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復活の祇園祭・宮本組日誌

今年も京都・八坂神社の祇園祭が始まりました。氏子組織「宮本組」を通して、新型コロナ後の祇園祭をリポートします。

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復活の祇園祭・宮本組日誌

/12止 「弦召」地元で再興祈り /京都

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神幸祭に供奉する駒形稚児。ご神体を胸に掛けているため神と同一視され、騎乗のまま八坂神社境内に参入することが唯一許されている=京都市東山区の八坂神社で2023年7月17日、宮本組専属・安田格さん撮影
神幸祭に供奉する駒形稚児。ご神体を胸に掛けているため神と同一視され、騎乗のまま八坂神社境内に参入することが唯一許されている=京都市東山区の八坂神社で2023年7月17日、宮本組専属・安田格さん撮影

 今年の祇園祭はコロナ禍以来4年ぶりの本格斎行になった。7月24日の花傘巡行のように、これを機に巡行コースを改めたケースはあるが、さまざまな行事が2019年以前とほぼ同じ形で復活した。祭りの担い手としては「コロナ禍をきっかけに縮小」されることがなく、むしろ「疫病退散の神事本来の意義」を追究する契機となったことに胸をなで下ろす思いでいる。

 17日神幸祭、24日還幸祭の神輿(みこし)渡御は19年に再興された通り、3基の神輿にそれぞれ宮本組の神宝捧持(じんぽうほうじ)列が供奉する形で実施された。併せて再開されたのは、17日の豊園泉正寺榊奉賛会の真榊(まさかき)列と宮本組の騎馬武者、そして両日の中御座神輿に供奉する上久世・綾戸国中神社の駒形稚児である。

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