IS02でCメールを使い始めました

2010年11月24日 06:00
(村元正剛)

 10月22日よりIS02でCメールが送信できるようになった。購入時は、受信はできるか送信はできない仕様で、「夏以降に受信にも対応する予定」と聞いていたので、ちょっと待たされたなぁ~というのが率直な感想だ。

 自分の回りにはauユーザーが多く、その中にはEメールアドレスを聞いていなくて、Cメールで連絡を取り合っている人もいる。Android端末のように「@ezweb.ne.jp」メールを使えないのは残念だが、Cメールが使えるだけでも十分にありがたい。

 ただし、Cメールを使えるようにするための作業が若干面倒だった。OSのアップデートではなく機能拡張のためのソフトフェア更新なので、IS02から直接ファイルをダウンロードして更新できると思っていたのだ。しかし、auから届いた案内を見ると、結構手間がかかる印象を受けた。

 手順としては、Windowsのパソコンから東芝のWebサイトにアクセスしてファイルをダウンロードし、IS02をUSBマスストレージモードにして、USBケーブルでPCにつなげて、そのときIS02に装着しているmicroSDには300MB以上の空き容量が必要で、microSDにファイルを移し替えてからIS02本体にインストールして再起動、といった具合だ。

 バージョンアップする前に、IS02に保存してあるデータをバックアップしておくことも指示されていた。インストール後に端末の設定が初期化されるからだ。なお、東芝のWebサイトには、「バージョンアップに失敗すると起動しなくなる場合もある」といった、おだやかではないことも記されていた。

 東芝のWebサイトに詳しい手順が記されており、難しいことは何ひとつなかった。IS02内のデータのバックアップも、普段から使っている「Windows Mobileデバイスセンター」で簡単に行えた。でも、なんとなく緊張したのも事実。

 ボクはiPhoneも使っており、iPhone 4(iOS4)では不具合が生じることが多く、これまでに3回「復元」操作を行っている。それはそれで面倒ではあるが、iPhoneの場合、iTunes経由で設定やアプリを自動的にバックアップしてくれて、復元後にそれを端末に戻してくれるので、あれこれ心配することなくソフトウェアの入れ替えができる。IS02のソフトウェア更新は、普段パソコンを使い慣れていない人には、やや繁雑に感じるだろう。例えば、IS02に新しいソフトを上書きするときには、黒画面に英文が並ぶ画面が出たりするのだが、あらかじめWebサイトの説明をしっかり読んでいないのと、「どうなっちゃったの?」と思うかもしれない。

 IS02でのCメール送受信はなかなか快適。絵文字も使えるし、宛名は連絡先から引用できる。何よりも、やはりプッシュメールっていいよなぁ~と思ったりもしている。なお、ボクは「SP-00」というバージョンから「SP-02」にバージョンアップさせたのだが、タッチレスポンスなど動作も快適になった。Cメールを使わない人にもバージョンアップをおすすめしたい。

端末内データのバックアップには「Windows Mobileデバイスセンター」が役に立った 連絡先やメールを同期できるほか、画像データなども簡単にパソコンに取り込める
ソフトウェア更新後は、Cメールの作成・送信が可能になる 動く絵文字の入力もでき、ケータイメールの感覚で使える

写真の整理・編集にも役立つIS02

写真の整理・編集にも役立つIS02

2010年11月2日 06:00
(村元正剛)

 ハードウェアキーボード付きの端末なので、仕事用として活躍してくれることを期待していたIS02。しかし、実際に使い続けていくうちに、むしろプライベートに役立つ端末のように感じ始めている。

 IS02に内蔵された機能の中でとくに気に入っているのが、写真関連のプリインストールアプリだ。IS02のカメラの有効画素数は322万画素。起動は速いが、さほど撮影機能は充実しておらず、画質もまずまずといった印象。正直なところ、撮影を楽しむにはiPhone 4や他のケータイのほうが優れていると思う。でも、撮ったあとに楽しめる機能は、なかなか充実している。4.1インチの大画面で、しかも鮮明な有機ELディスプレイなので、写真を見るのがなおさらに楽しくなるということもあるだろう。

 「ClipBook」は、撮影した画像やPCからmicroSDカードに取り込んだ画像などを一覧できるビューアーアプリ。保存した画像それぞれにタグを付けることができ、特定のタグが付いた画像だけを表示するといったことができる。

 タグは24種類が用意されていて、さらに追加することも可能。といっても、そんなに細かく分類する必要はないだろう。ボクが使っているタグは、星のアイコンの「お気に入り」、手帳のアイコンの「メモ」、動物のアイコンの「ペット」、人物のアイコンの「友達」といったところ。

 IS02にはカメラボタンを押すだけで画面キャプチャができる機能があるのだが、キャプチャしたウェブページなどには「メモ」のタグを付けている。プライベートで撮った写真は、人に見せられるものだけに「お気に入り」のタグを付けておくことで、友人などに見せるときに役立っている。なお、1枚の画像に複数のタグを付けることもできる。

 「PhotoBase」は画像を編集できるアプリで、トリミング、回転、リサイズ、明るさ・コントラスト調整、画像加工(さまざまな模様・色のフレームを付けられる)の機能を備えている。写真を活用できるアプリは、Marketplaceを探せば、いろいろあるのだろうが、この内蔵アプリだけで不足を感じることはない。

 最も重宝しているのがリサイズ機能。選択した画像をワンタッチで、MMS(640×427ピクセル)、QVGA、VGAに変換でき、「カスタム」を選択すると任意のサイズに縮小することもできる。この場合、画面に表示されるバーをなぞるだけでサイズを決められる。ボクは、ブログにアップするために画像の横幅を400ピクセル程度に統一しているのだが、このアプリを使うと、タッチ操作だけでトリミングしてリサイズもできる。PCでPhotoshopを使って編集するよりも手軽に感じている。