HT-03Aの初期化にはドコモ回線が必須だった

2009年12月24日 11:00
(甲斐祐樹)

 Pocket WiFiとHT-03Aのコンビ生活は引き続き継続中。充電だけがややネックではありますが、こまめに充電する習慣が生活になじんできたので、ドコモの3G回線を使わなくとも違和感なく生活できています。
 
 ……と思っていたら、やっぱりドコモのSIMカードがなくては困るシーンに先日出くわしました。気になるアプリは勢いでインストールしてしまう性格のため、たまに本体を初期化していらないアプリを整理し、動作も軽くするという作業を行っているのですが、先日の初期化時に予想外の事態が。Pocket WiFiを利用後はドコモ側のパケット料金をできるだけ抑えているため、初期化作業で無駄な通信料が発生しないよう念のためにSIMカードを抜いておいたところ、緊急通報以外いっさい何もできない状態に。やはりSIMカードを完全に使わずにHT-03Aを運用するのは無理なようです。

 とはいえ、SIMカードを装着しても基本的に通信はほとんど行う必要はありません。Google アカウントの認証なども本体のセットアップ後へスキップできるので、いつものホーム画面が表れたら無線LANを設定し、以降はそちら側で通信すればほぼ問題ありません。初期化後も明細では謎の14円が課金されている以外はさほど大きい通信が発生していませんでした。

 余談ですが、12月1日から始まった「メール使いホーダイ」に伴い新設された「Biz・ホーダイ シンプル」を使えば、月額の最低限コストはタイプシンプル バリューに「ファミ割MAX」か「ひとりでも割50」を適用して月額780円にmopera U ライトプランの月額315円の合計1095円で持てる計算に。別途Pocket WiFiなどの機器を使っているのなら、月額追加1000円程度でHT-03Aのほぼフル機能を使いこなせるのでオススメです。

 


ゴルフ? いや、やったことないんですけど

ゴルフ? いや、やったことないんですけど

2009年12月17日 11:00
(関口聖)

 富士通の「F-01B」は、IPX5/7/8等級の防水機能、IP5Xの防塵機能、さまざまな機能をサポートする1229万画素CMOSカメラ、タッチパネルディスプレイ、ドルビーモバイルに加え、さらに……と対応機能を挙げていけばキリがないハイスペックケータイだ。しかも、ほとんどの場面できびきび動く。薄型ケータイ「P-09A」を使っていた身からすればボディサイズに圧倒されるが、全般的に満足度が高い。

 いろいろと気に入っている部分はあるのだが、ちょっと変わり種の機能としてゴルフレッスンアプリ「ETGAスウィングレッスン」を紹介したい。これは「F-01B」を腰につけてゴルフのスイングをすると、加速度センサーが腰の動きを測定してフォームを診断するというもの。ただし関口は、ゴルフをプレイしたことなどない。振ったことがあるクラブは、子供の頃、道端に落ちていたアイアンくらいなもの。

今までで最高得点はコレ。でも他のスイングとの違いはまだよくわかっていない 普段はだいたいこんなもの。でもなんかうまくなりそうな気がする

 ところが、任天堂の「Wii Fit Plus」を購入していた関口は、新トレーニング種目の「ゴルフレッスン」にはまった。そこへ「F-01B」と「ETGAスウィングレッスン」が登場したわけで、自宅へ帰るとスイングしまくり。「Wii Fit Plus」では、主に重心移動でスイングをチェックするが、「ETGAスウィングレッスン」は腰の動きでスイングを診断する。両方揃えたことで、理屈はよくわからないが、なんか上達しそうな気がしてならない。しかも「ETGAスウィングレッスン」は、国内最高の教え上手という江連忠プロが監修。ゴルフ未経験者の関口は、同プロのことはイマイチよく分かっていないが、「なんか上達しそう」という気持ちを補強するにはもってこいな方。勝手ながら片山晋呉プロを兄弟子と慕っていきたい。

 実際にコースへ出る気持ちはないし、ゴルフ用品を購入する欲求もないのだが、スイングだけははやく一人前になりたい。「Wii Fit Plus」は自宅でしか利用できないが、「F-01B」があれば、どこでもスイングできるので、上達速度をアップさせるにはちょうど良いアイテムだ。あとは駅でスイングする度胸、どこかに落ちてないですかね。

 


L-06Aを閉じたままで使ってみる

L-06Aを閉じたままで使ってみる

2009年12月11日 11:00
(村元正剛)

 「いずれ世界中のケータイはiPhoneのような端末になっていく」と予見する声を耳にすることが多い。ボクもそのように感じることがある。iPhoneを使い始めて1年数カ月、そしてHT-03Aを使い始めて約5カ月。今では、従来型のケータイを手にしたときに、ついつい画面をタッチしたい衝動に駆られてしまう。

