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ARIB TR-B14
ま え が き
社団法人電波産業会は、放送事業者、放送機器製造者、電気通信事業者、無線通信機器製造者及びその
他利用者の参加を得て、各種の電波利用の無線通信設備、放送送受信設備に係わる標準的な仕様等の基本
的な技術条件を「標準規格」又は「技術資料」として策定している。
「技術資料」は、国の技術基準と民間の任意基準を取りまとめた標準規格に関連する資料を取りまとめた
ものである。
本技術資料は、地上デジタルテレビジョン放送の放送局での運用及び地上デジタルテレビジョン放送受
信機の機能仕様を取りまとめたものである。
本技術資料が、放送事業者、放送機器製造者、電気通信事業者、無線通信機器製造者、及びその他の利
用者等に積極的に活用されることを希望する。
ARIB TR-B14
ARIB TR-B14
総 合 目 次
まえがき
地上デジタルテレビジョン放送 運用概要...............................................................................第一分冊(1/2)
第一編
地上デジタルテレビジョン放送 ダウンロード運用規定...............................第一分冊(1/2)
第二編
地上デジタルテレビジョン放送 受信機機能仕様書.......................................第一分冊(1/2)
改定履歴表
まえがき
第三編
地上デジタルテレビジョン放送 データ放送運用規定...................................第一分冊(2/2)
改定履歴表
まえがき
第四編
地上デジタルテレビジョン放送 PSI/SI 運用規定 .................................................第二分冊
改定履歴表
まえがき
第五編
地上デジタルテレビジョン放送 限定受信方式(CAS)運用規定
及び受信機仕様............................................................................................................第三分冊
第六編
地上デジタルテレビジョン放送 双方向通信運用規定...........................................第三分冊
第七編
地上デジタルテレビジョン放送 送出運用規定......................................................第三分冊
第八編
地上デジタルテレビジョン放送 コンテンツ保護規定...........................................第三分冊
第九編
地上デジタルテレビジョン放送 送信運用規定......................................................第三分冊
改定履歴表
ARIB TR-B14
地上デジタルテレビジョン放送
運用概要
ARIB TR-B14
目
次
1
はじめに........................................................................................................................................ 1
2
引用文書........................................................................................................................................ 1
3
用語 ............................................................................................................................................... 2
4
運用する階層構成と使用パラメータ.......................................................................................... 27
4.1
階層ごとに指定可能な伝送パラメータ .............................................................................. 27
4.2
階層伝送の運用に応じた使用パラメータ........................................................................... 28
4.3
受信機の種類と期待される機能 ......................................................................................... 32
‐i‐
ARIB TR-B14
ARIB TR-B14
1
はじめに
地上デジタル放送は、総務省令・告示及び電波産業会(以下 ARIB)標準規格の規定に従い実
施される。しかしながら、上記規格の範囲は階層伝送や使用可能パラメータ等広範囲にわたり規
定されていることから、本技術資料にて、実際に使用する技術パラメータを特定するとともに細
部の運用についての規定を行っている。
本運用概要では、
階層伝送時に使用するパラメータと階層ごとに送出する信号の概要を記載し、
地上デジタル放送サービスで実施するサービスの概要を述べる。
具体的な運用規定の詳細については、第一編から第九編を参照されたい。
2
引用文書
(1) 「地上デジタルテレビジョン放送の伝送方式」標準規格 ARIB STD-B31
(2) 「デジタル放送における映像符号化、音声符号化および多重化方式」標準規格
ARIB
STD-B32
(3) 「デジタル放送に使用する番組配列情報」標準規格 ARIB STD-B10
(4) 「デジタル放送におけるデータ放送符号化方式と伝送方式」標準規格 ARIB STD-B24
(5) 「デジタル放送におけるアクセス制御方式」標準規格 ARIB STD-B25
(6) 「デジタル放送用受信装置」標準規格
ARIB STD-B21
-1-
ARIB TR-B14
3
用語
本運用規定で用いる用語の定義を下表に示す。なお下表は、各編において定義されている用語を
すべて網羅したものであり、それぞれの用語が主に使用されている編を「使用先」欄に記する。
用 語
(内符号の)
符号化率
16QAM
説
明
畳み込み符号化後のビット数に対する符号化前のビット数の比。
使用先
2, 7, 9
16 Quadrature Amplitude Modulation:振幅と位相の異なる16 2, 7, 9
種類の正弦波を切り替えて伝送することで、4ビットの情報を伝送
するデジタル変調方式。地上デジタルテレビジョン放送では、振幅
及び位相の基準は、SPにより規定される。
3
16:9
表示画面の縦横長さ比 横 16 に対し、縦 9 の長さ。
3/1
前方 3 チャンネル、後方 1 チャンネルのマルチチャンネルステレオ 7
のモード。フロントには L、R にセンターチャンネル C、リアチャ
ンネルはモノラルのサラウンドチャンネル MS を配置する。
3/2
前方 3 チャンネル、後方 2 チャンネルのマルチチャンネルステレオ 7
のモード。フロントには L、R にセンターチャンネル C、リアはス
テレオサラウンドチャンネル LS、RS を配置する。
3
4:3
表示画面の縦横長さ比 横 4 に対し、縦 3 の長さ。
5.1 チャンネル
3/2 マルチチャンネルステレオに LFE(低音強調チャンネル)を付 7
加したマルチチャンネルステレオ方式。3/2+LFE と記載すること
がある。
64QAM
64 Quadrature Amplitude Modulation:振幅と位相の異なる64 2, 7, 9
種類の正弦波を切り替えて伝送することで、6ビットの情報を伝送
するデジタル変調方式。地上デジタルテレビジョン放送では、振幅
及び位相の基準は、SPにより規定される。
8 単位文字符号
文字符号集合切り替えのオーバーヘッドが 7 単位符号に比べ少な 3, 4
く、文字の伝送効率を高めた符号体系。
AAC
Advanced Audio Coding:国際標準化機関により標準化された音声 7
符号化方式(ISO/IEC13818-7)
。
AC
Auxiliary Channel:変調波の伝送制御に関する付加情報の伝送路 7
ADSL
Asymmetric Digital Subscriber Line:非対称デジタル加入者伝送 6
方式。既存の電話線を用いて高速伝送を行う方式。
ADTS
7
Audio Data Transport Stream:音声データ伝送ストリーム
AD 変 換 量 子化 雑 アナログ信号をデジタル信号に変換(AD 変換)する際に、量子化 2, 9
音
の粗さによって生じる雑音成分。
ARIB
Association of Radio Industries and Businesses:社団法人電波産 3, 4, 5, 6
業会。放送事業者、電気通信事業者、機器製造者(メーカー)が参
画する国内の電波利用に関する技術を標準規格化する団体。
2, 9
AtoD 干渉
アナログ放送信号からデジタル放送信号への干渉。
6
AT コマンド
モデムを制御するためのコマンド。
A/B/C 階層
階層伝送において、所要 CN 比の低い順に、それぞれ A 階層、B 階 7
層、C 階層と呼ぶ(階層数 3 の場合)。階層数 2 の場合、A 階層/B
階層を、階層数 1 の場合には、A 階層という呼称を、それぞれ用い
る。
BASIC 系手順
Code Independent Mode:データ伝送制御手順の基本的なホストと 3, 6
端末間用に開発された通信手順。データ伝送の誤りを最小にするた
めの通信手順を搭載している。
-2-
ARIB TR-B14
用
語
BCD
BER
BIT
Bluetooth
CA
CA system
CAT
CATV
CA 代替サービス
CBC モード
CDT
CLUT
CN 比
CRC
DAVIC
DDB
DDWG
DII
DIT
DLNA
説
明
Binary Coded Decimal:2 進化 10 進数。
使用先
4
Bit Error Rate:ビット誤り率。デジタル信号の誤りビット数と伝 2, 7, 9
送したビット数の比。
Broadcaster Information Table:ブロードキャスタの構成情報を記 4, 7
載するテーブル。全局/各局伝送パラメータ等が記載される。
Bluetooth SIG によって規格化された、携帯電話などのポータブル 2, 8
機器向けの近距離無線通信技術。
Conditional Access system:限定受信方式。サービス(編成チャン 4
ネル)やイベント(番組)の視聴を制御するシステム。
Conditional Access system:限定受信方式。サービス(編成チャン 5
ネル)やイベント(番組)の視聴を制御するシステム。
Conditional Access Table:限定受信テーブル。有料放送を構成する 4, 5, 7
関連情報のうち個別情報を伝送する TS パケットのパケット ID を指定。
Cable and Tele-communication Television System:同軸ケーブル 6
等の伝送路を通じてテレビ信号を各家庭に分配するシステム。双方
向の伝送路として使用可能である。
視聴者がスクランブルチャンネルを選局したとき、非契約等の条件 5
の場合に放送事業者が運営している視聴者への「ご案内チャンネル」
に誘導するサービス。
Cipher Block Chaining Mode:共通鍵暗号の暗号利用モード、暗 6
号化結果を次の入力と排他的論理和を CBC モード(暗号利用モー
ド)で演算した結果の IV(初期値)の値。
Common Data Table:全受信機共通データテーブル。事業者ロゴマ 1, 7
ークなど、受信機で共通に必要なデータを伝送する。当面ロゴのみ
運用する。
Color Look Up Table:色情報をインデックス値から、物理的な値に 3
変換するテーブル。
Carrier 対 Noise 比。高周波信号の搬送波の電力と帯域内にある雑 2, 7, 9
音の電力比。
Cyclic Redundancy Check:巡回誤り検出符号。データの正確性を 4, 6
検証するための巡回型冗長チェック符号。
Digital Audio-Visual Council:MPEG によってデジタル化された 3
情報を相互に伝送するシステムの標準方式を定めることを目的とし
た組織の名称。
Download Data Block:データカルーセルを DII とともに構成する 7
メッセージ。モジュール化された実データが格納されている。
2
Digital Display Working Group の略。
デジタルディスプレイのインタフェースの標準化を推進する業界団体。
Download Info Indication:データカルーセルを DDB とともに構成 7
するメッセージ。実データ(モジュール)の数、モジュール識別、
バージョン、圧縮の有無などが記述されている。
Discontinuity Information Table:不連続情報テーブル。パーシャ 2
ル TS で出力されるストリームが不連続になる変化点で挿入される
テーブルである。
2
Digital Living Network Alliance の略。
ホームネットワーク機器の実装ガイドラインを策定、推進する団体。
-3-
ARIB TR-B14
用
語
説
明
使用先
Domain Name Service [RFC1034, RFC1035]:ネットワーク上のホ 6
スト名と IP アドレスのマッピングをするためのサービスに使用す
るプロトコル。
DQPSK
Differential Quaternary Phase Shift Keying:位相の異なる正弦波 7
を切り替えて伝送することで、2 ビットの情報を伝送するデジタル
変調方式。位相の基準を SP により規定する QPSK に対し、各キャ
リアの 1 つ前のシンボルを位相の基準として 4 通りの位相状態を規
定して伝送するもの。地上デジタルテレビジョン放送では運用しな
い。
DRCS
Dynamically Redefinable Character Sets:文字放送、データ放送 3, 4
文字符号化の規格で用いられる、外字をパターンで送り込む方式。
DSU
Digital Service Unit:デジタル回線終端装置。デジタル網とデジタ 6
ル通信用端末のインタフェースをとるための装置。
DTCP
2, 8
Digital Transmission Content Protection:
デジタルインタフェースにおける認証と暗号を用いたコンテンツ伝
送及び記録制御方式の規格。
DTLA
2, 8
Digital Transmission Licensing Administrator:
DTCP の規格のライセンスを行なう会社。
DTS
Decoding Time Stamp:復号タイムスタンプ。ストリーム復号の時 7
刻管理情報。
DU 比
Desire 対 Undesire 比。高周波信号の希望波(Desire)の電力と 2, 9
妨害波(Undesire)の電力比。
DVI
2, 8
Digital Visual Interface:
DDWG が規定するインタフェースの規格
ECM
Entitlement Control Message:番組情報(番組に関する情報とデ 4, 5, 7
スクランブルのための鍵など)および制御情報からなる共通情報。
EIT
Event Information Table:イベント情報テーブル。番組名、放送日 4, 5, 7
時、番組内容など、番組に関する情報が記載される。
地上デジタルテレビジョン放送では、固定受信機での表示を目的と
した H-EIT、移動受信機での表示を目的とした M-EIT、部分受信機
での表示を目的とした L-EIT を運用する。
EIT [p/f]
4
EIT の現在番組情報(p)と次番組情報(f)
。
4
EIT[p/f after] M-EIT および L-EIT における present、following 以降の情報。
EIT 種別送出フラ SDT のサービスループ内に指定する、H-EIT_flag/M-EIT_flag/ 4
グ
L-EIT_flag の総称。
EMM
Entitlement Management Message:加入者毎の契約情報および共 4, 5
通情報の暗号を解くためのワーク鍵を含む個別情報。
4, 5
EMM メッセージ EMM で伝送される個別、共通メッセージ。
EPG
Electronic Program Guide:電子番組ガイド。放送局が送出する SI 4, 7
情報を利用して、受信機側で番組情報を構成し番組選択の手段とす
るもの。
ERT
Event Relation Table:イベントおよびローカルイベントの関係を 4
記述するテーブル。
ES
Elementary Stream:基本ストリーム。PES パケット中の、符号化 3, 4, 5, 7
された映像、音声、独立データに相当する。1 つの ES は同一のス
トリーム ID を持つ PES パケットにより伝送される。
EUC-JP
3
ISO 2022 に準拠して符号化した日本語文字コード。
DNS
-4-
ARIB TR-B14
用 語
EWS
Ethernet
FEC
FFT
FFT ウィンドウ
FTP
FTTH
GOP
H.264
H-EIT
HDCP
HDLC 手順
HDMI
HTTP
I フレーム
ICMP
IEC
IEC60956
IEEE1394
IIP
IP
IPCP
説
明
使用先
4
緊急警報信号
6
LAN の通信方式のひとつ。
6
Forward Error Correction:誤り訂正
Fast Fourier Transform : 高速フーリエ変換。時間軸の信号を周波 2, 9
数軸の成分に変換する演算方法。逆に周波数軸から時間軸への変換
が IFFT(Inverse FFT)。
FFT 演算をするために時間軸の信号を取り込む一定期間の処理時 2, 9
間幅。
File Transfer Protocol [RFC959]:TCP/IP 上の 2 つのホスト間で、6
ファイルの共有や転送を行うためのプロトコル。
Fiber To The Home:通信の伝送路をユーザー宅まで光ファイバで 6
提供するサービス。
Group Of Pictures:MPEG video でのフレーム構造。1 つの I ピク 7
チャと複数の P,B ピクチャをまとめた符号化の単位。
3
MPEG-4 part10 AVC/H.264
国際標準化機構/国際電気技術委員会(ISO/IEC)の動画専門家グ
ループ(MPEG)と国際電気通信連合(ITU)の動画符号化専門家
グループ(VCEG)との間で共同開発された高度な符号化及び復号
化技術
4
固定受信機での表示を目的とした EIT の総称。
2, 8
High-bandwidth Digital Content Protection System:
DVI の伝送上で定義された権利保護方式の規格。
High-level Data Link Control:主に LAN やインターネットでのコ 6
ンピュータ間通信に利用される高信頼の伝送制御手順。
High Definition Multimedia Interface の略。HDMI founder が規 3
定するデジタルインターフェース規格であり、HDMI Licensing,
LLC (Limited LiabilityCompany) が規格やライセンス等を管理す
る。
HyperText Transfer Protocol:アプリケーション層プロトコルで、 3, 6
World Wide Web の デ ー タ 転 送 に 使 用 さ れ て い る プ ロ ト コ ル
(RFC2616)
Intra Frame:フレーム内で完結した圧縮データで構成されるフレー 3
ム。
Internet Control Message Protocol [RFC792]:プロトコルデータ 6
転送中において発生した各種のエラーの通知や動作の確認などメッ
セージ送信用プロトコル。
International Electrotechnical Commission:国際電気技術委員会 4, 6
IEC(International Electrotechnical Commission)が規定するデ 4
ジタルオーディオインタフェースの規格。
IEEE Std 1394-1995 「IEEE Standard for a High Performance 2
Serial Bus」で規格化された高速かつリアルタイム転送に適したシ
リアル・バス・インタフェース。
ISDB-T Information Packet:変調情報や SFN 情報などを伝送する 7
ために、1 多重フレーム期間に 1 つだけ挿入される特別なヌルパケ
ット。
Internet protocol:ネットワーク層プロトコル、インターネットの 3, 6
アドレス機構の定義と、データの配送処理をする(RFC791)
IP Control Protocol [RFC1332]:PPP のネットワーク層プロトコルフ 6
ェーズにおいて IP を利用する際に必要な各種設定を行うプロトコル。
-5-
ARIB TR-B14
用
語
説
明
使用先
現在の LAN・インターネットの基盤として使用されている国際標準 6
プロトコル。
IPv6
IPv4 の後継プロトコル。アドレス部の拡張、セキュリティ機能等を 6
追加したプロトコル。
ISDN
Integrated Services Digital Network:サービス統合デジタル網。 6
ISO
International Organization for Standardization:国際標準化機構。3, 4, 6
ISO-639-language コンポーネントや文字記述の言語を識別する。ISO639 パート 2 に 4
-code
規定される 3 文字のコードをそれぞれ 8 ビットで符号化したもの。
(例:”jpn”→”0x6A706E”)
ISP
Internet Service Provider:インターネット上で各種コンテンツサ 6
ービスを提供する事業者。
ISP 接続情報
ISP のアクセスポイント電話番号や認証プロトコル等の情報で、視 6
聴者によって設定され受信機に保持される。
ITT
Index Transmission Table:番組内インデックスにおいて番組コン 4
ポーネントの精密な同期を可能とするために、LIT に記述された時
刻情報と PTS との間のオフセット情報を記述する。
JST
Japan Standard Time:日本標準時(ARIB STD-B10 規格で「UTC 4
+9 時間」と規定)
JTC
4
Japan Time Code:JST を BCD 化したもの。
L-EIT
4
部分受信機での表示を目的とした EIT の総称。
LFE
Low Frequency Enhancement:マルチチャンネルステレオの低音 7
強調チャンネル。
LIT
Local Event Information Table:1 つの番組のローカルイベントに 4
関する記述を全て含むテーブル。
M-EIT
4
移動受信機での表示を目的とした EIT の総称。
MAC
Message Authentication Code:通信文が改ざんや伝送エラーなく 6
相手に送られたことを確認するための符号。
MFN
Multi-Frequency Network:多周波数ネットワーク。サービスエリ 7
アが重なる送信所に異なる周波数を割り当てるネットワーク。既存
の放送波中継技術で実現できるが多くの周波数資源が必要。
MJD
Modified Julian Date:修正ユリウス日。1858 年 11 月 17 日 0 時 4
(UT)からの通算日。
MM サービス
XML ベースのマルチメディア符号化方式に基づいて行われるデー 3
タ放送サービス
MNG
Multiple-image Network Graphics:アニメーショングラフィクス 3
のファイル形式。
「ミング」と呼ばれる。複数 PNG 画像を含み、そ
れらの順次表示とその繰り返しが可能である。
MNP4
6
モデム通信用のエラー訂正方式。
MP@H14L
MPEG-2 映像符号化方式の一つ。メインプロファイルハイ 1440 レ 7
ベル。
MP@HL
MPEG-2 映像符号化方式の一つ。メインプロファイルハイレベル。 7
いわゆる 1080i の HDTV の符号化。
MP@LL
MPEG-2 映像符号化方式の一つ。メインプロファイルロウレベル。 7
低解像度の符号化。
MP@ML
MPEG-2 映像符号化方式の一つ。メインプロファイルメインレベ 7
ル。いわゆる 480i の SDTV の符号化。
IPv4
-6-
ARIB TR-B14
用 語
MPEG-1
説
明
使用先
Moving Pictures Expert Group –1:MPEG(エムペグ)-1。国際 3
標準化機関により標準化された動画・音声を含むデータの圧縮符号
化技術(ISO/IEC 11172)
。
MPEG-2
Moving Pictures Expert Group –2:MPEG(エムペグ)-2。国際 3, 4, 7
標準化機関により標準化された動画・音声を含むデータの圧縮符号
化技術(ISO/IEC 13818)。
MPEG-4
Moving Pictures Expert Group –4:MPEG(エムペグ)-4。国際 3, 7
標準化機関により標準化された動画・音声を含むデータの圧縮符号
化技術(ISO/IEC 14496)。
MSB
6, 7
Most Significant Bit:最上位ビット。
MVTV
Multi-view TV: コンポーネントグループ記述子を用いて、1サー 7
ビス内で複数の映像、音声を流し、放送局が意図する映像音声の組
み合わせ単位で切り替える方式。
M 系列
簡易な擬似乱数を生成するときに用いる比較的長い周期を持つ数字 6
列。
NIT
Network Information Table:ネットワーク情報テーブル。周波数 4, 7
などの伝送路情報と編成チャンネルを関連づける情報を伝送するも
ので、1 つの分配システムに含まれる全ての編成チャンネル ID 番号
が記載されている。
NNTP
Network News Transfer Protocol [RFC977] : Internet 上 の 6
NetNews を配布、投稿、取得するために使用するアプリケーション
層のプロトコル。
NPT
Normal Play Time:ストリーム上でイベント発生の位置関係を表す 3
時間軸上の絶対座標。
NVOD
Near Video On Demand:ニアビデオオンデマンド。同じサービス 4
が時間帯をずらして提供されるもの。
OFDM
Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多 2, 7, 9
重。マルチキャリア伝送方式の一種。
OFDM セグメント データキャリアに制御信号キャリアを付加した伝送信号の基本帯域 7
(テレビジョンチャンネル帯域幅の 1/14)
、および、フレーム構成
された信号。
7
OFDM フレーム 204 個の OFDM シンボルからなる伝送フレーム。
PAT
PCAT
PCR
PDC
PDC-P
PES
Program Association Table:プログラムアソシエーションテーブ 4, 7
ル。PMT を伝送する TS パケットのパケット ID を指定する。
Partial Content Announcement Table:蓄積型データ放送における 4
コンテンツ差分配信の告知、送出スケジュール情報。
4, 7
Program Clock reference:番組基準クロック。
受信機で、映像、音声、字幕/文字スーパーなどの PTS/DTS を持
つ ES の提示タイミングの基準となる。
Personal Digital Cellular : デ ジ タ ル 自 動 車 ・ 携 帯 電 話 方 式 。 6
9600bit/s のデータ通信が可能。
Personal Digital Cellular Paket:PDC 方式のパケット交換による 6
通信。9600bit/s~28800bit/s の通信が可能。
Packetized Elementary Stream:パケット化ストリーム。映像・音 3, 4, 7
声・独立データなどを可変長でパケット化したもの。
-7-
ARIB TR-B14
用
PHS
語
説
明
Personal Handy-phone System:簡易型携帯電話。
使用先
6
PHS Internet Access Forum Standard:PHS を用いたデータ通信 6
方式 32kbit/s, 64kbit/s のデータ通信プロトコル。
PID
Packet Identifier:パケット ID(識別子)。13 ビットのストリーム 3, 4, 5, 7
識別情報で、該当パケットの個別ストリームの属性を示す。
PIN
Personal Identification Number:個人識別番号。あるシステムへ 6
のアクセス許可を得るために秘密に事前に割り当てられた番号を用
いて個人を識別/認識する。
PKCS
Public-Key Cryptography Standard:公開鍵暗号を中心とし、共通 6
鍵暗号、ハッシュ関数、擬似乱数機能等を含めた暗号システム。
PMT
Program Map Table:番組を構成する各符号化信号を伝送する TS 4, 5, 7
パケットのパケット ID および有料放送の関連情報のうち共通情報
を伝送する TS パケットのパケット ID を指定する。
PNG
Portable Network Graphics:GIF の後継としてのグラフィクスフ 3
ァイル形式。
「ピング」と呼ばれ、非劣化式圧縮が可能である。ファ
イルフォーマットは 8 バイトの署名とその後の一連のチャンク(か
たまり)から成る。
PN 信号
Pseud Noise:擬似雑音。1 と 0 がランダムに現れる性質を持った信 6
号。デジタル信号のエネルギ拡散などに用いる。M 系列が良く用い
られる。
POP3
Post Office Protocol version3 [RFC1939]:メールサーバ上のスプー 6
ルから電子メールの一覧や電子メール取得、削除するために使用す
るプロトコル。
PPP
Point to Point Protocol [RFC1661]:Point to Point のリンク上で複 6
数のプロトコルの転送を可能にするためのプロトコル。ダイヤルア
ップ接続に利用される。
PPP in HDLC-like PPP のプロトコル上位として積み上げるためのフレーム構成。 6
Flaming
HDLC 手順で用いるフレーム構成としたヘッダ・フッターの構成方
法。
PPV
Pay Per View:ペイパービュー。個々の番組や番組グループについ 4, 5
て、視聴形態に応じて料金を徴収する有料放送。
PSI
Program Specific Information:番組特定情報。所要の番組を選択 4, 7
するために必要な情報で、PAT、PMT、NIT、CAT の 4 つのテーブ
ルからなる。MPEG システム規格、郵政省令で規定。
PSTN
6
Public Switched Telephone Network:公衆電話網。
PTS
Presentation Time Stamp:再生タイムスタンプ。再生出力の時刻 4, 7
を管理する情報。
QPSK
Quaternary Phase Shift Keying:4 相位相変調。伝送する 4 値 2, 7, 9
(00/01/10/11)を搬送波の 0 相、1/2π相、π相、3/2π相に対応さ
せる変調方式。
QPSK(1/2)
QPSK に効率 1/2 の畳み込み符号で伝送路符号化を行った伝送方 7
式。
RFC
Request for Comments:Network Working Group がインターネッ 3
トコミュニティに対して公開する技術情報。
RSA 暗号
現在最も普及している公開鍵暗号。暗号/復号処理機能と署名/検 6
証機能を持つ。
PIAFS
-8-
ARIB TR-B14
用
RST
SBR
SDT
SDTT
SFN
SFN 難視
SI
SIT
SMTP
語
説
明
使用先
Running Status Table:進行状態テーブル。現時刻における番組の 4
進行状況を指示する。地上デジタル放送では運用しない。
Spectral Band Replication:AAC の低ビットレート帯域拡張技術
Service Description Table:サービス記述テーブル。編成チャンネ 4, 5, 7
ル名、放送事業者名など、編成チャンネルに関する情報を記載。
Software Download Trigger Table:ソフトウェアダウンロードおよ 1, 4, 7
び蓄積型放送の差分データのスケジュール情報を送出するテーブ
ル。
Single Frequency Network:単一周波数ネットワーク。中継局の電 2, 7, 9
波の周波数を親局の電波の周波数と同じにしたネットワークで、電
波の有効利用が可能。
SFN に起因する遅延波によって放送信号が正常に受信できない状 2, 9
況。
Service Information:番組配列情報。番組選択の利便性のために規 4, 7
定された各種情報。総務省令で定義され、内容は ARIB 規格として
規定。ARIB 規格独自の拡張部分に加えて、MPEG-2 の PSI 情報も
含まれる。
Selection Information Table:選択情報テーブル。パーシャル TS 2
のストリーム情報、およびストリームで伝送されるサービスとイベ
ントに関する情報が記載される。
Simple Mail Transfer Protocol [RFC821]:電子メール中継・配送 6
用プロトコル。
SP
Scattered Pilot:QAM の基準位相と基準レベルを示すために挿入 2, 7, 9
されるパイロット信号。
SP 補間 LPF
復調された SP 信号から、SP 間のデータキャリアの位相と振幅の補 2, 9
正成分を推測するための補間処理を行うフィルタで、等価的に低域
通過フィルタ(LPF:Low Pass Filter)として扱われる。
SSL
Secure Socket Layer:ソケットレベルのセキュリティプロトコル。6
TCP 層とアプリケーション層の中間に位置し,暗号化/復号、認証
を提供する。
ST
Stuffing Table:スタッフテーブル。テーブルを無効化するテーブル。4
STD
4, 6
standard:標準規格
TA
Terminal Adapter:アナログ通信端末等を ISDN へ接続できるよう 6
にプロトコル変換を行う装置。
TCP
Transmission Control Protocol:エンド・エンドでのトランスポー 3, 6
ト層のプロトコル、エラー検出・訂正を有するコネクション型の高
信頼転送を提供する(RFC793)
TCP/IP アプリケー TCP/IP プロトコル上で使用されるアプリケーションプロトコルに 6
ション設定情報
関する情報で、視聴者により設定され受信機に保持される。
TDT
Time and Date Table:日時テーブル。現在の日付、時刻を指示す 4
る。地上デジタルテレビジョン放送では送出しない。
TLS
Transport Layer Security:インターネット上で情報を暗号化して 3, 6
送受信するプロトコルの一つ。公開鍵暗号や秘密鍵暗号、デジタル
証明書、ハッシュ関数などのセキュリティ技術を組み合わせ、デー
タの盗聴や改ざん、なりすましを防ぐことができる。
(RFC2246)
-9-
ARIB TR-B14
用
TMCC
語
TOT
TS
TS_id
TS パケット
TS 再多重
Telnet
UDP
UTC
V.22bis
V.34
V.42 bis
V.90
VESA
X.28
basic
bslbf
説
明
使用先
Transmission and Multiplexing Configuration Control:伝送方式、4, 7
フレーム構造、TS_id など、送信制御を行うための信号。
Time Offset Table:現在の日付時刻を指示、および、サマータイム 4, 7
制度実施時に実際の時刻と人間系への表示時刻の差分時間を指定す
る。
(地上デジタルテレビジョン放送では、TOT のみを送出し、TDT
は送出しない)
Transport Stream:MPEG システム規格(ISO/IEC 13818-1)に 3, 4, 7
て規定されるトランスポートストリーム。
4, 7
各 TS に割り当てられる識別子。ネットワーク内でユニーク。
188 バイト(ヘッダ 4 バイト)のデータパケット。PES やセクショ 7
ンを伝送する。
OFDM 変調器に TS を伝送する際に必要な多重フレーム構造を構成 7
する機能。
[RFC854,RFC855] TCP/IP ネットワークにおいてリモートにある 6
サーバーを端末から操作できるようにする仮想端末を提供するプロ
トコル。
User Datagram Protocol [RFC768]:2 つのホスト間のトランスポ 6
ート層プロトコル、送達確認機能はないが、プロトコルオーバーヘ
ッドを最小にし、高伝送効率向けのサービスに適するコネクション
レス型の通信。
Universal Time Coordinated:協定世界時。国際間の申し合わせに 4, 6, 7
より決められた世界共通で使われている時刻。
ITU-T 勧告が定めた 2400bit/s までの電話用全二重モデム用変調方 3, 6
式。
ITU-T 勧告が定めた 33.6kbit/s までの電話用全二重モデム用変調方 6
式。
ITU-T 勧告が定めたモデム間通信のデータ圧縮方式およびエラー訂 6
正方式。
6
ITU-T 勧告が定めた 56kbit/s アナログモデムの標準仕様。
2
Video Electronics Standards Association:
ディスプレイとディスプレイインタフェースの規格を策定、推進す
る団体。
モデム等を搭載した非パケット受信機をパケット交換網等に接続で 6
きるように変換する通信手順。
schedule basic:共通運用 SI での送出情報を基本とした番組情報。 4
拡張イベント記述子、ハイパーリンク記述子を含まない。
4
bit string, left bit first:左ビットが先頭であるビット列。
closed ネットワー インターネットに接続されない閉じたネットワークを運営する事業 6
ク事業者
者。
component
コンポーネント。映像、音声、文字、各種データなど、イベント(番 4, 5, 7
組)を構成する要素。
component_tag
4, 7
コンポーネントストリームを識別するラベル。
current_next_indi カレントネクスト指示。各セクションを「現在」有効なものか、
「将 4
cator
来」有効なものかを示すための番号づけに利用。
data_component_i データ符号化方式を示す識別。ARIB が付与し管理する。
7
d
-10-
ARIB TR-B14
用 語
descriptor
説
明
使用先
様々な情報を載せるためテーブル内に配置される記述領域、記述子。4, 5
duplicate_packet
7
同一内容の重複指定を行ったパケット。
Duplicate_packet_indicator で識別できる。地上デジタルテレビジ
ョン放送では使用しない。
event
イベント。ニュース、ドラマなど、同一サービス(編成チャンネル)4, 5, 7
内で開始・終了時刻の決まったストリームの集合。
event_id
イベント識別。1 サービス内で一意的に割り当てられるイベントの 4
識別番号。
extended
schedule extended:個別運用 SI での送出情報を基本とした番組拡 4
張情報。
following
EIT[p/f]:現在と次のイベントに関する時系列情報であり、前者を 4
present、後者を following という。
free_CA_mode
有料/無料の状態を示す 1 ビットのフィールド。
ビットが 1 の場合、4
有料放送であることを示す。ARIB-B10 とは異なる意味を持つ。
index
(番組)インデックス。ダイジェスト視聴、マルチシナリオ視聴な 4
どを目的とした、番組付随の付加情報。
network
ネットワーク。1 つの分配システムで伝送される MPEG-2 の TS 多 4, 7
重の集合体。
network_id
ネットワークの識別値。各送出マスター毎に 1 個割り当て。ARIB 4, 7
が付与し管理する。
original_network_ オリジナルネットワーク識別。ネットワークに固有な識別子。
4
id
p/f
7
EIT の現在番組情報(p)と次番組情報(f)
。
payload
program_number
remote_control_
key_id
4
ペイロード。パケット中のヘッダバイトに続くバイト。
4
放送番組番号識別。service_id に等しい。
リモコンに装備されるワンタッチボタンに対して、放送事業者の主 2, 7
たるサービスを割り付けるための識別値。NIT 中に入れて送るワン
タッチボタンのデフォルト値。
reserved
未定義。符号化ビットストリームの定義に関して、将来の拡張用に 4, 6
ISO で定義される可能性があることを示す。ARIB 規格で別途定義
のないビットはすべて「1」にセットする。
reserved_future_u 未定義。符号化ビットストリームの定義に関して、将来の拡張用に 4, 6
se
ARIB 規格で定義される可能性があることを示す。別途定義のない
ビットはすべて「1」にセットする。
rpchof
remainder polynomial coefficients, highest order first:多項式係 4, 6
数の剰余、最上位階級が先頭。
running status
4
実行中、停止中などサービス、イベントの進行状態を示す。
schedule
EIT schedule:イベントに関する時系列に並んだスケジュール情 4
報。
section
SI を TS パケットにマッピングするために使用されるシンタクス構 4
造。
section_number
セクション番号。特定のテーブルのセクションをデコーダで元の順 4
番に再配置することを可能とする。ARIB 規格においては、サブテ
ーブルに割付けられる。1つのサブテーブルの中でユニークになる。
-11-
ARIB TR-B14
用 語
segment
(EITsegment)
service
説
明
使用先
3 時間以内に始まるイベントについての情報を含む、最大 8 セクシ 4
ョンからなる EITschedule シンタクス構造。
サービス(編成チャンネル)
。放送事業者が編成する、スケジュール 4, 7
化された放送番組の連続。
service_id
各サービスに割り当てられる識別値。全国の地上デジタルテレビジ 4, 7
ョン放送においてユニーク。
start_end_flag 値 緊急情報記述子にある項目。この値が「1」だと緊急警報放送、
「0」7
だと緊急警報試験放送となる。
sub_table
サブテーブル。同一のテーブル ID(識別)及び同一のテーブル識別 4
拡張を持つセクションの集合。
table
テーブル。同一のテーブル ID(識別)を持つ複数のサブテーブルから 4
構成される。
table_id
テーブル ID(識別)
。セクションが属するテーブルを定義する。 4
table_id_extention テーブル ID(識別)拡張。サブテーブルを識別するために使用され 4
る。
time stamp
重要な通信データに通信時刻や乱数を付加することにより,その通 6
信データの再利用検出が可能。
uimsbf
unsigned integer, most significant bit first:最上位ビットが先頭で 4, 6
ある、符号無し整数。
version_number バージョン番号。テーブル内情報の変更に際して、更新情報を含む 4
新たな PSI/SI データを送出することを示すために、次のバージョン
番号を持つサブテーブルを送ることによって対応する。
Cプロファイル用 C プロファイルで使用する字幕の文字符号化方式として、A プロフ 3
8単位符号
ァイルで使用している「8 単位符号」をベースに、制御符号の使用
を制限するなど、サブセット化したもの。
3
かな漢字変換
入力されたかな文字を適当な漢字に変換する処理。
6
アクセスポイント 受信機からの発呼を受ける通信設備。
7
アスペクト比
画像表示領域の横縦比。
アダプテーション PCR などの情報伝送およびスタッフィング機能を持つフィールド。4
フィールド
アップダウン選局 リモコンの UP/DOWN ボタンを用いてサービスをダイレクト選 2, 7
局に用いる3桁程度の番号の順に切り替える選局方法。
アプリケーション 放送局の指定するアクセスポイント電話番号や回線種別等の情報。 6
情報
3
イベント
番組。ARIB STD-B10 における event。
イベントリレー
異なるイベントや臨時サービスのイベントにリレーして視聴を継続 4, 7
する形態。
イベント共有
複数のサービスの PMT に同一の ES_PID を指定し、イベント単位 4
で複数のサービスで同一のイベントを共有すること。
インターネット再 受信したコンテンツを電子メールやウェブ等を介してインターネッ 8
送信
ト上に送信すること。
7
インターリーブ
時間インターリーブ、および周波数インターリーブ参照。
エコーバック
送信側で送信文字を確認するために、モデムや通信相手が受信した 6
文字をそのまま送り返した文字あるいはその動作を示す。
エンジニアリング SDTT 方式により告知され、データカルーセルにより伝送されるサ 1
サービス
ービスタイプ 0xA4 の受信機内情報更新サービス
-12-
ARIB TR-B14
用 語
説
明
使用先
エントリコンポー PMT 2nd loop においてコンポーネントタグ値が 0x40 と指定される 3
ネント、エントリカ コンポーネントをエントリコンポーネントと呼ぶ。また、このコン
ルーセル
ポーネントで伝送されるデータカルーセルをエントリカルーセルと
呼ぶ。
カード ID
受信機に装備されるカードにあらかじめユニークに割り振られた番 6
号、もしくは記号。
カウントダウン
伝送パラメータのうち、TMCC 情報により指示可能なパラメータ 7
(キャリア変調、畳み込み符号の符号化率、時間インターリーブ長、
セグメント数)を変更する際、伝送パラメータの切り替え指標を
OFDM フレーム単位で、15 フレーム前から変化させることを言う。
カットスルー呼
ネットワークサービスの大量呼受付サービスにおいて、受信機から 6
の発呼の一部を予め指定したセンタに接続する呼。
カット呼
ネットワークサービスの大量呼受付サービスにおいて、受信機から 6
の通信が発信側交換機で終端される呼。
カレント/ネクス 伝送パラメータのうち、TMCC 情報により指示可能なパラメータ 7
ト
(キャリア変調、畳み込み符号の符号化率、時間インターリーブ長、
セグメント数)を変更する際に、現在使用しているパラメータをカ
レント情報、変更後に使用するパラメータをネクスト情報と呼ぶ。
なお、ネクスト情報は、切り替え指標のカウントダウンが開始され
る段階で確定される。
ガードインターバ IFFT(逆高速フーリエ変換)後の出力データのうち、時間的に後ろ側 2, 7, 9
ル
から、指定された時間長のデータを有効シンボルの前にそのまま付
加したもの。アナログ放送におけるゴースト妨害のようなマルチパ
スの時間差による障害を解消することができる。
クリップ雑音
信号の振幅が一定の大きさに制限(クリップ)されることによって 2, 9
生ずる雑音成分
コードインディペ BASIC 系手順でバイナリデータも伝送可能なように拡張した方法。6
ンデントモード
コピー制御
コピー世代を制御すること。 放送受信機に接続される記録機器に対 6
して、番組その他の著作権物をコピーする時に制限を行うこと。
コンテンツ保護方 コンテンツの権利保護を目的とし、暗号化等によりコンテンツの改 8
式
ざん及び不正コピー等を防止する技術。
コンテンツ保護を コンテンツの権利保護を目的とし、顧客管理を伴わず、放送波にお 2, 5, 8
伴う無料番組
いて安全にコンテンツの送信を行う無料番組
7
コンポーネント
“component”と同意
7
サービス
“service”と同意
サ ー ビ ス コ ー ド 00XY 等で識別される通信事業者の提供するネットワークサービス 6
(SC)
のサービス区分コード。
サービスタイプ
サービスにおける種別。デジタル TV、デジタル音声、データ放送、4
臨時サービスなど。移動、携帯?
4
サービスリスト
サービス識別とサービスタイプによるサービスの一覧。
7
サービス識別
service_id。
サイドパネル
4:3 のアスペクト比を持つ映像を 16:9 のアスペクト比の画面で表示 7
する際に、画面の両側に黒などをはめ込む方式。
サンプリングレー アナログ信号である音声の原信号をデジタル信号に変換する際に、 7
ト
原信号から標本値を取り出す繰り返し周波数。
-13-
ARIB TR-B14
用 語
説
明
使用先
シーケンスヘッダ MPEG video 符号化ストリームを構成する最上位層(シーケンス層)4
の開始を示すヘッダ。
シームレス切り替 放送局で冗長系送出設備に切り替えるときや、符号化方式の切り替 7
え
えを行う場合に、受信機でフリーズやミュートが生じないように切
り替える技術。
シリーズ
同一の性質を持つ番組の集合。例えば複数イベントに分割されたド 4
ラマ番組の集合に対してシリーズ定義される。
シングルシフト
これに続く 1 個の符号のみを 8 単位符号表に一時的に呼び出す制 4
(文字符号化制御)御。
ジャンルコード
content_nibble_level_1(4 ビット)と content_nibble_level_2 フィー 1
ルド(4 ビット)で使用されるコードで、ジャンルを示すものである。
これはコンテント記述子などで使用される。
スケジュール情報 SDTT のスケジュールループ内に格納されるダウンロード開始時間 1
とダウンロード継続時間。
3
スタートアップモ moduleID=0 のモジュール。
ジュール
スタートアップ文 データカルーセルで伝送される BML 文書のうち、デフォルトで最 3
書
初に再生提示される文書。スタートアップモジュールに含まれる。
4
スタッフィング
TS パケットの残りの部分を 0xFF で埋めること。
3
ストリーム形式識別 ISO/IEC 13818-1 で規定されるストリーム形式識別。
セキュリティレベ 取扱うデータ等に必要な機密性の程度に応じて、セキュリティの強 6
ル
度を段階的に定義し,運用するときに用いる指標。
セキュリティ通信 受信機に実装されたセキュリティ種別やルート CA 証明書に関する 6
関連情報
情報で、受信機に保持される。
4
セクション
“section”と同意
4
セグメント
segment(下記 OFDM セグメントとは異なるので注意)
セグメント
OFDM セグメント。データキャリアに制御信号を付加した伝送信号 7
の基本帯域(テレビジョンチャンネル帯域幅の 1/14)、および、フ
レーム構成された信号。
セッション鍵
セキュリティ強度の維持の観点から一セッションのみに用いる(使 6
い捨ての)鍵。
センタ
双方向伝送サービスを提供するのに必要なホストを含めた設備。 6
6
タイムスタンプ
“time stamp”と同意
タンパレジスタン 装置を取扱う者が内部のデータを読み出したり,機能を解析された 6
ト
りすることがないようにするために用いる物理的な覆い。
ダイレクト選局
受信機でのチャンネル選択の 1 方法。受信機のリモコンの数字キー 2, 7
を利用して、リモコンキー識別およびサービス識別に関連づけられ
た 3 桁の十進数を直接指定することによりサービスを選択する選局
方法。
ダウンミックス係 マルチチャンネルステレオを 2 チャンネルステレオにダウンミック 7
数
ス(変換)して視聴する際に、マルチチャンネルステレオの各コン
ポーネントから 2 チャンネルステレオの各コンポーネントを演算に
よって求めるときの係数。
受信機内情報更新 不揮発性メモリなどに、受信機ソフトウェア、全受信機共通データ、1
サービス
ロゴなどを配信・格納するサービス
チャンク
PNG 及び MNG のファイルフォーマットにおいて、ブロック化され 3
た情報。データ長、データ名、データ、CRC から成る。
-14-
ARIB TR-B14
用 語
チャンネル情報
説
明
使用先
選局後に表示する情報で、ダイレクト選局に用いる 3 桁番号、枝番、2
TS 名、サービス名、ロゴなどを指す。
4
ティア
個々の番組や番組グループで契約し課金される方式。
データイベント
あるコンポーネントで BML 文書あるいは BML 文書の集合が伝送 3
される期間。SI のイベントとは関係がない。データイベントはコン
ポーネントで伝送される DII の data_event_id の更新に従い切り替
わる。
データカルーセル ARIB STD-B24 第三編で規定されるデータカルーセル伝送方式。 3, 7
各種データを放送によってダウンロードすることを目的としてデー
タを繰り返し配信する ISO/IEC 13818-6 で定義された方式。
データ送信関数
BML コンテンツに記述された命令であり、受信機とセンタ間での 6
データ送信を行う関数。
データ付加 TV 番組 映像音声を主とし、付加データが同じイベントで放送される TV 番 3
組。なお、音声を主とする番組もここでは TV 番組に含める。
3
データ付加 TV 番 データ付加 TV 番組のデータ以外の部分
組の映像部分
データ放送エンジン マルチメディアデータ(BML 文書)を取得・解釈して視聴者に提 3
示する受信機ソフトウェア。
3
データ放送受信状態 受信機が、データ放送を受信、再生している状態。
デビット
利用時点で利用者の銀行口座と加盟店の銀行口座間で代金を振替え 6
る決済。即時決済。
デフォルト ES
サービス選択時に最初に提示されるコンポーネントおよびコンポー 4,7
ネント群。コンポーネントタグ値により規定される。
デフォルトマキシ デジタルコピー制御記述子でビットレートの値が指示されていない 7
マムビットレート 場合に自動的に使用される値。
7
デュアルモノ
1ADTS 内で 2 つのモノラル音声を運用するための音声モード。
6
トークン
電子投票に用いる電子的な投票券。
6
トラヒック
公衆網等の回線や交換設備に加わる通信量のこと。
3, 4
トランスポートス “TS”と同意
トリーム
7
トランスポート識別 “transport_stream_id”と同意
ヌルパケット
有効な情報を含まず、スタッフィング等の目的で用いられる TS パ 7
ケット。
ネゴシエーション 複数の変調方式、誤り訂正機能および再送機能を有するモデム同士 6
の場合、両モデムが共通に有する方式,機能を探すために通信の最
初行なわれる。
ネットワーク
地上デジタルテレビジョン放送では、1つの送出マスターより送出 7
される信号の分配システムを表す。
ネットワークサー 受信機とセンタの間にあるネットワーク上で行うデータ集計、デー 6
ビス
タの加工等の付加価値サービス。
7
ネットワーク識別 “network_id”と同意
ネットワーク代行 情報料課金を用いて、情報提供者に代わって通信事業者が利用者に 6
課金
請求する課金方式。
-15-
ARIB TR-B14
用 語
バスタブ特性
説
明
使用先
OFDM の復調において、遅延波の遅延時間とガードインターバルの 2, 9
関係を示す特性の通称。OFDM の復調特性がガードインターバルを
越える遅延波によって劣化するが、その特性を遅延波の遅延時間と
所要 DU 比で示した時にバスタブの形に似ていることから、そう呼
ばれる。
ハッシュ関数
大きな(場合によっては非常に大きな)領域を小さな範囲に写像す 3, 6
る数学的関数。質のよい関数には一方向性と衝突フリーであること
を同時に満たすことが必要。
バージョン番号
MPEG-2 のセクションの更新に伴ってインクリメントする 5 ビット 7
の領域。テーブル内情報の変更に際して、更新情報を含む新たな
PSI/SI データを送出することを示すために、次のバージョン番号を
持つサブテーブルを送ることによって対応する。
バーナム暗号
送信側、受信側とが共通して持つ乱数列と通信文の排他的論理和を 6
暗号文として送信し,受信側は同乱数列と受けとった暗号文の排他
的論理和をとることにより復号する暗号方式。真の乱数を用いた場
合,情報理論的に安全な暗号方式となる。
6
バリュー
プリペイド方式で用いられるお金や価値の情報。
パーシャル TS
パーシャルトランスポートストリーム。特別に選択された、1 つあ 2, 3, 4
るいはいくつかの番組に関係しないトランスポートパケットを
MPEG のトランスポートパケットから取り除くことによって得ら
れたビットストリーム。
ビタビ復号
畳み込み符号の復号法のひとつ。受信したデジタルデータ列を観測 2, 9
して、最も正しいと推測されるデータ列を求めることで誤りを訂正
する復号法。
フェージング
受信する電波の強さが変動すること。原因としては、気象条件の変 2, 9
化や受信条件の物理的な変動などが考えられる。
3
フォント
活字のひとそろい。書体、大きさで区別される。
3
フォントサイズ
デザイン枠と同じ。
4,5
フラット
編成チャンネルで契約し課金される方式。
3, 7
フリンジエリア
サービスエリアの受信限界領域。
ブックマークリス 以下の機能を持つ「ブックマークリスト表示コンテンツ」を放送す 3
トサービス
るサービス。
ブックマークされた項目を一覧表示する。
視聴者が表から所望のブックマークを選択したとき、NVRAM のブ
ックマーク情報から URI を得て詳細情報を放送しているチャンネ
ルを選局する。
ブックマークを管理する機能を視聴者に提供する。
ブックマークリストサービスは、サービスタイプに制限されるサー
ビスではなく、ブックマークリスト表示コンテンツによって提供さ
れるサービスのことを指す。
ブックマーク一覧 「ブックマークリスト表示コンテンツ」を主たるコンテンツとする、3
データサービス
サービスタイプ 0xAA で放送されるサービス。
-16-
ARIB TR-B14
用 語
説
明
使用先
ブックマーク記録 以下の機能を持つ「ブックマーク記録コンテンツ」を放送するサー 3
サービス
ビス。
放送内容に合わせて予めコンテンツ内で指定されたタイミングに従
い、ブックマークアイコンの提示を行う。
視聴者のボタン操作に従い、現在表示されている内容の関連情報を
提供している通信サイトの URI 等を NVRAM のブックマーク領域
に記録する。C プロファイルではテレビリンクを指す。
ブロードキャスタ 共通した運用システムで運用される放送事業者あるいは放送事業者 4
の集合。
プリペイド ID
ネットワーク型のプリペイド決済を用いる場合、プリペイドカード 6
に相当した利用者毎に対応付けが行なわれる識別子。
プリリストサービ 以下の機能を持つ「プリリスト表示コンテンツ」を放送するサービ 3
ス
ス。
ブックマークリストサービスを行っているサービス(編成チャンネ
ル)の一覧表示する。
視聴者が一覧から所望のチャンネルを選択したとき、指定されたサ
ービス(編成チャンネル)へ選局し、ブックマークリストサービス
を表示する。
プロファイル
MPEG-2 符号化方式において、使用する技術の機能を制限する区 7
分。
ベーシック系手順 Code Independent Mode:データ伝送制御手順の基本的なホストと 6
端末間用に開発された通信手順。データ伝送の誤りを最小にするた
めの通信手順を搭載している。
3
ベース URI ディレ 通信コンテンツを一つの文書グループとみなすための識別子。
クトリ
Payload
4
ペイロード
ホスト
双方向伝送サービスに必要なアクセスポイント装置やサーバー装 6
置。
ポインタフィール TS パケットのペイロードに存在する、最初のセクションの第一バイ 4
ド
トまでのバイト数を示すフィールド。
マキシマムビット デジタル記録器機で記録する場合に必要となる、サービス全体ある 7
レート
いは ES 各々の最大情報量の値。
マクロ符号
符号および制御符号からなる一連の符号列を、代表して処理する機 4
(文字符号化制御)能を持つ 1 つの符号。
マスコーリングサ ネットワークサービスの一つで、大量呼受付サービスなどが含まれ 6
ービス
る。
マスター鍵
セッション鍵に対比して用いられる。セッション鍵を共有するため 6
に用いられる鍵。
マルチセクション 1 つの TS パケットに 2 つ以上のセクションを埋め込み伝送する形 3, 4
態。
マルチチャンネル 3 以上のチャンネル数で構成されるステレオ音声方式。基本となる 7
ステレオ
ステレオ(L、R)にセンターチャンネル、サラウンドチャンネルな
どを加える。
マルチパス
受信アンテナに到来する電波が、送信点から複数経路(multi-path)2, 9
のを通って到達すること。
-17-
ARIB TR-B14
用 語
マルチビュー
説
明
使用先
マルチビューテレビ。1サービス内で複数の映像/音声を流し、放 3
送局が意図する映像音声の組み合わせ単位で切り替えが出来る方
式。
マルチビューテレ 1 サービス内で複数の映像/音声を流し、放送局が意図する映像音 4, 7
ビ
声の組み合わせ単位で切り替えが出来る方式。
7
ミュートフラグ
送出側から受信機の消音を制御するフラグ。
ムーブ
記録媒体に蓄積されている「再コピー禁止」のコンテンツを、他の 8
記録媒体にコピーした後に再生不能化することにより、コンテンツ
の移動を行うこと。
メール
IC カード毎に送られる EMM メッセージの内、受信機へ記憶するメ 5
ッセージで、ユーザー操作などにより任意に呼び出せるメッセージ
メッセージダイジ 任意長のデータを一定の長さに要約(ダイジェスト)すること、ま 6
ェスト
たはその要約されたデータ。
6
メッセージ認証子 MAC
7
モード
OFDM のキャリア間隔による伝送モードの識別
6
モール
電子的な店舗およびその集合体。
モジュール情報
DII 中の ModuleInfoByte に記載されたダウンロードされるモジュ 1
ールに関する情報。
7
モノメディア
映像・音声・文字・静止画など単独の表現メディア。
3
リアルタイム視聴 データを都度データカルーセルから取得して視聴すること。
7
リモコンキー識別 remote_control_key_id。
リンク状態
受信機が、通信コンテンツと、放送のリソースである映像・音声を 3
ともに受信、再生している状態。
レターボックス
16:9 のアスペクト比を持つ映像を 4:3 のアスペクト比の画面に表示 7
する際に、画面の上下に黒などをはめ込む方式。
ルート証明書
公開鍵暗号を用いた認証・署名の検証に必要。信頼できる第三者機 3, 6
関(認証機関)の公開鍵で、この認証機関の発行した証明書に記さ
れたの署名の正当性を検証するために用いられる。
ルート証明書格納 ルート証明書をデータカルーセルによる伝送を行う際に、ルート証 3
用モジュール
明書をモジュール化したもの。ルート証明書格納用モジュール内に
は、最大2つのルート証明書を格納される。
ローカルコンテン あるコンポーネントの一データイベントで伝送されるデータカルー 3
ツ
セル。
ローカル暗号
保護の対象となるコンテンツや放送視聴制御信号を、記録機器へ蓄 8
積する場合やユーザーアクセスバスへ出力する場合に用いる暗号。
ロールアップモー ページデータとして送られてきた字幕データを、あらかじめ設定し 3
ド
た 3 行程度の領域内に行単位に逐次追加表示する字幕サービス。改
行時に縦方向にロールアップする。
ログ収集課金
データ放送利用料金を利用者毎に記録し、後日一括精算する課金方 6
式。
ロゴ
EPG や番組選択などで、受信機で共通に使用される事業者あるいは 1
サービス毎に定義されたロゴマーク。
ロゴ ID
各事業者が用いるロゴデータに付与される ID。ネットワーク単位で 1
ユニークであり、事業者毎に管理されるものとする。ロゴ ID は6
種類のロゴタイプ全てに対して共通である。
ロゴタイプ
SDTV,HDTV など異なる表示フォーマット別に用意されたロゴデ 1
ータ。6種類定義している。
-18-
ARIB TR-B14
用 語
ロゴ伝送記述子
説
明
使用先
ロゴ伝送方式、CDT 形式のロゴへのポインティング、及び簡易ロゴ 1
用文字列などの記述
ロッキングシフト 符号集合を 8 単位符号表に呼出し、他のロッキングシフトによる入 4
(文字符号化制御)れ替えが行われるまでは、8 単位符号表に定常的にとどめる制御。
3, 7
ワンタッチボタン 視聴者がワンタッチ選局のために押すボタン
7
ワンタッチボタン 視聴者がワンタッチ選局のために押すボタンの番号
番号
ワンタッチ選局
受信機でのチャンネル選択の 1 方法。リモコンのボタン(ワンタッ 2, 7
チボタン)を押すことによりボタンに割り当てられたサービスをワ
ンタッチで直接選択する選局方法。
一時蓄積
タイムシフト視聴のために、コンテンツを記録媒体に一時的に蓄積 8
すること。
一般ヘッダ
要求、応答メッセージともに運用される、メッセージに付与される 3
ヘッダ。
一方向性
数学的な演算において逆演算をすることが不可能あるいは非常に困 6
難な特性のこと。
枝番
フリンジエリアで 3 桁番号が重複している場合、それぞれのサービ 2
スを区別するための 1 桁の番号。
映像 PES
ISO/IEC 13818-1 で規定される符号化された映像を伝送するために 3
使用されるデータ構造。
応答ヘッダ
応答メッセージのみに運用される、応答メッセージに付与されるヘ 3
ッダ。
3
応答メッセージ
HTTP/1.1 クライアントが受信するレスポンスの単位。
3
音声 PES
ISO/IEC 13818-1 で規定される符号化された音声を伝送するために
使用されるデータ構造。
音声モード
音声を信号処理する際のフォーマットで、モノラル、ステレオ、マ 7
ルチチャンネルステレオ、2 音声、マルチ音声などがある。
6
回線種別
PSTN, 携帯回線, PHS などの通信回線の種別を示す。
4, 7
階層伝送
異なる伝送路符号化を施した OFDM セグメント群の同時伝送
拡散
デジタル信号で 1 または 0 が続いたり、一定のパターンが続くと輝 6
線スペクトルが発生して混信妨害を与えたり、受信機でクロック再
生ができなくなる。この問題を防ぐために、既知の PN 信号を与え
てランダムな信号としておくこと。
管理サーバー
個人情報の管理方式において、個人情報を集中して管理し、ホスト 6
からの問い合わせに対して個人情報を返す機能を有するサーバー。
簡易暗号
第三者に復号されないことが必要条件でない場合に用いる簡易的な 6
暗号。
簡易認証
相手認証において、セキュリティ強度をあまり必要ない場合に用い 6
られる認証手段であり、共通鍵暗号を用いて実現可能。
関連サービス
異なる複数のサービスで互いに関連した番組を放送するサービス形 4
態。
関連データ放送
データ付加 TV 番組の付加データ部分の総称で、映像と併せて視聴 3
することを前提としたデータ放送サービス
既知平文攻撃
既にわかっている平文を入力し暗号文生成し、その平文と暗号文か 6
ら暗号化鍵を導く暗号アルゴリズムへの攻撃方法。
-19-
ARIB TR-B14
用
記述子
語
説
明
使用先
descriptor:様々な情報を載せるためテーブル内に配置される記述 4, 7
領域。
擬似乱数
一般的には、真の乱数を生成することは困難なため、十分長い周期 6
性、一様性(ばらつき)を持った数字列を乱数の代用とすることが
多い。
機密情報
暗号アルゴリズム、ローカル暗号に使用する鍵、受信機固有の鍵、 8
秘密データなどその情報自身が漏洩することによりコンテンツ保護
の安全性に影響を与える情報、および、デジタルコピー制御記述子
またはコンテント利用記述子に記述されているコピーあるいは利用
の制限に関する情報。
許諾情報
受信機の実行許諾機能によって強制ダウンロードを無条件に行って 1
よいか否かをあらわす情報
共通運用 SI
全放送事業者が共通の運用で送出する SI
4
共通鍵暗号
秘密鍵暗号・対称暗号ともいう。送信者・受信者が秘密で共通して 3, 6
所有する共通鍵を利用して、送信側で暗号化し、受信者側で複合す
る。他の手段を利用して共通鍵を共有する必要がある。
共通固定色
ロゴ表示用等、受信機カラーパレット上共通として定義する色。 3
共通情報
優先利用回線種別や外線捕捉番号等の情報で、視聴者によって設定 6
され受信機に保持される。
強/中/弱階層
階層伝送において、所要 CN 比の低い順に、それぞれ強階層、中階 7
層、弱階層と呼ぶ(階層数 3 の場合)
。階層数 2 の場合、強階層/弱
階層という呼称を用いる。階層数 1 の場合の伝送階層を、便宜上弱
階層と呼ぶ。
強階層
階層伝送時に最も所要 CN 比が低い階層(第七編【7.1】参照)。
1
強階層用 SDTT
強階層、及び階層数が1の伝送路で送出される SDTT。
1
強制ダウンロード 強制実行が要求されるダウンロード
1
緊急警報放送
Emergency Warning System:災害に関する放送。起動制御信号など 4, 7
(EWS)
によって、受信機が強制的にその放送を視聴できるようにするもの。
緊急警報放送用起 TMCC の中に割り当てられた緊急警報放送などの実施を受信機に 7
動フラグ
知らせるためのビット。
緊急放送割り込み カットインニュース。緊急時、放送中の番組を中断しニュース等を 4
送出する形態。
空セクション
セクションヘッダ部の後に CRC32 が続き、記述子が記述されない 4
セクション。
携帯(部分)受信機 主として部分受信サービスを受信するための受信機。
7
携帯電話
電気通信事業者が提供する、省令(電気通信事業法施行規則)で定 3
められる「特定移動端末設備」のこと。
(注:なお、個人情報保護の観点から TLS/SSL、ルート証明書に対
応している端末を想定している)
検証者
署名者及びその内容が確かかどうかを検証する者。
6
厳密認証
公開鍵暗号を用いた認証手段。
6
言い逃れ
送信者本人が通信内容を送信後に否定すること。
6
限定受信放送
限定受信方式記述子を利用した放送。限定受信放送には、有料番組、5
EMM メッセージを利用した放送、コンテンツ保護を伴う無料番組
がある。
権利保護を伴う無 部分受信階層において、コンテンツの権利保護を目的とした放送波 5,8
料番組
の暗号化を行わずに、デジタルコピー制御記述子およびコンテント
利用記述子によってコピー制御を行う無料番組
-20-
ARIB TR-B14
用 語
個人情報
説
明
使用先
個人を特定するための個人の属性。氏名、住所等以外にも銀行口座 6
番号、クレジットカード番号等が含まれる場合もある。
個別運用 SI
各放送事業者が共通運用 SI の範囲を超えて、個別の運用で送出する 4
SI
6
呼
通話の単位。
呼出し制御
8 単位文字符号制御において G0、G1、G2、G3 を GL、GR へ呼び 4
(文字符号化制御)出すこと。
固定 IP 接続情報 IP アドレス等の割付けを固定的に行う形態での情報で、視聴者によ 6
って設定され受信機に保持される。
固定雑音
信号の大きさに拘わらず、熱雑音や都市雑音のように恒常的に存在 2, 9
する雑音成分。
固定優先接続
通信事業者を地域通信事業者に登録することにより、その通信事業 6
者の識別番号(00XY 等)をダイヤルせずに接続される優先接続の
オプションで、常時、選択された特定の通信事業者に接続される。
高音質ステレオ
現行のアナログ衛星放送の標準テレビの B モードに相当する音声品 7
質によるステレオ放送。
告知情報
ダウンロードの service_id、スケジュール情報、更新対象の受信機 1
種別など告知に使用される情報。SDTT を使って送信される。
再コピー禁止
デジタルコピー制御情報が「1世代のみコピー可」であるコンテン 8
ツを蓄積した際に生じるコンテンツの状態であり、これ以上のコピ
ーが禁止されていることを示す。
再生不能化
コンテンツ自体の消去、あるいは、暗号化鍵の消去等により、再生 8
が不可能となるようにすること。
再送周期
同一のテーブルを、内容の更新に関わらず繰り返し送出する時間間 4
隔
参加率
ある双方向データ放送サービス番組の利用者数を視聴者数で割った 6
値。
指示制御
8 単位文字符号制御において符号集合の集まりの中から 1 つの符号 4
(文字符号化制御)集合を G0、G1、G2、G3 として指示すること。
視聴者設定情報
共通情報、ISP 接続情報、固定 IP 接続情報,接続形態情報、TCP/IP 6
アプリケーション設定情報からなる視聴者個々に決定すべき情報の
総称。
3
視聴予約
SI 情報に基づき、イベント単位で番組の視聴を予約すること。
事業者設定色
事業者毎に CLUT のインデックス値と色の組み合わせを設定でき 3
る色。
事業者専用ルート 受信機に一時的に利用されるデータカルーセルで伝送されるルート 3
証明書
証明書。事業者専用ルート証明書による暗号化通信を行う際は、受
信機は、汎用ルート証明書を利用することができない。
8
蓄積機能
記録した機器でのみ再生可能な記録再生機能。
字幕
テレビジョン放送の映像に重ねて文字をスーパーするサービスのう 3, 4, 7
ち映像内容と関連したサービス。
字幕アウトスクリ 字幕とテレビジョン放送画面内の文字テロップが重ならないで視聴 3
ーン表示機能
することを目的に、動画を縮小表示する機能。
時間インターリー 変調後のシンボルデータを時間的に分散させ、耐フェージング性能 7
ブ
を改善する操作。
-21-
ARIB TR-B14
用 語
説
明
使用先
自動表示/選択表 字幕・文字スーパーにおいて、受信機の動作設定に関わらず字幕・ 7
示
文字がスーパーされるものを自動表示モード、受信機が字幕・文字
スーパーオフに設定されているときに限り字幕・文字スーパーを表
示しないものを選択表示モードという(ARIB STD-B24 第 3 部第 4
章表 4-2 参照)
。
自動表示メッセー IC カード毎に送られる EMM メッセージの内、IC カードへ記憶す 5
ジ
るメッセージ(蓄積受信機能を有する受信機で受信した信号を再生
する場合を含む)で、番組受信中に同時に表示するメッセージ。
識別子
ある範囲でユニーク性が保たれ、割り当てられた id。テーブル、記 4
述子内で要素を識別するための値。
実体ヘッダ
要求、応答メッセージに、データが含まれる場合に、データ属性を 3
示すために、付与するヘッダ。
1
弱階層
階層伝送時に最も所要 CN 比が高い階層(第七編【7.1】参照)。
1
弱階層用 SDTT
弱階層、及び階層数が1の伝送路で送出される SDTT。
受信機ソフトウェ 受信機のソフトウェアを構成するもの。アプリケーション、ライブ 1
ア
ラリ、OS、ドライバ、データ等がある。
受信機依存色
受信機毎に CLUT のインデックス値と色の組み合わせを設定でき 3
る色。
受信機設定情報
通信関連情報、および通信デバイス情報、セキュリティ通信関連情 6
報、共通情報、ISP 接続情報、固定 IP 接続情報、接続形態情報、
TCP/IP アプリケーション設定情報からなる受信機に設定・保持さ
れる情報の総称
6
収集ネットワーク 多くの受信機からのデータを集めるネットワーク。
周期グループ
同一の再送周期で伝送されるテーブルの集合。各テーブル種別ごと 4
にグループ化され、さらに EIT[schedule]は情報スパンの階層ごと
にグループ化される。
周波数インターリ キャリア配置の周期性を排除することにより、キャリア配列周期と 7
ーブ
周波数選択制フェージングが一致した場合に特定のセグメントがバ
ースト的に誤る現象を回避する操作。セグメント間インターリーブ、
セグメント内キャリアローテーション、セグメント内キャリアラン
ダマイズの 3 種類の操作の総称。
周波数リスト変更 周波数リパッキングなどに対応するための、全国の送信所の周波数 1
情報
リスト情報や変更情報(変更日時、変更周波数など)
周波数リパッキン 最適なネットワーク構成を目的として、既設の送信所周波数を変更 1, 7
グ
すること。
2, 7, 9
所要 CN 比
受信機が安定して信号を復調できる限界の受信 CN 比。
2, 9
所要 DU 比
受信機が安定して信号を復調できる限界の受信 DU 比。
署名
公開鍵暗号の、秘密鍵を有する者のみが生成できる演算の性質を利 6
用して、その演算結果を電子署名とする。
1, 2, 3, 4,
商品企画
搭載される機能や動作が受信機または商品に依存するもの
5, 6, 7
衝突フリー
ハッシュ関数に必要な性質で、2 つ任意の異なる入力に対して出力 6
結果が異なる確率が十分であること。
証明書
公開鍵暗号を用いた認証・署名の検証に必要。信頼できる第三者機 6
関(認証機関)が電子的に発行する。
3, 6
上り回線
受信機からモデムなどを用いてセンタ装置に接続する回線。
-22-
ARIB TR-B14
用 語
情報料課金
説
明
使用先
電話回線を介して行なわれるテレホンサービス等の情報提供サービ 6
スにおいて、情報の利用者が情報提供者に支払う料金(情報料等)
を通信事業者が代行するために行う課金。
振幅比例雑音
等価的に信号の大きさに比例するとみなされる雑音成分で、AD 変 2, 9
換量子化雑音などが該当する。
水平垂直画素2度 1 つの画素データを、水平方向と垂直方向の 4 画素領域に表示する。3
振り
静止画
情報量を低減するための映像フォーマットの一つ。I ピクチャだけ 7
を周期的に伝送することで実現する。
切り替え指標
伝送パラメータのうち、TMCC 情報により指示可能なパラメータ 7
(キャリア変調、畳み込み符号の符号化率、時間インターリーブ長、
セグメント数)
を変更する際のタイミングを示す信号であり、
TMCC
情報内に記載される。
接続形態情報
ルータ接続有無情報やネットワークサービス加入の有無などの情報 6
で、視聴者によって設定され受信機に保持される。
Ethernet 接続時の IP アドレス取得に関するプロトコルで、視聴者
が設定し受信機に保持される。
選 択 ( 任 意 ) ダ ウ ン 実行可能なダウンロードを選択画面に表示し、視聴者の選択内容に 1
ロード
従って実行するダウンロード。
全受信機共通デー 受信機内に格納され、全ての受信機で共通的に使用されるデータ。 1
タ
ロゴデータ、ジャンルコード表、番組特性コード表、予約語表、周
波数リスト・変更情報などがある。詳細は第一編参照。
3
双方向ウェブサー TCP/IP 網上にある、HTTP/1.1 に対応したウェブサーバー。
バー
相手認証
通信相手を確認する必要がある場合にセキュリティ機能を利用して 6
相手を認証する。
4
送出頻度
再送周期
多重フレーム
MPEG-2 TS を再多重しひとつの TS とするための信号処理上の 7
フレームで、OFDM フレームに同一の時間長
帯番組
連続した複数日に渡り、同一のスケジュールで編成された番組。 4
大量呼受付サービ 交換機の機能を利用することにより、短時間で大量呼を受け付ける 6
ス
ことができるサービス。
第 1 種/第 2 種開 緊急警報放送の区分。第 1 種は、大規模地震特別措置法、災害対策 7
始信号
基本法の規定で行い、第 2 種は、気象業務法の規定で行う。
3
第一(第二、第三、文字コードの規定水準。JIS X0208 等で規定される。
第四)水準漢字
畳み込み符号
連続するデジタルデータのビット列を一定幅で順次符号化する誤り 2, 9
訂正符号。デジタルデータのランダムな誤りに対して優れた訂正能
力を発揮する。
単発番組
シリーズや帯として編成されていない番組。非レギュラー番組。 4
4, 7
地域符号
緊急警報放送時、緊急情報記述子の中に配置される地域を示す
符号(ARIB STD-B10 付録 D)
地上デジタルチュ RF 信号の中から受信チャンネルの選局・復調、希望番組を選択・ 2
ーナー
デコードしてベースバンド信号を出力する機能をもつ機器。STB、
IRD との呼称もある。
地上ブロードキャ 地上デジタルテレビジョン放送におけるネットワークの集合。放送 4
スタ
事業者単位で割り当てられる。
-23-
ARIB TR-B14
用 語
説
明
使用先
地上ブロードキャ 地上デジタルテレビジョン放送における放送事業者の系列を表す。 4
スタグループ
7
地上ブロードキャ 地上ブロードキャスタを識別するための番号。
スタ識別
5
蓄積機能
記録した機器でのみ再生可能な記録再生機能。
6
着信課金
通信料金を着信側が負担する課金方式。
追加記号
いわゆる外字。漢字、英数字などとは別の位置に配置した追加符号。4
記号や合成文字など。
3
通信コンテンツ
双方向ウェブサーバー上に配置された、BML コンテンツ。
通信デバイス情報 アクセスポイントに実装されるネットワーク終端装置と、受信機に 6
実装されるネットワーク終端装置間で規定すべき情報で、受信機に
保持される。
通信関連情報
受信機に実装された回線種別やプロトコル等の情報で、受信機に保 6
持される。
通信事業者
電気通信サービスを提供する第1種電気通信事業者、および第 2 種 6
電気通信事業者。
通信事業者識別番 電話番号の中で通信事業者毎に指定された事業者を識別するための 6
号
番号。
(00XY 等)
伝送パラメータ
伝送路符号化を規定するパラメータの総称。地上デジタルテレビジ 7
ョン放送では、キャリア変調、畳み込み符号の符号化率、時間イン
ターリーブ長、セグメント数、伝送モード、ガードインターバル比
を指す。このうち、伝送モードとガードインターバル比に関する情
報は、TMCC 信号では伝送されない。
6, 7
伝送モード
変調方式、誤り訂正方式の違いによる区分。
統計多重
1 つの伝送チャンネルに複数の映像を送る場合、相互の符号化の困 7
難さに合わせてビットレートを融通し、限られた帯域内でも効率的
に画質の向上をはかる方式。
6
電話番号の中で、1 から始まる短桁の番号。1XY 番号。
電文を受信機内に蓄積保存しておき、視聴者の指示によって、受信 3
機内に蓄積・保存した電文を送信する機能。
登録発呼情報
登録発呼で、受信機内に蓄積保存する電文と、それに関連した情報 3
の総称。
独立データ番組
マルチメディアデータを主とするデータ番組。TV 番組の映像音声 3
コンポーネントを共有する場合がある。
内符号
2種類の誤り訂正方式を組み合わせて使用する連接符号のうち、後 7
から符号化される誤り訂正符号のことを言う。送受信系統のうちデ
ジタル変復調を基準とした場合、内側に符号化、復号化処理が行わ
れることから内符号と呼ばれる。地上デジタルテレビジョン放送で
は、拘束長7の畳み込み符号を用いる。
6
認証機関
証明書の信頼性を保証する第三者機関。
場所分散
受信点近傍の電界強度が正規分布することから、電界強度の分布を 2, 9
場所的な分散として統計的に扱うこと。
6
発呼
電話をかけること。
発呼(発信)制限 アクセスポイントにおける輻輳を避けるため、受信機側で発信可能 6
な受信機を制限すること。
特殊番号
登録発呼
-24-
ARIB TR-B14
用 語
発呼関数
説
明
使用先
BML コンテンツに記述された命令であり、センタに向けて発呼す 6
るための関数。
発信遅延
アクセスポイントにおける輻輳を避けるため、受信機側で発信を任 6
意時間だけ遅らせること。
汎用ルート証明書 受信機に蓄積されるデータカルーセルで伝送されるルート証明書。 3
暗号化通信を行う際に、受信機は汎用ルート証明書を参照する。
汎用ルート証明書 汎用ルート証明書の格納場所を指定するための番号、ルート証明書 3
格納番号
記述子によって、データカルーセルで伝送された汎用ルート証明書
を格納する場所が指定される。
汎用ルート証明書 汎用ルート証明書を格納するために受信機の NVRAM に割り当て 3
格納領域
られた領域
汎用ルート証明書 汎用ルート証明書の種別を認識するための ID。第六編に定める証明 3
識別 ID
書管理団体によって、定められる値。
汎用ルート証明書 汎用ルート証明書のバージョンを示す値。第六編に定める証明書管 3
バージョン
理団体によって、定められる値。
番組拡張情報
共通運用 SI で送ることを基本とした番組情報に含まれる詳細な情 4
報。
番組群インデック 放送番組のグループ化情報を提供し、このグループ化情報によって 4
ス
シリーズ定義や検索を補助するものである。
4
番組字幕
番組音声を文字により補完提供する情報、サービス。
番組特性コード
user_nibble フィールド(8 ビット)で使用されるコードで、番組特性 1
を示すものである。これはコンテント記述子などで使用される。
番組内インデック 放送番組の一部(番組内イベント)の選択や検索を補助するための 4
ス
情報を提供する。
SI
4
受信機が、通信コンテンツのみを受信、再生している状態。この状 3
態で、受信機は、放送のリソースである映像・音声を参照すること
ができない。
3
付加データ
データ付加 TV 番組のデータ部分
7
部分受信
中央の 1OFDM セグメントのみの受信
文字スーパー
メインの映像・音声・データと非同期な字幕サービス。速報ニュー 3, 4, 7
ス、編成ことわり時報など。
6
平文
暗号化する前のデータを指す。(ひらぶん/へいぶん)
本人確認
受信機や IC カードをアクセスする権限を有する人(本人)である 6
かを確認するための方法。パスワード(フレーズ)や PIN を用いる。
未定イベント
放送スケジュールが未定であり、内容が確定されないイベント。 4
start_time、duration ともに all 1 に設定されたイベント。
無手順(TTY 手順) 物理層以上の再送等の手順を定めずに行う通信。遠隔ホストとテレ 6
ターミナルのテキスト通信から始まった最も簡素な通信方式。
無料番組
非課金対象の番組。SDT、EIT に記述された free_CA_mode=0 の番 5, 8
組
八木アンテナ
地上テレビジョン放送の一般的な受信アンテナ。複数の導波素子と 2, 9
反射素子を並行に配置して指向性を鋭くしたアンテナ。八木-宇田ア
ンテナともよばれる。
優先利用網
受信機において複数の回線種別(PSTN や携帯電話など)の使用が 6
可能な場合、視聴者が選択する回線種別。
番組配列情報
非リンク状態
-25-
ARIB TR-B14
用 語
有料番組
予約確認番号
予約語
予約発呼
要求ヘッダ
要求メッセージ
臨時サービス
臨時チャンネル
連続性指標
録画
録画予約
輻輳
説
明
使用先
課金対象の番組。SDT、EIT に記述された free_CA_mode=1 の番組 5, 8
ネットワーク上でチケット等の購入予約をした場合に、一つの予約 6
の解約,変更,発券,問い合わせ等を管理するために発行する予約
管理の番号。
番組についての記述について、「主演」「プロデューサー」「あらす 1, 4
じ」などの決まった用語のこと
登録発呼の一機能。登録発呼機能によって蓄積保存した電文を、受 3
信機が指定した時刻に電文を送信する機能。予約発呼の登録は、視
聴者の指示によって行われる。
要求メッセージのみに運用される、要求メッセージに付与されるヘ 3
ッダ。
3
HTTP/1.1 サーバーに対するリクエストの単位。
通常のサービスとは別の service_id を用い臨時に放送するために用 4, 7
意したサービス。通常、サービスが行われず、一時的に運用される。
本来の編成サービスはそのままに,そのビットレートを低減してで 3
きた余裕帯域に新たに臨時の SDTV チャンネルを設けて行うサービ
ス。緊急報道サービスなど。
TS パケットの連続性を指示するために、同一の PID を持つ TS パ 7
ケット毎にインクリメントする TS ヘッダの 4 ビットの領域。
D-VHS あるいは HDD などの記録媒体に、放送サービスをトランス 3
ポートストリームあるいはパーシャルトランスポートストリームの
形式で記録すること。基本受信機では録画機能はオプションである。
(アナログ録画を指す場合は「アナログ録画」と明記する)
SI 情報に基づき、イベント単位で番組の録画操作を予約すること。 3
交換機に単位時間処理能力を超える通信が集中することにより、電 6
話がつながらなくなる現象。輻輳は電話がかからないことにより相
手につながるまで繰り返し電話をかけ直す行為により増大する。
-26-
ARIB TR-B14
4
運用する階層構成と使用パラメータ
地上デジタルテレビジョン放送は、複数の伝送パラメータを持つ信号を同時に伝送する階層伝
送を可能としている。
1 つの階層は、1 つの伝送パラメータを持つ 1 つまたは複数(13 以下)の OFDM セグメント
により構成され、最大 3 階層までの階層伝送が可能である。
図 1 に、3 階層伝送実施時のセグメント構成例を示す。
3 種類の異なる伝送パラメータが指定された 13 個の OFDM セグメントは、ARIB STD-B31
に規定されている通り、周波数インターリーブを経て伝送される。
伝送パラメータ 1
セグメント番号
0
伝送パラメータ 2
1
2
図1
4.1
3
4
5
伝送パラメータ 3
6
7
8
9
10 11 12
階層伝送の例
階層ごとに指定可能な伝送パラメータ
伝送パラメータのうち、階層ごとに指定可能なパラメータおよび 13 セグメント全体で指定する
パラメータを表 1 に示す。
表1
伝送パラメータの指定範囲
13 セグメントで指定するパラメータ
伝送モード
ガードインターバル比
階層ごとに指定可能なパラメータ
キャリア変調
畳み込み符号 符号化率
時間インターリーブ長
-27-
階層伝送の運用に応じた使用パラメータ
表 2 階層伝送の運用に応じた使用パラメータ
パターン 使用階層
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
A
A
A
B
A
B
A
B
A
B
C
階層呼称
セグメント数
弱階層
弱階層
強階層
弱階層
強階層
弱階層
強階層
弱階層
強階層
中階層
弱階層
13
13
1(部分受信)
12
8~2
5~11
1(部分受信)
12
1(部分受信)
7~1
5~11
テレビ放送
伝送(注)
ダウンロード
(表 3 参照) 映像(表 4 参照)音声(表 5 参照) (表 6 参照)
a
a
a
b
b
a
a
b
-
c
b
c
a
a
a
a
b
b
a
c
a
a
a
a
c
-
b
c
b
a
a
a
-
c
b
c
-
b
b
a
a
a
a
a
SI/EPG
(表 7 参照)
データ・双方向
(表 8 参照)
CAS
(表 9 参照)
a
b
c
a
e
a
d
b
d
e
a
a
a
c
a
a
a
c
a
c
a
a
c
c
d
b
c
a
d
b
d
b
a
-28-
(注) 全ての組み合わせにおいて、伝送タイプ(c)で使用する伝送パラメータは、伝送タイプ(b)で使用する伝送パラメータと同等もしくは所要CN比の低いもの
を、また伝送タイプ(b)で使用する伝送パラメータは、伝送タイプ(a)で使用する伝送パラメータよりも所要CN比の低いものを使用することとする。
所要CN比の高低は、ARIB STD-B31付属(地上デジタルテレビジョン放送の運用ガイドライン)第3章 3.2の表3-2に従うものとする。
例えば、(5)のA階層で16QAM, 1/2を使用した場合には、B階層で使用可能な変調・誤り訂正のパラメータは、表3のbのうち16QAM, 1/2または16QAM, 2/3
に制限される。
使用階層:
階層呼称:
セグメント数:
映像:
A、B、C は、TMCC に記載する階層を示す。
便宜上、本運用規定で使用する階層の呼称。
(4)、(6)では、最大レートで 8Mbit/s を確保できるセグメント数(=5)を弱階層の最低セグメント数とする。
最大レートで 10Mbit/s を確保可能な階層について、MP@HL の使用を可能とする。
部分受信階層において、データ放送の範囲内で簡易動画の送出を可能とする。
なお、簡易動画の詳細規定は第三編参照。また、音声は(表 5 音声)のタイプ〝c〟を用いる。
表 2 における伝送タイプ=a が指定される階層で実施するサービスを「固定サービス」、b が指定される階層で実施するサービスを「移動サービ
ス」
、c が指定される階層で実施するサービスを「携帯サービス」と呼ぶことがある。
なお、デジタル音声サービスは実施しない。
ARIB TR-B14
4.2
ARIB TR-B14
表 3 伝送パラメータ
タイプ
a
b
c
モード・ガード比(注 1) 時間インターリーブ(注 2)
(Mode 3, Mode 2)
Mode 3
Mode 2
64QAM
1/4 1/8 1/16 1/4 1/8 I=0,0 I=1,2 I=2,4 I=4,8 7/8 5/6 3/4 2/3
○ ○ △ ○ △
×
○
○
○ ○ ○ ○ ○
○ ○ △ ○ △
×
○
○
○ × × × ×
○ ○ △ ○ △
×
○
○
○ × × × ×
○:
×:
△:
変調・誤り訂正(注 3)
16QAM(注 4)
1/2 7/8 5/6 3/4 2/3 1/2 7/8
○ × × × ○ ○ ×
× × × × ○ ○ ×
× × × × × ○ ×
QPSK
5/6 3/4 2/3
× × ×
× × ○
× × ○
1/2
×
○
○
使用可能な伝送パラメータ
使用しないもの
Mode 3・ガード比 1/16、および Mode 2・ガード比 1/8 は、現状の置局条件を考慮した場合、
使用が困難であることが予想されるが、将来の周波数再編後に使用可能とする
注1: モード、ガード比は、全階層共通で指定されるもので、階層ごとに指定することは出来ない
注2: 時間インターリーブなし(I=0)は、固定受信時でもパルスノイズ耐性を考慮し使用を制限する
注3: DQPSK は、使用しない
なお、タイプ b、c は、主として移動体での受信が想定されることから、SP(スキャッタードパイロット)
の時間方向への補間を行うなどの処理により、移動特性の向上が期待される
注4:タイプ(a)の 16QAM 2/3 および 1/2 は、非常災害時等、緊急時のみの運用とする。
表 4 映像
タイプ
符号化
方式
MPEG-2
MP@14L
720
720
×480 P
×480 I
MP@ML
MP@LL
1920
1280
544
480
352
サイズ
×1080 I
×720 P
×480 I
×480 I
×240 P
フレーム
30/1.001Hz 30/1.001Hz 60/1.001Hz 60/1.001Hz 30/1.001Hz 30/1.001Hz 30/1.001Hz 30/1.001Hz
レート
○
○
○
○
○
○
○
○
a
×
×
×
○
○
○
○
○
b
○:
×:
MP@HL
1440
×1080 I
送出可能なもの
送出しないもの
表 5 音声
タイプ
MPEG-2 AAC LC
モノ
a
b*2
○
○
48kHz 音声、32kHz 音声
マルチ
ステレオ
チャンネル
○
○
○
×
デュアル
モノ
○
○
複数 ES*1
○
○
24kHz 音声(ハーフレート)
デュアル
モノ
ステレオ
モノ
×
×
×
○
○
○
○:
送出可能なもの
×:
送出しないもの
*1:その階層で送られる1つのサービスから参照される音声 ES 数をいう。
*2:サンプリングレートは 48kHz、24kHz(ハーフレート)のみとなる。
-29-
ARIB TR-B14
表 6 ダウンロード
タイプ
ダウンロード
コンテンツ
a
b
c
△(注 1)
△(注 1)
×
○:
△:
×:
弱階層用 SDTT
受信機
共通
ソフト用
データ用(注 2)
○
○
○
○
×
×
強階層用 SDTT
受信機
共通
ソフト用
データ用(注 3)
×
×
○
○
○
○
ロゴ
簡易ロゴ
PNG ロゴ
×
○
○
○
○
×
送出可能なもの
全事業者が必須ではないが、放送対象地区内で最低限 1TS にて送出されるもの
送出しないもの
注 1: ダウンロードコンテンツについては、放送対象地区内で最低限 1 波(1TS)は送出されるが、必ずしもすべ
ての事業者が送出するとは限らない
注 2: ジャンルコード表、番組特性コード表、予約語表等、全受信機で使用するデータ用の SDTT
注 3: 周波数リスト・変更情報用の SDTT を想定
表7
タイプ
a
b
c
d
e
×:
SI/EPG
当該階層
基本
H-EIT
M-EIT
L-EIT
L-EIT
M-EIT
拡張
×
H-EIT
M-EIT
×
×
他階層
拡張
×
×
H-EIT
M-EIT, H-EIT
H-EIT
送出しないもの
表 8 データ・双方向
タイプ
MM サービスの
伝送されるモノメディア
伝送
MM
データ BML サービスの
MPEG-1 MPEG-2
MPEG-2
その他
符号化 バージ 伝送方式
H.264(注 1)
Video
Video
AAC
ョン
識別
・ データカ
ルーセル
・ MPEG-2
・ イベント
AAC (file)
・ AIFF-C
メッセー
○
○
×
○
a 0x000C 3.0
・ JPEG
ジ
・ PNG/MNG
・ NPT 参
・ 8 単位
照メッセ
ージ
・ データカ
・ MPEG-2
ルーセル
AAC (file)
×
×
○
○
c 0x000D 12.0 ・ イベント
・ JPEG
メッセー
・ PNG/MNG
ジ
○:
×:
*1:
送出可能なもの
送出しないもの
文字スーパーは運用しない。
注 1: 詳細については第三編参照
注 2: BASIC 系手順は、モデム搭載受信機で必須
-30-
双方向
プロトコル
字幕・
文字
スーパー
・TCP/IP
(HTTP,
TLS1.0 、
SSL3.0)
・BASIC 系
手順(注 2)
○
・ TCP/IP
(HTTP)
○*1
ARIB TR-B14
表 9 CAS
タイプ
CAT
a
b
c
d
×
×
○
○
○:
×:
△:
EMM
EMM メッセージ
×
○
○
×
EMM
×
○
○
△
送出可能なもの
送出しないもの
有料放送を行う場合に送出可能
-31-
ECM
○
○
○
△
ARIB TR-B14
4.3
受信機の種類と期待される機能
本項では、受信機の機能の例と期待される受信機能を示す。
表 10 に示す受信機の種類や機能は、実際の受信機の種類や受信機能を規定するものではないが、
4.2 項で送出するサービスを検討するにあたり、想定した受信機の種類と期待される受信機能につい
て記載する。
なお、受信機の詳細規定は第二編を参照されたい。
表 10 期待される受信機能
受信機の区分け
ダウンロード
データ
SI/EPG
コンテンツ
SDTT(弱階層)
SDTT(強階層)
ロゴ(PNG)
ロゴ(簡易)
プロファイル
H-EIT
M-EIT
L-EIT
全局提示
著作権保護
CAS
双方向
復調部
セグメント数
モード
ガード比
インターリーブ
変調、訂正
映像
音声
MP@HL
MP@14L
MP@ML
MP@LL
H.264
モノ
ステレオ
マルチ
デュアルモノ
複数 ES
モノ(ハーフ)
ステレオ(ハーフ)
デュアル(ハーフ)
