柳美里さんにバークレー日本賞 「日本の『窓』になりたい」

オンライン記者会見で喜びを語る柳美里さん
オンライン記者会見で喜びを語る柳美里さん

 生涯を通じて、日本文化の理解促進に貢献した個人に贈られる「バークレー日本賞」の第5回の受賞者が、作家の柳美里(ゆう・みり)さん(54)=福島県南相馬市在住=に決まった。同賞は、米国のカリフォルニア大学バークリー校日本研究センターが主催し、数年に1度受賞者が発表される。9月30日(日本時間10月1日)に現地であった授賞式の後、オンラインで記者会見した柳さんは「『生涯』という区切りがまだ自分の中でついていないので驚いたが、地元(南相馬市)の方が喜んでくれたのがすごくうれしい」と喜びを語った。

 柳さんは在日韓国人の両親を持ち、横浜市で育った。劇作家としても活躍し、1997年に「家族シネマ」で芥川賞受賞。2015年に南相馬市に移住し、18年にブックカフェ「フルハウス」をオープンした。20年には、福島県から東京に出稼ぎに出た男の半生を描いた「JR上野駅公園口」の英訳版が、全米図書賞の翻訳文学部門に選ばれている。

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