radio SHARK 2 の FM 受信感度が低い原因を探る
(2008/2/14 更新: おかしな箇所およびわかりにくい箇所を書き直しました。)
radio SHARK 2 の FM 受信感度を上げるためにいろいろやってみたもののどうにも感度が上がらなかった*1ことに納得がいかず、中身を見てみることにしました。
あけてみる
底面の真ん中にあるネジを外すと台座と本体とが分離できます。本体は2枚のプラスチックが合わさっているだけなので、2枚のプラスチックの隙間を広げていくと片側がはずれます。ただ、非常に固いので実際に分解してみる場合はかなり根気がいると思います。
本体には FM アンテナ (上部外周)、AM ループアンテナ (中央部分)、および基板 (下部) がそれぞれ格納されています。FMアンテナは短い銅線であるため、FM受信感度は低くなりがちだと推定できます。米国のようにFM電波が大出力で送出されていればこのような貧弱なアンテナでも問題ないのかもしれません。
基板部分
基板部分です。図中の番号で示した部分はそれぞれ下記の通りです。
- 外部FMアンテナ端子 (3.5mm ステレオミニジャック)
- 内部FMアンテナと外部アンテナ端子とを接続する端子。3.5mm ステレオミニジャックによる3つの入力 (シールド線、芯線L側、芯線R側) のうち、シールド線に接続されている。他の2つの芯線は開放されている模様。
- FMチューナーへのアンテナ入力端子。内部FMアンテナが接続されている。
- AMチューナーへのアンテナ入力端子。内部AMループアンテナが接続されている。
外部FMアンテナ入力から内部FMアンテナ端子にかけての部分
基板の外部FMアンテナ入力端子部分を拡大しました。どうやら外部アンテナ入力端子から出た基板配線がコンダクタ(コイル)を介してそのまま内部FMアンテナに接続されているだけのようです。しかも、外部アンテナからの入力のうちシールド線のみが接続されており、2つの芯線は開放されています。
FMチューナーへのアンテナ入力端子部分
内部アンテナが radio SHARK 2 のケースの上部をぐるっとまわって基板に再度接続される部分 (FMチューナーへのアンテナ入力端子部分) を拡大しました。2つの端子(上側はJP1、下側はFM)があり、JP1端子に内部アンテナが接続されています。FM端子には何も接続されていません。
まとめ
radio SHARK 2 の FM 受信感度が非常に悪い原因としては、内部アンテナが貧弱であり、かつ外部アンテナ入力を内部アンテナ線を介してチューナーに接続していることが原因のように推定できます。
改善案としては、
- 内部アンテナ線を介さず、外部アンテナ入力信号をチューナーに接続する。
- チューナー入力端子らしきFM端子にもアンテナ線を接続してみる。