13 セグメント受信機
○
○
○
○
○
A
○
オプション
オプション
○
○
○
○
13
2, 3
1/4, 1/8, 1/16
Mode 3: I=1,2,4
Mode 2: I=2,4,8
QPSK: 1/2, 2/3
16QAM: 1/2,2/3
64QAM: すべて
○(ダウンコン含)
○(ダウンコン含)
○
○
オプション
○
○
○
○
○
オプション
オプション
オプション
○
:サービスを実施する上で受信機での搭載が強く期待される機能
オプション :必ずしも搭載する必要がない機能
-
:搭載が不要な機能
△
:コピー制御情報は送出するがスクランブルは施さない。
-32-
1 セグメント受信機
オプション
-
○
-
○
C
-
-
○
オプション
△
-
オプション
1
2, 3
1/4, 1/8, 1/16
Mode 3: I=1,2,4
Mode 2: I=2,4,8
QPSK: 1/2, 2/3
16QAM: 1/2
-
-
-
-
○
○
○
-
○
○
○
○
○
第一編
地上デジタルテレビジョン放送
ダウンロード運用規定
ARIB TR-B14
目
次
1
はじめに........................................................................................................................................ 1
2
引用文書........................................................................................................................................ 2
3
用語 ............................................................................................................................................... 3
4
ダウンロードの用途と前提 .......................................................................................................... 5
5
ダウンロード伝送ガイドライン ................................................................................................... 8
5.1
地上デジタルテレビジョン放送用ダウンロード伝送モデル................................................. 8
5.1.1
ダウンロードコンテンツ .................................................................................................... 8
5.1.2
告知情報.............................................................................................................................. 8
5.1.3
複数TS時差送出エンジニアリングサービス.................................................................... 11
5.1.4
周波数リスト・変更情報のダウンロード ........................................................................ 11
5.1.4.1
強階層用SDTT........................................................................................................... 11
5.1.4.2
エンジニアリングサービス ....................................................................................... 11
5.2
ダウンロードに関するPSI/SIの伝送 ................................................................................... 12
5.2.1
エンジニアリングサービスの運用 ................................................................................... 12
5.2.2
ロゴ伝送記述子の運用...................................................................................................... 12
5.2.2.1
ロゴ伝送記述子シンタックスとlogo_transmission_type........................................ 12
5.2.2.2
logo_transmission_typeがCDT伝送方式1の場合 .................................................... 14
5.2.2.3
logo_transmission_typeがCDT伝送方式2の場合 .................................................... 14
5.2.2.4
logo_transmission_typeが簡易ロゴ方式の場合....................................................... 14
5.2.3
ダウンロード関連テーブルの伝送有無判断..................................................................... 15
5.2.3.1
SDTT伝送の判断 ....................................................................................................... 15
5.2.3.2
CDT伝送の判断 ......................................................................................................... 15
5.3
SDTT方式の伝送.................................................................................................................. 16
5.3.1
告知情報の伝送................................................................................................................. 16
5.3.1.1
伝送路 ........................................................................................................................ 16
5.3.1.2
SDTT(Software Download Trigger Table)の運用 ............................................. 16
5.3.1.3
送出階層・送出周期・伝送容量 ................................................................................ 20
5.3.1.4
SDTTの更新 .............................................................................................................. 21
5.3.1.5
SDTTのTSパケット化と伝送規則 ............................................................................ 21
-1-i-
ARIB TR-B14
5.3.1.6
5.3.2
ダウンロードコンテンツバージョン番号 ................................................................. 21
ダウンロードコンテンツの伝送 ....................................................................................... 22
5.3.2.1
伝送路 ........................................................................................................................ 22
5.3.2.2
伝送容量..................................................................................................................... 23
5.3.2.3
実施時間、実施期間、送出周期 ................................................................................ 24
5.3.2.4
ダウンロードコンテンツへのPID,component_tag値の割り付け ............................ 26
5.3.2.5
モジュール、カルーセルの構成 ................................................................................ 27
5.3.2.6
DII(DownloadInfoIndication)の運用 .................................................................. 28
5.3.2.7
DDB(DownloadDataBlock)の運用...................................................................... 29
5.3.3
告知情報・ダウンロードコンテンツの送出タイミング .................................................. 33
5.3.3.1
受信機ソフトウェア更新の場合 ................................................................................ 33
5.3.3.2
全受信機共通データの場合 ....................................................................................... 33
5.3.4
SDTT方式受信機内情報更新サービスの緊急停止........................................................... 33
5.3.5
SDTT方式受信機内情報更新サービスの休止 .................................................................. 34
5.3.6
SDTT方式受信機内情報更新サービスの事前試験電波 ................................................... 34
5.3.7
SDTT方式サマータイムの運用 ........................................................................................ 34
5.3.8
SDTT方式のセキュリティ ............................................................................................... 34
5.3.8.1
受信機ソフトウェア更新の場合 ................................................................................ 34
5.3.8.2
全受信機共通データの場合 ....................................................................................... 34
5.4
CDT方式の伝送.................................................................................................................... 35
5.4.1
CDTの伝送........................................................................................................................ 35
5.4.1.1
伝送路 ........................................................................................................................ 35
5.4.1.2
CDTの運用 ................................................................................................................ 35
5.4.1.3
送出階層・送出周期・伝送容量 ................................................................................ 37
5.4.1.4
CDTの更新 ................................................................................................................ 37
5.4.1.5
CDTの伝送パケット化と伝送規則............................................................................ 37
5.4.1.6
バージョン番号.......................................................................................................... 37
5.4.2
6
CDTの緊急停止 ................................................................................................................ 37
ダウンロード受信のための受信機ガイドライン ....................................................................... 39
6.1
SDTT方式の受信機ガイドライン ........................................................................................ 39
6.1.1
メモリ規定 ........................................................................................................................ 39
6.1.2
動作規定............................................................................................................................ 40
6.1.2.1
予約機能..................................................................................................................... 40
6.1.2.2
受信機能..................................................................................................................... 40
-1-ii-
ARIB TR-B14
6.1.2.3
実行許諾機能 ............................................................................................................. 41
6.1.2.4
異常発生時の状態回復機能 ....................................................................................... 41
6.1.2.5
電源制御機能 ............................................................................................................. 42
6.1.2.6
バージョン表示機能 .................................................................................................. 42
6.2
CDT方式の受信機ガイドライン .......................................................................................... 42
6.2.1
メモリ規定 ........................................................................................................................ 42
6.2.2
動作規定............................................................................................................................ 43
6.2.2.1
受信機能..................................................................................................................... 43
6.2.2.2
実行許諾機能 ............................................................................................................. 43
6.2.2.3
異常発生時の状態回復機能 ....................................................................................... 43
6.3
共用受信機での共通データの受信ガイドライン ................................................................. 44
6.3.1
ジャンルコード、番組特性コード、予約語のメディア横断性について......................... 44
6.3.2
受信機での共通データのバージョン管理 ........................................................................ 44
6.3.3
ダウンロード動作 ............................................................................................................. 44
7
7.1
解 説 ........................................................................................................................................... 45
周波数リスト・変更情報用のメモリ見積もり..................................................................... 45
-1-iii-
ARIB TR-B14
-1-iv-
ARIB TR-B14
1 はじめに
地上デジタルテレビジョン放送における受信機内情報更新サービスは、総務省令・告示及び
電波産業会(以下ARIB)標準規格「デジタル放送用受信装置」(ARIB STD-B21)、「デジ
タル放送におけるデータ放送符号化方式と伝送方式」(ARIB STD-B24)、「デジタル放送に
使用する番組配列情報」(ARIB STD-B10)の規定に従い実施される。しかしながら受信機の
詳細設計のためには細部の運用について別途規定を行う必要があり、本編「地上デジタルテレ
ビジョン放送ダウンロード運用規定」を策定した。なお、より詳細な運用などについてはダウ
ンロード事業者のサービス約款を参照されたい。
-1-1-
ARIB TR-B14
2 引用文書
(1) 「デジタル放送に使用する番組配列情報」標準規格 ARIB STD-B10
(2) 「デジタル放送用受信装置」標準規格
ARIB STD-B21
(3) 「デジタル放送におけるデータ放送符号化方式と伝送方式」標準規格 ARIB STD-B24
(4) 「デジタル放送における限定受信方式」標準規格
-1-2-
ARIB STD-B25
ARIB TR-B14
3 用語
本第一編で用いる用語を以下のように定義する。
CDT
Common Data Table:ダウンロードコンテンツを伝送するた
めのテーブル。当面ロゴのみ運用する(5.4「CDT 方式の伝
送」参照)。
エンジニアリングサービ SDTT 方式により告知され、データカルーセルにより伝送さ
ス
れるサービスタイプ 0xA4 の受信機内情報更新サービス
ジャンルコード
content_nibble_level_1(4 ビット)と content_nibble_level_2
フィールド(4 ビット)で使用されるコードで、ジャンルを示す
ものである。これはコンテント記述子などで使用される。
スケジュール情報
SDTT のスケジュールループ内に格納されるダウンロード開
始時間とダウンロード継続時間。
受信機内情報更新サービ 不揮発性メモリなどに、受信機ソフトウェア、全受信機共通
ス
データ、ロゴなどを配信・格納するサービス
モジュール情報
DII 中の module_info_byte に記載されたダウンロードされる
モジュールに関する情報。
ロゴ
EPG や番組選択などで受信機で共通に使用される事業者ある
いはサービス毎に定義されたロゴマーク。
ロゴ ID
各事業者が用いるロゴデータに付与される ID。ネットワーク
単位でユニークであり、事業者毎に管理されるものとする。
ロゴ ID は 6 種類のロゴタイプ全てに対して共通である。
ロゴタイプ
SDTV,HDTV など異なる表示フォーマット別に用意されたロ
ゴデータ。6 種類定義している。
ロゴ伝送記述子
ロゴ伝送方式、CDT 形式のロゴへのポインティング、及び簡
易ロゴ用文字列などの記述
許諾情報
受信機の実行許諾機能によって強制ダウンロードを無条件に
行ってよいか否かをあらわす情報
強階層
階層伝送時に最も所要 CN 比が低い階層(第七編 7.1 参照)。
強階層用 SDTT
強階層、及び階層数が 1 の伝送路で送出される SDTT。
受信ソフトウェアの強階層用 SDTT ではダウンロードコンテ
ンツの送出は伴わない。
強制ダウンロード
強制実行が要求されるダウンロード
告知情報
ダウンロードの service_id、スケジュール情報、更新対象の
受信機種別など告知に使用される情報。SDTT を使って送信
される。
弱階層
階層伝送時に最も所要 CN 比が高い階層(第七編 7.1 参照)。
弱階層用 SDTT
弱階層、及び階層数が 1 の伝送路で送出される SDTT。
周波数リスト・変更情報
周波数リパッキングなどに対応するための、全国の送信所の
周波数リスト情報や変更情報(変更日時、変更周波数など)
周波数リパッキング
最適なネットワーク構成を目的として、既設の送信所周波数
を変更すること。
受信機ソフトウェア
受信機のソフトウェアを構成するもの。アプリケーション、
ライブラリ、OS、ドライバ、データ等がある。
商品企画
搭載される機能や動作が受信機または商品に依存するもの
選択(任意)ダウンロード
実行可能なダウンロードを選択画面に表示し、視聴者の選択
内容に従って実行するダウンロード。
-1-3-
ARIB TR-B14
全受信機共通データ
番組特性コード
予約語
受信機内に格納され、受信機で共通的に使用されるデータ。
ロゴデータ、ジャンルコード表、番組特性コード表、予約語
表、周波数リスト・変更情報などがある。
user_nibble フィールド(8 ビット)で使用されるコードで、番
組特性を示すものである。これはコンテント記述子などで使
用される。
番組についての記述について、「主演」「プロデューサー」
「あらすじ」などの決まった用語のこと
-1-4-
ARIB TR-B14
4 ダウンロードの用途と前提
受信機のソフトウェア更新
受信機のソフトウェアの修正を行う。バグフィクスや、送出/受信機間での運用に関する
解釈の違いによる不具合の修正、表示の改善や応答速度、操作性の改善などを行う。
全受信機共通データの更新
(1) ジャンルコード表、番組特性コード表の更新
a
一度定義した領域の変更は行なわず、追加のみを行う。
b
各テーブルを定義する上で内容の記述について最大 20 文字かつ 40 バイト以下とする。
更新データの文字数の最大値もこれに準ずる。
c 番組特性コードに関しては content_nibble が 0xE0 のみを対象とする。また文字情報
は実際の表示を想定した文言とする。
(2) 予約語表の更新
a
一度定義した領域の変更は行なわず、追加のみを行う。
b
予約語長の最大値は 8 文字かつ 16 バイト以下とする。更新データもこれに準ずる。
c 予約語は SI の拡張形式イベント記述子内で符号化される項目名であり、コード化は行
なわないものとする。
(3) ロゴデータの更新
受信機の設置場所にて受信できる放送局のロゴデータ更新を行う。受信機は出荷時の初
期状態においてロゴデータを持っていないと想定される。各放送局は表示させたいサービ
スのロゴデータを自らの放送波によって受信機へダウンロードする。
a
ロゴデータについては追加および一度定義したものの変更がありうる。
b
ロゴデータは事業者側で圧縮を行うが、圧縮前のデータサイズに対してラージロゴは
1/2 を、スモールロゴは 3/4 をロゴタイプ毎の圧縮後のデータサイズの上限とする。ま
た、複数の service_id で 1 つのロゴデータを共有することも可能とする。地上波で想定
される事業者数とサービス数も考慮し、受信機は不揮発性メモリ内のデータを消去、更
新できる。また不揮発メモリ内にサービス数は 480、ロゴデータは 180 を同時に保持で
きることとする。ロゴデータはネットワーク ID とロゴ ID(9 ビット)の組み合わせによ
って受信機内では管理されるものとする。ロゴ ID は 6 種類のロゴタイプ全てに対して
共通である。
-1-5-
ARIB TR-B14
c ロゴのサイズパターンを表 4-1 に示す1,2。また NIT に載らないサービスのロゴデータ
を送ることはできない。
表 4-1
ロゴマークの種類
HD ラージ
送出するロゴマークのサイズパターン(ロゴタイプ)
縦ドット
数
36
横ドット
数
64
想定画素縦
横比
スクエアピクセル
表示縦
横比
9 : 16
logo_type 値
0x05
1 ロゴあたりの
所要メモリバイト数
1152
27
36
24
36
24
48
72
48
54
36
スクエアピクセル
1.118 : 1
1.118 : 1
1.118 : 1.333
1.118 : 1.333
9 : 16
9 : 16
9 : 16
9 : 16
9 : 16
0x02
0x03
0x00
0x04
0x01
972
1296
864
972
648
HD スモール
SD4:3 ラージ
SD4:3 スモール
SD16:9 ラージ
SD16:9 スモール
サービス内では、サイズパターンが違っても、デザインおよび色は同じとする。ロゴデ
ータのデザインに用いることが出来る色は、共通固定色のみ(128色)とし、これ以外の
色は使用出来ない。
圧縮前のロゴマークデータは1ドットの色を8bitで表現する。共通固定色が規定された固
定的なカラーパレットを使用し、1ドットの色の値と実際に表示する際の色との変換を行う。
共通固定色およびカラーパレットは,「第三編
付録1 CLUT共通固定色」に従う。
ロゴマークの圧縮には「PNG」を使用する。PNGは、「W3C 勧告 1996/10/01 Version
1.0」で規定され、以下のフォーマットで運用する。
1) 使用するチャンクは IHDR、IDAT、IEND のみとする。
2) IHDR には以下通り記述する。
幅:
4 バイト ロゴの横ドット数を記述。
高さ:
4 バイト ロゴの縦ドット数を記述。
色深度:
1 バイト =8 で運用する。
カラータイプ:
1 バイト 第三編に準ずる
圧縮方法:
1 バイト =0 で運用する。
フィルタリングの方法:
1 バイト =0 で運用する。
インターレースの方法:
1 バイト =0 で運用する。
3) 上記以外のパラメータは第三編に準ずる。
d
簡易ロゴについては、最大英数記号 5 文字を表示できるものとし、その他の表示に関
するパラメータは商品企画とする。使用可能な文字種は ARIB STD-B24 第一編 第 2 部
表 7-5「英数集合およびプロポーショナル英数集合」のみとする。
1
2
HD のロゴのサイズパターンは画面解像度として 960x540 画素を想定している。
720P フォーマットについては HD と同じ物を使用する。
-1-6-
ARIB TR-B14
(4) 周波数リスト・変更情報の更新
地上デジタルテレビジョン放送では、アナログ放送終了時点で、デジタル放送で使用し
ている周波数が変更される、いわゆる周波数リパッキングの実施が想定されている。
その際、変更される周波数情報をエンジニアリングサービスを利用して、事前に受信機
に通知することにより、出来るだけ視聴者の手間をかけずに周波数変更に対応が可能と考
えられる。リパッキング対応などのための周波数リスト・変更情報に関わる、SDTT、ダ
ウンロードコンテンツの内容、送出方法などについては本編の各章を参照されたい。また
周波数リスト・変更情報に関わる受信機動作は第二編を参照されたい。
-1-7-
ARIB TR-B14
5 ダウンロード伝送ガイドライン
5.1
地上デジタルテレビジョン放送用ダウンロード伝送モデル
ここでは地上デジタルテレビジョン放送のダウンロード伝送に関しての概要を述べる。なお、
各信号のフォーマットや伝送方法などの詳細は各章を参照されたい。
5.1.1
ダウンロードコンテンツ
地上デジタルテレビジョン放送におけるダウンロードコンテンツの伝送方法は次の2種類
がある。ともに各事業者が使用している階層のうち弱階層での送出を基本とする(簡易ロゴ
は除く)。階層数が1の伝送路の時はその階層で送出する。
(ア) 放送対象地域内では、少なくとも 1 つの TS(NIT のサービスリスト記述子で指
示)で、受信機ソフトウェア、及びジャンル、予約語、周波数リスト・変更情報など
全受信機共通データが送出される。
(イ) 各事業者が各 TS で自局分のロゴを送出する
上記(ア)はエンジニアリングサービスとしてカルーセルを用いて伝送される。(イ)ロ
ゴのうち、PNGデータとして送出されるロゴデータはCDT(Common Data Table)を用い
て配信される。また簡易ロゴに用いる文字(最大英数記号5文字)はSDT内に配置するロゴ
伝送記述子に記載する。
5.1.2
告知情報
上記(ア)のダウンロードの告知を行うSDTT(Software Download Trigger Table)には
次の2種類があり、別PIDで送出する。各SDTTの伝送階層、伝送レートなどは表5-1の通り。
表 5-1
SDTT
種別
伝送階層
弱階層用
SDTT
強階層用
SDTT
弱階層
&階層数が
1 の伝送路
強階層
&階層数が
1 の伝送路
SDTT の伝送階層、伝送レートなど
機種数
標準説明
文長
(バイト)
標準
スケジュール
数
標準セクション
サイズ
(バイト)
周期
(秒)
最大伝送
レート
(kbit/s)
180
800
24
1287*1
(7TSP 相当)
180
10.5
240
100
1
183*1
(1TSP 相当)
180
2.0
*1:ポインターフィールド1バイトを考慮。
(補足説明)
その TS の弱階層で弱階層用 SDTT を、強階層で強階層用 SDTT を送出する(第七編
7.1 を参照)。階層数が 1 の伝送路で伝送される場合は、その階層に弱階層用 SDTT、強
階層用 SDTT の両方を送出する。
-1-8-
ARIB TR-B14
受信機ソフトウェアの強階層用 SDTT は受信者への告知などのみを行い、ダウンロー
ドコンテンツの送出は伴わない。弱階層用 SDTT は BS・広帯域 CS デジタル放送の
SDTT と同様に、受信機にダウンロードコンテンツ配信日時などを告知し自動的にダウン
ロードを行う機能を有する。詳細は 5.3.1「告知情報の伝送」を参照の事。
全受信機共通データのうち、ジャンルコード表、番組特性コード表、予約語は弱階層
用 SDTT を使用し、周波数リスト・変更情報は強階層用 SDTT を使用する。詳細は 5.3.1
「告知情報の伝送」を参照の事。
ここでの機種数とは、最大伝送レートで全ての機種が標準セクションサイズで SDTT
セクションを伝送した場合の機種数である。標準セクションサイズより大きい SDTT セ
クションも送出可能であるが(最大 4096 バイト)、その場合には機種数は減少する。詳
細は 5.3.1「告知情報の伝送」を参照の事。
上記(イ)のCDTを用いてロゴが配信されている間は、SDTサービスループ内のそのロゴ
を参照するサービスにロゴ伝送記述子が配置され、ロゴ配信が検知可能であるとともに、
CDTへのポインティングがなされる。
表5-2にダウンロードに関する信号の送出パターンを示す。また表5-3に全受信機共通デー
タの送出パターンを示す。
-1-9-
ARIB TR-B14
表 5-2
(6)
ダウンロード
コンテンツ
(5)
ダウンロード
パ ター ン
(4)
セグメント数
(3)
使用 階層
パ ター ン
(1)
(2)
ダウンロードに関する信号の送出パターン
(注 4)
(注 1)
b
b
c
a
c
a
c
a
c
-
a
△
△
×
△
×
△
×
△
×
×
△
A(注 5)
13
A(注 5)
13
A
1
B
12
A
2~8
B
5~11
A
1
B
12
A
1
B
1~7
C
5~11
SDTT
弱階層用 SDTT
受信機
ソフト
共通
データ
ロゴ
強階層用 SDTT
受信機
ソフト
(注 2)
○
○
×
○
×
○
×
○
×
×
○
共通
データ
ロゴ伝送
CDT
記述子 (PNG
(簡易ロゴ
ロゴデータ)
含む)
(注 3)
○
○
×
○
×
○
×
○
×
×
○
○
○
○
×
○
×
○
×
○
×
×
○
○
○
×
○
×
○
×
○
×
×
○
○
○
×
○
×
○
×
○
×
×
○
○
×
○
×
○
×
○
×
×
○
○:送出可能なもの
△:全事業者が必須ではないが、放送対象地区内で最低限1TSにて送出されるもの
×:送出しないもの
注1: ダウンロードコンテンツについては、放送対象地区内で最低限1波(1TS)は送出されるが、必ずし
もすべての事業者が送出するとは限らない
注2: ジャンルコード表、番組特性コード表、予約語表等、全受信機で使用するデータ用のSDTT
注3: リパッキング対応用の周波数リスト・変更情報用のSDTT。
注4: ダウンロードパターンは運用概要の表2、表6参照
注5: パターン(1)は変調方式が64QAM、パターン(2)は変調方式が16QAM、またはQPSKである。運用概
要の表2、表3参照
表 5-3
(5)
(6)
13
13
1
12
2~8
5~11
1
12
1
1~7
5~11
ダウンロード
パターン
(4)
A(注 5)
A(注 5)
A
B
A
B
A
B
A
B
C
セグメント数
(3)
使用 階層
パ ター ン
(1)
(2)
b
b
c
a
c
a
c
a
c
-
a
全受信機共通データの送出パターン
エンジニアリング
サービス
ジャンル、予約語
番組特性、
周波数リスト
・変更情報
○
○
×
○
×
○
×
○
×
×
○
強階層
SDTT
各局 TS
PNG
ロゴデータ
(CDT)
○
○
×
○
×
○
×
○
×
×
○
簡易
携帯受信機向リ
ロゴ
パッキング情報
(SDT 内
ロゴ伝送記述子)
○
○
○
×
○
×
○
×
○
×
×
○
○
○
×
○
×
○
×
○
×
×
注5: パターン(1)は変調方式が64QAM、パターン(2)は変調方式が16QAM、またはQPSKである。運用概
要の表2、表3参照
-1-10-
ARIB TR-B14
5.1.3
複数TS時差送出エンジニアリングサービス
地上デジタル放送のエンジニアリングサービスをBS、広帯域CSと同様に特定TSで実施し
た場合、ある時期、ある地域にて、そのTSが受信できないエンジニアリングサービスの難視
状態が発生することが予想される。これを救済するためには、複数または全てのTSにおいて
エンジニアリングサービスを実施することが望ましい。複数または全てのTSにおいてエンジ
ニアリングサービスを実施する場合、それぞれのTSがダウンロードコンテンツを同じ時刻に
送出するよりも、各々のTSが送出時刻をずらして送出することにより、受信機会が増え、エ
ンジニアリングサービスの受信確度の向上につながる。時差送出に伴うPSI/SI、SDTT、ダ
ウンロードコンテンツの伝送に関する運用などは各章を参照されたい。
5.1.4
周波数リスト・変更情報のダウンロード
周波数リスト・変更情報は次の2通りの伝送方法を併用し、受信機に配信する。
5.1.4.1
強階層用SDTT
携帯受信機でも対応可能な必要最低限の情報(対象地域、変更開始年月日、変更作業期間
など)を送出し、受信機(視聴者)に周波数スキャンを促すとともに、下記エンジニアリン
グサービスへのリンク情報を送出する。
5.1.4.2
エンジニアリングサービス
固定受信機などに向け、更に詳細な情報(変更前後の周波数リスト、変更日など)を送出
し、できるだけ視聴者の手間をかけずに、周波数変更に自動追従を可能とする。
周波数リスト・変更情報は、リパッキング対応だけでなく、下記の様な要件にも使用可能
である。
MFN において親局スルー送出(中継局運用。親局の TS をそのまま再送信)していた
局がローカル局として送出を開始した場合の受信機の追従
既に置局・送出されていた送信所に新たな放送事業者が参入・放送開始した場合の受
信機の追従
据え付けスキャン時に放送休止していた局を受信機の受信テーブルへの追加の救済援
助
詳細は本編各章、及び第二編 7.11「ダウンロード機能」を参照されたい。
-1-11-
ARIB TR-B14
5.2
ダウンロードに関するPSI/SIの伝送
5.2.1
エンジニアリングサービスの運用
エンジニアリングサービスは、それが存在するネットワークでは必ず下記の運用を行う。
(1) NIT 第 2 ループ配置のサービスリスト記述子で、「エンジニアリングサービスタイプ
(0xA4)」のサービスを配置する。
(2) PMT のデータ符号化方式記述子の data_component_id は 0x0009(ARIB-データダウン
ロード方式)。Additional_data_component_info は送らない。
(3) エンジニアリングサービスを単一の TS で送出している場合は、エンジニアリングサービ
スの service_id は全国的に同じ ID 値で運用する。ただし複数の TS から時差送出を行う場
合 、 そ れ ぞ れ の ス ケ ジ ュ ー ル 毎 に service_id を 割 り 振 る 。 network_id と
transport_stream_id 値は伝送するネットワーク毎の値となる。service_id の割付の詳細は
5.3.2.1「ダウンロードコンテンツの伝送」を参照のこと。
(4) 当該ネットワークで送出されているエンジニアリングサービスを示す NIT や PAT、BIT
内に記載の original_network_id と transport_stream_id 値は伝送するネットワーク毎の値
となる。従って各放送局で SDTT 内の original_network_id と transport_stream_id 値の書
き換え作業を省くために、5.3.1.2「SDTT の運用」で規定される伝送路指定 A、B において
は、SDTT 内の original_network_id と transport_stream_id 値は地上デジタルテレビジョ
ン放送固有の値を記載する。詳細は 5.3.1.2「SDTT(Software Download Trigger Table)の運
用」参照の事。
(5) エンジニアリングサービスでは PCR が送出されないことがある。
(6) エンジニアリングサービスのPMTの再送周期は最大1秒まで許容する。
5.2.2
ロゴ伝送記述子の運用
5.2.2.1
ロゴ伝送記述子シンタックスとlogo_transmission_type
ロゴ伝送記述子のシンタックスを表5-4に示す。この様にlogo_transmission_type別に必要
なデータのみ記載するシンタックスとなっている。また地上デジタルテレビジョン放送では、
このロゴ伝送記述子はSDTサービスループ内にそのサービスにおいてロゴを定義する場合に
配置する。又複数のロゴ伝送記述子を同じサービスループ内に配置することは無い。
ロゴ伝送記述はARIB STD-B10、STD-B21も参照のこと。
-1-12-
ARIB TR-B14
表 5-4
ロゴ伝送記述子シンタックス
データ構造
ビット
数
Logo_transmission_descriptor(){
descriptor_tag
descriptor_length
logo_transmission_type
if(logo_transmission_type == 0x01){
reserved_future_use
logo_id
reserved_future_use
logo_version
download_data_id
}
else if(logo_transmission_type == 0x02){
reserved_future_use
logo_id
}
else if(logo_transmission_type == 0x03){
for(i=0;i<N;i++){
logo_char
}
}
else {
for(j=0;j<M;j++){
reserved_future_use
}
}
}
ビット列
表記
8
8
8
uimsbf
uimsbf
uimsbf
7
9
4
12
16
bslbf
uimsbf
bslbf
uimsbf
uimsbf
7
9
bslbf
uimsbf
8
uimsbf
8
bslbf
logo_transmission_type(ロゴ伝送タイプ):ロゴの伝送方式を表す。地上デジタルテレビジ
ョン放送では表 5-5 に記載の 3 種類のみ運用する。その他のタイプのロゴ伝送記述子
は無視して構わない。
表 5-5
logo_transmission_type 値
0x01
0x02
0x03
上記以外
ロゴ伝送タイプ
説
CDT 伝送方式 1
CDT 伝送方式 2
簡易ロゴ方式
将来拡張用
明
logo_id(ロゴ識別):当該サービスに定義するサービスロゴのID値を記載する。
-1-13-
ARIB TR-B14
download_data_id(ダウンロードデータ識別):当該サービスロゴデータが配置されている
CDT の table_id_extension の値と一致する。なお、download_data_id はネットワ
ーク内ユニークとし、かつ logo_id 毎に別の download_data_id の値が割り当てられ
る。
logo_version(ロゴバージョン番号):当該 logo_id のバージョン番号を記載する。CDT 内の
data_module_byte()ロゴバージョン番号と同一値が付与される。
logo_char(簡易ロゴ用文字列):この 8 ビットは簡易ロゴ用の 8 単位符号文字列を記載する。
reserved_future_use(拡張用データ):将来の拡張用、該当 bit は全て'1'を記載する。
5.2.2.2
logo_transmission_typeがCDT伝送方式1の場合
CDT方式でロゴデータを伝送し、かつ、下記に該当するSDT内サービスループには必ず本
タイプのロゴ伝送記述子を記載する。
(1)
そのサービスに定義するロゴが当該 TS 内の別サービスで使用しない場合。
(2)
そのサービスに定義するロゴが当該 TS 内の複数のサービスでも使用する場合で、SDT
内サービスループ順の最初のサービス。
5.2.2.3
logo_transmission_typeがCDT伝送方式2の場合
CDT方式でロゴデータを伝送し、そのサービスに定義するロゴが当該TS内の複数のサービ
スでも使用する場合で、かつ、SDT内サービスループ順の2番目以降のサービス。受信機は
同一logo_idが記載されているCDT伝送方式1のロゴ伝送記述子から残りのパラメータを得る
事が出来る。
5.2.2.4
logo_transmission_typeが簡易ロゴ方式の場合
10バイト以下かつ5文字以下の8単位符号の英数字コードのみ記載する。初期状態は本運用
規定第四編の規定に準じる。受信機では11バイト若しくは6文字以降を、或いは使用可能な
文字種以外のコードは表示しなくとも良い。受信機ではその文字列を使い便宜的にロゴとし
て提示する処理を行うがその方法一切は商品企画とする。
注釈)logo_transmission_descriptorはSDT内配置の為、記載する文字コードは第四編の文字列フィールド
と同じく8単位符号で記載することとする。使用可能な文字種はARIB STD-B24第一編第2部表7-5
「英数集合およびプロポーショナル英数集合」のみとする。制御符号SP、DELの運用もARIB STDB24第一編に準ずる。ただし、1バイトに限らず2バイト英数字も記載可能であり、初期状態も本書第
四編の規定に従う。
受信機では最大 5 文字の表示を必須とするが、処理方法としては、ロゴ表示領域に 5 文字表示可能
な簡易ロゴ用のフォントを持つことや、標準フォント半角 5 文字分の表示領域を確保し、 全角文字も
半角で表示する方法などが想定され、その負担を減らす目的で使用可能な文字を英数に限定した。な
お、放送事業者は、受信機によっては全角/半角の区別無しに表示される場合があることに留意する
こと。
-1-14-
ARIB TR-B14
5.2.3
ダウンロード関連テーブルの伝送有無判断
5.2.3.1
SDTT伝送の判断
SDTTは弱階層用(PID=0x0023)と強階層用(PID=0x0028)の2種類が存在するが、送出する
場合は両方とも送出し周期も同じである。
当該ネットワークでSDTTを送出する場合は、BIT第二ループに配置される「SI伝送パラ
メータ記述子」のtable_id値にSDTT(0xC3)を記載する。従って受信機はそこに0xC3が記載
されていることで当該ネットワーク内TSにてSDTTが伝送されていることを検出することが
出来る。
5.2.3.2
CDT伝送の判断
当該ネットワークでCDTを送出する場合は、BIT第二ループに配置される「SI伝送パラメ
ータ記述子」のtable_id値にCDTの0xC8を記載する。従って受信機はそこに0xC8が記載さ
れていることで当該ネットワーク内TSにてCDTが伝送されていることを検出することが出来
る。またSDT内サービスル-プにCDT伝送方式1のロゴ伝送記述子が配置されたTSには、必
ず該当するロゴ伝送用のCDTを送出する。
-1-15-
ARIB TR-B14
5.3
SDTT方式の伝送
5.3.1
告知情報の伝送
5.3.1.1
伝送路
原則としてすべてのTSにおいて、そのTSの弱階層で弱階層用SDTTを、強階層で強階層用
SDTTを送出する(第七編【7.1】を参照)。階層数が1の伝送路で伝送される場合は、その
階層に弱階層用SDTT、強階層用SDTTの両方を送出する。また告知情報が伝送されないTS
が存在する可能性はある。弱階層用SDTTは0x0023のPIDで、強階層用SDTTは0x0028の
PIDでそれぞれ伝送される。
5.3.1.2
SDTT(Software Download Trigger Table)の運用
(1) 弱階層用 SDTT、強階層用 SDTT の運用
弱階層用SDTT、強階層用SDTTの運用は表5-6の通りである。下記に表5-6を再掲する。
表 5-6
SDTT
種別
弱階層用
SDTT
強階層用
SDTT
伝送階層
弱階層
&階層数が
1 の伝送路
強階層
&階層数が
1 の伝送路
機種数
SDTT の伝送階層、伝送レートなど
標準説明
標準セクション
最大伝送
標準
周期(秒) レート
文長
サイズ
スケジュール数
(バイト)
(バイト)
(kbit/s)
180
800
24
1287*1
(7TSP 相当)
180
10.5
240
100
1
183*1
(1TSP 相当)
180
2.0
*1:ポインターフィールド1バイトを考慮。
受信機ソフトウェアの弱階層用SDTTは、ダウンロードコンテンツの受信に必要な情報の
伝送に用い、強階層用SDTTは、弱階層を受信できない部分受信機や弱階層を受信できない
状態にある受信機の使用者に受信機ソフトウェア更新の案内や更新方法を告知するために用
いる。標準的なSDTTの各セクションサイズ、スケジュール数は表5-6の通りである。ここで
標準的なSDTTの各セクションサイズとは、最大伝送レートにおいて、機種数で均等に分割
した場合のセクション長である(後述見積もり参照)。しかし、これを超えるサイズのセク
ションも送出可能である(最大4096バイト)。また標準スケジュール数も目安であり、最大
伝送レートの制限の範囲で、これ以外のスケジュール数の運用も可能とする。
-1-16-
ARIB TR-B14
SDTTに記載するダウンロードコンテンツの伝送路のoriginal_network_idが0x7FFFの時
は、表5-7に示すコンテンツ伝送路A、Bに対応するものとする。それ以外の場合はダウンロ
ードコンテンツはSDTTのoriginal_network_id、transport_stream_idで指定された通りの
伝 送 路 で 伝 送 さ れ て い る こ と を 表 す 。 ま た 、 original_network_id が 0x7FFF の 時 は 、
transport_stream_idは下記の意味を有するものとする。
transport_stream_id:
0xFFFF;強階層 SDTT であり、かつコンテンツ伝送路指定 B
0xFFFE;弱階層 SDTT であり、かつコンテンツ伝送路指定 B*2
0xFFFD;強階層 SDTT であり、かつコンテンツ伝送路指定 A
0xFFFC;弱階層 SDTT であり、かつコンテンツ伝送路指定 A
*2:但し地上デジタルテレビジョン放送では運用しない
表 5-7
伝送路
指定
コンテンツ伝送路
指定の種類
コンテンツ伝送路指定
SDTT に記載する
service_id
意味
ダウンロードコンテンツは各地域の地
上デジタルエンジニアリングサービス
0xFFF0
コンテンツ伝送路
(詳細は 5.3.2.1「伝送 を行っているトランスポートストリー
指定 A
路」を参照の事)
ムの service_id で指定されるサービ
スで伝送される
コンテンツ伝送路
ダウンロードコンテンツは放送では伝
0xFFFF
指定 B
送されない
0
1
全受信機共通データのSDTTサブテーブルは最長1セクション、最大4096バイトで、弱階
層用SDTTでのみ伝送される。また受信機ソフトウェア更新の場合は各サブテーブルにおい
て複数セクションも可能とするが、受信機ソフトウェア更新、及び全受信機共通データを併
せた全セクション数は弱階層用SDTTで最大180、強階層用SDTTで最大240とする。
(2) 複数 TS 時差送出時の SDTT の運用
複数のTSで時差送出を行う場合、SDTTに記載するservice_idは当面0xFFF0で運用する。
スケジュール情報にはservice_idが0xFFF0のダウンロードコンテンツのスケジュール情報を記
載する。またSDTTのschedule time-shift informationを運用する(ARIB STD-B21参照)。
schedule time-shift informationの運用は以下の通りとする。
4bit
0
1~12
13~14
15
意味
複数 TS でエンジニアリングサービスを実施しているが、時間シフトはなく全て同
じスケジュールでダウンロードコンテンツ配信をしている
複数 TS でエンジニアリングサービスを実施し、スケジュールの時間シフト単位が
1~12 時間であることを示す
リザーブ
単一 TS でエンジニアリングサービスを実施
-1-17-
ARIB TR-B14
(3) 受信機ソフトウェア更新の場合
ダウンロードコンテンツ配信を伴うSDTTのスケジュール情報は当日のみ、当日と翌日、
翌日のみのいずれかを記載する。ダウンロードコンテンツ配信を伴わないSDTTのスケジュ
ール情報の内容は、ダウンロードを実施する受信機メーカーのプライベートユーズとする。
例えば、別の通信回線で受信機内情報更新サービスを行う場合の開始日時や店舗でのバージ
ョンアップサービス開始日時などの利用が考えられる。スケジュールのループ数や重畳する
ダウンロードコンテンツ記述子の数、ダウンロードコンテンツ記述子内の送る情報の種類、
テキスト長、モジュール数などに関しては規定しない。ただし、スケジュールのループ数は
編成上の制限が加わる。またダウンロードコンテンツ記述子の数によらず、download_idは
全て同一とする。またgroup_idを運用しgroup毎に異なるメッセージを表示するなどの目的
でダウンロードコンテンツ数を1以外とすることも可能であるが、スケジュール、
download_idは同一とする。
更に、maker_idについては割り当てられたidを使用すること(ARIBで採番)。また、受
信機メーカーからの申請にもとづく受信機ソフトウェアの更新等のダウンロードにおいては、
model_id、version_id、group_idの運用は、各受信機メーカーで管理するものとし、内容に
ついては規定しない。
またgroup_idを運用しgroup毎に異なるダウンロードコンテンツを伝送する目的で、各サ
ブテーブルにおいて複数セクションを可能とする。
表 5-8
maker_id
model_id
group_id
version_id
ビット数
8
8
4
12
更新対象を示す id
メーカーを識別するための値
受信機モデルを識別するための値
ダウンロードをグループ化するための値
システムバージョンの値
SDTT の構造・意味は ARIB STD-B21 を参照のこと。
告知情報の運用例は ARIB STD-B21 を参照のこと。
(4)全受信機共通データの場合
全受信機共通データのSDTTの運用は以下の通りである。更に、ジャンルコード表、番組
特性コード表、予約語について特化した運用を(a)に、周波数リスト・変更情報に特化した運
用を(b)に記載する。
全受信機共通データのSDTTサブテーブルは1セクションから構成される。スケジュール情
報のループ数は0とし、SDTTはダウンロードコンテンツを伝送しているカルーセルが送出さ
れている間だけ送出されるものとする。version_idの運用については、5.3.1.6(2)に示す。
-1-18-
ARIB TR-B14
group_idは常に0とし、全受信機共通データの場合はgroup_idの運用は行わない。
またnum_of_contentsは1とする。ダウンロードコンテンツ記述子内のcompatibility_flag、
text_info_flag は 0 を 基 本 と し 、 こ れ ら の 情 報 は 受 信 機 と し て は 無 視 し て 良 い 。
module_info_byte中の記述はDII中のmodule_info_byteと同一である。プライベートデータ
長も0を基本とし、受信機としてはこの情報は無視して良い。更にダウンロードコンテンツ
記述子のadd_onも常に0とし運用しない。
(a) ジャンルコード表、番組特性コード表、予約語の場合
弱階層用SDTTを使用し 、maker_id、 model_idフィールドは0xFFFAを使用する。
module_info_byte中にはName記述子のみの重畳を基本とし、受信機としてはそれ以外は
無視して良い。またダウンロードコンテンツ記述子の数は1とする。
(b) 周波数リスト・変更情報の場合
強階層用SDTTを使用し、maker_idとmodel_idフィールドは(0xFFF8)を使用する。
それに 伴い version_idの 運用も 周波 数リ スト ・ 変更情 報の のversion_id は、上 記 (a)の
version_idと別の管理とし、その運用は5.3.1.6(2)の記載に従う。
周波数リスト・変更情報は、対象となる放送波のサービスエリアを示す地域毎に異なる
module_idを付与する。具体的には広域放送と県域放送は区別した上で、サービス地域が
同じ放送毎にモジュールを分割し管理送出する。すなわちダウンロードコンテンツ記述子
内のmodule_id値は第七編のservice_id内の地域識別値に64を加えた値とする。従って受信
機としては受信中の放送波の地上分配記述子やservice_id値などから自己のサービスエリ
アを特定し、関連するエリアを示すmodule_idの情報のみ監視すれば良い。
module_info_byte中には、Control記述子のみの重畳を基本とし、受信機はそれ以外の
記述子を無視して良い。Control記述子には当該地域をサービスエリアとする放送が、新規
置局や周波数リパッキングなどの理由により変更が予定される場合や、予定が無い場合で
も当該サービスエリアの全放送局を示す情報として送出する。module_info_byteにはその
地域で新規置局や周波数変更などの予定がある場合、対応するダウンロードコンテンツと
同じ内容のスケジュール情報を記載し、また対応するダウンロードコンテンツに付与され
ているものと同じバージョン番号を記載する。module_idは必ず昇順に記載しダウンロー
ドコンテンツ記述子長が254Byteを超える場合は複数の記述子に分離し連続して記載する。
また一つの地域(module)あたりのControl記述子数は1とする。またControl記述子に記
載するスケジュールループの最大値は8とする。更にその地域(module)で変更が無い場
合でも、Control記述子長は2とし、download_data_type、module_data_versionは送出す
る。Control記述子のデータ構造を表5-9に示す。
-1-19-
ARIB TR-B14
表 5-9
Control 記述子
データ構造
ビット
数
Control_descriptor(){
descriptor_tag
descriptor_length
download_data_type
module_data_version
for(i=0; i< N; i++){
start_date
duration
}
}
ビット
列表記
8
8
8
8
uimsbf
uimsbf
uimsbf
uimsbf
16
8
uimsbf
uimsbf
download_data_type(ダウンロードデータ属性):内容は下記の通り。
download_data_type
0x01
0x01 以外
意味
Control 記述子を周波数リスト・変更情報で使用する場合
リザーブ
module_data_version(モジュールデータバージョン):module_id が示すエリアに該当する
周波数情報のバージョン値。この値はダウンロードコンテンツに付与されているも
のと同じ値である。
start_date(開始年月日):変更作業の開始日を示す。
duration(継続期間):変更にかかる期間を日数(1~254)で表示する、0x00 と 0xFF はリザ
ーブ。
5.3.1.3
送出階層・送出周期・伝送容量
SDTTの送出は1回/3分 とする。伝送容量は弱階層用が10kbit/s以下、強階層用が2kbit/s
(下記の伝送容量の見積もり参照)とする。
ただし、ダウンロードのスケジュールが全く無い場合は送出しない。受信機はBITの第2ル
ープにおいてSDTTの送出を示しているTSで、SDTTを3分以上待って受信できない時は、当
日のSDTTは無いものと判断して良い。ただし、装置不具合などで、あるTSでSDTTが送出
されていない場合があることを想定して動作することが望ましい。
伝送容量の見積もり
弱階層
強階層
○ 算出の前提
・SDTT の各セクションの標準長は 1288 ・SDTT の各セクションの標準長は 184
バイト
バイト
・セクションの最大数は 180
・セクションの最大数は 240
・TS パケットでのマルチセクション伝送を行わない
・3 分に 1 回送出
-1-20-
ARIB TR-B14
○ 各セクションで必要となる TS パケット数は
1288/184=7TS パケット
184/184=1TS パケット
○ テーブル全体で必要となる TS パケット数は
7×180=1260TS パケット
1×240=240TS パケット
○ これを 3 分に 1 回送出すると平均 TS レートは
(1260×188×8)÷180≒10.53kbit/s
(240×188×8)÷180≒2.01kbit/s
注)ここでのセクションの標準長はポインターフィールド1バイトを含む。
(1)
受信機ソフトウェア更新の場合
サブテーブルの最大サイズおよび送出周期・伝送容量に見合うようにSDTT内のスケジュ
ール情報は記載される。
(2)
全受信機共通データの場合
スケジュール情報のループ数0とし、SDTTはダウンロードコンテンツを伝送しているカル
ーセルが送出されている間だけ送出されるものとする。
5.3.1.4
SDTTの更新
SDTTは基本的に1日1回AM0:00のみ更新する。但し、緊急差し替えの必要が生じたときは、
都度更新する。
5.3.1.5
SDTTのTSパケット化と伝送規則
本書第四編に準ずる。
5.3.1.6
(1)
ダウンロードコンテンツバージョン番号
受信機ソフトウェア更新の場合
バージョン番号の付与の方法、管理等は規定しない。
(2)
全受信機共通データの場合
version_idの運用については、全受信機共通データのダウンロードを行う事業者が管理す
る全受信機共通データの共通バージョン番号を用いる。ただし、ジャンルコード表、番組特
性コード表、予約語用のバージョン番号と、周波数リスト・変更情報用のバージョン番号は
それぞれ個別に管理、付与される。ジャンルコード表、番組特性コード表、予約語のバージ
ョン管理の様子を図5-1に示す。周波数リスト・変更情報については、全国全ての周波数リス
ト・変更情報を送出し、送出する内容に変更があった場合はバージョン番号を1インクリメ
ントされる。受信機が出荷時にどこまでの情報をあらかじめ貯えておくかは商品企画とする。
-1-21-
ARIB TR-B14
ジャンルコード表
ver1.0
ver1.1
番組特性コード表
ver1.0
ver1.0
ver1.0
ver1.1
予約語
ver1.0
ver1.0
ver1.1
ver1.1
ver1.1
=
=
=
=
共通データの
バージョン管理
ver1.1
ver 1.0
ver 1.1
ver 1.2
ver 1.3
共通データ全体で
一元的に
バージョン管理を
行なう。
共通データの世代
ver 1.1 の
ダウンロード
共通データの
ダウンロードの伝送内容
ver 1.2 の
ダウンロード
ジャンル
ver1.1
ver 1.3 の
ダウンロード
予約語
ver1.1
番組特性
ver1.1
ジャンル
ver1.1
予約語
ver1.1
Ver1.0 から更新のあ
ったデータが全て伝送
される。
ジャンル
ver1.1
図 5-1
共通データのバージョン管理とダウンロードの基本方針
version_idが4095を超えるときには0に戻るものとする。その場合に再び0からバージョン
値を管理できるようにするため、version_idを0から2047の領域と2048から4095の領域に分
割し、2048から4095の領域に現在のバージョン値がある場合に、ダウンロードされる共通デ
ータのバージョン値が0から2047の領域の値の場合には、現在のバージョンよりも上である
と判断し、受信機はダウンロードを実施すること。
5.3.2
ダウンロードコンテンツの伝送
DSM-CCデータカルーセルへの追加規定はARIB STD-B21を参照のこと。
DIIのModule Infoの運用については、ARIB STD-B21を参照のこと。
尚、ダウンロードコンテンツの伝送においては、マルチセクション伝送を可能とする。
5.3.2.1
伝送路
ダ ウ ン ロ ー ド コ ン テ ン ツ を 伝 送 す る 階 層 は 弱 階 層 で あ り 、 SDTT に 記 載 さ れ る
original_network_id、transport_stream_idとは異なる伝送路で送出される。詳細は5.3.1.2
「SDTTの運用」を参照のこと。本方式によるダウンロードコンテンツに割り当て可能な
service_idは0xFFF0~0xFFF5とする。
単一TS送出の場合のservice_idは全国一律0xFFF0で運用する。受信機はSDTTに記載され
た service_id を も と に ダ ウ ン ロ ー ド コ ン テ ン ツ を 取 得 す る 。 複 数 の TS に よ り 複 数 の
service_idで時差送出を行う場合も、SDTTに記載するservice_idは全国一律0xFFF0で運用
-1-22-
ARIB TR-B14
する。時差送出において割り当て可能なservice_idの最大数は6とする。即ち、0xFFF0から
0xFFF5まで運用可能である。受信機はSDTTに記載されたservice_idを含む最大+5までの
service_id値で送出されているエンジニアリングサービスを検出し、SDTT記載のものと異な
るservice_id値で送出されているエンジニアリングサービスでは、その差分だけ時差送出が
行われているものとして動作すること。
0xFFF0~0xFFF5以外のservice_idのエンジニアリングサービスが存在した場合は、受信
機は無視して良い。図5.5「複数TS時差送出の送出モデル」を参照のこと。
5.3.2.2
伝送容量
伝送容量はTSレートで最大0.35207Mbit/s(64/16QAM、畳込み3/4、ガード比1/8の伝送
モデルでの0.25/0.38セグメント分に相当)、最小0.1Mbit/sとする。 具体的な数値はこの範
囲内でダウンロードに関する事業者が選択する。複数のTSでエンジニアリングサービスを送
出する場合は、全て同一伝送容量とする。
[伝送容量見積り]
64QAM、畳込み 3/4、ガード比 1/8,使用セグメント 0.25 の伝送モデルでの送出可能モデル数
の見積り計算式を以下に示します。ダウンロードコンテンツ容量を 10M バイトと仮定しま
す。
1 セグメント形式での正味伝送容量は 1404.29 kbit/s(電気通信技術審議会報告書より)なので
使用可能伝送容量
=1 セグメントでの使用可能伝送容量×使用セグメント
=1404.29×0.25=351.07 [kbit/s]
1 回送出にかかる時間 =ダウンロードコンテンツ容量/使用可能伝送容量
=10×1024×1024×8 / (351.07×1000) = 238.94 [sec]
送出可能モデル数(回) =24 時間/1 回送出にかかる時間/カルーセル回数
=86400/238.94/2 = 180.8 回
(実際の TS での送出においては、TS ヘッダ部、アダプテーションフィールド等の容量も含
まれるため、計算値よりも少なくなります)
-1-23-
ARIB TR-B14
5.3.2.3
実施時間、実施期間、送出周期
実施時間は基本的に放送時間帯連続送出とし、送出周期は最大24時間とする。
ダウンロードコンテンツは10秒を1コマとして複数コマ数を用いて一つのダウンロードコ
ンテンツが伝送される。
(1)
受信機ソフトウェア更新の場合
ダウンロードコンテンツ伝送スケジュールを図5-2示す。ダウンロードを行いたい受信機メ
ーカーが、実施期間、希望送出回数、duration(10秒単位)などをダウンロード事業者に申
請する。実施時間はダウンロードを行う機種数などに応じて変動する。ダウンロード事業者
は、ダウンロードを行う全ての受信機メーカー間と調整を行ったうえで、スケジュールを決
定する。カルーセルの周期は受信機メーカーから申請されたduration(10秒単位)内で送出
可能な 最大周 期数 分( 整数) の送出 を行 う。 ダウン ロード コン テン ツを送 出した 後、
duration終了までの区間はダミーを挿入する。ダミーはヌルパケット、または中身がアダプ
テーションフィールドのみ、または空カルーセルのパケットとする。
モデル#N
10 秒
最大 180 機種
時間
これを 24 時間繰り返す
最大伝送容量
(0.352Mbps)
図 5-2
…
モデル
#180
モデル モデル モデル
#2
#180 #1
モデル モデル
#1
#2
…
…
ダウンロードコンテンツ伝送スケジュールの参照モデル
(全受信機共通データが無い場合)
(2)
全受信機共通データの場合
ダウンロードコンテンツ伝送スケジュールを図5-3に示す。全受信機共通データはダウンロ
ードを行いたい事業者または団体が、実施期間をダウンロード事業者に申請する。実施時間
はダウンロードを行う機種数などに応じて変動する。ダウンロード事業者は、ダウンロード
を行う全ての受信機メーカーと調整を行ったうえで、スケジュールを決定する。
カルーセルの周期は2周期分以上行い、受信機ソフトウェアと同時送出を行う。ダウンロ
ードコンテンツを送出した後、duration終了までの区間はダミーを挿入する。ダミーはヌル
-1-24-
ARIB TR-B14
パケット、または中身がアダプテーションフィールドのみ、または空カルーセルのパケット
とする。
全受信機
共通データ
(それぞれ
カルーセル
2 周期分以上)
20 分以内
最大伝送容量
0.352 Mbps
各受信機
ソフトウェア
図 5-3
ダウンロードコンテンツ伝送スケジュールの参照モデル
(3) 複数 TS 時間差送出の場合
週替わり
service_id:
0xFFF0
日替わり
Xn-1
日替わり
Xn+1
Xn
Xn+2
d
service_id:
0xFFF1
Xn-1
Xn
Xn+2
Xn+1
2d
service_id:
0xFFF2
Xn
d
Xn
Xn-1
Xn+1
Xn+2
:n日に送出されるダウンロードコンテンツ
:時間シフト単位(SDTT内 schedule_time_shift_information(仮称)で指定)
図 5-4
複数 TS 時差送出の送出モデル
複数のTSで時間をシフトしてダウンロードコンテンツを送出する複数TS時差送出時の送
出モデルを図5-4に示す。service_idが0xFFF0のスケジュールを基本スケジュールとし、そ
のスケジュール情報はSDTTに記載されている。SDTT内 schedule_time_shift_information
で指定された時間シフト単位をd時間とした場合、service_idが0xFFF1のスケジュールは
0xFFF0のスケジュールに対しd時間ずらし、0xFFF2のスケジュールは2d時間、0xFFF3の
スケジュールは3d時間、・・と順次ずらして送出する。
-1-25-
ARIB TR-B14
service_id が 0xFFF0 のスケジュール情報には当日、翌日の 0xFFF0 のスケジュールが記
載されている。0xFFF1 のスケジュールはその開始時間に d 時間を足し合せたものとなる。
service_id 数と時間シフト量の積は 12 時間以内とする。
5.3.2.4
ダウンロードコンテンツへのPID,component_tag値の割り付け
ダウンロードコンテンツの受信機での確実な捕捉を目的として、ダウンロードコンテンツ
のPID、component_tag値は、全受信機共通データ用に4種類([周波数リスト・変更情報]
及び[ジャンルコード、番組特性、予約語]のそれぞれ本番用と事前試験放送用)、受信機ソ
フトウェア用に8種類の計12種類の(PID、component_tag値)の組が使用される。
受信機ソフトウェアには、モデルごとに8種類の(PID、component_tag値)が伝送される
順番に巡回的に割り付けられる。
モデル 1
モデル 2
モデル 3
(PID1,tag1) (PID2,tag2) (PID3,tag3)
図 5-5
モデル 7
モデル 8
モデル 9
モデル 10
モデル 11
(PID7,tag7) (PID8,tag8) (PID1,tag1) (PID2,tag2) (PID3,tag3)
PID、component_tag 値の割り付け(全受信機共通データ無し)
受信機ソフトウェアと全受信機共通データを同時に送出する場合は以下の通りとなる。
全受信機共通データ
((PIDk1,tagk1) 、(PIDk2,tagk2)、(PIDk3,tagk3)、(PIDk4,tagk4))
モデル 1
モデル 2
モデル 3
(PID1,tag1) (PID2,tag2) (PID3,tag3)
図 5-6
モデル 7
モデル 8
モデル 9
モデル 10
モデル 11
(PID7,tag7) (PID8,tag8) (PID1,tag1) (PID2,tag2) (PID3,tag3)
PID、component_tag 値の割り付け
(受信機ソフトウェアと全受信機共通データを同時送出時)
更新する機種数が8以下の場合は以下の様にダミーを挿入する。1つのダミーは10秒間とし、
ヌルパケット、または中身がアダプテーションフィールドのみ、または空カルーセルのパケ
ットとする。
モデル 1
モデル 2
ダミー3
(PID1,tag1) (PID2,tag2) (PID3,tag3)
図 5-7
ダミー7
ダミー8
モデル 1
モデル 2
ダミー3
(PID7,tag7) (PID8,tag8) (PID1,tag1) (PID2,tag2) (PID3,tag3)
更新する機種数が 8 以下の場合の PID、component_tag 値の割り付け
または送出する機種数が8の倍数でない時は、8の倍数となる様にダミーを送出し、それを
繰り返す。
-1-26-
ARIB TR-B14
例)機種数が70機種の場合はダミーを2つ送出(PID7、PID8)し、72で繰り返す。
また日替わりにおいてもPID、component_tag値が巡回的に割り付けられる様、上記ダミ
ーで調整する。
5.3.2.5
(1)
モジュール、カルーセルの構成
受信機ソフトウェア更新の場合
カルーセルを構成するモジュールについては特に規定しない。
(2)
全受信機共通データ(ジャンルコード表、番組特性コード表、予約語)の場合
ダウンロードコンテンツはVer.1.0から更新のあったデータがすべて伝送される。また、ジ
ャンルコード表や番組特性コード表などダウンロードコンテンツの種類別にダウンロードせ
ず、1つのカルーセルにこれらを混在させる。
ジャンルコード表、番組特性コード表、予約語リストはそれぞれ1モジュールで構成する。
図5-8に全受信機共通データのカルーセル構成例を示す。
DII
DDB
Name 記述子
module_id = 0
module_id = 1
module_id = 2
“GENRE”
“FEATURE”
“KEYWORD”
CommonTableDataModule()
CommonTableDataModule()
KeywordDataModule()
(ジャンルコード表)
(番組特性表)
(予約語表)
(共通データは1カルーセルで構成される)
図 5-8
(3)
共通データ(ジャンルコード表、番組特性コード表、予約語)のカルーセル構成例
全受信機共通データ(周波数リスト・更新情報)の場合
ダウンロードコンテンツは地上波デジタルテレビジョン放送の全ネットワークのデータが
すべて伝送される。また、サービスエリア毎にモジュールは分割するが一つのカルーセルに
混在させる。
DDB
module_id=64(Info 記述子)
TerrestrialFrequencyInformationModule( )
(module_id=64)
module_id=65(Info 記述子)
TerrestrialFrequencyInformationModule( )
(module_id=65)
module_id=66(Info 記述子)
・
・
・
・
・
・
TerrestrialFrequencyInformationModule( )
(module_id=66)
module_id= n(Info 記述子)
TerrestrialFrequencyInformationModule( )
(module_id= n)
図 5-9
共通データ(周波数リスト・変更情報)のカルーセル構成
-1-27-
ARIB TR-B14
5.3.2.6
(1)
DII(DownloadInfoIndication)の運用
受信機ソフトウェア更新の場合
ダウンロードの信頼性から、ダウンロード対象の機種を特定するためのcompatibility
Descriptor の 伝 送 を 必 須 と す る 。 maker_id 、 model_id 、 version_id 、 group_id 、
download_idについては、SDTTの各idと同じ値であること。それ以外の内容は規定しない。
(2)
全受信機共通データ(ジャンルコード表、番組特性コード表、予約語)の場合
ダウンロードの信頼性およびモジュール情報の伝送のため、ダウンロード対象の機種を特
定 す る た め の compatibilityDescriptor の 伝 送 を 必 須 と す る 。 maker_id 、 model_id 、
version_id 、 group_id 、 download_id に つ い て は 、 SDTT の 各 id と 同 じ 値 で あ る こ と 。
module_info_byte中の記述子は、Type記述子を省略し、Name記述子を必須とする。また、
versionについては5.3.1.6.(2)に準ずる。Name記述子の命名規則を表5-10に示す。
表 5-10
ダウンロード内容
ジャンルコード表
番組特性コード表
予約語
(3)
Name 記述子とダウンロード内容との対応
Name 記述子
GENRE
FEATURE
KEYWORD
備考
表 5-11 を参照
表 5-11 を参照
表 5-12 を参照
全受信機共通データ(周波数リスト・変更情報)の場合
ダウンロードの信頼性およびモジュール情報の伝送のため、ダウンロード対象の機種を特
定 す る た め の compatibilityDescriptor の 伝 送 を 必 須 と す る 。 maker_id 、 model_id 、
version_id 、 group_id 、 download_id に つ い て は 、 SDTT の 各 id と 同 じ 値 で あ る こ と 。
module_info_byte中の記述はSDTT内のmodule_info_byteと同一であり、Control記述子の
み必須記載とする。
-1-28-
ARIB TR-B14
5.3.2.7
(1)
DDB(DownloadDataBlock)の運用
受信機ソフトウェア更新の場合
内容は規定しない。
(2)
全受信機共通データの場合
ジャンルコード表、番組特性コード表および予約語表のそれぞれのデータフォーマットを表
5-11、表5-12に示す。また周波数リスト・変更情報のデータフォーマットを表5-13に示す。
表 5-11
ジャンルコード表、番組特性コード表のシンタックス
データ構造
CommonTableDataModule(){
number_of_loop
for(i=0; i< number_of_loop; i++){
table_code
level_1_name_length
for(j=0; j<level_1_name_length; j++) {
name_char
}
level_2_name_length
for(k=0; k< level_2_name_length; k++) {
name_char
}
}
}
ビット数
8
8
8
8
8
8
number_of_loop(コードループ数):後続のコード情報のループ回数を示す。
table_code(コード):新規に規定されたコンテントコードを示す。
例えば、ジャンルコード表の場合は、大ジャンル、中ジャンルを含めた 1 バイトの
データ。番組特性コード表の場合は、大特性、中特性を含めた 1 バイトのデータ。
level_1_name_length(大項目名長):後続の大項目名のバイト数を示す。中項目だけの追加の場
合は 0 とし、大項目名は符号化しない。
name_char(大項目名記述):一連の文字情報フィールドは大項目の名称を記述する。文字の符
号化については SI における文字列の符号化規則に従う。文字の符号化に関しては、
本書第四編を参照のこと。
level_2_name_length(中項目名長):後続の中項目名のバイト数を示す。
name_char(中項目名記述):一連の文字情報フィールドは中項目の名称を記述する。文字の符
号化については SI における文字列の符号化規則に従う。
-1-29-
ARIB TR-B14
表 5-12
予約語表のシンタックス
データ構造
KeywordTableDataModule(){
number_of_loop
for(i=0; i< number_of_loop; i++){
name_length
for(j=0; j<name_length; j++) {
name_char
}
}
}
ビット数
8
8
8
number_of_loop(ループ数):後続の予約語情報のループ回数を示す。
name_length(予約語名長):後続の予約語名のバイト数を示す。
name_char(予約語名記述):一連の文字情報フィールドは予約語の内容を記述する。文字
の符号化については SI における文字列の符号化規則に従う。
表 5-13
周波数リスト・変更情報のシンタックス
データ構造
ビット
数
TerrestrialFrequencyInformationModule(){
area_code
module_length
module_data_version
reserved
num_of_network_loop
for(i=0; i< num_of_network_loop; i++){
network_id
transport_stream_id
version_number
terrestrial_broadcaster_id
reserved_future_use
number_of_affiliation_id
for(j=0; j< number_of_affiliation_id; j++) {
affiliation_id
}
num_of_schedule
for(k=0; k< num_of_schedule; k++) {
start_date
duration
num_of_detail_information
for(l=0; l< num_of_detail_information; l++) {
transmitter_id
zip_code
-1-30-
ビット列
表記
8
16
8
4
12
bslbf
uimsbf
uimsbf
bslbf
uimsbf
16
16
8
16
4
4
uimsbf
uimsbf
uimsbf
uimsbf
bslbf
uimsbf
8
uimsbf
8
uimsbf
16
8
16
uimsbf
uimsbf
uimsbf
24
24
uimsbf
uimsbf
ARIB TR-B14
change_date
change_time
simul_duration
old_physical_ch
old_transmission_power
new_physical_ch
new_transmission_power
}
}
num_of_unchange_transmitter
for(m=0; m< num_of_unchange_transmitter; m++) {
transmitter_id
zip_code
physical_ch
transmission_power
}
text_info_length
for(n=0; n< text_info_length; n++){
text_char
}
}
}
for(p=0; p< N; p++){
reserved_future_use
}
8
8
8
8
8
8
8
uimsbf
uimsbf
uimsbf
uimsbf
uimsbf
uimsbf
uimsbf
16
uimsbf
24
24
8
8
uimsbf
uimsbf
uimsbf
uimsbf
8
uimsbf
8
uimsbf
8
bslbf
area_code(地域識別):サービスエリアを示す地域識別値、第七編の service_id 内の地域識
別値に 64(0x40)を加えた値。
module_length(モジュール長):module_data_version フィールド以降のデータ長(バイ
ト表記)
module_data_version(モジュールデータバージョン値):当該モジュールデータのバージョ
ン番号、内容が変わる毎に 1 インクリメントする。SDTT 内の module_info_byte に
記載の値と一致運用する。
num_of_network_loop(ネットワークループ数):当該エリアをサービスエリアとする放送
数。運営中の数に加え新規開局予定の数も含む。
network_id(ネットワーク識別):当該地上波デジタルテレビジョン放送のネットワーク識
別、NIT に記載の値と同一。
transport_stream_id(トランスポートストリーム識別):当該地上デジタルテレビジョン放
送のトランスポートストリーム識別、NIT に記載の値と同一。
version_number(バージョン番号):当該ネットワークの周波数情報のバージョンを示す。
terrestrial_broadcaster_id(地上ブロードキャスタ識別):BIT に記載される地上ブロード
キャスタ識別値と同一値。放送事業者の識別として利用出来、これにより例えば親
局スルー送出していた局がローカル局として送出開始するケースで、両者の同一性
を判断可能。
-1-31-
ARIB TR-B14
number_of_affiliation_id (系列識別数):当該ネットワークが属する系列識別数
affiliation_id(系列識別):BIT に記載される系列識別値と同一値。系列局等の識別として
利用出来、これにより移動受信などで系列局のサービスを続けて受信する事が可能。
num_of_schedule(スケジュール数):周波数変更や新規置局などのスケジュール数を記載
する。変化が無い場合はここに 0 を記載する。
start_date(開始年月日):変更作業の開始日(MJD 表記)を示す。
duration(継続期間):変更にかかる期間を日数(10 進で 1~254 を Hex 表記)で表示する、
継続期間が不明の場合は 0x00 を記載する。また継続期間が 255 日以上の場合は
0xFF を記載する。
num_of_detail_information(変更詳細情報数):当該ネットワークで前述の期間で運用に関
し変更がある送信所の数を記載する。
transmitter_id(送信所識別):変更する送信所識別を記載する。ただし、受信機メモリの制
限から、同一周波数で再送信する微弱電波の送信所は省略されることがある。
transmitter_id は全国でユニークな値が割り振られる。
zip_code(郵便番号7桁):変更する送信所の郵便番号値 10 進7桁をバイナリ記載する。
change_date(変更年月日):具体的な作業日を start_date との差分値(Hex 表記)で記載
する。ただし、実際の作業実施日は記載された実施日と多少前後することを受信機
は考慮すること。また不明の場合は 0xFF を記載する。change_date は試験電波の送
出日ではなく、工事の落成日であり、change_date 以降は、安定して電波を送出し
続ける事を原則とする。
change_time(変更時刻):変更時刻を時間単位(Hex 表記)で記載する。ただし、実際の
変更時刻は記載された変更時刻と多少前後することを受信機は考慮すること。また
不明の場合は 0xFF を記載する。
simul_duration(サイマル運用期間):サイマル運用で旧周波数でも一定期間送出運用され
る場合、その期間を日数(10 進で 0~254 を Hex 表記)で記載する。不明の場合は
0xFF を記載する。なお、サイマル運用期間は change_date 以降のサイマル期間を記
載する。
old_physical_ch(変更前物理チャンネル番号):変更前の物理チャンネル番号(Hex 表記)
を記載する。新規置局の場合は 0xFF を、親局スルー送出していた局がローカル局と
して送出開始するケースで別のネットワークに変更する場合は新ネットワーク側の
情報内で 0xFE を記載する。
old_transmission_power(変更前送信出力):変更前の送信出力を dbm 値(Hex 表記)で記
載する。値は四捨五入とし、新規置局の場合は 0xFF を記載し、0dBm は出力が 0 で
あるわけではない。
new_physical_ch(変更後物理チャンネル番号):変更後の物理チャンネル(Hex 表記)を記
載する。経営統合などで放送を終了する場合は 0xFF を、親局スルー送出していた局
がローカル局として送出開始するケースで別のネットワークに変更する場合は旧ネ
ットワーク側の情報内で 0xFE を記載する。
new_transmission_power(変更後送信出力):変更後の送信出力を dbm 値(Hex 表記)で
記載する。値は四捨五入とし、放送を終了する場合等停止局は 0xFF を記載する。な
お、通常の減力放送(東京タワー送信機の保守のため、予備送信機への切り替えに
伴う送信出力の一時的変更など)は、送信出力の変更には含まない。
-1-32-
ARIB TR-B14
num_of_unchange_transmitter(無変更送信所数):当該ネットワークで前述の期間で運用
に関する変更が無い送信所の数を記載する。
transmitter_id(送信所識別):ここに記載されるものは前述の期間で運用に関する変更が無
い送信所識別を表す。ただし、受信機メモリの制限から、同一周波数で再送信する
微弱電波の送信所は省略されることがある。
zip_code(郵便番号7桁):変更の無い送信所の郵便番号値 10 進7桁をバイナリ記載する。
physical_ch(物理チャンネル番号):変更のない送信所の物理チャンネル番号(Hex 表記)
を記載する。
transmission_power(送信出力):変更のない送信所の送信出力を dbm 値(Hex 表記)で
記載する。値は四捨五入とし、送出停止状態局を記載する必要がある場合は 0xFF を
使用する。
text_char(告知記述):当該ネットワークで新規置局や周波数リパッキング等を予定してい
る場合、視聴者に告知するための文字列などを記載可能な領域であるが、当面は運
用しないこととし、受信機は text_info_length が 0 以外の場合でも、読み飛ばすこ
と。
将来、受信機がこの文字列を提示する GUI を具備することでそのエリアで新規置
局や周波数変更される旨の情報を提示することを想定する。このため、現時点では
受信機はこの領域に文字列が存在する場合でも、安全に無視すること。
5.3.3
告知情報・ダウンロードコンテンツの送出タイミング
5.3.3.1
受信機ソフトウェア更新の場合
ダウンロードコンテンツの伝送開始時間はSDTTのstart_timeで指定されるが、SDTT再取
得によるスケジュール確認やダウンロードコンテンツ取得のための通電制御などを
start_time前には完了し、初回のダウンロードコンテンツを取りこぼすことが無いよう制御
が行われることが望ましい。
5.3.3.2
全受信機共通データの場合
ダウンロードコンテンツが伝送されているかどうかはSDTTが送出されているかどうかで
判断できるが、SDTT再取得やダウンロードコンテンツ取得のための通電制御などをDIIの取
得前には完了し、初回のダウンロードコンテンツを取りこぼすことが無いよう制御が行われ
ることが望ましい。
5.3.4
SDTT方式受信機内情報更新サービスの緊急停止
ダウンロードの緊急停止の為、ダウンロードコンテンツの送出を停止することがある。緊
急停止においてもSDTTは送出されている場合があるので、受信機はタイムアウト処理が行
われることが望ましい。
-1-33-
ARIB TR-B14
5.3.5
SDTT方式受信機内情報更新サービスの休止
ダウンロードコンテンツが全く無い場合は表 5-7 に示されるコンテンツ伝送路指定 B 以外
の SDTT とダウンロードコンテンツの送出を停止する。但し、その場合でもエンジニアリン
グサービスの PMT は送出を継続し、PAT に PMT_PID も記載されたままである。更に、コ
ンテンツ伝送路指定 A,B ともに、ダウンロードコンテンツがある場合も無い場合も受信機ソ
フトウェア、全受信機共通データの SDTT が共に送出されていない場合には、SDTT 送信機
能の常時監視を容易にするために、maker_id、model_id が 0xFF00 のセクションの送出を
行う。受信機はこの情報は無視して良い。
5.3.6
SDTT方式受信機内情報更新サービスの事前試験電波
受信機ソフトウェア更新の場合は、model_id、version_idなどで市場に出荷されていない
ターゲットを指定するなどの方法を用いて試験を行うことができる。
全受信機共通データの場合、ジャンルコード表、番組特性コード表、予約語については
maker_id、model_idを0xFFF9で、周波数リスト・変更情報は0xFFF7で行うことができる。
全受信機共通データは本番用と事前試験用が同時に送出されることもある。
5.3.7
SDTT方式サマータイムの運用
SDTTのstart_time及び送出系の時間管理はサマータイム制の実施の有無に関わらず、常
に「UTC(世界標準時)+9時間」を基準とする。
5.3.8
SDTT方式のセキュリティ
5.3.8.1
受信機ソフトウェア更新の場合
受信機ソフトウェア更新に関するダウンロードコンテンツの秘匿性などのための暗号化処
理は商品企画とする。
セキュリティに関するガイドラインはARIB STD-B21を参照のこと。
5.3.8.2
全受信機共通データの場合
セキュリティについては特に考慮しない。
-1-34-
ARIB TR-B14
5.4
CDT方式の伝送
5.4.1
CDTの伝送
5.4.1.1
伝送路
SDTサービスループにCDT伝送方式1のロゴ伝送記述子が配置されている場合のみ、事業
者ロゴデータ伝送用CDTが送出される。CDTについてはARIB STD-B21も参照のこと。
5.4.1.2
CDTの運用
ダウンロードコンテンツをセクション形式のテーブルで伝送する目的でCDT(common
data table)を用いる。地上デジタルテレビジョン放送では当面サービスロゴデータの伝送の
み運用する。CDTのシンタックスを表5-14に示す。
またCDT伝送方式1のロゴ伝送記述子の場合のdata_module_byte()のシンタックスを、表
5-15に示す。
表 5-14
CDT シンタックス
ビット
数
データ構造
common_data_section(){
table_id
section_syntax_indicator
reserved_future_use
reserved
section_length
download_data_id
reserved
version_number
current_next_indicator
section_number
last_section_number
original_network_id
data_type
reserved_future_use
descriptors_loop_length
for(i=0;i<N;i++){
descriptor()
}
for(j=0;j<M;j++){
data_module_byte
}
CRC_32
}
table_id(テーブル識別):0xC8 を記載する。
-1-35-
ビット列
表記
8
1
1
2
12
16
2
5
1
8
8
16
8
4
12
uimsbf
bslbf
bslbf
bslbf
uimsbf
uimsbf
bslbf
uimsbf
bslbf
uimsbf
uimsbf
uimsbf
uimsbf
bslbf
uimsbf
8
uimsbf
32
rpchof
ARIB TR-B14
section_syntax_indicator(セクションシンタックス指示):1 を記載する。
section_length(セクション長):セクション長フィールドの直後から CRC を含むセクションの
最後までのセクションのバイト数を規定する。CDT の最大セクション長は 4096 バ
イトであり、この値は 4093 を超えてはならない。
download_data_id(ダウンロードデータ識別):伝送されているダウンロードデータの特定に使
用する。ダウンロードデータ識別は、オリジナルネットワーク識別
(original_network_id)毎にユニークとする。サービスロゴの場合は、この値は
SDT に記載されるロゴ伝送記述子に記載の download_data_id の値と一致する。
version_number(バージョン番号):サブテーブルのバージョン番号、内容が変わる毎に 1 ずつ
加算され、31 の次には 0 に戻る。
current_next_indicator(カレントネクスト指示):1 を記載する。
section_number(セクション番号):セクション番号を記載、0 から last_section_number で表
示される番号までふられたセクションが抜けなく存在する。サービスロゴデータ伝
送の場合は、各サイズのロゴをその logo_type 値と一致した section_number のセク
ションで伝送する。
last_section_number(最終セクション番号):セクションが属する最後のセクション番号を表す。
original_network_id(オリジナルネットワーク識別):伝送されているデータの送出元のネット
ワーク ID を記載する。
data_type(データ種別):伝送されているデータの種類を示す。地上デジタルテレビジョン放送
では、当面 CDT 伝送方式サービスロゴのみ運用する。
descriptors_loop_length(記述子長):直後の記述子ループのデータ長を記載する。記述子ルー
プにデータが無い場合は 0 を記載する。
data_module_byte()(データモジュールバイト):data_type 毎に定義されるシンタックスによ
りダウンロードデータが記載される。
表 5-15
伝送方式1のロゴ伝送記述子の場合の data_module_byte()シンタックス
ビット
数
データ構造
data_module_byte(){
logo_type
reserved_future_use
logo_id
reserved_future_use
logo_version
data_size
for( i=0;i<data_size;i++){
data_byte
}
}
-1-36-
ビット列
表記
8
7
9
4
12
16
uimsbf
bslbf
uimsbf
bslbf
uimsbf
uimsbf
8
uimsbf
ARIB TR-B14
logo_type(ロゴタイプ):ロゴのタイプを表す、logo_type は表 4-1 を参照。この値は CDT の
section_number 値と一致して伝送する。
logo_id(ロゴ識別):受信機内でロゴデータを識別する為の値、network_id 毎にユニーク。
logo_version(ロゴバージョン番号):当該 logo_id のバージョン番号を記載する。この値は SDT
に記載されるロゴ伝送記述子に記載の logo_version の値と一致する。
data_size(ロゴデータサイズ):後続のロゴデータのバイト数を示す。logo_id で示すロゴの運用
が無くなった等の理由で 0 を記載する場合がある。
data_byte(ロゴデータ):ロゴデータのデータ本体。
5.4.1.3
送出階層・送出周期・伝送容量
SDT内サービスループにCDT伝送方式1のロゴ伝送記述子が配置されている時には必ず対
応するCDTを同じTS内に送出する。送出する場合、TSが階層数が1の伝送路で送出される場
合は当該階層に、複数階層であれば必ず弱階層でのみ送出し複数の階層に跨って送出するこ
とは無い。
送出周期はどの階層伝送であっても、data_type(データ種別)がCDT伝送方式サービス
ロゴの場合は10分以下とするが、バージョン切り替わり時のみ最大200%周期がのびる可能
性がある(本運用規定第四編12.8項「サブテーブルの更新規則」参照)。
5.4.1.4
CDTの更新
ロゴパターンや運用するサービスIDの変更等の理由で内容に変更があるCDTは、サブテー
ブル単位で更新する。更新時には当該ロゴSDT内サービスループ記載のCDT伝送方式1のロ
ゴ伝送記述子内記載も矛盾無きようほぼ同時に更新する。
5.4.1.5
CDTの伝送パケット化と伝送規則
一つのサブテーブル内は必ずセクション番号順にsection=0からlast_section_numberのセ
クションまで抜けなく伝送する。
5.4.1.6
バージョン番号
テーブルのバージョン番号は必ず1ずつインクリメントし、同一サブテーブルの各セクシ
ョンは同じバージョン番号値を記載する。
またロゴバージョン番号も必ず1ずつインクリメントし、4095を超えたときに0に戻る。同
一サブテーブル、つまり同一logo_idは同じバージョン番号で運用し、そのロゴバージョン番
号とSDT内サービスループ記載のCDT伝送方式1のロゴ伝送記述子内logo_versionも同じバ
ージョン値を記載する。
5.4.2
CDTの緊急停止
場合によりCDT送出を緊急停止する場合があるが、これはそのネットワークでサービスロ
-1-37-
ARIB TR-B14
ゴが運用されていない意味では無い。
受信機は、SDT内サービスループ記載のCDT伝送方式1のロゴ伝送記述子が一つ以上定義
されている時、5.4.1.3.に記載の送出周期を参考に一定時間CDTを受信出来ないことでCDT
送出の緊急停止を検出する事が出来る。
-1-38-
ARIB TR-B14
6 ダウンロード受信のための受信機ガイドライン
6.1
SDTT方式の受信機ガイドライン
6.1.1
メモリ規定
(1) 告知情報およびダウンロードコンテンツの受信のために、伝送速度に追随できるメモリ
バッファを確保すること。
(2) 全受信機共通データのメモリ領域として、ジャンルコード表、番組特性コード表および
予約語表用のメモリとして 10kB のメモリ量を確保すること。また、地上・BS・広帯域 CS
共用デジタル受信機は 40kB を確保すること。このうち全ての伝送メディアで共通に運用さ
れるジャンルコード表および予約語表用のメモリに関しては BS や広帯域 CS などのデジタ
ル放送用のメモリと共用しても良い。詳細は 6.3.「共用受信機での共通データの受信ガイド
ライン」を参照のこと。さらに、上記に加えて周波数リスト・変更情報用メモリとして、
県域放送の1地域識別あたり 10kB、また広域放送の1地域識別あたり 20kB の容量を確保
すること(7.1 に関連記載がある)。格納する地域識別数は商品企画とするが、フリンジな
ど複数のアンテナにより 4 地域以上(広域放送含め)を視聴している場合があることも考
慮すること。
(3) 受信機ソフトウェア更新時のダウンロード処理の異常発生時の対策として、不揮発性メ
モリ 2 バンクを用いてダウンロード前の状態への後戻りを可能とする 2 バンク方式、また
は、ダウンロードによる書き換え領域 1 バンクと固有プログラムをメモリ上に常駐させる 1
バンク+α方式のメモリ構成を持つこと。
ハードウェア規模・性能についてはARIB STD-B21
12.3.2も参照のこと。
フラッシュメモリの実装方法については、ARIB STD-B21も参照のこと。
-1-39-
ARIB TR-B14
6.1.2
動作規定
6.1.2.1
予約機能
告知情報を運用状況に合わせて受信し、ダウンロードソフトウェアの受信実行を予約する
機能。
(1) 受信した告知情報の内容を解析し、全受信機共通データのダウンロードか受信機情報に
合致する受信機ソフトウェアのダウンロードかを判定し、ダウンロード実行の予約の可否
を判断する。
(2) 告知情報の内容が強制ダウンロードであり、利用者の許諾情報が予め設定されていると
きには、利用者が意識することなく、ダウンロード実行を予約する。
(3) 告知情報が選択ダウンロードであれば、利用者に任意ダウンロードの選択内容を表示し、
選択できる操作手段を提供し、利用者が選択した情報にもとづきダウンロード実行を予約
する。ただし、選択内容の表示はメニューによる操作が可能になった時点で、画面上の小
さなマーク表示などの方法で視聴者に通報し、視聴者がそれを受けてメニュー操作を行う
ことで、初めて選択内容が表示されるなど、番組視聴にできるだけ影響を及ぼさないこと。
(4) 告知情報に記載されているダウンロードコンテンツの伝送路が放送以外(具体的には表 57 のコンテンツ伝送路指定B)を示す場合、通信等別の伝送路で受信機内情報更新サービス
が実施されている等の情報の提示を利用者に行う。この場合も(3)の場合同様、番組視聴に
出来るだけ影響を及ぼさないこと。
(5) 複数 TS 時間差送出の場合、NIT により受信可能なエンジニアリングサービスの
service_id リストを作成するとともに、SDTT に記述されたスケジュール情報、時間シフ
ト単位から受信できる全てのダウンロード開始時刻を計算し、複数予約する機能。
(6) 同一の service_id のエンジニアリングサービスを複数の TS で受信できる場合、受信
C/N の良好な TS など、いずれかの TS を選択してダウンロードコンテンツ取得を行う機
能。
受信機として必要な機能は、ARIB STD-B21も参照のこと。
ダウンロード実行可否と実行結果の判定例は、ARIB STD-B21も参照のこと。
6.1.2.2
受信機能
告知情報をもとにDSM-CCデータカルーセルで送られるダウンロードコンテンツを受信し、
ダウンロードコンテンツを不揮発性メモリ上に格納する機能。
(1) 受信したダウンロードコンテンツの内容の正当性、適合性を評価し、告知情報にもとづ
きダウンロードコンテンツを不揮発性メモリに格納する。
-1-40-
ARIB TR-B14
(2) ダウンロードは告知情報に基づいて実施する。スケジュール情報がある場合
3
にはスタ
ンバイ中にスケジュール情報に基づきダウンロードを行う。スケジュール情報がない場合
3
には、電源 OFF の操作が行なわれた場合にダウンロードを試みる。ただし、ダウンロー
ドコンテンツの受信によって、番組視聴(予約視聴も含む)に影響をおよぼさないこと。ま
た、不揮発性メモリに書きこみを始めたときには、書きこみが終了するまで視聴者の受信
機操作を拒否してもよい。
(3) 複数 TS 時間差送出の場合、告知情報と現在の時刻を元に、直近の時刻から送出開始さ
れる TS からダウンロードコンテンツを受信する機能。
受信機に必要な機能は、ARIB STD-B21も参照のこと。
動作シナリオは、ARIB STD-B21も参照のこと。
6.1.2.3
実行許諾機能
初期設定でダウンロード機能の実行を許諾する操作手段を提供し、視聴者の許諾情報を保
持する機能。
受信機に必要な機能はARIB STD-B21も参照のこと。
6.1.2.4
異常発生時の状態回復機能
ダウンロードコンテンツの受信中の電源オンオフ、処理中断やデータ異常認知などの異常
状態を認識し、受信機を正常状態へ回復する機能。
(1) ダウンロード処理時に異常状態を認識したとき、書き込まれたダウンロードコンテンツ
の内容を無効にし、ダウンロードコンテンツの再取得に必要な状態設定を確保する。
(2) 安全性確保のために受信機ソフトウェア更新時にダウンロードによる書換えのための領
域を 2 つ用意する 2 バンク方式においては、異常状態時にダウンロード処理前のプログラ
ムを実行すること。書換えない固有プログラム領域とダウンロードによる書換え領域を 1
つ備える 1 バンク+α方式においては、異常状態時に固有プログラムを実行し最低限の機
能を保証すること。
(3) 全受信機共通データのダウンロード処理に対しては、異常発生時にも少なくともダウン
ロード前のデータを紛失しないような対策を講じること。
受信機に必要な機能は、ARIB STD-B21も参照のこと。
動作シナリオはARIB STD-B21も参照のこと。
3 「スケジュール情報がある場合」とは SDTT 内のスケジュール情報のループ数が 0 でない場合であり、「スケジ
ュール情報がない場合」とはそれが 0 となっている場合を指す。但しどちらの場合もコンテンツ伝送路指定 A の
SDTT を指し、コンテンツ伝送路指定 B の SDTT についてはこの動作規定に含まれない。
-1-41-
ARIB TR-B14
6.1.2.5
電源制御機能
告知情報にもとづき、自身のタイマーにてソフトウェア情報の受信に必要な回路の電源を
入れ、ソフトウェアをダウンロードし、ダウンロード終了時に立ち上げた電源を切る電源制
御機能、および電源OFF操作時に必要な回路の通電を保持し、ソフトウェアをダウンロード
し、ダウンロード終了時に電源を切る電源制御機能。EMM取得のための通電制御機能と同
様の動作をおこなうこと。
受信機に必要な機能は、ARIB STD-B21も参照のこと。
6.1.2.6
バージョン表示機能
ダウンロード機能が正常に動作しなかった場合、受信機メーカーや放送事業者が視聴者へ
の電話対応を行う場合に有効なバージョン表示機能。
(1) 利用者の通常の操作ではバージョン表示されず、電源投入時に複数の操作をして初めて
表示されるような保護をしておくことが望ましい。
(2) バージョン表示は、利用者が判別困難な番号が望ましい。
6.2
CDT方式の受信機ガイドライン
6.2.1
メモリ規定
(1) ロゴデータ用のメモリ領域として必要となるメモリ量を確保すること。送られてくる 6
種類のロゴデータのうち、どれを取得するかは商品企画とする。ロゴタイプ別の所要メモ
リ容量を表 6-1 に示す。
(2) 将来的に新たなサービスのロゴデータの追加のために、他サービスの不要となったロゴ
データ格納領域に上書きする場合がある。
(3) 受信機の他県地域への移設等の理由でそれまでのロゴデータが不要となった場合には新
しいロゴを記憶するために古いロゴデータを消去する。
表 6-1ロゴデータのサイズ
(ロゴ 180 種、サービス数 480)
HD ラージ
HD スモール
SD4:3 ラージ
SD4:3 スモール
SD16:9 ラージ
SD16:9 スモール
211kB
179kB
237kB
159kB
179kB
120kB
注:kB 未満は四捨五入
-1-42-
ARIB TR-B14
計算方法 :表 4-1「送出するロゴマークのサイズパターン(ロゴタイプ)」の 1 ロゴあた
りのバイト数を 180 倍し、参照テーブルとして 8 バイト(original_network_id、
service_id 、logo_id、logo_version)を 480 倍して加算。
ハードウェア規模・性能についてはARIB STD-B21も参照のこと。
フラッシュメモリの実装方法については、ARIB STD-B21も参照のこと。
6.2.2
動作規定
6.2.2.1
受信機能
以下の手順で新しいロゴデータの受信/蓄積/表示を行う。
(1) SDT 内サービスループに CDT 伝送方式 1 のロゴ伝送記述子が配置されているのを検出
する。
(2) logo_id と logo_version 値が現在受信機内に保存されているものと異なる場合、ロゴ伝
送記述子に記載の download_data_id をサブテーブルとし、かつ、受信機で使用する
logo_type のセクションの CDT を受信する。
(3) 受信した CDT 内の data_module_byte()内に記載の logo_version 値が受信機内に保存さ
れているものと異なる場合、ロゴデータとその logo_version 値を受信機内に記憶する。
(4) 受信機に必要な全ての type のロゴを蓄積し終えた後、任意のタイミングで新しいロゴ
の提示を開始する。
6.2.2.2
実行許諾機能
サービスロゴデータの受信や蓄積に関し視聴者への許諾操作を提供する必要は無い。
6.2.2.3
異常発生時の状態回復機能
サービスロゴデータ受信処理途中で受信機の電源が切られたり他のネットワークにチャン
ネルが切り替えられる等の理由で、受信機が提示するのに必要な全ての logo_type のデータ
を受信し蓄積し終える事が出来なかった場合は、改めて当該ネットワークが選局され受信機
が提示するのに必要な全ての logo_type のデータを取得し終えるまでそのロゴの提示は行わ
ないことが望ましい。
CDT の緊急停止等の理由で新しい CDT を受信できない場合は、受信機は現在の状態を保
持することが望ましい。
SDT 内と CDT 内のパラメータに矛盾がある場合(logo_id やバージョン)、受信機はロゴ
が変わったと認識し当該ロゴの受信処理を繰り返す危険が予想される。この様な矛盾が長時
間継続することは無いが、万一を考慮し同一 service に関する一連のロゴデータ受信処理は、
精々一時間に一回程度とすることが望ましい。
-1-43-
ARIB TR-B14
6.3
共用受信機での共通データの受信ガイドライン
6.3.1
ジャンルコード、番組特性コード、予約語のメディア横断性について
第4編に記載されている通り、ジャンルコード、番組特性コード、予約語については、テー
ブルの管理は地上、BS/広帯域CSで一元管理される。但し、そのコードの運用は各伝送メディ
アでの個別運用が可能である。更に、一方の伝送メディアでのみ運用するコードは、もう一方
のメディアでは「未定義」とし、同一コードを別の内容では運用しない。
6.3.2
受信機での共通データのバージョン管理
共通データをダウンロードする場合、専用受信機を考慮し、地上、BS/広帯域CSで共通に使
用するコードを新たに追加する場合は、両方の伝送路からダウンロードを実施する。また、ど
ちらか一方だけで新たに追加する場合は、該当伝送路のみでダウンロードを実施する。この際、
バージョン番号については、BS/広帯域CSではロゴ、ジャンルコード表、番組特性コード表、
予約語を含めた共通データ全体としてバージョン管理しており、地上では、ジャンルコード表、
番組特性コード表、予約語のみの共通データ全体でバージョン管理しているため、地上とBS/
広帯域CSでは共通データ・バージョン番号が異なる。従って、地上デジタル専用受信機は地上
デジタルのバージョンのみの管理で良いが、地上・BS・広帯域CS共用デジタル受信機の場合
は両方の共通データ・バージョンを個別に管理する必要がある。
6.3.3
ダウンロード動作
地上デジタル専用受信機では、地上デジタルの共通データ・バージョンを管理し、バージョ
ンアップされたコンテンツが配信された場合はダウンロードを実施する。
地上・BS・広帯域 CS 共用デジタル受信機の場合は、地上、及び BS/広帯域 CS の両方の共通
データ・バージョンを管理し、バージョンアップされたコンテンツが配信された場合は、それ
らの伝送メディアからダウンロードを実施する。
受信機内の共通データ・テーブルは、全メディア共通の一つのテーブルのみ格納し、ダウン
ロードされてくる共通データを受信機内ではマージして管理・蓄積すれば良い。但し、地上デ
ジタルのみで運用されるコードを、誤ってBS/広帯域CSデジタルのSIで使用した場合、またそ
の逆の場合の受信機動作は商品企画とする。
-1-44-
ARIB TR-B14
7 解 説
7.1
周波数リスト・変更情報用のメモリ見積もり
周波数リスト・変更情報用の受信機メモリ容量を、下記の条件のリパッキングのピーク時で
見積もる。下記 1)の条件にある各数値は、受信機が確保すべきデータカルーセルのモジュール
(1 地域)あたりの総データ量を見積もるためのものであり、モジュール内の各パラメータの上
限を規定するものではないことに注意すること。(例えば、現実に県複局の運用で 1 地域あた
りのネットワーク数が 9 以上の地域が存在する。)
1)メモリ量試算のための条件
地域識別数:59
1地域あたりのネットワーク数:8
1ネットワークあたりのaffiliation(系列)数:2
1ネットワークあたりの変更スケジュール数:1
1変更スケジュールあたりの詳細記載数:50
1ネットワークあたりの変化が無い送信所(サテ)数:50
1ネットワークあたりの説明文字のバイト数:200
2)見積もり
上記の条件では1地域識別あたりのデータ量(メモリ量)は約10kBとなる。広域放送で
は上記条件の2倍の20kBとする。
-1-45-
第二編
地上デジタルテレビジョン放送
受信機機能仕様書
ARIB TR-B14
目
次
1
はじめに........................................................................................................................................ 1
2
引用文書........................................................................................................................................ 5
3
用語 ............................................................................................................................................... 6
4
前提システム................................................................................................................................. 9
5
受信機プロファイル.................................................................................................................... 10
5.1
固定受信機(据え置き型テレビ、ポータブルテレビ、STBなど) .................................... 10
5.2
移動受信機(カーテレビ、ポータブルテレビ、PDAなど)(T.B.D.) ............................ 10
5.3
携帯受信機(携帯端末など)............................................................................................... 10
6
ユーザーインタフェース要求事項.............................................................................................. 11
6.1
時刻管理 ............................................................................................................................... 11
6.2
初期設定 ............................................................................................................................... 11
6.2.1
初期スキャン..................................................................................................................... 11
6.2.2
再スキャン ........................................................................................................................ 11
6.2.3
地上デジタル受信機設置時の手順.................................................................................... 11
6.2.4
受信機の機能..................................................................................................................... 13
6.2.5
ユーザー設定..................................................................................................................... 13
6.2.5.1
アンテナ設定 ............................................................................................................. 13
6.2.5.2
接続されるテレビのアスペクトレシオ ..................................................................... 13
6.2.5.3
通信回線に関する設定............................................................................................... 13
6.2.5.4
視聴者居住地域の設定............................................................................................... 13
6.2.5.5
ダウンロード許諾設定............................................................................................... 14
6.2.5.6
文字スーパーの表示選択 ........................................................................................... 14
6.2.5.7
ユーザー設定情報のクリア機能 ................................................................................ 14
6.3
番組選局 ............................................................................................................................... 15
6.3.1
選局方法 ............................................................................................................................ 15
6.3.2
地上アナログテレビジョン放送と地上デジタルテレビジョン放送の選択...................... 16
6.3.3
移動体の連続受信について............................................................................................... 16
6.4
6.4.1
ES切り替え .......................................................................................................................... 16
デフォルトES ................................................................................................................... 16
-2-i-
ARIB TR-B14
6.4.2
映像ESの選択 ................................................................................................................... 17
6.4.3
音声ESの選択 ................................................................................................................... 17
6.4.4
字幕・文字スーパーの選択............................................................................................... 17
6.5
リモートコントローラー...................................................................................................... 17
6.6
EPG ...................................................................................................................................... 20
6.6.1
3種類のEPG画面タイプのモデル化 ................................................................................. 20
6.6.1.1
3種類のEPG画面タイプの定義 ................................................................................. 20
6.6.1.2
受信機が取得すべきEPG情報 ................................................................................... 22
6.6.2
EPGに関する規定およびガイドライン ............................................................................ 24
6.6.2.1
EPG画面タイプ共通の制約事項................................................................................ 24
6.6.2.2
TYPE-H EPG画面を搭載した受信機........................................................................ 24
6.6.3
番組表および番組リスト................................................................................................... 26
6.6.4
番組検索 ............................................................................................................................ 27
6.6.5
番組情報表示..................................................................................................................... 27
6.7
番組予約 ............................................................................................................................... 27
6.7.1
予約登録 ............................................................................................................................ 27
6.7.2
予約番組の確認 ................................................................................................................. 28
6.7.3
予約の実行 ........................................................................................................................ 28
6.7.4
タイマー予約..................................................................................................................... 28
6.8
6.8.1
限定受信サービス................................................................................................................. 29
TS名表示機能.................................................................................................................... 29
6.9
コンテンツ保護機能 ............................................................................................................. 29
6.10
データ放送サービスの受信 .................................................................................................. 29
6.10.1 受信機要件 ........................................................................................................................ 29
6.10.2 データ放送サービス処理の起動と終了動作 ..................................................................... 29
6.10.3 双方向データ放送サービスの受信 .................................................................................... 29
6.10.4 字幕・文字スーパーの受信............................................................................................... 30
6.11
種々のテレビ放送形態への対応 ........................................................................................... 30
6.11.1 階層間受信 ........................................................................................................................ 30
6.11.2 移動体受信(T.B.D.) ...................................................................................................... 30
6.11.3 部分受信 ............................................................................................................................ 30
6.11.4 緊急警報放送(EWS)受信................................................................................................... 31
6.11.5 臨時サービス受信 ............................................................................................................. 32
6.11.6 イベントリレー受信.......................................................................................................... 33
6.11.7 マルチビューテレビ放送の受信........................................................................................ 33
-2-ii-
ARIB TR-B14
6.11.8 ブックマークサービスの受信 ........................................................................................... 34
6.11.8.1
ブックマーク記録サービスの受信............................................................................. 34
6.11.8.2
ブックマークリストサービスの受信......................................................................... 34
6.11.8.3
受信機アプリケーションでのブックマーク機能....................................................... 34
6.12
7
メッセージ............................................................................................................................ 35
ハードウェア・ソフトウェア要求事項 ...................................................................................... 37
7.1
フロントエンド .................................................................................................................... 37
7.2
TSデコーダ........................................................................................................................... 37
7.3
映像復号処理及び出力.......................................................................................................... 37
7.4
音声復号処理及び出力.......................................................................................................... 37
7.5
メモリ ................................................................................................................................... 38
7.5.1
RAM.................................................................................................................................. 38
7.5.2
NVRAM ............................................................................................................................ 38
7.5.2.1
ダウンロード用.......................................................................................................... 38
7.5.2.2
データ放送用 ............................................................................................................. 38
7.5.2.3
メール受信用 ............................................................................................................. 38
7.6
文字フォント ........................................................................................................................ 38
7.6.1
データ放送サービス.......................................................................................................... 39
7.6.2
EPG................................................................................................................................... 39
7.7
受信機内蔵音 ........................................................................................................................ 39
7.8
高速デジタルインタフェース............................................................................................... 39
7.8.1
パーシャルTSの出力制限 ................................................................................................. 39
7.8.2
パーシャルTS出力のPSI/SIテーブル運用仕様................................................................. 39
7.8.3
IEEE1394制御コマンド ................................................................................................... 39
7.8.4
IPインタフェース仕様...................................................................................................... 40
7.9
CAモジュールインタフェース ............................................................................................. 40
7.10
コピー制御............................................................................................................................ 40
7.10.1 アナログ映像出力 ............................................................................................................. 40
7.10.2 デジタル音声出力 ............................................................................................................. 41
7.10.3 高速デジタルインタフェース出力.................................................................................... 41
7.10.4 デジタル映像出力 ............................................................................................................. 42
7.10.5 デジタル映像音声出力 ...................................................................................................... 42
7.11
ダウンロード ........................................................................................................................ 42
7.11.1 周波数リパッキング.......................................................................................................... 42
-2-iii-
ARIB TR-B14
7.11.1.1
周波数リスト・変更情報のダウンロードの概要....................................................... 42
7.11.1.2
周波数リスト・変更情報の受信ガイドライン .......................................................... 43
7.12
システムテスト .................................................................................................................... 45
7.12.1 ICカードテスト................................................................................................................. 45
7.12.2 電話回線接続テスト.......................................................................................................... 45
7.13
蓄積機能 ............................................................................................................................... 46
7.14
その他 ................................................................................................................................... 46
7.14.1 各種画面表示の優先順位................................................................................................... 46
7.14.2 電源スタンバイ時の処理................................................................................................... 47
7.14.3 リセットボタン ................................................................................................................. 47
7.14.4 RGBアナログ端子............................................................................................................. 47
7.14.5 デジタル映像端子 ............................................................................................................. 47
7.14.6 デジタル映像音声出力端子............................................................................................... 47
8
ANNEX....................................................................................................................................... 48
8.1
パーシャルTS出力のPSI/SI運用仕様................................................................................... 48
8.1.1
テーブル/記述子の定義................................................................................................... 48
8.1.1.1
テーブルの種類と識別............................................................................................... 48
8.1.1.2
記述子の種類と識別 .................................................................................................. 49
8.1.2
テーブル共通項目の運用................................................................................................... 50
8.1.2.1
version_numberの運用 ............................................................................................. 50
8.1.2.2
current_next_indicatorの運用.................................................................................. 50
8.1.2.3
running_statusの運用 .............................................................................................. 51
8.1.2.4
reserved、ISO_reservedおよびreserved_future_use項目の運用........................... 51
8.1.3
8.2
各テーブルの再送周期(繰り返し周期) ......................................................................... 51
テーブル運用仕様................................................................................................................. 52
8.2.1
PAT ................................................................................................................................... 52
8.2.1.1
8.2.2
PATの構造及び運用 .................................................................................................. 52
PMT .................................................................................................................................. 54
8.2.2.1
PMTの構造および運用.............................................................................................. 54
8.2.2.2
PMTに挿入する記述子.............................................................................................. 56
8.2.2.3
PMT第1ループ(プログラムループ)に挿入する記述子......................................... 56
8.2.2.4
PMT第2ループ(ESループ)に挿入する記述子 ...................................................... 57
8.2.3
DIT(Discontinuity Information Table)........................................................................... 58
8.2.3.1
DITの構造および運用 ............................................................................................... 58
-2-iv-
ARIB TR-B14
8.2.4
SIT(Selection Information Table)................................................................................... 60
8.2.4.1
SITの構造および運用................................................................................................ 60
8.2.4.2
SITに挿入する記述子................................................................................................ 63
8.2.4.3
SIT第1ループ(transmission_infoループ)に挿入する記述子............................... 63
8.2.4.4
SIT第2ループ(serviceループ)に挿入する記述子 ................................................. 68
8.3
IPインタフェース運用仕様 .................................................................................................. 74
8.3.1
パケットフォーマット ...................................................................................................... 74
8.3.2
パーシャルTS出力の運用 ................................................................................................. 74
8.3.3
チューナ記述の運用規則 .................................................................................................. 74
8.3.3.1
チューナ記述全般に関する運用規則......................................................................... 74
8.3.3.2
チューナcontainerとチャンネルitem運用規則......................................................... 74
8.3.3.3
蓄積されたコンテンツが持つべきproperty .............................................................. 80
8.3.4
8.3.4.1
protocolInfoとMIME-Type ....................................................................................... 85
8.3.4.2
DTCP-IPで保護されたコンテンツのURL ................................................................ 87
8.3.4.3
HTTPヘッダのContent-Typeヘッダフィールド ...................................................... 87
8.3.4.4
コンテンツへの範囲指定を伴うアクセス.................................................................. 87
8.3.5
9
コンテンツの選択制御 ...................................................................................................... 85
チューナ記述に用いる拡張文字の変換規則 ..................................................................... 89
解説 ............................................................................................................................................. 90
9.1
パーシャルTSのD-VHSでの記録可否判断例....................................................................... 90
9.2
アナログ映像出力用コピー世代コントロール (CGMS-A).................................................. 91
9.2.1
CGMS-Aの定義................................................................................................................. 91
9.2.2
CGMS-A伝送方法 ............................................................................................................. 91
9.2.2.1
480iコンポジット方式アナログ出力 ......................................................................... 91
9.2.2.2
480iコンポーネント方式アナログ出力 ..................................................................... 91
9.2.2.3
480pコンポーネント方式アナログ出力 .................................................................... 92
9.2.2.4
720pコンポーネント方式アナログ出力 .................................................................... 92
9.2.2.5
1080iコンポーネント方式アナログ出力 ................................................................... 92
9.2.3
識別信号割り付け ............................................................................................................. 93
9.3
放送番組及びコンテンツ一意性の確保 ................................................................................ 95
9.4
SI情報の受信機における利用機能に関する制限事項 .......................................................... 95
9.5
MPEG-2 AAC方式の実装に係わる留意点........................................................................... 95
10 参考 A......................................................................................................................................... 97
10.1
ワンタッチボタン割り当て例............................................................................................... 97
-2-v-
ARIB TR-B14
10.1.1 remote_control_key_idの重複が起こらない場合の設定.................................................. 97
10.1.2 remote_control_key_idの重複が起こる場合の設定......................................................... 97
10.1.3 再スキャン時の動作.......................................................................................................... 98
10.1.4 ワンタッチボタン割り当て超過........................................................................................ 98
10.2
アップダウン選局方法例.................................................................................................... 100
10.3
ダイレクト選局方法例........................................................................................................ 101
10.3.1 地上デジタル受信機の選局手段...................................................................................... 101
10.3.2 枝番割り当て方法 ........................................................................................................... 101
10.3.3 枝番割り当て例 ............................................................................................................... 102
10.3.3.1
初期スキャン時における割り当て........................................................................... 102
10.3.3.2
再スキャン時における割り当て .............................................................................. 103
10.3.4 サービス重複時の動作 .................................................................................................... 103
11 参考 B CATVパススルー伝送方式におけるガイドライン ................................................... 105
11.1
はじめに ............................................................................................................................. 105
11.2
引用文書 ............................................................................................................................. 105
11.3
用語..................................................................................................................................... 106
11.4
パススルー方式の概要........................................................................................................ 108
11.5
パススルー方式に対応する受信機の動作指標 ................................................................... 111
11.5.1 搬送波の周波数 ............................................................................................................... 111
11.5.2 搬送波受信機入力レベル範囲 ......................................................................................... 112
11.5.3 妨害波抑圧レベル ........................................................................................................... 113
11.5.4 その他諸特性................................................................................................................... 113
11.5.5 受信機特性劣化要因について(参考)........................................................................... 115
11.5.5.1
CTB.......................................................................................................................... 115
11.5.5.2
位相雑音................................................................................................................... 117
11.5.5.3
伝送路性能について ................................................................................................ 117
11.5.6 再送信周波数について .................................................................................................... 119
11.5.7 受信機の選局に関する動作指針...................................................................................... 120
11.5.7.1
パススルー伝送信号を受信する受信機の初期スキャンについて ........................... 120
11.5.7.2
パススルー時のエンジニアリングサービス取得動作 ............................................. 120
11.5.7.3
パススルー時の周波数リスト・変更情報の受信機動作ガイドライン.................... 121
11.5.7.4
視聴者居住地域の設定............................................................................................. 122
11.5.7.5
パススルーされるネットワーク数について ............................................................ 122
11.6
CATV施設管理者からの告知方法 ...................................................................................... 123
-2-vi-
ARIB TR-B14
11.7
付録..................................................................................................................................... 124
11.7.1 解説-1 本ガイドラインのスコープと受信機での問題点................................................ 124
11.7.2 解説-2 VHF帯域の搬送波の扱いについて...................................................................... 125
12 参考 C 地上デジタルテレビジョン放送送信局設置検討で想定する受信システムモデル ... 126
12.1
まえがき ............................................................................................................................. 126
12.2
適用範囲 ............................................................................................................................. 126
12.3
送信条件最適化の計算手法 ................................................................................................ 126
12.3.1 受信可否の計算方法........................................................................................................ 127
12.3.2 想定する受信機の標準数値............................................................................................. 128
12.3.3 FFTウィンドウ位置の設定............................................................................................. 131
12.3.4 受信アンテナ設置条件など............................................................................................. 132
12.3.5 その他の特性................................................................................................................... 134
-2-vii-
ARIB TR-B14
1
はじめに
本編は地上デジタルテレビ受信機の機能仕様について記述する。地上デジタルテレビジョン
放送の放送事業者は本規定の受信機機能仕様が標準的なものであると想定して送出する。各機
能仕様項目に対する放送事業者の考える優先度合い(必須:A、オプション:B、運用しない:
-、項目のみ:空欄)を下表にまとめる。
規定されている機能を装備しなかったり、同等機能を別の手段で実現したり、また、仕様を
越える機能を装備することは各メーカーの商品企画であり、制限するものではない。しかし、
それにより不具合が生じた場合には、放送事業者が対応できない場合も想定される。
様々なサービス形態で提供される我が国の放送番組には、著作権や著作隣接権など、多様な
権利が包含されており、トータルシステムとしてコンテンツに関するこれらの権利を保護する
ことが良質な番組を提供し放送の健全なる発展と普及促進のために必要である。その意味で、
受信機においては、放送番組の一意性が確保されその意図どおりに提示されることが望ましい。
一意性の確保については本編 9.3 放送番組及びコンテンツ一意性の確保を参照のこと。
表 1-1
受信機機能の優先度合い
固定
優先度
受信機機能仕様書の目次
6
移動
携帯
優先度
優先度
(T.B.D )
ユーザーインタフェース要求事項
6.1
時刻管理
6.2
初期設定
A
A
A
A
A
B
B
B
A
A
A
B
A
A
A
B
A
B
B
B
―
A
A
A
B
A
B
B
-
B
6.2.1 初期スキャン
6.2.2 再スキャン
6.2.3 地上デジタル受信機設置時の手順
6.2.4 受信機の機能
6.2.5 ユーザー設定
6.2.5.1 アンテナ設定
6.2.5.2 接続されるテレビのアスペクト
レシオ
6.2.5.3 通信回線に関する設定
6.2.5.4 視聴者居住地域の設定
6.2.5.5 ダウンロード許諾設定
6.2.5.6 文字スーパーの表示選択
6.2.5.7 ユーザー設定情報のクリア機能
6.3
番組選局
6.3.1
6.3.2
選局方法
地上アナログテレビジョン放送と地
上デジタルテレビジョン放送の選択
6.3.3 移動体サービスにおける連続受信
-2-1-
コメント
ARIB TR-B14
移動
携帯
優先度
優先度
(T.B.D )
固定
優先度
受信機機能仕様書の目次
6.4
ES 切換
6.4.1 デフォルト ES
6.4.2 映像 ES の選択
6.4.3 音声 ES の選択
6.4.4 字幕・文字スーパーの選択
A
A
A
A
―
―
A
(A)
6.5
A
B
A
(A)
A
B
B
B
―
B
B
B
B
B
B
B
B
B
リモートコントローラー
6.6
EPG
6.6.1 3 種類の EPG 画面タイプのモデル化
6.6.2 EPG に関する規定及びガイドライン
6.6.3 番組表及び番組リスト
6.6.4 番組検索
6.6.5 番組情報表示
6.7 番組予約
6.7.1 予約登録
6.7.2 予約番組の確認
6.7.3 予約の実行
6.7.4 タイマー予約
6.8 限定受信サービス
6.8.1 TS 名表示機能
6.9 コンテンツ保護機能
6.10 データ放送サービスの受信
A
A
6.11.3
部分受信
6.11.4
緊急警報放送(EWS)受信
6.11.5
6.11.6
臨時サービス受信
イベントリレー受信
6.11.7
マルチビューテレビ放送の受信
携帯で EPG を装備する
場合は共通事項のみ A
―
A
映像、音声のみを受信す
る携帯受信機について
は、第三編第 4 部第 9 章
を参照
受信機要件
データ放送サービス処理の起動と
終了動作
6.10.3 双方向データ放送サービスの受信
6.10.4 字幕・文字スーパー受信
6.11 種々のテレビ放送形態への対応
階層間受信
移動体受信
携帯で字幕機能を搭載す
る場合は A
第五編参照
A
A
A*
A*
A*1
A
B
B
6.10.1
6.10.2
6.11.1
6.11.2
コメント
但し、データ放送につい
ては、第三編参照
A
A
(T.B.D)
A
―
―
B
(A)
A
(A)
―
―
B
―
-2-2-
A
本項の内容が明確化され
るまで T.B.D とする
固定受信機の簡易動画と
音声ハーフレートはオプ
ションとする。
電源オフ(スタンバイ)
時に TMCC が受信可能な
場合は A
録画を前提としたインタ
フェースを装備する場合
はA
ARIB TR-B14
固定
優先度
受信機機能仕様書の目次
6.11.8 ブックマークサービスの受信
6.11.8.1 ブックマーク記録サービスの
受信
コメント
A
(A)*4 NVRAM への記録を必須
ブックマークリストサービス
の受信
A
―*4
6.11.8.3 受信機アプリケーションでの
ブックマーク機能
6.12 メッセージ
B
(A)*4
とする
6.10.3 に対応した携帯の
場合は A
受信機アプリケーション
で実装の場合はオプショ
ン
6.10.3 に対応した携帯の
場合は A
A
A
A
A
A
A
A
A
B
A
A
A
A
A*
A
A
A*
(A)
A
A*
6.11.8.2
7
移動
携帯
優先度
優先度
(T.B.D )
ハードウェア・ソフトウェアの要求事項
7.1
7.2
7.3
7.4
フロントエンド
TS デコーダ
映像復号処理及び出力
音声復号処理及び出力
7.5 メモリ
7.5.1
RAM
7.5.2
NVRAM
7.6 文字フォント
7.6.1 データ放送サービス
7.6.2 EPG
7.7 受信機内蔵音
7.8 高速デジタルインタフェース
7.8.1 パーシャル TS の出力制限
携帯受信機の SBR 復号処
理はオプションとする。
携帯で EPG を装備する
場合は A
(A)
(A)*3 高速デジタルインタフェ
ースを装備する場合は A
パーシャル TS 出力の PSI/SI テーブ
ル運用仕様
7.8.3 IEEE1394 制御コマンド
(A)
(A)*3 高速デジタルインタフェ
(A)
(A) *3 高速デジタルインタフェ
7.8.4
(A)
7.8.2
IP インタフェース仕様
A
7.9 CA モジュールインタフェース
7.10 コピー制御
7.10.1 アナログ映像出力
ースを装備する場合は A
ースとしてシリアルイン
タフェースを装備する場
合は A
(A) *3 高速デジタルインタフェ
ースとして IP インタフェ
ースを装備する場合は A
第五編を参照
―
A
(A)
7.10.2
デジタル音声出力
(A)
(A)
7.10.3
高速デジタルインタフェース出力
(A)
(A)*3
7.10.4
デジタル映像出力
(A)
(A)
7.10.5
デジタル映像音声出力
(A)
(A)
A
B
7.11
ダウンロード
-2-3-
アナログ映像出力を装備
する場合には A
デジタル音声出力を装備
する場合は A
高速デジタルインタフェ
ースを装備する場合は A
デジタル映像出力を装備
する場合には A
デジタル映像音声出力を
装備する場合には A
ARIB TR-B14
固定
優先度
受信機機能仕様書の目次
7.11.1 周波数リパッキング
7.11.1.1 周波数リスト・変更情報のダウ
ンロードの概要
7.11.1.2 周波数リスト・変更情報の受信
ガイドライン
7.12 システムテスト
7.12.1 IC カードテスト
7.12.2 電話回線接続テスト
7.13
A
B
A
A*1
―
(A)
B
B
A
A*2
A
B
B
B
B
B
B
B
B
B
蓄積機能
7.14 その他
7.14.1 各種画面表示の優先順位
7.14.2 電源スタンバイ時の処理
7.14.3 リセットボタン
7.14.4 RGB アナログ端子
7.14.5 デジタル映像端子
7.14.6 デジタル映像音声出力端子
8 ANNEX
8.1 パーシャル TS 出力の PSI/SI 運用仕様
移動
携帯
優先度
優先度
(T.B.D )
コメント
モデムを装備する場合は
A
(A)
(A)*3 高速デジタルインタフェ
(A)*3 高速デジタルインタフェ
(A)*3 高速デジタルインタフェ
8.2
テーブル運用仕様
(A)
8.3
IP インタフェース運用仕様
(A)
ースを装備する場合は A
ースを装備する場合は A
ースとして IP インタフェ
ースを装備する場合は A
注)簡易動画の詳細規定は第三編参照
携帯優先度のA*は、データ放送サービスの受信機能を持つ携帯受信機ではAと解釈する
* 1)
自動車などの移動体に搭載することを主目的とした移動体用受信機では優先度合いをBとする。ただし、
双方向機能に対応しない受信機では双方向を利用する放送コンテンツが提示され、当該コンテンツによ
り通信機能が呼ばれたときに、適切な非対応メッセージを表示できる受信機機能を有すること。また、
カタログや取扱説明書で説明するなど、機能制限内容について使用者が理解できるようにすること。な
お、非対応メッセージを提示した後の受信機動作として、受信機は当該コンテンツの提示を継続するこ
とが望ましい。
なお、双方向通信機能を搭載している場合においても移動体受信環境ではその通信状態が不安定とな
る可能性があり、 その場合にも当該コンテンツの提示を容易に継続又は再開できることが望ましい。
*2) 自動車などの移動体に搭載することを主目的とした移動体用受信機では移動体からの電力供給が停止す
る場合がある。この場合は電源スタンバイ処理が困難になるので、カタログや取扱説明書で説明するな
ど、機能制限内容や対応方法について使用者が理解できるようにすること。
*3) 携帯受信機では、デジタルコピー制御記述子のcopy_control_typeが’10’の場合、「制約条件なしにコピ
ー可」以外のコンテンツについて高速デジタルインタフェースからのMPEG_TSの出力を行ってはいけ
ないことに留意すること。詳細は第八編第二部を参照。
*4) 携帯受信機では、第三編第4部「Cプロファイル放送ブックマーク」関連規定を参照のこと。
-2-4-
ARIB TR-B14
2
引用文書
本編はARIB STD-B21「デジタル放送用受信装置」を基に、ユーザーインタフェースの要求事
項やハードウェア・ソフトウェアの要求事項を定めたものである。
関連する標準規格は下記の通りである。
(1) 「デジタル放送用受信装置」標準規格
ARIB STD-B21
(2) 「地上デジタルテレビジョン放送の伝送方式」標準規格 ARIB STD-B31
(3) 「デジタル放送における映像符号化、音声符号化および多重化方式」標準規格
ARIB
STD-B32
(4) 「デジタル放送に使用する番組配列情報」標準規格 ARIB STD-B10
(5) 「デジタル放送におけるデータ放送符号化方式と伝送方式」標準規格 ARIB STD-B24
(6) 「デジタル放送におけるアクセス制御方式」標準規格 ARIB STD-B25
-2-5-
ARIB TR-B14
3
用語
本規定で用いる用語を以下のように定義する。
DIT
IEEE1394
SIT
remote_control_key_id
アップダウン選局
ダイレクト選局
パーシャル TS
ワンタッチ選局
商品企画
地上デジタルチューナー
チャンネル情報
枝番
VESA
DVI
DDWG
HDCP
Discontinuity Information Table:不連続情報テーブル。
パーシャル TS で出力されるストリームが不連続になる変
化点で挿入されるテーブルである。
IEEE Std 1394-1995 「 IEEE Standard for a High
Performance Serial Bus」で規格化された高速かつリアル
タイム転送に適したシリアル・バス・インタフェース。
Selection Information Table:選択情報テーブル。パーシャ
ル TS のストリーム情報、およびストリームで伝送されるサ
ービスとイベントに関する情報が記載される。
リモコンに装備されるワンタッチボタンに対して、放送事
業者の主たるサービスを割り付けるための識別値。NIT 中
に入れて送るワンタッチボタンのデフォルト値。
リモコンの UP/DOWN ボタンを用いてサービスをダイレク
ト選局に用いる 3 桁程度の番号の順に切り替える選局方法。
受信機でのチャンネル選択の 1 方法。受信機のリモコンの
数字キーを利用して、リモコンキー識別およびサービス識
別に関連づけられた 3 桁の十進数を直接指定することによ
りサービスを選択する選局方法。
パーシャルトランスポートストリーム。特別に選択された、
1 つあるいはいくつかの番組に関係しないトランスポート
パケットを MPEG のトランスポートパケットから取り除く
ことによって得られたビットストリーム。
受信機でのチャンネル選択の 1 方法。リモコンのボタン(ワ
ンタッチボタン)を押すことによりボタンに割り当てられ
たサービスをワンタッチで直接選択する選局方法。
搭載される機能や動作が受信機または商品に依存するもの
RF 信号の中から受信チャンネルの選局・復調、希望番組を
選択・デコードしてベースバンド信号を出力する機能をも
つ機器。STB、IRD との呼称もある。
選局後に表示する情報で、ダイレクト選局に用いる 3 桁番
号、枝番、TS 名、サービス名、ロゴなどを指す。
フリンジエリアで 3 桁番号が重複している場合、それぞれ
のサービスを区別するための 1 桁の番号。
Video Electronics Standards Association の略。
ディスプレイとディスプレイインタフェースの規格を策
定、推進する団体。
Digital Visual Interface の略
DDWG が規定するインタフェースの規格
Digital Display Working Group の略。
デジタルディスプレイのインタフェースの標準化を推進す
る業界団体。
High-bandwidth Digital Content Protection System の略
DVI や HDMI でデジタル映像信号やデジタル映像音声信号
の伝送で用いられる権利保護方式の規格。
-2-6-
ARIB TR-B14
HDMI
High-Definition Multimedia Interface の 略 。 HDMI
founder が規定するデジタルインタフェース規格であり、
HDMI Licensing, LLC(Limited Liability Company )が規
格やライセンス等を管理する。
DTCP
Digital Transmission Content Protection の略。
デジタルインタフェースにおける認証と暗号を用いたコン
テンツ伝送及び記録制御方式の規格。
DTLA
Digital Transmission Licensing Administrator の略。
DTCP の規格のライセンスを行なう会社。
コンテンツ保護を伴う無料 コンテンツの権利保護を目的とし、顧客管理を伴わず、放
番組
送波において安全にコンテンツ送信を行う無料番組。
SBR
Spectral Band Replication:AAC の低ビット帯域拡張技術
DLNA
Digital Living Network Alliance の略。
ホームネットワーク機器の実装ガイドラインを策定、推進
する団体。
16QAM
16 Quadrature Amplitude Modulation:振幅と位相の異な
る 16 種類の正弦波を切り替えて伝送することで、4ビット
の情報を伝送するデジタル変調方式。地上デジタルテレビ
ジョン放送では、振幅及び位相の基準は、SP により規定さ
れる。
64QAM
64 Quadrature Amplitude Modulation:振幅と位相の異な
る 64 種類の正弦波を切り替えて伝送することで、6ビット
の情報を伝送するデジタル変調方式。地上デジタルテレビ
ジョン放送では、振幅及び位相の基準は、SP により規定さ
れる。
AD 変換量子化雑音
アナログ信号をデジタル信号に変換(AD 変換)する際に、
量子化の粗さによって生じる雑音成分。
AtoD 干渉
アナログ放送信号からデジタル放送信号への干渉。
BER
Bit Error Rate:ビット誤り率。デジタル信号の誤りビット
数と伝送したビット数の比。
CN 比
Carrier 対 Noise 比。高周波信号の搬送波の電力と帯域内に
ある雑音の電力比。
DU 比
Desire 対 Undesire 比。高周波信号の希望波(Desire)の
電力と妨害波(Undesire)の電力比。
FFT
Fast Fourier Transform : 高速フーリエ変換。時間軸の信
号を周波数軸の成分に変換する演算方法。逆に周波数軸か
ら時間軸への変換が IFF T(Inverse FFT)。
FFT ウィンドウ
FFT 演算をするために時間軸の信号を取り込む一定期間の
処理時間幅。
OFDM
Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数
分割多重。マルチキャリア伝送方式の一種。
QPSK
Quaternary Phase Shift Keying:4 相位相変調。伝送する
4 値(00/01/10/11)を搬送波の 0 相、1/2π相、π相、3/2π
相に対応させる変調方式。
SFN
Single Frequency Network:単一周波数ネットワーク。中
継局の電波の周波数を親局の電波の周波数と同じにしたネ
ットワークで、電波の有効利用が可能。
-2-7-
ARIB TR-B14
SFN 難視
SP
SP 補間 LPF
ガードインターバル
クリップ雑音
固定雑音
所要 CN 比
所要 DU 比
振幅比例雑音
畳み込み符号
場所分散
バスタブ特性
ビタビ復号
フェージング
符号化率
マルチパス
八木アンテナ
Bluetooth
SFN に起因する遅延波によって放送信号が正常に受信でき
ない状況。
Scattered Pilot:QAM の基準位相と基準レベルを示すため
に挿入されるパイロット信号。
復調された SP 信号から、SP 間のデータキャリアの位相と
振幅の補正成分を推測するための補間処理を行うフィルタ
で、等価的に低域通過フィルタ(LPF:Low Pass Filter)
として扱われる。
IFFT(逆高速フーリエ変換)後の出力データのうち、時間的
に後ろ側から、指定された時間長のデータを有効シンボル
の前にそのまま付加したもの。アナログ放送におけるゴー
スト妨害のようなマルチパスの時間差による障害を解消す
ることができる。
信号の振幅が一定の大きさに制限(クリップ)されること
によって生ずる雑音成分
信号の大きさに拘わらず、熱雑音や都市雑音のように恒常
的に存在する雑音成分。
受信機が安定して信号を復調できる限界の受信 CN 比。
受信機が安定して信号を復調できる限界の受信 DU 比。
等価的に信号の大きさに比例するとみなされる雑音成分
で、AD 変換量子化雑音などが該当する。
連続するデジタルデータのビット列を一定幅で順次符号化
する誤り訂正符号。デジタルデータのランダムな誤りに対
して優れた訂正能力を発揮する。
受信点近傍の電界強度が正規分布することから、電界強度
の分布を場所的な分散として統計的に扱うこと。
OFDM の復調において、遅延波の遅延時間とガードインタ
ーバルの関係を示す特性の通称。OFDM の復調特性がガー
ドインターバルを越える遅延波によって劣化するが、その
特性を遅延波の遅延時間と所要 DU 比で示した時にバスタ
ブの形に似ていることから、そう呼ばれる。
畳み込み符号の復号法のひとつ。受信したデジタルデータ
列を観測して、最も正しいと推測されるデータ列を求める
ことで誤りを訂正する復号法。
受信する電波の強さが変動すること。原因としては、気象条
件の変化や受信条件の物理的な変動などが考えられる。
畳み込み符号化後のビット数に対する符号化前のビット数
の比。
受 信 ア ン テ ナ に 到 来 す る 電 波 が 、送 信 点 か ら 複 数 経 路
(multi-path)を通って到達すること。
地上テレビジョン放送の一般的な受信アンテナ。複数の導
波素子と反射素子を並行に配置して指向性を鋭くしたアン
テナ。八木-宇田アンテナとも呼ばれる。
Bluetooth SIG によって規格化された、携帯電話などのポ
ータブル機器向けの近距離無線通信技術。
-2-8-
ARIB TR-B14
4
前提システム
本仕様書に基づく受信機が受信する放送信号の規格・運用については、「地上デジタルテレビ
ジョン放送の伝送方式 標準規格
ARIB STD-B31」、「デジタル放送における映像符号化、音声
符号化及び多重化方式 標準規格ARIB STD-B32」および本運用規定・第七編を参照すること。ま
た、PSIにて送出されるシステム管理記述子により、「ARIB STD-B21 第13章 図13-1 放送/非
放送の識別フロー」に従い放送と定義される信号を選別できる機能を有すること。
-2-9-
ARIB TR-B14
5
受信機プロファイル
本項では、各受信機の商品形態の概念の定義を行う。
商品化を行う上でのカイドラインとするが定義をした機能の装備をしなかったり、同等機能
を別の手段で実現したり、また、定義を超える機能を装備する事は各メーカーの商品企画であ
り、制限するものではない。しかし、それにより不具合が生じた場合には、放送事業者が対応
できない場合も想定される。なお、期待される受信機能については運用概要4.3 受信機の種類
と期待される機能を参照されたい。
5.1
固定受信機(据え置き型テレビ、ポータブルテレビ、STBなど)
安定した電波を受信できる事を前提とする。
室内に常時設置して使用する事を前提とした受信機、あるいは設置場所を変えて使用する事
を前提とした受信機を指す。表示装置(ブラウン管、液晶、PDP等)の有り無しは問わない。
受信機の中では高機能の商品が想定されるが、商品企画的に機能を絞る事も有りうる。
5.2
移動受信機(カーテレビ、ポータブルテレビ、PDAなど)(T.B.D.)
