■プリティーリズム オーロラドリーム 第11話「開幕!ティアラカップ」
 

「ん〜、いよいよだね!ティアラカップ!」

「うん!すごい…たくさんのプリズムスターが集まってる!」

「ティアラカップの一次予選はコーデ力審査、二次予選はプリズムジャンプ審査…
 それを勝ち上がった者は決勝戦でプリズムショー審査よ」

「コーデのテーマはウエディングだ。ウエディング衣装を着る時…それは女性にとって
 人生最高の瞬間…水鳥が飛び立つ一瞬、星々がまたたく一瞬…
 それらにも負けない輝きを表現しなければいけない」

とうとうやってまいりました、新人プリズムスター達のナンバーワンを決めるティアラカップの日。
そんなわけで張り切って会場にやってきたりずむ達は、さっそく社長と純さんから大会の構成を聞かされますが…
それにしても冒頭から純さんが絶好調すぎるな…(えー  いきなりこんな最初から純さん節が炸裂するとは…

「ウエディング…ウエディングかぁ…はぁ〜〜」

「ん?どうしたのあいら、何を迷ってるの?緊張してるわけじゃないんでしょ、
 あなたはもう自分のコーデの才能を知ってるはずよ」

「うーん…何か違う気がするんです、ウエディングがテーマだから白い衣装を着る…それって正解なんでしょうか?」

ところがテーマはウエディングと聞いて、どんな衣装にするかうんうん悩み始めてしまったあいら。
なぜなら他のライバル達みんな揃いも揃って似たような白いドレスを着てばかりで、
単に白いドレスというだけでは何の個性もないから…せっかく自分のセンスを問われているのに、他人と一緒にしてるようじゃ話になりませんな

「そうねえ…正解かどうかは分からないけど、私は憧れてるわよ。
 着たかったのに着られなかったからね…真っ白なウエディングドレス」

「えっ?」

「私ね、一度結婚してるのよ。でもね…式を挙げる前に別れちゃったの」

「ええっ!?そうだったんですか!?やっぱりその性格のせいで…」

「ちょっと!それどういう意味よ!!」

って、ここで社長の意外な過去が明らかに!なんと以前に恋人と籍を入れて結婚したにも関わらず、
結婚式までのわずかな期間に「やっぱやーめた」と離婚されてしまったのだという…スピード離婚ってレベルじゃねーぞ!
そんなハチャメチャな離婚を経験しているなんて…結構この人可愛らしいと思うんですけどね、見る目のない旦那だよ

「だから私の中で、ウエディングは憧れのままなのよ…まぁ、もうそんなこと言ってる歳でもないけどね」

「そっ…そんなことないと思います!いくつになっても関係ありません!
 ウエディングドレスは女の子の永遠の勝負服です!」

「あいら…」

「私応援します!阿世知社長がウエディングドレスを着られるように!」

そんな風に婚期を逃してしまったせいで、ウエディングに手が届かなかったことを物悲しそうに語る社長。
しかしあいらは「あきらめたらそこで試合終了だよ」と社長を励まし、一気にモチベーションを高めて
ウエディングのテーマをどうするか決めることに…

ちなみに社長が今いくつなのか調べてみたら34歳だそうです。
34…そうか…あきらめちゃう気持ちも分かる気がするなー:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
関係ないけど純さんはまだ24歳だそうです。に、24!?嘘だろ!?大学行ってたとしたら社会人2年目のケツの青い新人かよ!
なのにあの人生の酸いも甘いも知り尽くしたかのような貫禄は一体…(えー

《続いて春音あいら選手、演技を開始してください》

「(すたすた)」

「む…?これは…」

「あ、青い衣装っチア!?」

「ほほう、みんな同じような衣装ばかりで飽きてきたところでしたが…」

「純潔の色・ブルー…しかもこれはサムシングブルー…!
 花嫁が身につけると、花嫁自身も周りの人も幸せになるという4つのサムシング…
 ”サムシングブルー”、”サムシングオールド”、”サムシングニュー”、”サムシングボロー”…
 これはそのうちのひとつですね」

「彼女は、花嫁に幸福をもたらす衣装をコーディネートしたということか…
 ウエディングというテーマで、自分が主役にならず
 サポートに回るコーディネートをしてくるとは…面白い選手だ…」

そんなあいらの選んだ衣装がこれでした、全身を青一色で統一したドレス…しかし無意味にそれを選んだわけではないようで
あいらの狙いは花嫁に幸福をもたらすサムシング・フォーのひとつ、サムシング・ブルーにあったようです。
人を幸せにするサムシングブルーに自分が成り切ることで、この世の花嫁みんなを祝福することを表現したという…

しかしサムシングフォーって風習があるなんてのは初めて知ったな…
イースターの時もそうでしたが、このアニメってマイナーな文化とか風習を取り上げてくれるから意外と勉強になるな

ワアアアアアア!!

「あ、あいら!なんなのその青いコーデ!」

「ふふ、私、これからウエディングドレスを着る女の子に
 もっともっと幸せになってもらいたいと思って…これが私なりのウエディングコーデなんだ!」

「だそうですよ社長!日和ってないでまだまだ勝負しなくちゃいけませんね!」

「うるっさい!!(げしげし)」

「アウチ!!」

そんなわけであいらの一次予選は大盛況のまま終了し、「いや社長あいらに応援されてますね〜(笑)」とお調子に乗って
社長にゲシゲシと制裁を食らわされる純さん…いや純さんそこは
「社長、愛を育むなら僕の胸の中が空いていますよ」とか言って
社長を口説くべきだったんじゃないのかな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン  純さんって実年齢はともかく精神年齢は社長と同じに見えるからなー



