文科省

「ハイパーカミオカンデ」で3度目のノーベル賞を

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壁面に多数の光電子増倍管が並ぶスーパーカミオカンデの水槽の内部。ハイパーカミオカンデでは容量が5倍以上になる=岐阜県飛騨市の東京大宇宙線研究所で2006年、山口政宣撮影
壁面に多数の光電子増倍管が並ぶスーパーカミオカンデの水槽の内部。ハイパーカミオカンデでは容量が5倍以上になる=岐阜県飛騨市の東京大宇宙線研究所で2006年、山口政宣撮影

 文部科学省は、2度のノーベル物理学賞につながる成果を出した「カミオカンデ」「スーパーカミオカンデ」(岐阜県飛騨市)に続く、次世代ニュートリノ観測施設「ハイパーカミオカンデ」の建設に向けた検討を始める。素粒子のニュートリノを観測し宇宙誕生の謎に迫る大型施設で、完成すれば3度目のノーベル賞も期待される。来年度当初予算の概算要求に調査費として数千万円を盛り込む。

 「スーパー」の近くに建設予定の次世代施設では、円筒形の巨大水槽の内側に光センサー(光電子増倍管)を並べ、飛来したニュートリノと水が衝突して出るわずかな光を検出し、ニュートリノの性質を調べる。基本構造は同じだが、ハイパーカミオカンデでは「スーパー」の5倍以上、約26万トンの水をため、約10倍のデータがとれて精度も上がるため、新たな成果の可能性も高まりそうだ。

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