5.3
携帯受信機(携帯端末など)
1セグメント専用受信機。
人が持ち歩く等、移動を伴い受信を行う受信機で、移動受信機よりも更に小型、軽量、省電
力が想定される。
小型、軽量、省電力が優先され、搭載される機能も限定された物になる。
-2-10-
ARIB TR-B14
6
ユーザーインタフェース要求事項
6.1
時刻管理
TOTで伝送される日本標準時 (JST = 協定世界時(UTC) + 9 ) 情報により現在の日本標準
時刻を取得することができるが、誤差は±500msである(ただし、うるう秒調整を実施する場合
は、うるう秒挿入前後の数分間、最大1.5秒程度JSTとのずれが発生し得る)。なお時刻表示をす
る際、TOTとは別の方法で日本標準時刻を取得できる場合は、そちらを用いてもかまわない。
サマータイムが実施された場合は、TOTのlocal_time_offset_descriptorを受信し、オフセッ
トの値を加算することにより、オフセットした時刻表示をすること。
(TOTのlocal_time_offset_descriptor 以外の時刻情報は日本標準時である。)
6.2
初期設定
視聴者が以下の初期設定を可能にする画面を有すること。これらの設定値はすべてNVRAM
に記憶すること。なお、本編第11章に関連記載がある。
6.2.1
初期スキャン
地上デジタルテレビジョン放送においては、送出マスター単位でnetwork_idが異なり、NIT
に他局の情報が記載されないことが想定される。従って、地上デジタルテレビジョン放送受信
機においては、受信地点における全受信可能チャンネルをサーチし、service_idに基づくサービ
スリスト(受信可能周波数テーブル)を作成する必要がある。なお、MFNにより同一network_id
で異なる物理チャンネルを受信可能な地域が想定されるが、その際には受信C/NまたはBERの
良好なチャンネルを「受信可能周波数テーブル」に記憶すること。
なお移動・携帯受信機の場合には、電波の受信状態が頻繁に変わることが想定されるため、
「受信可能周波数テーブル」を地域や受信状態などにより複数持つことや、物理チャンネルに
よって作成することなどが商品企画として考えられる。ただし、移動体及び携帯受信機におい
ては、データ蓄積方法については商品企画とする。
6.2.2
再スキャン
新規の開局や新中継局設置、受信機位置の移動等の場合に備え、ユーザーが再スキャンでき
る機能を装備すること。すでにユーザーが設定した情報を変更する場合、その旨通知すること。
なお移動・携帯受信機の場合、電波の状態が頻繁に変わるため自動スキャン機能を持つことが
想定されるが、そのスキャン時期やデータ蓄積方法などについては商品企画とする。
6.2.3
地上デジタル受信機設置時の手順
受信機設置時には以下のようにしてサービスリストを取得する。
(1) 始めにユーザーが視聴者居住地域を設定する。
(2) スキャン開始指示により、13ch から 62ch をサーチして、サービスリストを取得する。
-2-11-
ARIB TR-B14
(3) NIT 内には、remote_control_key_id を記載して、放送事業者が望むリモコンキー番号①~
⑫を TS 毎に割り当てる。これによって、TS 毎の代表的なサービスがリモコンキーに割り
付けられる。
(4) 同一 TS が検出された場合には、C/N や BER をチェックして優位なキャリアを選択する。
(5) 同一リモコンキー番号が検出された場合の受信機処理については、別途規定する。
以上の手順を図6-1のフローチャート例に示す。
設定開始
視聴者居住地域を
設定
受信
確認
開始
スキャン開始
BER取 得
周波数設定
N IT 取 得
照合
No
フロ ントエ ンド
ロ ック?
既 取 得 T S _ ID ?
Y es
No
Yes
No
Yes
BER改 善 ?
C/N O K?
No
Y es
サ ー ビ ス リス ト追 加
受信確認
周 波 数 UP
受信
確認
終了
No
最終周波数?
Yes
サ ー ビスリスト
提示
重複キー変更
地 域 コ ー ドな ど で ,重
複時の優先度を自動
的に設定 することもで
きる
終了
図 6-1
受信機設置時のサービスリストの取得方法例
-2-12-
サ ー ビス リスト変 更
ARIB TR-B14
6.2.4
受信機の機能
(1) リモコンの UP/DOWN ボタンは番組サービスの切り替えを想定する。
(2) 同じ放送局のアナログとデジタルのサービスを自動的に同じリモコンキーに割り当てるのは困難で
ある。地上アナログ、BS デジタル、CS デジタルなどへの切り替えボタンによって、ワンタッチボタンの
放送局割り当ても変わることを想定する。
(3) 地上アナログのチャンネル割り当ては、デジタルと別にスキャンする。
6.2.5
6.2.5.1
ユーザー設定
アンテナ設定
デジタル放送を受信するためのアンテナの方向調整時に、アンテナレベル値を表示して簡便
にアンテナ設置が可能であること。一例としてアンテナレベルの表示値は、入力キャリアのC/N
(dB、5.6MHz帯域)の2倍の値を概算換算値とする方法が考えられるが、表示値の絶対値につ
いてはメーカーの商品企画とする。
移動・携帯受信機の場合には、一例として受信状態に応じた「バー表示」とするが、表示方
法は商品企画とする。
6.2.5.2
接続されるテレビのアスペクトレシオ
固定受信機に関しては、4:3または16:9(ワイド)を設定する。
動作仕様については「ARIB STD-B21 第6章 6.1.2 映像信号出力の形式」を参照のこと。
移動・携帯受信機でテレビを接続する場合は商品企画とする。
6.2.5.3
通信回線に関する設定
通信回線に関する設定については、「第六編 7.4 望ましい受信機機能」を参照のこと
6.2.5.4
視聴者居住地域の設定
視聴者の居住地域を限定するため、以下の設定を行う。
(1) 地域識別コード
放送地域を識別するためのコードで、EPGの表示や3桁番号+枝番の決定などに用いられる。
したがって地域識別コードを変更する場合、EPG表示順や3桁番号+枝番の値が変わる可能性
があるので、変更後初期スキャンする必要がある。
地域識別コードの具体的な値は、「第七編 9.1.3 サービス識別」参照。
(2) 県域コード
対象地域記述子に対応した県域コードである。
データ放送サービスにおいて、視聴者の居住地域に応じたサービス(天気予報、選挙速報な
ど)を実現するのに用いられる。
県域コードの具体的な値については、「ARIB STD-B10 付録G」を参照。
-2-13-
ARIB TR-B14
(3) 地域符号
緊急情報信号(無線設備規則第9条の3第5号、無線局運用規則138条、郵政省告示昭60第405
号)に対応した地域符号である。
緊急警報放送(EWS)において使用する。
地域符号の具体的な値については、「ARIB STD-B10 付録D」を参照。
受信機の動作として、視聴者が(2)の県域コードの設定を行えば、受信機内部で当地域符号の
値を自動的に設定することが望ましい。
(4) 郵便番号(7 桁)
データ放送サービスにおいて、視聴者の居住地域に応じたサービス(天気予報、選挙速報な
ど)を実現するのに用いられる。また、双方向サービスにおいて、視聴者居住地域の最寄りの
アクセスポイントを特定するために用いられる。
6.2.5.5
ダウンロード許諾設定
ダウンロードによる受信機ソフトウェア更新や、周波数リスト・変更情報による受信機設定
の自動追従を、視聴者が許諾するかどうか設定する。その詳細については、第一編を参照のこ
と。デフォルト設定を“許諾する”とするか“許諾しない”とするかは、商品企画とする。な
お、本設定に関係なく周波数リスト・変更情報を含む全受信機共通データのダウンロードは行
い、周波数リスト・変更情報以外の全受信機共通データについてはダウンロード結果の反映を
行う。
6.2.5.6
文字スーパーの表示選択
文字スーパーには「受信時選択表示・記録再生時選択表示」のモードもある。(「第三編
2部
第
4 字幕・文字スーパー符号化の運用」を参照のこと。)このモードの場合、文字スーパー
はメインの映像・音声・データとは非同期であるため、初期設定で「表示する」「表示しない」
を選択できるようにすること。デフォルトモードは「表示する」。
6.2.5.7
ユーザー設定情報のクリア機能
地上デジタル受信機の譲渡や廃棄の際のために、以下に挙げるような受信機のNVRAMに保
持される、放送にて取り扱われる個人情報に関しては、必ず消去できるような初期化機能を持
つこと。
•
データ放送で使用される、事業者専用領域/事業者共通領域/事業者系列専用領域/事業
者専用放送通信共通領域/ブックマーク領域(注)/汎用ルート証明書領域/登録発呼領域
すべて。
(注)携帯受信機においては、C プロファイル放送ブックマーク領域を意味する。
-2-14-
ARIB TR-B14
詳細は「第三編 第 2 部 5.2 地上デジタルテレビジョン放送における MM サービスで共通に
用いる NVRAM の運用」
、
「第三編 第 4 部 7.2 C プロファイルにおける MM サービスで共
通に用いる NVRAM の運用」を参照のこと。
•
CAS で用いる EMM メール保存領域すべて。
詳細は「第五編 5.3 メモリ」参照のこと。
なお上記以外に、双方向接続設定情報(メールアドレス等)領域等の視聴者設定情報(「第六編
7.4.7.1視聴者設定情報の保護機能」参照)、および各社の固有領域など、視聴者が設定した個
人情報に関しては、情報を消去して出荷時の状態に戻す機能を持つこと。本機能はユーザーの
誤操作防止のため、操作メニューの比較的深い階層に配置するなど、不用意に誤動作させられ
ないようにすることが望ましい。
6.3
番組選局
番組選局の基本動作を下記に示すが、これ以外の選局方法を制限するものではなく、あくま
でメーカーの商品企画とする。
基本はワンタッチボタンによるワンタッチ選局とするが、視聴者の利便性を考慮して、チャ
ンネルアップダウン選局や10キーにより3桁の番号を直接指定することにより、当該チャンネル
を選局するダイレクト選局等を装備して、より良いユーザーインタフェースにすること。なお、
選局後のバナー表示などにより、選局したチャンネル情報(ダイレクト選局に用いる3桁番号、
枝番、TS名、サービス名、ロゴなど)を表示すること。なお、携帯受信機に関してはより簡単
な物理周波数チャンネル等による選局も考えられるので、具体的な選局方法としては商品企画
とする。また、携帯受信機においては、番組選局に時間がかかることが想定されるので、画音
が提示される前にL-EITを取得して番組名などを提示することが望ましい。
さらに、直近のPMTを記憶しておくことにより、画音の表示までの時間を早めることが望ま
しい。
なお、部分受信階層ではデフォルト携帯サービスのPMT_PIDは0x1FC8で一意に規定されて
いるため、携帯受信機ではこのPMT_PIDを直接取得することによる選局時間の短縮も有効であ
る。
選局動作はPSIに基づいて行われるものとするが、放送休止中など受信機が容易に判断可能な
場合には、その旨を伝えるメッセージを表示すること。
なお、放送休止中の定義については、「第七編 8.6 放送休止の扱い」を参照のこと。
6.3.1
選局方法
(1) ワンタッチ選局
•
remote_control_key_id により指定される service_id を選局する。
•
ラストモードを設定し選局後のチャンネル情報を表示する。
(2) チャンネル UP/DOWN ボタンによるアップダウン選局
• リモコンのチャンネル UP/DOWN ボタンにより、ダイレクト選局に用いる 3 桁番号順に
選局する。
-2-15-
ARIB TR-B14
• UP ボタンが押された場合には、3 桁番号の上側隣接サービスを選局する。ただし、現在
の 3 桁番号の値がサービスリスト最大値の場合には、最小値の番号を選局する。
• DOWN ボタンが押された場合には、3 桁番号の下側隣接サービスを選局する。ただし、現
在の 3 桁番号の値がサービスリスト最小値の場合には、最大値の番号を選局する。
• ラストモードを設定し選局後のチャンネル情報を表示する。
(3) ダイレクト選局
• 10 キーが押された場合には、3 桁入力待ち状態となる。
• 特定時間(5 秒程度)に 3 桁入力が完了しない場合には、通常モードに復帰し、現在のダ
イレクト選局に用いるチャンネル情報を表示する。
• 3 桁入力が完了したら、
「受信可能周波数テーブル」のサービスリストにそのチャンネルが
存在するか判定し、無ければ「このチャンネルは存在しません」のメッセージを表示す
る。メッセージ内容は表 6-3 参照のこと。
• チャンネルが存在する場合には選局処理を行い、ラストモードを設定し選局後のチャンネ
ル情報を表示する。
• 3 桁番号が重なっているフリンジエリアでの受信の場合は、重複しているサービスの選択
手段を装備すること。
6.3.2
地上アナログテレビジョン放送と地上デジタルテレビジョン放送の選択
内蔵テレビの場合にはサイマル放送の期間、上記に加え地上アナログ放送も受信する必要が
あり、地上アナログ、地上デジタルの選択手段を装備すること。
6.3.3
移動体の連続受信について
移動・携帯受信機において、同一地上ブロードキャスタのネットワークが複数受信できる場
合がある。エリア間を移動しながら受信する際には、系列のネットワークを継続して受信し、
視聴者に画音提示することが可能である。ただし、これを実現するには受信機の位置情報が必
要である。したがってこの機能の実装は商品企画とする。(「第四編 第5部 参考資料 PSI/SI
受信機機能ガイドライン
C. PSI/SI受信機機能ガイドライン
C.11.6 フリンジエリア」参
照)
6.4
ES切り替え
本項で規定する機能自体は必須とするが、実現手段は商品企画とする。
6.4.1
デフォルトES
受信機がサービスを選択した際、特に指定がない場合に複数ESの中から最初にデコードする
ES(デフォルトES)を選ぶ方法は、「第七編 5.1.3 デフォルトES」を参照のこと。
-2-16-
ARIB TR-B14
6.4.2
映像ESの選択
映像ESは複数送出される場合があり、これを選択出来るユーザーインタフェースを装備する
こと。チャンネル切り替え時にはデフォルトESを選択し、リモコンの映像ボタンで、サイクリ
ックに切り替えられることが望ましい。複数ESを同時デコードする機能については、表示方法
を含め商品企画とするが、同時デコード機能を有する受信機の場合には、映像ESの選択機能に
加え同時に表示するモードを選択するユーザーインタフェースを有すること。マルチビューテ
レビ運用の場合には、映像・音声・字幕等component_group_descriptorによりグループ化され
たESを、映像切り替えに連動して切り替えること。なお、マルチビューテレビ運用における映
像ES選択後のラスト設定は、記憶しないこと。
6.4.3
音声ESの選択
音声ESは複数送出される場合があり、これを選択出来るユーザーインタフェースを装備する
こと。チャンネル切り替え時にはデフォルトESを選択し、リモコンの音声ボタンで、主/副お
よび音声ESの選択がサイクリックに切り替えられることが望ましい。視聴者がメニュー上で音
声を選択するユーザーインタフェースでは、audio_component_descriptorの情報に従い、音声
情報を表示すること。
携帯受信機能を持つ受信機においては、コンポーネントタグ値が0x83~0x86の範囲の主/副
および音声ESの選択ができること。
6.4.4
字幕・文字スーパーの選択
字幕ESと文字スーパーESが、それぞれ最大1つずつ存在する場合がある。字幕ESについては、
字幕の表示なし、字幕ES内に存在する複数言語のうちの1つ、のいずれかを選択できること。
デフォルトは字幕の表示なしとする。リモコンの字幕ボタンで、サイクリックに切り替えられ
ることが望ましい。視聴者がメニュー上で字幕ESを選択するユーザーインタフェースでは、
data_content_descriptorのselector_byteに記述の情報に従い、
言語情報を表示すること。
なお、
文字スーパーの選択は初期設定メニューにより行うこととするが、通常送り側の指示により自
動表示される。また、字幕ESと文字スーパーESは、同時に表示する必要がある。
なお、部分受信階層では文字スーパーの運用が行われないため、携帯受信機で文字スーパー
に対応する必要はない。
6.5
リモートコントローラー
受信機の主な機能は、リモートコントローラー(以下リモコンと略す)の操作により制御可
能なことが望ましい。リモコンのボタンは、「ARIB STD-B21 第5章 5.2.17 リモコン及びチ
ャンネルアクセス (1)必要なボタン」の規定に加えて以下に示す機能を実現するための手段を
有するものとする。ここでは望ましいリモコンの推奨例を示すが、これ以外のボタンの搭載を
制限するものではない。ただし、携帯受信機については、「第三編 第4部 3.3ボタン(リモコ
ン)」を参照。
-2-17-
ARIB TR-B14
(1) 基本操作
•
受信機の電源 ON/OFF(スタンバイ)を行う電源ボタン。
•
カーソルを上下左右に移動させるためのボタン。
(矢印ボタン)
(ジョイスティック等でも可)
•
カーソルが位置する項目を選択項目として決定するためのボタン。
(決定ボタン)
(2) 選局
•
数字ボタン。
(10 キー)
•
チャンネルの UP/DOWN ボタン。
•
予めプリセットされた service_id を一発で選局可能なワンタッチボタン。
※1
(3) EPG 等の操作
•
番組表を表示するためのボタン。
(EPG ボタン)
•
システムメニューを表示するためのボタン。
(メニューボタン)
(4) データ放送サービス
「第三編 第2部 1.3.1
データ放送で用いるキー」を参照のこと。
データ放送で使用するボタンには次のようなものがある。
”d”ボタン、矢印ボタン、決定ボタン、10キー、カラーボタン、戻るボタン。
なお、カラーボタンについては、左から青、赤、緑、黄の順とし、各ボタンと対応付けて、
青、赤、緑、黄の文字を表示すること。
(5) その他
•
関連する映像を選択するためのボタン。(映像ボタン) ※2
•
音声 ES 及び二カ国語切り替え用ボタン。(音声ボタン)
•
字幕の ON/OFF 及び字幕言語切り替えボタン。(字幕ボタン)
※1
ワンタッチボタンについて
ワンタッチボタンに関しては、購入後に視聴者によるボタンの組換えが行える機能を有することが望ま
しい。
ワンタッチボタンと数字キーを共有化する場合には、図6-2リモコン例のように選局切替キーにより切り
替えられるようにすること。
※2 映像ボタンに関して
次の切り替え機能を兼用する。実装方法については商品企画とする。
a 複数テレビサービスの切り替え
視聴中のサービスを放送している放送事業者が同一TS内の別service_idで並行して行っているサービ
スとの間を、トグル操作で切り替える。
b 臨時サービスの切り替え
視聴中のサービスを放送している放送事業者が同一TS内で並行して行う臨時サービスとの間を、トグ
ル操作で切り替える。
c マルチビューテレビのメイン/サブ切り替え
視聴中のマルチビューサービスにおいて,コンポーネントグループ記述子によりグループ化されたコン
ポーネントをまとめて切り替える。
d 映像コンポーネントの切り替え
コンポーネントグループが規定されていない場合や階層伝送時において、視聴中のサービス内の映像コ
ンポーネントを切り替える。
-2-18-
ARIB TR-B14
リモコンの例 1
リモコンの例 2
(デジタルチューナーの場合)
(内蔵テレビの場合)
電源
電源
選局切替
選局切替
1
2
3
4
1
2
3
4
5
6
7
8
5
6
7
8
9
10
9
10
0
EPG
11
*
12
#
11
0
▲
▲
チャンネル
決定
チャンネル
決定
▼
▼
d
#
メニュー
EP G
メ ニュ ー
12
*
戻る
d
戻る
音多
音消
▲
音量
映像
青
音声
赤
字幕
緑
黄
映像
音声
▼
字幕
青
赤
緑
黄
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
地上アナログの
12 キー
図 6-2
リモコン例
-2-19-
ARIB TR-B14
6.6
EPG
SIを利用したEPGの機能(番組表表示、番組検索、番組予約など)やEPGユーザーインタフ
ェースなどは原則としてメーカーの商品企画である。しかし、視聴者への利便性およびSI制作
の指針を考慮して下記のようなEPGの表示例を示す。
6.6.1
6.6.1.1
3種類のEPG画面タイプのモデル化
3種類のEPG画面タイプの定義
地上デジタルテレビジョン放送用の受信機では、さまざまなタイプの受信機形態が想定され
る。そこで、それぞれの受信機形態に適したEPG画面を3つのタイプにモデル化し、放送事業
者は、それぞれのモデルEPG画面で表示されることを想定して番組情報を送出する。よって、
受信機はこれらのモデルを意識してEPGを設計する必要がある。ただし、あくまでもこれらは
“モデル”であり、実際に受信機に搭載されるEPG画面の詳細や機能については、商品企画と
する。3つのタイプの定義は以下のとおりとする。
(1) TYPE-H(High-Level)EPG 画面
固定設置を前提とした受信機において、視聴可能な全てのサービスの番組情報をチャンネル
サーチにより取得し(取得タイミングは電源OFF時等が考えられる)、受信機内のメモリに蓄
積し、サービス横断的で最も詳しい情報を表示することを想定した画面モデル(新聞一般紙ラ
ジオ/テレビ欄イメージの番組表など)。BSデジタル放送用受信機のEPGはこのタイプにあた
る。
(2) TYPE-M(Middle-Level)EPG 画面
車載受信機やPDAなど、移動受信を前提とした受信機において、現在受信中のTSに含まれる
サービスのうち、移動受信機をターゲットとしたサービスの番組情報のみを対象として、視聴
者操作タイミングで所望の番組情報をTS中から取得し表示することを想定した画面モデル(リ
スト形式の表示など)。番組単位の情報としては、ある程度詳しい情報の表示が可能。
(3) TYPE-L(Low-Level)EPG 画面
携帯端末など、部分受信階層の1セグメントのみを復調可能な受信機において、現在受信中
のTSに含まれるサービスのうち、部分受信機をターゲットとしたサービスの番組情報のみを対
象として、視聴者操作タイミングで所望の番組情報をTS中から取得し表示することを想定した
画面モデル(リスト形式の表示など)。番組単位の情報としては、番組名程度の表示のみが可
能。
表6-1にEPG画面タイプ毎の機能一覧例を示す。ただし、これらは放送事業者側が番組情報の
送出を行うにあたっての、EPG画面タイプ別に想定する機能モデルであるため、受信機のEPG
機能を拘束するものではない。
-2-20-
ARIB TR-B14
表 6-1
EPG 画面タイプ毎の機能モデル一覧例
EPG 画面タイプ
TYPE-H
EPG 画面
TYPE-M
EPG 画面
TYPE-L
EPG 画面
電源 OFF 時のチャンネルサーチによる SI 情報取得
○
×
×
SI 情報のメモリ蓄積
○
×
×
サービス横断的な「番組表」表示
「番組表」からの選択による「番組説明」の表示
○
○
×
-
×
-
○(40 文字)
-
-
機能
番組名(表示文字数目安)※2
放送日時
○
-
-
○(80 文字)
-
-
拡張記述
○
-
-
番組属性※1
○
-
-
○(40 文字)
○
○(20 文字)
○
○(10 文字)
○
○(40 文字)
○(40 文字)
○(40 文字)
○
○
○
番組記述(表示文字数目安)※2
現在番組名の「画面表示」
(表示文字数目安)※2
現在番組の「番組説明」の表示
番組名(表示文字数目安)※2
放送日時
番組記述(表示文字数目安)
※2
○(80 文字)
○(80 文字)
×
拡張記述
○
×
×
番組属性※1
○
○
×
「番組リスト」表示
(現在受信中の TS に含まれるサービスの番組のみ)
×
○
○
「番組リスト」表示番組数
-
「番組リスト」番組名(表示文字数目安)※2
「番組リスト」からの選択による「番組説明」の表示
番組名(表示文字数目安)※2
放送日時
-
-
-
-
2 番組以上
10 番組以下
20 文字
○
○(40 文字)
○
2 番組以上
10 番組以下
10 文字
○
○(40 文字)
○
番組記述(表示文字数目安)※2
-
○(80 文字)
×
×
拡張記述
-
×
番組属性※1
-
○
×
「番組表」「番組リスト」からの録画予約
○
×
×
「番組表」「番組リスト」からの視聴予約
○
×
×
ジャンル別検索機能
○
×
×
シリーズ予約機能
○
×
×
イベントリレー機能
信号(音声モード等)切り替え時のコンポーネント記述/言語
表示
サービス名一覧からのサービス選択
○
○
×
○
○
×
○
○
○
TS 名一覧からのサービス選択
○
×
×
EPG 画面へのロゴ表示
○
○(簡易ロゴ) ○(簡易ロゴ)
○・・・・当該機能があることを想定して放送事業者側が情報送出を行うもの
×・・・・当該機能がないことを想定して放送事業者側が情報送出を行うもの
※
1:番組属性とは、映像モード、音声モード、字幕の有無、限定受信の有無、コピー制御の有無、連動デー
タ放送の有無、データコンテント記述等を指す。
※
2:(表示文字数目安)として示されている文字数は最大表示全角文字数を指す。
-2-21-
ARIB TR-B14
6.6.1.2
受信機が取得すべきEPG情報
受信機形態別に、それぞれの受信機が取得すべきEPG情報について、表6-2に示す。
表 6-2
固定受信機
移動受信機
携帯受信機
受信機形態別の取得すべき EPG 情報
受信機形態例
据え置き型
室内ポータブル型
車載型
PDA
携帯端末
(1 セグメント受信)
H-EIT
M-EIT
L-EIT
必要
オプション
オプション
T.B.D.
T.B.D.
T.B.D.
なし
なし
必要
番組情報は、具体的にはEITというSIテーブルにより放送される。このEITは、地上デジタル
テレビジョン放送では、「H-EIT」「M-EIT」「L-EIT」という3つの種類のテーブルに分けて
放送され、この3種類のEITはそれぞれ表6-1に示すような、「TYPE-H EPG画面」「TYPE-M
EPG画面」「TYPE-L EPG画面」に対応した情報内容が送出される。つまり、それぞれの画面
タイプの特徴を強く意識した形で3種類のEITが定義されている。
例えば、L-EITは、部分受信機で受信可能なサービスの番組情報に対してのみ送出され、共
通運用SI(送出必須のSI)としては、2番組(現在および次番組)しか放送されない(個別運用
SIとして事業者の判断により3番組以上送出することは可能である)。また、L-EIT内には、
「TYPE-L EPG画面」のみで表示することを前提としているため、番組名と放送時間くらいし
か含まれない(番組記述、番組属性やジャンル情報等は含まれない)。これにより、部分受信
機は、L-EITを取得するだけで、「TYPE-L EPG画面」を表示することができる。
一方、固定型受信機は、H-EITにより送られている8日分(TVサービスの場合)の番組情報
(固定受信機をターゲットとしたサービスの番組情報)を「TYPE-H EPG画面」に表示するが、
「部分受信機をターゲットとしたサービス」も受信(サービス選択)可能であり、そのサービ
スの番組情報(L-EITにより送出)を「TYPE-H EPG画面」に横並びで表示した場合、他のサ
ービスに比べて番組数や情報内容だけが極端に少なくなり、視聴者に混乱を与えることになる。
そこで、L-EITを元に表示する画面とH-EITを元に表示する画面を別々にモデル想定して定
義している。
サービス自体についても固定受信機をターゲットとしているものと部分受信機をターゲット
としているものとでは画像フォーマットや表示形態等がかなり異なるため、視聴者への混乱を
避けるために、それらのサービスへのナビゲーション画面も異なる形態で表示することを想定
する必要があると判断した。
結局、「TYPE-H EPG画面」はH-EITのみを情報源として表示し、「TYPE-M EPG画面」
はM-EITのみを情報源として表示し、「TYPE-L EPG画面」はL-EITのみを情報源として表示
することを想定する。
-2-22-
ARIB TR-B14
表6-2で固定型受信機においてEPG取得情報が「必要」、または「オプション」となっている
のは、H-EITとM-EITとL-EITの3種類のEITを全て取得した場合、何らかの方法でEPG画面内
に表示する必要がある、ということを表現しているに過ぎず、それぞれの特性の異なるEITに
含まれる情報をどう表示するかは受信機設計に委ねられている。よって例えば、固定型受信機
が「TYPE-H EPG画面」のみを搭載し、情報のボリュームが全く異なる3種類のサービスの番
組情報を、横並びに表示することを決して禁止しているわけではない。
ただし、注意しなければならないのは、例えば部分受信機をターゲットとしている或るサー
ビスについて、固定受信機上の「TYPE-H EPG画面」にも表示させたいと放送事業者が判断し
た場合には、L-EITに加えて、そのサービスに対するH-EITも任意で送出できる(個別運用SI)。
つまり、同一サービスに対して、複数種類のEITが送られることがある。そのH-EITは、あく
までも「TYPE-H EPG画面」に表示することを前提としているため、送出スパンや番組情報内
容は、固定受信機をターゲットとするサービスと同じボリュームで送られる。その場合には
「TYPE-H EPG画面」と「TYPE-L EPG画面」を別画面としている受信機は、それぞれの画面
の体裁は整うが、同一の番組が複数種類の画面に表示されることになる。また、「TYPE-H EPG
画面」と「TYPE-L EPG画面」を一つの画面で表現している受信機は、「L-EITのみしか送ら
れていないサービスはL-EITを元に表示し、H-EITとL-EITの両方が送られているサービスは
H-EITを元に表示する」などの判断が必要となる。
EITの送出運用については、本書第四編を参照。
-2-23-
ARIB TR-B14
6.6.2
6.6.2.1
EPGに関する規定およびガイドライン
EPG画面タイプ共通の制約事項
(1) SI テーブル送出異常による番組選択動作への支障を回避すること。たとえ SI 情報が正常に
送られないことがあっても、PSI 情報によりチャンネル選択/表示動作は確実に行えること。
(2) メディアタイプ(テレビジョン/データ放送/部分受信番組)を横断して番組を表示するよ
うな場合、そのメディアタイプを識別できるようにすること。
(3) EPG 画面表示方法には、例えば、映像を縮小して表示する方法や映像に EPG 画面をαブレ
ンドして被せるなどの方法がある。データ放送サービスの場合は、EPG 画面表示時、データ
放送サービス画面を違和感の無い範囲で中断してしまうことがあっても構わない。
(4) SI 情報による EPG 画面表示中であっても、選局しているサービスにて文字スーパーが放送
された場合は、それに追従し表示することが望ましい。
(5) コンポーネント記述子および音声コンポーネント記述子内の text_char 領域が省略された場
合のデフォルト文字列は各々「映像」
、「音声」とする。ただし、デュアルモノの場合は「第 1
音声 CR(改行コード)第 2 音声」とする。
6.6.2.2
TYPE-H EPG画面を搭載した受信機
(1) 放送事業者の横断的なチャンネル一覧表示や番組表示は、画面中の最も目立つと思われる位
置に、現在選択(受信)中のチャンネルを表示することが望ましい。
(2) できる限りサービスロゴを EPG 画面上に表示することが望ましい。また表示する場合は、
保持しているロゴデータを基に大きさ(縦/横のドット数)を変更して表示しても良いが、
デザインを極力変化させず、縦横比は変化しないことが望ましい。また色も忠実に表示する
ことが望ましい。
ただし、サービスロゴに使用できる共通固定色には透明色(α値=0)および半透明色(α値
=128)が含まれているが、これらの色を使用したサービスロゴを受信機 EPG 上で表示する
場合には、以下のように処理することを許容する。
•
透明色 :非描画色として処理する。即ち、透明色を指定されたピクセルに対しては描画
を行わない。背景の EPG の OSD が透けて見えることになる。
•
半透明色:不透明処理として処理する。即ち、半透明色(α値=128)を指定されたピク
セルに対してはα=255 と見なして描画を行う。
-2-24-
ARIB TR-B14
(3) EPG を 8 ビット CLUT インデックスカラーの字幕プレーンに表示する場合、「第三編 第 2
部 1.2 提示機能」に記載されているように、受信機依存色 32 色と共通固定色 128 色を使用
すること。受信機依存色 32 色の割り当てはメーカーの自由である。なお、文字図形プレーン
は共通固定色が 17 色と少なくロゴを正しく表現できないため、それ単独では EPG の表示プ
レーンとして用いてはならない。
(4) 現在受信中の TS に含まれるサービス以外のサービスに関する番組情報は、当該 TS 受信中
には取得できないため、電源 OFF 時等にチャンネルサーチを行って取得/蓄積することにな
る。よって、蓄積した時刻と現在時刻との差異によって EPG に古い情報を表示してしまうこ
とがあり得る。受信機の取り扱い説明書などに、例えば、「番組が予告なく変更され、EPG の
内容と実際の放送が異なることがあります」のようなことを明記しておくことが望ましい。
(5) EPG にて、現在受信中の TS に含まれるサービス以外のサービスに関する番組情報を視聴者
が参照しようとしたとき、過去に蓄積された情報を表示するか、蓄積されていない場合はそ
の旨を表示する。さらに、視聴者が、番組情報を取得しようとした場合に限り、受信 TS を切
り替える。ただし、番組視聴中に誤って受信中の TS を切り替えてしまわないように、番組情
報取得機能はリモコン上や EPG 画面上で不用意に押されるような位置に配置しないよう配慮
すること。
(6) 電源 ON 中に受信可能な全てのサービスに関する最新の番組情報を取得するために、チャン
ネルサーチを行う機能を持つことが望ましい。ただし、その機能の実行にあたっては、全チ
ャンネルサーチを行わなければならないため、最新情報への更新には相当の時間がかかるこ
とを視聴者に喚起する必要があるとともに,その機能が不用意に実行されないよう配置に配
慮すること。また、全チャンネルサーチ中は、映像/音声は中断してもやむを得ない。
-2-25-
ARIB TR-B14
6.6.3
番組表および番組リスト
(1) SI で送られる全番組の表示が可能なこと。つまり、SI が取得できているにも関わらず、特定
の事業者や特定のサービスの情報が表示されないことがあってはならない。ただし、データ
放送サービスなど受信対応していない番組についてはその限りではない。
(2) 短尺番組であっても、その番組の存在を何らかの形で必ず表示すること。
(3) 長尺番組や 24 時を跨ぐ番組があった場合、放送時間中のどの時間帯が EPG 表示されていて
も、その番組の存在が分かること。
(4) 番組表を新聞一般紙ラジオ/テレビ欄イメージで表示する場合、新聞同様のフォーマット(全
角 10 文字/行)に合わせて表示することが望ましい。
(5) 番組名(番組タイトル+番組サブタイトル)は、長時間番組では 40 文字の表示をすること。
表示上の限界等により 20 文字(30 分以下の番組については 20 文字以下)で切られる場合も
許容する。
(6) EIT 内に情報が存在する場合には、番組の属性表示が行えることが望ましい。ここで属性と
は SI で送られる、映像モード、音声モード、付加データの有無、字幕の有無などである。
(7) 番組情報に更新があった時は、番組表にはできる限り早く正確な情報を表示することが望ま
しい。
(8) 番組表でのチャンネルスクロールは、ループスクロールが望ましい。
(9) データ放送番組を番組表で表示する場合は、以下の点に留意する。
•
データ放送番組表を TV 放送の番組表と混在させるか、データ放送番組専用の番組表を備
えるかは、商品企画とする。
•
データ付加番組において、関連データサービスがあることを番組表に示すこと。
•
CA の対象となっているデータ番組、ローカルコンテンツが存在する場合は、その旨番組
表に表示すること。
(10) 番組表は、service_id に含まれる「地域識別」を使って、設定した居住地域のサービスを優
先して提示し、居住地域以外からのサービスが受信(越境受信)できる場合は、そのあとに
受信 C/N または BER の良好な順に提示することが望ましい。提示にあたっては、service_id
の「サービス種別」、「地域事業者識別」、「サービス番号」順にソートすることが望ましい。
この場合、ダイレクト選局に用いる 3 桁番号順とならないことに留意すること。
また、関東・中京・近畿地区の NHK 総合の提示に当たっては、関東の茨城、中京・近畿の全
地域において、県域総合の提示を優先するが、当該地域の NHK 総合が受信されない場合は、
受信 C/N または BER の良好な他の地域の NHK 総合を地域内として扱い提示することが望ま
しい。再スキャンや周波数リパッキング情報により、当該地域の NHK 総合が受信できるよう
になったら当該 NHK 総合が地域内として優先提示され、他の地域の NHK 総合は地域外とし
て提示されることが望ましい。
なお、県複フラグが異なる同一の地域識別、地域事業者識別を有する複数の TS が受信された
-2-26-
ARIB TR-B14
場合は、受信 C/N または BER の良好なサービスを優先し、他は居住地域のサービスの後に提
示することが望ましい。
6.6.4
番組検索
content_descriptorのcontent_nibble_1(大分類)、content_nibble_2(中分類)を用いて伝
送される番組ジャンルによって、番組を検索する機能を持つことが望ましい。この時、大分類
だけの情報でも番組検索ができること。
6.6.5
番組情報表示
(1) 放送事業者側での番組詳細情報の表示レイアウト設計において、受信機でどのように表示さ
れるのかのガイドラインが必要になる。受信機において番組詳細情報を表示する場合の 1 行
の文字数を全角で 20 文字をガイドラインとする。
※上記値は、HD 時の文字図形解像度(960*540)において、24 ドットフォントを用いた時
に水平方向 480 ドットの領域(水平幅の半分)に相当する。
(2) 現在視聴中の番組詳細情報の表示が容易にできることが望ましい。
6.7
番組予約
6.7.1
予約登録
(1) 予約番組が複数の ES を持つ場合は、予約時に選択できる。
(2) 予約番組が字幕サービスを持つ場合には、予約時に選択できる。
(3) コピーできない番組では、その旨を表示する。
(4) 予約する番組が有料(free_CA_mode=1)の場合、視聴可能か予約登録時に確認する。ただし、
地上デジタルテレビジョン放送開始当初に非運用とされている PPV 番組が将来運用された場
合、PPV 非対応受信機はその番組の予約登録時に非対応であることを表示すること。
(5) 予約番組が無料(free_CA_mode=0)の場合、予約可能とみなす。ただし、コンテンツ保護
を伴う無料番組の場合は、番組視聴のために IC カードの装着が必要であるため、予約時にお
いても IC カード装着の有無を検出し、有効な IC カードが装着されていない場合(カード
未装着、または無効な IC カードが装着されている場合)には、有効な IC カードの装着を促
すメッセージなどを表示することが望ましい。
詳細については、第五編 5.8 コンテンツ保護を伴う無料番組、および有料番組の予約を参照
のこと。
-2-27-
ARIB TR-B14
6.7.2
予約番組の確認
(1) 予約登録された番組を確認するユーザーインタフェースを持つ。
(2) 予約番組一覧表示機能を有することが望ましい。
(3) 番組の予約登録の取り消しが可能である。
6.7.3
予約の実行
(1) 予約の動作は、
予約番組が送出される TS における EIT[p/f](actual)に従い実行する。
ただし、
番組の開始・終了時間は、TOT に対して 4 秒程度遅延する可能性があるので、予約実行の際
にはそれを考慮すること。EPG 予約で放送局を越えての連続予約を行なう場合、番組切り替
わりで予約が一部重なる可能性がある。どちらを優先するかは商品企画だが、その旨を表示
してユーザーの選択に任せることが望ましい。
(「第四編 第 1 部 16 時間情報の運用」およ
び「第七編 7.6
伝送遅延量」を参照)
(2) 予約が終了した番組の予約登録は自動的に削除する。
(3) 予約登録番組の時間変更
「第四編
第 2 部 19.5
イベント編成変更送出ガイドライン」参照。
• 番組開始時間の遅延変更(イベント繰り下げ)に伴った予約実行の追随は受信機商品企画
である。追随するモード、しないモードを設けても構わない。当初の番組開始予定時刻か
ら、3 時間たっても確定したイベント情報を受信できない場合は、イベントが中止された
ものと見なし、追随しなくても良い。
• 番組の開始時刻が一度送出された時刻より前倒しになった場合(イベント繰り上げ)の追
随は受信機商品企画である。当初の番組開始予定時刻の 1 時間 30 秒前時点でのイベント
情報に基づき動作すれば良く、それ以降に確定した繰り上げには追随しなくても良い。ま
た、繰り上げ時刻が 1 時間を超えるイベントについては、追随しなくても良い。
• 時間変更による event_id の変更はない。
(チャンネル内でユニークとする)
• 時刻表示は分単位の分解能で処理する。
• 予約登録番組の編成変更などによる番組中止(event_id の消失)もある。
6.7.4
タイマー予約
スポーツ中継が雨天中止となった際などの、いわゆる雨傘番組を予約対象とする場合は、例
えばアナログVTRのようにチャンネル番号と録画時刻による制御など、EITによらない録画制
御機能を搭載する方法がある。
-2-28-
ARIB TR-B14
6.8
限定受信サービス
限定受信サービスの対応については「第五編 5 受信機への要求仕様」を参照のこと。
6.8.1
TS名表示機能
EMMを送出するTSを確認するために、現在視聴しているサービスのTS名10文字を表示する
機能を装備すること。ただしEPGや番組詳細情報などの表示機能と共用してもよい。
6.9
コンテンツ保護機能
コンテンツ保護機能への対応については、
「第八編 第1部 5 受信機に対する機能要件」およ
び「第八編 第2部 5 1セグメント受信機に対する機能要件」を参照のこと。
6.10
データ放送サービスの受信
データ放送サービスの受信への対応については、以下の記載に従うこと。なお、携帯受信機
のうち、映像、音声のみを受信する受信機が備えるべき機能については「第三編 第4部 9
映
像、音声のみを受信するCプロファイル受信機が備えるべき機能」を参照のこと。
6.10.1
受信機要件
(1) 固定受信機
「第三編 第2部 1
基本受信機がデータ放送サービス受信のために備えるべき機能」に記載
される以下の機能・仕様を満たすこと。
・1.2 項
:提示機能
・1.3 項
:リモコン
・1.4 項
:受信機の装備すべきメモリ
(2) 移動受信機(T.B.D)
(3) 携帯受信機
「第三編 第4部 3
映像、音声及びマルチメディアデータを受信する基本受信機の備えるべ
き機能」に記載される以下の機能・仕様を満たすこと。
6.10.2
・3.2 項
:提示機能
・3.3 項
:ボタン(リモコン)
・3.4 項
:受信機の装備すべきメモリ
データ放送サービス処理の起動と終了動作
(1)
固定受信機:「第三編 第2部 2.3.6 関連する受信機動作」を参照のこと。
(2)
移動受信機:(T.B.D)
(3)
携帯受信機:「第三編 第4部 4.1.5 関連する受信機動作」を参照のこと。
6.10.3
双方向データ放送サービスの受信
双方向データ放送サービスの受信に対応する場合は、第六編を参照のこと。
-2-29-
ARIB TR-B14
6.10.4
(1)
字幕・文字スーパーの受信
固定受信機
「第三編 第2部 4 字幕・文字スーパー符号化の運用」の下記を参照のこと。
・4.3 項
:映像の解像度と字幕・文字スーパーの表示形式
・4.4 項
:字幕・文字スーパーで用いる文字
・4.5 項
:字幕・文字スーパーで用いる制御符号
・4.6 項
:DRCS の運用
・4.7 項
:初期化動作の運用
・4.8 項
:字幕・文字スーパーで用いるモノメディア
・4.9 項
:望ましい受信機動作
(2)
移動受信機(T.B.D)
(3)
携帯受信機
「第三編 第4部 6 字幕符号化の運用」を参照のこと。
6.11
種々のテレビ放送形態への対応
6.11.1
階層間受信
本技術資料「第七編 8.1 階層伝送」を参照のこと。
・受信に必要な機能
(1)
複数変調方式の復調
(2)
伝送される全ての階層の映像、音声のデコード。異なる階層にある映像を同時に出力する
機能については商品企画とする。
(部分受信用階層のウィンドウ表示等)
(3)
1 つのサービスを構成するコンポーネント群は基本的に同一階層に存在するが、音声やデ
ータ放送等のコンポーネントについては、変調方式がより強い階層で送ることがあるため、
異なる階層で伝送するものも同時に提示できること。
6.11.2
移動体受信(T.B.D.)
