【初節句】五月人形は誰が買う?関東と関西の違い、鯉のぼりはどうする?

端午の節句の飾り

男の子が生まれたら、初節句に向けて五月人形や鯉のぼりを準備したいですね。

以前は、よく「おじいちゃん、おばあちゃんが買ってくれました」という話も聞きましたが、最近では誰が買うか、特に決まりはありません。

しかし、決まりはない分、誰が買うかをきちんと話し合っておきたいものです。

かわいい息子、かわいい孫のお祝いをどのようにしたらいいのか、かつての風習にも触れながら、五月人形を買うときの注意点などもご紹介します。

これから初節句に向けて準備をしようと思っている方は、ぜひチェックしてみてください。

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五月人形とは

五月人形とは、子ども、特に男児の健やかな成長を願って、五月の「端午の節句」に飾る人形のことです。

五月人形にはさまざまな種類があり、代表的なものは以下のとおりです。

  • 鎧飾り(別名を具足。兜も含まれる。鎧兜ともいう)
  • 兜飾り
  • 武者人形(金太郎、義経、弁慶など)

現在では、鎧(よろい)もしくは鎧兜(よろいかぶと)と呼ばれる護身具が一般的な飾りとして用いられます。

とはいえスペースがない場合も多いため、兜(かぶと)のみを略式で飾る場合も多いでしょう。

五月人形は誰が買うのが正解?

はてなマークと女性

先にお伝えしたように、「五月人形を誰が買うのか?」の正解はありません。

ですが、昔からの風習が残っている地域やご家系もあるでしょう。

ここでは、五月人形は誰が買う習わしだったのか、また今は誰がどのように買えば良いのかを解説します。

関東や関西では風習が違う?

五月人形を誰が買うかは、基本的に関東と関西で風習が違います。

関東では、いまだ江戸の文化が根強く残っており、パパの実家が購入するケースが多いようです。

男児が家を継ぐことを重視し、父方の実家から後継者としてお祝いが贈られるといわれています。

なお関東では、桃の節句のひな人形は母方の実家から贈られるのが一般的です。

一方、関西ではママの実家が五月人形を購入するケースが多いようです。

これはひな人形でも同じで、関西では男児でも女児でも、母方の実家側で人形を用意します。

昔と今の風習の違い

かつては、ママの両親が五月人形を買うことが一般的と考えられていたこともありました。

嫁入りが夫の実家への同居を意味していた時代は、ママの両親が結婚の際に嫁入り道具を持たせるのが当然だった時代です。

また嫁入りしてしまえば、ママの両親は嫁に出した娘や生まれた孫に会う機会がほぼありませんでした。

そこで、嫁いでいく娘の嫁入り道具の一つとして、ママの両親が五月人形を用意するケースが多かったと考えられます。

さらに、なかなか会えない娘と孫に会う口実として、五月人形や鯉のぼりを持参して初節句を祝いに行く、ということがおこなわれていました。

しかし現在では、結婚・婚姻に対する考え方やスタイルも大きく変化しています。

両親は娘が結婚しても気軽に会える場合が多いでしょう。

そのため、「ママの実家が買う」というイメージが強かった五月人形や鯉のぼりは、誰が買ってもいいものとなってきています。

ただし、昔ながらの風習が残っていたり、ご家系独自のしきたりがあったりもするため、パパやママの思い込みで進めずに、よく話し合って決めるのが大切です。

この記事では、一般的な関東と関西の違いをご紹介しましたが、風習が市区町村単位で異なる場合もあります。

なお、北海道と関東では五月人形はパパの実家から、雛人形はママの実家から贈り、西日本ではどちらもママの実家から贈るのが習わしとなっています。

どんなパターンが考えられる?

