最強の『呪具』10選!日本に実在した伝説の呪具とは?

⏲この記事は約 8 分で読めます。

日本に実在した『伝説の呪具』10選

日本には、歴史の中で多くの伝説や神話が生まれ、それにまつわる多くの物語やアイテムが存在します。その中でも、特に注目されるのが「呪具」です。

呪いの力を持ち、その力を使いこなせる者には、人知を超えた強大な力が与えられるとされています。この記事では、日本に実在した伝説の呪具の中から、特に力を持ち有名である呪具を10個厳選してご紹介します。

八尺瓊勾玉(やさかにのみこづくりのたま)

日本には多くの伝説的な武具や呪具が存在しますが、その中でも最強と言われる特級呪具は「八尺瓊勾玉(やさかにのみこづくりのたま)」と言われています。

八尺瓊勾玉は、古事記や日本書紀に登場する神話や伝説に登場する、天照大神(あまてらすおおみかみ)が伊邪那岐命(いざなぎのみこと)に授けたとされる勾玉です。その名の通り、長さ八尺(約2.4メートル)の大きな勾玉で、外見は透明な水晶に似ています。しかし、普通の水晶とは異なり、神秘的な力を持っていると言われています。

八尺瓊勾玉の力は様々で、例えば、持ち主の願いを叶えたり、悪霊や邪気を払う力があると言われています。また、神話では、天照大神が八尺瓊勾玉を使って天地を創り出したという伝承もあります。

現代でも、八尺瓊勾玉は日本の伝統文化や信仰に深く根付いており、神社や寺院などで保管されていることもあります。ただし、現在は非常に貴重で、一般的には見ることができません。

なお、日本には八尺瓊勾玉と並ぶ、伝説の武具や呪具がいくつか存在します。例えば、「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」や「天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)」などが有名です。

草薙剣(くさなぎのつるぎ)

「草薙剣」は、日本神話に登場する伝説的な剣で、日本の呪具の一つです。

草薙剣は、スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治した際に、ヤマタノオロチの尾から見つけたとされています。草薙剣は日本神話において、スサノオノミコトが天照大神に謝罪するために使われたとされています。

今は熱田神宮に保管されており、一般には公開されていません。草薙剣は、日本の歴史や文化において重要な役割を果たしており、現在でも日本の信仰や伝統において重要な存在です。

天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)

「天叢雲剣」は、日本神話に登場する伝説的な剣で、日本の呪具の一つです。

天叢雲剣は、ヤマトタケルが叔母・倭姫から賜ったとされており、三種の神器の一つであるとされています。三種の神器とは、八咫鏡、八尺瓊勾玉、草薙剣のことで、天叢雲剣は、天皇の持つ武力の象徴であるとされています。

また、現在の天叢雲剣は、皇居御所の剣璽の間に保管されており、一般には公開されていません。天叢雲剣は、日本の歴史や文化において重要な役割を果たしており、現在でも日本の信仰や伝統において重要な存在です。

天逆鉾(あめのさかほこ、あまのさかほこ)

天逆鉾は、日本の中世神話に登場する矛で日本の呪具の一つです。

一般的には、記紀に登場する天沼矛の別名とされていますが、その位置付けや性質は異なっています。天逆鉾は、宮崎県高原町の霧島東神社の社宝であり、高千穂峰の山頂に突き立てられています。

高千穂峰は過去に何度も噴火しているため、度重なる噴火の際、鉾が途中で折れてしまったそうです。

岩融(いわとおし)

「岩融」は、平安時代の陰陽師・安倍晴明が所有したとされる剣です。その名は「岩を溶かす」という意味で、その威力は絶大だったと言われます。安倍晴明はこの剣で多くの妖怪や悪霊を退治したと伝えられます。

岩融の名の由来は不詳です。『義経記』の中には弁慶所持の「岩透(いわとおし)」なる刀(太刀)が登場しますが、両者の関係性も不明です。

岩融は、現在ではオンラインゲーム「刀剣乱舞」に登場するキャラクターとしても知られています。ギザ歯の僧兵の出で立ちをしており、弁慶を体現するような性格をしています。

村正(むらまさ)

妖刀「村正」とは、日本の歴史上に実在した刀工・村正が作った日本刀の総称です。

村正は伊勢国桑名(現在の三重県桑名市)で活躍した刀工で、その切れ味は抜群でした。しかし、その切れ味ゆえに、持ち主やその周囲に災いをもたらすという伝説が生まれました。特に、徳川家に対しては悪運を呼ぶ妖刀として恐れられました。

村正が妖刀として扱われるようになったとされる故事は、以下のようなものがあります。

  • 徳川家康の祖父・松平清康は、部下によって村正の槍で暗殺される。
  • 徳川家康の父・松平広忠も、村正の刀で斬られて死亡。
  • 徳川家康自身も、村正の刀で怪我。
  • 徳川家康の息子・徳川秀忠は、村正の刀で自分を斬ろうとした妻・江を止める際に手を負傷。
  • 徳川家康の孫・徳川家光は、村正の刀で自分を斬ろうとした側室・お万の方を止める際に手を負傷。
  • 徳川家康の曾孫・徳川家綱は、村正の刀で自分を斬ろうとした側室・お福の方を止める際に手を負傷。

