海外旅行中、GALAXY Tabでよく使うアプリ

2011年4月28日 06:00
(山根康宏)

 今回は海外にGALAXY Tab SC-01Cを持って行く際、筆者が使う「必須」アプリを紹介しよう。例えば通貨換算や洋服のサイズ変換アプリは海外で買い物をする際はとても便利。現地で急に着替えが必要になってお店に入ったらインチ表示で困った、なんてこともあるので入れておくといいだろう。最近のガイドブックはサイズ変換表が出ているものが多いので、それを片手にSC-01Cの電卓で計算してもいい。何でもスマートフォンやタブレットで済まそうとするのではなく、ガイドブックも積極的に併用したほうが海外旅行は楽しいものになると思う。

 さて、よく使うアプリはそれこそ何本もあるのだが、中でも実は一番使っているのが手書きメモアプリだ。用途はほとんどが現地の人との筆談用。タブレットは画面サイズが大きいので、手書きの筆談用にも使いやすい。値段交渉はもちろん、お店の名前やら目的地の場所を教えてもらうときにメモ用紙とペンが見つからなくてもSC-01Cの画面上に指先で文字や図を自由に書いてもらうことができる。

 手書きメモアプリは種類がたくさんあるが筆者が使っているのは「DrawNoteK」。起動すると画面全体が白いノートとなりすぐに手書きできるというシンプルな操作が使いやすい。機能はすべてメニューボタンから呼び出しだが保存も1タッチ、画面を真っ白にするのもワンタッチと簡単。韓国に行った時はタクシーの運転手に、ガイドブックに書いてある目的地のハングル文字を手書きで書いてよく見せて使っている。

 また、本体内の画像を呼び出してその上に手書きすることもできる。筆者はGoogleマップで地図を表示してそのスクリーンキャプチャを撮り、それをDrawNoteKで読み込んで地図上にメモ書きするなんて使い方をよくやっている。手書きメモアプリは海外では「メモ用紙として筆談用に使う」だけと割り切ってしまえばよいので、何でもいいから1つ入れておくと便利だ。

 そして、世界中の各都市の地下鉄路線図を見ることができる「aMate」も便利だ。アプリを起動後、国一覧から国>都市と選び、その都市の路線図をSC-01C本体内にダウンロードして使う。路線図のダウンロードにはパケット代がかかるので日本出発前に訪問都市のものを落としておくといい。地下鉄以外の情報が出ていないものの、乗車中に乗り換えルートを考えるときなどは結構使える。海外の都市によっては全体の路線図の掲示が車内にされていないこともあるので有用だ。

 普段でも暇があれば適当な都市の地下鉄路線図を落として「こんな都市にも地下鉄があるのか」「路線多いなぁ」なんて楽しみ方もしている。aMateは英語版だが国と都市を選ぶくらいなので使い方は簡単。欲を言えば路線図には現地語版も用意してくれるといいのだけど、世界中を網羅することを考えるとそれはちょっと難しいだろうか。もちろん日本の各都市の地下鉄路線図も用意されている。海外旅行好きな人にもオススメだ。


MEDIAS N-04Cへの機種変更、モバイルSuicaはどうしよう

MEDIAS N-04Cへの機種変更、モバイルSuicaはどうしよう

2011年4月27日 06:00
(関口聖)

 3月に発売された「MEDIAS N-04C」は、7.7mmという薄型ボディでありながら、ワンセグや赤外線通信、そしておサイフケータイ対応と、日本市場ならではのニーズに応えた機種だ。ドコモのスマートフォンでは、REGZA Phone T-01CやLYNX 3D SH-03Cに続くおサイフケータイ対応で、「iD」や「Edy」など、対応サービスも揃ってきた。