6.11.3
部分受信
受信機での提示については、放送事業者の想定から逸脱しない範囲において商品企画とする。
(1) 16QAM、QPSK の復調が可能なこと。
(2) 簡易動画のデコードと音声ハーフレートについては、固定受信機ではオプションとする。
(3) 携帯受信機では、テレビジョン放送については制限されているが、データ放送の範囲内で
簡易動画を用いた動画+音声の放送については受信できることとする。
-2-30-
ARIB TR-B14
6.11.4
緊急警報放送(EWS)受信
「第七編 7.9 緊急警報放送(EWS)の運用」を参照のこと。
固定受信機については、以下(1)~(4)の動作を行うこと。
(1) TMCC の緊急警報放送用起動フラグが 0 から 1 になった後、受信 TS の PMT にある記述
子領域 1 の緊急情報記述子を監視する。
(2) 緊急情報記述子の start_end_flag=1 で area_code が受信機に設定されている地域符号に該
当していれば緊急情報記述子に記述されているサービスを選局し受信する。
(3) TMCC の緊急警報放送用起動フラグが 1 の期間 PMT の監視を継続する。
(4) TMCC の緊急警報放送用起動フラグが 0 になった時点もしくは、PMT の緊急情報記述子
が削除された時点で緊急警報放送の終了とする。ただし、第七編「7.9.4 緊急情報記述子の
記載事項変更」の運用により、緊急警報放送が再開される可能性があるので、緊急警報放送
終了時から最低 90 秒間は緊急警報放送(EWS)の受信処理を継続してから終了し、起動前の
状態に戻る。
(EWS 受信のサービスはラストメモリしない) また、緊急警報放送(EWS)受
信中にサービスが切り替えられた場合、緊急警報放送(EWS)受信処理は終了するが、TMCC
の緊急警報放送用起動フラグが 0 から 1 になった場合は、緊急警報放送(EWS)受信処理を開
始する。
-
緊急情報記述子の start_end_flag=0 の場合は、テスト放送であるため処理しないこと。
-
電源オフ(スタンバイ)時に TMCC が受信できない受信機の場合には、電源オン後 TMCC
の緊急警報放送用起動フラグが 1 の場合も受信 TS の PMT にある記述子領域 1 の緊急情報
記述子を監視し、緊急警報放送(EWS)受信処理を開始する。
-
電源オフ(スタンバイ)時に TMCC が受信可能な受信機の場合には、電源オフ(スタン
バイ)時にも、上記の緊急警報放送(EWS)の受信処理を行う。
-
緊急警報放送受信処理中に該当する PMT がなくなった場合は、緊急警報放送受信処理を
終了してかまわない。
携帯受信機については、受信機に設定されている地域符号と実際の所在地が異なる場合が考
えられるため、上記固定受信機動作(2)にてarea_codeにかかわらず起動動作を行うこと。ただ
し、他の手段により受信地域が特定できる場合はこの限りでない。その他は上記固定受信機動
作と同様の動作を原則とするが、緊急警報放送(EWS)受信処理の代替手段として携帯受信機を
点滅させるなど、視聴者への警告動作を行うことも有効である。
緊急情報記述子変更と受信機動作については図6-3を参照のこと。
-2-31-
ARIB TR-B14
t1
t2
t3
EWSサービス1
[送出運用]
t4
EWSサービス2
PMT送出中
対象地域
パターンA
PMT
緊急情報記述子
緊急情報
記述子
なし
対象地域
パターンB
ON
TMCC
緊急警報放送用
起動フラグ
T1
(<90)
OFF
[EWS対応受信機動作]
(参考)
起動
対象地域パターンA,Bの
両方に該当する受信機
スタンバイ
/携帯受信機
対象地域パターンBのみ
に該当する受信機
対象地域パターンAのみ
に該当する受信機
T2
起動
T2
スタンバイ
起動
スタンバイ
T2
T1 : 1秒以上かつ4 OFDM Frame以上
T2 : 90秒以上
図 6-3
6.11.5
緊急情報記述子変更と受信機動作例
臨時サービス受信
「第七編 8.3 臨時サービス」を参照のこと。
(1) 臨時サービスの判断
・ 臨時サービスは NIT 上で service_type が臨時サービス(0xA1,0xA3)として記載される。
・ 臨時サービスの開始は PAT に臨時サービスの service_id があらわれることにより認識する。
(2) サービス開始の通知
臨時サービスが開始されたことは、番組内のスーパー、アナウンス等によって視聴者に知らさ
れる。
(3) 臨時サービスの切り替え
・ 臨時サービス放送中には通常の選局ができること。加えて、映像ボタンによる選局も考え
られる。臨時サービスが放送されていないときには,スキップする。臨時サービス実施中の
切り替えをチャンネル UP/DOWN で行った場合、ダイレクト選局に用いる 3 桁番号の順に
切り替わる。従って、011、012(臨)、013(臨)の時、013(臨)から他事業者の 021 にアップし、
その後ダウンすると 013(臨)に戻る。
・ サービスが切り替わった時にはチャンネル情報を表示する。
(4) EPG 表示
商品企画とするが、
臨時サービスの SI が送出されている場合は、
表示することが望ましい。
(5) 臨時サービスの終了
臨時サービスの service_id が PAT から無くなったら、臨時サービスが含まれる同一 TS、
同一サービスタイプのいずれかの定常サービスの service_id に戻る。
(6) 録画予約
イベントリレーによる録画の継続以外は、臨時サービスの予約録画はできない。
-2-32-
ARIB TR-B14
6.11.6
イベントリレー受信
「第七編 8.5 イベントリレー」を参照のこと。
(1) サービス概要
・ 高校野球中継が延伸した時のように、番組(イベント)を異なる service_id で継続して放
送する場合、あるいは、生放送が定時に終了できない場合に service_id の異なる臨時サー
ビスで元の放送の延伸サービスとして継続させることがある。これらの場合、元の番組が異
なる service_id にて継続されることを視聴者に知らせたり、元のイベントから異なるサー
ビスのイベントへリレーして録画したりすることが、SI を利用して可能になる。
・ また、同一 service_id でのイベントリレーも可能とする。このとき、シームレスな切り替
えを保証するものではない。
(2) サービスの判断
選局中のイベントの EIT[p/f]に event_group_descriptor が配置され、かつその group_type
がイベントリレータイプであれば、現在のイベントが他のサービスのイベントにリレーされる
と判断する。現在、選局中のイベントが終了すると event_group_descriptor に記載されるリ
レー先イベントに録画を自動的に切り替える。ここで、リレー先イベントは選局中のイベント
が属する TS とは異なることもある。
(3) 視聴者への告知とイベント切り替え
原則、イベントリレー放送が行われることは、放送番組内のスーパーやアナウンスなどによ
って視聴者に告知される。番組(イベント)視聴においてリレーされるイベントへの切り替え
は、告知により番組が継続されることを認知した視聴者の操作によって行われる。
(4) 録画
イベントリレーが設定されているイベントが予約されており、その予約が実行されている場
合、当該イベントの終了と共に自動的にリレー先イベントに切り替えて予約動作を継続するの
が望ましい。ただし、臨時サービスの場合、PMT_PID が PAT から消えたことを用いてイベ
ントリレー終了と判断し、録画もこれに合わせて終了する。
6.11.7
マルチビューテレビ放送の受信
「第七編 8.4 マルチビューテレビ」を参照のこと。
(1) 1 service_id/複数 ES 方式で運用され、複数の SDTV のうち、1 つがメインサービス、他が
サブサービスとして運用に明確な違いがある。
(2) マルチビューテレビ(MVTV)の受信時は必ずメインサービスから提示する。
PMT に記載されるメインサービスの PID はデフォルト ES とする。
メインとサブの関係は component_group_descriptor で指定される。
MVTV のイベントが終了したら、次イベントのデフォルトの映像、音声に移行する。
(3) サービス開始はスーパー/アナウンス等により視聴者に知らされる。チャンネル切り替えは、
リモコンの映像ボタン(または同等の機能)によって視聴者が手動で行う。開始より数秒間な
-2-33-
ARIB TR-B14
ど、component_group_descriptor が取得できない場合は、グループとしての切り替えがで
きず、映像/音声コンポーネントが別々に切り替えられる。
(4) MVTV の各コンポーネントの属性は同一とする。コンポーネントが MVTV である情報は
EIT[p/f]で判断する。
(5) 外部接続されるデジタル記録機器(D-VHS、ハードディスクレコーダー等)では全てのサ
ービスの収録もできるが、アナログ端子経由で接続させる記録機器ではメインサービスのみ
を収録できればよい。
デジタル記録機器におけるメインサービスのみの収録、また、デジタル・アナログ記録機
器で視聴しているサービスをそのまま(メイン・サブの切り替え込み)録画などは、商品企
画とする。複数の SDTV を同時表示する機能は必須でない。
(6) MVTV はイベント単位での処理を前提とする。
イベント途中での開始/終了は行われない。
(7) EPG には MVTV 実施中である旨表示することが望ましい。
6.11.8
ブックマークサービスの受信
(注)本章における「ブックマーク」とは、携帯受信機においては第三編第 4 部「C プロファ
イル放送ブックマーク」を示すものと解釈すること。
6.11.8.1 ブックマーク記録サービスの受信
固定受信機については、ARIB STD-B24 第二分冊 付属1を参照のこと。
携帯受信機については、第三編を参照のこと。
6.11.8.2 ブックマークリストサービスの受信
第三編を参照のこと
6.11.8.3 受信機アプリケーションでのブックマーク機能
受信機独自のレジデントアプリケーションとしてのブックマーク機能を実装することも可能
とする。
実装手段についてはすべて商品企画とし、規定しない。実装の一例を下記に示す。
(1)
ブックマーク記録機能
例えば、現在受信中のデータ放送画面のアドレス情報を受信機アプリケーションにて
NVRAMのブックマーク領域に記録する機能。但し、ブックマーク記録サービスにて記
録した情報とマージできること。
(2)
•
ブックマークリスト表示機能
NVRAM のブックマーク領域に記録されたブックマーク情報を受信機アプリケー
ションにて一覧表示する機能。
•
視聴者が一覧表から所望のブックマークを選択できる手段があり、ブックマーク
情報より URI を取得してチャンネルを自動選択可能な機能。
•
ブックマーク消去等の管理機能。
-2-34-
ARIB TR-B14
6.12
メッセージ
表6-3「原因」欄に示す原因によるエラーが生じた場合、エラーメッセージを画面へ提示する
こと。表6-3に該当する不具合に対しエラーメッセージを提示する場合は、一次対応での原因特
定を促す為、表内のメッセージ例を参照されたい。(使用を強制するものではない)エラーメ
ッセージ提示の形態は、メーカーの商品企画とする。CAS関連のメッセージについては、第五
編参照。
表 6-3
エラーメッセージ一覧
画面に表示される エラー
エラーメッセージ例 コード
非放送番組を選んだ場合。
放送チャンネルでは E200
ないため、視聴でき
ません。
一時的に受信レベルが低下して 信号レベルが低下し E201
いる。
ています。
アンテナケーブルやコネクタの
接触不良など。
アンテナの向きがあっていない。
一時的に受信できない。
信号が受信できませ E202
アンテナケーブルやコネクタの ん。
断線など。
E203
放送時間が終了している。
注1
原因
対処のしかた
このチャンネル(番組)は視聴でき
ません。
アンテナ線を確認してください。
アンテナの向きを確認してくださ
い。
アンテナ線を確認してください。
受信機の設定を確認してください。
番組ガイドなどで放送時間をお確
かめください。
選んだチャンネルがない。
このチャンネルは存 E204 番組ガイドなどでチャンネルをお
在しません。
確かめください。
受信機の機能が選んだチャンネ この受信機ではこの E210 選局されたチャンネルとは異なる
ルのサービスに対応していない。 チャンネルは受信で
チャンネルを選局してください。
きません。
回線設定ミス。
センターに接続でき E301 電話回線の接続と設定を確認して
ませんでした。
導通確認を行ってください。
(データ放送再生時)
データが受信できま E400 現在ご覧のチャンネルとは異なる
BML ドキュメントが取得できな せん。
チャンネルを一旦選局いただき、再
い。
びエラーが起こったデータ放送チ
ャンネルを選局してください。
(データ放送再生時)
この受信機では、デ E401 現在ご覧のデータ放送チャンネル
受信機の BML エンジンが、取得 ータを表示できませ
を終了し、異なるチャンネルを選局
した BML ドキュメントのバージ ん。
してください。
ョンをサポートしていない。
(データ放送再生時)
データの表示に失敗 E402 現在ご覧のチャンネルとは異なる
コンテンツ再生中に実行エラー しました。
チャンネルを一旦選局いただき、再
が生じた。外部参照データが取得
びエラーが起こったデータ放送チ
できない。
ャンネルを選局してください。
注1:放送休止中の状態は表6-4「状態」欄に示す場合が想定されるが、エラーメッセージ例としては表6-4
「メッセージ」欄の如く表示すること。
-2-35-
ARIB TR-B14
表 6-4
休止時のメッセージ例
service_
階層
メッセージ
備考
type
デジタル
TV サービ
休止中
部分受信階層では運用しない
部分受信
ス
NIT に は チ ャ ン
ネ ル リ ス ト が 存 臨時映像 階層以外
部分受信階層では運用しない
このチャンネル
在するが PAT(も サービス
アップダウン選局時にはスキップさ
はありません
しくは同等テー
れる
ブル)*2 に該当す データ
全階層
休止中
る サ ー ビ ス が な サービス
い
臨時データ
部分受信階層では運用しない
部分受信 このチャンネル
サービス
アップダウン選局時にはスキップさ
階層以外 はありません
れる
PAT 同等テーブ
ル*2 にはチャンネ
ル リ ス ト が 存 在 データサー 部分受信 このチャンネル
するが NIT に該
ビス
階層
はありません
当するサービス
がない
デジタル
エラーが無いとき*1
TV サービ
休止中
(異常状態)
PAT(もしくは同
部分受信
ス
等テーブル)*2 に
階層以外
臨時映像
このチャンネル
エラーが無いとき*1
該当サービスの
サービス
(異常状態)
はありません
記述があるが
PMT が存在しな
データ
エラーが無いとき*1
い(もしくは
全階層
休止中
サービス
(運用規定上ありうる状態)
PMT が 取 れ な
い)
臨時データ 部分受信 このチャンネル
エラーが無いとき*1
(運用規定上ありうる状態)
サービス 階層以外 はありません
状態
物理波としては
あるが、ヌルパケ
ットのみ送出さ
れ PSI 等は全く
存在しない
停波(物理波が確
認できない)
休止中
エラーが無いとき*1
受信できません
*1:エラーが無いとは、TSパケットの先頭から9ビット目(2バイト目のMSB)のtransport_error_indicator
が「0」にセットされている場合。あるいはそれと同等の状態。
エラーがある場合は、表6-3(E201、E202)を参照のこと。
*2:部分受信階層にはPATの送出がない。その代わりに、携帯受信機はPMT PIDが固定化されたPAT同
等のテーブルを保持する。
-2-36-
ARIB TR-B14
7
ハードウェア・ソフトウェア要求事項
7.1
7.2
フロントエンド
•
RF 入力を 1 系統設ける。
•
UHF13ch ~ 62ch の周波数に対応する。
•
チューナー部の仕様は「ARIB STD-B21 第 5 章 5.2.1 ~ 5.2.5」を参照。
•
フロントエンド信号処理は「ARIB STD-B21 第 5 章 5.2.6」を参照。
TSデコーダ
「ARIB STD-B21 第5章 5.2.7 トランスポート処理」を参照。
7.3
映像復号処理及び出力
固定受信機は「ARIB STD-B21 第6章 6.1 映像復号処理及び出力」、および、「ARIB
STD-B21 付属-1 映像フォーマットの切替方法」を参照のこと。なお、RGBアナログ端子及
びデジタル映像端子については、本編7.14.4
RGBアナログ端子、及び本編7.14.5 デジタル映
像端子を参照のこと。デジタル映像音声出力端子における映像出力については、本編 7.14.6 デ
ジタル映像音声出力端子を参照のこと。
携帯受信機の映像復号処理については「STD-B24 第一編 第2部 付録規定G H.264|MPEG-4
AVC映像符号化に関する運用ガイドライン」を参照のこと。
7.4
音声復号処理及び出力
固定受信機は「ARIB STD-B21 第6章 6.2 音声復号処理及び出力」、および、「ARIB
STD-B21 付属-4
AACデコーダにおけるダウンミックス処理について」を参照のこと。ただ
し、外部擬似サラウンドプロセッサ用ダウンミックス処理及びステレオ音場拡大用ダウンミッ
クス処理(いずれもARIB STD-B21
6.2
音声信号処理及び出力 に記載されている方式)
をオプションとして追加している受信機においては、ダウンミックス設定状態を表示すること
などにより、ユーザが設定状態を把握できるようにすること。
AAC音声復号回路の設計にあたっては、本編 9.5 MPEG-2 AAC方式の実装に係わる留意点
に配慮すること。特にAAC符号化ツールの使用や最大瞬時レートについては、放送事業者の送
出運用とメーカの復号回路設計の双方において、今後の符号化技術の進展について現実的な観
点を踏まえ、十分に検討を行い配慮することが望ましい。
なお、デジタル音声出力を装備する場合は、IEC 60958 及び IEC 61937 の AAC 拡張に準
拠する。Bluetooth インタフェースでデジタル音声出力する場合は、Bluetooth 規格適合を保
証するために、Bluetooth ロゴ認証を取得すること。デジタル映像音声出力端子における音声
出力については、本編 7.14.6 デジタル映像音声出力端子を参照のこと。
-2-37-
ARIB TR-B14
携帯受信機の音声復号処理については、本運用規定第七編 4.3.3 音声符号化規定を参照の
こと。ただし SBR の復号処理はオプションとする。
部分受信において AAC_SBR を運用する場合、AAC_SBR 復号信号は、AAC ストリームに
記述されたサンプルレート(24kHz)の倍の 48kHz の出力サンプルレートとなる。そのため、
受信機において、SBR データ受信時のサンプルレートの切り替わりによるノイズ発生に十分留
意した設計を行なうことが必要である。
7.5
メモリ
7.5.1
•
RAM
データ放送サービスに対応する場合は、「第三編 第 2 部 1.4
および 第 4 部
3.4
受信
機の装備すべきメモリ」を参照のこと。
•
告知情報およびダウンロードソフトウェアの受信のために、伝送速度に追随できるメモリ
バッファを確保すること。
•
SI/EPG に代表される受信機レジデントプログラムのために必要とする RAM の容量につ
いては、商品企画である。
7.5.2
NVRAM
7.5.2.1 ダウンロード用
固定・移動受信機におけるソフトウェアや受信機共通データのダウンロード用のメモリにつ
いては「第一編 6.1.1メモリ規定」を参照のこと。
7.5.2.2 データ放送用
(1) 固定受信機
「第三編 第2部 5.2 地上デジタルテレビジョン放送におけるMMサービスで共通に用い
るNVRAMの運用」を参照のこと。
(2) 移動受信機(T.B.D)
(3) 携帯受信機
「第三編 第4部 3.4.2 NVRAM」を参照のこと。
7.5.2.3 メール受信用
「第五編 5.3 メモリ」を参照のこと。
商品企画により上記以外のNVRAMを搭載することは自由である。
7.6
文字フォント
データ放送サービスおよびSI/EPGそれぞれにより、受信機に搭載すべき文字フォントは以下
の通りである。
-2-38-
ARIB TR-B14
7.6.1
データ放送サービス
(1) 固定受信機
「第三編 第2部 1.2.5 フォント、および4.6 DRCSの運用」を参照のこと。なお、4階調フォ
ントで送出されるので送出側の意図した表示が望ましい。受信機が表示する階調は受信機依存
である。
(2) 移動受信機(T.B.D)
(3) 携帯受信機
「第三編 第4部 3.2.5 フォント」を参照のこと。
7.6.2
EPG
EPGに使用する文字書体、サイズは商品企画である。文字セットについては、「第四編 第1
4.1文字セット」を参照のこと。
部
7.7
受信機内蔵音
(1) 固定受信機
「第三編 第2部 3.3.5 受信機内蔵音」を参照のこと。
(2) 移動受信機(T.B.D)
(3) 携帯受信機
「第三編 第4部 5.3.3 受信機内蔵音」を参照のこと。
7.8
高速デジタルインタフェース
高速デジタルインタフェースを装備する場合は、「ARIB STD-B21 第9章 高速デジタルイン
タフェースの仕様、および、付属-2
7.8.1
•
高速デジタルインタフェース」を参照のこと。
パーシャルTSの出力制限
地上デジタルテレビジョン放送番組を出力する場合、デスクランブルできないコンポーネ
ントは出力すべきではない。
•
7.8.2
携帯受信機においては、
「第八編 第 2 部 5.3 出力制御」を参照のこと。
パーシャルTS出力のPSI/SIテーブル運用仕様
MPEGストリームを記録する機器との接続を想定し、受信機から高速デジタルインタフェー
スを介して送受されるパーシャルTS仕様について規定する。詳細は、本編の8 パーシャルTS
出力のPSI/SI運用仕様を参照のこと。
7.8.3
IEEE1394制御コマンド
ARIB STD-B21 参照のこと。ただし3桁番号と枝番を挿入するbouquet_idの構成を以下に示
す。
-2-39-
ARIB TR-B14
表 7-1
bouquet_id
bouquet_id の構成
{
}
remote_control_direct_key (12bits),
redundancy_solution_id (4bits)
記述
3 桁番号を 12bits の 16 進表現、
枝番を 4bits の 16 進表現。
表7-1のbouquet_id内の構成において、bouquet_id fieldのMost Significant Bit(以下M.S.B.)と3桁番
号を示すremote_control_direct_keyのM.S.B.が同じ位置となる様に、bouquet_idの上位12bitsに
remote_control_direct_keyを配置し、bouquet_id fieldのLeast Significant Bit(以下L.S.B.)と枝番を示
すredundancy_solution_idのL.S.B.が同じ位置となる様に、bouquet_idの下位4bitsに
redundancy_solution_idを配置する。
7.8.4
IPインタフェース仕様
高速デジタルインタフェースとしてIPインタフェースを装備する場合は、「ARIB STD-B21
第9章 9.2 IPインタフェース仕様」および「ARIB STD-B21 付属-2
高速デジタルインタフ
ェース」を参照のこと。
詳細運用については「8.3
IPインタフェース運用仕様」を参照のこと。
なお、無線LANを使用する場合には使用者が認識していない機器からの接続によるトラブル
が懸念されるため、IPインタフェースを装備する場合は使用者の混乱を回避できるように配慮
すること。
7.9
CAモジュールインタフェース
ARIB STD-B25
デジタル放送におけるアクセス制御方式、および、「第五編 5 受信機への
要求仕様」を参照のこと。
•
CA インタフェース
•
デスクランブラ
上記仕様書記載のデスクランブラを搭載。
•
各種 CAS 関連制御
詳細は上記仕様書によるが、CAS 関連ユーザーインタフェースの制御以外に概略下記の
制御が必要となる。
ECM/EMM受信機能
通信機能
7.10
コピー制御
7.10.1
•
アナログ映像出力
アナログ映像出力フォーマット毎のコピー制御は、表 7-2 の規定に従うこと。
-2-40-
ARIB TR-B14
•
制御情報は、サービスリスト記述子の service_type(サービス形式識別情報)と、デジタ
ルコピー制御記述子の、copy_control_type(コピー制御形式情報)
、
digital_recoding_control_data(デジタルコピー制御情報)、APS_control_data(アナログ
出力コピー制御情報)を用いること。
(「第四編
30.3.2.2
デジタルコピー制御記述子」を
参照)
具体的には、Macrovisionの疑似シンクパルスとカラーストライプについてはAPS_control_data
(アナログ出力コピー制御情報)を、ビデオID信号のCGMS-Aについては
digital_recoding_control_data(デジタルコピー制御情報)を、ビデオID信号のAPS(アナログ出力
コピー制御情報)についてはAPS_control_dataを用いること。
表 7-2
アナログ映像出力フォーマット毎のコピー制御
480i コンポーネント
Macrovision **2
疑似シンクパルス、カ
ラーストライプ
疑似シンクパルス
480p コンポーネント
―
720p コンポーネント
―
1080i コンポーネント
―
アナログ映像出力 **1
480i コンポジット
RGB アナログ出力 **4
―
ビデオ ID 信号 **3
CGMS-A
APS
CGMS-A
APS
CGMS-A
APS
CGMS-A
APS
CGMS-A
APS
―
**1)受信した映像信号を受信機側でフォーマット変換して各々のフォーマットのアナログ映像として出力
する場合を含む。
**2)Macrovisionは、放送事業者・マクロビジョン社間で契約が必要である。なおパラメータの伝送は行わ
ないこととする。
**3)ビデオID信号とは、VBIに重畳される識別信号波形を用いて伝送される信号で、CGMS-A情報、APS
情報などにより構成される。
**4)RGBアナログ出力は、本編7.14.4を参照のこと。RGBアナログ出力の運用に関しては、第八編を参照
のこと
7.10.2 デジタル音声出力
デジタル音声出力の採用についてはオプションとするが採用する場合は、サービスリスト記
述子のservice_type(サービス形式識別)と、デジタルコピー制御記述子の、copy_control_type
(コピー制御形式情報)、digital_recoding_control_data(デジタルコピー制御情報)、
APS_control_data(アナログ出力コピー制御情報)によりコピー制御を行う。
•
リニア PCM で出力する場合は IEC 60958、及び AAC ストリームで出力する場合は IEC
61937 の AAC 拡張に準拠すること。
7.10.3 高速デジタルインタフェース出力
高速デジタルインタフェースについてはオプションとするが、装備する場合は以下の条件を
満たすこと。
-2-41-
ARIB TR-B14
•
制御は service type、copy_control_type、digital_recording_control_data により行うこと。
•
データサービス、臨時データサービスにおいて MPEG_TS 出力が制限される場合がある。
•
「第四編
•
放送事業者指定の著作権保護方式は DTCP とする。DTCP を用いる場合、DTCP_descriptor
30.3.2.2
デジタルコピー制御記述子」を参照すること。
も挿入すること。詳細は DTCP 仕様書を参照。
音声ストリームのみを、別途高速デジタルインタフェースのシリアルインタフェース仕様で
出力する場合は、以下の条件を満たすこと。
•
IEC61883-6 の IEC60958 コンフォーマント形式(IEC61937 コンフォーマント形式を含
む)に準拠すること。
•
IEC61883-6 の IEC60958 コンフォーマント形式に埋め込まれる Channel_status は、デ
ジタルコピー制御記述子の digital_recording_control_data に従って設定する。
•
制御は copy_control_type、digital_recording_control_data により行うこと。
•
「第四編 30.3.2.2
•
放送事業者指定の著作権保護方式は DTCP とする。
•
データサービス、臨時データサービスにおいて MPEG_TS 出力が制限される場合がある。
•
DTCP を用いる場合、DTCP_descriptor を挿入すること。詳細は DTCP 仕様書を参照。
•
データサービス、臨時データサービスにおける copy_control_type=11 の場合、
デジタルコピー制御記述子」を参照すること。
IEC61883-4 に準拠して MPEG_TS 出力も可能である。
7.10.4 デジタル映像出力
•
DVI を搭載し、デジタルコピー制御記述子でコピーが制限されているコンテンツやコンテ
ント利用記述子で保護が指定されているコンテンツを出力する場合は、HDCP 仕様に従って
適切に保護技術を施すこと。なお、運用については、第八編を参照のこと。
7.10.5 デジタル映像音声出力
•
HDMI を搭載し、デジタルコピー制御記述子でコピーが制限されているコンテンツやコン
テント利用記述子で保護が指定されているコンテンツを出力する場合は、HDCP 仕様に従っ
て適切に保護技術を施すこと。なお、運用については、第八編を参照のこと。
7.11
ダウンロード
「第一編 第6章 ダウンロード受信のための受信機ガイドライン」を参照。なお、本編第11
章に関連記載がある。
7.11.1 周波数リパッキング
7.11.1.1 周波数リスト・変更情報のダウンロードの概要
周波数リパッキングに関する情報は次の2通りの伝送方法を併用し、受信機に配信される。
-2-42-
ARIB TR-B14
(1) 強階層SDTT
すべての受信機に対し必要最低限の情報(対象地域、変更開始年月日、変更作業期間など)
が送出される。併せて固定受信機で利用可能な、下記のエンジニアリングサービスへのリン
ク情報も送出される。
(2) エンジニアリングサービス
固定受信機に向け、更に詳細な情報(変更前後の周波数リスト、変更日など)が送出され、
できるだけ視聴者の手間をかけずに、周波数変更に自動追従を可能とする。
周波数リスト・変更情報は、リパッキング対応だけでなく、下記の様な要件にも使用可能
である。
•
親局スルー送出(中継局運用)していた局がローカル局として送出を開始した場合の
受信機の追従。
•
既に置局・送出されていた送信所に新たな放送事業者が参入・放送開始した場合の受
信機の追従。
•
据え付けスキャン時に放送休止していた局の救済。
なお周波数リスト・変更情報のSDTTやコンテンツのデータフォーマット、送出運用などは
第一編を参照されたい。
7.11.1.2 周波数リスト・変更情報の受信ガイドライン
周波数リスト・変更情報の各要件に対する受信動作例を以下に示す。
(a) リパッキングによる周波数変更
•
受信機は受信中の service_id や視聴者居住地域設定情報などから受信対象のエリアを
推定する。
•
定期的に SDTT を監視し、受信対象のエリア情報に該当する module_id の
module_data_version_code が変化していないかチェックする。
•
上記が変化している場合、該当する周波数情報コンテンツを取得する。
•
取得したコンテンツ内から受信中のネットワークに関する記載内容をチェックする。
•
詳細ループ内記載で、old_physical_ch と new_physical_ch の両方が有効な値の場合は、
周波数リパッキングの情報が記載されていると判断できる。
•
start_date と duration の値と現在日を比較することで、未来/作業期間/過去の 3 種類
の判断が出来る。
•
未来の場合は NVRAM 内に必要な情報を記憶し、必要であればユーザーに何らかの提
示を行う。
•
作業期間に従来の物理周波数で当該ネットワークをチューニング出来なかった場合に
リパッキング作業がなされた可能性が高いと判断できる。また受信している送信所
(transmitter_id から類推)の記載があることや、change_date 以降でチューニング出来な
くなったことにより更に確実な判断が可能となる。
-2-43-
ARIB TR-B14
•
リパッキングの可能性が高いと判断した受信機は、new_physical_ch をチューニング
して同じネットワークを受信できればリパッキングと判断する。そして自動追従をユー
ザーが許諾している場合は受信設定を更新する。
•
simul_duration に有効な期間情報が記載されている場合は、その期間は旧物理チャン
ネルでもチューニングできるが、念のため新物理チャンネルをチューニングし同一のネ
ットワークが受信できるならば、リパッキングと判断し前述と同様の処理を行う。
(b) 親局スルーしていた局がローカル局として送出開始
•
受信機は受信中の service_id や視聴者居住地域設定情報などから受信対象のエリアを
推定する。
•
定期的に SDTT を監視し、受信対象のエリア情報に該当する module_id の
module_data_version_code が変化していないかチェックする。この時、県域とそれを含
む広域エリアの両方をチェックすることが重要である。
•
上記が変化している場合、該当する周波数情報コンテンツを取得する。
•
取得したコンテンツ内から受信中のネットワークに関する記載内容をチェックする。
•
詳細ループ内記載で old_physical_ch と new_physical_ch のどちらか一方に 0xFE が
記載され、そのエリアに該当する広域(県域)エリア情報内に記載されている情報で同じ
terrestrial_broadcaster の記載がある新規ネットワークがあれば、新しくローカル局と
して送出開始したと判断できる。
•
そして自動追従をユーザーが許諾している場合は受信設定を更新する。
(c) 既に置局していた送信所に放送事業者が追加・放送開始
•
受信機は受信中の service_id や視聴者居住地域設定情報などから受信対象のエリアを
推定する。
•
該当エリアのコンテンツを取得し、その内容と受信中のネットワーク&物理チャンネ
ルから受信中の送信所(transmitter_id)を推定しておく。
•
定期的に SDTT を監視し、受信対象のエリア情報に該当する module_id の
module_data_version_code が変化していないかチェックする。
•
上記が変化している場合、該当する周波数情報コンテンツを取得する。
•
取得したコンテンツ内から、受信していないネットワーク記載の中に受信中の送信所
(transmitter_id)記載が無いかをチェックする。
•
記載があれば、その作業日を記憶しその日以降に一旦記憶した物理チャンネルをチュ
ーニングし、良好に受信できれば新しいチャンネルが受信可能になったと判断する。
•
そして自動追従をユーザーが許諾している場合は受信設定を更新する。
(d) 据え付けスキャン時に放送休止していた局の救済
•
受信機は受信中の service_id や視聴者居住地域設定情報などから受信対象のエリアを
推定する。
-2-44-
ARIB TR-B14
•
該当するエリアの周波数情報コンテンツを取得し、受信していないネットワーク記載
がある場合には定期的にそこに記載の物理チャンネルを全てスキャンし受信できないか
チェックする。ただし、スキャンについては EIT 取得にあわせて行うなど、スキャンの
頻度を必要以上に上げないことが望ましい。
•
良好に受信できた場合は新しい局の放送を検出した事になり、自動追従をユーザーが
許諾している場合は受信設定を更新する。
また、送信出力(transmission_power)の変更情報もエンジニアリングサービスにて送出され
る。送信出力が変更になった場合は、今まで受信できなかった局が受信できる可能性があるの
で、視聴者に再スキャンを促すことが望ましい。
移動受信機の場合は、周波数リパッキングの対応は商品企画とするが、対応する場合は上記
(a)~(d)の処理で対応可能である。また、自動設定に対応しない場合でも、強階層 SDTT で送
られる情報(対象地域、変更開始年月日、変更作業期間など)を表示するとともに、再スキャ
ンを促すようなメッセージを出すことが望ましい。いずれの場合においてもメッセージ詳細や
再スキャンおよび周波数リパッキング追従機能の実装方法は商品企画とする。
携帯受信機の場合は、ダウンロードができないことが想定されるので、(a)~(d)の周波数リパ
ッキング時の処理ができない場合もある。ただし、携帯受信機であっても強階層 SDTT が受信
可能であるので、強階層 SDTT で送られる情報(対象地域、変更開始年月日、変更作業期間な
ど)を表示するとともに、再スキャンを促すようなメッセージを出すことが望ましい。なお、
メッセージ詳細や再スキャン機能の実装方法は商品企画とする。
再スキャン動作において remote_control_key_id が重複した場合、ワンタッチボタン割り当
てに関しては参考 10.1 ワンタッチボタン割り当て例を、枝番割り当てに関しては参考 10.3
ダイレクト選局方法例を参照のこと。
7.12
システムテスト
7.12.1
ICカードテスト
第五編 5.17.1 ICカードテストを参照。
7.12.2
電話回線接続テスト
(1) 回線接続テストの範囲
受信機設置時等、受信機~センター間の通信により確認を行うこととする。
※PSTN回線においてダイヤルトーン(ダイヤル可能な状態を示す発信音)の確認だけで
は、ダイヤル種別(PB、DP)の設定が正しく行われたか確認できない。
回線接続テスト対象範囲を図7-1に示す。
-2-45-
ARIB TR-B14
受信機
収集ネットワーク
公衆網等
センタ
アクセスポイント
モデム
回線接続テスト対象範囲
図 7-1
回線接続テスト対象範囲
(2) 回線の接続及び設定
PSTN回線に応じて回線の接続及び設定を行う。
(a) 受信機にPSTN回線を接続する。
(b) 以下の初期設定がなされていることを確認する。
・ 郵便番号
・ 優先利用回線種別
・ 通信事業者識別番号
・ 固定優先接続解除番号
・ 発信者番号通知
・ 外線捕捉番号
・ ダイヤル種別
(3) 回線の接続及び設定
• 実サービス等により、センターに接続する。
• 正常に受け付けられたことを、画面表示で確認する。
• エラーメッセージが表示された場合は、メッセージに従い対処する。
7.13
蓄積機能
受信機に蓄積機能を装備する事についてはオプションとするが、装備する場合は第八編に記
載されている規定に従うこと。なお、本編9.3 放送番組及びコンテンツ一意性の確保で記載さ
れる事項については守る事が望ましい。
7.14
その他
7.14.1
各種画面表示の優先順位
各種表示が同一領域に重なった場合の優先順位は下記とする。
(1) エラーメッセージ
(2) 自動表示メッセージ
-2-46-
ARIB TR-B14
(3) 文字スーパー
(4) 字幕
7.14.2
電源スタンバイ時の処理
電源スタンバイ時の処理は次の通りとする。
(1) 視聴者による各種予約動作(番組予約など)
(2) 通電制御、ダウンロードの優先順位はメーカー任意とする。ただし、ダウンロードにお
いて全受信機共通データの場合は、通電制御を優先とする。
(3) EIT 情報の取得
7.14.3
リセットボタン
本体が操作不能となった場合に備え、操作不能状態を解除するボタン(リセットボタン)等
を本体に設けることが望ましい。
7.14.4
•
RGBアナログ端子
VGA 端子の搭載はオプションとするが、搭載する場合は、VESA の発行する Enhanced
Display Data Channel Standard(Version 1)の 4. Physical Connections に準拠したコネク
タを搭載し、
VESA の発行する Video Signal Standard(Version 1, Rev. 1)の 2. VESA Video
Signal Definition に準拠したフォーマットで信号を出力すること。
•
アナログ出力を持った DVI 端子の搭載はオプションとするが、搭載する場合は、DDWG
の発行する Digital Visual Interface DVI (Revision 1.0)の 5. Physical Interconnect
Specification に準拠したコネクタを搭載することを推奨する。また、Digital Visual
Interface DVI (Revision 1.0)の 2. Architectural Requirements の 2.5 Analog に準拠した
フォーマットで信号を出力すること。
•
RGB アナログ出力の運用に関しては、第八編を参照のこと。
7.14.5
•
デジタル映像端子
DVI 端子の搭載はオプションとするが、搭載する場合は、DDWG の発行する Digital
Visual Interface DVI (Revision 1.0)の 5, Physical Interconnect Specification に準拠した
コネクタを搭載することを推奨する。また、Digital Visual Interface DVI (Revision 1.0)の 2.
Architectural Requirements に準拠したフォーマットで信号を出力すること。
•
著作権保護技術については、本編 7.10.4 デジタル映像出力及び第八編を参照のこと。
7.14.6
•
デジタル映像音声出力端子
HDMI 端子の搭載はオプションとする。
搭載する場合は、HDMI Licensing, LLC 発行の High-Definition Multimedia Interface
Specification に準拠すること。
•
著作権保護技術については、本編 7.10.5 デジタル映像音声出力及び第八編を参照のこと。
-2-47-
ARIB TR-B14
8
ANNEX
8.1
パーシャルTS出力のPSI/SI運用仕様
8.1.1
テーブル/記述子の定義
8.1.1.1 テーブルの種類と識別
地上デジタルテレビジョン放送をパーシャルTSとして出力する場合、挿入するテーブルは表
8-1で記述されているものを使用する。各テーブルの詳細については、「ARIB STD-B10および
STD-B21」を参照の事。
表 8-1
地上デジタルテレビジョン放送で使用する PSI/SI テーブル
テーブル名
プログラムアソシエーション
テーブル
PAT(Program Association Table)
プログラムマップテーブル
PMT(Program Map Table)
ディスコンティニュイティー
インフォメーションテーブル
DIT (Discontinuity Information Table)
セレクションインフォメーション
テーブル
SIT (Selection Information Table)
機能の概要
パーシャル TS に関連する PMT を伝送する TS パ
ケットのパケット識別子を指定する
放送番組を構成する各符号化信号を伝送する TS
パケットのパケット識別子を指定する。
パーシャル TS で伝送される番組の番組配列情報
が不連続かもしれない変化点を指示
パーシャル TS で伝送される番組に関する情報の
指示
パーシャルTSのセクションを伝送するトランスポートストリームパケットのPID値を表8-2
に示す。
表 8-2
PID
0x0000
PAT による間接指定
0x001E
0x001F
PSI/SI に対する PID の割当
テーブル
PAT
PMT
DIT
SIT
-2-48-
ARIB TR-B14
地上デジタル受信機が出力するパーシャルTSのセクションのテーブル識別に割り当てられ
る値(table_id)は、「ARIB STD-B10
第1部
4.1項」の規定の内、以下のものを使用する。こ
れを表8-3に示す。
表 8-3
table_id
0x00
0x02
0x7E
0x7F
table_id の割り当て
テーブル
PAT
PMT
DIT
SIT
8.1.1.2 記述子の種類と識別
パーシャルTSで使用する記述子は、「第四編 第1部 5.2
記述子の種類と識別」で規定され
ているもののうち、以下に記載するものを使用する。これを表8-4に示す。なお、表8-4に記載
されていない記述子は、パーシャルTSでは使用しない。
表 8-4
パーシャル TS で使用する記述子
記述子名
スタッフ記述子
(Stuffing Descriptor)
サービス記述子
(Service Descriptor)
短形式イベント記述子
(Short Event Descriptor)
拡張イベント記述子
(Extended Event Descriptor)
コンポーネント記述子
(Component Descriptor)
ストリーム識別記述子
(Stream Identifier Descriptor)
コンテント記述子
(Content Descriptor)
デジタルコピー制御記述子
(Digital Copy Control Descriptor)
音声コンポーネント記述子
(Audio Component Descriptor)
緊急情報記述子
(Emergency Information Descriptor)
データ符号化方式記述子
(Data Component Descriptor)
データコンテンツ記述子
(Data Contents Descriptor)
ビデオデコードコントロール記述子
(Video Decode Control Descriptor)
イベントグループ記述子
(Event Group Descriptor)
コンポーネントグループ記述子
(Component Group Descriptor)
機能の概要
第四編参照
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
-2-49-
ARIB TR-B14
記述子名
シリーズ記述子
(Series Descriptor)
TS 情報記述子
(TS Information Descriptor)
拡張ブロードキャスタ記述子
(Extended Broadcaster Descriptor)
コンテント利用記述子
(Content Availability Descriptor)
パーシャルトランスポートストリーム記述子
(Partial Transport Stream Descriptor)
ネットワーク識別記述子
(Network Identification Descriptor)
パーシャルトランスポートストリームタイム記述子
(PartialTS time Descriptor)
放送 ID 記述子
(Broadcast ID Descriptor)
8.1.2
機能の概要
同上
同上
同上
同上
パーシャル TS に関する記述
ネットワーク識別に関する記述
パーシャル TS の時間に関する記述
データ放送の再生に必要な放送時の各種
ID の記述
テーブル共通項目の運用
8.1.2.1 version_numberの運用
(1) version_number の付与
version_numberは、テーブル毎に独立に付与される。
パーシャルTSで出力するPMTのテーブルは、放送と同じものをそのままパーシャルTSの
PMTとして挿入できる場合のみ放送と同じversion_numberで出力して良い。一方PAT、DIT、
SIT及びPMTを受信機が再構成する場合のテーブルのversion_numberについては、受信機側で
決めた任意の値を初期値として付与して良い。
(2) 変更タイミング
パーシャルTSで、放送されたPMTをそのまま出力する場合は、変更タイミングは放送された
時のままで良いが、受信機で再構成したテーブルの場合、テーブル情報を変える必要が生じた
時に変更を行う。ストリームの変更が、DITの挿入を伴う場合の運用については、DITの項目を
参照のこと。DITの挿入を伴わない変更の場合、ストリームの変更に対しての遅れは極力生じ
ないようにしなければならない。
(3) バージョン変更
version_numberの管理は、基本的に受信機が行い、初期値として任意の値にて出力して良い。
更新・変更において、version_numberは通常1を加算する。但し放送のPMTにおいては、正常
なversion upが行われない場合があるが、その場合も正しいversion_numberの運用にて出力さ
れることが推奨される。
DITの挿入を伴う変更の場合も1の加算が推奨される。
8.1.2.2 current_next_indicatorの運用
current_next_indicatorは、全てのテーブルにおいて ’1’ を設定して出力する。この値が ’0’
-2-50-
ARIB TR-B14
のテーブルは出力しない。受信機がテーブルを構成する場合、この値は必ず ’1’ を設定する事。
8.1.2.3 running_statusの運用
SITにおけるrunning_statusの値は、全て未定義(0x0)として構成して出力する。
8.1.2.4 reserved、ISO_reservedおよびreserved_future_use項目の運用
全てのビットに’1’を設定して出力する。
8.1.3
各テーブルの再送周期(繰り返し周期)
パーシャルTSの各テーブルの繰り返しの最大周期を表8-5に示す。
表 8-5
各テーブルの出力最大周期(繰り返し周期)
Table_id
テーブル
挿入の最大周期の推奨値
0x00
0x02
0x7E
0x7F
PAT
PMT
DIT
SIT
120ms
120ms
必要に応じて挿入
3.6s
各テーブルの挿入間隔は、放送波中に挿入されているテーブルの位置に、置き換える形で挿
入することが推奨される。PATは放送で送出されたままのPATに、PMTは放送で送出されたま
まのPMTの位置に置き換える事が推奨される。但し、部分受信階層では、PATは送られないの
と、PMTは送出周期が長いので、PAT・PMTに関しては受信機の中で適宣、作る必要がある。
また、SITは放送で送出されたEIT[p/f]と同じ周期で挿入することが望ましい。なお、最大周期
は放送で規定されている最大周期に10%のマージンを加えた値とした。但し、SITは、BSデジ
タル受信機で規定されている周期と同じとした。各テーブルのパーシャルTSにおける出力の詳
細は、「第四編 11.1. TSパケットセクション配置規則詳細、及び11.2. TSパケットの伝送詳細」
に準拠する。
-2-51-
ARIB TR-B14
8.2
テーブル運用仕様
8.2.1 PAT
8.2.1.1 PATの構造及び運用
[用途]
パーシャルTSに挿入されているコンテンツに関連するPMT及びSITを伝送するTSパケット
のパケット識別子を指定する。
[構造]
PATの構造を表8-6示す。
表 8-6
PAT(Program Association Table)の構造
ビット
数
データ構造
program_association_section () {
table_id
section_syntax_indicator
‘0’
reserved
section_length
transport_stream_id
reserved
version_number
current_next_indicator
section_number
last_section_number
for (i = 0;i< N;i++) {
program_number
reserved
if( program_number == “0x0000” ){
network_PID
}
else{
program_map_PID
}
}
CRC_32
}
ビット列
表記
8
1
1
2
12
16
2
5
1
8
8
uimsbf
bslbf
bslbf
bslbf
uimsbf
uimsbf
bslbf
uimsbf
bslbf
uimsbf
uimsbf
16
3
uimsbf
bslbf
13
uimsbf
13
uimsbf
32
rpchof
[各フィールドの意味]
各フィールドの意味に関しては、「ARIB STD-B10
第2部5.2.1項」の規定に従い、
ISO/IEC13818-1 2.4.4項の定義に従う。
[出力運用規則]
•
出力頻度に関しては本仕様書 8.1.3 項の規定に従う。
-2-52-
ARIB TR-B14
•
パーシャル TS で出力する PAT は 1 つとする。
•
PAT を出力する場合は、放送の PAT の挿入場所に置き換える等をして出力することが望
ましい。
各フィールドの出力運用規則を表8-7に示す。
表 8-7
table_id
section_syntax_indicator
section_length
transport_stream_id
version_number
current_next_indicator
section_number
last_section_number
[ program_loop ]
program_number
network_PID
program_map_PID
PAT の出力運用規則
各フィールドの出力運用規則
“0x00”を記述する。
“1” を記述する。
PAT のセクション長を記述する。全セクション長の最大が
1024byte のため、この値は最大 1021 とする。
当該 PAT が含まれていたオリジナルのトランスポートストリ
ームの transport_stream_id を記述する。パーシャル TS を構
成したオリジナルの放送で使用されていた値をそのまま挿入す
る。但し、部分受信階層については、PAT が送られないので、
NIT より取得した情報を挿入する。
内容の更新ごとに 1 ずつ increment した値を記述する。パーシ
ャル TS の出力開始時には、任意の値を記述して良い。
“1” を記述する。
“0x00”を記述する。
“0x00”を記述する。
対象トランスポートストリームに含まれるサービスについて記
述する。最大ループ回数は規定しない。
対象サービスの service_id を記述する。
また、
program_number
=”0x0000”(後続の PID フィールドで SIT の PID[“0x001F”]
を記述する)の program_loop を PAT 内に必ず一つのみ記述す
る。但し、部分受信階層については、PAT が送られないので、
PMT より取得した情報を挿入する。
SIT の PID( “0x001F” ) を記述する。
対象サービスの PMT の PID を記述する。
-2-53-
ARIB TR-B14
8.2.2
PMT
8.2.2.1 PMTの構造および運用
[用途]
パーシャルTSで出力されるプログラムを構成する各符号化信号を伝送するTSパケットの
PIDを指定する。
[構造]
PMTの構造を表8-8に示す。
表 8-8
PMT ( Program Map Table )の構造
ビット
数
データ構造
program_map_section () {
table_id
section_syntax_indicator
‘0’
reserved
section_length
program_number
reserved
version_number
current_next_indicator
section_number
last_section_number
reserved
PCR_PID
reserved
program_info_length
for (i = 0;i< N;i++) {
descriptor()
}
for (i = 0;i< N;i++) {
stream_type
reserved
elementary_PID
reserved
ES_info_length
for (j = 0;j< M;j++) {
descriptor()
}
}
CRC_32
}
-2-54-
ビット列
表記
8
1
1
2
12
16
2
5
1
8
8
3
13
4
12
uimsbf
bslbf
bslbf
bslbf
uimsbf
uimsbf
bslbf
uimsbf
bslbf
uimsbf
uimsbf
bslbf
uimsbf
bslbf
uimsbf
8
3
13
4
12
uimsbf
bslbf
uimsbf
bslbf
uimsbf
32
rpchof
ARIB TR-B14
[各フィールドの意味]
各フィールドの意味に関しては、「ARIB STD-B10
第2部 5.2.3項」の規定に従い、
ISO/IEC13818-1 2.4.4項の定義に従う。
[出力運用規則]
•
PMT は、パーシャル TS 内にストリームが含まれる場合、PAT で記述されるサービスに
関して、8.1.3 項で規定された再送周期に従い、必ず出力しなければならない。
•
パーシャル TS で出力するサービスの構成が、オリジナルの放送と変わらない場合で本規
格の条件を満たす場合は、放送で出力される PMT をそのまま送出して良い。PMT を書き換
えて出力する場合は、放送の PMT の挿入場所に置き換える等をして出力することが望まし
い。ただし、放送の PMT が Multi Section で送られてきた場合で、パーシャル TS で出力す
る内容と異なる場合は、放送の PMT をそのまま出力してはいけない。パーシャル TS の構
成で矛盾が無い PMT を構成し出力する。
•
放送において、あるサービスが休止中の場合 PMT が出力されない場合があるが、そのサ
ービスのみで構成するパーシャル TS を、放送と同様に PAT のみとして出力せず、パーシャ
ル TS を出力しない。
各フィールドの出力運用規則を表8-9に示す。
表 8-9
PMT の出力運用規則
各フィールドの出力運用規則
“0x02”を記述する。
table_id
section_syntax_indicator “1” を記述する。
PMT のセクション長を記述する。全セクション長の最大が 1024byte
section_length
のため、この値は最大 1021 とする。
当該サービスの service_id を記述する。放送で出力された値をそのま
program_number
ま記述すること。
通常運用時は、バージョンの更新ごとに 1 ずつ increment した値を記
述する。但し、放送で使用された PMT をそのまま挿入する場合で、
version_number
放送においてシステム異常が発生した場合 1 以上の increment した値
が記述される場合があるが、それをそのまま出力してよい。
“1” を記述する。
current_next_indicator
“0x00”を記述する。
section_number
“0x00”を記述する。
last_section_number
対象となる PCR パケットを伝送する TS パケットの PID を記述する。
PCR_PID
1st_loop のループ長を記述する。
program_info_length
ループ長の最大値は section_length により制限される。
[ 1st(program) loop ]
最大ループ数は 16 である。
[ 2nd(ES)_loop ]
対象 ES のストリーム形式識別を記述する。
(第四編で規定)
stream_type
関連する ES またはペイロードを伝送する TS パケットの PID を記述
elementary_PID
する。
後に続く ES descriptor の長さを記述する。
ES_info_length
-2-55-
ARIB TR-B14
8.2.2.2 PMTに挿入する記述子
PMTに配置される記述子を表8-10に示す。
表 8-10
Tag
0x09
0xDE
0x42
0x52
0xC1
0xC8
0xFC
0xFD
●
○
×
☆
1
2
D
PMT に配置される記述子
Descriptor
限定受信方式記述子
コンテント利用記述子
スタッフ記述子
ストリーム識別記述子
デジタルコピー制御記述子
ビデオデコードコントロール記述子
緊急情報記述子
データ符号化方式記述子
挿入条件
×
●
○
☆
●
●
○
●
loop
-
1
D
2
D
2
1
2
→ 放送で挿入されていた場合で、該当するコンポーネントを出力する場合は、
テーブル内当該記述子内に必ず挿入
→ テーブル内当該記述子領域内に任意に挿入
→ テーブルに挿入してはいけない
→ テーブル内当該記述子領域内への挿入が推奨される
→ 1st loopに挿入
→ 2nd loopに挿入
→ 1st 、2nd loop両方に挿入して良い
8.2.2.3 PMT第1ループ(プログラムループ)に挿入する記述子
以下の記述子の説明において、記述子の構造、各フィールドの意味と出力運用の基本的な規
則については、第四編を参照のこと。
(1) デジタルコピー制御記述子
「第四編 30.3.2.2
デジタルコピー制御記述子」を参照。
[用途]
当該サービス全体に対して、デジタルコピーに関する制御情報を示す場合、あるいは最
大伝送レートを記述する場合、またその両方の場合に配置する。放送で送られてきたもの
をそのまま挿入する。
[出力運用規則]
当該ESがデジタルコピー制御対象である場合で、オリジナルの放送に記述されていた
場合は、必ず放送で記述されていた通りに挿入する。
(2) 緊急情報記述子
[用途]
当該サービスが緊急警報放送または、緊急警報信号テスト中であることを示す。
[出力運用規則]
出力は任意であるが、当該記述子を削除することが望ましい。
(3) コンテント利用記述子
-2-56-
ARIB TR-B14
[用途]
「第四編 30.3.2.4
コンテント利用記述子」を参照。
[出力運用規則]
当該サービス全体に対して、蓄積や出力に関する制御情報を示す場合に配置され、デ
ジタルコピー制御記述子と組み合わせて運用される。
8.2.2.4 PMT第2ループ(ESループ)に挿入する記述子
以下の記述子の説明において、記述子の構造、各フィールドの意味と出力運用の基本的な規
則については、「第四編 第3部 30.3.3 PMT第2ループ(ESループ)に挿入する記述子」を参
照のこと。
(1) ストリーム識別記述子
[用途]
当該ESにラベルをつけ、このラベルによってSITのコンポーネント記述子で示される
記述内容を参照するために使用される。
[出力運用規則]
SIT の service loop にコンポーネント記述子、音声コンポーネント記述子がある場合、
その component_tag とのリンクを取り、当該 ES との関連付けを行う。
ストリーム識別記述子の出力運用規則を表8-11に示す。
表 8-11
descriptor_tag
descriptor_length
component_tag
ストリーム識別記述子の出力運用規則
各フィールドの出力運用規則
“0x52”を記述する。
ストリーム識別記述子の記述子長を記述する。
当該番組内で一意となるコンポーネントタグ値で、SIT のコン
ポーネント記述子のコンポーネントタグ値と対応させる。
(2) データ符号化方式記述子
[用途]
当該ESのデータ符号化方式を示す場合に使用される。
[送出運用規則]
データ放送(字幕・速報スーパー含む)が行われる時は、必ず放送にて送出されてく
る。データコンテンツをパーシャル TS に挿入して出力する場合、本記述子を SIT に挿
入することを必須とする。
(3) デジタルコピー制御記述子
「第四編
30.3.2.2 デジタルコピー制御記述子」を参照。
[用途]
当該ESに対して、デジタルコピーに関する制御情報を示す場合か、あるいは最大伝送
-2-57-
ARIB TR-B14
レートを記述する場合、またその両方の場合に配置する。放送において送出されて来た
場合、必ずそのまま記述する事。
[出力運用規則]
当該 ES がデジタルコピー制御対象である場合で、オリジナルの放送に記述されてい
た場合は、必ず放送で記述されていた通りに挿入する。
(4) ビデオデコードコントロール制御記述子
[用途]
同一service_id内での映像符号化方式の変わり目においてビデオデコードをコントロ
ールする場合に使用する。また、当該ESがMPEG-Iフレーム静止画であるかどうかを示
す。
[出力運用規則]
オリジナルの放送において記述されており、パーシャルTSを構成するビデオにおいて
も、本記述子で指定される通りの動作を要求する場合、挿入する。
[その他の特記事項]
ビデオデコードコントロール記述子には、以下の受信制御を行うための情報が含ま
れている。
1
映像フォーマットチェンジ時のシームレスな映像切り替えの実現
2
MPEG-I フレームによる静止画放送であるか否かの判断
再生時に放送受信と同様の制御を行う場合には、いずれの情報も出力することが推
奨される。特に、2 の情報により静止画放送を判断している受信機が想定されるため、
静止画放送のコンポーネントをパーシャル TS として出力する場合は、当該記述子の
挿入を必須とする。
8.2.3
DIT(Discontinuity Information Table)
8.2.3.1 DITの構造および運用
[用途]
パーシャルTSで出力されるストリームの不連続点を記述する。DITはパーシャルTSを出力す
る受信機が受信機側の何らかの都合により、パーシャルTSの上記不連続が発生する場合に受信
機が挿入するものとする。
[構造]
DITは表8-12のデータ構造を使用した単一セクションから構成される。このDITセクションは、
PID値0x001Eのトランスポートストリームパケットにより伝送され、テーブル識別値は0x7E
とする。
-2-58-
ARIB TR-B14
表 8-12
DIT(Discontinuity Information Table)の構造
ビット
数
データ構造
discontinuity_information_section () {
table_id
section_syntax_indicator
reserved_future_use
reserved
section_length
transition_flag
reserved_future_use
}
8
1
1
2
12
1
7
ビット列
表記
uimsbf
bslbf
bslbf
bslbf
uimsbf
uimsbf
bslbf
[各フィールドの意味]
各フィールドの意味に関しては、「ARIB STD-B21 第9章 9.1.8.2(2)①」の規定に従い、ETS
300 468 の7.1.1の定義に従う。
[出力運用規則]
•
DIT は、パーシャル TS を出力する際、ストリームのシステムタイムベースの不連続が発
生するポイント(具体的に PCR の不連続がこれにあたる)、及びパーシャル TS を構成する
パケットのどれか 1 つでもトランスポートパケットヘッダの continuity_counter の不連続が
発生するポイントに挿入する事とする。continuity_counter の不連続とは、ES の追加及び
削除がこれにあたる。これら不連続は、通常の放送ストリームにおいて、放送側の原因によ
って起きたものがあるが、この場合は DIT を入れなくて良い。
DIT はパーシャル TS を出力する受信機が受信機側の何らかの都合により、パーシャル TS
の上記不連続が発生する場合に受信機が挿入するものとする。
•
パーシャル TS に DIT を挿入する不連続の条件は、下記の通りとする。
(1)
パーシャル TS の出力を開始又は停止する時
(2)
パーシャル TS を出力中、チャンネルチェンジ等で、ストリームを構成するサービス
の変更があり、ES/PCR の不連続を伴う変更がある場合
(3)
パーシャル TS を出力中、出力しているサービスの変更を伴わず何らかの要因でスト
リームを構成する ES の変化が生じた場合。(ES の増減等)
•
ストリームを切り替える場合、古いストリームと新しいストリームの間には DIT は 1 回の
みの挿入とする。出力をとめる時挿入し、開始する時に再度挿入しない事が望ましい。
•
パーシャル TS を出力中、上記条件の伴わないストリームの変化点(例えば SI 情報のみの
変化等)で DIT を挿入してはいけない。
•
DIT を挿入する場合、必ず規定されたフォーマットのトランスポートパケットを 2 つ連続
で挿入すること。この 2 つのパケットの間には、他のトランスポートパケットが入ってはい
けない。ストリームの変更が、DIT の挿入を伴う場合、DIT 挿入前のストリーム及びテーブ
ルの情報が DIT 挿入後のストリームに存在してはいけない。また DIT 挿入後の新しいスト
-2-59-
ARIB TR-B14
リーム及びそのテーブルの情報が DIT 挿入前のストリームに存在するなどの矛盾は極力生
じないようにしなければならない。
<1 パケット目>
PID 0x001Eのトランスポートパケットにadaptation fieldを挿入する。トランスポートパケ
ットヘッダのpayload_unit_start_indicatorの値は”0”とする。adaptation_field_controlの値
は、”10”(adaptation_field only, no payload)に設定する。
adaptation fieldのdiscontinuity_indicatorのみに”1”を設定し、その他のフラグは全て”0”を設
定する。残りトランスポートパケットのフィールドはstuffing_byteとする。
<2 パケット目>
本規格書で定義されるDIT tableを挿入する。トランスポートパケットヘッダのPIDは
0x001Eとし、payload_unit_start_indicatorの値は”1”とする。
各フィールドの出力運用規則を表8-13に示す。
表 8-13
各フィールドの出力運用規則
table_id
section_syntax_indicator
section_length
transition_flag
DIT の出力運用規則
“0x7E”を記述する。
“0” を記述する。
DIT のセクション長を記述する。この値は 0x001 固定とする。
ビットの運用については、「ARIB STD-B21 第 9 章 9.1.8.2.(2)①」
を参照。
8.2.4 SIT(Selection Information Table)
8.2.4.1 SITの構造および運用
[用途]
パーシャルTSのストリームの情報、及びストリームに含まれるサービスの情報を提供するの
に必要なSI情報の要約を提供する。
[構造]
SITの構造を表8-14に示す。
-2-60-
ARIB TR-B14
表 8-14
SIT ( Selection Information Table )の構造
ビット
数
データ構造
selection_information_section () {
table_id
section_syntax_indicator
reserved_future_use
ISO_reserved
section_length
reserved_future_use
ISO_reserved
version_number
current_next_indicator
section_number
last_section_number
reserved_future_use
transmission_info_loop_length
for (i = 0;i< N;i++) {
descriptor()
}
for (i = 0;i< N;i++) {
service_id
reserved_future_use
running_status
service_loop_length
for (j = 0;j< M;j++) {
descriptor()
}
}
CRC_32
}
ビット列
表記
8
1
1
2
12
16
2
5
1
8
8
4
12
uimsbf
bslbf
bslbf
bslbf
uimsbf
bslbf
bslbf
uimsbf
bslbf
uimsbf
uimsbf
bslbf
uimsbf
16
1
3
12
uimsbf
bslbf
bslbf
uimsbf
32
rpchof
[各フィールドの意味]
各フィールドの意味に関しては、「ARIB STD-B21 第9章 9.1.8.2(2)②」の規定に従い、ETS
300 468の7.1.2の定義に従う。
[出力運用規則]
SITは、パーシャルTSを出力する場合、そのストリームに関する情報及び挿入されるサービ
ス各々に対してのSI情報を必要に応じて挿入し、8.1.3項で規定された再送周期に伴い、必ず出
力しなければならない。
フィールドの出力運用規則を表8-15に示す。
-2-61-
ARIB TR-B14
表 8-15
各フィールドの出力運用規則
table_id
section_syntax_indicator
section_length
version_number
current_next_indicator
section_number
last_section_number
transmission_info_loop_length
service_id
running_status
service_loop_length
SIT の出力運用規則
“0x7F”を記述する。
“1” を記述する。
SIT のセクション長を記述する。全セクション長の最大が 4096
byte のため、この値の最大は 4093 とする。
通常運用時は、バージョンの更新ごとに 1 ずつ increment した
値を記述する。
“1” を記述する。
0x00 を記述する。
0x00 を記述する。
1st_loop のループ長を記述する。
ループ長の最大値は section_length により制限される。
対象プログラムの service_id を記述する。放送で送出された値
をそのまま記述すること。
0x0 を記述する。
2nd_loop のループ長を記述する。
ループ長の最大値は section_length により制限される。
(1) ランニングステータスの運用
SIT では、全て“未定義(0x0)”とする。
(2) テーブルの更新
テーブル情報は、パーシャル TS を構成するサービスにおいて、現在出力されているイベント
のものだけが記述される。そのイベントが変化する時にテーブルの更新/変更を必要に応じ
て行い、SIT の情報に変化があった場合は version_number をインクリメントする。
テーブル情報の更新/変更に同期して、version_number の値に 1 を加算する。値が 0x1F の
場合、次の値は 0x00 とする。パーシャル TS の出力開始時点では、version_number を任意
の値で送出してよい。
DIT の挿入を伴う変更の場合も 1 の加算が望ましいが、値に連続性が無くても良い。
SIT の 1st loop にパーシャル TS タイム記述子を挿入する場合、そのストリームを送出した時
の現在時刻を表すため、JST_time を記述する事ができる。この場合、JST_time を更新する
テーブルを挿入する度に SIT の version_number を加算する必要があるが、SIT の中の他の
記述子の情報が変わらない場合は、パーシャルトランスポートタイム記述子の
other_descriptor_status ビットを”0”とし、他の記述子の情報が変わっていないことを示す。
-2-62-
ARIB TR-B14
8.2.4.2 SITに挿入する記述子
SITに配置される記述子を表8-16に示す。
表 8-16
SIT に配置される記述子
Tag
0x42
0x48
0x4D
0x4E
0x50
0x54
0x63
0x85
0xCE
0xCD
0xC2
Descriptor
スタッフ記述子
サービス記述子
短形式イベント記述子
拡張形式イベント記述子
コンポーネント記述子
コンテント記述子
パーシャルトランスポートストリーム記述子
放送 ID 記述子
拡張ブロードキャスタ記述子
TS 情報記述子
ネットワーク識別記述子
0xC3
パーシャルトランスポートストリームタイム記述子 ☆ *1
D
0xC4
音声コンポーネント記述子
☆
2
0xC7
データコンテンツ記述子
●
2
0xD5 シリーズ記述子
○
2
0xD6 イベントグループ記述子
○
2
0xD9 コンポーネントグループ記述子
○
2
挿入条件
○
○
☆
○
☆
○
◎
●
●
☆
◎
◎
○
☆
●
Loop
D
2
2
2
2
2
1
2
2
1
1
→ テーブル内当該記述子領域内に必ず挿入
→ テーブル内当該記述子領域内に任意に挿入
→ 原則的にテーブル内当該記述子領域内へ挿入
→ 放送で挿入されていて、データを送る場合は、テーブル内当該記述子内に
必ず挿入
1
→ 1st loopに挿入
2
→ 2nd loopに挿入
D
→ 1st 、2nd loop両方に挿入して良い
*1: パーシャルトランスポートストリームタイム記述子の1st loop (transmission_info_loop)への挿入
は任意とする。EITの番組開始時間と番組の継続時間を記述し、SITの2nd loop(service_loop)に挿入
することを原則とする。データコンテンツをパーシャルTSに挿入する場合は、JST timeを記述する
事。
8.2.4.3 SIT第1ループ(transmission_infoループ)に挿入する記述子
(1) パーシャルトランスポートストリーム記述子
[用途]
パーシャルTSのストリーム情報を記述する。
[構造]
パーシャルトランスポートストリーム記述子の構造を表8-17に示す。
-2-63-
ARIB TR-B14
表 8-17
パーシャルトランスポートストリーム記述子の構造
ビット
数
データ構造
partial_transport_stream_descriptor () {
descriptor_tag
descriptor_length
reserved_future_use
peak_rate
reserved_future_use
minimum_overall_smoothing_rate
reserved_future_use
maximum_overall_smoothing_buffer
}
8
8
2
22
2
22
2
14
ビット列
表記
uimsbf
uimsbf
bslbf
uimsbf
bslbf
uimsbf
bslbf
uimsbf
[各フィールドの意味]
各フィールドの意味に関しては、「ARIB STD-B21 第9章 9.1.8.3(1)」の規定に従う。
[出力運用規則]
SITの1st loopに必ず配置する。
各フィールドの出力運用規則を表8-18に示す。
表 8-18 パーシャルトランスポートストリーム記述子の出力運用規則
descriptor_tag
descriptor_length
peak_rate
minimum_overall_
smoothing_rate
maximum_overall_
smoothing_buffer
各フィールドの出力運用規則
“0x63”を記述する。
当該記述子の記述子長を記述する。
最大瞬時のパーシャル TS パケットレートを記述する。このピークレート
の少なくとも上限が記述されるべきである。この 22 ビットのフィールド
は、400 ビット/秒単位の正の整数でコード化される。
全パーシャルトランスポートパケットの最小総スムージングバッファのリ
ークレートを記述する。この 22 ビットのフィールドは、400 ビット/秒単
位の正の整数でコード化される。0x3FFFFF を記述する事。0x3FFFFF は
未定義を意味する。
全パーシャルトランスポートパケットの最大スムージングバッファサイズ
を記述する。この 14 ビットのフィールドは 1 バイト単位の正の整数でコ
ード化される。0x3FFF を記述する。0x3FFF は未定義とする。
(2) ネットワーク識別記述子
[用途]
パーシャルTSが作り出された元のネットワークを明確にする。
[構造]
ネットワーク識別記述子の構造を表8-19に示す。
-2-64-
ARIB TR-B14
表 8-19
ネットワーク識別記述子の構造
ビット ビ ッ ト 列
数
表記
データ構造
network_identification_descriptor () {
descriptor_tag
descriptor_length
country_code
media_type
network_id
for (i = 0;i< N;i++) {
private_data
}
}
8
8
24
16
16
8
uimsbf
uimsbf
bslbf
bslbf
uimsbf
bslbf
[各フィールドの意味]
各フィールドの意味に関しては、「ARIB STD-B21 第9章 9.1.8.3(2)」の規定に従う。
[出力運用規則]
SITへの挿入は必須である。
各フィールドの出力運用規則を表8-20に示す。
表 8-20
ネットワーク識別記述子の出力運用規則
各フィールドの出力運用規則
descriptor_tag
“0xC2”を記述する。
descriptor_length
ネットワーク識別記述子の記述子長を記述する。
country_code
パーシャル TS の生成された分配システムの国コードを記述。
日本のコード 0x4A504E を記述する。
media_type
パーシャル TS の生成された分配システムのメディアタイプを
記述する。地上デジタルのコード 0x5442 を記述する。
network_id
パーシャル TS の生成された分配システムのネットワーク識別
の値が記述される。NIT に記述されている値を引用する。
private_data
未使用とする。
-2-65-
ARIB TR-B14
(3) パーシャルトランスポートストリームタイム記述子
[用途]
SITの第1ループに記述される場合、パーシャルTSが作り出された時間情報を記述する。
[構造]
パーシャルトランスポートストリームタイム記述子の構造を表8-21に示す。
表 8-21
パーシャルトランスポートストリームタイム記述子の構造
ビット
数
データ構造
partialTS_time_descriptor () {
descriptor_tag
descriptor_length
event_version_number
event_start_time
duration
offset
reserved
offset_flag
other_descriptor_status
JST_time_flag
if ( JST_time_flag ==1 ) {
JST_time
}
}
ビット列
表記
8
8
8
40
24
24
5
1
1
1
uimsbf
uimsbf
uimsbf
bslbf
uimsbf
bslbf
bslbf
bslbf
bslbf
bslbf
40
bslbf
[各フィールドの意味]
各フィールドの意味に関しては、「ARIB STD-B21 第9章 9.1.8.3(3)」の規定に従う。
[出力運用規則]
•
挿入することが望ましい。
•
JST_time の挿入周期は 10 秒を越えない事が望ましい。
•
サービスが 1 つ挿入されているパーシャル TS の SIT に当該記述子を記述する場合は、記
述子をどちらかの loop のみに挿入する事が望ましい。但し複数の同記述子を記述する場合は、
1st loop の当該記述子に JST_time を、2nd loop に JST_time を入れず、サービスの時間情報
のみ記述する。
•
パーシャルトランスポートストリームタイム記述子のみを変更し、SIT 内の他の記述子を
変更しない場合は other_descriptor_status を 0 に設定する。
•
SIT の 1st loop に記述された場合、同記述子内の event_version_number、
event_start_time、duration は無効である。
•
JST_time の挿入時間誤差は 2 秒以内とすること。
•
各フィールドの出力運用規則を表 8-22 に示す。
-2-66-
ARIB TR-B14
表 8-22
パーシャルトランスポートストリームタイム記述子の出力運用規則
descriptor_tag
descriptor_length
event_version_number
event_start_time
duration
offset
offset_flag
other_descriptor_status
JST_time_flag
JST_time
各フィールドの出力運用規則
“0xC3”を記述する。
パーシャルトランスポートストリームタイム記述子の記述子長
を記述する。
SIT の 1st loop に記述された場合、このフィールドは無効とな
る。
SIT の 1st loop に記述された場合、このフィールドは無効とな
る。0xFFFFFFFFFF を記述する。
SIT の 1st loop に記述された場合、このフィールドは無効とな
る。0xFFFFFF を記述する。
サマータイムが JST_time に適応される場合、このフィールド
にオフセット時間を挿入する。TOT のローカル時間オフセット
記述子の local_time_offset の値を 24bit に展開して記述する。
具体的に local_time_offset の 16bit の最後に 1 バイトに 0x00
を付加する。オフセット時間を適応しない場合は 0x000000 を
記述する。サマータイムの運用は、第四編を参照。
オフセット時間分 JST_time に加算するか減算するかを表す。
“0”:JST_time にオフセットの値を加算する。
“1”:JST_time にオフセットの値を減算する。
SIT に挿入される本記述子以外の記述子の状態を記述する。
“0”:他の記述子は変化していない。
“1”:他の記述子が変化している。
続くフィールドに JST_time が現れるかどうかを記述する。”1”
で JST_time フィールドが現れることを示す。
パーシャル TS を出力した時間を記述する。TOT に記述されて
いる JST_time をそのまま記述する。JST_time の更新をする
場合は、2 秒以内の誤差とする事。
(4) TS 情報記述子
[用途]
パーシャルTSが作り出された元TSに付随する情報が記述される。
[出力運用規則]
•
挿入することが望ましい
•
挿入する場合は、放送で送出されたものをそのまま記述すること。
-2-67-
ARIB TR-B14
8.2.4.4 SIT第2ループ(serviceループ)に挿入する記述子
以下の記述子の説明において、記述子の構造、各フィールドの意味と出力運用の基本的な規
則については、第四編を参照のこと。
(1) サービス記述子
[用途]
サービス名、放送事業者名などパーシャルTSに挿入されているサービスに関する基本情報を
記述する。
[出力運用規則]
•
対象サービスに対し、1 個のみを配置する。
•
放送事業者名、サービス名は、放送で取得したものをそのまま配置すること。
(2) 短形式イベント記述子
[用途]
イベント名及びイベントに関する短い文字情報を記述する。
[出力運用規則]
•
原則的に挿入することとする。
•
一個のイベントに対し、一個のみを出力する。
•
放送で取得したものをそのまま出力する。
(3) 拡張形式イベント記述子
[用途]
イベントに関する詳細な文字情報を記述する。
[出力運用規則]
•
放送で送出された同記述子を SIT に挿入する。
•
放送において、複数の記述子(最大 16 個)が送出されて来る可能性がある為、それを全
て SIT に挿入しても良いし、挿入の項目を絞って(例えば最初の 2 つの項目に絞る等)送っ
ても良い。
(4) コンポーネント記述子
[用途]
イベントを構成する映像コンポーネントストリームに関する情報を記述する。
[出力運用規則]
放送において、イベントに含まれる各映像コンポーネント一つに対して必ず一つ出力して来
る為、PMTにストリーム識別記述子が挿入されている場合、原則的にSITに挿入する映像コン
ポーネントに対応する記述子で、放送で送出されてきたものをそのまま挿入することとする。
[その他特記事項]
放送において、イベント中のモード変更などにより、コンポーネント記述が実際のコンポー
ネントと一致しないことが有る。この場合は、パーシャルTSの構成で矛盾が生じない様に追従
-2-68-
ARIB TR-B14
することが望ましいが、放送で送られた通りの値をSITにそのまま設定して良い。(放送におい
て、この記述子のcomponent_typeは、当該番組の代表的なコンポーネント種別を記載し、番組
途中でのモード変更に対しリアルタイムでこの値を変えるようなことは行わない為、パーシャ
ルTSの出力時、注意する。)
(5) 音声コンポーネント記述子
[用途]
イベントを構成する音声コンポーネントストリームに関する情報を記述する。
[出力運用規則]
放送において、イベントに含まれる各音声コンポーネント一つに対して必ず一つ出力して来
る為、PMTにストリーム識別記述子が挿入されている場合、原則としてSITに挿入する音声コ
ンポーネントに対応する記述子で、放送で送出されてきたものをそのまま挿入することとする。
[その他特記事項]
放送において、イベント中のモード変更などにより、コンポーネント記述が実際のコンポー
ネントと一致しないことが有る。この場合は、パーシャルTSの構成で矛盾が生じない様に追従
することが望ましいが、放送で送られた通りの値をSITにそのまま設定して良い。
(この記述子のcomponent_typeは、当該番組の代表的なコンポーネント種別を記載し、番組途
中でのモード変更に対しリアルタイムでこの値を変えるようなことは行わない為、パーシャル
TSの出力時、注意する。)
(6) データコンテンツ記述子
[用途]
イベントを構成するデータコンポーネントストリームに関する情報を記述する。
[出力運用規則]
放送において、イベントに含まれるデータコンポーネントに対して任意で送出してくる。こ
の記述子がついたデータをパーシャルTSに挿入して出力する場合、その記述子をSITに挿入す
ることを必須とする。
(7) コンテント記述子
[用途]
イベントのジャンルに関する情報を記述する。
[出力運用規則]
•
本記述子の SIT への挿入は任意である。
•
本記述子を挿入する場合、放送において 1 番組あたり 1 つのコンテント記述子を任意で送
出して来る。本記述子を送出してきた場合は、その値をそのまま挿入する。
(8) イベントグループ記述子
[用途]
関連サービス、SD/HD切り替わり放送時の同一サービスのグループ化、リレーサービスのリ
-2-69-
ARIB TR-B14
ンク等を記述する。
[出力運用規則]
SITに挿入する場合は、放送で送出されたものをそのまま記述すること。
(9) コンポーネントグループ記述子
[用途]
イベント内のコンポーネントの組み合わせを定義し、識別する。マルチビューTV(MVTV)
等で用いる。
[出力運用規則]
SITに挿入する場合は、放送で送出されたものをそのまま記述すること。
(10) シリーズ記述子
[用途]
シリーズ番組を識別するために用いる。
[出力運用規則]