これらの事件から、村正は徳川家にあだなす刀、呪いの妖刀であるという考え方が広まりました。そのため、徳川幕府では村正の所持や使用を禁じる掟が出されました。

しかし、村正は妖刀としてだけではなく、名刀としても評価されていました。その証拠に、幕末に活躍した新選組や土佐勤王党などの志士たちは、村正を愛用していました。彼らは村正の切れ味を信じて、幕府や倒幕派と戦いました。

また、村正は現代でも多くの作品に登場しています。例えば、「銀魂」では主人公・坂田銀時が愛用する「洞爺湖」、「戦国BASARA」では伊達政宗が愛用する「独眼竜」、「Fate stay night」ではセイバーが愛用する「紅蓮」、「刀剣乱舞」では人格化されたキャラクターとして登場しています。これらの作品では、村正は妖刀としての特徴や能力を持っていたり、持ち主との関係を描いたりしています。村正は妖刀としてだけではなく、名刀としても魅力的な刀であることが分かります。

三日月宗近(みかづきむねちか)

妖刀「三日月宗近」とは、平安時代に作られたとされる日本刀の一振りです。

この刀は天下五剣の一つに数えられ、その美しさと切れ味は他の追随を許しません。その名前の由来は、刃縁に沿ってかかる打ち除けという刃文が、三日月が浮かんでいるように見えることからきています。

「三日月宗近」は、刃の形が三日月に似ていることからその名が付けられました。刃渡りは約71.5cm、刃厚は約0.32cmで、比較的小ぶりな刀身が特徴です。刀身の素材には、軟鉄を多く使用し、刃は高炭素鋼を混ぜ合わせた鍛錬鋼を使用しています。

伝説によれば、この刀を持つ者は、その威力によって相手を一瞬にして切り裂くことができると言われています。しかし、その威力によって刀を持つ者自身も危険にさらされることがあるため、慎重に扱われる必要があります。

京都の三条の刀工・宗近が作ったと伝えられていますが、実際には作者や製作年代は不明です。しかし、その姿や技術は平安時代のものであることが確かで、日本刀史上でも最古級の名刀として知られています。

この刀は、足利将軍家に代々伝わる重宝でしたが、戦国時代に奪われたり、出雲の戦国大名・尼子氏の忠臣・山中鹿之介が佩用したりしたという伝説があります。しかし、これらも確かな証拠はありません。現在は、国宝に指定されており、東京国立博物館に所蔵されています。

鬼丸国綱(おにまるくにつな)

「鬼丸国綱」とは、鎌倉時代に作られたとされる日本刀(太刀)です。天下五剣の一つに数えられており、現在は皇室の私有財産(御物)として宮内庁侍従職が管理しています。

この刀は、刀工「粟田口国綱(あわたぐちくにつな)」が作ったと伝えられており、刀身には鬼の顔が彫られているという。そのため、「鬼丸」という名前が付けられたと言われています。

「鬼丸国綱」は、その切れ味や美しさだけでなく、様々な伝説や逸話にも登場しています。例えば、源頼朝がこの刀を手に入れたとき、刀を抜こうとしたが抜けなかった。そこで頼朝は、「この刀は鬼の力を持っているから、鬼のように叫べば抜けるだろう」と言って叫んだところ、見事に刀が抜けたという話があります。

また、この刀は、呪術廻戦という漫画にも登場している。呪術廻戦では、呪具と呼ばれる特殊な武器があり、その中でも最高ランクの特級呪具の一つとして扱われている。呪具「鬼丸国綱」は、虎杖悠仁という主人公の仲間である禪院真希というキャラクターが使用しており、その威力や効果は凄まじい。

髭切(ひげきり)

「髭切」とは、源氏の重代の刀として伝わる日本刀(太刀)である。清和源氏二代目の源満仲が作らせたとされる二振りの刀のうちの一振りで、もう一振りは「膝丸」という。人を斬ったときに髭まで切ってしまうほどの切れ味から、「髭切」という名前が付けられたという。

この刀は、後に「鬼切」と改名されたとも言われている。その由来は、渡辺綱という武将がこの刀を借りて、京都の一条戻橋で鬼を退治したという伝説による。この刀は、天下守護のために源氏の子孫に伝えられるべきだとされていた。

髭切は、その歴史や逸話だけでなく、美しさや価値も高く評価されている。現在は北野天満宮に奉納されており、重要文化財に指定されている。また、刀剣乱舞というゲームや漫画にも登場しており、人気や注目を集めている。

雷切(らいきり)

「雷切」とは、長船兼光作の日本刀(太刀)である。この刀は、竹俣慶綱という武将が雷神を二度も切ったという伝説から「雷切」という名前が付けられたと言われています。

また、上杉謙信がこの刀で一両筒の火縄銃の銃身を切断したという逸話から「一両筒」とも呼ばれた。

この刀は、その歴史や逸話だけでなく、美しさや価値も高く評価されている。現在は東京国立博物館に所蔵されており、国宝に指定されている。また、NARUTOという漫画やアニメにも登場しており、人気や注目を集めている。

まとめ

今回は、日本に実在した伝説の呪具の中から、10個を厳選してご紹介しました。

日本には、多くの伝説や神話が生まれ、それにまつわる物語やアイテムが存在します。その中でも、「呪具」は特に注目され、その力は人知を超えるとされています。

それぞれの呪具には、それぞれ独自の伝説やエピソードがあり、多くの人々を魅了し続けています。呪具に興味を持った方は、ぜひご自分でも調べて探してみてください。日本にはまだまだ知られざる呪具が眠っているかもしれません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました