高専カンファレンスinサレジオについて
八戸から3ヶ月ほど間隔があいて,通算11回目の開催は,
東京都町田市にある私立のサレジオ高専です.
高専カンファレンスの活動に参加して,様々な高専に行く機会があるのですが,
私立の高専は今回が初めて.国立高専の最適化された校舎とは異なり,
デザインやセンスが光るサレジオ高専の美しさは,目を奪われるものがありました.
会場のサレジアンホールは,簡易教会として使われることもあるようで,
発表者の方は,十字架を背に発表するという光景が見られました.
今回は,首都圏での開催ということもあって,170名ほどの参加者.
発表も一般6件,LT14件で非常に多彩な内容,学食で開かれた
懇親会も100人以上の参加者があり,非常に盛況でした.
シロスさんの研究成果の報告のようなきちんとした学術発表もあったりして,
発表内容の質も向上している中,今回印象にのこったのは,
一般発表2の荒川さんの発表です.
「技術者の基準は人に教えられること」
現に人に教えている立場にいる自分にとっては非常に考えさせられる言葉でした.
「マルチワラジのすすめ」
数年前に,4足のわらじを履いていたことがありましたが,
それぞれをキチンと進行管理しないで,かえってグダグダに
なってしまった経験があるので,重い言葉でした.
もはや名人の域に達しているjune29さんのLTでも
「技術の歴史=物理的制約との戦い」
結果としての成果のみが重視されてしまうけど,技術が
生まれるきっかけというのは,こういった制約に
打ち勝つためのものということを改めて気づかされました.
のように,毎回新たな発見がある,忘れかけていたことを確認させてくれる場として,
私にとっては非常に重要な場所になっています.
よく考えたら,高専カンファレンス=発表者(もしくは主催者)として
参加していたので,今回みたいにゆっくりと発表を聞けるのは初めて
だったなぁと,カンファが終わってから気づきました.
と同時に,発表していないという面では,少しだけ物足りなさを
感じたのも事実でした.
次は…,スタッフとして関わるのは大東京.開催としては奈良と石川.
奈良・石川は職場的に参加できるかどうか微妙なところなのが不安です.
あとは…,水面下で準備中のもあるようだから,
どこかでまじめな発表ができるように準備しておきたいところです.
最後に,参加・発表された皆様と,準備に関わられたinサレジオ実行委員会の
皆様,お疲れ様でした.ありがとうございました.
メモ:
参加者が多くて,名刺が切れてしまうことが多いのでそれについての対応を考えておく.
→記入式名刺や付箋紙を準備しておく