カマキリ操る寄生虫ハリガネムシ DNAに宿主遺伝子 死を招く行動に影響か

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カマキリに寄生するハリガネムシ(左下)=佐藤拓哉・京都大准教授提供
カマキリに寄生するハリガネムシ(左下)=佐藤拓哉・京都大准教授提供

 寄生虫のハリガネムシはカマキリに寄生して行動を操り、自ら川や池に入水させる習性が知られている。理化学研究所などのチームは20日、ハリガネムシのDNA(デオキシリボ核酸)にカマキリから伝わったとみられる遺伝子が含まれ、その働きで作られた物質がカマキリの体を操作している可能性があると、米専門誌カレントバイオロジーに発表した。

 ハリガネムシは黒い針金のような線状の寄生生物。水中でふ化し、まずユスリカなどの水生昆虫(宿主)に寄生する。宿主が羽化してカマキリやカマドウマなどの陸生昆虫に食べられると、それを終宿主(しゅうしゅくしゅ)として体内で成長。終宿主が水に落ちると腹から出て水草などに産卵する。

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