《ただいまから、一時予選を通過した上位30名を発表します。
 第9位天宮りずむ、724カラット。第1位春音あいら、1050カラット》

「わぁぁぁーっ!!す、すごいよあいら!1000カラット超えだよ!
 すごい、ほんとにすごいよぉーっ!!」

「あ、ありがと…!あれ?りずむちゃん、顔赤いけど大丈夫…?」

「そんなの全然平気だよ!それよりあいら、二次予選もかっとんで行こーう!!
 (くらっ)え、あ、あれ…?」

「えっ!?り…りずむちゃん!?あっ…すごい熱!?」

そしてめでたく一次予選を突破した2人でしたが…って、ところがその時、いきなり高熱でフラフラとなりダウンしてしまったりずむ!
こ、これは…そういえばさっきから妙に顔が赤かったですが、もしかして今日はずっと調子が悪いのを我慢していたんでしょうか
りずむ…まさかお前…これほど生理が重いタイプだったなんて…(えー
女の子が顔赤くして調子悪いっていったらそうだよねきっと…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「はあ…はあ…うぅ…」

「風邪ではなさそうだけど、すぐに病院で診てもらった方がよさそうね…」

「い、いや…!私は絶対にこの大会で優勝したいの…!」

「欠場よ!そんな状態でプリズムジャンプをしたら大ケガをするわ!」

「いや…!絶対にいや!!(くらっ)あ…う…」

それから急いで控え室に担ぎこまれたりずむですが、横になってもなかなか回復する様子はありません
こんな状態で激しい動きを伴うプリズムジャンプはとても無理…社長はりずむの体を案じて欠場を命じてしまいます
それにしても風邪じゃないのにこの症状とは…やはり生理としか考えられんな…(えー

「りずむ…昨日はしっかり休養を取ったのか?」

「えっ…じ、実は…」

『いよいよ明日はティアラカップだー!あぁ興奮して眠れないよぉ!ステップの練習練習ー!』

「って、結局一睡もせずにここへ来たっチア…」

「あ、あはは、大丈夫大丈夫!栄養ドリンク10本飲んできたから全然眠くないよぉ!」

って、ここでりずむの倒れた意外すぎる理由が明らかに!熱を出したのは生理ではなく栄養ドリンクの飲みすぎ…
つまり今のりずむは性欲満タン超淫乱状態だというわけか…(えー
「頭がフットーしそうだよおっ」と性欲が暴走した結果倒れるハメになったなんて…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「は〜あ…」

「お、お願いします、出場させてください!」

「…分かったわ、ただしショーの直前までここで休んでること!いいわね!」

「は、はい!ふわぁ…安心したらなんか眠くなってきちゃった…ぐう…」

「(ぼそぼそ)純、りずむはこのまま寝かせておいて。無理させる必要はないわ」

「はい」

「えっ…」

「さあ、行くわよあいら!」

「は、はい…!」

って、口ではりずむに出場許可を出したものの、ぼそりと純さんに「こいつはこの部屋から一歩も出すな」と命じる社長!
それはそうだろうなあ…この淫乱りずむを衆目に晒したら会社のイメージダウンだぜ…(えー
そんなわけでりずむがぐーぐーと眠りに落ちる中、あいら一人で二次予選会場へと向かうことになり…

《春音あいら選手、演技を開始してください》

「…」

シャアアアアシャアアアアア

(見たところあいらの敵になるような子はいないわ、あとはいつもの力を発揮することができれば…!)

シャアアアアシャアアアアア

「あれ…なかなかプリズムジャンプをしないなぁ…」

「えっ…あいら、何やってるの…!?」

シャアアアアシャアアアアア

(りずむちゃんが…りずむちゃんが目を覚ますまでは…!)

「まさか…りずむのために時間稼ぎをしているの!?」

シャアアアアシャアアアアア

「ちょ、ちょっと…!」

「タイムオーバーは失格になるぞ!?」

「あいら…!」

ところがプリズムジャンプが課題のこの予選で、りずむのためにとんでもないことをやり始めたあいら!
なんとりずむが回復するまで少しでも時間を稼ごうと、プリズムジャンプを跳ばずにひたすら普通に滑り続けたという…
下手をすると自分が失格になる危険な賭けですが、それでもりずむが出られないよりはマシだということなのか…

《どうしたのでしょう春音あいら選手!大幅に規定の時間を過ぎておりますが、
 プリズムジャンプを行いません!》

(あいら…)

「むにゃ…あれ?こ、ここは…」

《何かトラブルなのでしょうか、このままプリズムジャンプを跳ばなければ
 春音選手は失格となってしまいますが…》

「えっ、あ、あいら!?」

「走れりずむ!あいらの心に応えてやるんだ!!」

「え!?は、はい!」

とその時、あいらが失格となる時間が迫る中ようやく目を覚ましたりずむ!
こうなると純さんも社長の言いつけを聞いてはいられません
「元気になったなら走らんかー!ボケー!」とすぐに会場へと向かい、りずむの元気な姿をあいらに見せてやることに…

「あいら!あいらぁー!!」

「あっ…りずむちゃん!?ようし…!」

シュッパアアアアアン!!

「ラブリーレインボー!!」

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「りずむちゃん、もう大丈夫!?」

「あ、あいら、あんた…!」

《天宮りずむ選手、演技を開始してください》

「頑張ってね、りずむちゃん!」

「う、うん…!(あいらのためにも高く…高く跳ばなきゃ!)」

そしてりずむの無事を確認すると同時に、ラブリーレインボーを決めて演技を終えたあいらでしたが…
かろうじて失格にはならずに済んだものの、ペナルティを与えられて200カラットの減点処分を受けることになってしまいます
そんな自分を犠牲にしたあいらの姿を見て、りずむも相当にモチベーションを高めて予選を開始することに…

でもまあ、一次予選の点数はあいら1050カラット、りずむ724カラットだったから
これでもまだりずむより稼いでるんだけどな…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

シュッパアアアアアン!!

