米スタバが方針転換、顧客に銃持ち込まないよう要請

米スタバが方針転換、顧客に銃持ち込まないよう要請
9月17日、米スターバックスのハワード・シュルツCEOは、米国内店舗を訪れる顧客に対し、銃を持ち込まないよう呼びかけた。写真は同社のロゴ。カリフォルニア州で8月撮影(2013年 ロイター/Mike Blake)
[17日 ロイター] - 米スターバックスのハワード・シュルツ最高経営責任者(CEO)は17日、米国内店舗を訪れる顧客に対し、銃を持ち込まないよう呼びかけた。銃乱射事件が後を絶たない米国で銃規制に関する議論が過熱する中、これまでの同社の方針を転換した格好。
ロイターのインタビューに応じたシュルツCEOは、過去6カ月で店舗に銃を持ち込む利用者が増え、一部の顧客や従業員の間で混乱や不安が広がったことが、銃の持ち込みを控えるよう呼びかけた理由の1つだと述べた。
17日付の顧客向け書簡で同CEOは、「われわれの店舗はすべての利用者が安全かつ快適に一息つくために存在している」と語っている。
全米で約7000店を展開する同社はこれまで、銃規制については店舗が置かれた州の法律などに従い、銃のオープンな携行が認められている州内の店舗では、それを許可してきた。
こうした方針に銃規制派は不満を募らせ、他の多くのレストランや小売店に倣い、スターバックスにも顧客による銃持ち込みを禁止するよう求めていた。
ただシュルツCEOは、同社の新しい方針は、店内への銃携行を禁止するものではないと強調。銃を持った顧客にも引き続き飲食を提供するとしている。
今回の方針転換に対し、銃の権利擁護派からは反発の声が上がるとみられる。銃擁護派は今年8月、同社の銃へのスタンスを賛辞する「スターバックス感謝デー」と銘打つイベントを行っていた。
同イベント開催地には、児童ら26人が犠牲となった小学校銃乱射事件の発生地であるコネティカット州ニュータウンにあるスターバックスの店舗も含まれていたが、同社はイベント実施前にこの店舗を閉鎖していた。

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