 タッチパネルは、レスポンスにもよるが、ボタンを押すよりもなめらかに操作ができる。慣れれば素早く操作できるようになるし、ソフトによって操作パネルはいかようにも表示できるので、先々は画面に表示するダイヤルキーなどの大きさもユーザー自身が選べるのが当たり前になるのではないかと予測している。

 スマートフォンではない従来型のケータイにもタッチパネルを採用するものが増えている。十字キーとダイヤルキーによる従前の操作性を継承しつつ、さらにタッチ操作も可能という、いわば“ハイブリッド”なユーザーインターフェイスを搭載した機種が多い。実は個人的には、そうした機種はあまり好きではない。「使いやすいほう、どちらかひとつにしてくれ!」というのが本音だ。結果的には、タッチインターフェイスをフルに使いこなせずに、従前の操作法を主体に用いることが多かった。

 しかし、現在使っているL-06Aは、ディスプレイを外向きにしたビューアースタイルで、タッチ操作を主に使っている。使い始めた当初は、通話時についつい開きたくなったのだが、今ではむしろ、いちいち開くのが面倒になり、メールもタッチ操作で文字を入力している。欲を言えば、もう少しタッチのレスポンスが速いとうれしいなぁ、と思ったり……。

 L-06Aには、ダイヤルキーを搭載しないPRADA Phoneと同等のタッチインターフェイスが搭載されている。つまり、ダイヤルキーを使わなくても、ほとんどの操作はタッチで事足りるのだ。カメラやワンセグも側面ボタンを押すだけで起動でき、ビューアースタイルで使いやすい横向きで表示されるので、設定などのために端末を開くことは皆無に等しい。国内メーカー製の“ハイブリッドUI”が「ボタン操作がメインでタッチパネルが補助的」という印象を受けるのに対して、L-06Aは「タッチ操作がメインでダイヤルキーはオマケ」という印象を受けるのだ。

 L-06Aに搭載された機能でタッチ操作に完全に対応していないのはiアプリ。Googleメニューから呼び出す「地図」は、「モバイルGoogleマップ」というiアプリが起動する仕組みになっているが、これはタッチ操作には対応していない。また、内蔵されているゲームも残念ながらタッチ非対応。それらを使いたいときには端末を開けばいいわけだが、iPhoneなどに使い慣れてしまったボクには、それすらが面倒に感じたりもする。

 今冬発表されたLGの新モデルを見ると、タッチインターフェイスが取り入れた機種はあるものの、全体としては、より日本の一般的なケータイの操作性に近づけきた印象を受ける。

 しかし、ボクのようにタッチインターフェイスのスマートフォンと併用する者の中には「もはやタッチのほうが操作しやすい」と感じている人がいるだろうし、今後そういう人が増えてくるように思う。

 iPhoneよりもひと足早く、ほぼフルタッチ操作のPRADA Phoneを発表し、その後も海外市場では、さまざまなタッチ端末を発売しているLG。ぜひ、海外で人気のカッコいいデザインのタッチ端末の日本版を発売してほしい、と期待するのはボクだけであろうか? もちろん、LGを取材するたびに、その要望は伝えていますよ(笑)。


さようなら、ヱヴァケータイ。お役目ご苦労さん。

さようなら、ヱヴァケータイ。お役目ご苦労さん。

2009年12月9日 11:00
(石野純也)

 4カ月とちょっと使い続けた「SH-06A NERV」だが、ついにお別れの時がやってきた。ヱヴァコラボの後継機が出ていないのはもちろん、使用感も抜群で相当気に入っていただけに、機種変更するかどうかはかなり悩んだ。ただ、職業柄、新機種から始まる「オートGPS」はどうしても試しておかねばと思い、泣く泣く次の機種に切り替えた次第である。機種変更といっても、FOMAはSIMカードを挿し替えるだけなので、機会を見つけてぜひ復活させたいところだ。

 そこで今回は、今後、このケータイを卒業するであろうユーザーのために、機種変更の注意点を挙げていきたい。割賦明けの1年半後に読み返していただければ幸いだ。まず、コンテンツの移行には厳しい制限がある。SH-06A NERVにはデコメ絵文字や着うたフル形式のサウンドトラック、きせかえツールや待受画像などなど、さまざまなヱヴァコンテンツがプリインストールされているが、残念ながらこれらはほとんどが端末とひも付いており、次の機種に移すことができない。