 これまで音声端末ではフィーチャーフォンばかり使ってきた関口もそろそろスマートフォンへの移行を……ということで、「MESIAS N-04C」を使ってみることに。ただ、重度のおサイフケータイ中毒である関口にとって、「モバイルSuica」が2011年度上期、それも夏頃に開始予定、というのは結構つらい。ちなみにJR東日本のWebサイトでは、「モバイルSuica」のスマートフォン向けサービスに関するFAQが公開されており、「もし、モバイルSuicaユーザーがスマートフォンに機種変更したら」という疑問に答える内容となっている。

 それによれば、スマートフォンへ機種変更すると、モバイルSuicaのデータをJR東日本のサーバーに預けて対応サービス開始を待つよう案内している。カード型Suicaへの移行はできないので、対応サービスの登場を待つか、あるいは退会するか、はたまたモバイルSuicaの機種変更手続きを行わず2台持ちで乗り切るか、ということになる。ちなみに定期券を使っている場合に退会すると、利用開始日から間もない時期であれば払い戻しを受けられるかもしれないが、ユーザーの状況によって対応が異なるようだ。

 モバイルSuicaが最重要なサービスと考えるのであれば、スマートフォンへの移行はもう少し待ったほうがいいのかもしれない。関口はしばらく2台持ちで運用してみることにした。無線LAN経由で通信できるとはいえ、7.7mmという薄型ボディで携帯しやすく、いつでもどこでもネットサービスをアレコレできる「MEDIAS」もまた相当楽しく感じている。ただ、フィーチャーフォンでは緊急地震速報(エリアメール)を受信したいという欲求もそれなりにある。FOMAカードをより長く装着しておく端末がどちらになるか、しばらく悩むことになりそうだ。

 


F-01Cで撮ったハイビジョン動画をテレビに出力

F-01Cで撮ったハイビジョン動画をテレビに出力

2011年4月25日 06:00
(村元正剛)

 最近、テレビを買い替えた。筆者は長らくソニー製のアナログテレビを使っていたのだが、近づいてきた地デジ完全移行に備えて、32型のブラビア(KDL-32EX300)を購入。昨年発売のスタンダードモデルということもあり、3万7800円という格安価格だった。しかし、その性能にはビックリ! ハイビジョン画質は十分にきれいと思えるレベルだし、YouTubeも見られるし、ネットに繋げるといろんなことができるようだし、使わないだろうけどBS・110度CSにも対応しているし……。

 このテレビを買って、個人的に一番うれしかったのはHDMI端子が付いていることだ。しかも、4つもある。BDレコーダーを接続しても、まだ3つも余るのだ。近頃のテレビでは標準的なスペックなのかもしれないが、HDMI出力に対応するケータイやスマートフォンを所有しつつ、その利便性を享受できずにいた筆者にとってはワクワクものであった。

 筆者が今使っているF-01CもHDMI出力に対応している。しかも、端末を購入したときにオマケとしてHDMIケーブルももらっていた。というわけで、さっそくF-01Cとテレビの連携を試してみた。

 F-01CのHDMI出力は非常に簡単。HDMIケーブルでテレビに繋げると、テレビ側で自動的に接続を認識。入力モードを切り替える手間すらなかった。F-01C側では「外部接続メニュー」から「HDMI」→「出力開始」を選択。これで準備は完了。テレビ画面にメニューが表示され、F-01Cのテンキーで操作するだけで、端末内に保存した写真や動画などを出力できた。

F-01Cで撮ったフルHD動画をHDMIケーブルを介してテレビに出力。非常に鮮明な画質で再生できて大満足。ちなみに静止画を出力すると、画質が若干粗く映る印象を受けた

 F-01Cのカメラは、ブランド名こそ付いていないが、なかなか優秀だ。13.2メガピクセルでフルHD撮影に対応し、起動や保存も速い。動きながら動画を撮っても、ピントが被写体をしっかり追いかけてくれて、ブレの少ない動画を撮影できる。32インチの大画面に映し出しても、非常に鮮明かつ自然な色味で再生でき、その高画質を再確認した。一緒に見ていた仕事仲間が「十分にビデオカメラの代わりになるね」と感嘆したことも伝えておこう。