「スターダストシャワー!!」

「高い…!」

「うん、しかも綺麗だ!」

《それでは一次予選、二次予選の総合結果発表へ移らせていただます。
 予選結果第1位…天宮りずむ選手、合計点数2670カラット!
 同じく第1位、春音あいら選手、合計点数2670カラット!》

「えっ!?あ、あいら!やったぁーっ!!」

「あははは、2人揃って決勝進出だね!」

そんなわけでりずむも無事にスターダストシャワーを決め、なんと2人は同率1位で決勝の舞台へと進出することに…
やはり200カラット程度の減点では屁でもなかったようです(えー

というか一次予選の点数を差し引いて二次予選だけの点数を出してみると、
スターダストシャワー:1946カラット、ラブリーレインボー:1820カラットって感じで
スターダストシャワーの方が高評価なんですねえ、りずむはこの上さらにハッピーマカロンスピンという上位技を持っているわけですが…
あ、でもあれは人前でマカロン食う技だから行儀悪くて点数下がるかな…(えー  次回に続く!


■プリティーリズム オーロラドリーム 第12話「勝利の栄冠(ティアラ)は誰の手に?」
 

「くぬぉぉぉぉ!!りずむぅぅぅぅ!!ロクに睡眠も取らずに
 プリズムショーなんかやったら、故障の原因になるだろうがぁぁぁ!!」

ぐぎぎぎぎぎぎ

「んぎゃあああああ!!パ、パパ痛い痛い痛いぃぃ!」

「ちょっとは我慢しろ!ほれ、りずむの強い味方も持ってきてやったぞ!」

「へ…?ア、アンディ!?応援しに来てくれたのね!むきゅう〜〜!」

「へぇ、クラシックで素敵なぬいぐるみだね!」

「ありがとう!アンディはママからもらった大切なぬいぐるみなの!」

さて前回、睡眠不足の状態でまむしドリンクをガバガバ飲みまくった淫乱モードで大会に出場し、
体調の面で不安を抱えていたりずむでしたが…今回そこへ駆けつけたりずむパパが強引なストレッチで体を矯正し、
りずむお気に入りのアンディ君も持ってきてくれたおかげで、大分りずむも回復したようです

2人とも前回無事に予選を突破したので、残すはこのティアラカップも決勝のみ…
あとは万全の体調ですべてを出し切るだけ…という和やかムードに包まれております



「くすくす…あったわ。あいらとりずむのトランク」

「この中のプリズムストーンを…うふふ…」

ところが、りずむ達の知らないところで控え室に不穏な動きが!決勝の控え室ではすでに予選落ちした他の参加者が、
ふざけた逆恨みの結果りずむ達のプリズムストーンを根こそぎ奪おうとしていたのです
プリズムストーンとはショーで使う衣装そのもの、これが奪われてしまったらりずむ達はショーに出ることすらできないわけで…
こいつら…ハリボテキャラのくせに大それたことをしやがって!ハリボテキャラの分際で!(えー

「…」

って、そんなハリボテ連中の愚行をドアの隙間から見ていた人間が1人!それはあの気まぐれ女王様・高峰みおんでした
どうやらこの高峰みおん、廊下を歩いていたらたまたまここの現場に居合わせてしまったようで…
別にあいらやりずむを助ける義理はありませんが、みおんもこのハリボテクソ女どもの腐った根性には眉をひそめております
むう、ぜひともここはビシッと言っていただきたい!頼みますぜみおん様!

バタァァァン!!

「そのストーンをどうするつもり?」

「えっ!?た、高峰みおん!?」

「あんた達…もしかしてティアラカップの参加選手?
 腹いせにプリズムストーンを隠そうと企んでるのかしら」

「くっ…!」

「図星?みっともないったらないわね」

「あ…あんたに私達の気持ちは分からないわよ!私達、あんなに努力してきたのに!」

「はん…くだらない。努力を唯一の武器にして戦おうだなんてお笑いだわ。
 あんた達が持ってないのは才能でも実力でもない、プロ意識よ!
 そんな事をしたところで、一生あの2人には勝てないわね(すたすた)」

「ぐぐっ…!な、何様のつもり!?」

「むっかつくぅぅっ!あいらとりずむ…絶対潰してやる!!」

って…あ、あれ?みおん様?みおん様ァーー!!
挑発だけしまくって余計泥沼になっちゃったじゃないですかーー!!(えー
い、いや、ちょっと!確かにビシッと言ってくれたのはいいんだけども!結局その後「好きにしたら?この哀れな負け犬どもが」
スルーしてさっさと帰ってしまったので、「くっそふざけんなあいらとりずむ潰すぜってー潰す」と余計にブチ切れたハリボテ女達は
結局ストーンを全部奪い去ってしまったという…そ、そんなー!みおん様ァーー!運営に通報するなりなんなりしてくださいよ!

「ああっ!?わ、私達のトランクが!?」

「な、何これ…誰かに部屋を荒らされてる…!?」

「い、衣装…決勝の衣装は…(がさごそ)」

「あぁ…ない…衣装が…プリズムストーンが全部なくなってる…!」

その後控え室にやってきたあいらとりずむでしたが…やはりプリズムストーンは1つ残らずあいつらに奪い去られた後、
その事実を知って愕然となってしまいます。これでは決勝の舞台に出場することはもう不可能…
さっきみおん様は「あんた達じゃ一生あいらとりずむには勝てないわね」と言ってましたが
結局こっちのダメージも計り知れん大きさやでぇ…みおん様ァーー!!

