群馬・妙義山

日本の近代登山発祥の地 英国人が手ほどき

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日本三大奇勝の一つ妙義山=群馬県下仁田町で、畑広志撮影
日本三大奇勝の一つ妙義山=群馬県下仁田町で、畑広志撮影

1世紀前 前人未到の登頂

 群馬県の妙義山(標高1104メートル)はその山容から「日本三大奇勝」の一つに数えられる。ちなみに、他の二つは、日本最大の溶岩台地の「耶馬渓」(大分県中津市)と、浸食された集塊岩の奇景が続く「寒霞渓」(香川県小豆島町)。だが、「近代登山発祥の地」でもあることを知る県民はどれぐらいいるだろうか。

 それは今から1世紀前の1912年にさかのぼる。イギリス人の登山家で宣教師だったウォルター・ウェストン(1861~1940年)が、前人未到の筆頭岩を登頂した際、地元の山岳ガイドにザイルを使って岩山を登る技術を手ほどきしたことから、こう言われるようになった。

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