 HDMIで出力できるのは静止画、動画だけでなく、iモード、フルブラウザ、ミュージックプレイヤー、マイドキュメントなどの出力にも対応している。筆者は普段ケータイのフルブラウザは使わないのだが、テレビに出力してみると「意外と使えるかも……」という印象を受けた。文字が多いWebページでも見やすいし、いちいち拡大操作をする手間も不要。Google検索をするときのキーワード入力も使い慣れたテンキーでササッと行える。

 ミュージックプレイヤーも想像していた以上に快適な使用感だった。外部スピーカーに出力している感覚で、というか実際そういうことなのだが、端末にステレオイヤホンを差して聴く場合よりも臨場感あふれる音を楽しめた。

 これからはテレビにHDMI端子があるのは当たり前になってくるだろう。ケーブルさえ持っていれば、旅先のホテルで撮った動画を見たり、音楽を聴いたり、ネットサーフィンに使ったり、いろんなことに役立ちそうだ。


Xperia arcに搭載されたカメラの実力

Xperia arcに搭載されたカメラの実力

2011年4月22日 06:00
(石野純也)

 Xperia arcには、ソニーの「Exmor R for mobile」という裏面照射型CMOSセンサーが搭載されている。さらに、レンズのF値が2.4で、従来のケータイカメラよりも、明るい写真を撮ることが可能だ。光量の少ない室内や夜景にも強い。実際、この機種を購入してからことあるごとに写真を撮っているが、手ブレが起こりづらく、ノイズも少ないため、ついついTwitterなどにアップしてみたくなってしまう。性能面ではさすがにコンパクトデジカメには及ばないものの、スマートフォンでここまで撮れれば十分。ネットワークにつながるのもデジカメにはないメリットだ。個人的には、「プライベートのスナップ写真は、Xperia arcに集約してもいいかな」と感じている。

 購入からまだ1カ月経っていないが、それなりに写真がたまってきたので、以下に掲載してみた。筆者の写真の腕はさておき、少なくともカメラ機能そのものの実力は体感できるはずだ。なお、以下の写真は全て6Mモードで撮影している。リンク先は無加工なので、開く際には容量に注意してほしい。

デフォルトのシーン検出にしたままで撮った、室内のつけめん。周辺のピントが合っていないものの、ノイズが少なく、麺のみずみずしさも伝わってくる。EXIFを見るとISOは1000になっている フォーカスモードをマルチオートフォーカスに変更するため、シーン自動認識を解除し、手ブレ補正を設定。別のつけめんを撮影した。こちらは、全体的にピントが合っている。EXIFのISOは1000だが同じくノイズは少ない
上の写真と同じ設定で目黒川の桜を夜に撮影した。ISOは2000。PCで拡大して見るとさすがに手ブレがあり、ノイズも少なくないが、夜景でここまで写っていれば十分だ 代々木公園の桜の写真。設定は上2つの写真から変更していない。明るい場所だけあって、さすがにクッキリとした写真に仕上がっている。ところどころに混じった葉まで描写できているのはさすが。ISOは80となる。
続けて、マクロ撮影の実力を同じ代々木公園で試してみた。ここでは、上の写真からフォーカスモードだけをマクロに変えている。右端の葉の描写がやや甘いが、花びらはクッキリと写っている 上の写真とは場所こそ違うものの、近いシチュエーションで撮影。こちらはマルチオートフォーカスで撮っており、手前の花びらがボケている。マクロモードの設定を駆使すれば、思いどおりの写真が撮れそうだ
節電でやや暗くなっているサンシャインシティ。ノイズはさすがに目立つが、手ブレは少ない。写真上の紫の光は、街灯の光を拾ってしまったもの。目黒川の桜と同様、ISOは2000となっている 自然光が入る店内だと、ノイズも格段に少なくなる。陰影の表現も悪くない。ちなみに、撮影はマルチオートフォーカスで行い、ISOは200