「こんな…ひどいよ、ひどい…!」

「…りずむちゃん、これ!(ぱしっ)」

「えっ、プ、プリズムストーン!?」

「うん、大丈夫!私のストーンは全部無事だったから!」

「え、そ、そうなの…?」

って、そんな中ポケットからプリズムストーンを取り出してりずむにそれを渡したあいら!
そして「私のストーンは全部無事だった」とりずむに嘘を…おいおいこれって…
おそらく、ポケットにたまたま残っていた最後のストーンをりずむに渡して、自分は犠牲になるつもりなんでしょう。
あいらは前回も倒れたりずむが復活するまでひたすら時間稼ぎして減点食らったことがありましたからな…
また今回もりずむのために自分を殺してしまうのか…

「それじゃ、決勝はりずむの番からよ!」

「はい!あいら、私が先にかっ飛んでくるから…って、ま、まだ着替えてないの!?」

「あ、あはは、なんだかキンチョーしちゃって…もうちょっと直前に着替えようかなぁって」

「もう…でもあいら、私全力で戦う!どっちが勝っても後悔しないよ!」

「うん!頑張れりずむちゃん!」

そしていよいよ決勝の競技開始の時間となりますが…やはりあいらは相変わらず普段着のまま、
もうプリズムストーンはないようで着替えのできない状態でした。そして最後のストーンを託されたとも知らず、
先に決勝の舞台へと向かっていくりずむ…ああ、りずむはあいらと競いたがっているのにこんな結末でいいのか…

「ハッピーマカロンスピン!!」

ワアアアアアア!!

《天宮りずむ選手、3707カラットで現在ランク1位です!》

「はぁ、はぁ…やった、やったよあいら!」

「凄いよぉ!りずむちゃーん!!」

「(スッ)あいら…これはどういう事だ?」

「あっ…ショウさん…!?」

「これは…!ストーンがひとつもない!」

「…」

「あいらのストーンは…全部盗まれていたんだ」

「えっ…!?そ、そんな…!」

そんなあいらの犠牲でりずむは見事に1位を取って帰ってきましたが…
いよいよストーンを持っていないことがみんなに知れ渡ることになり、その場は重苦しい空気に包まれてしまいます
特にりずむのショックは大きいようで、これではせっかく1位を取っても何の意味も…

「これじゃ…これじゃあいらの着る衣装がないじゃない!私…バカだ…!」

「ふふ、私には…この服があるから」

「えっ…?」

「私…いろいろ考えたの。この決勝の舞台で着る服は何か…
 華やかな衣装も考えたんだけど、やっぱりいつもの自分を見てもらうのが
 一番だと思うから…私、この服で出るよ」

「で、でも…!」

「大丈夫だよりずむちゃん、全力を尽くして頑張る!りずむちゃんとの約束、きっと守るから!」

って、それでも「この普段着が最強ですしおすし」と言い放ち、なんとこのまま決勝に出ると言い出したあいら!
う、ううむ、衣装が盗まれる前からもともとこの服で出るつもりだったと…?さすがに「嘘つけコノヤロー」とりずむも半信半疑ですが、
あいらの堂々とした態度を前にすると何も言えなくなってしまいます。そしてあいらはいよいよ本当に普段着で決勝の舞台へ…

「(ひそひそ)見てよあの服、決勝戦なのに…」

「…」

《最終滑走者、春音あいら選手。競技を開始してくださ…》

「なぁによその服!決勝戦をバカにするんじゃないわよ!」

「プロ意識が低すぎるんじゃないのー?アハハハ、アハハハハ!」

ゲェーッ!?こ、こいつらー!!
なんたること!あいらが競技を開始しようとしたその時、すかさず薄汚いヤジを飛ばしまくってきたハリボテ女ども!
クズどもがー!ふざけるのもいい加減にしろ!しかもヤジだけでなく盗んだストーンまであいらにバシバシ投げつけるという徹底ぶりです
こ、こいつら完全に腐り切ってやがる…これほどまでにクズだとは…
かつてここまで主役を追い詰めたハリボテが他にいただろうか…(えー

「あ…あぁ…プリズムストーンを…お洋服を…こんな風に扱うなんて…ごめんね…ごめんねお洋服さん達…
 恐い思いさせちゃって…でも、もう大丈夫だからね…
 私が…私が今度プリティーリメイクしてあげるからね!」

シュッパアアアアアアアア!!

「…!?」

「こ…これは…!?」

「あ、あいらが…輝いて見える…!?」

「っふ…ZONEか!!」

ってえええええ!?ところがその時、ストーンを拾い上げながら競技を開始したあいらに大きな異変が!
それは誰の目にも輝いて見える煌めきを放ち、完璧なダンスを繰り出す真のスターの姿…
これぞまさにプリズムスター、本当のプリズムショーとはこういうことを言うのでしょう。どうやらあのハリボテ女たちの行動で
おだやかな心を持ちながら激しい怒りによって目覚めた伝説のあいらが覚醒してしまったようです(えー

(私は…なんの取り柄もない、ドジで引っ込み思案な女の子だった…
 だけどプリズムショーに出会ってから、たくさん素敵な人に出会えた…!
 りずむちゃん、ショウさん、ヒビキさん、ワタルさん、阿世知さん、純さん、ラビチ達も…!
 私はみんなのおかげで、こんなに素晴らしい舞台に立たせてもらってる!
 お洋服も…!私のために歌ってくれてる!!)

シュッパアアアアアアアアン!!

「きらきら開く恋の花!すっごいハピラキ!!」

ドワアアアアアアアア!!