SITに挿入する場合は、放送で送出されたものをそのまま記述すること。
(11) パーシャルトランスポートストリームタイム記述子
[用途]
SITの第2ループに記述される場合、SITに挿入されるイベントの時間情報を記述する。
[構造]
パーシャルトランスポートストリームタイム記述子の構造は表8-18を参照。
[各フィールドの意味]
各フィールドの意味に関しては、「ARIB STD-B21 第9章 9.1.8.3(3)」の規定に従う。
[出力運用規則]
•
原則的に挿入すること。
•
JST_time を挿入する場合は、挿入周期は 10 秒を越えない事が望ましい。
•
サービスが 1 つ挿入されているパーシャル TS の SIT に当該記述子を記述する場合は、記
述子を 1 つにすることが望ましい。
複数の同記述子をパーシャル TS に挿入する場合、1st loop
の当該記述子に JST_time を、2nd loop に JST_time を入れず、サービスの時間情報のみ記
述する。
•
パーシャル TS タイム記述子のみを変更し、SIT 内の他の記述子を変更しない場合は
other_descriptor_status を 0 に設定する。
•
JST_time の挿入時間誤差は 2 秒以内とすること。
各フィールドの出力運用規則を表8-23に示す。
-2-70-
ARIB TR-B14
表 8-23
パーシャルトランスポートストリームタイム記述子の出力運用規則
descriptor_tag
descriptor_length
event_version_number
event_start_time
duration
offset
offset_flag
other_descriptor_status
JST_time_flag
JST_time
各フィールドの出力運用規則
“0xC3”を記述する。
パーシャルトランスポートストリームタイム記述子の記述子長を記
述する。
SIT の 2nd loop に記述された場合、このフィールドが有効となる。
指し示すサービスに含まれるイベント情報が変わった場合に 1 カウ
ントアップする。初期値は任意で良い。DIT の挿入されるストリー
ムの変化があった場合で、DIT 前後のサービスの連続性がある場合、
バージョン番号の連続性が保証される事が望ましい。
SIT の 2nd loop に記述された場合、指し示すイベントが放送で開始
された時間を表す。EIT に記述されている start_time を記述する。
無効値を記述する場合は 0xFFFFFFFFFF。
SIT の 2nd loop に記述された場合、指し示すイベントの継続時間を
表す。EIT に記述されている duration を記述する。無効値を記述す
る場合は 0xFFFFFF。
サマータイムが event_start_time に適応される場合、このフィール
ドにオフセット時間を挿入する。TOT のローカル時間オフセット記
述子の local_time_offset の値を 24bit に展開して記述する。具体的
に local_time_offset の 16bit の最後に 1 バイト 0x00 を付加する。オ
フセット時間を適応しない場合は 0x000000 を記述する。サマータ
イムの運用は、第四編を参照。
オフセット時間分 event_start_time 及び JST_time に加算するか減
算するかを表す。
“0”:event_start_time 及び JST_time にオフセットの値を加算する。
“1”:event_start_time 及び JST_time にオフセットの値を減算する。
SIT に挿入される本記述子以外の記述子の状態を記述する。
“0”:他の記述子は変化していない。
“1”:他の記述子が変化している。
続くフィールドに JST_time が現れるかどうかを記述する。”1”で
JST_time フィールドが現れることを示す。
パーシャル TS を出力した時間を記述する。TOT に記述されている
JST_time をそのまま記述する。JST_time の更新をする場合は、2
秒以内の誤差とする事。1st loop に挿入される事が望ましい。
[その他の特記事項]
複数のサービスをパーシャルTSに挿入する場合、2nd loopに複数の同記述子が挿入される事
が考えられるが、各々の記述子にJST_timeが入っていたり入っていなかったりすると、処理が
煩雑になることが考えられるため、1st loopにJST_timeを入れ、2nd loopにはJST_timeを入れず、
サービスの時間情報のみ記述する事が望ましい。また全ての記述子にJST_timeを挿入しても良
いが、その場合はすべての記述子に同じ値を入れること。
(12) 拡張ブロードキャスタ記述子
[用途]
データ放送の再生に必要な拡張されたブロードキャスタの情報を記述する。
[出力運用規則]
-2-71-
ARIB TR-B14
SITに挿入する場合は、放送で送出されたものをそのまま記述すること。
当該記述子は、必ず放送にて送出されてくる。データコンテンツをパーシャルTSに挿入して
出力する場合、本記述子をSITに挿入することを必須とする。
(13) 放送 ID 記述子
[用途]
データ放送の再生に必要な、放送時の各種IDを記述する。
[構造]
放送ID記述子の構造を表8-24に示す。
表 8-24
放送 ID 記述子の構造
データ構造
broadcast_id_descriptor () {
descriptor_tag
descriptor_length
original_network_id
transport_stream_id
event_id
broadcaster_id
}
bit
Identifier
8
8
16
16
16
8
uimsbf
uimsbf
uimsbf
uimsbf
uimsbf
uimsbf
[各フィールドの意味]
各フィールドの意味に関しては、第四編に従う。
[出力運用規則]
• データコンポーネント(コンポーネントタグ値 0x40~0xDF)をパーシャル TS に出力する
際には、SIT の 2nd loop に必ず配置する。
各フィールドの出力運用規則を表8-25に示す。
表 8-25 放送 ID 記述子の出力運用規則
descriptor_tag
descriptor_length
original_network_id
transport_stream_id
event_id
broadcaster_id
各フィールドの出力運用規則
“0x85”を記述する。
当該記述子の記述子長を記述する。
パーシャルトランスポートストリームに出力するサービスが属
する original_network_id を記述する。
パーシャルトランスポートストリームに出力するサービスが属
する transport_stream_id を記述する。
パーシャルトランスポートストリームに出力するイベントの
event_id を記述する。
パーシャルトランスポートストリームに出力するサービスが属
するブロードキャスタの ID を記述する。地上デジタルテレビ
ジョン放送では、固定の値 0xFF を記載し、その値自体は意味
を持たない運用とする。
-2-72-
ARIB TR-B14
[補足]
•
マルチメディアデータサービスにおいては、データを伝送するモジュールや映像音声コン
ポーネントなどの識別に際して、以下のように original_network_id, transport_stream_id,
service_id および event_id を使用する場合がある。
arib://<original_network_id>.<transport_stream_id>.<service_id>
[;<event_id>]/component_tag
•
また、マルチメディアデータサービスにおいて NVRAM に放送事業者ごとの情報保存・
読み出しが行える放送事業者専用領域を割り当てる運用を行う際に、地上デジタルテレビジ
ョン放送においては、NVRAM の領域の識別のために original_network_id を使用すること
としている。
•
マルチメディアデータサービスの上記機能がパーシャルトランスポートストリームから
の再生においても放送受信時同様正常に動作するためには、拡張ブロードキャスタ記述子及
び本記述子がパーシャルトランスポートストリームの SIT に記述され、所望の ID が取得で
きることが必要になる。service_id は SIT 中に記述されているので、これと拡張ブロードキ
ャスタ記述子に記述される terrestrial_broadcaster_id を除いた各 ID を放送 ID 記述子から
記述する。
-2-73-
ARIB TR-B14
8.3
IPインタフェース運用仕様
8.3.1
パケットフォーマット
地上デジタル受信機は、「ARIB STD-B21 第9章 9.2.2.2
パケットフォーマット」に記載の
パケットフォーマットに換えて、DTCP Volume 1 Supplement E.(DTCP V1SE) 記載のPCP
(Protected Content Packet)を使用すること。
1つのPCPに含まれるコンテンツは、受信機においてコンテンツを受信した時間にして0.3秒
間~2秒間となるような範囲のデータ量にすること。ただし、Ncの更新直前のPCPおよびHTTP
レスポンスの最後のPCPは除く。また、コンテンツ全体が0.3秒間より短い場合および、コンテ
ンツへの範囲指定を伴うアクセスで、HTTPレスポンスに含まれるコンテンツが0.3秒間より短
い場合は、HTTPレスポンスに含まれるコンテンツ全体を1つのPCPとする。
8.3.2
パーシャルTS出力の運用
パーシャルTSをIPインタフェースから出力する際の運用については、「8.1
出力のPSI/SI運用仕様」および「8.2
パーシャルTS
テーブル運用仕様」に従うこと。但し、HTTPによるコ
ンテンツ伝送では、各HTTPレスポンスの開始、終了を理由とするDITの挿入は行わない。例え
ば、コンテンツの範囲指定を伴うアクセスによって直前のレスポンスとの不連続が生じた場合
は、新たなDITは挿入しない。
8.3.3
チューナ記述の運用規則
地上デジタル受信機は、「ARIB STD-B21 9.2.3
チューナ記述の仕様」の規定に従い、チュ
ーナcontainerとチャンネルitemを挿入すること。詳細についてはDigital Living Network
Alliance Home Networked Device Interoperability Guidelines (DLNAガイドライン)の関
連項目も参照のこと。以下、地上デジタル受信機におけるチューナcontainerとチャンネルitem
のproperty運用規則について記載する。
8.3.3.1 チューナ記述全般に関する運用規則
「ARIB STD-B21 9.2.3
チューナ記述の仕様」で定義される以下の名前空間、
xmlns:arib="urn:schemas-arib-or-jp:elements-1-0/"
に属する property に関し、値を未挿入もしくは空白文字のみを挿入した状態で運用してはな
らない。その他の property については、DLNA ガイドラインの規定に従うこと。
8.3.3.2 チューナcontainerとチャンネルitem運用規則
チューナ container の property 運用規則を表 8-26に示す。地上デジタル受信機は、実装レ
ベルが◎(必須)のプロパティを必ず表 8-26に従い実装すること。また実装レベルが○(任
意)のプロパティを実装する場合も表 8-26に従うこと。
-2-74-
ARIB TR-B14
表 8-26
チューナ container の property 運用規則
実装
レベル
property
type
dc:title
◎
string
arib:objectType
◎
string
property 名
◎:必須
property の記述
各放送システムの名称を表す。地上デジタ
ル受信機は、”地上デジタル”を全角文字列
で記述する。
チューナ container が「ARIB STD-B21 9.2
IP インタフェース仕様」および「8.3 IP
インタフェース運用仕様」に準拠している
ことを表す。地上デジタル受信機は、
”ARIB_TB”を半角文字列で記述する。
○:任意
dc:のpropertyはDublin Core Metadata Initiativeで規定
チャンネル item の property 運用規則を表 8-27に示す。地上デジタル受信機は、実装レベ
ルが◎(必須)の property を必ず実装すること。その場合の運用は表 8-27に従うこと。また
実装レベルが○(任意)の property を実装する場合の運用も同様に表 8-27に従うこと。
表 8-27 チャンネル item の property 運用規則
property 名
実装
レベル
property
type
arib:objectType
◎
string
dc:title
◎
string
upnp:genre
◎
string
property の記述
チャンネル item が「ARIB STD-B21 9.2
IP インタフェース仕様」および「8.3 IP イ
ンタフェース運用仕様」に準拠しているこ
とを表す。地上デジタル受信機
は、”ARIB_TB”を半角文字列で記述する。
イベント名を表す。原則として、EIT のイ
ベントループに含まれる短形式イベント記
述子の、第 1 ループに含まれる
event_name_char の情報を挿入する。その
場合、挿入する情報は EIT の情報の変更に
合わせて更新することが望ましい。
event_name_char が不明な場合、DLNA ガ
イドラインの規定に従い、
upnp:channelName と同一の文字列を挿入
すること。
dc:title で表されるイベントが属するジャン
ルを表す。原則として、EIT のイベントル
ープに含まれるコンテント記述子に含まれ
る content_nibble_level_1(大分類)の値か
ら「第四編第 4 部 付録[付録 A]」のジャン
ル大分類の表の「記述内容」に記載されて
いる記述(文字列)に変換して挿入する。
upnp:genre は複数持つことができる。但し
-2-75-
ARIB TR-B14
upnp:channelName
◎
string
upnp:channelNr
◎
integer
upnp:scheduledStartTime
○
string
content_nibble_level_1 が 0xC,0xD,0xE の
場合は、“未定義”という文字列を挿入する
こと。また content_nibble_level_1 が不明
な場合、”不明”という文字列を挿入するこ
と。
サービス(編成チャンネル)名を表す。原
則として、SDT のサービスループに含まれ
るサービス記述子の、第 2 ループに含まれ
る char の情報を挿入する。
char が不明な場合、以前設定されていた編
成チャンネル名を挿入することが望まし
い。
以下の式で示されるチャンネル番号を表
す。
upnp:channelNr=ワンタッチ選局番号×
10000+3 桁番号×10+枝番
[ワンタッチ選局番号]
受信機でサービス(編成チャンネル)に対
して設定されている値を利用する。サービ
スにワンタッチ選局番号が割り振られてい
ない場合には 0 とする。
[3 桁番号]
原則として NIT の第 2 ループ(TS ループ)
に含まれるサービスリスト記述子の
service_id と、同じ TS 情報記述子の
remote_control_key_id から、
「第 7 編 9.1.3
(d)
」で規定される計算式によって生成さ
れる値を利用する。
NIT が取得できない場合、以前設定されて
いた3桁番号を挿入することが望ましい。
対象イベントの開始時刻を表す。原則とし
て、EIT のイベントループ内にある対象イ
ベントの開始時刻を表す start_time を
MJD+BCD 表記から DLNA ガイドライン
で規定されている dc:date と同じ以下の書
式に変換して挿入する。
TOT が無い場合は以下のように記載する。
CCYY-MM-DDTHH:MM:SS
サマータイムの導入により TOT にサマー
タイム実施時の時間オフセット値が設定さ
れている場合には、以下のように
TimeOffset(±HH:MM)を付加する記載と
する。
CCYY-MM-DDTHH:MM:SS+09:00
→ サマータイムなし
CCYY-MM-DDTHH:MM:SS+10:00
→ サマータイムあり(1時間)
start_time が不定な値の場合にはこの
property を配置しない。
-2-76-
ARIB TR-B14
upnp:scheduledEndTime
dc:description
arib:longDescription
res@resolution
○
○
○
○
string
対象イベントの終了時刻を表す。原則とし
て、EIT のイベントループ内の start_time
及び対象イベントの時間の長さを表す
duration から終了時刻を生成し、BCD 表記
から DLNA ガイドラインで規定されている
dc:date と同じ以下の書式に変換して挿入
する。
TOT が無い場合は以下のように記載する。
CCYY-MM-DDTHH:MM:SS
サマータイムの導入により TOT にサマー
タイム実施時の時間オフセット値が設定さ
れている場合には、以下のように
TimeOffset(±HH:MM)を付加する記載と
する。
CCYY-MM-DDTHH:MM:SS+09:00
→ サマータイムなし
CCYY-MM-DDTHH:MM:SS+10:00
→ サマータイムあり(1時間)
start_time もしくは duration が不定なため
に upnp:scheduledEndTime が生成できな
い場合にはこの property を配置しない。
string
番組記述を表す。原則として、EIT のイベ
ントループに含まれる短形式イベント記述
子の、第 2 ループに含まれる text_char を
挿入する。
string
イベントの詳細説明を表す。原則として、
EIT のイベントループに含まれる拡張形式
イベント記述子の item_description_char
で表される項目名および item_char で表さ
れる項目記述を使用する。
arib:longDescription は複数持つことがで
き、各拡張形式イベント記述子に対して
descriptor_number の昇順で
arib:longDescription を挿入する。但し、1
つの項目名に対して複数の項目記述が継続
して記述されている場合、それらを連結し
1つの arib:longDescription として挿入す
る。また、項目名は arib:longDescription
の先頭から 24 バイトに記載し、25 バイト
目以降に項目記述を記載する。項目名が 24
バイトに満たないときは空白文字を挿入す
ること。
pattern
string
出力するコンテンツの解像度を表す。解像
度は、水平画素数と垂直画素数を用いて、
半角文字列で以下のように表す。
(水平画素数) x(垂直画素数)
例)1920x1080
-2-77-
ARIB TR-B14
upnp:rating
○
upnp:icon
○
upnp:icon@arib:resolution
○
arib:videoComponentType
○
arib:audioComponentType
○
arib:audioComponentType
@qualityIndicator
○
arib:copyControlInfo
○
視聴年齢の制限を表す。原則として、パレ
ンタルレート記述子の rating の値を 0xXX
という 16 進数文字列に変換して挿入する。
string 例えば rating の値が“10”の時には“0x10”と
して挿入する。この property はあくまでも
表示のためであり、それ以外での使用は保
証されない。
当該サービス(編成チャンネル)のロゴの
URI
URL を表す。
当該サービス(編成チャンネル)のロゴの
サイズを表す。
書式は res@resolution に従う。また、挿入
する値は「第一編 4 (3)ロゴデータの更新」
pattern
の表 4-1 送出するロゴマークのサイズパタ
string
ーンに記載されている中の該当するロゴの
横ドット数と縦ドット数を用いる。
(横ドット数) x(縦ドット数)
例)64x36
映像コンポーネントの種別を表す。原則と
して、EIT のコンポーネント記述子の
component_type の値を 10 進数に変えて挿
unsigned
入する。
integer
一つの service_id が複数の映像 ES を含む時
にはこの property を複数持つことができ、
この場合デフォルト ES を最初に記述する。
音声コンポーネントの種別を表す。原則と
して、EIT の音声コンポーネント記述子の
component_type の値を 10 進数に変えて挿
unsigned 入する。
integer 一つの service_id が複数の音声 ES を含む
時にはこの property を複数持つことがで
き、
この場合デフォルト ES を最初に記述す
る。
音声コンポーネントの音質モードを表す。
unsigned 原則として、EIT の音声コンポーネント記
integer 述子の quality_indicator の値を 10 進数に
変えて挿入する。
番組の記録や出力の制御に関する情報を表
す。原則として、コンテント利用記述子の
encryption_mode とデジタルコピー制御記
述子の digital_recording_control_ data、
APS_control_data と出力可/不可を表すビ
CSV
ットの値を文字列にしてカンマで区切って
string
挿入する。
出力可/不可を表すビットは、”1”の時出力不
可を表し、”0”の時出力可を表す。
この property はあくまでも表示のためであ
り、それ以外での使用は保証されない。
-2-78-
ARIB TR-B14
arib:dataProgramInfo
○
boolean
arib:dataProgramInfo@sy
nc
○
boolean
arib:multiViewInfo
○
boolean
arib:captionInfo
○
boolean
arib:multiESInfo
○
boolean
arib:caProgramInfo
○
boolean
arib:caProgramInfo@price
○
CSV
string
データ放送の存在を表す。原則として、デ
ータコンテンツ記述子の
data_component_id=“000C”かつ
entry_component=“当該字幕 ES の
component_tag 値(0x40~0x7F)”である時、
または他の方法でデータ放送が有ることを
判別できる時に”1”を挿入し、そうではない
時に”0”を挿入する。
データ放送の番組連動を表す。原則として、
arib:dataProgramInfo=“1”に相当し、かつ
データコンテンツ記述子のセレクタ領域で
associated_contents_flag=“1”の時に“1”
を挿入し、そうではない時に“0”を挿入す
る。
マルチビューテレビ(MVTV)の運用を表す。
原則として、component_group_type=“000”
であるコンポーネントグループ記述子が
EIT にある時に”1”を挿入し、無い場合に
は”0”を挿入する。
字幕・文字スーパーの運用を表す。原則と
して、データコンテンツ記述子の
data_component_id=“0008”、または当該字
幕 ES がある場合に”1”を挿入する。そうで
ない場合には”0”を挿入する。一つの
service_id が複数の字幕 ES を含む時にはこ
の property を複数持つことができ、この場
合デフォルト ES を最初に記述する。
映像 ES または音声 ES が複数であることを
表す。原則として、EIT でのコンポーネン
ト/音声コンポーネント記述子が複数配置さ
れている時に“1”を挿入し、複数ではない時
に”0”を挿入する。
番組が有料か無料かを表す。原則として、
EIT の free_CA_mode=”1”の時には有料番
組であるとして”1”を挿入し、
free_CA_mode=”0”の時には無料番組であ
るとして”0”を挿入する。
有料番組の購入金額(視聴のみ、録画購入)
を表す。arib:caProgramInfo=”1”(有料番
組)の場合、購入金額を表す。
arib:caProgramInfo=”0”(無料番組)の場
合はこの attribute は持たない。
購入金額を円単位の半角数字で、
「視聴の
み」
、「録画視聴」の順で挿入する。
例)
「視聴のみ」のみの場合
@price=”500”
「録画購入」ありの場合
@price=”500,700”
-2-79-
ARIB TR-B14
arib:caProgramInfo@avail
able
◎:必須
○
boolean
有料番組の契約(購入)を表す。
arib:caProgramInfo=”1”(有料番組)の場
合、デフォルト ES 群が契約(購入)済かど
うかを表す。
arib:caProgramInfo=”0”(無料番組)の場
合はこの attribute は持たない。
デフォルト ES 群が契約(購入)済の時に
は”1”を挿入する。
○:任意
upnp:のpropertyはUPnP Forumで規定
8.3.3.3 蓄積されたコンテンツが持つべきproperty
蓄積機能を持つ受信機が、蓄積したコンテンツを「8.3
IP インタフェース運用仕様」に準拠
して出力する場合には表 8-28の property を持つこと。地上デジタル受信機は、実装レベルが
◎(必須)の property を必ず実装すること。その場合の運用は表 8-28に従うこと。また実装
レベルが○(任意)の property を実装する場合の運用も同様に表 8-28に従うこと。
表 8-28 蓄積されたコンテンツの property
property 名
実装
レベル
property
type
arib:objectType
◎
string
dc:title
◎
string
upnp:genre
◎
string
property の記述
蓄積されたコンテンツの property が「8.3
IP インタフェース運用仕様」に準拠してい
ることを表す。地上デジタル受信機は、
”ARIB_TB”を半角文字列で記述する。
イベント名を表す。原則として、EIT のイ
ベントループに含まれる短形式イベント記
述子の、第 1 ループに含まれる
event_name_char の情報を挿入する。
event_name_char が不明な場合、DLNA ガ
イドラインの規定に従い、
upnp:channelName と同一の文字列を挿入
すること。
dc:title で表されるイベントが属するジャ
ンルを表す。原則として、EIT のイベント
ループに含まれるコンテント記述子に含ま
れる content_nibble_level_1(大分類)の値
から「第四編第 4 部 付録[付録 A]」のジャ
ンル大分類の表の「記述内容」に記載され
ている記述(文字列)に変換して挿入する。
upnp:genre は複数持つことができる。但し
content_nibble_level_1 が 0xC, 0xD,0xE の
場合は、
“未定義”という文字列を挿入する
こと。また content_nibble_level_1 が不明な
場合、”不明”という文字列を挿入すること。
-2-80-
ARIB TR-B14
upnp:channelName
◎
string
upnp:channelNr
◎
integer
dc:date
◎
string
◎*1
string
○
string
res@duration
upnp:scheduledStartTime
サービス(編成チャンネル)名を表す。原
則として、SDT のサービスループに含まれ
るサービス記述子の、第 2 ループに含まれ
る char の情報を挿入する。
char が不明な場合、以前設定されていた編
成チャンネル名を挿入することが望ましい。
以下の式で示されるチャンネル番号を表す。
upnp:channelNr=ワンタッチ選局番号×
10000+3 桁番号×10+枝番
で表す。
[ワンタッチ選局番号]
受信機でサービス(編成チャンネル)に対
して設定されている値を利用する。サービ
スにワンタッチ選局番号が割り振られてい
ない場合には 0 とする。
[3 桁番号]
原則として NIT の第 2 ループ(TS ループ)
に含まれるサービスリスト記述子の
service_id と、同じ TS 情報記述子の
remote_control_key_id から、「第 7 編 9.1.3
(d)
」で規定される計算式によって生成さ
れる値を利用する。
NIT が取得できない場合、以前設定されて
いた3桁番号を挿入することが望ましい。
当該コンテンツの蓄積を開始した時刻の情
報を表す。チャンネル item の
upnp:scheduledStartTime と同じ書式を用
いる。例えば、2005 年 6 月 17 日午前 7 時
に蓄積を開始した場合には
2005-06-17T07:00:00 とする。
当該コンテンツが蓄積された時間の長さを
表す。
対象イベントの開始時刻を表す。原則とし
て、EIT のイベントループ内にある対象イ
ベントの開始時刻を表す start_time を
MJD+BCD 表記から DLNA ガイドライン
で規定されている dc:date と同じ以下の書
式に変換して挿入する
TOT が無い場合は以下のように記載する。
CCYY-MM-DDTHH:MM:SS
サマータイムの導入により TOT にサマー
タイム実施時の時間オフセット値が設定さ
れている場合には、以下のように
TimeOffset(±HH:MM)を付加する記載と
する。
CCYY-MM-DDTHH:MM:SS+09:00
→ サマータイムなし
CCYY-MM-DDTHH:MM:SS+10:00
→ サマータイムあり(1時間)
-2-81-
ARIB TR-B14
upnp:scheduledEndTime
○
string
dc:description
○
string
arib:longDescription
○
string
res@resolution
○
pattern
string
start_time が不定な値の場合にはこの
property を配置しない。
対象イベントの終了時刻を表す。原則とし
て、EIT のイベントループ内の start_time
及び対象イベントの時間の長さを表す
duration から終了時刻を生成し、BCD 表記
から DLNA ガイドラインで規定されている
dc:date と同じ以下の書式に変換して挿入
する。
TOT が無い場合は以下のように記載する。
CCYY-MM-DDTHH:MM:SS
サマータイムの導入により TOT にサマー
タイム実施時の時間オフセット値が設定さ
れている場合には、以下のように
TimeOffset(±HH:MM)を付加する記載と
する。
CCYY-MM-DDTHH:MM:SS+09:00
→ サマータイムなし
CCYY-MM-DDTHH:MM:SS+10:00
→ サマータイムあり(1時間)
start_time もしくは duration が不定なため
に upnp:scheduledEndTime が生成できな
い場合にはこの property を配置しない。
番組記述を表す。原則として、EIT のイベ
ントループに含まれる短形式イベント記述
子の、第 2 ループに含まれる text_char を
挿入する。
イベントの詳細説明を表す。原則として、
EIT のイベントループに含まれる拡張形式
イベント記述子の item_description_char
で表される項目名および item_char で表さ
れる項目記述を使用する。
arib:longDescription は複数持つことがで
き、各拡張形式イベント記述子に対して
descriptor_number の昇順で
arib:longDescription を挿入する。但し、1
つの項目名に対して複数の項目記述が継続
して記述されている場合、それらを連結し
1つの arib:longDescription として挿入す
る。また、項目名は arib:longDescription
の先頭から 24 バイトに記載し、25 バイト
目以降に項目記述を記載する。項目名が 24
バイトに満たないときは空白文字を挿入す
ること。
出力するコンテンツの解像度を表す。解像
度は、水平画素数と垂直画素数を用いて、
半角文字列で以下のように表す。
(水平画素数) x(垂直画素数)
例)1920x1080
-2-82-
ARIB TR-B14
upnp:rating
○
upnp:icon
○
upnp:icon@arib:resolution
○
arib:videoComponentType
○
arib:audioComponentType
○
arib:audioComponentType
@qualityIndicator
○
arib:copyControlInfo
○
視聴年齢の制限を表す。原則として、パレ
ンタルレート記述子の rating の値をそのま
ま 0xXX という 16 進数文字列に変換して挿
string 入する。例えば rating の値が“10”の時には
“0x10”として挿入する。この property はあ
くまでも表示のためであり、それ以外での
使用は保証されない。
当該サービス(編成チャンネル)のロゴの
URI
URL を表す。
当該サービス(編成チャンネル)のロゴの
サイズを表す。
pattern
書式は res@resolution に従う。
string
(横ドット数)x(縦ドット数)
例)64x36
映像コンポーネントの種別を表す。原則と
して、EIT のコンポーネント記述子の
component_type の値を 10 進数に変えて挿
unsigned 入する。
integer 一つの service_id が複数の映像 ES を含む
時にはこの property を複数持つことがで
き、この場合デフォルト ES を最初に記述
する。
音声コンポーネントの種別を表す。原則と
して、EIT の音声コンポーネント記述子の
component_type の値を 10 進数に変えて挿
unsigned 入する。
integer 一つの service_id が複数の音声 ES を含む
時にはこの property を複数持つことがで
き、この場合デフォルト ES を最初に記述
する。
音声コンポーネントの音質モードを表す。
unsigned 原則として、EIT の音声コンポーネント記
integer 述子の quality_indicator の値を 10 進数に
変えて挿入する。
番組の記録や出力の制御に関する情報を表
す。原則として、コンテント利用記述子の
encryption_mode とデジタルコピー制御記
述子の digital_recording_control_data、
APS_control_data と出力可/不可を表すビ
ットと copy_no_more を表すビットの値を
文字列にしてカンマで区切って挿入する。
CSV
string 出力可/不可を表すビットは、”1”の時出力不
可を表し、”0”の時出力可を表す。
copy_no_more を表すビットは、”1”の時
copy_no_more を表し、”0”の時
copy_no_more では無い事を表す。
この property はあくまでも表示のためであ
り、それ以外での使用は保証されない。
-2-83-
ARIB TR-B14
arib:dataProgramInfo
○
boolean
arib:dataProgramInfo@syn
c
○
boolean
arib:multiViewInfo
○
boolean
arib:captionInfo
○
boolean
arib:multiESInfo
○
boolean
arib:caProgramInfo
○
boolean
arib:caProgramInfo@price
○
CSV
string
arib:caProgramInfo@avail
able
○
boolean
データ放送の存在を表す。原則として、デ
ータコンテンツ記述子の
data_component_id= “000C”かつ
entry_component=“当該字幕 ES の
component_tag 値(0x40~0x7F)”である時、
または他の方法でデータ放送が有ることを
判別できる時に”1”を挿入し、そうではない
時に”0”を挿入する。
データ放送の番組連動を表す。原則として、
arib:dataProgramInfo=“1”に相当し、かつ
データコンテンツ記述子のセレクタ領域で
associated_contents_flag=“1”の時に“1”
を挿入し、そうではない時に“0”を挿入す
る。
マルチビューテレビ(MVTV)の運用を表す。
原則として、component_group_type=“000”
であるコンポーネントグループ記述子が
EIT にある時に”1”を挿入し、無い場合に
は”0”を挿入する。
字幕・文字スーパーの運用を表す。原則と
して、データコンテンツ記述子の
data_component_id=“0008”、 または当該
字幕 ES がある場合などに”1”を挿入する。
そうでない場合には”0”を挿入する。一つの
service_id が複数の字幕 ES を含む時には
この property を複数持つことができ、この
場合デフォルト ES を最初に記述する。
映像 ES または音声 ES が複数であることを
表す。原則として、EIT でのコンポーネン
ト/音声コンポーネント記述子が複数配置さ
れている時に“1”を挿入し、複数ではない時
に”0”を挿入する。
番組が有料か無料かを表す。原則として、
EIT の free_CA_mode=”1”の時には有料番
組であるとして”1”を挿入し、
free_CA_mode=”0”の時には無料番組であ
るとして”0”を挿入する。
有料番組の購入金額(視聴のみ、録画購入)
を表す。arib:caProgramInfo=”1”(有料番
組)の場合、購入金額を表す。
arib:caProgramInfo=”0”(無料番組)の場
合はこの attribute は持たない。
購入金額を円単位の半角数字で、
「視聴の
み」、
「録画視聴」の順で挿入する。
例)@price=“500,700”
有料番組の契約(購入)を表す。
arib:caProgramInfo=”1”(有料番組)の場
合、デフォルト ES 群が契約(購入)済か
-2-84-
ARIB TR-B14
どうかを表す。
arib:caProgramInfo=”0”(無料番組)の場
合はこの attribute は持たない。
デフォルト ES 群が契約(購入)済の時に
は”1”を挿入する。
◎:必須
*1
○:任意
蓄積中などで長さが不明な場合またはitemがresを持たない場合は、このattributeは持た
なくて良い。
8.3.4
コンテンツの選択制御
8.3.4.1 protocolInfoとMIME-Type
地上デジタル受信機のDMS(Digital Media Server)よりHTTPを用いてストリーム出力させ
るには、DLNAガイドラインのMedia Managementで規定されているprotocolInfoおよびDTCP
V1SE記載の推奨MIME-Typeを用いてコンテンツの選択制御を以下の様に表す。
protocolInfoは以下のように4つのフィールドからなる。
<protocol>’:’<network>’:’<contentFormat>’:’<additionalInfo>
第1フィールド<protocol>:コンテンツを出力する時のプロトコルを表す。
第2フィールド<network>:定義が出力プロトコルに依存するフィールド。HTTP の場合に
は“*”(アスタリスク)を記述する。
第3フィールド<contentFormat>:定義が出力プロトコルに依存するフィールド。HTTP の
場合はコンテンツ自身のフォーマットを表す。
第4フィールド<additionalInfo>:付加情報を表す。
例えば、ストリーム出力のプロトコルがHTTPで、「8.3.1
パケットフォーマット」に準拠し
たタイムスタンプ付きTS形式のMPEGコンテンツを伝送する場合には、以下のような
protocolInfoで表される。
http-get:*:application/x-dtcp1;DTCP1HOST=(host);DTCP1PORT=(port);CONTENTFOR
MAT="video/vnd.dlna.mpeg-tts":ARIB.OR.JP_PN=MPEG_TTS_CP
各フィールドは、DLNAガイドラインのMedia Managementに記載されているprotocolInfo
の規定に準拠して、以下の様に挿入する。
第1フィールド:出力プロトコルの HTTP を表す http-get を挿入する。
第2フィールド:
“*”
(アスタリスク)を挿入する。
第3フィールド:後述する MIME-Type を挿入する。
-2-85-
ARIB TR-B14
第4フィールド:「ARIB STD-B21 9.2.4
コンテンツの選択制御」で規定されている
ARIB.OR.JP_PN=MPEG_TTS_CP を挿入する。このほか第4フィールドには、DLNA
ガイドラインで定められたパラメータや、メーカー独自のパラメータなどを挿入するこ
ともできる。複数のパラメータを挿入する場合の挿入ルールについては DLNA ガイドラ
インを参照のこと。
第3フィールドについては、MIME-TypeとしてDTCP V1SE記載の推奨MIME-Typeを用い、
CONTENTFORMATとしてはDLNAガイドライン1のMPEG-2 MIME-Type Definitionで規定
されているタイムスタンプ付きTS形式のMIME-Typeを用いて、以下のように表す。
application/x-dtcp1;DTCP1HOST=(host);DTCP1PORT=(port);CONTENTFORMAT="vid
eo/vnd.dlna.mpeg-tts"
ここで、
(host)は AKE を行うホストのアドレスを表す。
(port)は AKE を行うホストのポートを表す。
DTCP1HOST=(host)およびDTCP1PORT=(port)は省略可能であるが、コンテンツの最初ま
たは途中からDTCP-IPによる保護が必要なコンテンツについては必ず挿入すること。
CONTENTFORMATにはPCPのpayloadとして伝送するコンテンツのMIME-Typeを指定す
る。「ARIB STD-B24 第二編 8.1.4 タイムスタンプ付きTS形式によるMPEG映像・音声のカル
ーセル伝送」に記載のタイムスタンプ付きTS形式を伝送する場合、”video/vnd.dlna-mpeg-tts”
を指定する。但し、CMS:GetprotocolInfo()のOutのprotocolInfoの3rd fieldではAKEのホスト
のアドレスやポートがコンテンツによって異なることもありうるので、DTCP1HOST=(host);
DTCP1PORT=(port)は省略可能とする。
なお、上記により規定されるprotocolInfoをresのアトリビュート(res@protocolInfo)として
記載する場合、クォートが二重となりそのままでは記載できないため、XMLの構文規則に従い、
外側のクォートをシングルクォート(’)で記載するか、内側のクォートを"を用いてエスケ
ープする必要がある。従ってres@protocolInfoの記載は以下の様になる。
protocolInfo=’http-get:*:application/x-dtcp1;DTCP1HOST=(host);DTCP1PORT=(port);C
ONTENTFORMAT=”video/vnd.dlna.mpeg-tts”:ARIB.OR.JP_PN=MPEG_TTS_CP’
もしくは、
protocolInfo=”http-get:*:application/x-dtcp1;DTCP1HOST=(host);DTCP1PORT=(port);C
ONTENTFORMAT="video/vnd.dlna.mpeg-tts":ARIB.OR.JP_PN=MPEG_TT
S_CP”
DLNA ガ イ ド ラ イ ン 1.0 で は 、 Digital Living Network Alliance Home Networked Device
Interoperability Guidelines Version:1.0 Errata に記載されている。
1
-2-86-
ARIB TR-B14
8.3.4.2 DTCP-IPで保護されたコンテンツのURL
地上デジタル受信機のチューナ記述においてresの値として記載する、DTCP-IPで保護された
コンテンツのURLには、DTCP V1SE記載の推奨URIフォーマットを使わなくてもよい。
8.3.4.3 HTTPヘッダのContent-Typeヘッダフィールド
DTCP-IPで保護されたコンテンツに関係するHTTPリクエストまたはHTTPレスポンスにお
いて、HTTPヘッダに挿入するContent-Typeヘッダフィールドには、DTCP V1SEに定められ
るように、AKEを行うホストのアドレスとポートを含めること。このMIME-Typeは8.3.4.1で
表されるMIME-Typeと同じである。
Content-Type:application/x-dtcp1;DTCP1HOST=(host);DTCP1PORT=(port);CONTENTF
ORMAT=“video/vnd.dlna.mpeg-tts“
8.3.4.4 コンテンツへの範囲指定を伴うアクセス
地上デジタル受信機は、DLNAガイドライン記載のTimeSeekRange.dlna.orgによる範囲指定
アクセスをサポートする場合、DLNAガイドラインの関連する規定に従うこと。
DTCP V1SE記載のRange.dtcp.comによる範囲指定アクセスをサポートする場合、以下の規
定に従うこと。
地上デジタル受信機は、Range.dtcp.comによる範囲指定アクセスに対応する場合、対応する
コンテンツのres@protocolInfoの第4フィールドに、”ARIB.OR.JP_OP=1”を挿入すること。対
応しないコンテンツに対しては、ARIB.OR.JP_OPパラメータを挿入しないこと。
Range.dtcp.comの書式は以下のとおりとする。
・ Range.dtcp.com = "Range.dtcp.com" ":" range-specifier
・ range-specifier = byte-range-specifier
・ byte-range-specifier = bytes-unit "=" byte-range-set
・ bytes-unit = "bytes"
・ byte-range-set = byte-range-spec
・ byte-range-spec = first-byte-pos "-" [last-byte-pos]
・ first-byte-pos = 1*DIGIT
・ last-byte-pos = 1*DIGIT
first-byte-posは、暗号化前のコンテンツにおける始点バイト位置を示し、last-byte-posは、
暗号化前のコンテンツにおける終点バイト位置を示す。
Range.dtcp.comの記載例を以下に示す。
・ Range.dtcp.com: bytes=1539686400・ Range.dtcp.com: bytes=1539686400-1541710655
地上デジタル受信機は、タイムスタンプ付きTS形式のコンテンツに対し、192bytes単位のタ
イムスタンプ付きTS形式のパケット境界に一致しないRange.dtcp.comの範囲指定要求をうけ
-2-87-
ARIB TR-B14
た場合、応答範囲が192bytes単位のパケット境界に一致するよう、以下の様に範囲を拡張して
応答する。
・ 要求範囲の開始位置がタイムスタンプ付TS形式パケットの先頭位置以外の場合、応答範囲
の開始位置は、要求時の開始位置を含むタイムスタンプ付TS形式パケットの先頭位置に変
更する。
・ 要求範囲の終了位置がタイムスタンプ付TS形式パケットの終了位置以外の場合、応答範囲
の終了位置は、要求時の終了位置を含むタイムスタンプ付TS形式パケットの終了位置に変
更する。
Range.dtcp.com要求への応答の際、表 8-29に記載の状況におけるHTTPレスポンスコードに
ついては表 8-29を参照のこと。
表 8-29 Renge.dtcp.com 要求に対する HTTP レスポンスコード
状況
レスポンスコード
Range.dtcp.com要求に対し正常応答する場合。 200 (OK)
(206 (Partial
Content)は使用しない
こと)
416 (Requested
Range.dtcp.comで要求された範囲指定が不正
な場合(例えば、要求された範囲指定の開始位 Range Not
Satisfiable)
置がコンテンツの末尾を超過している場合な
ど)。
400 (Bad Request)
Range.dtcp.comによる要求内容が文法的に正
しくない場合。
406 (Not Acceptable)
対象となるコンテンツに対する
Range.dtcp.com要求に対応していない場合。
200 (OK)のレスポンスコードで応答する場合には、HTTPレスポンスヘッダにDTCP V1SE
記載のContent-Range.dtcp.comヘッダフィールドを挿入すること。
Content-Range.dtcp.comの書式は以下のとおりとする。
・ Content-Range.dtcp.com = "Content-Range.dtcp.com" ":" content-range-spec
・ content-range-spec = byte-content-range-spec
・ byte-content-range-spec = bytes-unit SP byte-range-resp-spec "/"
( instance-length | "*" )
・ bytes-unit = "bytes"
・ byte-range-resp-spec = first-byte-pos "-" last-byte-pos
・ first-byte-pos = 1*DIGIT
・ last-byte-pos = 1*DIGIT
・ instance-length = 1*DIGIT
first-byte-posは、暗号化前のコンテンツにおける始点バイト位置を示し、last-byte-posは、
暗号化前のコンテンツにおける終点バイト位置を示す。
-2-88-
ARIB TR-B14
instance-lengthは暗号化前のコンテンツにおける全体サイズを示す。ただし、全体サイズの
算出が困難な場合、Content-Rangeで認められている"*"を使用してもよい。
Content-Range.dtcp.comの記載例を以下に示す。
・ Content-Range.dtcp.com: bytes 1539686400-1541710655/9238118400
地上デジタル受信機のタイムスタンプ付きTS形式のコンテンツに対し、Range.dtcp.comを用
いてアクセスする場合、192bytes単位のタイムスタンプ付きTS形式のパケット境界と一致する
範囲指定でアクセスすることが望ましい。
8.3.5
チューナ記述に用いる拡張文字の変換規則
地上デジタル受信機のチューナ記述で使用する文字コードは、「ARIB STD-B21 9.2.3
チュ
ーナ記述の仕様」の規定に従うこと。但し、8単位符号のうち、ARIB STD-B24第一編第2部7.1
節で定義される追加記号集合については、ARIB STD-B24第一編第2部表7-19に従うこと。
-2-89-
ARIB TR-B14
9
9.1
解説
パーシャルTSのD-VHSでの記録可否判断例
地上デジタル放送番組をD-VHSのように定レートで記録する場合、記録媒体(テープ)への
記録の可否、より長時間の記録モードの選択、記録可能な残量時間などが判断できることが重
要である。記録可否判断を行う方法にはいくつかあるが、代表的なものとして、デジタルコピ
ー制御記述子で送られる マキシマムビットレート(maximum_bit_rate)を利用する方法がある。
マキシマムビットレートの利用法の一例について解説する。
(1) マキシマムビットレートの定義
1/60 秒期間内の伝送レートの平均値とする。
(2) マキシマムビットレートのデフォルト値
マキシマムビットレート値は、デジタルコピー制御記述子の maximum_bit_rate フィ
ールドに記述し、PMT、SDT、EIT に配置できるが、送出される各コンポーネントのビ
ットレートが、
「第七編 5.2.7.デフォルトマキシマムビットレート」に記載される範囲内
であれば本記述子を記述しなくても良い。記述子が存在しない場合は、上記の送出運用
規定に記載されたコンポーネントの種類毎のデフォルト値を用いる。
地上デジタル受信機は、コンポーネント毎のマキシマムビットレートの値を元に、記
録する全コンポーネントのマキシマムビットレートの合計などにより、D-VHS の記録モ
ードを決定する。
決定した記録モードから、例えば IEEE1394 のコマンドにより D-VHS の記録モード
を制御することが可能になる。
参考:D-VHS の記録モードの例
D-VHSの場合、メインデータ入力レート(すべての記録データを含む)は次の6種
類がある。例えば、すべての番組をHSモードで記録するのではなく、番組に応じて、
すなわち1080iと標準ステレオ音声の組み合わせの番組はHSモ-ドで、480iと標準ス
テレオ音声の組み合わせ番組ではSTDモードといったように、自動的にモードを切り
替えて記録した方が、視聴者はテープの消費量を節約できるというメリットがある。
HSモード
28.2Mbit/s
STDモード
14.1Mbit/s
LS2モード
7.0Mbit/s
LS3モード
4.7Mbit/s
LS5モード
2.8Mbit/s
LS7モード
2.0Mbit/s
なお、上記ビットレートの値は、記録テープに記録できるトータルのビットレート
の値である。MPEG2トランスポートストリームを記録する場合は、ヘッダ等が追加さ
-2-90-
ARIB TR-B14
れるため、実際に記録されるMPEG2トランスポートストリームは上記値の7~8割程
度になる。例えば、STDモードの場合、実際に記録できるMPEG2トランスポートス
トリームのビットレートは12Mbit/s前後ということになる。
9.2
アナログ映像出力用コピー世代コントロール (CGMS-A)
地上デジタルチューナーからアナログ映像信号を出力するときは、CGMS-Aよるコピー制御
手段を有すること。
なお、480i(525i)についてはJEITA(EIAJ)のCPR-1204、著作権情報に関してはIECの61880
規格、480p(525p)についてはJEITA(EIAJ)のCPR-1204-1、著作権情報についてはIEC61880
に準ずる。720p(750p)、1080i(1125i)についてはJEITA(EIAJ)のCPR-1204-2、著作権情
報についてはIEC61880に準ずる。
9.2.1
CGMS-Aの定義
CGMS-Aの定義および記録メディアへの記録制御を表9-1のように定める。
表 9-1
CGMS-A
0,0
0,1
1,0
1,1
9.2.2
CGMS-A の定義および記録メディアへの記録制御
定義
記録の仕方
制 約 条 件 な し に コ ピ ー 記録メディア上の CGMS を 0 , 0 として記録する
可
未定義
一世代のみコピー可
記録メディア上の CGMS を 1 , 1 として記録する
コピー禁止
記録を行わない
CGMS-A伝送方法
コピー世代コントロール情報を輝度信号の垂直ブランキング期間の1Hを用いて伝送する。
1Hの有効映像部分に、白ピークレベルの70%のレファレンス信号と、振幅70%または0%で表さ
れる20bitのデジタル信号を配し、この20bitを用いコピー世代コントロール情報および映像に
付随する情報を符号化し伝送する。
9.2.2.1 480iコンポジット方式アナログ出力
480iコンポジット方式のアナログでの伝送方式は、下記規格に記載された識別信号波形に従
うこと。
•
EIAJ CPR-1204「VBI を用いたビデオ ID 信号伝送方法(525 ラインシステム)」
9.2.2.2 480iコンポーネント方式アナログ出力
多重ライン
輝度信号の垂直ブランキング期間の第20Hと第283Hとする。
多重レベル
論理1:白ピークレベルの70%±10%とする。
論理0:黒レベルの+10%、-5%とする。
クロック周波数
fsc/8=(455/16)fH=447kHzとする。
-2-91-
ARIB TR-B14
ただし、fHは水平走査周波数である。
伝送信号波形を図9-1に示す。 Ref立ち上がりから各bitまでの累計時間誤差は0.44μs以下
とする。
+700mV
Ref
70%
bit1 bit2 bit3
bit20
論理 1:白ピークレベル
の70%±10%
論理 0:黒レベルの
+10%、-5%
0mV
T±50ns
50%
-300mV
11.2μs±0.3μs
図 9-1
22T
(49.1μs±0.44μs)
T=1/(fsc/8)=2.235μs
480i コンポーネント方式識別信号波形
9.2.2.3 480pコンポーネント方式アナログ出力
480pコンポーネント方式のアナログでの伝送方式は、下記規格に記載された識別信号波形に
従うこと。
•
EIAJ CPR-1204-1「VBI を用いたビデオ ID 信号伝送方法方式(525p システム)」
9.2.2.4 720pコンポーネント方式アナログ出力
720pコンポーネント方式のアナログでの伝送方式は、下記規格に記載された識別信号波形に
従うこと。
•
EIAJ CPR-1204-2「VBI を用いたビデオ ID 信号伝送方法(750p, 1125i システム)
」
9.2.2.5 1080iコンポーネント方式アナログ出力
1080iコンポーネント方式のアナログでの伝送方式は、下記規格に記載された識別信号波形に
従うこと。
•
EIAJ CPR-1204-2 「VBI を用いたビデオ ID 信号伝送方法(750p, 1125i システム)
」
-2-92-
ARIB TR-B14
9.2.3
識別信号割り付け
識別信号は20ビットの情報で構成される。20ビットのデータはWORD0=2bit、WORD1=4bit、
WORD2=8bit、CRCC=6bitの構成とする。
以下に詳細構成を示す。指定のないビットは未使用("0")とする
1
ビット
2
3
5
4
6
7
8
10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
9
データ
WORD 0
WORD 1
WORD 2
CRCC
2ビット
4ビット
8ビット
6ビット
図 9-2
(1)
WORD0
アスペクト比に関する情報
表 9-2
WORD 0
bit1 bit2
0
0
0
1
1
0
1
1
(2)
WORD 1
(3)
WORD0
アスペクト比に関する情報
内 容
アスペクト比 4:3 画像の信号
アスペクト比 4:3 のレターボックス信号
アスペクト比 16:9 画像の信号
予約
WORD2 で伝送する情報を示すヘッダ
表 9-3
bit3
0
1
識別信号割り付け
WORD 1
bit4 bit5
0
0
1
1
上記以外
WORD 1
bit6
0
1
WORD2 で伝送する情報を示すヘッダ
WORD2 で伝送する内容
CGMS-A 情報
情報無し
未定義
WORD2(bit7,8,9,10) の情報
WORD1のbit3~6が0000のとき、WORD2のbit7~8にCGMS-A情報を、bit9~10にアナ
ログ出力コピー制御情報を割り付ける。
-2-93-
ARIB TR-B14
表 9-4
b7
0
0
1
1
b8
0
1
0
1
CGMS-A
0, 0
0, 1
1, 0
1, 1
表 9-5
b9 b10
0
0
0
1
1
0
1
1
(4)
WORD2(bit7,8) の情報
WORD2(bit9,10) の情報
アナログ出力コピー制御情報
制約条件なしにコピー可
疑似シンクパルス有
疑似シンクパルス+2 ライン反転分割バースト挿入
疑似シンクパルス+4 ライン反転分割バースト挿入
WORD2(bit11~14)の情報
未定義とし、論理0とする。
(5)
CRCC(bit15~20)の情報
CRCコードは、エラーチェックコード。
生成多項式G(x)は、G(x)=X6+X+1
図9-3においてプリセットはすべて"1"とする。
SW1を閉じ、SW2はaにして最初のデータ14ビットを入力
15ビット目からはSW1を開け、SW2はbにしてCRCCを出力する
SW1
D
D
D
D
D
D
b SW2
入力
出力
a
図 9-3
CRCC
-2-94-
ARIB TR-B14
9.3
放送番組及びコンテンツ一意性の確保
放送番組及びコンテンツの全体としての一意性確保の為、受信機は以下の事項を守る事が望
ましい。また受信機が蓄積機能を持つ場合、また外部の記録機をコントロールする機能を持つ
場合も、以下の事項を守る事が望ましい。
•
放送信号若しくは、放送信号等に含まれる記述子やデータなどを使い、例えば告知や広告
部分のカット、スキップを自動的に行う様な機能の実装、及び蓄積機能、外部記録機の自
動制御を行わないこと。なお、ユーザーの操作による早送り、一時停止などはこれにあた
らない。
•
放送番組及びコンテンツの提示中に、それと全く関係がないコンテンツ等を意図的に混合、
または混在提示しないこと。例えば、提示中の放送番組の表示にその番組と全く関係が無
いコンテンツや告知、広告を混合提示し、意図的にそのコンテンツや告知、広告が放送番
組と一体であるかの様な誤解を視聴者に与える提示を行う機能がこれにあたり、テレビ放
送画面とインターネットのブラウザ画面が一体であるかのように視聴者に誤解させるよ
うな機能を装備することなどを指す。なお、受信機の機能として、上記の様な誤解を与え
る事を目的とせず、ユーザーの操作により複数のコンテンツを一画面に同時提示する事、
例えば 2 画面表示、小画面表示機能はこれにあたらない。
9.4
SI情報の受信機における利用機能に関する制限事項
SI情報の受信機での利用に関して、放送事業者の許諾無しに、以下の制限事項を超えてはな
らない。
•
受信機は、放送波に多重される SI 情報のみを出力する機能を有してはならない。ただし、
コンテンツの私的複製を目的とした当該コンテンツに関連する SI 情報の出力の場合はこ
の限りでない。
•
受信機は、SI 情報と本規定で定められていないネットワークからの同等の機能を有する情
報を、同一情報のように同時に表示する機能を有さないこと。ただし共用受信機における
BS/広帯域 CS における SI 情報を混在する場合はその限りではない。
•
受信機は、SI 情報と当該 SI 情報に関連する番組以外のコンテンツを混在して表示する機
能を有さないこと。例えば番組とは関係ないインターネット経由の広告などを番組表に表
示することがこれに当たる。
なお、録画されたコンテンツを含む放送番組を検索機能等により表示する場合,チャンネル情
報など当該番組の放送元が視聴者にわかるように表示されることが望ましい。
9.5
MPEG-2 AAC方式の実装に係わる留意点
MPEG-2 AAC方式の実装に関して、以下の点に留意すること。
•
音声符号化モードの判定にあたっては、ARIB STD-B32 第 2 部に規定の通り、必ずしも
常時 PCE が送出されているとは限らないことに留意すること。すなわち、受信機設計上
-2-95-
ARIB TR-B14
の推奨動作としては、上記標準規格「5.2.3 (3)PCE(Program Configuration Element)の送
出に関する詳細規定」に規定される PCE の必須送出条件以外の条件において、上記標準
規格「5.2.3 (2)1ADTS 内符号化モードと ADTS 構成(伝送順序)に関する詳細規定」に
よって音声符号化モードを判定すること。
•
ARIB STD-B32 第 2 部「参考資料 4 MPEG-2 AAC 方式の実装に係わる留意点」を参照す
ること。なお、本編を参照して設計する場合の利便のため、以下に同資料を再掲する。
(以下、ARIB STD-B32第2部 参考資料4からの抜粋)
本参考資料では、MPEG-2 AAC 方式で使用される符号化ツールに関する方式上の特徴およ
び実装上の留意点について解説する。
(1) AAC 符号化ツールの扱い
MPEG-2 AAC 規格では、AAC LC プロファイルで使用可能な符号化ツールとして M/S
Stereo、Intensity Stereo、TNS の 3 種類が規定されている。
(注)LC プロファイルで使用
範囲外としている Prediction、Gain Control は使用不可、また Coupling Channel は本規格
第 2 部 5.2.2 項で使用を禁止している。
この 3 種類の符号化ツールのデコーダでの扱いは、AAC 規格によれば「ビットストリーム
に従う」、すなわち入力ビットストリーム中にいずれの符号化ツールが使用されている場合
でもそれに従ってデコードを行うことと規定されている。デコーダの設計・実装にあたって
は、この規定に留意する必要がある。
(2)TNS
TNS は、その復号処理に大きな処理数が必要となる可能性のあるツールであり、デコーダ
の設計・実装にあたっては留意が必要である。LC プロファイルでは、例えば long window
時の TNS 最大フィルタ次数が 12 に制限されているなど、Main プロファイル(フィルタ次
数 20)に比べて制限がなされているが、それでも大きな処理数を必要とする可能性がある。
TNS 復号フィルタ処理数に直接関連する事項として、(1)フィルタ数、(2)フィルタの次数、
(3)フィルタの長さ、(4)チャンネル数がある。
また、固定小数点演算を行うデコーダ DSP の場合、フィルタによるオーバーフロー、ア
ンダーフローを避けるために scaling level を大きく取ると、所要の演算精度を確保できない
(TNS による音質改善を効果的に働かせることができない)場合がある。よって、デコーダ
システム作成者はフィルタによるオーバーフロー、アンダーフローに留意して設計・実装を
行う必要がある。
(3)ハフマンデコード
ハフマンデコード処理量はビットレートが高くなるにつれて増大する傾向がある。
デコーダの設計・実装に当たっては AAC 規格のバッファモデルを基準として理論的な最
大瞬時レートを考慮した設計が必要になる。
また、エンコーダにおいては、比較的高ビットレートの場合、最大瞬時レートが突出しな
い設計・実装上の留意が望まれる。
(ARIB STD-B32第2部からの抜粋ここまで)
-2-96-
ARIB TR-B14
10 参考 A
10.1
ワンタッチボタン割り当て例
受信機リモコンに装備される①~⑫までの釦にデフォルトで各事業者を割り当てる機能であ
り、一事業者につき一つのremote_control_key_idに記載された番号で該当ボタンに割り当てる。
しかしながらこれは視聴者による独自の設定を妨げるものではなく、デフォルトでの設定から
リモコンキー番号割り当てを変更する機能は商品企画である。
設定されたボタンが押された場合、TS毎の代表的なサービスを提示する。
10.1.1
remote_control_key_idの重複が起こらない場合の設定
表10-1の例のように、remote_control_key_idとリモコンキー番号が一致している。
表10-1 ワンタッチボタン割り当て例(重複しない場合)
remote_control_key_id
リモコンキー番号
事業者
選局されるサー
ビス番号
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
A
B
C
D
E
F
G
H
011
021
031
041
051
061
071
081
⑩
I
101
10.1.2
remote_control_key_idの重複が起こる場合の設定
remote_control_key_idは原則として放送対象地域内でユニークで、隣接エリアともある程度
調整される予定だが、他エリアからも受信したことによりremote_control_key_idが重複した場
合の受信機動作例を示す。
表10-2の例に於いては表10-1の例の自地域9局に加えて他地域4局が更に受信出来た場合で
remote_control_key_idが事業者BとL、IとKで重複している。この場合、受信機に設定されて
いる視聴者居住地域設定により対象放送局A~Iをまず優先して割り当てる。その後、チャンネ
ル設定と重複局のリストを表示し視聴者が手動で割り当てている。更にこの例では13TSの受信
によりリモコンキー番号が足りないため視聴者は域外局Lを除外している。
-2-97-
ARIB TR-B14
表10-2
remote_control_key_id
ワンタッチボタン割り当て例(13 以上の場合)
リモコンキー番号
事業者
①
②
除外
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑫
⑪
A
B
L(他地域)
C
D
E
F
G
H
J(他地域)
I
K(他地域)
M(他地域)
①
②
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑩
⑪
⑫
選局される
サービス番号
011
021
(021)*
031
041
051
061
071
081
091
101
101(他地域)
111(他地域)
*)ワンタッチでは選局できないが、ダイレクト選局時には、Bとともに表示され選局可能である。
10.1.3
再スキャン時の動作
再スキャン時に於いて受信機内リストに無い新たなTSが見つかった場合、以下のような動作
が考えられる。またこのとき既にリストに存在する局が発見できなかったとしてもそれを自動
で消去することは行わない。
(1) 新たなTSのremote_control_key_idの示す該当キーに於いて重複が存在しない場合
視聴者へ確認を促すダイアログを表示し、特に指定のない場合そのまま該当するワンタ
ッチボタンへの割り当てを行う。
(2) 新たなTSのremote_control_key_idに於いて重複が発生した場合。
現在の割付リストを提示し、必要に応じ割付の変更、削除を行なえるようにする。
ただし、新規開局した県域局のremote_control_key_id が既存の広域局の
remote_control_key_id と同じであった場合、初期スキャンと同じように新規の県域局に
remote_control_key_idのワンタッチボタンを割り当てる。既存の広域局の空きキーへの
割り当てはユーザーによる。ただしワンタッチボタンの割り当てを変更する際にはユーザ
ーにその旨通知すること。
10.1.4
ワンタッチボタン割り当て超過
一般的に想定されるリモコンでは①~⑫までのキーしか存在しないため13TS以上の受信が
可能である場合には超過分に対してワンタッチ選局で対応することが出来ない。その為、超過
部分を選局するにあたっては、ダイレクト選局、EPGからの選局、アップダウン選局などを使
用することになる。尚13以上のワンタッチボタンに対応する機能については商品企画と考えら
れる。
-2-98-
ARIB TR-B14
受信機動作の一例をフローチャートに示す。
設定開始
スキャン開始
remote_control_key_id
リスト取得
居住地域設定により
自動仮設定
ボタン変更・削除
No
ボタン指定重複
無し?
重複・割付リスト
提示
Yes
ボタンリスト提示
終了
図10-1 ワンタッチボタン指定時の動作例
-2-99-
ARIB TR-B14
10.2
アップダウン選局方法例
番組選局の方法については基本的には商品企画であり、当然の事ながらUP/DOWNボタンを
用いた番組選局も例外ではない。しかしながら、受信機開発を行う場合の指針が必要と思われ
るため、本運用規格に例示されている番組選局の方法に沿ってアップダウン選局を行った場合
に留意すべき項目を以下に示す。
(1) UP/DOWN ボタンによる番組選局順と EPG 表示順について
•
EPG 表示は、service_id に含まれる「地域識別」を使って設定した居住地域のサービスを
優先して表示する為、居住地域外からのサービスを受信できる地域などでは 3 桁番号順に番
組表が並ばない場合がある。
•
本運用規定では、
UP/DOWN ボタンによる選局順は 3 桁番号順となっているが、
この場合、
アップダウン選局による選局順は EPG 表示順と異なってしまうことに留意すること。
(2)
•
同一の 3 桁番号のサービスが存在する場合
フリンジエリアにおいては、サービスの内容が異なるが同一の 3 桁番号を持つサービスを
複数受信できる可能性があり、その場合サービステーブルに同一 3 桁番号をもつ複数のサー
ビスが記憶されることになる。このような状況において UP/DOWN ボタンによる選局によ
って当該サービスが選択された場合は、サービスリストに記憶されているサービスの枝番順
かつ TS 単位(アップ選局の場合は昇順、ダウン選局の場合は降順)にサービスを選局してい
くことになる。この場合、商品企画として普段見ないチャンネルをスキップする機能が望ま
れる。
たとえば表 10-4 のような 3 桁番号+枝番の割り当てにおいて、011[0]から UP ボタンを押し
ていった場合、同じ TS の 012[0]、013[0]と進みその後次の TS のサービス 011[1]、012[1]、
013[1]へと移る。
(3) 受信不可能なサービスの選局について
•
UP/DOWN ボタンによって選局されるサービスに受信機が対応していない (例えば、固定
受信機による部分受信サービスの簡易動画コンテンツなど)場合には、視聴者に混乱を与えな
いよう受信非対応の旨のメッセージ表示や当該サービスをスキップするなどの対応をする
ことが望ましい。
-2-100-
ARIB TR-B14
10.3
ダイレクト選局方法例
ダイレクト選局に用いる3桁番号は、IEEE1394コマンドによるD-VHSなどからの予約録画設
定する場合を考慮すると、受信機内でユニークに設定されている必要がある。しかしながら、
ダイレクト選局に用いる3桁番号は、フリンジエリアでは重複する可能性がある。そこで、3桁
番号に対して重複を識別する番号として、受信機内部でもう1桁枝番を設定し、合計4桁として
ユニークにする必要がある。ここでは以下のような4桁目の枝番の割り当て方法を例として示す。
10.3.1
地上デジタル受信機の選局手段
地上デジタル受信機は、ARIB TR-B14 第七編 で規定されるサービス種別、サービス番号な
らびに remote_control_key_idにより、以下のように決まる3桁の番号により選局される。
3桁番号 = サービス種別×200+remote_control_key_id×10+(サービス番号+1)
この3桁番号は、同一県域内または同一広域内では別のremote_control_key_idが割当たって
いるため同一番号とならない。しかしながら、県域同士、県域と広域でremote_control_key_id
が重なる場合があり、その際、3桁番号が重複して存在する可能性がある。そこで重複する3桁
番号を区別するため、もう1桁の枝番を規定し、それにより選局指定することとする。
上記の枝番は、下記の方法により割り当てる。この時、受信機に視聴者居住地域が設定され
ていることを前提とする。(「本編
10.3.2
6.2.3
地上デジタル受信機設置時の手順」参照)
枝番割り当て方法
(1) 初期スキャン時
まず域内のサービスには、その局(TS)ごとに枝番の[0] を割り当てるが、
remote_control_key_id が重なる場合は地域識別が県域(域内)のものを[0]とし、残りを地域識
別順に[1]から割当てる。次に域外の局で、remote_control_key_idが重なっているものに関し
ては、その局の全てのサービスに対して地域識別順に域内で割り当たっている枝番に追加する
方法で割り当てる。
(2) 再スキャン時
再スキャンで現状のサービスで受信できないものがあった場合でも、そのサービスの枝番
は欠番として残しておく。
再スキャンにより新たなサービスが検出された場合、それがすでに登録されている局のサ
ービスの場合には、その局の枝番を割り当てる。そのサービスが新たな局のものの場合、域
内の局でremote_control_key_id が重ならない場合には枝番は[0]を割り当てる。
remote_control_key_idが重なる場合と域外のサービスの場合、枝番はその
remote_control_key_idに割り当たっている番号の後に割り当てる。
-2-101-
ARIB TR-B14
但し、新規開局した県域の局のremote_control_key_id が既存の広域局の
remote_control_key_id と同じであった場合、初期スキャンと同じように新規の県域局に枝
番0を割り当て、既存の広域局は枝番を後ろに追加割り当てする。ただし枝番の割り当てを
変更する際にはユーザーにその旨通知すること。
域外局や remote_control_key_id が重ならない局の増減および送信状況の変更など、周
波数リパッキングで対応される上記以外の変更条件に関しては、再スキャンと同じ対応で
枝番割り当てを行なう。
(3) 枝番オーバーフロー
枝番が 9 を超える場合は、枝番が割当てられないのでダイレクト選局できない。
( EPG
とアップダウンによる選局はできる。
) その場合、初期スキャンし枝番の割り当てなおし
を行う。それでも 9 を超える場合の対応は商品企画とする。
上記の方法では、同一局における全てのサービスは同じ枝番を持つことになる。
10.3.3
枝番割り当て例
10.3.3.1 初期スキャン時における割り当て
例を表10-3に示す。この例では、視聴者地域内の局A,B,C およびA’と域外の局E,F,Gに対し
てそれぞれ表10-3のような3桁番号のサービスが存在する。この場合に割り当たる枝番を説明す
る。まず、域内の局のサービスにはそれぞれ[0]の枝番が割り当てられるが、A局とA’局は
remote_control_key_idが重複するので、県域(地域識別:24)のA’局に[0]を割り当て広域(地
域識別:01) のA局に[1]を割り当てる。
域外の局では、E,G局がremote_control_key_id
が[1]で重複している。これは、域内の
局のあとに追加されるので、枝番はそれぞれE局のサービスに[2]、G局のサービスに[3]が
割り当てられる。F局は域内の局とremote_control_key_idもそのサービスの3桁番号も重複
していないが、域外の局であるため[1]が割り当たる。
表10-3 初期スキャン時における割り当て例
放送されるサービスの 3 桁番号
[割り当てる枝番]
局名
地域別
(地域識別)
remote_control_key_id
A局
B局
域内(01)
域内(01)
1
2
011 [1]
021[0]
012 [1]
022[0]
013 [1]
C局
域内(24)
3
031[0]
032[0]
033[0]
A’局
域内(24)
1
011[0]
012[0]
013[0]
E局
域外(25)
1
011[2]
F局
G局
域外(35)
域外(35)
12
1
121[1]
011[3]
-2-102-
123[1]
012[3]
ARIB TR-B14
10.3.3.2 再スキャン時における割り当て
再スキャンによりいくつかの局とサービスが追加になった例を表10-4に示す。この例で割り
当てる枝番を下記のような場合に分けて説明する。
(1) 域内で新しい局とサービスが追加になった場合
表10-4で、D局が再スキャンにより域内に新しく追加された局である。
D局はremote_control_key_idが4で重複しないので、枝番[0]を割り当てる。
(2) 域外の新しい局とサービスが追加になった場合
表10-4で、H局が再スキャンにより域外に新しく追加された局である。
H局はremote_control_key_idが1で他局(A,A’,E,G)と重複する。この場合、同じ
remote_control_key_idを持つ局の枝番の最後に追加し、H局には枝番[4]を割り当てる。
(3) 従来の局で、サービスが追加になった場合
表10-4で、以前からあったE局に再スキャンにより012というサービスが新しく追加にな
った場合である。このときこのサービスにはE局の他のサービスに割り当たっている枝番
と同じ[2]を割り当てる。
表10-4 再スキャン時における割り当て例
局名
地域別
(地域識別)
remote_control_key_id
放送されるサービスの 3 桁番号
[割り当てる枝番]
A局
域内(01)
1
011[1]
012 [1]
B局
域内(01)
2
021[0]
022[0]
C局
域内(24)
3
031[0]
032[0]
033[0]
D局
域内(24)
4
041[0]
A’局
域内(24)
1
011[0]
012[0]
013[0]
E局
域外(25)
1
011[2]
012[2]
F局
域外(35)
12
121[1]
G局
域外(35)
1
011[3]
H局
域外(23)
1
011[4]
10.3.4
013 [1]
123[1]
012[3]
サービス重複時の動作
受信機にて、remote_control_key_idが重複するサービスをダイレクト番号選局する場合、視
聴者が枝番により選局できるようなユーザーインタフェースを実装する事を推奨する。
視聴者が有り得ない枝番の値を選択した場合、受信機は「このチャンネルは存在しません」や
「この番号は設定されていません」などのエラー表示を行う。
-2-103-
ARIB TR-B14
視聴者が 3桁番号と枝番にて選局指定を行なった際に、その枝番で指定されるサービスが直
前まで選局可能であったにも関らず、何らかの理由で選局が出来ない場合には、「受信できませ
ん」などの受信不能時のエラー表示を行う。
ただし、エラーメッセージ内容に関しては商品企画とする。
-2-104-
ARIB TR-B14
11 参考 B
CATVパススルー伝送方式におけるガイドライン
11.1 はじめに
本ガイドラインでは、地上デジタルテレビジョン放送の変調方式を変えることなく CATV 施
設に伝送する地上デジタルテレビジョン放送パススルー伝送方式で伝送された信号を受信する
受信機の動作指標を示すものである。なお、本ガイドラインに示す伝送方式は、(社)日本 CATV
技術協会標準規格 JCTEA
STD-011 「デジタル有線テレビジョン放送 地上デジタルテレ
ビジョン放送 パススルー伝送方式」で規定されている。
11.2 引用文書
「デジタル放送用受信装置」
(2)
「デジタル有線テレビジョン放送 地上デジタルテレビジョン放送パススルー伝送方式」
標準規格
標準規格
ARIB STD-B21
(1)
JCTEA STD-011
-2-105-
ARIB TR-B14
11.3
用語
用語
説明
パススルー方式
受信した放送信号をそのままの信号方式で、同じ周波数または周波数変
換して CATV システムに送出する方式。
等価 CN 比
ある CN 比劣化量となる伝送装置や伝送路の各種特性劣化を、同じ CN
比劣化量を与える(同じ誤り率を与える)ガウス雑音に置換えた場合の
CN 比。
等 価 CN 比 劣 化 量 伝送装置や伝送路などの等価 CN 比劣化量(dB)は次式で表せる。
(dB)
等価 CN 比劣化量=-10log10〔1-( C/N 理想 )/(等価 C/N 伝送 )〕[dB]
ここで、C/N 理想は特定の誤り率を与える理想 CN 比、等価 C/N 伝送は伝
送装置や伝送路の等価 CN 比である。
等 価 ノ イ ズ 劣 化 Equivalent Noise Degradation
デジタル伝送システムの評価方法の一つ。決められた BER 値(例えば
(END)
短縮化リードソロモン(204,188)符号による誤り訂正前で 1×10-4)が得
られる実際の CN 比と同じ BER 値が得られる理論 CN 比との差で表す。
位相雑音
(位相ジッタ)
CATV
CTB
(三次相互変調歪)
チャンネルスキャン
(スキャン)
初期スキャン
局部発振信号が持っている雑音などによるキャリア位相の揺らぎ成分。
位相雑音成分が大きいと位相変調されたデジタル信号のビット誤り発生
の原因となる。位相雑音と位相ジッタを別定義する場合もあるが、本ガ
イドラインでは同義語として定義する。なお、位相雑音の測定では、キ
ャリヤレベルに対するキャリア周波数からのオフセット周波数点におけ
る 1Hz 当たりの雑音レベルの比として xx-dBc/Hz@yykHz などで表さ
れる。また、位相雑音をオフセット周波数のある範囲にわたり積分して
得た値の rms 値(位相雑音量θrms)でも表される。
Community Antenna TV または Cable TeleVision:同軸ケーブルや
光ファイバーを用いた有線電気通信設備で接続した限定地域に対し
て、放送を提供する TV 放送システム。放送の再送信以外の映像サー
ビスや通信事業を行う多チャンネルケーブルテレビシステムや建造
物によるテレビ受信障害対策施設、地域難視解消を目的とした共同受
信施設等がある。
Composite Triple Beat:複合 3 次相互歪み
3 次歪みにより生じる周波数の異なる 3 信号による和差ビート。
多チャンネルケーブルテレビシステムでは、アナログテレビ映像搬送波
の CTB が問題となる。
地上デジタル放送を受信する際、視聴者がお住まいの地域で、どの放送
局が受信できるのかがわからないため、受信機が全てのチャンネルを順
次選局して、放送波のある・なしを調査することで、放送波(放送局)
が検出された場合は、その局の情報が受信機に登録(チャンネルリスト)
される。
チャンネルスキャンのうち、受信機購入後、最初に設置する時や引っ越
しした時など、視聴者の居住地域を受信機に初期(再)登録し、受信機
のチャンネルリストを新たに更新するために行うチャンネルスキャンの
こと。これにより、受信機内に登録されているチャンネル情報は全て再
設定される。
(前の情報は消える)
-2-106-
ARIB TR-B14
用語
説明
再スキャン
チャンネルスキャンのうち、放送局の新規開局などにともなう新局のチ
ャンネルリストへの登録のために行うスキャンのこと。再スキャンでは、
スキャン前の放送局の情報は保持される。
放送局が、受信機に自身を選局させるために指定する番号のこと。(1
~12)この番号は、原則、リモコンのワンタッチボタンの番号と同じで
あり、このボタンを押下することにより、対応する放送局の代表的な番
組を選局することができる。
ダイレクト選局する際に使用する 3 桁の番号のこと。リモコンのテンキ
ー(数字キー)からこの番号を入力することにより、その放送局のある
特定の番組を選局できる。
例 チャンネル番号「2」の場合
テレビ番組であれば、「021」や「022」などが割り付けられる。
データ番組であれば、「221」や「622」などが割り付けられる。
他地域(他県)の放送を受信する場合、その地域の放送局のチャンネル
番号と自地域の放送局のチャンネル番号が重複する場合があり、この時
は、3桁チャンネル番号も同じになる。受信機では、これらの放送局を
区別するために、3 桁に加えてもう 1 桁、番号を付ける。この番号を「枝
番」と呼び、自地域の放送局には、末尾に「0」が、他地域の放送局に
は「1」以降の番号が付けられる。
例 自地域:0210
他地域:0211 など
チャンネル番号
3桁チャンネル番号
枝番
-2-107-
ARIB TR-B14
11.4 パススルー方式の概要
本ガイドラインで述べるパススルー方式とは、下記の 2 方式を示す。
方式①
地上受信アンテナ出力の各地上デジタルテレビジョン放送信号の伝送信号帯域抽
出やレベル調整をして、伝送信号周波数と同一周波数で CATV 施設に伝送する方
式
方式②
地上受信アンテナ出力の各地上デジタルテレビジョン放送信号の伝送信号帯域抽
出やレベル調整をして、CATV 施設管理者の設定した周波数で CATV 施設に伝送
する方式
上記の方式①あるいは方式②を前提として、方式①のヘッドエンドにおける信号処理を行う
ための受信増幅器あるいは方式②の処理を行う受信増幅器と周波数変換器を構成する機器を、
JCTEA-STD-011 では OFDM シグナルプロセッサ(OFDM Signal Processor:以下、OFDM-SP
と略す)と呼んでいる。上記の方式①のシステム構成例およびその OFDM-SP のブロック構成
例を図 11-1 に、方式②のシステム構成例およびその OFDM-SP のブロック構成例を図 11-2 に
示す。
方式①では、入力周波数と出力周波数は同一の周波数となり、方式①の OFDM-SP を複数使
用して送出された CATV パススルー伝送信号の周波数配列は、放送信号(電波)とまったく同
じ配列となる。方式②では、UHF 帯域で入力された放送信号(電波)を CATV 施設管理者の
設定した VHF、MID 帯域や SHB 帯域、もしくは UHF 帯域の信号に周波数変換して出力され
る。
なお、一つの CATV 施設で、方式①と方式②を混在して CATV パススルー伝送を行うこと
は無い。
-2-108-
ARIB TR-B14
混 合 器
OFDM-SP
受信者
伝送路
地上デジタル
テレビジョン受像機
地上デジタル
放送チューナ
ディスプレイ
(a)方式①のシステム構成例
OFDM-SP
UHF
470~770MHz
帯域:6MHz
周波数変換
周波数変換
UHF
470~770MHz
IF
出力レベル例
~110dBμV
IF:中間周波数
fn
fn:局部発振器
(b)方式①のOFDM-SPの基本構成例
power
power
VHF / MID /SHB
freq.
UHF
VHF / MID /SHB
ヘッドエンドのアンテナ入力時
パススルー出力時
・UHFで入力された信号と同一周波数でパススルー伝送を行う
(c)方式①のパススルー伝送帯域例
図 11-1
方式①の構成例
-2-109-
UHF
freq.
ARIB TR-B14
混 合 器
OFDM-SP
伝送路
地上デジタル
テレビジョン受像機
受信者
地上デジタル
放送チューナ
ディスプレイ
(a)方式②のシステム構成例
OFDM-SP
UHF
470~770MHz
帯域:6MHz
周波数変換
周波数変換
VHF/UHF など
90~770MHz
IF
出力レベル例
~110dBμV
IF:中間周波数
f1
f1,fn:局部発振器 fn
(b)方式②のOFDM-SPの基本構成例
power
power
VHF / MID /SHB
UHF
freq.
VHF / MID /SHB
ヘッドエンドのアンテナ入力時
UHF
パススルー出力時
・UHFで入力された信号をVHF/MID/SHB/UHFに周波数変換してパススルー伝送を行う
(c)方式②のパススルー伝送帯域例
図 11-2
方式②の構成例
-2-110-
freq.
