Office365を導入してしばらくすると、Officeのソフトがどんどんバージョンアップされてしまいます。ちょっと非力なPCを使っている環境では、現時点でOffice2019とかインストールされてしまっても、動かないだけで困ったことになりますよね。
半期チャネルとか、月次チャネルとかありますが、半期チャネルに設定していてもそろそろ半期チャネルも更新されて1808から1904とか更新されてしまいそうになります。
これは本当に迷惑。
今までは、クライアント側で戻すスクリプトなどを作ったりしてしのいでいたのですが、そろそろ観念する必要がありそうです。
更新されてしまった、Office365をバッチファイルを使って元に戻す方法
hanki.bat を以下のように作ります。
setlocal reg query HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Office\ClickToRun\Configuration\ /v CDNBaseUrl if %errorlevel%==0 (goto SwitchChannel) else (goto End) :SwitchChannel reg add HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Office\ClickToRun\Configuration /v CDNBaseUrl /t REG_SZ /d "http://officecdn.microsoft.com/pr/7ffbc6bf-bc32-4f92-8982-f9dd17fd3114" /f reg delete HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Office\ClickToRun\Configuration /v UpdateUrl /f reg delete HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Office\ClickToRun\Configuration /v UpdateToVersion /f reg delete HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Office\ClickToRun\Updates /v UpdateToVersion /f reg delete HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Office\16.0\Common\OfficeUpdate\ /f :End Endlocal
modosu.batを以下のように作ります。
REM 半期 REM 1808 REM 10730.20264 REM cd %programfiles%\common files\Microsoft shared\clicktorun REM officec2rclient.exe /update user updatetoversion=16.0.xxx.xxx cd %programfiles%\common files\Microsoft shared\clicktorun officec2rclient.exe /update user updatetoversion=16.0.10730.20264
管理者権限で、hanki.batを実行して、まずは、半期チャネルに設定しなおします。
その後、同じく管理者権限でmodosu.batを実行して、Office365のバージョンを指定のバージョンに戻します。
以上、常に自己責任でお願いします。何があっても知りません。
グループポリシーを設定して、Office365のバージョンアップを抑制する方法
まず、Active Directoryのグループポリシーをいくら見ても「コンピューターの構成」→「ポリシー」→「管理用テンプレート:ローカルコンピュータ」の中に「Microsoft Office 2016」の項目がありません。
グループポリシーに追加する
ADサーバーの C:\Windows\PolicyDefinitions以下にadmxファイル、jp-JP以下にadmlファイルを設置する必要があります。
Administrative Template files (ADMX/ADML) and Office Customization Tool for Office 365 ProPlus, Office 2019, and Office 2016
を以下のURLからダウンロードして、実行ファイルを実行してファイルを展開
https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=49030
それぞれ、ADMX, ADMLファイルを設置します。
グループポリシーに設定と適用
コントロールパネル、グループポリシーの管理、グループポリシー管理エディターを起動すると、Microsoft Office 2016のポリシーが現れます。
ここの「更新」の設定を開き
- 自動更新を有効にする 無効 に設定
- 更新通知の非表示 有効 に設定
- チャネルの更新 有効 に設定 半期チャネル
- ターゲットバージョン 有効 に設定 16.0.10730.20334 に設定(ビルド 1808)
以上の設定をしてから、グループポリシーをクライアント側で更新
gpupdate
を実行してから、再度Office関連のソフトを起動すると、バージョンアップの通知を含め、処理が停止します。
以上、常に自己責任でお願いします。何があっても知りません。