「「「きゃああああ!す、すごい!花びらが降ってきた!」」」

そしてキター!!これまでのプリズムジャンプを遥かに凌駕する大技「きらきら開く恋の花」を炸裂させたあいら!
観客席に花びらが大量に降り注ぐというその超ジャンプには、すべての観客が大歓喜するというとてつもない事態になっております
今まで自分の周囲にお菓子やら傘やらが出現することはあっても、会場全体に花びらが出現するなんて大技はなかったからなぁ
まったくプリズムジャンプってのは最終的にどこまで行くんだ

《春音あいら選手の得点は3728カラット!
 本年度のティアラカップ優勝者は、春音あいら選手です!》

「こ…これが本物のプリズムショー…?
 じゃあ私が今までやってたのは、一体なんだったの…?」

「…!」

そんなあいらの得点は当然のごとくりずむをブチ抜き、今年度ティアラカップの優勝者に!
ですがこれほどの大技を見せられてしまったりずむはもう涙目であります。そりゃまあなぁ…


(C)雁屋哲・花咲アキラ/小学館
なんちゅうもんを見せてくれたんや…
なんちゅうもんを…これに比べたら
私が今までやってたプリズムショーはカスや

っていうこんな心境だろうしなぁ…(えー
しかもあいらに衣装をゆずってもらってこの結果だし、これではりずむの立場ってもんが…

《それでは、優勝者の春音選手にピュアクリスタルティアラの授与を…》

「(つかつかつか)」

「えっ…?」

「お、おい、あれって…みおん!?高峰みおんか!?」

ざわざわ…ざわ…!

「み…みおん…様…!?」

「…ふふ…」



シュッパアアアアアアアアン!!

「ドレミファスライダー!!」

「えっ!?」

ズババッシャアアアアアアアアン!!

「ゴールデンスターマジック!!」

ドワアアアアアアアア!!

「「「ほ、星が!星が降ってるーっ!!」」」

「す…すごい…きれい…!」

ってえええええ!?このままあいらが表彰されてめでたしかと思いきや、突然そこにみおんが乱入するというハプニングが!
しかもあいらが見せた超美技と同等以上の技を次々に繰り出し観客を虜に!なんという天才だこいつは
何しろ会場全体に楽々と星を降らせてますからね…さっきのあいらと同じことを当然のように…
というかみおんはこれが初めてのプリズムショーデビューなはずですが、すでにここまでの実力を持っているのかよ!この化け物が!

「「「みおん様!みおん様!みおん様ぁぁぁーーっ!!」」」

「ちょっ…ちょっと!優勝したのはあいらでしょ!?」

「み、みおん様…(ぽかーん)」

「うふふふ…みおん…スイッチ・ON…!!」

そして完全に会場全体がみおんコールに埋まる中、とうとうプリズムショーへの本格参戦を決めたみおん!
これまではやる気もなくブラブラしてるだけのキャラでしたが…あいらというライバルを見つけてついにスイッチが入ってしまったようです
というかこれほどハイレベルな展開になってしまって完全に置いていかれたりずむ涙目(えー
いやマジで、あいらの技にあれほど「じ…次元が違いすぎる…」みたいな反応してたのに
それと同等以上の実力を持つみおんが出てきちゃってもうどうすりゃいいんですか!?
りずむはこの先チャオズ化するしかないのだろうか…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン  次回に続く!


■プリティーリズム オーロラドリーム 第13話「アンディの涙」
 

「はぁ…ティアラカップ…負けちゃった…」

「り、りずむ…元気出すチア!」

「ん…?あはは…ぜんぜん元気だよね、アンディ…」

「ちょっ、ど、どうしてベアチがいるのにぬいぐるみに話すチア!?」

「ん…?アンディはママの作った大事なぬいぐるみなんだ、ママのことは何も分からないけど、
 アンディを抱いているとなんとなく落ち着くから…」

さて前回、ティアラカップ決勝で超美技を披露し優勝したあいら。そして突如乱入し、あいらと同等以上の実力を見せつけたみおん…
そんな中、りずむだけは完全に置いてけぼりを食らっていました。
あぁ…やっぱり…前回はりずむだけ2人の技見て「じ…次元が違いすぎる…」みたいなこと言ってましたからねえ、
どうやら今回もその劣等感を引きずっていたようで…

「はぁ…アンディがベアチのように話せたら、ママのことが聞けるのにね…(すたすた)」

「り、りずむ…」

《ベアチ…ベアチ…》

「えっ?だ、誰っチア?」

《僕だよ…》

「えっ…!?ア、アンディ!?」

って、落ち込みモードのりずむがぬいぐるみのアンディに話しかけていたその時、ふとした拍子に突然話し始めたアンディ!
こ、これは…しかしアンディは、りずむの目を盗むようにベアチにだけ語りかけてますね。
どうも「アンディと話したい」という、りずむの願いのために喋り始めたわけじゃないようです

「そなた、ただいま!」

「お帰り、龍太郎!(だきっ)」

(あぁ!?り、りずむのパパとママチア!若いチア〜!)

(この頃のパパとママは、まだ新婚さんなんだ)

って、あ、あれ?なんと次の瞬間ホワ〜ンホワ〜ンと幽体離脱して、過去の時代への時間旅行を始めたアンディ!
アンディにこんな能力があったとは…そんなアンディとベアチがやってきた時代とは、
りずむが生まれたばかりの頃、りずむの両親が新婚の時代でした。しかしやっぱり親子だけあって、そなたはりずむとそっくりだなー



《さぁ、因縁のライバル対決にも終止符が打たれる時がやって参りました!
 このワールドチャンピオンシップを制し、プリズムクイーンの栄冠を手にするのは
 果たして神崎そなたか!阿世知今日子か!》

(えっ、えっ!?り、りずむのママと阿世知社長が…ライバルだったっチア!?)