では、特にどちらの実家が買うか決まりがない場合、どうやって買う人を決めればいいでしょうか。

パパとママ、双方の実家の希望を聞きながら話し合って決めるのが良いですが、選択肢としては下記のように考えられます。

  • どちらかの実家が買う
  • 両実家が半値ずつお金を出してもらう
  • ママの実家が買って、パパの実家からはお祝い金(その反対)
  • パパとママが買う

買ってもらう場合は、お金を出してくれる実家でも喜んでもらえるように、一緒にショールームへ行ったり、パンフレットやホームページを見たりするといいですね。

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端午の節句に飾るものの意味

端午の節句 こいのぼり

端午の節句にゆかりのある五月人形や鎧兜、鯉のぼりや菖蒲などにはそれぞれ飾る意味があります。

次に、その由来や品物に込められた意味をご紹介します。

五月人形

五月人形を飾る「端午の節句」は、そもそも中国の「五節句」の一つが日本でも定着したものです。

季節の変わり目である節句の頃には、邪気や寄ってきやすいと考えられており、厄払いの意味を込めて季節のものを飾っていました。

五月人形が身に着けている鎧や兜は、武士の身を守ってくれるものでした。

そこから転じて、鎧兜が身を守る厄除けの象徴となり、子どもの「護り」を願って親たちが飾るようになったのです。

ちなみに、端午の節句で飾られる菖蒲にもいわれがあります。

菖蒲は、葉の形が剣に似ており、「尚武(武道を重んじること)」と同音であることから、やはり男の子のお祝いに使われるようになっていきました。

こいのぼり

鯉は、縁起の良い生き物とされていますが、それは中国の伝説に由来しています。

昔、黄河の上流へ続く「竜門」という激しい滝を、鯉が激流をさかのぼって泳ぎきり、天に昇って竜になった、という故事があります。

いわゆる「登竜門伝説」ですね。

その伝説から、鯉は立身出世の象徴とされているのです。

そのことから、わが子の立身出世を願って、縁起の良い鯉を空に泳がせるようになりました。

なお、江戸時代頃までは黒い真鯉のみだった鯉のぼりですが、次第に赤い緋鯉、青い子鯉と増えていきました。

今では、回転球や矢車、吹き流しなどが付いたものが多くなっています。

なお、鯉のぼりを誰が買うかは、五月人形と同様にパパの両親が購入するケース、ママの両親が購入するケースなどさまざまで、決まりはありません。

過去には孫の顔を見るために、ママの実家で購入していたケースが多く見られたようですが、それも昔の話。

五月人形と一緒に、鯉のぼりも誰が購入するかを話し合って決めると良いですね。

五月人形を買ってもらうときの注意点

指をさす男の子

実際に自分の両親や義両親に五月人形を買ってもらうときに、どのようなことに注意すべきでしょうか。

続いて解説します。

両方の実家とよく話し合う

現在は誰が買うか特に決まりはないとはいえ、それぞれの両親がどう考えているかは知っておく必要があります。

どちらかの両親は「昔の風習にならって、ママの実家が用意するものでしょう」と思っていたのに、もう片方は違っていた、「風習とは関係なく、自分たちから贈りたい」と考えているなど、聞いてみなければわからないですよね。

思い込みで行動してしまうと、あとから親戚トラブルに発展してしまう可能性もあります。

五月人形や鯉のぼりは、初節句を迎える子どもの健やかな成長を願って用意するものです。

ですから、みんなが気持ちよくお祝いできるよう、話し合って準備しておきましょう。

買いに行くときはパパママも一緒に

両親たちとの相談の結果、おじいちゃんおばあちゃんが買うことになった場合でも、任せっきりにしてしまうのは避けましょう。

実際に買いに行くときには、ぜひパパとママも同行することをおすすめします。

せっかく買ってもらっても、大きすぎて飾る場所がなかったり、好みではなかったりすると結局は両親にもパパ、ママにも残念な気持ちが残ってしまいます。

住宅事情はそれぞれ異なりますから、まずは家にきちんと置けるものを選んでください。

なおかつ、気に入ったものを買ってもらえば、みんなハッピーになります。

お任せされることを好む両親もいるかもしれませんが、上記のような懸念点があることを理解してもらうことも大切です。

次男や三男にもそれぞれ五月人形を買うべき?

ここまでご紹介してきたように、五月人形は厄除け、お守りの意味を持っています。

「その子の代わりに厄を引き受ける」という意味があるため、一人に一つずつ準備するのがおすすめです。

2つ目、3つ目を用意する場合にも、誰が買うか特に決まりがないのは同じなので、その都度話し合って決めればOKです。

例えば「長男にはパパとママが買ったから、次は両実家で折半して買ってもらう」など、状況に応じて決めれば問題ありません。

子どもの人数が多くなれば、たくさんの五月人形を飾るのにはスペースも必要となります。

その家ごとの事情に合わせて、無理なく子どものお祝いをし、健康を願いましょう。

まとめ

五月人形は、子どもの誕生を祝うと同時に、病気や事故を防いで健やかな成長を願って飾るものです。

現代では、五月人形を誰が買うかの決まりはありません。

お祝いごとなので、祝ってくれる方たち、パパやママ、祝われる子どもや孫が楽しく過ごせるように決めたいものですね。

両親に買ってもらう場合には、買い物に同行したり、お礼を伝えたりするなど、感謝の気持ちを表すことも忘れずにしたいものです。

その他、鯉のぼりや菖蒲など端午の節句にまつわるものの意味を知って、ぜひ子どものお祝いに用意してあげましょう。

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