忽那汐里:「奇跡が起きた」?映画「BECK」の撮影秘話 オアシスライブ上映イベント

オアシスライブ上映イベントに登場した忽那汐里さん
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オアシスライブ上映イベントに登場した忽那汐里さん

 女優の忽那汐里(くつな・しおり)さん(17)が17日、昨年活動を停止した英ロックバンド「oasis(オアシス)」の日本最後のライブ映像を上映するイベントに登場した。オアシスの楽曲が、忽那さんが出演する「BECK」(堤幸彦監督)のエンディング曲に起用されていることから、トークゲストに選ばれた忽那さんは「ずっと音楽に浸っていたい。(1日に音楽を聞く時間は)5時間以上ですね」と音楽好きを明かしていた。

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 「BECK」は、ハロルド作石さんが「月刊少年マガジン」(講談社)で連載され、累計1500万部を発行したマンガが原作。映画は、破天荒な天才ギタリスト・南竜介(水嶋ヒロさん)と、平凡な高校生だが、天性のボーカルの才能を持つコユキ(佐藤健さん)が出会い、「最強のバンドを作る」と「BECK」を結成し、幾多の困難を乗り越えてメジャーになっていくという物語。オープニング曲に米ロックバンド「レッド・ホット・チリ・ペッパーズ」の「アラウンド・ザ・ワールド」、エンディング曲にオアシスの「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」が起用されている。

 忽那さん演じる真帆は、竜介の妹でコユキの才能をいち早く見いだし、バンドの精神的支柱となる役どころ。「男性陣の音楽へのパッションであふれた熱い現場でした」と撮影を振り返り、ラストシーンの撮影で「奇跡的に(降っていた)雨が上がったんです。最後の演奏の姿は印象深い」というエピソードを披露した。オーストラリア・シドニー生まれの忽那さんはオアシスの魅力を「私はオーストラリアなまり(の英語)なので、英国のきれいな発音とハーモニーが魅力」と話し、映画に同バンドの楽曲が起用されたことについて「とてもうれしく思います」と笑顔を見せた。イベントではコユキ役の佐藤さんから「フジロックフェスティバルで実際にオアシスのライブを見て感動しました。その経験が『BECK』にも表れていると思う」というビデオメッセージが寄せられた。

 オアシスは全7作のアルバムが全世界で5000万枚以上のセールスを記録した人気ロックバンド。イベントは、オアシスの最後のアルバム「タイム・フライズ… 1994−2009」の発売を記念して「オアシス日本最後のライブ『フジロック・フェスティバル’09』フル上映会」と題して行われ、CD購入者やウェブサイトからの応募者ら約200倍の倍率で選ばれた約600人が参加した。映画「BECK」は9月4日から、全国ロードショー。(毎日新聞デジタル)

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