(2人はずっと競い合って成長してきたんだ、お互いを世界でただ1人のライバルとしてね。
 決して憎み合ってるんじゃない、2人のハートはとてもピュアなんだ)

ってゲェー!?な、なんだそりゃ!この時代ではそなたもまだ現役スターだったわけですが…
なんとそなたの最大のライバルとは阿世知社長!マジですか!?今ではあいら達の面倒を見ているあの人が…
まさかそなたと双璧のスーパーアイドルだったとは…ワールドチャンピオンシップって世界最高位のアイドルを決める大会だろこれ…

(そなたがリンクで踊る姿はキラキラ輝いていた…阿世知今日子もそれに負けないくらい…
 でも最後に、阿世知今日子は今まで見せたこともない大技ジャンプを跳んだんだ)

《さあ、いよいよ得点の発表です!神崎そなた選手、4904カラット!
 阿世知今日子選手、5084カラット!優勝は阿世知今日子選手です!
 プリズムクイーンは阿世知今日子選手に決まりましたーっ!!》

ああそして、なんとこの時のライバル対決ではまさかの阿世知社長大勝利!
マジか…単なる噛ませ役かと思いきや…社長もなかなかどうして相当な実力派アイドルだったようで、
伝説のスターと呼ばれたそなたを下し、なんと世界最高のプリズムクイーンまで昇り詰めてしまったようです

「あ…今日子、おめでとう…」

「…そなたも、凄いジャンプを見せてくれると思って期待して待ってたのに…
 私たち、一瞬でも今の実力に満足したらもう先はないんじゃない?」

「…!」

「そなた…次の大会、待ってるわよ」

そんな勝負が終わった後の控え室にて…そなたと顔を合わせた社長は、自分の勝利を勝ち誇るでもなく
「なんで新技用意してなかったの?」とそなたへの失望の言葉を口にしてしまいます
自分はこの日のためにとっておきの新技を引っ下げてきたのに、そなたは今までと変わっていなかった…
その温度差で社長も納得のいく勝利ではなかったということでしょうか


(C)鳥山明/集英社

「神崎そなた…きさま
 新しいとっておきの技なんかないのか…」

「へへ…すまねえな…
 はっきり言ってねえよ…」

「ちっ…手を抜きやがって…
 オレはまじめに修行して
 新開発したってのによ…!」

つまりこの時のピッコロさんな心境だったのか…(えー
そなたには魔貫光殺砲を開発する気持ちが必要だったんや…

(あの日から、そなたは今日子に勝つことしか考えなくなった…)

「もうやめるんだそなた、これ以上は無理だよ!」

「嫌よ…!このままじゃやめられないの!今日子に勝つにはこれしかないの!」

「りずむはどうするんだ、母親であることよりプリズムクイーンを取るっていうのか!?」

「だあだあ、まま〜」

「…っ!(ズダダダ)」

「そ、そなた!」

あ、ああ…しかしそれからというもの、阿世知社長へのリベンジのために全てをかけた猛特訓を始めてしまったそなた…
幼いりずむの世話をする余裕もなく、旦那の反対を押し切って練習に打ち込む毎日…
なんだか不穏な空気になってきましたね、スターを目指すあまり家庭のほうが犠牲になってしまうなんて…

「あなたが神崎そなたね…私に何か?」

「オーロラライジングに…挑戦させてください!」

「…オーロラライジングは、真剣にプリズムショーを愛し、リンクとエンゲージした花嫁だけが跳べる技…
 そのために失うものは多いわ。命に代わるものを差し出す覚悟が…あなたにある?」

「…はい…!」

そんなある日、とうとう1人だけの特訓では満足できなくなり、伝説の鬼コーチと名高いケイという女性の下を訪れたそなた。
そのケイからついにあのオーロラライジングを伝授されることとなったという…
それにしても人生すべてを捧げなければ跳べないみたいに言われてるし、オーロラライジングは相当なリスクが必要な技のようですね…
キラキラした見た目とは裏腹に、悪魔に魂を売らないとダメみたいでドロドロした雰囲気が出てきたな…

(そして、オーロラライジングの厳しいレッスンが始まったんだ…)

「もっと速くよ!もっと速く!これまで身につけたテクニックはすべて忘れなさいッ!!」

「はあ、はあ、はあ…!」

(ああ…も、もう見てられないチア…!)

(この練習は、これから1年も続いた…)

ですが…オーロラライジングの習得は容易なものではなかったようで、そなたほどの素質を持ってしても
鬼のようなシゴキに1年も耐えなければならないという、相当キツイ技だったようですねえ
それにしても、そなたがしごかれるこのシーン…さっきの社長に敗れ去った場面といい
ひと昔前の少女マンガな雰囲気バリバリで吹き出しそうになるんですが
これはスタッフは狙ってやってるのか?時期的にも15年くらい前の話だから、その年代に合わせてこんな演出を…(えー

シュッパアアアアン!!

「オーロラライジィィィング!!」

《あああーっ!!せ、成功です!オーロラライジング!
 会場は興奮と感動に包まれています!プリズムショーの歴史に
 新たな1ページを加えたのは、プリズムクイーン・神崎そなた選手ですっ!!》

そんなある日、とうとう伝説のオーロラライジングを完成させ、阿世知社長へのリベンジを果たしたそなた…
これまで誰も成功させたことがなかったというオーロラライジング、その完成には世界中が歓喜し
そなたは最高のプリズムクイーンと呼ばれることとなったようですね

「おめでとうそなた…私の負けよ、完璧なジャンプだったわ!」

「(ぼーっ)あ…今日子…?まだよ…あれはまだ…未完成…なのよ…うっ…あ…」

バッタアアアン!!

「えっ…!?そ、そなた!?」

って、しかしそんなオーロラライジングを決めた直後、そなたの体に謎の異変が!
なぜかそなたは目がうつろで生気もなく、明らかにイカれた状態のままばったり倒れてしまったという…
お、おいおい…なんかもうオーロラライジングって関わった人間はもれなく破滅する呪いの技にしか見えないんだが…
それに、あのオーロラライジングでもまだ未完成というのは一体どういうことなのか…?

(そなたは…それから2週間眠り続けた…でも…)

(次に目覚めた時…そなたからは心が消えていた)

(えっ…?り、りずむのママはどうしちゃったチア!?)