 また、Xperia arcのカメラはUIも進化した。左からメニューを、右から撮った写真のサムネールを引き出すというスタイルは、非常に分かりやすい。シーン検出がオンになっている初期設定の状態でフォーカスモードが変えられず、最初は少々戸惑ったが、慣れればスムーズに操作できる。デジカメに詳しくないユーザーが手軽に撮れるよう、あえてこのような設定にしたのだろう。操作をマスターしてきたら、シーン検出を解除し、自分なりの設定でXperia arcの実力を引き出してほしい。

撮影時のUIはこのようにシンプル。タッチ撮影にも対応 画面の左をスライドさせると、設定メニューが出現
画面右にはサムネールが表示されており、ここを伸ばすと撮った写真の一覧を見ることができる

GALAXY TabとストレートケータイのようなBluetooth端末

GALAXY TabとストレートケータイのようなBluetooth端末

2011年4月14日 06:00
(すずまり)

 最近、電子書籍に興味が沸いて、悩んだ末にブックリーダーとしてGALAXY Tabを入手しました。GALAXY Tabといえば、通話できちゃう電話なわけですが、この端末単体で会話するというのは、すごい光景ですよね(笑)。日頃からあまり電話はしないので、おそらくこれで通話することはないだろうな~と思いつつも、かかってきたときのことを考えるとドキドキしてしまうので、やはり安心できるレベルで通話環境は整えておきたいと思いました。

 GALAXY Tabにはあらかじめイヤホンが同梱されてるんですが、「あ、電話かかってきた。さてイヤホンをセットして……もしもし?」という流れはありえない。いつもイヤホンしてるなら別ですが。いや、でもGALAXY Tabに話しかけるというのも不思議な図です。となれば、Bluetoothのヘッドセットとなるのですが、これもいつも耳にかけてるわけにはいきませんよね。日本では数少ない光景ではないでしょうか。

 そこで、Bluetoothでも、見た目がケータイ然とした子機があれば、ケータイを扱うのと同じような動作で電話機能が使えて便利ではないかと思いました。しかし、探してみると耳にかけるタイプばかりで、ケータイっぽいものが見つからない。Twitterで嘆いたところ、フォロワーさまから教えていただいたのが「WD4-BHGS」でした。ウィルコムの「WILLCOM D4」とセットになっているのを見たことないですか? あれです! 私の知る限りでは唯一のケータイっぽいBluetooth端末なので、早速取り寄せてみました。

 見た目はシンプルなストレートケータイ。小さくて、軽くて、かわいいです。GALAXY Tab用の子機としては、ちょうどよいサイズですね。ペアリングも無事完了したので、GALAXY Tabに電話してみたところ、発信者の番号も「WD4-BHGS」の液晶でちゃんと確認できました。アドレス帳機能も備えてるので、作成すれば発信者が分かりますね。GALAXY Tabはバッグの中に、子機はポケットなどの取り出しやすいところに入れておけば、とても便利に使えるんじゃないかと!

 ただ、とても気になる点が。それはマイクの感度でした。スピーカーはいいのですが、声が通話相手に届きにくいようです。端末固有の問題なのかもしれませんが、ケータイやスマートフォン並のクリアな音ではとどかないみたい……。うーん、ちょっと残念。

 でも、こういう端末はもっと登場して欲しいです。色やデザインが選べたら、楽しいと思うんです。それに「通話はこれを使えば操作も簡単ですよ」という訴求ができそうな気も。いかがでしょう?

