アニメの再現にこだわるガンダムの可動フィギュアシリーズ「ROBOT魂 ver. A.N.I.M.E.」より、「ザクII」の新モデルが発売されました。ザクはすでにさまざまなタイプが発売されていますが、ザクなんてなんぼあってもいいですからね。迷うことなく購入して、過去モデルと比べてみました。
みんな大好きなザクIIですが、今回は陸戦型という地上戦特化仕様の機体です
「陸戦型ザクII JC型」とは、1996年に発売されたOVA「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」に登場するジオン公国軍のモビルスーツ。一年戦争時に主力として活躍した「ザクII」を地上戦用に再設計したモデルで、劇中では序盤から登場し、地球連邦軍の「陸戦型ジム」や「陸戦型ガンダム」との死闘を繰り広げた機体です。
「ROBOT魂 ver. A.N.I.M.E.」のラインアップは、2021年末より「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」シリーズに突入。すでに発売中の「陸戦型ガンダム」に続き、今回の「ザクII JC型」はジオン側のモビルスーツとしては初登場となりました。さっそく見ていきましょう。
緑のカラーに動力パイプと、本機単体ではみなさんおなじみの「ザクII」のスタイルに見えます
ぱっと見はおなじみの「ザクII」に見えますよね。ここで、2016年に発売された同シリーズのオリジナル「ザクII」と比較してみましょう。みなさんが想像する以上に違っていると思いますよ。
写真右がオリジナルの「ザクII」です
オリジナルの「ザクII」はかなりシンプルですよね
陸戦型として再設計された機体ということで、バックパックや脚部の機構などが異なるのはもちろんですが、大きく異なるのはカラーリング。TVシリーズのオリジナル「ザクII」はシンプルな配色かつ明るいグリーンなのに対して、「JC型」はかなり濃いグリーンであったり、動力パイプなど細かい色の塗り分けが反映されていたりすることがわかります。
では、可動を見ていきましょう。「ROBOT魂 ver. A.N.I.M.E.」シリーズはアニメのような可動を楽しめるシリーズとして評判が高いのですが、最新作が出るたびに可動ギミックやポージングの取りやすさなどが進化しているように感じます。
肘関節は二重関節で滑らかに可動。右肩のシールドも可動するので、腕を真上に伸ばすことができます
ただ両肩にアーマーを装備しているので、水平に腕を上げるのは限界がありますね
肩ごと前後に可動させられるため、腕は胸の前あたりまで持ってこれます
股関節から動かせるので、大きく脚を開いたポージングも問題なし。フロントスカートも干渉することなく、きれいに膝立ち可能です
胴体部分もこれくらい前かがみにできますし、首が大きく上方に可動するのも特徴的です
では、付属品と武装を見ていきます。武器はザク・マシンガンとザク・バズーカ。ヒート・ホークは刃の収納版と発光版の2種類が付属。交換用の手首は左右それぞれ4種類。青色のバーニアエフェクトが2本、武器収納用のアタッチメントが付属しています。
シリーズおなじみの、たくさんの武装とエフェクトが付属しています
腕が柔軟に動くので、ザク・マシンガンの両手持ちも無理なくポージング可能
ザク・バズーカはグリップ部が可動するので持たせやすく、肩にマウントもしやすいです。弾倉交換式になっているのも陸戦仕様ならでは。こちらも両手持ちが可能で、専用の握り手を使って安定して保持できます
ヒート・ホークは長めでスタイリッシュ。劇中での強襲シーンが再現できそうです。スタンド穴があるので、別売りのスタンドを使って動きのあるポージングが付けられますよ
アタッチメントを使って腰にマシンガンやバズーカを装備できます
バズーカはバックパックにも取り付け可能。ヒート・ホーク(収納版)はサイドスカートに取り付けられるので、こんな武装全部乗せもできますよ
シールド部分は別パーツで突起のない仕様に変更することも可能
バーニアエフェクトはバックパックのバーニアにのみ取り付けできます(足裏などには付けられませんでした)
デフォルトの付属品だけでも無限大の飾り方ができますが、同シリーズのエフェクトを使うことでさらに幅が広がります。たとえば、「シャア専用ザクII」に付属しているマシンガンエフェクトやバズーカエフェクトなどを取り付けられますよ。
同シリーズの「シャア専用ザクII」に付属しているバズーカエフェクトを取り付けてみました
同様にマシンガンエフェクトも装備可能。劇中のシーンを再現して飾れますね
「陸戦型ザクU JC型 ver. A.N.I.M.E.」は最新のザクIIモデルということで、小顔になり、オリジナルのザクIIに比べてかなりスタイリッシュに仕上がっています。6年前に発売されたオリジナルのザクIIに比べると、キット自体も進化しており、股関節がユルユルにならずガッシリと安定していたり、交換用の手首パーツも付けやすくなっていたりと、より遊びやすく、またポージングしやすくなっているのもうれしいところでした。
ちょっと残念なのは、劇中にあった片腕戦闘ポーズを再現しようとするには、別売りのオプションパーツセットを購入しなければならないことですね。たった1パーツなので、こちらのキットに付属させてほしかったなと思いました。
それでも、期待以上の動かしやすさと付属品の豊富さで、さまざまなポージングをさせて遊べる良キットです。今後発売予定の「陸戦型ジム」と合わせて飾りたい機体ですね。
遊びやすく、より進化したザクIIです。入手もしやすいのでザク好きならぜひ!