米年末商戦期の小売売上高3.8%増、想定上限近い水準=NRF

米年末商戦期の小売売上高3.8%増、想定上限近い水準=NRF
1月17日、全米小売連盟(NRF)が発表した2023年の年末商戦期間に当たる11─12月の小売売上高は前年比3.8%増となった。ニューヨークの商店で2023年12月撮影(2024年 ロイター/Eduardo Munoz)
[17日 ロイター] - 全米小売連盟(NRF)が17日発表した2023年の年末商戦期間に当たる11─12月の小売売上高は前年比3.8%増となった。インフレの中でも美容品や衣料品、家電製品などに対する消費者の購買意欲は活発だったことが示された。
実店舗とオンラインを合計した売上高は9644億ドル。NRFが想定していた予想レンジの上限の9666億ドルに近い水準だった。
米商務省が同日発表した23年12月の小売売上高も前月比0.6%増と、ロイターがまとめたエコノミスト予想の0.4%増を上回っている。
NRFのチーフエコノミスト、ジャック・クラインヘンズ氏はロイターのインタビューで「幾つかの面で経済は恐らくある種の平常状態に戻りつつあるのだろう」と語った。
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力強い労働市場と賃金上昇がこれまでのところ消費の堅調さを支えている。ただクラインヘンズ氏は、主に今後雇用の伸びが減速すると考える点から、こうした消費の強さは持続しないかもしれないと警告した。
同氏は「失業率が上がるかどうかは分からない。しかし今年は(雇用が)23年に目にしたのとは違うペースになるように感じている」と述べた。
NRFが見積もった11─12月の年末商戦関連の季節雇用は43万9500人。当初は34万5000人─45万人と見込んでいた。

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