「WD4-BHGS」は軽い! 小さい! 充電台がついてました
ペアリング完了 「WD4-BHGS」上で着信もわかります

Androidでも地震の速報を受けたい

Androidでも地震の速報を受けたい

2011年4月13日 06:00
(太田亮三)

 東日本大震災の発生から1カ月経過した4月11日、またもや大きな余震が発生した。その後もしばらくは断続的に比較的大きな余震が続き、被害の少ない都内でも気の休まらない時間が続いた。

 東日本大震災の発生以来、フィーチャーフォンや一部のスマートフォンが対応する「緊急地震速報」機能が改めて注目されているが、悩ましいのは、筆者も使っているXperiaなど、緊急地震速報に対応していないスマートフォンに機種変更してしまった場合だ。そこで、そんな不安を少しでも解消できればと、Androidアプリ「なまず速報β」を導入してみた。

 はじめに断っておかなければならないが、「なまず速報β」をはじめとするこの類のアプリは、フィーチャーフォンや一部のスマートフォンがハードウェアとして対応している緊急地震速報とは、速報を受ける仕組みが異なる。アプリでは、常駐させる形で起動しておく必要があり、通知は電波状態やネットワークの混雑状況などにも影響を受けるため、過信は禁物というのがセオリーだ。もっとも、過信してはいけないのはフィーチャーフォンでも同様だが。

 「なまず速報β」では現在、実験的な機能として、リアルタイムでプッシュ通知を行う機能が提供されている。初期設定ではオフになっているが、これをオンにすることで、比較的早いタイミングで緊急地震速報の内容を受信できる。オフィスや自宅で充電中、あるいはすぐに充電できる環境で、電源に不安が無いなら、この機能をオンにしておくのもいいだろう。

 同アプリは機能面でも充実しており、速報の通知画面からワンタッチで震源を地図上で確認できるほか、通知の条件を震度やマグニチュード、震源地からの距離などで設定したり、通知方法や音、マナーモードの一時的な解除を設定したりできる。

 

 速報性についてだが、4月11日の夜、余震で気象庁からの一般的な緊急地震速報が連続する中において自宅で使っていた限りでは、パソコン用ブラウザ「Chrome」の拡張機能として提供されている緊急地震速報の通知機能と同等か、場合によってはそれよりも少し早いといった塩梅だった。

 なお、ドコモ、KDDI、ソフトバンクが提供しているフィーチャーフォンと一部のスマートフォン向けの緊急地震速報は、最大震度5弱以上の地震が発生した際、震度4以上の強い揺れが予測される地域の携帯電話に対し配信するというのが基本的な条件だ。「なまず速報β」などのアプリで、余震などによる速報を頻繁に受信して混乱してしまう場合は、携帯電話向け緊急地震速報の通知条件を参考にしてみるといいだろう。

 


肝心の場面を見逃した

肝心の場面を見逃した

2011年4月11日 06:00
(関口聖)

 大震災から4週間を経たものの、まだ気分が落ち込むこともある。そんな中で、先日、サッカー日本代表とJリーグ選抜によるチャリティマッチが開催され、大きな話題となった。甲子園球場のそばで育ち、サッカーよりも野球を好む関口であっても、試合を見逃すまいと、帰宅途上、ワンセグで観戦することに。

 現在使っている「P-03C」は、カメラ機能にフォーカスした“LUMIX Phone”だが、パナソニックではこれまで“VIERA”ブランドのケータイを数多くリリースしてきており、その技術は「P-03C」にも搭載されている。解像度がやや物足りないワンセグであるが、サッカーの試合は楽しめる。ちなみに、倍速再生する「モバイルWスピード」は初期設定でオフになっており、本稿を執筆して、ようやくそのことに気づいてONにしたのは、関口の失態だ。

 ともあれ、電車に乗って、イヤホンを装着してワンセグで試合を観戦する。だがトンネルや線路の周囲を高い壁などで遮られる地点では、ワンセグは途切れてしまう。このあたりの受信環境改善は、費用負担などの面を考えると、劇的な改善が見込めないのかもしれないが、来年スタートする携帯向けマルチメディア放送では頑張っていただきたいところ。