ARIB TR-B14
11.5 パススルー方式に対応する受信機の動作指標
11.5.1 搬送波の周波数
JCTEA STD-011 では、OFDM-SP から出力される搬送波の周波数を VHF、MID、SHB、
UHF のそれぞれの帯域の以下に示すものと定めている。これは、現行の有線テレビジョン放
送法施行規則で規定されている周波数から限定されたものである。受信機においては、下記に
示す周波数を受信可能なことが望ましい。
表 11-1
中心周波数(VHF 帯域)
送信チャンネル
VHF 1ch
VHF 2ch
VHF 3ch
VHF 4ch
VHF 5ch
VHF 6ch
VHF 7ch
VHF 8ch
VHF 9ch
VHF 10ch
VHF 11ch
VHF 12ch
表 11-2
中心周波数
93 + 1/7 MHz
99 + 1/7 MHz
105 + 1/7 MHz
173 + 1/7 MHz
179 + 1/7 MHz
185 + 1/7 MHz
191 + 1/7 MHz
195 + 1/7 MHz
201 + 1/7 MHz
207 + 1/7 MHz
213 + 1/7 MHz
219 + 1/7 MHz
中心周波数(MID 帯域)
送信チャンネル
C 13ch
C 14ch
C 15ch
C 16ch
C 17ch
C 18ch
C 19ch
C 20ch
C 21ch
C 22ch
中心周波数
111 + 1/7 MHz
117 + 1/7 MHz
123 + 1/7 MHz
129 + 1/7 MHz
135 + 1/7 MHz
141 + 1/7 MHz
147 + 1/7 MHz
153 + 1/7 MHz
159 + 1/7 MHz *
167 + 1/7 MHz *
*C 21chとC 22chは2MHzの不連続がある。
-2-111-
ARIB TR-B14
表 11-3
中心周波数(SHB 帯域)
送信チャンネル
C 23ch
C 24ch
C 25ch
:
:
中心周波数
225 + 1/7 MHz
231 + 1/7 MHz
237 + 1/7 MHz
:
:
C 62ch
C 63ch
459 + 1/7 MHz
465 + 1/7 MHz
表 11-4
中心周波数(UHF 帯域)
送信チャンネル
UHF 13ch
UHF 14ch
UHF 15ch
:
:
中心周波数
473 + 1/7 MHz
479 + 1/7 MHz
485 + 1/7 MHz
:
:
UHF 61ch
UHF 62ch
761 + 1/7 MHz
767 + 1/7 MHz
11.5.2 搬送波受信機入力レベル範囲
直接受信帯域外(VHF、MID、SHB 帯)においては、有線テレビジョン放送法施行規則で
規定されている規定値から、宅内配線での損失分を考慮して、下記の入力レベル範囲で受信可
能なことを目安とする。なお、UHF 帯域における最小入力レベルについては ARIB STD-B21
付属-10 1.3 最小入力レベルについて に準ずるものとする。
表 11-5
搬送波レベル
受信者端子での
有線テレビジョン放送法施行規則規定レベル
本ガイ ドラ イン で規定 する受 信機 入力 レベル
(UHF 帯域以外)
-2-112-
最小値
47dBμV(75Ω)
最大値
81dBμV(75Ω)
-67dBm
-28dBm
ARIB TR-B14
11.5.3 妨害波抑圧レベル
有線テレビジョン放送法施行規則で規定されている規定値から、直接受信帯域以外(VHF、
MID、SHB 帯)での妨害抑圧レベルは下記の表を目安とする。UHF 帯域については ARIB
STD-B21 付属-10 1.4 妨害波抑圧レベル に準ずるものとする。
表 11-6
妨害波
アナログテレビジョン
(NTSC-AM)
デジタルテレビジョン
(64QAM)
単一キャリア
妨害波抑圧レベル
条 件
下隣接
(妨害波が下側 7.869MHz 以上隔離された位置に配置)
上隣接(妨害波が上側 4.085MHz 以上隔離された位置に配置)
下隣接
(妨害波が下側 6.119MHz 以上隔離された位置に配置)
上隣接
(妨害波が上側 5.835MHz 以上隔離された位置に配置)
同一チャンネル内
妨害抑圧比
-21 dB 以下
-24 dB 以下
-20 dB 以下
-19 dB 以下
35 dB 以下
測定条件:13segment、mode3、ガード比 1/8、変調 64QAM、内符号 7/8、I=2 とし、妨害波は 1 波の
みとする。
11.5.4 その他諸特性
下記に示す、有線テレビジョン放送法施行規則で規定されている地上デジタルテレビジョン
放送信号(OFDM 信号)を再送信するための受信者端子(保安器出力)での規定値以内で受
信可能なことが望ましい。
-2-113-
ARIB TR-B14
表 11-7
項目
搬送波の周波数の許容偏差
搬送波レベルと雑音のレベルの
差
受信機入力時の総合周波数特性
搬送波のレベル変動
搬送波のレベルと隣接する他の
標準デジタルテレビジョン放送
の搬送波のレベルとの差
交流電源に起因する電磁波によ
る搬送波の変調度
三次相互変調歪みによる妨害
その他受信機に望まれる諸特性
条件(受信可能であることが望まれる条件)
±20kHz 以内
CN 比 24dB 以上
6MHz 帯域内において±3dB 以内
1 分間において 3dB 以内の変動
10dB 以下
次式による値が-30dB 以下で受信可能なこと
20 log10{(a-b)/ a}[dB]
a は搬送波の変調包絡線の振幅の最高点の値、b は最低点の値
希望波に対して妨害波が下図の実線のレベル以下の条件で
正常に受信可能なこと
(図の横軸の 0MHz は、搬送波の中心周波数を表す)
10
三次相互変調妨害(dB)
0
-10
-20
-30
-40
-45
-50
-60
-5
-4
-3
-3.2
-2
-1
0
1
2
3
4
+3.2
5
周波数(MHz)
搬送波のレベルと当該搬送波の
反射による電磁波のレベル
(近接マルチパス特性)
反射波レベルが下図の実線以下の条件で受信可能なこと
0
反射の量 (dB)
-10
-20
-30
-40
-50
0.1
搬送波のレベルとアナログテレ
ビジョン(NTSC-AM)搬送波と
のレベル差(隣接伝送以外)
0.25
1 1.5
反射の遅延時間 (μs)
10
NTSC 信号に対し OFDM 信号が-6~-16dB の範囲内
-2-114-
ARIB TR-B14
11.5.5 受信機特性劣化要因について(参考)
JCTEA STD-011 解説5参照
受信者端子の信号品質を確保するべく、JCTEA STD-011 は規定されているが、受信機で
劣化する要因については考察されていない。しかしながら、信号品質劣化要因を等価 CN 比
劣化量として加算していく方法(伝送路品質を算出する方法)と同様に算出することにより、
受信機内部での劣化要因は算出可能である。
11.5.5.1 CTB
CTB は CATV 伝送における特性劣化の主たる要因である。地上デジタルテレビジョン放
送(OFDM 信号)の CTB 対 BER 特性測定結果を図 11-3 に示す。この図は JCTEA STD-011
からの抜粋であるが、受信機で発生する CTB が原因となる等価 CN 比の劣化も同等と考え
られる。図 11-3 から求めた等価 CN 比(表 11-8)及び式 1 から算出した CTB を原因とする
等価 CN 比劣化量を図 11-4 に示す。
(理想 C/N=22.35dB とした場合)
なお、地上デジタルテレビジョン放送のパススルー方式伝送では、アナログ放送と同一の
伝送路を使用し、その際のデジタル波(OFDM 波)のレベルはアナログ放送波のレベル-
10dB±6dB 程度と想定される。したがって、アナログ波からデジタル波への影響はさらに厳
しい条件となることが予想される。
詳しくは JCTEA STD-011 を参照のこと。
等価 CN 比劣化量=-10log10〔1-( C/N 理想 )/(等価 C/N 伝送 )〕
=-10log10〔1-10 ({ 22.35 (dB)-等価 C/N 伝送 (dB)}/10)〕 [dB] (式 1)
1E-01
MODE1(RSoff)
MODE2(RSoff)
1E-02
MODE3(RSoff)
BER
1E-03
1E-04
1E-05
1E-06
1E-07
C 42ch
1E-08
-50
-45
-40
CTB [dB]
図 11-3
CTB 対 BER 特性測定結果
-2-115-
-35
ARIB TR-B14
表 11-8
CTB
-43dB
-46dB
-49dB
-52dB
CTB の BER と等価 CN 比
BER
1×10-4
1×10-5
1×10-6
1×10-7
等価 CN 比
22.35dB
23.3dB
24.25dB
25.2dB
等価CN比劣化量 [dB]
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
0
-65
-63 -61 -59 -57 -55 -53 -51
CTB [dB]
図 11-4
-49 -47 -45 -43
CTB による等価 CN 比劣化量
-2-116-
ARIB TR-B14
11.5.5.2 位相雑音
受信機のローカル信号の位相雑音も特性劣化の原因となる。地上デジタルテレビジョン放
送の位相雑音による BER と等価 CN 比を表 11-9 に示す。表 11-9 と式 1 より求めた OFDM
の位相雑音を原因とした等価 CN 比劣化量を図 11-5 に示す。(理想 C/N=22.35dB とした場
合)
詳しくは JCTEA STD-011 を参照のこと。
表 11-9
位相雑音による BER と等価 CN 比
位相雑音
BER
等価 CN 比
-73dBc/Hz@1kHzoffset
1.81 deg
1×10-4
22.35dB
-74dBc/Hz@1kHzoffset
1.62 deg
1×10-5
23.3dB
-75dBc/Hz@1kHzoffset
1.44 deg
1×10
24.25dB
-76dBc/Hz@1kHzoffset
1.28 deg
1×10-7
-6
25.2dB
等価CN比劣化量 [dB]
5
4
3
2
1
0
0
0.5
1
位相雑音 [deg rms]
図 11-5
1.5
位相雑音による等価 CN 比劣化量
11.5.5.3 伝送路性能について
JCTEA STD-011 では、上述のような伝送路における等価 CN 比劣化要因を総合して、伝
送路の性能配分を算出している。その例を表 11-10 に示す。この表中での受信機劣化マージ
-2-117-
ARIB TR-B14
ンは 3dB と定められており、この表のような回線設計を行うと、受信機内部での劣化は 3dB
以内に抑える必要がある。
したがって、例えば、CTB による劣化を 2.5dB、位相ノイズによる劣化を 0.5dB と配分す
ると、図 11-4 及び図 11-5 より、受信機に求められる CTB 性能は-54dB、位相雑音性能は
位相偏移量で 0.6 度 rms と求めることができる。ただし、実際には上記 2 つの劣化要因の他
様々な劣化要因が考えられる上、OFDM 復調器の性能や、それぞれの劣化要因への性能配分
によって変化するため、それらに関しては受信機の設計手法に委ねる事とする。
なお、今後の実験検証等により、受信機入力所要 CN 比、受信機劣化マージンを決定する
必要がある。
表 11-10
CATV 伝送施設の例と受信者端子での総合 CN 比の例
CATV 伝送路性能など
CATV 施設
測定値例 1
受信者端子 CN 比(dB)
30dB
(電波を含む)
帯域内偏差(dB)
測定値
搬送波レベル(dBμV)
測定値
(受信機マージンに含む)
CTB(dB)
-69dB
(等価 CN 比劣化量は図 11-4 参照)
反射(dB)
-30dB
ハム変調(dB)
測定値
周波数変換位相雑音
0.6 度 rms
(等価 CN 比劣化量は図 11-5 参照)
伝送路総合 CN 比(dB)
-
等価
CN 比
CATV 施設
測定値例 2
等価
CN 比
有線テレビジ
ョン放送法施
行規則より
-
35dB
-
24dB 以上
-
測定値
-
-
測定値
-
±3dB 以内
47~81dBμV
@75Ω
29.2dB
-57dB
26.7dB
-45dB 以下
-
-
-30dB
測定値
-
-
-30dB 以下
-30dB 以下
32dB
0.6 度 rms
32dB
-
25.5dB
-
25.1dB
-
受信機入力所要 CN 比(dB)
受信機マージン(dB)
所要 CN 比(内符号訂正後)
BER=2×10-4
25
3
22
-2-118-
ARIB TR-B14
11.5.6 再送信周波数について
•
パススルー伝送方式①(図 11-1)で伝送される場合
パススルー伝送方式①(図 11-1 参照)では、放送信号(電波)の周波数と、CATV 再
送信周波数は同一の周波数となり、方式①の OFDM-SP を複数使用して送出されたパスス
ルー伝送信号の周波数配列は、放送信号(電波)とまったく同じ周波数配列となる。した
がって、放送信号(電波)が、リパッキングなどの周波数変更を行った場合は、CATV 再
送信周波数も放送信号(電波)と同じ周波数に変更されて送出される。このとき、放送信
号(電波)のサイマル放送が行われる場合は CATV 再送信においても同様にサイマル放送
を行う。
•
パススルー伝送方式②(図 11-2)で伝送される場合
パススルー伝送方式②(図 11-2 参照)では、主として、放送信号(電波)の周波数と、
CATV 再送信周波数は異なる周波数となるが、同じ周波数の場合もある。ただし、方式②
では、放送信号(電波)のリパッキングなどの周波数変更には追従する事なく、それまで
流していた再送信周波数で継続して再送信する。なお、再送信周波数を変更するときには、
視聴者に告知してから行う(告知方法については、11.4.4 告知方法 参照のこと)
。再送信
周波数の変更は、放送波(電波)で周波数変更の指示がされている期間や、放送波のサイ
マル放送期間で行うことは無い。また、周波数変更を行う場合、CATV 施設管理者が 2 つ
の周波数で伝送するサイマル放送を行うことはない。
また、11.4.3.1 項で述べたとおり、1 つの CATV 施設管理者で、方式①と方式②を混在
してパススルー伝送することは無いが、方式②で再送信している事業者でも、一部のチャ
ンネルで放送信号(電波)と同じ周波数で再送信される可能性がある。その場合の再送信
周波数の定義はパススルー伝送方式②と同等に扱うものとする。
-2-119-
ARIB TR-B14
11.5.7 受信機の選局に関する動作指針
本項では、地上デジタルテレビジョン放送パススルー伝送方式①(図 11-1)もしくは方式
②(図 11-2)で伝送される信号を、対応受信機に接続して地上デジタルテレビジョン放送を
視聴する際に、視聴者の利便性をなるべく損なわないようにするための、受信機動作上の指針
を示すことを目的としている。
11.5.7.1 パススルー伝送信号を受信する受信機の初期スキャンについて
パススルー伝送方式で伝送された信号を受信する受信機を設置する場合、通常の地上デジ
タルテレビジョン放送受信機と同様に、受信機設置時の初期設定において、視聴者により居
住地域設定を行う。居住地域とは、視聴者が居住している地域であり、CATV 施設管理者が
放送信号(電波)を受信している地域ではない。
地上デジタルテレビジョン放送受信機においては、受信地点における全受信可能チャンネ
ルをサーチし、service_id に基づくサービスリスト(受信可能周波数テーブル)を作成する。
ただし、受信した NIT には放送事業者の送信所から送出される周波数のみが記載されるので、
パススルー伝送時の受信周波数と NIT 記載の周波数が異なる場合がある。この場合でも受信
機が正しく動作することが望まれ、例えば、サービスリスト(受信可能周波数テーブル)を
優先するなどの方法で対処できると考えられる。
11.5.7.2 パススルー時のエンジニアリングサービス取得動作
直接受信時のエンジニアリングサービス(受信機ソフト、周波数リスト変更情報など)の
取得動作は、以下の通りである。パススルー伝送方式①(図 11-1)で伝送される信号を受信
する受信機では、以下の動作を行う。
(1) 選局可能な TS の中で、その NIT のサービスリスト記述子にエンジニアリングサー
ビスが記載されている TS の受信周波数、network_id、及び、エンジニアリングサ
ービスの service_id などを受信テーブルに格納する。
(2) SDTT の情報にもとづき、上記 service_id のダウンロードコンテンツを取得する。
パススルー伝送方式②(図 11-2)で伝送された信号を受信する場合、受信周波数は NIT
の地上分配記述子に記載されている周波数とは異なるが、11.5.7.1 で示した実際に受信され
た周波数を受信テーブルに格納したサービスリスト(受信可能周波数テーブル)を使用する
ことにより、通常の直接受信と同様の動作でエンジニアリングサービスは取得可能である。
-2-120-
ARIB TR-B14
11.5.7.3 パススルー時の周波数リスト・変更情報の受信機動作ガイドライン
周波数リスト・変更情報の下記の利用例についてパススルー時の受信機動作指針を示す。
(1)リパッキング等による周波数変更追従動作
(2)既に置局していた送信所に放送事業者が追加・放送開始した場合の追従動作
(3)親局スルーしていた局がローカル局として送出開始した場合の追従動作
(4)据え付けスキャン時に放送休止していた局の救済
(5)送信出力変更、新規置局等によりヘッドエンドで新たに受信可能となった局への対
応
•
パススルー伝送方式①(図 11-1)で伝送される場合
(1)~(5)のすべての場合において、パススルー伝送方式①で伝送される信号を受
信する受信機は、通常の地上デジタルテレビジョン放送受信機と同じ動作を行うこと。た
だし、この受信機動作を保証するためには、CATV 施設管理者は、サイマル放送など、直
接受信と同等のオペレーションが必要である。
•
パススルー伝送方式②(図 11-2)で伝送される場合
(1)周波数変更追従動作については、リパッキングなど周波数変更により CATV ヘッ
ドエンドなどでの受信周波数が変更された場合は、ヘッドエンドや共聴設備での受信周波
数の変更作業が必要となる。ただし、周波数リパッキングなどで直接受信の搬送波周波数
が変更された場合でも、OFDM-SP のローカル周波数を変更することにより、CATV パ
ススルーの搬送波周波数はこれまでと同一の周波数に設定するため、受信機はそのまま受
信が継続される。なお、やむを得ない理由により再送信周波数が変更された場合は、11.6
告知方法で記しているように、全受信可能チャンネルをサーチする初期スキャン動作を行
う必要がある。
しかし、
(2)~(5)については、ダウンロードされた周波数情報が実際に受信する周
波数と異なり、広帯域 CATV 含め、ヘッドエンドで受信している送信所を受信機で推定
するのは困難なため、受信機での自動追従は困難である。これらのように、新たに受信可
能な周波数を受信機に追加する処理を行う場合は、11.6 告知方法で記しているように、
全受信可能チャンネルをサーチする再スキャン動作を行う必要がある。
なお、パススルー伝送方式②で伝送される場合、放送信号(電波)の周波数変更等、様々
な状況で、誤った周波数変更情報がダウンロードされてしまう。受信機は、誤った周波数
変更情報を取得しても、それにより誤動作を行うことは無いようにする必要がある。パス
スルー伝送方式②では、受信機は周波数変更自動追従動作を行わないが、方式①、②のど
ちらで伝送されているか明確でない場合などを想定して、受信機が誤動作をおこさないた
めに、サイマル情報とその情報に準じたサイマル放送が存在することの確認や、それまで
-2-121-
ARIB TR-B14
受信可能であったネットワークが受信不能となり、かつそのネットワークに関しての周波
数変更情報が存在し、変更後周波数でそのネットワークが受信可能なことの確認後、はじ
めて、リパッキングと判断し追従する仕組みとすること。
11.5.7.4 視聴者居住地域の設定
初期設定における受信機の地域設定を行う際には、優先的に、視聴者が自分の住んでいる
地域を設定すること。
11.5.7.5 パススルーされるネットワーク数について
地上デジタルテレビジョンにおけるパススルー伝送される放送局に対する受信機メモリの
格納については 12 局を必須とする。それを超える格納数については商品企画である。
-2-122-
ARIB TR-B14
11.6 CATV施設管理者からの告知方法
•
パススルー伝送方式①(図 11-1)で伝送される場合
パススルー伝送方式①で伝送される場合、再送信信号の増設や周波数の変更などは、視
聴者の居住地域で受信可能な放送信号(電波)の増設や周波数の変更に伴って実施される
ため、受信機は通常の地上デジタルテレビジョン放送受信機と同じ動作をすることになり、
CATV 施設管理者による特別な告知は必要としない。ただし、CATV 施設管理者の都合
によりパススルー伝送方式①からパススルー伝送方式②に変更する場合には、視聴者にそ
の旨告知を行い、視聴者に受信障害が生じないように CATV 施設管理者の責任により対
応すること。告知の方法はパススルー伝送方式②に準ずる。
•
パススルー伝送方式②(図 11-2)で伝送される場合
パススルー伝送方式②で伝送される場合、再送信信号の増設や周波数の変更などについ
て、受信機は、放送信号(電波)内に記載されている情報等による自動追従はしないため、
視聴者による、全てのチャンネルを順次選局して放送波の有無を調査するチャンネルスキ
ャン動作をお願いする告知が必要である。なお、再送信信号の増設においては、上記チャ
ンネルスキャンのうち、再スキャン動作をお願いする告知を、また、再送信信号の周波数
の変更においては、上記チャンネルスキャンのうち、初期スキャン動作をお願いする告知
がそれぞれ必要となる。
その告知の方法は、ケーブル局配布の番組案内などの冊子やチラシなどの紙の配布ある
いは CATV のコミニュティーチャンネルやインターネットホームページなどの電子的情
報で視聴者に連絡するものであって、地上デジタルテレビジョン放送の放送信号(電波)
内に記載されている情報等によって受信機に直接情報として告知するものではない。
視聴者への告知が必要となるのは、CATV 施設において以下のような作業を行った場合であ
る。
・CATV施設での周波数変換パススルー方式の信号を増加した場合
・CATV施設で,やむを得ず再送信する周波数を変更する場合
なお、以下の場合などで,スキャン時にたまたま放送を休止している放送局があることも考
慮して、視聴可能なチャンネルリストをいつでも視聴者が確認できることが必要である。
・視聴者が告知を受けてスキャンを行う場合
・視聴者が新規に地上デジタルテレビジョン放送の受信機を設置した場合
・視聴者が新規に周波数変換パススルー方式のCATV施設に加入した場合
-2-123-
ARIB TR-B14
11.7 付録
11.7.1 解説-1 本ガイドラインのスコープと受信機での問題点
本ガイドラインで規定する地上デジタルテレビジョン放送パススルー伝送方式の位置づけ
と、その他の方式で伝送された場合や、管理者が不在の場合に起こり得る問題点を下記に示す。
パススルー伝送方式
ヘッ ドエ ンド に設 置さ れてい
る、地上受信アンテナのテレビ
ジョン信号を、そのままCATV
施設などに伝送する方式
本ガイドライン パススルー伝
送方式①(図11-1)
地上受信アンテナ出力の各地上
デジタルテレビジョン放送信号
の伝送信号帯域抽出やレベル調
整をして、伝送信号周波数と同
一周波数でCATV施設に伝送す
る方式
本ガイドライン パススルー伝
送方式②(図11-2)
地上受信アンテナ出力の各地上
デジタルテレビジョン放送信号
の伝送信号帯域抽出やレベル調
整をして、CATV施設管理者の
設定した周波数でCATV施設に
伝送する方式
施設管理者が存在する場合
施設管理者が存在しない場合
・集合住宅など、共聴設備が想 ・電波障害対策や集合住宅などが
定される
想定される
・受信者端子での信号品質が本 ・受信者端子での信号品質の確保
ガイドラインに準拠してい
が保証されないため、正常に受
れば、正常に受信可能
信できない可能性がある
・ただし、信号品質の確保は困 ・初期スキャン、選局、周波数リ
難
スト変更時等の受信機の動作
・初期スキャン、選局、周波数
は、通常の地上デジタルテレビ
リスト変更時等の受信機の
ジョン放送受信機と同じ
動作は、通常の地上デジタル
テレビジョン放送受信機と
同じ
・本ガイドラインで規定する範 ・難視聴対策、電波障害対策、
囲(スコープ)
集合住宅などが想定される
・CATV施設管理者による運用 ・初期スキャン、選局の受信機
を想定
の動作は、通常の地上デジタル
・初期スキャン、選局、周波数
テレビジョン放送受信機と同
リスト変更時等の受信機の
じ
動作は、通常の地上デジタル ・周波数リスト変更時は、ヘッ
テレビジョン放送受信機と
ドエンド設備において、送出周
同じ
波数を適切に変更できないた
め、受信機は正常に動作しない
・本ガイドラインで規定する範 ・難視聴対策、電波障害対策、
囲(スコープ)
集合住宅などが想定される
・CATV施設管理者による運用 ・再送信される周波数に対応し
を想定
た受信機が必要
・初期スキャン、選局、周波数 ・初期スキャン、選局、周波数
リスト変更時等の受信 機の
リスト変更時等の受信機の動
動作は、パススルー伝送方式
作は、パススルー伝送方式②専
②専用の動作となる
用の動作となる
・周波数リスト変更時は、ヘッ
ドエンド設備において、送出周
波数を適切に変更できないた
め、受信機は正常に動作しない
(告知情報も無い)
-2-124-
ARIB TR-B14
11.7.2 解説-2 VHF帯域の搬送波の扱いについて
本ガイドライン 11.5.1 項において定義している搬送波の周波数は、現行の有線テレビジョ
ン放送法施行規則で規定されている周波数であり、VHF 帯域もそれに含まれている。したが
って、パススルー方式に対応する受信機においては、VHF 帯域を受信可能なことが望ましい。
しかしながら、アナログ放送が停波した後の 2011 年 7 月 25 日以降は、VHF 帯域の電波利用
目的は決まっていないため、パススルー方式で伝送された VHF 帯域の信号を受信する際、
VHF 帯域で伝送されている電波のチューナへの飛び込み妨害などが発生する恐れがある。将
来起こり得る、この飛び込み妨害を防ぐため、VHF 帯域のイミュニティについては、運用に
あたり十分かつ慎重に配慮する必要がある。
-2-125-
ARIB TR-B14
12 参考 C
地上デジタルテレビジョン放送送信局設置検討で想定する受信システムモデル
本参考は、第九編「送信運用規定」で規定する送信局設置時の検討において想定されている受
信システムモデルを参考のため再掲するものである。本受信システムモデルは、送信局設置検討
において使用されるものであり、市販受信機の特性に適用されるものではない。
12.1 まえがき
地上デジタルテレビジョン放送送信局の設置にあたっては、他の送信局から受ける干渉障害
および他局に与える干渉条件について十分な検討を行い、送信パターンなどの最適化を図る必
要がある。SFN 構成の場合には、送信遅延調整の最適化も必要である。送信パターンや送信遅
延調整などの最適な送信条件は受信条件に依存するため、送信局の設計においては、標準的な
受信条件を想定し、その特性に対して最適な送信条件を定めることとなる。本 第 12 章規定は、
送信局設計において想定する受信システムモデルとともに送信局の送信遅延などのパラメータ
値の最適化を図る計算手法を定めるものである。
12.2 適用範囲
本 第 12 章規定は、地上デジタルテレビジョン放送ネットワーク構成における送信局の構築
にあたって、当該送信局の送信条件を最適化する計算手法と、その計算手法において想定する
受信システムモデルについて適用する。
12.3 送信条件最適化の計算手法
放送エリア内の各受信点の受信信号は、地形や受信点近傍の建造物や樹木等の影響を受ける
ため正確に予測することは困難であり、デジタル受信可能であるか否かを全ての地点について
事前に判定することは不可能である。そのため、送信局の設計においては、エリア内に複数の
代表地点を設け、その代表地点近傍における受信可能性の割合(以下、受信割合と表記)を計
算し、各地点の受信割合を評価基準として送信条件の最適化を図るものとする。なお、送信条
件の最適化は、各地点の受信割合を最大とすることが一般的には行われるが、当該エリアにお
ける他送信局の受信可能性、当該送信局の規模や地域特性などを考慮して個別に判断されるも
のとする。
-2-126-
ARIB TR-B14
図 12-1 に本計算手法で想定する受信システムモデルを示す。本計算では、
混信妨害源として、
SFN 波、同一チャンネルデジタル波(異種番組)、同一チャンネルアナログ波を取り上げる。ま
た、弱電界地域では、ブースター使用を前提とするので、受信機単体の雑音指数や最低入力電圧
特性は、受信可否に関わらないものとする。想定する受信機で数値規定すべき項目は、
「振幅比
例雑音」、
「FFT ウィンドウ設定マージン」
、
「SP 補間 LPF 帯域」
、
「AtoD 干渉排除特性」の4
項目である(12.3.2 項参照)。
受信アンテナ
希望波局
ブースター
SFN 波局
受信機特性
振幅比例雑音
FFT 設定マージン
SP 補間 LPF 帯域
AtoD 干渉排除特性
同 ch-D 波局
同 ch-A 波局
図 12-1
送信局設計における受信システムモデル
12.3.1 受信可否の計算方法
送信局設置にあたってエリア内各地点毎の受信可否は、次の計算に基づくものとする。
(
所要 CN 比(電力比)
:
2
CN 0 ⋅ CN up U eq
D2
等価 GI 内成分:
2
U eq
=
∑ (1 − τ )U
k
)
(1)
(2)
2
k
k
等価雑音:
2
2
N eq
= N 2fix + N amp
+
∑τ U + ∑τ (1 − τ )U
k
k
1 .5 ⋅
2
k
k
k
2
k
+
k
∑ (1 − τ k )(1 − LPF ( DLk ))2 U k2 + ∑ CoD 2 + ∑ CoA2
k
m
(3)
AtoD
n
(1 )式において、CN0 は白色ガウス雑音環境における所要 CN 比(変調方式および符号化率
にのみ依存)、CNup(*) は、SFN 波が存在する場合の所要 CN 増加量を表す関数である。τk は
各 SFN 波の遅延時間のガードインターバルを超えた部分、Ueq2 は(2 )式に示すように、実効的
にガードインターバル内 SFN 波と見做される成分の電力、D
2
は希望波電力である。(3 )式に
おいて、Nfix2 は固定雑音電力、Namp2 は振幅比例雑音電力、第3項はシンボル間干渉電力、第
-2-127-
ARIB TR-B14
4項はキャリア間干渉電力、第5項はスキャッタードパイロット(以下、SP と表記)補間誤差
電力である。LPF(*) は SP 補間 LPF 特性、DLk は SFN 波の遅延時間である。また、CoD 2 は
同一チャンネルデジタル波(異種番組)の電力、CoA 2 は同一チャンネルアナログ波電力、AtoD
はアナログ波の妨害と同等の妨害を与える等価デジタル波に変換する係数である。
全干渉波に対して上記(1)~(3 )式を計算し、所要 CN 比と等価雑音との関係から受信可否を
判断する。すなわち、
(所要 CN 比) -1 > 等価雑音 の場合:
受信可能
(所要 CN 比)
受信不可
-1
< 等価雑音 の場合:
ここで、(1 )式における所要 CN 増加関数(dB 表記)は、(4)式および表 12-1 のとおりとする。
(
)
{
= α ⋅ exp { − β ⋅ U
CN up U eq dB = α ⋅ exp − β ⋅ U eq dB
表 12-1
係数
α
β
γ
変調方式
64QAM
16QAM
QPSK
64QAM
16QAM
QPSK
64QAM
16QAM
QPSK
eq dB
γ
γ
}
} −U
(U eq dB ≤ 0)
eq dB
(U eq dB > 0)
(4)
所要 CN 増加関数(dB 表記)の係数
符号率:7/8
27.749
29.800
32.255
0.5592
0.6074
0.6702
1.0662
0.5954
0.5710
符号率:5/6
20.257
22.163
24.378
0.4117
0.4453
0.4876
0.7253
0.6936
0.6608
符号率:3/4
12.090
13.874
15.953
0.2953
0.3171
0.3450
0.9096
0.8616
0.8115
符号率:2/3
8.1386
9.8342
11.827
0.2527
0.2702
0.2922
1.0341
0.9776
0.9172
符号率:1/2
3.8797
5.4002
7.2391
0.2074
0.2251
0.2437
1.2100
1.1378
1.0662
以上の計算では、想定される全ての妨害源を考慮している。したがって、受信機モデルとして
求められるものは、各妨害源が単独に存在する場合の特性値である。
等価雑音の式において、受信機の性能が関係するものは、Nfix2、Namp2、AtoD およびτの定
義と LPF 特性である。τの定義とは、FFT ウィンドウ設定マージンのことである。他の項は、
OFDM 復調の数学的演算で生じるものであり、全ての受信機で同一特性となるものである。な
お、本計算方法の導出などの詳細については、第九編「送信運用規定」付録Aの技術解説を参
照されたい。
12.3.2 想定する受信機の標準数値
図 12-2 は、想定する受信機のバスタブ特性導出の説明図である。図 12-2 (A)は、符号間干渉
による所要 DU 比であり、これは全受信機で同一特性である(OFDM 復調に関する数学的演算
-2-128-
ARIB TR-B14
のみ)
。図 12-2 (B)は SP 補間特性であり、図の LPFbw 以下の帯域は平坦特性、LPFbw~ナイ
キスト帯域(168μs)を遷移帯域とするものである。LPF が平坦特性である領域の遅延波につ
いては、SP 補間が正しく行われるので、所要 DU 比は符号間干渉によるものと同一となる。一
方、遷移帯域の領域にある遅延波に対しては、SP 補間誤差が生じるため、その分だけ所要 DU
比が増加する。それを図 12-2 (C)に示す。
実際の受信機動作では、複数の入力遅延波に対して「適切」に FFT ウィンドウ位置を設定す
る必要があるが、どのようなアルゴリズムで「適切」と判断するかは、受信機の設計事項であ
る。そのため、ここでは規定しないが、結果的には、図 12-2 (C )のように、主波(希望波)を
どの程度まで FFT ウィンドウの端まで近接させることができるか、ということが問題となる。
図ではこれを Tm と表記した。この場合、主波に対して各波の遅延時間を表現すると、同図に
記した特性となる。例えば、Tm を 6μs とすると、バスタブの底は-6μs~+120μs となる。
図 12-2 (D)は、
SP 補間特性を FFT ウィンドウ位置と独立して最適化を行う場合の図である。
補間 LPF の帯域設定は、入力遅延波の状況に応じて適応的に変えることができる(すなわち、
サンプリングされた SP 信号は複素関数であるので、基底帯域は、低域成分に限定されるわけで
はない)
。仮にプリ遅延波(主波より先行する波)よりもポスト遅延波(主波より遅行する波)
が大きいと判断される場合には、図のように LPF 特性を遅延方向にシフトすることにより、SP
補間誤差の影響を小さくすることが可能である。
-2-129-
ARIB TR-B14
符号間干渉特性
A
遅延時間
補間LPF 特性
-63
+63
0
Shift
B
-LPFbw
+LPFbw
-168
(126)
0
遅延時間
+168
主波
C
126us
バスタブ特性
設定マージン
-105-Tm
-Tm 0
+126-Tm
遅延時間
+231-Tm
補間 LPF を独立に
設定した場合
主波
D
126us
-105-Tm
図 12-2
-Tm 0
遅延時間
+126-Tm
+231-Tm+Shift
想定するバスタブ特性(GI =12 6μs の場合)
このような処理は、入力波に依存する適応処理となるため、本計算で用いる受信機には含め
ない。また、所要 DU 比は、上記以外にも畳み込み符号の復号処理方法(ビタビ復号の消失処
理など)にも依存するが、これについても含めないこととする。
-2-130-
ARIB TR-B14
固定雑音:
Nfix2 については、本計算ではブースター使用を前提としているため受信
機特性には依存しない。
振幅比例雑音:
Namp2 については、受信機の実測結果から-35dB とする。
LPF 特性:
平坦領域:-126~+1 26 μs
遷移領域:-168~-12 6 μs
および
+126~+1 68μs
減衰特性:直線下降特性
FFT ウィンドウ設定マージン:
Tm=6μs
AtoD 干渉排除特性:実測結果から 5dB(64QAM-3/4)または 13dB(同 7/8)とする。
これより、(3)式の係数 AtoD は、15dB(64QAM-3/4)または 9.5dB(同
7/8)とする。
なお、上記の受信機の標準数値については、64QAM-3/4 および 64QAM-7/8、ガードインターバ
ル長 126μs の場合であり、それ以外の変調方式、符号化率、ガードインターバル長の場合につ
いては今後定めるものとする。
12.3.3 FFTウィンドウ位置の設定
図 12-3 は、到来波と FFT ウィンドウの関係を示す図である。図中、
「GI 超マスク特性」と
記した富士山型の曲線は、バスタブ特性の逆数(図 12-2 の dB 値を正負反転したもの)で、許
容できる遅延波の最大値を示すものである。このマスクよりレベルの大きい遅延波が存在する
場合は受信不能となるため、受信機は、各遅延波がこのマスクを超えることがないように FFT
ウィンドウを適切に設定することになるが、マスク値に近い大きさの遅延波が複数存在する場
合には、個々の遅延波がマスク内に収まったとしても受信可能になるとは限らない。遅延波を
マスク内に収めることに加えて、できるだけ余裕のある状態でマスク内に収めることが肝要で
ある。
マスクとの余裕状況を表
126us
す指標として、各遅延波と
マスクとの dB 差分を「不
GI 超マスク特性
主波
良電力」と定義する。この
不良電力
不良電力(PdB )が 0dB
Tm
以上となる場合は、遅延波
がマスク値を超えているこ
とになるため、受信不可と
GI 超波
t=-Tm t=0
図 12-3
-2-131-
GI 内波
GI 超波
t=126-Tm
FFT ウィンドウの最適設定
遅延時間
ARIB TR-B14
なる。また、各遅延波に対する不良電力の総和が 0dB 以上となる場合は、遅延波総体がマスク
を超えているものとみなせる。したがって、各遅延波について不良電力を求め、それらを総和
したもの(Pund )が最小となるようなマスク位置(すなわち、FFT ウィンドウ位置)を最適位
置とすることにする。すなわち、
PdBk = UdBk − MaskdB(DLk )
Pund =
∑10
PdBk 10
(dB表記)
(5)
→ 最小化
k
送信局の設計検討では、エリア内各受信地点について、上記(5)式に従って受信機の FFT ウィ
ンドウ位置が設定されるものとして、送信局パラメータの最適化を行うものとする。
12.3.4 受信アンテナ設置条件など
各受信点における受信可否は、受信アンテナ設置条件(最適アンテナ方向など)に大きく依
存するため、送信局の設計検討において、適切な想定が必要となる。ただし、受信アンテナ設置
は、個々の受信者に委ねられるものであることから、数値的な規定をするのは適切ではない。
送信局の設置検討では、想定するアンテナならびにアンテナ方向を次のように仮定する。なお、
混信条件の厳しい地区においては、スタックアンテナなどの超指向性アンテナの使用とともに
最適の送信局所方向にアンテナが向けられることも考慮するものとする。
受信アンテナ: 20 素子八木アンテナ
アンテナ方向:
同一番組波の中で最大電界を与える送信局所方向
八木アンテナのモデル特性については、地上デジタル放送推進全国協議会で検討されたもの
があり、本規定においてもそれを参照するものとする。以下はその抜粋である。
-2-132-
ARIB TR-B14
地上デジタル放送推進全国協議会資料(抜粋)
対策部会・デジタル受信 WG では、受信対策の机上シミュレーションを統一的に行え
るよう、市販の 14 素子、20 素子および 3 0 素子クラス(25 素子から 30 素子)の UHF
全帯域八木アンテナの水平面指向性を調査し、高性能受信アンテナの特性モデルを策定
した。指向特性は周波数によって変化するため、モデル特性としては UHF 帯の中心周波
数(620MHz)における特性を採用した。このため、UHF ローチャンネルでのシミュレ
ーションにおいては、アンテナの実特性がモデル特性よりもブロードとなる可能性があ
る。UHF ローチャンネルにおけるシミュレーションにおいて、より正確性を期すために
は、20 素子八木特性モデルを 30 素子のローチャンネル特性として、14 素子八木の特性
モデル(ITU-R モデル)を 20 素子のローチャンネル特性として使用することとしてい
る。
5
0
ITU-R14素子
20素子
30素子
水平偏波受信
f = 620MHz
相対レベル(dB)
-5
-10
-15
-20
-25
-30
-180 -150 -120 -90
-60
-30
0
30
角度(度)
60
90
120
150
参照図 1 受信アンテナのモデル特性(水平面指向特性)
-2-133-
180
ARIB TR-B14
超指向性アンテナ(スタックアンテナ)の事例
図 12-4 は、家庭用受信アンテナで指向性特性を改善した超指向性アンテナの一例である。
混信条件の厳しい地域などでの使用が想定される。
5
470MHz
710MHz
0
相対レベル(dB)
-5
-10
-15
-20
-25
-30
-180 -150 -120 -90
図 12-4
-60
-30
0
30
角度(度)
60
90
120
150
180
超指向性アンテナの特性例
12.3.5 その他の特性
ARIB 標準規格 STD-B21 第 5 章「地上デジタルテレビジョン放送受信装置各部の定格及び
仕様」による。
-2-134-
ARIB TR-B14
3.5 版
頁
番号
表紙
改
改 定 履 歴 表
定
現
ARIB TR-B14 3.5版
行
ARIB TR-B14 3.4版
(内容に関しては3.4版と変更なし)
注
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(1)
改定理由
第三分冊
の改定に
伴う版数
変更
ARIB TR-B14
3.4 版
頁
番号
表紙
改
改 定 履 歴 表
定
現
ARIB TR-B14 3.4版
行
ARIB TR-B14 3.3版
(内容に関しては3.3版と変更なし)
注
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(2)
改定理由
第一分冊
(2/2) 及 び
第三分冊
の改定に
伴う版数
変更
ARIB TR-B14
3.3 版
頁
番号
表紙
改
改 定 履 歴 表
定
現
ARIB TR-B14 3.3版
行
ARIB TR-B14 3.2版
(内容に関しては3.2版と変更なし)
注
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(3)
改定理由
第一分冊
(2/2)、第二
分冊及び
第三分冊
の改定に
伴う版数
変更
ARIB TR-B14
3.2 版
頁
番号
表紙
改
改 定 履 歴 表
定
現
ARIB TR-B14 3.2版
行
ARIB TR-B14 3.1版
(内容に関しては3.1版と変更なし)
注
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(4)
改定理由
第一分冊
(2/2) 及 び
第三分冊
の改定に
伴う版数
変更
ARIB TR-B14
3.1 版
頁
1-3
番号
3
改
3
改 定 履 歴 表
定
現
3
用語
周波数リスト・変更 ・・・
情報
1-18
1-19
1-20
1-39
注
行
用語
改定理由
表記統一
周波数リスト変更情 ・・・
報
5.3.1.2(4)
6 行目
5.3.1.2(4)
(b)
20 行目
5.3.1.2
(4)( b)
・・・。version_id の運用については、 ・・・。version_id の運用については、誤記修正
5.3.1.6.2 に示す。
5.3.1.6(2)に示す。
6.1.1
(2) 全受信機共通データのメモリ領域と (2) 全受信機共通データのメモリ領域と 追加
して、ジャンルコード表、番組特性コー して、ジャンルコード表、番組特性コー 表記統一
ド表および予約語表用のメモリとして ド表および予約語表用のメモリとして
10kB のメモリ量を確保すること。また、 10kB のメモリ量を確保すること。また、削除
地上・BS・広帯域 CS 共用デジタル受信 地上・BS・広帯域 CS 共用デジタル受信
機は 40kB を確保すること。このうち全 機は 40kB を確保すること。このうち全
ての伝送メディアで共通に運用されるジ ての伝送メディアで共通に運用されるジ
ャンルコード表および予約語表用のメモ ャンルコード表および予約語表用のメモ
リに関しては BS や広帯域 CS などのデ リに関しては BS や広帯域 CS などのデ
ジタル放送用のメモリと共用しても良 ジタル放送用のメモリと共用しても良
い。詳細は 6.3.「共用受信機での共通デ い。詳細は 6.3.「共用受信機での共通デ
ータの受信ガイドライン」を参照のこと。 ータの受信ガイドライン」を参照のこと。
さらに、上記に加えて周波数リスト・変 さらに、周波数リスト・変更情報は、下
更情報用メモリとして、県域放送の1地 記(注1)の見積もりの通り、1地域識
域識別あたり 10kB、また広域放送の1 別あたり 10K バイト、また1広域放送あ
地域識別あたり 20kB の容量を確保する たりには 20K バイトとなる。格納する地
こと(7.1 に関連記載がある)
。格納する 域識別数は商品企画とするが、フリンジ
地域識別数は商品企画とするが、フリン など複数のアンテナにより 4 地域以上
ジなど複数のアンテナにより 4 地域以上 (広域放送含め)を視聴している場合が
(広域放送含め)を視聴している場合が あることも考慮すること。
あることも考慮すること。
(3) ・・・
(3) ・・・
・・・、Control 記述子長は2とし、 ・ ・ ・ 、 Contorl 記 述 子 長 は 2 と し 誤記修正
download_data_type、
download_data_type,
・・・ module、data_ version は送出する。
・・・
module_data_ version は送出する。
download_data_type(ダウンロードデー download_data_type(ダウンロードデー 誤記修正
タ属性):内容は・・・
タ属性):内容は・・・
download_
意味
data_type
0x01
Control 記述子を周波数リスト・・・
0x01 以外 リザーブ
7
download_
意味
data_type
0x01
Contorl 記述子を周波数リスト・・・
0x01 以外 リザーブ
(注1)周波数リスト・変更情報用のメモリ見
積もり
周波数・リスト変更情報用の受信機メモリ容
量を、下記の条件のリパッキングのピーク時
で見積もる。
1)条件
地域識別数:59
1地域あたりのネットワーク数:8
1ネットワークあたりのaffiliation(系列)
数:2
1ネットワークあたりの変更スケジュール
数:1
1変更スケジュールあたりの詳細記載数:50
1ネットワークあたりの変化が無い送信所
(サテ)数:50
1ネットワークあたりの説明文字のバイト
数:200
2)見積もり
上記の条件では1地域識別あたりのデータ量
は約10kBとなる。広域放送では上記条件の2
倍の20kBとする。
<削除>
1-45
(第一編)
7 解 説
(なし)
7.1 周波数リスト・変更情報用のメモリ見
積もり
<全文追加>
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(5)
新規追加
ARIB TR-B14
3.0 版
頁
3
番号
3
改
3
定
BIT
Bluetooth
CA
説 明
番号
改
(運用概要)
行
改定理由
用語
用語追加
用 語
BIT
CA
説 明
Broadcaster
Information 4, 7
Table:ブロードキャスタの構
成情報を記載するテーブル。全
局/各局伝送パラメータ等が
記載される。
Conditional Access system:限 4
定受信方式。サービス(編成チ
ャンネル)やイベント(番組)
の視聴を制御するシステム。
改 定 履 歴 表
定
使用先
現
(第二編)
行
3
7.4
改定理由
追加
Bluetooth
2-37
使用先
Broadcaster
Information 4, 7
Table:ブロードキャスタの構
成情報を記載するテーブル。全
局/各局伝送パラメータ等が
記載される。
Bluetooth SIG によって規格化 2, 8
された、携帯電話などのポータ
ブル機器向けの近距離無線通
信技術。
Conditional Access system:限 4
定受信方式。サービス(編成チ
ャンネル)やイベント(番組)
の視聴を制御するシステム。
3.0 版
2-8
現
3
用語
用 語
頁
改 定 履 歴 表
Bluetooth SIG によって規格化され
た、携帯電話などのポータブル機器
向けの近距離無線通信技術。
7.4 音声復号処理及び出力
7.4 音声復号処理及び出力
・・・
追加
・・・
なお、デジタル音声出力を装備する場
合は、IEC 60958 及び IEC 61937 の AAC
拡張に準拠する。Bluetooth インタフェー
スでデジタル音声出力する場合は、
Bluetooth 規格適合を保証するために、
Bluetooth ロゴ認証を取得すること。デジ
タル映像音声出力端子における音声出力
については、本編 7.14.6 デジタル映像音
声出力端子を参照のこと。
なお、デジタル音声出力を装備する場
合は、IEC 60958 及び IEC 61937 の AAC
拡張に準拠する。デジタル映像音声出力
端子における音声出力については、本編
7.14.6 デジタル映像音声出力端子を参照
のこと。
・・・
・・・
2-40
注
7.10.1
7.10.1 アナログ映像出力
7.10.1 アナログ映像出力
第八編改
• 表 7-2 に示す、アナログ映像出力フォ 定 に 伴 う
• アナログ映像出力フォーマット毎の
コピー制御は、表 7-2 の規定に従うこ
ーマット毎に規定されるコピー制御手 修正
と。
段を有すること。
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(6)
ARIB TR-B14
2.9 版
頁
14
番号
3
改
3
改 定 履 歴 表
定
現
3
用語
ジャンルコ content_nibble_level_1(4 ビ ッ 1
ード
ト ) と content_nibble_level_2
フィールド(4 ビット)で使用さ
れるコードで、ジャンルを示す
ものである。これはコンテント
記述子などで使用される。
20
用語追加
携帯(部分)主として部分受信サービスを受 7
受信機
信するための受信機。
検証者
署名者及びその内容が確かかど 6
うかを検証する者。
3
誤記修正
2.9 版
頁
番号
3
改
3
番組特性コ user_nibble フィールド(8 ビッ 1
ード
ト)で使用されるコードで、番組
特性を示すものである。これは
コンテンツ記述子などで使用さ
れる。
改 定 履 歴 表
定
現
3
用語
・・・
ジ ャ ン ル コ content_nibble_level_1(4 ビ ッ ト ) と
ード
content_nibble_level_2 フィールド(4
ビット)で使用されるコードで、ジャン
ルを示すものである。これはコンテン
ト記述子などで使用される。
1-4
(第一編)
行
用語
・・・
改定理由
誤記修正
ジ ャ ン ル コ content_nibble_level_1(4 ビ ッ ト ) と
ード
content_nibble_level_2 フィールド(4
ビット)で使用されるコードで、ジャン
ルを示すものである。これはコンテン
ツ記述子などで使用される。
3
誤記修正
番 組 特 性 コ user_nibble フィールド(8 ビット)で使
ード
用されるコードで、番組特性を示すも
のである。これはコンテント記述子な
どで使用される。
注
改定理由
誤記修正
3
番組特性コ user_nibble フィールド(8 ビッ 1
ード
ト)で使用されるコードで、番組
特性を示すものである。これは
コンテント記述子などで使用さ
れる。
1-3
行
用語
ジャンルコ content_nibble_level_1(4 ビッ 1
ード
ト ) と content_nibble_level_2
フィールド(4 ビット)で使用さ
れるコードで、ジャンルを示す
ものである。これはコンテンツ
記述子などで使用される。
携帯(部分)主として部分受信サービスを受 7
受信機
信するための受信機。
携帯電話
電気通信事業者が提供する、省 3
令(電気通信事業法施行規則)
で定められる「特定移動端末設
備」のこと。
(注:なお、個人情報保護の観
点から TLS/SSL、ルート証明書
に対応している端末を想定して
いる)
検証者
署名者及びその内容が確かかど 6
うかを検証する者。
25
(運用概要)
番 組 特 性 コ user_nibble フィールド(8 ビット)で
ード
使用されるコードで、番組特性を示す
ものである。これはコンテンツ記述子
などで使用される。
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(7)
ARIB TR-B14
頁
番号
1-14
5.2.2.4
改
定
現
2.9 版
2-95 ~ 9.5
2-96
改
注釈)logo_transmission_descriptorはSDT内
配置の為、記載する文字コードは第四編の文
字列フィールドと同じく8単位符号で記載す
ることとする。使用可能な文字種はARIB
STD-B24第一編第2部表7-5「英数集合および
プロポーショナル英数集合」のみとする。制
御符号SP、DELの運用もARIB STD-B24第一
編に準する。ただし、1バイトに限らず2バイ
ト英数字も記載可能であり、初期状態も本書
第四編の規定に従う。また表4-1に示す6種類
のロゴサイズに合わせて簡易ロゴを提示する
事を想定すると、そこに表示する文字フォン
トは本書第三編で規定されているサイズでは
合致しない(例えばSD16:9スモールのロゴサ
イズで提示する場合、そのサイズは24×36ド
ットであり、第三編で定義されている20ピク
セルフォントを使うと半角文字で表示したと
しても20×10の文字を使うことになり最大3
文字しか記載できない事になる。5文字提示す
るには横が6ドットの特別なサイズのフォン
トを持つ必要がある)。従って、受信機は簡
易ロゴ専用の特別なサイズのフォントを持つ
事が想定され、その負担を減らす目的で使用
可能な文字を英数に限定した。
改 定 履 歴 表
定
現
(第二編)
行
9.5 MPEG-2 AAC 方式の実装に係わる留 9.5 MPEG-2 AAC 方式の実装に係わる留
意点
意点
MPEG-2 AAC 方式の実装に関して、以
(なし)
下の点に留意すること。
• 音声符号化モードの判定にあたっては、
ARIB STD-B32 第 2 部に規定の通り、
必ずしも常時 PCE が送出されていると
は限らないことに留意すること。すなわ
ち、受信機設計上の推奨動作としては、
上記標準規格「5.2.3 (3)PCE(Program
Configuration Element)の送出に関す
る詳細規定」に規定される PCE の必須
送出条件以外の条件において、上記標準
規格「5.2.3 (2)1ADTS 内符号化モード
と ADTS 構成(伝送順序)に関する詳
細規定」によって音声符号化モードを判
定すること。
ARIB STD-B32 第 2 部「参考資料 4
• ARIB STD-B32 第 2 部「参考資料 4
MPEG-2 AAC 方式の実装に係わる留意 MPEG-2 AAC 方式の実装に係わる留意
点」を参照すること。なお、本編を参照 点」を参照すること。なお、本編を参照
して設計する場合の利便のため、以下に して設計する場合の利便のため、以下に
同資料を再掲する。
同資料を再掲する。
(以下略)
(以下略)
注
明確化
・・・
注釈)logo_transmission_descriptorはSDT内
配置の為、記載する文字コードは第四編の文
字列フィールドと同じく8単位符号で記載す
ることとする。使用可能な文字種はARIB
STD-B24第一編第2部表7-5「英数集合および
プロポーショナル英数集合」のみとする。制
御符号SP、DELの運用もARIB STD-B24第一
編に準ずる。ただし、1バイトに限らず2バイ
ト英数字も記載可能であり、初期状態も本書
第四編の規定に従う。
受信機では最大5文字の表示を必須とする
が、処理方法としては、ロゴ表示領域に5文字
表示可能な簡易ロゴ用のフォントを持つこと
や、標準フォント半角5文字分の表示領域を確
保し、全角文字も半角で表示する方法などが
想定され、その負担を減らす目的で使用可能
な文字を英数に限定した。なお、放送事業者
は、受信機によっては全角/半角の区別無し
に表示される場合があることに留意するこ
と。
番号
改定理由
5.2.2.4 logo_transmission_typeが簡易ロ 5.2.2.4 logo_transmission_typeが簡易ロ 誤記修正
ゴ方式の場合
ゴ方式の場合
及び
・・・
頁
行
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(8)
改定理由
PCE に 関
する注意
喚起の追
加
ARIB TR-B14
2.8 版
頁
2-37
番号
7.4
改
7.4
改 定 履 歴 表
定
現
7.4
音声復号処理及び出力
固定受信機は「ARIB STD-B21 第 6
章 6.2 音声復号処理及び出力」、およ
び、「ARIB STD-B21 付属-4
AAC
(第二編)
行
改定理由
AAC 方 式
の実装に
固定受信機は「ARIB STD-B21 第 6
係わる留
章 6.2 音声復号処理及び出力」、およ 意 点 の 追
加
音声復号処理及び出力
び、「ARIB STD-B21 付属-4
AAC
デコーダにおけるダウンミックス処理
デコーダにおけるダウンミックス処理
について」を参照のこと。ただし、外部
について」を参照のこと。ただし、外部
擬似サラウンドプロセッサ用ダウンミ
擬似サラウンドプロセッサ用ダウンミ
ックス処理及びステレオ音場拡大用ダ
ックス処理及びステレオ音場拡大用ダ
ウ ン ミ ッ ク ス 処 理 ( い ず れ も ARIB
ウ ン ミ ッ ク ス 処 理 ( い ず れ も ARIB
STD-B21
STD-B21
6.2
音声信号処理及び出力
6.2
音声信号処理及び出力
に記載されている方式)をオプションと
に記載されている方式)をオプションと
して追加している受信機においては、ダ
して追加している受信機においては、ダ
ウンミックス設定状態を表示すること
ウンミックス設定状態を表示すること
などにより、ユーザが設定状態を把握で
などにより、ユーザが設定状態を把握で
きるようにすること。
きるようにすること。
AAC 音声復号回路の設計にあたって
なお、デジタル音声出力を装備する場
は、本編 9.5 MPEG-2 AAC 方式の実装
合は、IEC 60958 及び IEC 61937 の
に係わる留意点に配慮すること。特に
AAC 拡張に準拠する。(以下略)
AAC 符号化ツールの使用や最大瞬時レ
ートについては、放送事業者の送出運用
とメーカの復号回路設計の双方におい
て、今後の符号化技術の進展について現
実的な観点を踏まえ、十分に検討を行い
配慮することが望ましい。
なお、デジタル音声出力を装備する
場合は、IEC 60958 及び IEC 61937 の
AAC 拡張に準拠する。(以下略)
2-95 ~ 9.5
2-96
9.5 MPEG-2 AAC方式の実装に係わる
(なし)
留意点
<全文追加>
注
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(9)
AAC 方 式
の実装に
係わる留
意点の追
加
ARIB TR-B14
2.7 版
頁
17
番号
3
改
3
改 定 履 歴 表
定
現
3
用語
用 語
説 明
使用先
頁
番号
2-89
8.3.5
2-89
8.3.5
改
行
訂正
用 語
説 明
改 定 履 歴 表
使用先
定
現
(第二編)
行
改定理由
地上デジタル受信機のチューナ記述で
地上デジタル受信機のチューナ記述で 関 連 標 準
使用する文字コードは、
「ARIB
使用する文字コードは、
「ARIB
規格改定
STD-B21 9.2.3 チューナ記述の仕様」の STD-B21 9.2.3 チューナ記述の仕様」の に 伴 う 改
規定に従うこと。但し、8単位符号のうち、 規定に従うこと。但し、8単位符号のうち、 定
ARIB STD-B24第一編第2部7.1節で定義 「第四編第4部 付録[付録E]」に記載の
される追加記号集合については、ARIB 85区、86区、90区の45点以降、及び「ARIB
STD-B24第一編第2部表7-19に従うこ
STD-B24第一編第2部付録規定E」に記載
と。
の90区から94区の拡張文字については、
同一の文字がUCSに存在する文字につい
てはそれに対応付け、UCSに存在しない
文字は基本多言語面(Basic Multilingual
Plane)の私用領域(Private Use Area,
E000~F8FF)に対応付ける。私用領域の
利用にあたってはE080~E0FF、E180~
E1FF、E280~E2FF、E380~E3FFを順
次用いることとする。
8単位符号の85区、86区および90区か
ら94区の文字の変換規則を表8-30に示
す。
表8-30 85区、86区および90~94区の文 関 連 標 準
字の変換規則
規格改定
(表本体を含めて削除)
(表は略)
注
改定理由
用語
ブ ッ ク マ 以下の機能を持つ「ブックマーク 3
ー ク 記 録 記録コンテンツ」を放送するサー
サービス ビス。
放送内容に合わせて予めコンテ
ンツ内で指定されたタイミング
に従い、ブックマークアイコンの
提示を行う。
視聴者のボタン操作に従い、現在
表示されている内容の関連情報
を放送しているチャンネルの
URI 等を NVRAM のブックマー
ク領域に記録する。
ブ ッ ク マ 以下の機能を持つ「ブックマーク 3
ー ク 記 録 記録コンテンツ」を放送するサー
サービス ビス。
放送内容に合わせて予めコンテ
ンツ内で指定されたタイミング
に従い、ブックマークアイコンの
提示を行う。
視聴者のボタン操作に従い、現在
表示されている内容の関連情報
を提供している通信サイトの
URI 等を NVRAM のブックマー
ク領域に記録する。C プロファイ
ルではテレビリンクを指す。
2.7 版
(運用概要)
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(10)
に伴う改
定
ARIB TR-B14
2.6 版
頁
2-3
番号
1
改
表1-1
改 定 履 歴 表
定
現
受信機機能の優先度合い
受信機機能
移動
固定
携帯
仕様書の目
優先度
優先度
優先度
次
(T.B.D )
表1-1
コメント
6.11.8.2
ブックマー
クリストサ
ービスの受
信
6.11.8.3
受信機アプ
リケーショ
ンでのブッ
クマーク機
能
A
6.10.3に対応
(A)*4 した携帯の場
合はA
B
改定理由
受信機機能の優先度合い
明確化
コメント
:
NVRAMへの
(A)*4 記録を必須と
する
6.10.3に対応
した携帯の場
合はA
受信機アプリ
-*4 ケーションで
実装の場合は
オプション
A
行
受信機機能
移動
固定
携帯
仕様書の目
優先度
優先度
優先度
次
(T.B.D )
:
6.11.8.1
ブックマー
ク記録サー
ビスの受信
(第二編)
6.11.8.1
ブックマー
ク記録サー
ビスの受信
6.11.8.2
ブックマー
クリストサ
ービスの受
信
6.11.8.3
受信機アプ
リケーショ
ンでのブッ
クマーク機
能
:
A
(A)
A
-
B
(A)
NVRAMへの
記録を必須と
する
6.10.3に対応
した携帯の場
合はA
受信機アプリ
ケーションで
実装の場合は
オプション
6.10.3に対応
した携帯の場
合はA
:
・・・
・・・
*4)携帯受信機では、第三編第4部「Cプロファイ (なし)
2-4
2-11
ル放送ブックマーク」関連規定を参照のこと。
6.1
2-14
6.2.5.7
2-34
6.11.8
2-34
6.11.8.1
6.1 時刻管理
TOT で伝送される日本標準時 (JST =
協定世界時(UTC) + 9 ) 情報により現
在の日本標準時刻を取得することができ
るが、誤差は±500ms である(ただし、
うるう秒調整を実施する場合は、うるう
秒挿入前後の数分間、最大 1.5 秒程度 JST
とのずれが発生し得る)
。なお時刻表示を
する際、TOT とは別の方法で日本標準時
刻を取得できる場合は、そちらを用いて
もかまわない。
6.1 時刻管理
明確化
TOT で伝送される日本標準時 (JST =
協定世界時(UTC) + 9 ) 情報により現
在の日本標準時刻を取得することができ
るが、誤差は±500ms である。なお時刻
表示をする際、TOT とは別の方法で日本
標準時刻を取得できる場合は、そちらを
用いてもかまわない。
・・・
・・・
6.2.5.7 ユーザー設定情報のクリア機能 6.2.5.7
ユーザー設定情報のクリア機能 明確化、誤
・・・/ブックマーク領域(注)/汎 ・・・/ブックマーク領域/汎用ルー 記訂正
用ルート証明書領域/登録発呼領域すべ ト証明書領域/登録初呼領域すべて。
て。
(注)携帯受信機においては、Cプロフ (なし)
ァ イル 放送 ブック マー ク領域 を意 味す
る。
詳細は「第三編・・・
6.11.8 ブックマークサービスの受信
詳細は「第三編・・・
6.11.8 ブックマークサービスの受信
固 定 受 信 機 に つ い て は 、 ARIB
STD-B24 第二分冊 付属1を参照のこと。
第三編を参照のこと
携帯受信機については、第三編を参照
のこと。
注
明確化
(注)本章における「ブックマーク」と (なし)
は、携帯受信機においては第三編第4部「C
プロファイル放送ブックマーク」を示す
ものと解釈すること。
6.11.8.1 ブックマーク記録サービスの 6.11.8.1 ブックマーク記録サービスの 明確化
受信
受信
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(11)
ARIB TR-B14
2.5 版
頁
番号
1
1
2
3
改
改 定 履 歴 表
定
現
本運用概要では、階層伝送時に使用す
るパラメータと階層ごとに送出する信号
の概要を記載し、地上デジタル放送サー
ビスで実施するサービスの概要を述べ
る。
具体的な運用規定の詳細については、
第一編から第九編を参照されたい。
3
使 用
先
( 内 符 号 畳み込み符号化後のビット数に 2,7, 9
の)符号化 対する符号化前のビット数の比。
率
16QAM 16
Quadrature
Amplitude 2,7, 9
Modulation:振幅と位相の異なる
16種類の正弦波を切り替えて
伝送することで、4ビットの情報
を伝送するデジタル変調方式。地
上デジタルテレビジョン放送で
は、振幅及び位相の基準は、SP
により規定される。
64QAM
64
Quadrature
Amplitude 2,7, 9
Modulation:振幅と位相の異なる
64種類の正弦波を切り替えて
伝送することで、6ビットの情報
を伝送するデジタル変調方式。地
上デジタルテレビジョン放送で
は、振幅及び位相の基準は、SP
により規定される。
ADTS
Audio Data Transport Stream:
音声データ伝送ストリーム
アナログ信号をデジタル信号に
変換(AD 変換)する際に、量子
化の粗さによって生じる雑音成
分。
Association of Radio Industries
and Businesses:社団法人電波産
業会。放送事業者、・・・
アナログ放送信号からデジタル
放送信号への干渉。
モデムを制御するためのコマン
ド。
AD 変 換
量子化雑
音
ARIB
AtoD 干
渉
AT コ マ
ンド
3
7
2, 9
3, 4,
5, 6
改定理由
用語
用 語
追加
使 用
先
( 内 符 号 畳み込み符号化後のビット数に 7
の)符号化 対する符号化前のビット数の比。
率
16QAM 16
Quadrature
Amplitude 7
Modulation:振幅と位相の異なる
16種類の正弦波を切り替えて
伝送することで、4ビットの情報
を伝送するデジタル変調方式。地
上デジタルテレビジョン放送で
は、振幅及び位相の基準は、SP
により規定される。
64QAM
説 明
64
Quadrature
Amplitude 7
Modulation:振幅と位相の異なる
64種類の正弦波を切り替えて
伝送することで、6ビットの情報
を伝送するデジタル変調方式。地
上デジタルテレビジョン放送で
は、振幅及び位相の基準は、SP
により規定される。
ADTS
Audio Data Transport Stream:
音声データ伝送ストリーム
ARIB
Association of Radio Industries
and Businesses:社団法人電波産
業会。放送事業者、・・・
AT コマン モデムを制御するためのコマン
ド
ド。
7
3, 4,
5, 6
6
2, 9
6
3
追加
BER
Bit Error Rate:ビット誤り率。 2,7, 9
デジタル信号の誤りビット数と
伝送したビット数の比。
BER
Bit Error Rate:ビット誤り率。 7
デジタル信号の誤りビット数と
伝送したビット数の比。
CN 比
Carrier 対 Noise 比。高周波信号 2,7, 9
の搬送波の電力と帯域内にある
雑音の電力比。
CN 比
Carrier 対 Noise 比。高周波信号 7
の搬送波の電力と帯域内にある
雑音の電力比。
DIT
Discontinuity
Information 2
Table:不連続情報テーブル。
・・・
Digital
Living
Network 2
Alliance の略。ホームネットワー
ク機器の実装ガイドラインを策
定、推進する団体。
DIT
Discontinuity
Information 2
Table:不連続情報テーブル。
・・・
DLNA
注
説 明
行
本運用概要では、階層伝送時に使用す 新 編 追 加
るパラメータと階層ごとに送出する信号 に よ る 修
の概要を記載し、地上デジタル放送サー 正
ビスで実施するサービスの概要を述べ
る。
具体的な運用規定の詳細については、第
一編から第八編を参照されたい。
3
用語
用 語
(運用概要)
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(12)
ARIB TR-B14
4
3
追加
Decoding Time Stamp:復号タイ 7
ムスタンプ。・・・
Desire 対 Undesire 比。高周波 2, 9
信号の希望波(Desire)の電力と
妨害波(Undesire)の電力比。
2, 8
Digital Visual Interface:
DDWG が規定する・・・
DTS
Forward Error Correction:誤り 6
訂正
FFT
Fast Fourier Transform : 高速 2, 9
フーリエ変換。時間軸の信号を周
波数軸の成分に変換する演算方
法。逆に周波数軸から時間軸への
変換が I F F T (Inverse FFT)。
FFT ウィ FFT 演算をするために時間軸の 2, 9
ンドウ
信号を取り込む一定期間の処理
時間幅。
6
FTP
File Transfer Protocol [RFC959]
FEC
DTS
DU 比
DVI
5
DVI
Decoding Time Stamp:復号タイ 7
ムスタンプ。・・・
2, 8
Digital Visual Interface:
DDWG が規定する・・・
3
追加
FEC
FTP
Forward Error Correction:誤り 6
訂正
6
File Transfer Protocol [RFC959]
:TCP/IP 上・・・
:TCP/IP 上・・・
7
3
追加
OFDM
8
Orthogonal Frequency Division 7
Multiplexing:直交周波数分割多
重。マルチキャリア伝送方式の一
種。
追加
Quaternary
Phase
Shift 2,7, 9
Keying:4 相位相変調。伝送する
4 値(00/01/10/11)を搬送波の 0
相、1/2π相、π相、3/2π相に対
応させる変調方式。
QPSK
Quaternary
Phase
Shift 7
Keying:4 相位相変調。伝送する
4 値(00/01/10/11)を搬送波の 0
相、1/2π相、π相、3/2π相に対
応させる変調方式。
3
Single Frequency Network:単 2,7, 9
一周波数ネットワーク。中継局の
電波の周波数を親局の電波の周
波数と同じにしたネットワーク
で、電波の有効利用が可能。
SFN 難視 SFN に起因する遅延波によって 2, 9
放送信号が正常に受信できない
状況。
SI
Service Information:番組配列情 4, 7
報。番組選択の利便性のために規
定された各種情報。・・・
SFN
SP
Scattered Pilot:QAM の基準位 2,7, 9
相と基準レベルを示すために挿
入されるパイロット信号。
SP 補 間 復調された SP 信号から、
SP 間の 2, 9
LPF
データキャリアの位相と振幅の
補正成分を推測するための補間
処理を行うフィルタで、等価的に
低域通過フ ィルタ (LPF:Low
Pass Filter)として扱われる。
SSL
Secure Socket Layer:ソケット 6
レベルのセキュリティプロトコ
ル。・・・
注
OFDM
3
QPSK
9
Orthogonal Frequency Division 2,7, 9
Multiplexing:直交周波数分割多
重。マルチキャリア伝送方式の一
種。
SFN
SI
SP
SSL
Single Frequency Network:単 7
一周波数ネットワーク。中継局の
電波の周波数を親局の電波の周
波数と同じにしたネットワーク
で、電波の有効利用が可能。
Service Information:番組配列情 4, 7
報。番組選択の利便性のために規
定された各種情報。・・・
Scatterd Pilot:QAM の基準位相 7
と基準レベルを示すために挿入
されるパイロット信号。
Secure Socket Layer:ソケット 6
レベルのセキュリティプロトコ
ル。・・・
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(13)
追加、誤記
訂正
ARIB TR-B14
13
16
17
21
注
3
追加
ガ ー ド イ IFFT(逆高速フーリエ変換)後の 2,7, 9
ン タ ー バ 出力データのうち、時間的に後ろ
側から、指定された時間長のデー
ル
タを有効シンボルの前にそのま
ま付加したもの。アナログ放送に
おけるゴースト妨害のようなマ
ルチパスの時間差による障害を
解消することができる。
ク リ ッ プ 信号の振幅が一定の大きさに制 2, 9
雑音
限(クリップ)されることによっ
て生ずる雑音成分
コ ー ド イ BASIC 系手順でバイナリデータ 6
ン デ ィ ペ も伝送可能なように拡張した方
ン デ ン ト 法。
モード
ガ ー ド イ IFFT(逆高速フーリエ変換)後の 7
ン タ ー バ 出力データのうち、時間的に後ろ
側から、指定された時間長のデー
ル
タを有効シンボルの前にそのま
ま付加したもの。アナログ放送に
おけるゴースト妨害のようなマ
ルチパスの時間差による障害を
解消することができる。
コ ー ド イ BASIC 系手順でバイナリデータ 6
ン デ ィ ペ も伝送可能なように拡張した方
ン デ ン ト 法。
モード
ネットワ
ーク代行
課金
バスタブ
特性
情報料課金を用いて、情報提供者 6
に代わって通信事業者が利用者
に請求する課金方式。
OFDM の復調において、
遅延波の 2, 9
遅延時間とガードインターバル
の関係を示す特性の通称。OFDM
の復調特性がガードインターバ
ルを越える遅延波によって劣化
するが、その特性を遅延波の遅延
時間と所要 DU 比で示した時に
バスタブの形に似ていることか
ら、そう呼ばれる。
ハ ッ シ ュ 大きな(場合によっては非常に大 3, 6
関数
きな)領域を小さな範囲に写像す
る数学的関数。・・・
ネットワ
ーク代行
課金
ハッシュ
関数
パ ー シ ャ パーシャルトランスポートスト 2, 3, 4
ル TS
リーム。特別に選択された、1 つ
あるいはいくつかの番組に・・・
ビ タ ビ 復 畳み込み符号の復号法のひとつ。 2, 9
号
受信したデジタルデータ列を観
測して、最も正しいと推測される
データ列を求めることで誤りを
訂正する復号法。
フ ェ ー ジ 受信する電波の強さが変動する 2, 9
ング
こと。原因としては、気象条件の
変化や受信条件の物理的な変動
などが考えられる。
フォント 活字のひとそろい。書体、大きさ 3
で区別される。
パ ー シ ャ パーシャルトランスポートスト 2, 3, 4
ル TS
リーム。特別に選択された、1 つ
あるいはいくつかの番組に・・・
フォント 活字のひとそろい。書体、大きさ 3
で区別される。
マ ル チ チ 3 以上のチャンネル数で構成され 7
ャ ン ネ ル るステレオ音声方式。基本となる
ステレオ ステレオ(L、R)にセンターチ
ャンネル、サラウンドチャンネル
などを加える。
マ ル チ パ 受信アンテナに到来する電波が、 2, 9
ス
送 信 点 か ら 複 数 経 路
(multi-path)のを通って到達す
ること。
マ ル チ ビ マルチビューテレビ。1サービス 3
ュー
内で複数の映像/音声を流
し・・・
マ ル チ チ 3 以上のチャンネル数で構成され 7
ャ ン ネ ル るステレオ音声方式。基本となる
ステレオ ステレオ(L、R)にセンターチ
ャンネル、サラウンドチャンネル
などを加える。
マ ル チ ビ マルチビューテレビ。1サービス 3
ュー
内で複数の映像/音声を流
し・・・
固定 IP 接 IP アドレス等の割付けを固定的 6
続情報
に行う形態での情報で、視聴者に
よって設定され受信機に・・・
固定雑音 信号の大きさに拘わらず、熱雑音 2, 9
や都市雑音のように恒常的に存
在する雑音成分。
固定 IP 接 IP アドレス等の割付けを固定的 6
続情報
に行う形態での情報で、視聴者に
よって設定され受信機に・・・
3
追加
情報料課金を用いて、情報提供者 6
に代わって通信事業者が利用者
に請求する課金方式。
大きな(場合によっては非常に大 3, 6
きな)領域を小さな範囲に写像す
る数学的関数。・・・
3
3
追加
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(14)
追加
ARIB TR-B14
22
3
追加
所 要 CN 受信機が安定して信号を復調で 2,7, 9
比
きる限界の受信 CN 比。
所 要 DU 受信機が安定して信号を復調で 2, 9
比
きる限界の受信 DU 比。
署名
公開鍵暗号の、秘密鍵を有する者 6
のみが生成できる演算の・・・
23
24
3
追加
情 報 料 課 電話回線を介して行なわれるテ 6
金
レホンサービス等の情報提供サ
ービスにおいて、・・・
振 幅 比 例 等価的に信号の大きさに比例す 2, 9
雑音
るとみなされる雑音成分で、AD
変換量子化雑音などが該当する。
水 平 垂 直 1 つの画素データを、水平方向と 3
画素 2 度 垂直方向の 4 画素領域に表示す
る。
振り
情 報 料 課 電話回線を介して行なわれるテ 6
金
レホンサービス等の情報提供サ
ービスにおいて、・・・
水 平 垂 直 1 つの画素データを、水平方向と 3
画素 2 度 垂直方向の 4 画素領域に表示す
振り
る。
第 一 ( 第 文 字 コ ー ド の 規 定 水 準 。 JIS 3
二、第三、X0208 等で規定される。
第四)水
準漢字
畳 み 込 み 連続するデジタルデータのビッ 2, 9
符号
ト列を一定幅で順次符号化する
誤り訂正符号。デジタルデータの
ランダムな誤りに対して優れた
訂正能力を発揮する。
単発番組 シリーズや帯として編成されて 4
いない番組。非レギュラー番組。
第 一 ( 第 文 字 コ ー ド の 規 定 水 準 。 JIS 3
二、第三、X0208 等で規定される。
第四)水
準漢字
単発番組 シリーズや帯として編成されて 4
いない番組。非レギュラー番組。
3
追加
認証機関 証明書の信頼性を保証する第三 6
者機関。
場所分散 受信点近傍の電界強度が正規分 2, 9
布することから、電界強度の分布
を場所的な分散として統計的に
扱うこと。
6
発呼
電話をかけること。
25
認証機関 証明書の信頼性を保証する第三 6
者機関。
6
発呼
電話をかけること。
3
追加
無料番組 非課金対象の番組。SDT、EIT に 5, 8
記述された free_CA_mode=0 の
番組
八 木 ア ン 地上テレビジョン放送の一般的 2, 9
テナ
な受信アンテナ。複数の導波素子
と反射素子を並行に配置して指
向性を鋭くしたアンテナ。八木宇田アンテナともよばれる。
優 先 利 用 受信機において複数の回線種別 6
網
(PSTN や携帯電話など)の使用
が可能な場合、・・・
29
所 要 CN 受信機が安定して信号を復調で 7
比
きる限界の受信 CN 比。
署名
公開鍵暗号の、秘密鍵を有する者 6
のみが生成できる演算の・・・
4.2
表5
表5
タ
イ
プ
a
b*2
無料番組 非課金対象の番組。SDT、EIT に 5, 8
記述された free_CA_mode=0 の
番組
優 先 利 用 受信機において複数の回線種別 6
網
(PSTN や携帯電話など)の使用
が可能な場合、・・・
表5
音声
MPEG-2 AAC LC
タ
イ
48kHz,32kHz
24kHz
複 数
モ ス テ マ ル チ デ ュ ES*1 モ ス テ デ ュ プ
ノ レオ チ ャ ン ア ル
ノ レオ ア ル
ネル
モノ
モノ
○ ○
○
○
○
× ×
×
a
○ ○
×
○
○
○ ○
○
b
音声
MPEG-2 AAC LC
48kHz,32kHz
24kHz
複 数
モ ステ マ ル チ デ ュ ES* モ ス テ デ ュ
ノ レオ チ ャ ン ア ル
ノ レオ ア ル
ネル
モノ
モノ
○ ○
○
○
○
× ×
×
○ ○
×
○
○
○ ○
○
○:
送出可能なもの
○:
送出可能なもの
×:
送出しないもの
×:
送出しないもの
*1:その階層で送られる1つのサービスから *:その階層で送られる1つのサービスから参
照される音声 ES 数をいう。
参照される音声 ES 数をいう。
*2:サンプリングレートは 48kHz、24kHz(ハ
ーフレート)のみとなる。
注
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(15)
明確化
ARIB TR-B14
2.5 版
頁
番号
1
改
表1-1
改 定 履 歴 表
定
現
受信機機能の優先度合い
受信機機能
移動
携帯
固定
仕様書の目
優先度
優先度
優先度
次
(T.B.D )
表1-1
コメント
7.8.1 パ
ーシャル
TSの出力
制限
7.8.2 パ
ーシャル
TS出力の
PSI/SIテ
ーブル運
用仕様
7.8.3
IEEE1394
制御コマ
ンド
7.8.4 IP
インタフ
ェース仕
様
7.9 CAモ
ジュール
インタフ
ェース
(A)
(A)
(A)*3
(A)
(A)*3
A
受信機機能の優先度合い
-
高速デジタル
インタフェー
スとしてシリ
アルインタフ
ェースを装備
する場合はA
7.8.1 パ
ーシャル
TSの出力
制限
7.8.2 パ
ーシャル
TS出力の
PSI/SIテ
ーブル運
用仕様
7.8.3
IEEE1394
制御コマ
ンド
高速デジタル
インタフェー
スとしてIPイ
ンタフェース
を装備する場
合はA
第五編を参照
7.9 CAモ
ジュール
インタフ
ェース
高速デジタル
インタフェー
スを装備する
場合はA
7.10.3 高
速デジタ
ルインタ
フェース
出力
(A)
(A)
(A)
(A)
(A)
(A)
A
(T.B.D.)