(そなたは…オーロラライジングを跳ぶために沢山のものを犠牲にした。その一番のものが家族だったんだ…
 そなたは、ママとしてりずむに何もしてやれなかった自分を、許せなくなってしまったんだ)

「そなた…もう自分を責めるのはやめよう?これから家族3人で、初めからやり直せばいいじゃないか…」

「大きな星が…ついたり消えたりしている…アハハハ…大きい…彗星かな…」(えー
ああ、こ、これは…その後のそなたの身にまさかの展開が!それはなんと精神崩壊…
そなたはすっかり心の壊れたカミーユのようになってしまい、りずむパパがいくら声をかけてもうつろな顔でたたずむのみ…
オーロラライジングマジ呪いの技だろ…どんだけ不幸を呼ぶんだよ!
ここまで跳んだ人間をガタガタにするものだとは…いやまあ、アンディ曰く「そなたは育児放棄したことの責任を感じて心が壊れた」との
ことなので、直接オーロラライジングがそなたを壊したわけではないようですが…それにしても不幸すぎるぜ…
彗星はもっと…バーッて動くもんな…(えー

「…(すたすた)」

(ああっ!?い、行っちゃダメチア!りずむを1人にしないでチアーー!!)

(りずむを守ってあげて…ベアチ…(すーっ))

(えっ?ア、アンディーー!!)

そしてラストシーン、とうとうそなたは元の自分を取り戻せないまま、りずむ達を置いてどこかへ失踪してしまいます。
そうか…このまま今でも行方が分からないってことみたいですね、そんな母親を探し出すことがりずむ最大の目的だということか
そして、そんなそなたの思い出を伝え終わると同時に、アンディもまた力を失い元の喋らないぬいぐるみに…

うーむ…それにしても今回の話は…やはり前回りずむの扱いがあんなだっただけに
「りずむちゃんはれっきとした主人公ですぞ〜!最後に真・オーロラライジングを跳ぶのは
 りずむちゃんですぞ〜〜!!んんんんん〜〜!!」という
スタッフの方針によるものだったんでしょうか(えー  いやあ…今回ここまで母親との因果関係を示しておきながら、
オーロラライジングはあいらやみおんが跳びましたなんてことになったら…さすがにそれはりずむの立場が…
なので、今回はやはり「最後にオーロラライジングを決めるのはりずむです」ということの前フリにあたる話だったのかなー、という
気はしますね。まあ…でもりずむが本当に噛ませ役から脱却できるのか半信半疑ですけど:;y=_ト ̄|○・∵. ターン  次回に続く!


■プリティーリズム オーロラドリーム 第14話「みおんスイッチオン」
 

「あらためて紹介するわ。我がプリティートップからデビューすることになった高峰みおんよ、仲良くやってね」

「わぁ〜!!な、生みおん様だ!オーラがすごいーっ!よ、よろしくお願いします!」

「ふん(無視)」

「む、むっかぁ!やな感じ!」

「アーッハッハッハ!セレブと庶民は違うチア、一緒にされたら困るチア〜!」

さて、この間の12話でついにプリズムショーへのやる気を出し、あいら達の仲間に加わったみおんでしたが…
しかしその高飛車な性格はご覧の通り、「仲良くやってね」と社長が言っているのにまるでその気がありません
にしてもみおん本人より一緒にいるネコチの方が腹立つな…

「お前らにひとつだけはっきり言っておくッ!
 いいか!お前らと僕は精神的に身分が違うのだ!
 僕は精神的貴族に位置する…!しがたって
 お前らのようなブタに命令はされないし、
 関わりも持たないッ!!」

「何を言ってるかわからないがこの野郎ッ!!」(えー



「さて、今日集まってもらったのは他でもないわ。あなた達にはサマークイーンカップに出てもらいます」

「サマークイーンカップ…?」

「サマークイーンカップの優勝者には、プリズムストーン”ピュアホワイトウエディング”が送られる。
 オーロラライジングを跳ぶのに必要と言われている衣装の1つだな」

「ええっ!?はいはいはーい!私絶対に出ます!!」

「落ち着きなさい。サマークイーンカップはデュオ(2人組)の大会よ、
 2人ペアで踊ることになるけど…1人はみおんに出てもらうわ」

「えっ!?」

「ふふ、当然よね。で、どっちがみおんのパートナーにふさわしいの?」

「う、うう…」

そんな中、間もなく開催されるプリズムショーの大会・サマークイーンカップのことを知らされるあいら達。
ここで優勝すればオーロラライジング三種の神器・ピュアホワイトウエディングが授与されるそうですな
ちなみにこの前の大会はティアラカップ、そして授与されたのはピュアクリスタルティアラでしたね

あの時優勝したのはあいらだったので、りずむは今度こそと燃えているようですが…
今回出場できるのはみおんともう1人だけ、その出場枠をあいらと争わなければならないという…

「それはさておき、あなた達に渡すものがあるの(さっ)」

「えっ?わ〜ライトが光ってきれい!」

「あははは、面白〜い!なんですかこれ?」

「バトポンよ。サマークイーンカップの新しい規定として、このバトポンを使用することが決まったの」

新商品キター!!(えー  とその時、社長があいら達に差し出した新商品アイテムが登場!
その名もバトポン。バトンとポンポンを組み合わせたまったく新しいおもちゃってところでしょうか
サマークイーンカップではこいつを使って演技しなければならないようですが…

しかしなんか微妙なこのアイテムを「わ〜きれい!」「面白〜い!」視聴者に向けて宣伝するあいら達が涙を誘います(えー
まあプリティーリズムは今まで商品展開できるような道具が出てきてませんでしたからね…ここらで稼いどかないとな…