 それはさておき、日本代表が2点をリードし、後半の途中には、三浦知良選手が登場。その後の展開は、ご存知の方も多いだろう。だが、試合を見続けていたはずの関口は、肝心のゴールシーンを見逃した。最寄駅について、スーパーに立ち寄り、必需品を購入しようとレジに並んで、おサイフケータイをかざしてSuica決済し、ケータイの画面を再度見たときには、カズダンスが終わったところだった。あとから「なぜイヤホンを両耳から外していたんですか」「だってイヤホン付けっぱなしで、って感じ悪いじゃないですか」「録画しておきない」「いや、そんな……」などと自らを責めてみても後の祭り。マルチに使えるケータイのように、いかに便利なツールであっても、使い手の間が抜けていると残念なことになる。そんなオチを自分自身で味わうのは、なんとも言えないものだ。

 


GALAXY Tabを持ってニューヨークを歩く

GALAXY Tabを持ってニューヨークを歩く

2011年4月7日 06:00
(山根康宏)

 先日は展示会取材でアメリカへ。今回はまずニューヨークに到着してから2泊ほど観光や買い物を楽しんだ。さてニューヨークは去年に続いて今回で2回目。まだまだ慣れない土地なので前回使ったガイドブックをもう一度持っていこうと思ったのだが、部屋の中に見当たらない。再びガイドブックを買うのももったいないので、今回はSC-01Cに情報を詰め込んで持っていくことにしてみた。

 もちろんスマートフォンでもいいのだが、過去の経験ではタクシーの運転手に地図を見せたり、お店で欲しいものの情報を伝えるときなどスマートフォンの画面では物理的にサイズが小さくて相手によっては見難い、なんてこともあったのだ。これが7インチ画面のタブレットなら、ガイドブックとほぼ同じ大きさだけに相手にとっても見やすい。

 ではSC-01Cにどうやってニューヨークの情報を入れておこう? 真っ先に考えるのはWebの情報をEvernoteなどに保管して整理しておく方法だ。だが実際のところ、最新のショップ情報などは数カ月もすると陳腐化してしまうので一度きりの情報になってしまいそうだ。また現地ではできればSC-01Cはネットに繋がずに単体で活用してみたい。そう考えると原始的だが「スクリーンキャプチャを撮って保管」するのが一番便利なんじゃないかと思えたのだ。必要な情報をSC-01Cのブラウザで画面表示してキャプチャするだけ。後から情報を見たいときはギャラリーを開いてスクロールすればよい。「電子版スクラップブック」にすぎないが、まだスマートフォンを買ったばかりの人でも簡単に使えるだろう。筆者はスマートフォンに乗り換えたばかりの友人などにはこの方法を結構薦めたりしている。

 とはいえ普段はSC-01CだけではなくPCも使って情報収集をしているので、PC側のブラウザはChromeを利用して拡張機能の「Google Chrome to Phone」をインストールしておいた。そしてSC-01C側にもアプリ「Google Chrome to Phone」をインストール。これでPC側のChromeで見つけた情報や地図などをどんどんSC-01Cへ送ることができる。そして寝る前にベッドに入りながらSC-01CのブラウザでPCで収集した情報を閲覧、必要な画面をそのままスクリーンキャプチャしておいたわけだ。なおSC-01Cには「スクリーンキャプチャーショートカット」をインストール。ワンタッチでキャプチャが取れるアプリで、個人利用の場合は無償で利用できる。

 ニューヨークではSC-01Cにたくさんの情報を入れておいたので実際大いに役立った。タブレットの大きい画面は海外旅行中のガイドブック代わりにはぴったりだと改めて感じた。アメリカではスタバでネットアクセスが無料など、無料の無線LANスポットも多いようだ。それを併用すればローミング代を気にせずSC-01Cを活用できるだろう。


