世界大百科事典(旧版)内のデ・グレージア,S.の言及
【アノミー】より
…マートンのアノミー論は,現代の社会構造と逸脱行動の発生との関連を明らかにした点で,あらたな視野を切り開いている。他方,これとは別の観点から,S.デ・グレージアは,一社会において信念体系の陥っている危機の度合に応じて,2種のアノミーを区別している。すなわち,複数の信念体系が単に葛藤の状態にある場合を〈単純アノミー〉,支配的な信念体系の崩壊による指導原理の全般的な喪失を〈尖鋭アノミー〉と名づけ,それぞれの政治社会学的意味合いに注目した。…
※「デ・グレージア,S.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」