひまわり』を挙げ、「奈須きのこから自分に渡されたバトンを次の世代に渡すことができた。逆に言うと奈須がいなければ自分もいなかったし、それらも登場しなかったのだろう」と語っている。
  • KeyAIRKanonで泣きゲージャンルにどっぷりと浸かる。「ヒロインの設定とはここまで攻めていいんだ!」と大いに感銘を受け『ひぐらしのなく頃に』のキャラクターにもインスパイアされている。[5]

主な著作[編集]

ゲームシナリオ[編集]

同人作品
この4作品ではキャラクターの立ち絵と演出も担当した。
『ひぐらしのなく頃に』を元にしたアクションゲーム。このストーリーのサウンドノベル版はファンディスク(ひぐらしのなく頃に礼)で発表された。
前作『ひぐらしのなく頃に』の血脈を受け継ぎつつ、全く別の世界観となる完全新作。
先に『月刊ドラゴンエイジ』で漫画が連載されていたが、後に07th Expansionよりゲーム化された。
架空の戦後日本を舞台にしたハードボイルドアクション。
  • トライアンソロジー(2016年)
竜騎士07・田中ロミオ都乃河勇人の三名のシナリオによるビジュアルノベル。
9年ぶりとなる『なく頃に』シリーズ新作。
商業作品

ゲーム原案・監督[編集]

漫画原作[編集]

コミックス[編集]

未単行本化[編集]

小説[編集]

書籍[編集]

アニメ[編集]


未単行本化[編集]

脚本[編集]

歌詞提供[編集]

イラスト[編集]

インタビュー集[編集]

  • 竜騎士07インタビューズ(2012年8月 星海社文庫 / 2012年9月 星海社文庫〈完全版〉)

脚注[編集]

  1. ^ 名前の読みは公式製作日記2008/08/28、生年は講談社BOX刊「ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編・上」掲載のプロフィールに、誕生日は宝島社刊「ひぐらしのなく頃に 名場面捜査ファイル100」96ページに記載。
  2. ^ a b ひぐらしのなかせ方1
  3. ^ ビジネス★ヒーローインタビュー(竜騎士07へのインタビュー) 2012年7月26日閲覧。
  4. ^ ガンガンパワード』2006年NO.1特別付録CD「スクウェア・エニックス MUSICパワード VOL.1」トラック15:漫画家特務捜査隊パワーダイン〜その1〜。
  5. ^ Keyキネティックノベルプロジェクト『LOOPERS』竜騎士07スペシャルインタビュー”. 2020年12月22日閲覧。
  6. ^ Keyキネティックノベルプロジェクト『LOOPERS』竜騎士07スペシャルインタビュー”. 2020年12月22日閲覧。
  7. ^ https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/1448992.html

外部リンク[編集]