計画停電に備えてBF-01Bを購入

計画停電に備えてBF-01Bを購入

2011年4月5日 06:00
(村元正剛)

 筆者の職場は世田谷区にある。計画停電の第4グループ(当初のグループ分け)に属する。日中に3時間も停電したら、仕事もままならない。というわけで、計画停電が開始された14日に近所のドコモショップに駆け込んだ。停電時でも、そこそこの速度でネット接続をするためにモバイルWi-Fiルーターを購入したいと思ったからだ。

 以前にも書いたが、筆者は無線LANアクセスポイント機能付きのF-01Cを使っている。外出先で短時間ウェブやメールをチェックするといったときにはF-01Cで十分に事足りているのだが、アクセスポイントモードに設定するとiモードが使えなくなり、iモードメールも受信できなくなる。ネットに繋いだ状態であると緊急地震速報も受信できないのではないか? そうした不安もあったからだ。

 職場から最寄りのドコモショップは自由が丘店。普段から混み合うことが多い店なので開店時間の11時に行った。しかし、あいにくの臨時休業。続いて、小規模なケータイ販売店(いわゆる併売店)に足を運んだが、1軒は臨時休業、もう1軒では「ドコモのモバイルWi-Fiルーターは在庫切れで、取り寄せになります」という空しい回答。最後に訪れたヤマダ電機で、ようやくお目当てのBF-01Bを入手することができた。

 ヤマダ電機の店員からは、ニンテンドーDSやPSPを割引価格で購入できる特典が付くHW-01Cを強く進められたが、充電用クレードルが付き、最大6時間の連続通信が可能なBF-01Bを選んだ。ちなみに価格は新規契約で0円だった。

 契約が終わったのは12時過ぎ。その日の計画停電が始まるのが14時30分からの予定だったので、「なんとか間に合ったぞ~」とひと安心。しかし、店員いわく「本日、ドコモさんのシステムが混み合っているので、開通までには多少お時間をいただくかも……」と。

左がモバイルWi-Fiルーター「BF-01B」、左が無線LAN親機機能を備えた「F-01C」
BF-01Bは充電やブロードバンド回線に接続して室内用無線LANルーターにできるクレードルが付いている

 それでも、なんとか停電が始まる予定時刻までにはBF-01Bを持ち帰り、ノートPCやiPhoneなどの充電も万全にして、「停電よ、いつでも来い!」という態勢を整えることができた。結果的には、その日の停電は見送られ、その後も停電にはなっていないのだが……。

 しかし、BF-01Bを買ったのは正解だと思っている。F-01Cのアクセスポイントを介するより、BF-01Bでネット接続したほうが圧倒的に速いからだ。職場には光ファイバーとADSL回線を敷設しているのだが、BF-01Bは無線LAN経由でADSLに接続した場合と遜色のない速度が得られるのだ。

 実際に速度を計測してみたところ、BF-01B経由のネット接続では安定して下り2~3Mbpsの速度が得られた。同じ状況でF-01C経由の接続を試すと下り1Mbps前後で、ときどき400~600kbpsあたりにまで落ちるといった感じだ。接続先は同じ下り最大7.2MbpsのFOMAネットワークではあるが、機器によってかなり差があるんだなぁ~と実感した次第。筆者は職場のスタッフと回線を共有する必然性があるため、速度は少しでも速いほうがありがたい。ちなみに上り速度は、どちらも120~140kbps程度だった。