ちなみにプリティーリズムは通常のアニメでは考えられないくらいの超低予算で作られており、
スタッフ達はやりくりするのに死ぬ思いをしてるようです。まさかそんな過酷な状況だったとは…
そういえば脇役キャラがみんなハリボテだったりしてるけど、そういうところも低予算でやむを得ずそうなってるんだろうなあ
みんなプリズムパトポン買ってやろうぜ!定価2940円だよ!安いもんだよ!(えー

「あはは、キラキラしてて可愛いしお洋服にも似合いそう!」

「浮かれてる場合じゃないでしょ、これを持って踊るんだよ?」

「えっ?あ、ああ、そっか…普通に踊るだけでも大変なのに、バトポンを持って踊るなんて無理…」

「(しゅばばばばば)楽勝ね」

「あ、ああ!?みおん様すごい…あんなにすぐマスターして…」

「ま、あなた達にみおんのパートナーという大役が100万年早いことは分かっているわ。
 でも、どちらかと組んでサマークイーンカップに出なきゃならないんだから
 仕方ないじゃない。どっちがみおんのパートナーに相応しいか、リンクで決めましょう」

って、あいら達がバトポンの扱いについて不安がる中、いともあっさりとそれをマスターしてしまったみおん!
やはりみおんの素質はモノが違いますな…こいつの出場枠が確保されているのも仕方のないことでしょう
というわけで、もう1人出場するのはあいらかりずむか…みおんはそれを決めるために、
近場で行われる七夕プリズムショーで試しにコンビを組んでみようと言い出します

(あのみおん様と踊るんだから、とびっきりオシャレにしないと…!)

ワアアアア!

(みおん様に迷惑かけないようにしなきゃ…!)

「彦星さん、先にジャンプして。男性がリードするのは当然でしょう?」

「は、はい!(ずるっ)あっ!?あっあっ、あわぁぁぁ!」

「(ガシッ)まったく…とんだ彦星さまね…」

「あ、あはは…」

「スターダストシャワー!!」

ドワアアアアアア!!

そんな七夕ショーで、まず先にコンビを組んだのはあいらでしたが…なんかもうボロボロだこれー!
あちゃー…大スターのみおんと一緒ということで気負いすぎてしまったあいらは、実力をまるで出せずにジャンプを失敗してしまう有様。
結局みおん1人がそのフォローをする結果となり、あいらはジャンプできないまま終わってしまったという…これは最悪すぎますよ!

(ダンスじゃ負けないんだから…!)

「ファンファンハートダイブ!!」

「ドレミファスライダー!!」

ドワアアアアアア!!

(えっ…だ、誰も私のこと見てない!?どうして!?)

「うふふふ…みおん、スイッチオン!!ときめきメモリーリーフ!!」

ワアアアアア!!みおん!みおん!みおん!!

ぎゃあああああ!!続いてみおんと一緒に踊り始めたりずむでしたが…ある意味あいらの時より悲惨すぎるよこれ!
気合いを入れてファンファンハートダイブを跳んだりずむですが、しかし観客の視線はみおんのドレミファスライダーに釘付け…
その後は完全にりずむの存在は忘れ去られ、みおんの独占ステージだけがひたすら続いていったという…あがあああ!
ちょとsYレならんしょこれは!?(えー  ちゃんとプリズムジャンプ跳んだのにぜんぜん見向きもされないって!

あいらは「実力を出し切れなかった」とまだ言い訳できますが、りずむはちゃんと実力を出していながらこれが限界という
なんとも哀れな結果に…なぜりずむちゃんだけがこうも弱キャラに…(えー

まったくこれだけエロいジャンプを見て、誰も見向きもしないだなんてどうかしてるよな…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「はぁ…あなた達のレベルでプロのプリズムスターだなんてがっかりだわ。
 あいら、今日はなんでそのコーデにしたの?」

「えっ?こ、これは…みおん様が可愛いと思ってくれるかと…」

「友達と遊びに行くのとは違うのよ。観客はあいらの踊るプリズムショーを
 見に来ているの、プロならあなたにしか出来ない七夕コーデをしなさい」

「は、はい…」

「りずむも。なんのためにプリズムショーをやってるの?」

「な、なんのためって…プリズムクイーンになって!オーロラライジングを跳ぶためよ!」

「”自分のために”でしょう?観客を魅了するジャンプを跳んでこそプロなのよ」

「う、うぐ…」

「それに、途中でバトポンを落としそうになって慌てちゃって…
 みっともないったらありゃしない。プロのプリズムスターなら、リンクに立っている時は
 頭のてっぺんから足のツメの先まで120%プロでいなさい!!」

「「……!!」」

そしてショーが終わった後には、みおんから2人へのきつい説教タイムが…
とはいえ、みおんの言ってることって「観客をきちんと満足させることを第一に考えなさい」って
なんだかすごいまともなこと言ってますね。
なるほど、さっきのあいらは観客よりみおんのことしか考えてなかったし、りずむは観客より自分のことしか考えてなかったから
どちらも失敗してしまったってことか…そう、りずむちゃんの件は気持ちの問題だったんや!
1人だけ弱キャラってことじゃなかったんや!
(えー

「…みおんの言うとおりだ…悔しいけど、みおんは凄い…」

「私も…もう憧れだけじゃ抑えきれない…!みおん様みたいなプリズムスターになりたい!」

「うん…!私もプロのプリズムスターとして、
 観客を魅了するオーロラライジングを跳んでみせる!」

「ふふ…みおんのスイッチだけじゃなく、あの子たちのスイッチも入ったみたいね」

「星は群れを成すことで、よりいっそう輝きを増す…天の川のように…」

そんなわけで、みおんの言葉に影響されメラメラとやる気を燃やす2人でしたが…
それでも最後に全部持っていく純さんがさすがすぎて…(えー  次回に続く!






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