 ただ、例外的に、SH-06A NERVの専用サイトからダウンロードしたデコメ絵文字だけは、ドコモショップでSH-01Bに移行できた。デコメの素材は送った相手も保存可能なだけに、自分にだけ移せないのはやや不満だが、どうしても使い続けたければ方法はある。一度パソコンなど別のアドレス宛に送信しておき、機種変更後にそのメールを転送すれば、相手から送られたものとして端末内に保存できる。添付可能な画像数に制限があり、かなりの手間にはなるが、時間のあるときにゆっくり移植したいと思う。まだ試していないが、FOMAカードが2枚あれば、スムーズにいきそうだ。この方法で、デコメテンプレートもコピーできる可能性がある。

 また、当然ながら、SH-06A NERVの専用サイトにもアクセスできなくなる。このサイトはどうやらFOMAカードではなく、端末の製造番号を使って認証しているようで、機種変更後のものはアクセスが拒否されてしまった。まだコンテンツの提供は続いており、12月4日にも式波・アスカ・ラングレー、綾波レイなどのボイスがアップされていた。これらのコンテンツを落とし切りたいというユーザーは、提供が終わるまで使い続けるか、ダウンロードの際だけFOMAカードをSH-06A NERVに挿すようにしたい。

 SH-06A NERVを機種変更し、その端末とFOMAカードを入れ替えながら平行して使い続ける場合は、「ケータイ補償 お届けサービス」が失効してしまうことも念頭に入れておこう。機種変更後の端末で補償に加入すると、SH-06A NERVが対象から外れてしまうからだ。補償なしでも修理自体は受け付けてくれるが、大切に使うに越したことはない。

 もちろん、ほとんどの人は、まだまだこの機種を使い続けると思うし、それだけの価値があることは保証する。せっかくの限定品だ。ボロボロになるまで、末永く使い続けてほしい。また、まれに、ドコモショップや家電量販店が、この機種を緊急入荷しているようだ。買い逃して後悔している人は、このようなチャンスを狙ってみてはいかがだろう? 先日、SH-01Bを購入した際に入ったドコモショップにも、1台在庫があった。ちなみに、今回のタイトルは真希波・マリ・イラストリアスのセリフを拝借。では、また会う日まで!(もちろん、これもあの歌から。来年も『みんなのケータイ』は続けます)


Pocket WiFiとHT-03Aの組み合わせは実用に耐えうるか

Pocket WiFiとHT-03Aの組み合わせは実用に耐えうるか

2009年12月3日 11:00
(甲斐祐樹)

 XPERIA X10を取り扱うキャリアが発表されなかったこともあり、まだまだ絶賛愛用中のHT-03Aですが、イー・モバイルの3G回線を無線LAN経由で利用できる「Pocket WiFi」を導入しました。パケット費用をどれだけ抑えられるか、そしてイー・モバイルの回線でどこまで使えるかをテストするため、HT-03Aの3G回線を使わずPocket WiFi経由で利用してみました。

 まずは余計な通信が発生しないよう、「APNdroid」というアプリで3G回線を利用しないように設定を変更。あとは無線LAN機能をオンにし、自分のPocket WiFiにつなぐだけでOK。最大5台まで接続できるPocket WiFiのディスプレイに数字が1つ追加されれば接続は完了です。

 HT-03A自体はほぼすべての機能が無線LAN経由で使えるので、使い心地はほとんど変わりません。Gmailも無線LAN経由でプッシュ受信でき、AndroidマーケットもGPSも使えます。細かな違いでいうと無線LAN接続していることで、YouTubeが自動的に高画質再生されますが、Pocket WiFiの回線でも十分再生できました。

 ただし、連続通信時間が公称4時間のPocket WiFiはこまめに充電が必要。そのため会社と家に充電環境を用意し、家か会社に着いたらすぐに充電することを心がけています。また、外出が長時間にわたる場合は、手持ちのノートPCとPocket WiFiをカバンの中で接続し、ノートPCを巨大なバッテリー代わりにして運用しています。

 また、HT-03Aのほうは無線LAN接続のままでも、頻繁に操作しなければそれほど電池は減りません。会社から帰宅して充電せずに次の日を迎えたときも、電池はほとんど減っていませんでした。充電環境がそれほど充実していない場合は、Pocket WiFiの充電を優先したほうがよさそう。

 料金面ではいざというときに備えてHT-03Aの回線自体は残しつつ、HT-03AのBiz・ホーダイ ダブルが月額390円、mopera U ライトプランの月額315円に、イー・モバイルのデータプラン月額4980円の合計5685円と、Biz・ホーダイ ダブルの上限よりちょっと安い価格で運用できます。地下鉄などで使えないなどエリアが狭かったり、充電をこまめにする手間もかかるためベストな選択とは言い切れませんが、イー・モバイル回線を契約しているユーザーであれば、月額1000円にも満たない追加投資でHT-03Aが便利になる、と考えてもいいかもしれません。