 計画停電が本格的に必要になるのは、冷房の需要が高まる夏場と予測する人も多い。BF-01Bを購入したことで、ひとまずの安心感を得られている。


Xperia arcを購入してまずやったこと

Xperia arcを購入してまずやったこと

2011年4月4日 06:00
(石野純也)
迷いに迷ってMidnight Blueを購入。ホーム画面はこんな感じにカスタマイズ

 1月に米国・ラスベガスで開催されたCESでの発表から約3カ月間、ずっと追い続けてきたソニー・エリクソンのXperia arcが、ついに発売された。世界に先駆け、日本ではカラーバリエーションにSakura Pinkが加わっており、どの色を買うべきかかなり迷ったが、夜から朝にかけての時間の移り変わりを表現したというMidnight Blueのコンセプトに引かれ、これを購入。原稿執筆時点で、ちょうど使い始めてから1週間になるところだ。発表会などで触った試作機よりも完成度が高く、操作感や機能には概ね満足している。今後、このコーナーでも随時、面白い使い方や、自分ならではの設定などを紹介していきたい。

「連絡先をインポート」は連絡先のメニューから選択する

 購入にともない、メイン端末をGALAXY SからXperia arcに変更した。その際のデータの引き継ぎにちょっとしたコツが必要だったため、ここで紹介しておきたい。まず、電話帳はmicroSDカード経由でコピーした。Bluetoothでできれば簡単だと思っていたが、実はGALAXY SがBluetoothでの電話帳送受信に非対応。わざわざアプリを入れるのも面倒なので、microSDカードを使うことにした。Googleアカウントなら自動的に同期されるので、このような手間は不要だが、個人的にはケータイの電話帳とGoogleの連絡先は分けて管理したいと考えている。今回、コピーにmicroSDカードを使ったのは、そのためだ。ちょうどXperia arcの発売日である3月24日に、spモードの「電話帳バックアップ」が開始されているが、残念ながらGALAXY Sはこのサービスにまだ対応していない。Android端末には順次広げていくとのことなので、今後に期待したいところだ。

spモードメーラーのトップ画面でメニューを開き「取り込み」を選ぶとインポートが可能

 次に、spモードメーラーの送受信メールをバックアップ。こちらも、電話帳同様、microSD経由で行った。バックアップ先のフォルダも指定できるため、あらかじめ分かりやすい名前を付けておくとよいだろう。今回は、送信メール、受信メールというフォルダをそれぞれ作り、ファイルをコピーした。インポートは、そのmicroSDカードをXperia arcに挿し、spモードメーラーのメニューから「取り込み」を選ぶだけだ。注意したいのは、バックアップの取り方。spモードメーラーの受信画面は、一度に200件までしか表示されないため、メールの件数が多いと2画面目、3画面目に切り替える必要がある。自分の場合は、約700件程度のメールがあり、計4回バックアップしなければならなかった。これは、正直なところちょっと面倒だ。電話帳バックアップのように、ネットワーク上で自動的に同期が取れるようになるといいのだが……。

アプリの管理をPCで行えるのが便利

 電話帳とメールを移行し、“ケータイ”としての体裁を整えたあとで、アプリをインストールした。ここで活躍したのが、AndroidマーケットのPC版。他の端末にインストール済みのアプリが表示されるため、必要なものだけをチョイスすればよい。自分のGALAXY Sにはちょっとアプリを入れすぎてしまった感があったので、Xperia arcへのインストールは厳選することに。逆に、GALAXY Sにだけプリインストールされているボイスレコーダーやタイマーなどは、Xperia時代に使っていたアプリを復活させて補った。ちなみに、PC版のAndroidマーケットには、インストールしたアプリが全て表示されるわけではないようだ。そのため、漏れがないかどうかを目視で確認。いくつかのアプリは、Xperia arc上から直接導入した。

 その後、アプリの設定を改めて行い、壁紙などを選んで、ようやく「My Xperia arc」が完成。なんだかんだと試行錯誤しているうちに半日ほどかかってしまったものの、自分好みのXperia arcに仕上げることができた。欲を言えば、iPhoneのように設定からアプリまでを一括で移行できると楽なのだが、メーカーもOSのバージョンも違うAndroidに、それを求めるのはちょっと酷な話なのかもしれない。この過程自体を楽しめたので、それはそれでよかったような気もする。