(A)*3
2-4
A
(A)
8.3 IPイ
ンタフェ
ース運用
仕様
(A)
高速デジタル
インタフェー
スを装備する
場合はA
第五編を参照
(A)
高速デジタル
インタフェー
スを装備する
場合はA
:
7.12.1
ICカード
テスト
-
A
(T.B.D.)
:
:
8.1 パー
シャルTS
出力の
PSI/SI運
用仕様
8.2 テー
ブル運用
仕様
高速デジタル
インタフェー
スを装備する
場合はA
高速デジタル
インタフェー
スを装備する
場合はA
:
:
:
:
:
:
:
7.12.1
ICカード
テスト
コメント
高速デジタル
(A)*3
インタフェー
スを装備する
場合はA
(A)
(A)*3
(A)
(A)*3
高速デジタル
インタフェー
スを装備する
場合はA
高速デジタル
インタフェー
スとしてIPイ
ンタフェース
を装備する場
合はA
8.1 パー
シャルTS
出力の
PSI/SI運
用仕様
8.2 テー
ブル運用
仕様
(A)
(A)
(A)
(A)
高速デジタル
インタフェー
スを装備する
場合はA
高速デジタル
インタフェー
スを装備する
場合はA
・・・
・・・
*3)携帯受信機では、デジタルコピー制御記述子の
copy_control_typeが’10’の場合、「制約条件なしに
コピー可」以外のコンテンツについて高速デジタル
インタフェースからのMPEG_TSの出力を行って
はいけないことに留意すること。詳細は第八編第二
部を参照。
注
(なし)
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(16)
IP イ ン タ
フェース
の追加規
定に伴う
修正
(7.8.3、7.8.4、
8.3)
誤記修正
(7.9、7.12.1)
明確化
(A)
:
7.10.3 高
速デジタ
ルインタ
フェース
出力
改定理由
:
高速デジタル
(A) *3
インタフェー
スを装備する
場合はA
高速デジタル
(A)*3
インタフェー
スを装備する
場合はA
(A)
行
受信機機能
移動
携帯
固定
仕様書の目
優先度
優先度
優先度
次
(T.B.D )
:
2-3
(第二編)
(7.8.1~7.8.4、
7.10.3、8.1~
8.3、注釈*3)
ARIB TR-B14
頁
番号
2-7~
2-8
3
改
SBR
DLNA
16QAM
64QAM
AD 変換量
子化雑音
AtoD 干渉
BER
CN 比
DU 比
FFT
FFT ウ ィ
ンドウ
OFDM
QPSK
SFN
SFN 難視
SP
SP 補 間
LPF
ガードイ
ンターバ
ル
注
定
現
3 用語
行
3 用語
Spectral Band Replication:AAC の低 SBR
Spectral Band Replication:AAC の低
ビット帯域拡張技術
ビット帯域拡張技術
Digital Living Network Alliance の略。
ホームネットワーク機器の実装ガイド
ラインを策定、推進する団体。
16
Quadrature
Amplitude (なし)
Modulation:振幅と位相の異なる 16 種
類の正弦波を切り替えて伝送すること
で、4ビットの情報を伝送するデジタル
変調方式。地上デジタルテレビジョン放
送では、振幅及び位相の基準は、SP によ
り規定される。
64
Quadrature
Amplitude
Modulation:振幅と位相の異なる 64 種
類の正弦波を切り替えて伝送すること
で、6ビットの情報を伝送するデジタル
変調方式。地上デジタルテレビジョン放
送では、振幅及び位相の基準は、SP によ
り規定される。
アナログ信号をデジタル信号に変換
(AD 変換)する際に、量子化の粗さに
よって生じる雑音成分。
アナログ放送信号からデジタル放送信
号への干渉。
Bit Error Rate:ビット誤り率。デジタ
ル信号の誤りビット数と伝送したビッ
ト数の比。
Carrier 対 Noise 比。高周波信号の搬送
波の電力と帯域内にある雑音の電力比。
Desire 対 Undesire 比。高周波信号の希
望 波 ( Desire ) の 電 力 と 妨 害 波
(Undesire)の電力比。
Fast Fourier Transform : 高速フーリ
エ変換。時間軸の信号を周波数軸の成分
に変換する演算方法。逆に周波数軸から
時 間 軸 へ の 変 換 が I F F T ( Inverse
FFT)
。
FFT 演算をするために時間軸の信号を
取り込む一定期間の処理時間幅。
Orthogonal
Frequency
Division
Multiplexing:直交周波数分割多重。マ
ルチキャリア伝送方式の一種。
Quaternary Phase Shift Keying:4 相
位相変調。伝送する 4 値(00/01/10/11)
を搬送波の 0 相、1/2π相、π相、3/2π相
に対応させる変調方式。
Single Frequency Network:単一周波
数ネットワーク。中継局の電波の周波数
を親局の電波の周波数と同じにしたネ
ットワークで、電波の有効利用が可能。
SFN に起因する遅延波によって放送信
号が正常に受信できない状況。
Scattered Pilot:QAM の基準位相と基
準レベルを示すために挿入されるパイ
ロット信号。
復調された SP 信号から、
SP 間のデータ
キャリアの位相と振幅の補正成分を推
測するための補間処理を行うフィルタ
で、等価的に低域通過フィルタ(LPF:
Low Pass Filter)として扱われる。
I F F T (逆高速フーリエ変換)後の出力デ
ータのうち、時間的に後ろ側から、指定
された時間長のデータを有効シンボル
の前にそのまま付加したもの。アナログ
放送におけるゴースト妨害のようなマ
ルチパスの時間差による障害を解消す
ることができる。
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(17)
改定理由
「 IP イ ン
タフェー
ス」および
「送信局
設置検討
で想定す
る受信シ
ステムモ
デル」の追
加記載に
伴う用語
の追加
ARIB TR-B14
頁
番号
改
定
現
行
改定理由
ク リ ッ プ 信号の振幅が一定の大きさに制限(クリ
雑音
ップ)されることによって生ずる雑音成
分
固定雑音 信号の大きさに拘わらず、熱雑音や都市
雑音のように恒常的に存在する雑音成
分。
所要 CN 比 受信機が安定して信号を復調できる限
界の受信 CN 比。
所要 DU 比 受信機が安定して信号を復調できる限
界の受信 DU 比。
振 幅 比 例 等価的に信号の大きさに比例するとみ
雑音
なされる雑音成分で、AD 変換量子化雑
音などが該当する。
畳 み 込 み 連続するデジタルデータのビット列を
符号
一定幅で順次符号化する誤り訂正符号。
デジタルデータのランダムな誤りに対
して優れた訂正能力を発揮する。
場所分散 受信点近傍の電界強度が正規分布する
ことから、電界強度の分布を場所的な分
散として統計的に扱うこと。
バ ス タ ブ OFDM の復調において、
遅延波の遅延時
特性
間とガードインターバルの関係を示す
特性の通称。OFDM の復調特性がガー
ドインターバルを越える遅延波によっ
て劣化するが、その特性を遅延波の遅延
時間と所要 DU 比で示した時にバスタ
ブの形に似ていることから、そう呼ばれ
る。
ビ タ ビ 復 畳み込み符号の復号法のひとつ。受信し
号
たデジタルデータ列を観測して、最も正
しいと推測されるデータ列を求めるこ
とで誤りを訂正する復号法。
フ ェ ー ジ 受信する電波の強さが変動すること。原
ング
因としては、気象条件の変化や受信条件
の物理的な変動などが考えられる。
符号化率 畳み込み符号化後のビット数に対する
符号化前のビット数の比。
マ ル チ パ 受信アンテナに到来する電波が、送信点
ス
から複数経路(multi-path)を通って到
達すること。
八 木 ア ン 地上テレビジョン放送の一般的な受信
テナ
アンテナ。複数の導波素子と反射素子を
並行に配置して指向性を鋭くしたアン
テナ。八木-宇田アンテナとも呼ばれる。
2-40
7.8.4
7.8.4
IP インタフェース仕様
高速デジタルインタフェースとして (なし)
IP インタフェースを装備する場合は、
「ARIB STD-B21 第 9 章 9.2 IP イン
タ フ ェ ー ス 仕 様 」 お よ び 「 ARIB
STD-B21 付属-2 高速デジタルイン
タフェース」を参照のこと。
詳細運用については「8.3 IPインタ
フェース運用仕様」を参照のこと。
なお、無線LANを使用する場合には使
用者が認識していない機器からの接続
によるトラブルが懸念されるため、IP
インタフェースを装備する場合は使用
者の混乱を回避できるように配慮する
こと。
注
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(18)
IP イ ン タ
フェース
の追加規
定に伴う
追加
ARIB TR-B14
頁
番号
2-41~ 7.10.3
2-42
改
7.10.3
力
定
現
高速デジタルインタフェース出 7.10.3
力
行
改定理由
IP イ ン タ
フェース
の追加規
・・・
・・・
定に伴う
音声ストリームのみを、別途高速デジタ 音声ストリームのみを、別途高速デジタ
修正
高速デジタルインタフェース出
ルインタフェースのシリアルインタフェ ルインタフェース出力する場合は、以下
ース仕様で出力する場合は、以下の条件 の条件を満たすこと。
を満たすこと。
・・・
・・・
・ 放送事業者指定の著作権保護方式は
DTCPとする。
・ 放送事業者指定の暗号化方式はDTCP
とする。
・・・
・・・
2-74~ 8.3
2-91
8.3
2-127
~
2-135
12 参考 C 地上デジタルテレビジョン
放送送信局設置検討で想定する受信シス (なし)
テムモデル
12
IP インタフェース運用仕様
(なし)
(以下略)
(以下略)
注
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(19)
IP イ ン タ
フェース
の追加規
定に伴う
追加
送信局
置検討
想定す
受信シ
テムモ
ルの参
記載に
う追加
設
で
る
ス
デ
考
伴
ARIB TR-B14
2.4 版
頁
2-2
番号
1
改
表1-1
改 定 履 歴 表
定
現
受信機機能の優先度合い
受信機機能
移動
携帯
固定
仕様書の目
優先度
優先度
優先度
次
(T.B.D )
表1-1
コメント
A*1
7.12.2
電話回線
接続テス
ト
6.10.3
双方向デ
ータ放送
サービス
の受信
A
(A)
A*2
モデムを装備
する場合はA
7.12.2
電話回線
接続テス
ト
A
(A)
(A)
モデムを装備
する場合はA
:
B
7.14.2
電源スタ
ンバイ時
の処理
A
:
8.2 テー
ブル運用
仕様
B
:
:
7.14.2
電源スタ
ンバイ時
の処理
コメント
:
B
A*1
改定理由
受信機機能の優先度合い
:
2-4
行
受信機機能
移動
携帯
固定
仕様書の目
優先度
優先度
優先度
次
(T.B.D )
:
6.10.3
双方向デ
ータ放送
サービス
の受信
(第二編)
B
:
(A)
高速デジタル
インタフェー
スを装備する
場合はA
8.2 テー
ブル運用
仕様
(A)
(A)
高速デジタル
インタフェー
スを装備する
場合はA
注)簡易動画の詳細規定は第三編参照
注)簡易動画の詳細規定は第三編参照
携帯優先度の A*は、データ放送サービス
携帯優先度の A*は、データ放送サービス
の受信機能を持つ携帯受信機では A と解
の受信機能を持つ携帯受信機では A と解
釈する
釈する
*1)自動車などの移動体に搭載することを主目
的とした移動体用受信機では優先度合い
を B とする。ただし、双方向機能に対応し
ない受信機では双方向を利用する放送コ
ンテンツが提示され、当該コンテンツによ
り通信機能が呼ばれたときに、適切な非対
応メッセージを表示できる受信機機能を
有すること。また、カタログや取扱説明書
で説明するなど、機能制限内容について使
用者が理解できるようにすること。なお、
非対応メッセージを提示した後の受信機
動作として、受信機は当該コンテンツの提
示を継続することが望ましい。
なお、双方向通信機能を搭載している場
合においても移動体受信環境ではその通信
状態が不安定となる可能性があり、その場
合にも当該コンテンツの提示を容易に継続
又は再開できることが望ましい。
*2)自動車などの移動体に搭載することを主目
的とした移動体用受信機では移動体から
の電力供給が停止する場合がある。この場
合は電源スタンバイ処理が困難になるの
で、カタログや取扱説明書で説明するな
ど、機能制限内容や対応方法について使用
者が理解できるようにすること。
注
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(20)
車
目
た
用
規
加
載
的
移
受
定
を
と
動
信
の
主
し
体
機
追
ARIB TR-B14
2.3 版
頁
1
番号
1
改
改 定 履 歴 表
定
現
4.2
表5
3
なお、今回の技術資料(2.2 版)では、
これまでの規定に加え、携帯端末に向け
た 1 セグメントを使用するデータ放送の
プロファイルにおいて未定になっていた
字幕放送関係規定と、同じく携帯端末に
向けた1セグメントを使用するデータ放
送における著作権保護規定を新たに記載
した。これにより、2002 年 01 月の 1.0
版策定以降、継続的に審議されてきた地
上デジタル放送運用規定の策定作業は完
了した。
明確化
MPEG-2 AAC LC
24kHz 音声(ハーフレー
タイ 48kHz 音声、32kHz 音声
ト)
複数
プ
マルチチャ デュアル ES*
デュアル
モノ
ステレオ
モノ
ステレオ
ンネル
モノ
モノ
○
○
○
○
○
×
×
×
a
○
○
×
○
○
○
○
○
b
SBR
注
7.4
MPEG-2 AAC LC
タイ
プ
a
b
ハーフレート
モノ
○
○
ステレオ
○
○
マルチチャ デュアル 複数
ンネル
モノ
ES*
○
×
○
○
○
○
モノ
ステレオ
×
○
×
○
改 定 履 歴 表
3 用語
・・・
2-36
改定理由
はじめに
1 はじめに
改定に伴
・・・
・・・
う変更(削
具体的な運用規定の詳細については、 具体的な運用規定の詳細については、 除)
第一編から第八編を参照されたい。
第一編から第八編を参照されたい。
2.3 版
2-7
行
1
<削除>
28
(運用概要)
(第二編)
3 用語
・・・
・・・
デュアル
モノ
×
○
用語追加
・・・
Spectral Band Replication:AAC の
低ビット帯域拡張技術
SBR 処 理
・・・
・・・
携 帯 受 信 機 の 音 声 復 号 処 理に つ い て 携 帯 受 信 機 の 音 声 復 号 処 理に つ い て に 関 す る
は、本運用規定第七編 4.3.3 音声符号化 は、本運用規定第七編 4.3.3 音声符号化 注 意 事 項
規定を参照のこと。ただし SBR の復号処 規定を参照のこと。ただし SBR の復号処 追加
理はオプションとする。
理はオプションとする。
部分受信において AAC_SBR を運用す
る場合、AAC_SBR 復号信号は、AAC ス
ト リー ムに 記述さ れた サンプ ルレ ート
(24kHz)の倍の 48kHz の出力サンプルレ
ートとなる。そのため、受信機において、
SBR データ受信時のサンプルレートの切
り替わりによるノイズ発生に十分留意し
た設計を行なうことが必要である。
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(21)
ARIB TR-B14
2.2 版
頁
1
番号
改
改 定 履 歴 表
定
現
改定理由
1 はじめに
1 はじめに
現状説明
・・・
・・・
なお、今回の技術資料(2.2 版)では、 なお、今回の技術資料(2.1 版)では、
これまでの規定に加え、携帯端末に向け これまでの規定に加え、携帯端末に向け
た 1 セグメントを使用するデータ放送の た 1 セグメントを使用するデータ放送の
プロファイルにおいて未定になっていた プロファイルの運用詳細とこれに対応す
字幕放送関係規定と、同じく携帯端末に る望ましい受信機の規定や、携帯端末の
向けた1セグメントを使用するデータ放 ウェイクアップ機能に関する事項を新た
送における著作権保護規定を新たに記載 に記載した。
した。これにより、2002 年 01 月の 1.0 ただし、1セグメント放送のための著
版策定以降、継続的に審議されてきた地 作権保護規定や字幕放送関係規定につい
上デジタル放送運用規定の策定作業は完 ては、なお検討中であり、今後追加改定
了した。
していく予定である。
3
3 用語
3 用語
・・・
12
・・・
20
限定受信
放送
権利保護
を伴う無
料番組
4
C プロファイルで使用する字幕の文 3
字符号化方式として、A プロファイ
ルで使用している「8 単位符号」を
ベースに、制御符号の使用を制限す
るなど、サブセット化したもの。
3
か な 漢 字 ・・・
変換
5
部分受信階層において、コンテンツ 5,8
の権利保護を目的とした放送波の暗
号化を行わずに、デジタルコピー制
御記述子およびコンテント利用記述
子によってコピー制御を行う無料番
組
6
個人情報 ・・・
23
6
着信課金 ・・・
追加記号 いわゆる外字。漢字、英数字などと 4
は別の位置に配置した追加符号。記
号や合成文字など。
3
通 信 コ ン ・・・
テンツ
7
6
統計多重 ・・・
特殊番号 ・・・
4.2
表5
version_ ・・・
number
か な 漢 字 ・・・
変換
4
限 定 受 信 ・・・
放送
個人情報 ・・・
5
6
追加
着信課金 ・・・
通 信 コ ン ・・・
テンツ
6
3
用語変更
デ
ュ
ア
ル
モ
ノ
複数
ES*
a
○
○
○
○
b
○
○
×
○
モ
ノ
ス
テ
レ
オ
マ
ル
チ
チ
ャ
ン
ネ
ル
ハーフレート
デ
ュ
ア
ル
モ
ノ
モ
ノ
ス
テ
レ
オ
デ
ュ
ア
ル
モ
ノ
○
×
×
×
a
○
○
○
○
○
×
×
×
○
○
○
○
b
○
○
×
○
○
(TBD)
○
○
○
複数
ES*
モ
ノ
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(22)
追加
誤記訂正
MPEG-2 AAC LC
ハーフレート
タイプ
モ
ノ
ス
テ
レ
オ
3
7
統計多重 ・・・
特殊記号 いわゆる外字。漢字、英数字などと 4
は別の位置に配置した追加符号。記
号や合成文字など。
6
特殊番号 ・・・
MPEG-2 AAC LC
マ
ル
チ
チ
ャ
ン
ネ
ル
タイプ
注
行
1
version_
number
Cプロフ
ァイル用
8単位符
号
28
(運用概要)
ス
テ
レ
オ
デ
ュ
ア
ル
モ
ノ
ARIB TR-B14
頁
番号
29
4.2
表8
改
定
MM サービスの伝送
タイプ データ符号 BML バー
化識別
ジョン
現
双方向プロ 字幕・文字
トコル
スーパー
a
0x000C
3.0
・ TCP/IP
( HTTP,T
LS1.0,SSL
3.0)
・BASIC 系
手順(注 2)
c
0x000D
12.0
・TCP/IP
(HTTP)
30
4.2
表9
a
0x000C
○*1
c
0x000D
EMM
EMM
ECM
タ
イ
プ
CAT
×
×
×
○
a
×
○
○
○
b
c
○
○
○
○
d
○
△
×
△
CAT
a
b
4.3
表 10
1 セグメント
受信機
○
オプション
オプション
○
-
-
○
オプション
著作権保護
CAS
○
○
△
-
双方向
○
オプション
○
○
○
○
○
-
○
○
○
○
オプション
○
オプション
○
オプション
○
SI/EPG
音声
H-EIT
M-EIT
L-EIT
全局提示
モノ
ステレオ
マルチ
デュアルモ
ノ
複数 ES
モノ(ハー
フ)
ス テ レ オ
(ハーフ)
デ ュ ア ル
(ハーフ)
2.2 版
頁
番号
2-1~
2-4
注
1
改
表1-1
3.0
・ TCP/IP
( HTTP,T
LS1.0,SSL
3.0)
・BASIC 系
手順(注 2)
○
12.0
・TCP/IP
(HTTP)
○
明確化
EMM
EMM メ
ッセー
ジ
ECM
×
×
×
○
×
○
○
○
c
○
○
○
○
d
○
T.B.D.
×
T.B.D.
○: 送出可能なもの
×: 送出しないもの
13 セグメント
受信機
受信機の区分け
双方向プロ 字幕・文字
トコル
スーパー
EMM
EMM メ
ッセー
ジ
タ
イ
プ
改定理由
明確化
○: 送出可能なもの
×: 送出しないもの
○: 送出可能なもの
×: 送出しないもの
△: 有料放送を行う場合に送出可能
31
MM サービスの伝送
タイプ データ符号 BML バー
化識別
ジョン
○
○: 送出可能なもの
×: 送出しないもの
*1: 文字スーパーは運用しない。
行
13 セグメント
受信機
1 セグメント
受信機
○
○
オプション
○
-
-
○
オプション
著作権保護
CAS
○
○
T. B. D.
T. B. D.
双方向
○
オプション
○
○
○
○
○
-
受信機の区分け
SI/EPG
音声
H-EIT
M-EIT
L-EIT
全局提示
モノ
ステレオ
マルチ
デュアルモ
ノ
複数 ES
モノ(ハー
フ)
ス テ レ オ
(ハーフ)
デ ュ ア ル
(ハーフ)
○
○
○
○(TBD)
オプション
○
オプション
○
オプション
○
改 定 履 歴 表
定
現
受信機機能の優先度合い
表1-1
受信機機能
移動
固定
携帯
コメント
仕様書の目
優先度
優先度
優先度
次
(T.B.D )
:
6.2.5.6
B
-
文字スー
パーの表
示選択
:
6.4.4 字
A
(A)
携帯で字幕機
能を搭載する
幕・文字ス
ーパーの
場合はA
選択
:
6.8.1 TS
A
-
名表示機
能
6.9 コン
A
A
テンツ保
護機能
:
(第二編)
行
携帯
優先度
B
B
(T.B.D)
(T.B.D)
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(23)
改定理由
受信機機能の優先度合い
受信機機能
移動
固定
仕様書の目
優先度
優先度
次
(T.B.D )
:
6.2.5.6
B
文字スー
パーの表
示選択
:
6.4.4 字
A
幕・文字ス
ーパーの
選択
:
6.8.1 TS
A
名表示機
能
6.9 コン
A
テンツ保
護機能
:
明確化
コメント
他編改定
に伴う記
載修正追
加
ARIB TR-B14
頁
番号
改
定
6.11.2 移
A
動体受信 (T.B.D)
現
6.11.2 移
動体受信
A
(A)
(A)
(A)
(A)
(A)
高速デジタル
インタフェー
スを装備する
場合はA
7.8.1 パ
ーシャル
TSの出力
制限
7.8.2 パ
ーシャル
TS出力の
PSI/SIテ
ーブル運
用仕様
7.8.3
IEEE1394
制御コマ
ンド
(A)
(A)
高速デジタル
インタフェー
スを装備する
場合はA
高速デジタル
インタフェー
スを装備する
場合はA
(A)
高速デジタル
インタフェー
スを装備する
場合はA
7.10.3 高
速デジタ
ルインタ
フェース
出力
(A)
8.1 パー
シャルTS
出力の
PSI/SI運
用仕様
8.2 テー
ブル運用
仕様
(A)
高速デジタル
(A)
(T.B.D) インタフェー
スを装備する
場合はA
(A)
(A)
高速デジタル
(T.B.D) インタフェー
スを装備する
場合はA
2-16
6.4.4
2-21
6.6.1.2
(A)
(A)
8.1 パー
シャルTS
出力の
PSI/SI運
用仕様
8.2 テー
ブル運用
仕様
(A)
(A)
高速デジタル
インタフェー
スを装備する
場合はA
(A)
(A)
高速デジタル
インタフェー
スを装備する
場合はA
表 6-2
情報
携帯受信機
6.10.4
2-38
7.8.1
注
:
文字スーパーには「受信時選択表示・
記録再生時選択表示」のモードもある。
(「第三編 第2部 4 字幕・文字スーパ
ー符号化の運用」および「第三編 第4部
6 字幕・文字スーパー符号化の運用」を
参照のこと。
) (以下略)
・・・。また、字幕ESと文字スーパー ・・・。また、字幕ESと文字スーパー
ESは、同時に表示する必要がある。
ESは、同時に表示する必要がある。
なお、部分受信階層では文字スーパー
の運用が行われないため、携帯受信機で
文字スーパーに対応する必要はない。
受信機形態別の取得すべき EPG 表 6-2
情報
据え置き型
室内ポータブル型
車載型
移動受信機
PDA
2-29
高速デジタル
(A)
(T.B.D) インタフェー
スを装備する
場合はA
文字スーパーには「受信時選択表示・
記録再生時選択表示」のモードもある。
(「第三編 第2部 4 字幕・文字スーパ
ー符号化の運用」を参照のこと。) (以
下略)
固定受信機
6.9
高速デジタル
(A)
(T.B.D) インタフェー
スを装備する
場合はA
:
7.10.3 高
速デジタ
ルインタ
フェース
出力
受信機形態例
2-28
高速デジタル
(A)
(T.B.D) インタフェー
スを装備する
場合はA
高速デジタル
(A)
(T.B.D) インタフェー
スを装備する
場合はA
(A)
:
6.2.5.6
-
:
:
2-13
改定理由
本項の内容が
明確化される
までT.B.Dと
する
:
7.8.1 パ
ーシャル
TSの出力
制限
7.8.2 パ
ーシャル
TS出力の
PSI/SIテ
ーブル運
用仕様
7.8.3
IEEE1394
制御コマ
ンド
行
-
携帯端末
(1 セグメント受信)
H-EIT
M-EIT
L-EIT
必要
オプシ
ョン
オプシ
ョン
T.B.D.
T.B.D.
T.B.D.
なし
なし
必要
コンテンツ保護機能への対応について
は、
「第八編 第1部 5 受信機に対する機
能要件」および「第八編 第2部 5 1セグメ
ント受信機に対する機能要件」を参照の
こと。
(3)携帯受信機
「第三編 第4部 6 字幕符号化の運用」を
参照のこと。
・ 地上デジタルテレビジョン放送番組
を出力する場合、デスクランブルで
きないコンポーネントは出力すべき
ではない。
・ 携帯受信機においては、「第八編 第
2部 5.3 出力制御」を参照のこと。
据え置き型
室内ポータブル型
車載型
移動受信機
PDA
固定受信機
携帯端末
(1 セグメント受信)
H-EIT
M-EIT
L-EIT
必要
必要
オプシ
ョン
T.B.D.
T.B.D.
T.B.D.
なし
なし
必要
機におけ
る移動体
受信の方
針明確化
コンテンツ保護機能への対応について 第 八 編 改
は、「第八編 5 受信機に対する機能要 定 に 伴 う
記載追加
件」を参照のこと。
(3)携帯受信機
「第三編 第4部 6 字幕・文字スーパー符
号化の運用」を参照のこと。
・ 地上デジタルテレビジョン放送番組
を出力する場合、デスクランブルで
きないコンポーネントは出力すべき
ではない。
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(24)
第三編改定
に伴う記載
追加
受信機形態別の取得すべき EPG 固 定 受 信
受信機形態例
携帯受信機
第三編改
定に伴う
記載修正
第三編改
定に伴う
記載修正
第八編改
定に伴う
記載追加
ARIB TR-B14
2.1 版
頁
番号
1
改
改 定 履 歴 表
定
現
(運用概要)
行
改定理由
1
はじめに
1 はじめに
修正
・・・
・・・
なお、今回の技術資料(2.1 版)では、 なお、今回の技術資料(2.0 版)では、
これまでの規定に加え、携帯端末に向け アンテナを設置して受信する固定受信機
た 1 セグメントを使用するデータ放送の を対象とした放送を実施するための運用
プロファイルの運用詳細とこれに対応す に加え、新たに携帯端末に向けた 1 セグ
る望ましい受信機の規定や、携帯端末の メントを使用するデータ放送のプロファ
ウェイクアップ機能に関する事項を新た イルの運用規定および対応した望ましい
に記載した。
受信機の規定のうち、映像・音声の送出
と受信に関わる部分を記載した。特に、
ただし、1セグメント放送のための著 携帯端末に向けた簡易動画の符号化方式
作権保護規定や字幕放送関係規定につい については、MPEG-LA との協議の結果、
ては、なお検討中であり、今後追加改定 従来候補として検討されていた MPEG-4
していく予定である。
に代わって H.264 を使用することを明記
した。
1
ただし、1セグメント放送と併せて送
るデータ放送関連規定は、なお検討中で
あり T.B.D.付で記載されている部分も含
め、最終的な規定策定に向けて今後追加
改定していく予定である。
11
3
3 用語
3 用語
start_end 緊急情報記述子にある項目。この値 7
_flag 値 が「1」だと緊急警報放送、
「0」だと
緊急警報試験放送となる。
start_end 緊急情報記述子にある項目。この値 7
_flag 値 が「0」だと緊急警報放送、
「1」だと
緊急警報試験放送となる。
2.1 版
頁
番号
2-2~
2-4
注
1
改
表1-1
誤記
改 定 履 歴 表
定
現
受信機機能の優先度合い
表1-1
(第二編)
行
受信機機能の優先度合い
受信機機能
移動
受信機機能
移動
固定
携帯
固定
携帯
仕様書の目
優先度
コメント
仕様書の目
優先度
コメント
優先度
優先度
優先度
優先度
次
(T.B.D )
次
(T.B.D )
:
:
6.4.3 音声
A
A
6.4.3 音声
A
A
ESの選択
ESの選択
(TBD)
:
:
6.10 デー
映像、音声のみ 6.10 デー
を 受 信 す る 携 タ放送サー
タ放送サー
ビスの受信
帯 受 信 機 に つ ビスの受信
いては、第三編
第4部第9章を
参照
6.10.1 受
A
A*
6.10.1 受
A
A
信機要件
信機要件
6.10.2 デ
A
A
6.10.2 デ
A
A*
ータ放送サ
ータ放送サ
ービス処理
ービス処理
の起動と終
の起動と終
了動作
了動作
:
:
B
B
6.11.4 緊
B
(A) 電源オフ(スタ 6.11.4 緊
急警報放送
急警報放送
ンバイ)時に
(EWS)受信
TMCCが受信可 (EWS)受信
能な場合はA
6.11.5 臨
A
-
6.11.5 臨
A
-
時サービス
時サービス
受信
受信
6.11.6 イ
(A)
- 録画を前提と
6.11.6 イ
(A)
(A) 録画を前提と
ベントリレ
したインタフ
ベントリレ
したインタフ
ー受信
ェースを装備
ー受信
ェースを装備
する場合はA
する場合はA
:
:
7.5 メモリ
7.5 メモリ
7.5.1
A
A
7.5.1
A
A
RAM
RAM
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(25)
改定理由
記載修正・
追加
ARIB TR-B14
頁
番号
改
定
7.5.2
NVRAM
7.6 文字フ
ォント
7.6.1 デー
タ放送サー
ビス
7.6.2 EPG
A
A*
A
A*
A
(A)
7.7 受信機
内蔵音
7.8 高速
デジタルイ
ンタフェー
ス
7.8.1 パー
シャルTSの
出力制限
A
A*
(A)
7.8.2 パー
シャルTS出
力のPSI/SI
テーブル運
用仕様
7.8.3
IEEE1394
制御コマン
ド
(A)
7.10.3 高
速デジタル
インタフェ
ース出力
(A)
現
A
A
A
A
A
7.7 受信機
内蔵音
7.8 高速
デジタルイ
ンタフェー
ス
7.8.1 パー
シャルTSの
出力制限
A
B
(A)
(A)
(A)
(A)
(A) 高速デジタル
(T.B.D) インタフェー
スを装備する
場合はA
7.8.2 パー
シャルTS出
力のPSI/SI
テーブル運
用仕様
7.8.3
IEEE1394
制御コマン
ド
(A)
(A)
高速デジタル
インタフェー
スを装備する
場合はA
(A) 高速デジタル
(T.B.D) インタフェー
スを装備する
場合はA
7.10.3 高
速デジタル
インタフェ
ース出力
(A)
(A)
高速デジタル
インタフェー
スを装備する
場合はA
(A) 高速デジタル
(T.B.D) インタフェー
スを装備する
場合はA
(A) 高速デジタル
(T.B.D) インタフェー
スを装備する
場合はA
8.1 パーシ (A)
ャルTS出力
のPSI/SI運
用仕様
8.2 テーブ (A)
ル運用仕様
携帯でEPGを
装備する場合
はA
:
高速デジタル
インタフェー
スを装備する
場合はA
高速デジタル
インタフェー
スを装備する
場合はA
:
:
8.1 パーシ (A)
ャルTS出力
のPSI/SI運
用仕様
8.2 テーブ (A)
ル運用仕様
改定理由
A
(A) 高速デジタル
(T.B.D) インタフェー
スを装備する
場合はA
(A) 高速デジタル
(T.B.D) インタフェー
スを装備する
場合はA
(A)
行
7.5.2
NVRAM
7.6 文字フ
ォント
7.6.1 デー
タ放送サー
ビス
7.6.2 EPG
:
注)簡易動画の詳細規定は第三編参照
携帯優先度のA*は、データ放送サービスの受信機
能を持つ携帯受信機ではAと解釈する
(A) 高速デジタル
インタフェー
スを装備する
場合はA
(A) 高速デジタル
インタフェー
スを装備する
場合はA
注)簡易動画の詳細規定は第三編参照
2-14
6.3
記載追加
・・・
・・・
さらに、直近の PMT を記憶しておくこ さらに、直近の PMT を記憶しておくこ
とにより、画音の表示までの時間を早め とにより、画音の表示までの時間を早め
ることが望ましい。
ることが望ましい。
なお、部分受信階層ではデフォルト携 選局動作は PSI に基づいて行われるも
帯サービスの PMT_PID は 0x1FC8 で一 のとするが、 ・・・
意に規定されているため、携帯受信機で
はこの PMT_PID を直接取得することに
よる選局時間の短縮も有効である。
選局動作は PSI に基づいて行われるも
のとするが、 ・・・
2-16
6.4.3
・・・ 視聴者がメニュー上で音声を選 ・・・ 視聴者がメニュー上で音声を選 記載追加
択するユーザーインタフェースでは、 択するユーザーインタフェースでは、
audio_component_ descriptor の情報に audio_component_ descriptor の情報に
従い、音声情報を表示すること。
従い、音声情報を表示すること。
携 帯 受信 機 能を 持つ 受信 機に お いて
は、コンポーネントタグ値が 0x83~0x86
の範囲の主/副および音声 ES の選択が
できること。
注
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(26)
ARIB TR-B14
頁
2-28
番号
6.10
改
6.10
定
現
6.10
データ放送サービスの受信
行
改定理由
データ放送サービスの受信
記載追加
データ放送サービスの受信への対応に (なし)
ついては、以下の記載に従うこと。なお、
携帯受信機のうち、映像、音声のみを受
信する受信機が備えるべき機能について
は「第三編 第 4 部 9 映像、音声のみを
受信する C プロファイル受信機が備える
べき機能」を参照のこと。
2-30
6.11.4
「第七編 7.9 緊急警報放送(EWS)の運 「第七編 7.9 緊急警報放送(EWS)の運 記載追加
用」を参照のこと。
用」を参照のこと。
固定受信機については、以下(1)~(4)の動
作を行うこと。
(1)TMCC の・・・
(1)TMCC の・・・
<・・・中略・・・>
<・・・中略・・・>
-緊急警報放送受信処理中に該当する
-緊急警報放送受信処理中に該当する
PMT がなくなった場合は、緊急警報放 PMT がなくなった場合は、緊急警報放
送受信処理を終了してかまわない。
送受信処理を終了してかまわない。
携帯受信機については、受信機に設定 緊急情報記述子変更と受信機動作につ
されている地域符号と実際の所在地が異 いては図 6-3 を参照のこと。
なる場合が考えられるため、上記固定受
信機動作(2)にて area_code にかかわらず
起動動作を行うこと。ただし、他の手段
により受信地域が特定できる場合はこの
限りでない。その他は上記固定受信機動
作と同様の動作を原則とするが、緊急警
報放送(EWS)受信処理の代替手段として
携帯受信機を点滅させるなど、視聴者へ
の警告動作を行うことも有効である。
緊急情報記述子変更と受信機動作につ
いては図 6-3 を参照のこと。
2-31
6.11.4
図 6-3
t1
t2
t3
EWSサービス1
t1
対象地域
パターンA
PMT
緊急情報記述子
緊急情報
記述子
なし
[送出運用]
対象地域
パターンB
TMCC
緊急警報放送用
起動フラグ
T1
(<90)
対象地域パターンAのみ
に該当する受信機
2-37 ~ 7.6.1
2-38
注
対象地域
パターンB
T1
(<90)
OFF
起動
対象地域パターンA,Bの
両方に該当する受信機
T2
スタンバイ
起動
対象地域パターンBのみ
に該当する受信機
T2
スタンバイ
起動
スタンバイ
対象地域パターンAのみ
に該当する受信機
T2
緊急情報記述子変更と受信機動
起動
T2
スタンバイ
起動
T2
スタンバイ
起動
スタンバイ
T2
T1 : 1秒以上かつ4 OFDM Frame以上
T2 : 90秒以上
T1 : 1秒以上かつ4 OFDM Frame以上
T2 : 90秒以上
図 6-3
作例
緊急情報
記述子
なし
[EWS対応受信機動作]
(参考)
[EWS対応受信機動作]
(参考)
対象地域パターンBのみ
に該当する受信機
図中への
記載追加
t4
EWSサービス2
ON
OFF
/携帯受信機
t3
PMT送出中
対象地域
パターンA
PMT
緊急情報記述子
ON
対象地域パターンA,Bの
両方に該当する受信機
t2
EWSサービス1
PMT送出中
[送出運用]
TMCC
緊急警報放送用
起動フラグ
t4
EWSサービス2
図 6-3
作例
緊急情報記述子変更と受信機動
7.6.1 データ放送サービス
7.6.1 データ放送サービス
記載修正・
(1) 固定受信機
「第三編 第 2 部 1.2.5 フォント、および 追加
「第三編 第 2 部 1.2.5 フォント、および 4.6 DRCS の運用、第三編 第 4 部 3.2.5
4.6 DRCS の運用」を参照のこと。なお、 フォント」を参照のこと。なお、4 階調フ
4 階調フォントで送出されるので送出側の ォントで送出されるので送出側の意図し
意図した表示が望ましい。受信機が表示す た表示が望ましい。受信機が表示する階
る階調は受信機依存である。
調は受信機依存である。
(2) 移動受信機(T.B.D)
(3) 携帯受信機
「第三編 第 4 部 3.2.5 フォント」を参照
のこと。
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(27)
ARIB TR-B14
*第一分冊を(1/2)、(2/2)に分割した。それに伴い、第一分冊(1/2)に関連する改定履歴のみに編集した。
2.0 版
頁
1
5
改 定 履 歴 表
・・・
GOP
H.264
H-EIT
RST
SBR
SDT
GOP
H-EIT
Group Of Pictures:MPEG video でのフ 7
レーム構造。1 つの I ピクチャと複数の P,B
ピクチャをまとめた符号化の単位。
固定受信機での表示を目的とした EIT の 4
総称。
・・・
RST
SDT
Running Status Table:進行状態テーブ 4
ル。現時刻における番組の進行状況を指示
する。地上デジタル放送では運用しない。
Service Description Table:サービス記述 4, 5, 7
テーブル。編成チャンネル名、放送事業者
名など、編成チャンネルに関する情報を記
載。
追加
修正
MPEG-2 AAC LC
・・・
デュアル
モノ
複数 ES
a
・・・
○
○
×
・・・
b
・・・
○
○(TBD)
○
・・・
*
ハーフレート
モノ
・・・
タイプ
4.2
表5
Running Status Table:進行状態テーブ 4
ル。現時刻における番組の進行状況を指示
する。地上デジタル放送では運用しない。
Spectral Band Replication:AAC の低ビ
ットレート帯域拡張技術
Service Description Table:サービス記述 4, 5, 7
テーブル。編成チャンネル名、放送事業者
名など、編成チャンネルに関する情報を記
載。
タイプ
注
・・・
Group Of Pictures:MPEG video でのフ 7
レーム構造。1 つの I ピクチャと複数の P,B
ピクチャをまとめた符号化の単位。
MPEG-4 part10 AVC/H.264
3
国際標準化機構/国際電気技術委員会
( ISO/IEC ) の 動 画 専 門 家 グ ル ー プ
(MPEG)と国際電気通信連合(ITU)の
動画符号化専門家グループ(VCEG)との
間で共同開発された高度な符号化及び復
号化技術
固定受信機での表示を目的とした EIT の 4
総称。
・・・
8
28
(運用概要)
番号
改
定
現
行
改定理由
1 はじめに なお、今回の技術資料(2.0 版)では、 なお、今回の技術資料(1.6 版)は、 簡易動画符
アンテナを設置して受信する固定受信 主としてアンテナを設置して受信する 号化方式に
8 行目
機を対象とした放送を実施するための 固定受信機を対象とした放送を実施す 関する明確
運用に加え、新たに携帯端末に向けた 1 るための運用を規定しており、携帯端末 化
セグメントを使用するデータ放送のプ に向けた 1 セグメントを使用するデー
ロファイルの運用規定および対応した タ放送のプロファイルの運用規定およ
望ましい受信機の規定のうち、映像・音 び対応した望ましい受信機の規定は検
声の送出と受信に関わる部分を記載し 討中であり T.B.D.付で記載されている
た。特に、携帯端末に向けた簡易動画の 部分も含め、最終的な規定策定に向けて
符号化方式については、MPEG-LA と 今後追加改定していく予定である。
の協議の結果、従来候補として検討され 特に、携帯端末に向けた簡易動画の符
ていた MPEG-4 に代わって H.264 を使 号化方式については、MPEG-4 を利用
用することを明記した。
する方向で検討を重ねてきたが、最近
ただし、1セグメント放送と併せて送 MPEG-LA よりストリーム課金の方針
るデータ放送関連規定は、なお検討中で が表明されたことなどもあって、放送事
あり T.B.D.付で記載されている部分も 業者としては現時点で MPEG-4 を用い
含め、最終的な規定策定に向けて今後追 た放送は困難であるとの判断から、映像
符号化方式の詳細は、未記載のまま残し
加改定していく予定である。
た。ただし現在の記載はあくまで暫定的
なものであり、今後改定時に内容の確定
を進める予定である。
用語
説
明
使用先
用語
説
明
使用先 追加
3 用語
MPEG-2 AAC LC
・・・
デュアル
モノ
複数 ES*
a
・・・
○
○
×
・・・
b
・・・
○
×
○
・・・
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(28)
ハーフレート
モノ
・・・
ARIB TR-B14
頁
番号
4.2
表8
29
改
定
現
MMサービス
の伝送
伝送されるモノメディア
MMサービ
タ イ データ
スの伝送
MPE MPE H26 MPE
プ 符号 BM
方式
Lバー
4
G-1
G-2
G-2
化識
Video Video (注1) AAC
ジョン
別
a
0x00
0C
・データカルー
セル
・イベントメッ
3.0
セージ
・ NPT 参
照メッセージ
○
○
×
b
・データカルー
セル
0x00
12.0
0D
・イベントメッ
セージ
×
×
○
MMサービス
の伝送
伝送されるモノメディア
MMサービ
タ イ データ
スの伝送
MPE MPE 簡易 MPE
プ 符号 BM
方式
Lバー
G-1
G-2 動画 G-2
化識
Video Video (注1) AAC
ジョン
別
○
・データカルー
セル
・イベントメッ
a T.B.D. 3.0
セージ
・ NPT 参
照メッセージ
○
○
×
○
○
b T.B.D. 12.0
・データカルー
セル
・イベントメッ
セージ
×
×
○
○
表8 注 1 注1:詳細については第三編参照
31
明確化
MP@HL
○(ダウンコン含)
-
MP@14L
○(ダウンコン含)
-
MP@ML
○
-
MP@LL
○
オプション
H.264
音声
○(ダウンコン含)
-
MP@14L
○(ダウンコン含)
-
MP@ML
○
-
-
MP@LL
○
-
○
簡易動画
オプション
○
デュアルモノ
○
○
複数ES
○
-
オプション
○
○
○
複数ES
○
○(TBD)
オプション
○
2.0 版
番号
1
表 1-1
MP@HL
デュアルモノ
モノ(ハーフ)
頁
2-2~
2-3
改
映像
音声
モノ(ハーフ)
改 定 履 歴 表
定
表1-1 受信機機能の優先度合い
受信機機能
移動
携帯
固定
仕様書の目
優先度
優先度
優先度
次
(T.B.D )
注
6.4.3 音
声ESの選
択
A
7.4 音声
復号処理及
び出力
A
(第二編)
現
行
表1-1 受信機機能の優先度合い
コメント
受信機機能
移動
携帯
固定
仕様書の目
優先度
優先度
優先度
次
(T.B.D )
:
6.2.5.7
改定理由
明確化
誤記
注1:簡易動画の詳細については第三編 明確化
参照
4.3
表 10
映像
2-14
行
改定理由
記載修正・
追加
コメント
:
A
6.4.3 音
声ESの選
択
(TBD)
A
携 帯 受 信 機 の 7.4 音声
SBR 復 号 処 理 復号処理及
は オ プ シ ョ ン び出力
とする。
詳細は「第三編 第2部 5.2 地上デジタ
ルテレビジョン放送におけるMMサー
ビスで共通に用いるNVRAMの運用」
、
「第三編 第4部 7.2 Cプロファイルに
おけるMMサービスで共通に用いる
NVRAMの運用」を参照のこと。
A
-
A
B
詳細は「第三編 第2部 5.2 地上デジタ 記載追加
ルテレビジョン放送におけるMMサー
ビスで共通に用いるNVRAMの運用」参
照のこと。
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(29)
ARIB TR-B14
頁
2-16
番号
6.5
改
定
現
行
改定理由
受信機の主な機能は、 <・・・中略・・・ 受信機の主な機能は、<・・・中略・・・ 記載追加
> これ以外のボタンの搭載を制限する > これ以外のボタンの搭載を制限する
ものではない。ただし、携帯受信機につ ものではない。
いては、
「第三編 第 4 部 3.3 ボタン(リ
モコン)
」を参照。
2-36
7.3
携帯受信機の映像復号処理について
は「STD-B24 第一編 第 2 部 付録規定
G H.264|MPEG-4AVC 映像符号化に
関する運用ガイドライン」を参照のこ
と。
2-36
7.4
固定受信機は「ARIB STD-B21 第6
章 6.2 音声復号処理及び出力」、およ
び、「ARIB STD-B21 付属-4 AAC
デコーダにおけるダウンミックス処理
について」を参照のこと。
<・・・中略・・・>
携帯受信機は(T.B.D.)
記載追加
「ARIB STD-B21 第6章 6.2 音声 記載追加
復号処理及び出力」、および、「ARIB
STD-B21 付 属- 4 AACデコ ーダに
おけるダウンミックス処理について」
を参照のこと。
<・・・中略・・・>
なお、デジタル音声出力を装備する
場合は、IEC 60958 及び IEC 61937
の AAC 拡張に準拠する。デジタル映像
音声出力端子における音声出力につい
ては、本編 7.14.6 デジタル映像音声出
力端子を参照のこと。
なお、デジタル音声出力を装備する
場合は、 IEC 60958 及び IEC 61937
の AAC 拡張に準拠する。デジタル映像
音声出力端子における音声出力につい
ては、本編 7.14.6 デジタル映像音声出
力端子を参照のこと。
携帯受信機の音声復号処理について
は、本運用規定第七編 4.3.3 音声符号
化規定を参照のこと。ただし SBR の復
号処理はオプションとする。
2-37
7.6.1
2-75
9.2.2.2
図 9-1
「第三編 第 2 部 1.2.5 フォント、およ 「第三編 第 2 部 1.2.5 フォント、およ 誤記修正
び 4.6 DRCS の運用、第三編 第 4 部 び 4.6 DRCS の運用、第三編 第 4 部
3.2.4 フォント」を参照のこと。
3.2.5 フォント」を参照のこと。
+700mV
+700mV
Ref
70%
bit1 bit2 bit3
bit20
論理1:白ピークレベル
論理0:黒レベルの
+10%、-5%
0mV
50%
bit bit2 bit3
bit20
の70%±10%
論理0
0mV
T±50ns
50%
T±50ns
-300mV
-300mV
11.2μs±0.3μs
注
Ref
70%
の70%±10%
論理1:白ピークレベル
22T
(49.1μs±0.44μs)
T=1/(fsc/8)=2.235μs
11.2μs±0.3μs
22T
(49.1μs±0.44μs)
T=1/(fsc/8)=2.235μs
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(30)
図中記載
追加
(論理 0:)
ARIB TR-B14
1.6 版
頁
番号
2-78
9.4
2-100
11.5.5.3
表 11-10
改
定
現
(第二編)
行
改定理由
SI情報の受信機における利用機能に関す (なし)
る制限事項
<全文追加>
CATV 伝送路
性能など
・・・
伝送路総合
CN 比(dB)
受信機入力所要
CN 比(dB)
受信機マージン
(dB)
・・・
注
改 定 履 歴 表
・・・
・・・
-
・・・
・・・
・・・
・・・
25.5dB -
・・・
・・・
・・・
・・・
25.1dB
-
25
3
・・・
・・・
CATV 伝送路
・・・
・・・
・・・
・・・
性能など
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
伝送路総合
25.5dB
25.1dB
-
-
CN 比(dB)*1
(TBD)
(TBD)
受信機入力所要
25(TBD)
CN 比(dB)*1
受信機マージン
3(TBD)
(dB) *1
・・・
・・・
*1 今後の実験結果により数値を決定する
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(31)
記載追加
明確化
・・・
・・・
-
・・・
ARIB TR-B14
1.5 版
頁
1
番号
改
改 定 履 歴 表
定
(運用概要)
現
行
改定理由
1 はじめに なお、今回の技術資料(1.5 版)は、主 なお、今回の技術資料(1.3 版)は、 誤記
と<以下略>
主と<以下略>
8 行目
2 引用文書 (1) 「地上デジタルテレビジョン放送の伝 (1) 「地上デジタルテレビジョン放送の伝 改定漏れ
送方式」標準規格 ARIB STD-B31
送方式」標準規格 ARIB STD-B31(1.3
版)
(2) 「デジタル放送における映像符号化、 (2) 「デジタル放送における映像符号化、
音声符号化および多重化方式」標準規格 音声符号化および多重化方式」標準規格
ARIB STD-B32
ARIB STD-B32(1.3 版)
(3) 「デジタル放送に使用する番組配列情 (3) 「デジタル放送に使用する番組配列情
報」標準規格 ARIB STD-B10(3.5 版)
報」標準規格 ARIB STD-B10
(4) 「デジタル放送におけるデータ放送符 (4) 「デジタル放送におけるデータ放送符
号化方式と伝送方式」標準規格 ARIB
号化方式と伝送方式」標準規格 ARIB
STD-B24(3.6 版)
STD-B24
(5) 「デジタル放送におけるアクセス制御 (5) 「デジタル放送におけるアクセス制御
方式」標準規格 ARIB STD-B25(4.0 版)
方式」標準規格 ARIB STD-B25
(6) 「デジタル放送用受信装置」標準規格 (6) 「デジタル放送用受信装置」標準規格
ARIB STD-B21(3.2 版)
ARIB STD-B21
3
用語
用語
説明
使用先
HDLC ・・・
手順
HDMI High Definition <・・・中
略・・・>等を管理する。
HTTP ・・・
5
10
11
13
1-12
説明
使用先
6
data_c データ符号化方式を示す識 7
ompon 別。ARIB が付与し管理する。
ent_id
data_c データ符号化方式を示す識
ompon 別。総務大臣が指定。
ent_id
7
netwo ネットワークの識別値。各送 4,7
rk_id 出マスター毎に 1 個割り当
て。ARIB が付与し管理する。
netwo ネットワークの識別値。各送 4,7
rk_id 出マスター毎に 1 個割り当
て。総務大臣が指定。
servic 各サービスに<・・・中略・・・ 4,7
>テレビジョン放送において
e_id
ユニーク。
servic 各サービスに<・・・中略・・・ 4,7
>テレビジョン放送において
e_id
ユニーク(T.B.D.)
。
コンテ コンテンツの権利保護を目 8
ンツ保 的とし、暗号化等によりコン
護方式 テンツの改ざん及び不正コ
ピー等を防止する技術。
コンテ 放送波において、安全にコン 8
ンツ保 テンツの伝送を行うための
護方式 スクランブル方式、およびス
クランブルのための鍵情報
を伝送する仕組み
番号
5.2.1
用語
HDLC ・・・
手順
HTTP ・・・
1.5 版
頁
改
6
3
追加
3,6
3,6
改 定 履 歴 表
定
現
誤記
誤記
見直し
(第一編)
行
改定理由
規定の明確
NIT 第 2 ループ配置の・・・<中 (1) NIT第2ループ配置の・・・<中略 化のための
略>・・・のサービスを配置する。
>・・・のサービスを配置する。
挿入・追記
(2) PMT のデータ符号化方式記述子 <なし>
の data_component_id は 0x0009
(ARIB-データダウンロード方式)。
Additional_data_component_info
は送らない。
(3) エンジニアリングサービスを・・・ (2) エンジニアリングサービスを・・・
<以下項番号を繰り下げ>
(1)
注
(引用文書の
版数が進む
たびに改定
するのを避
けるため版
数の記載を
削除。)
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(32)
ARIB TR-B14
1.5 版 改 定 履 歴 表
頁
番号
2-3~
2-4
表 1-1
改
現
固定優
先度
7.10.4 デジタル
映像出力
(A)
7.10.5 デジタル
映像音声出力
(A)
移動優
携帯優
先度
先度
(T.B.D)
コメント
(A) デジタル映像出
力を装備する場
合には A
(A) デジタル映像音
声出力を装備す
る場合には A
B
ダウンロー
A
7.14.5 デジタル
映像端子
7.14.6 デジタル
映像音声出力端
子
8 ANNEX
B
B
B
B
7.11
ド
行
改定理由
受信機機能の優先度合い
受信機機能の優先度合い
受信機機能
仕様書の目次
2-6~ 3 用語
2-7
定
(第二編)
受信機機能
仕様書の目次
固定優
先度
7.10.4 デジタル
映像出力
(A)
ダウンロー
A
7.14.5 デジタル
映像端子
8 ANNEX
B
7.11
ド
移動優
携帯優
先度
先度
(T.B.D)
記載追加
コメント
(A) デジタル映像出
力を装備する場
合には A
B
B
記載変更
記載追加
HDCP
HDMI
DTCP
High-bandwidth Digital Content
Protection System の略
DVI や HDMI でデジタル映像信
号やデジタル映像音声信号の伝送
で用いられる権利保護方式の規
格。
High-Definition Multimedia
Interface の略。
HDMI founder が規定するデジタ
ルインターフェース規格であり、
HDMI Licensing, LLC(Limited
Liability Company )が規格やラ
イセンス等を管理する。
Digital Transmission Content
Protection の略。
デジタルインタフェースにおける
認証と暗号を用いたコンテンツ伝
送及び記録制御方式の規格。
HDCP
DTCP
High-bandwidth Digital Content
Protection System の略
DVI の伝送上で定義された権利保
護方式の規格。
Digital Transmission Content
Protection の略。
デジタルインタフェースにおける
認証と暗号を用いたコンテンツ伝
送及び記録制御方式の規格。
2-10
6.2
初期設定
初期設定
誤記修正
視聴者が以下の初期設定を可能にす
視聴者が以下の初期設定を可能にす
る画面を有すること。これらの設定値は る画面を有すること。これらの設定値は
すべて NVRAM に記憶すること。なお、すべてNVRAMに記憶すること。なお、
本編第 11 章に関連記載がある。
本編第10.4項に関連記載がある。
2-28
6.9
2-36
7.3
コンテンツ保護機能
コンテンツ保護機能への対応について
は、「第八編 5 受信機に対する機能要
件」を参照のこと。
映像復号処理及び出力
固定受信機は<・・・中略・・・>
映像端子を参照のこと。デジタル映像音
声出力端子における映像出力について
は、本編 7.14.6 デジタル映像音声出力
端子を参照のこと。
注
コンテンツ保護機能
誤記訂正
コンテンツ保護機能への対応について
は、「第八編 6 受信機に対する機能要
件」を参照のこと。
記載追加
映像復号処理及び出力
固定受信機は<・・・中略・・・>映
像端子を参照のこと。
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(33)
ARIB TR-B14
頁
番号
改
定
現
行
改定理由
2-36
7.4
音声復号処理及び出力
記載追加
音声復号処理及び出力
「ARIB STD-B21 第6章<・・・中 「ARIB STD-B21 第6章<・・・中
略・・・>把握できるようにすること。略・・・>把握できるようにすること。
なお、デジタル音声出力を装備する
なお、デジタル音声出力を装備する
場合は、IEC 60958 及び IEC 61937 の 場合は、IEC 60958 及びIEC 61937の
AAC 拡張に準拠する。デジタル映像音 AAC拡張に準拠する。
声出力端子における音声出力について
は、本編 7.14.6 デジタル映像音声出力
端子を参照のこと。
2-40
7.10.4
デジタル映像出力
記載追加
デジタル映像出力
DVI を搭載し、デジタルコピー制
DVI を搭載し、デジタルコピー制
御記述子でコピーが制限されている
御記述子でコピーが制限されている
コンテンツを出力する場合は、HDCP
コンテンツやコンテント利用記述子
仕様に従って適切に保護技術を施す
で保護が指定されているコンテンツ
を出力する場合は、HDCP 仕様に従
こと。なお、運用については、第八編
って適切に保護技術を施すこと。な
を参照のこと。
お、運用については、第八編を参照の
こと。
2-41
7.10.5
(なし)
デジタル映像音声出力
HDMI を搭載し、デジタルコピー
制御記述子で<・・・中略・・・>保
護技術を施すこと。なお、運用につい
ては、第八編を参照のこと。
2-41
7.11
ダウンロード
「第一編 第 6 章 ダウンロード受信の
ための受信機ガイドライン」を参照。な
お、本編第 11 章に関連記載がある。
2-46
7.14.6
デジタル映像音声出力端子
HDMI 端子の搭載はオプションと
する。
搭載する場合は、HDMI Licensing,
LLC 発行の High-Definition
Multimedia Interface Specification
に準拠すること。
著作権保護技術については、本編
7.10.5 デジタル映像音声出力及び第
八編を参照のこと。
2-49
8.1.2.1
文章の明確
version_number の運用
version_number の運用
化
(1) version_number の付与
(1) version_number の付与
version_number は、テーブル毎に独 version_number は、テーブル毎に独
立に付与される。
立に付与される。
パーシャル TS で<・・・中略・・・ パーシャル TS で<・・・中略・・・
>同じ version_number で出力して良 >同じ version_number で出力して良
い。一方 PAT、DIT、SIT 及び PMT を い。一方 PAT、DIT、SIT 及び PMT を
受信機が再構成する場合のテーブルの 受信機が再構成する場合のテーブルの
version_number については、受信機側 version_number については、地上デジ
で決めた任意の値を初期値として付与 タル受信機が放送されたテーブルから
再構成される為、受信機側で決めた任意
して良い。
の値を初期値として付与して良い。
注
ダウンロード
誤記修正
「第一編 第 6 章 ダウンロード受信の
ための受信機ガイドライン」を参照。な
お、本編第 10.4 項に関連記載がある。
(なし)
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(34)
記載追加
記載追加
ARIB TR-B14
頁
番号
2-64
表 8-19
改
定
現
データ構造
network_identification_descriptor
() {
descriptor_tag
descriptor_length
country_code
media_type
network_id
for (i = 0;i< N;i++) {
private_data
}
ビット
数
8
8
24
16
16
8
ビット列
表記
uimsbf
uimsbf
bslbf
bslbf
uimsbf
bslbf
データ構造
network_identification_descriptor
() {
descriptor_tag
descriptor_length
country_code
media_type
network_id
for (i = 0;i< N;i++) {
private_data
}
}
2-65
表 8-21
2-79
10
2-87~ 11
2-107
注
ビット
数
ビット列
表記
8
8
24
16
16
uimsbf
uimsbf
bslbf
bslbf
bslbf
8
bslbf
パーシャルトランスポートストリーム パーシャルトランスポートストリーム 誤記修正
(STD-B21
タイム記述子の構造
タイム記述子の構造
にあわせ修
ビット ビット列
ビット ビット列
データ構造
データ構造
数
表記
数
表記
正)
}
8.2.4
改定理由
誤記修正
(STD-B21
にあわせ修
正)
}
partialTS_time_descriptor () {
2-72
行
ネットワーク識別記述子の構造
ネットワーク識別記述子の構造
descriptor_tag
descriptor_length
event_version_number
event_start_time
duration
offset
reserved
offset_flag
other_descriptor_status
JST_time_flag
if ( JST_time_flag ==1 ) {
JST_time
}
partialTS_time_descriptor () {
8
8
8
40
24
24
5
1
1
1
uimsbf
uimsbf
uimsbf
bslbf
uimsbf
bslbf
bslbf
bslbf
bslbf
bslbf
40
bslbf
}
descriptor_tag
descriptor_length
event_version_number
event_start_time
duration
offset
reserved
offset_flag
other_descriptor_status
JST_time_flag
if ( JST_time_flag ==1 ) {
JST_time
}
8
8
8
40
24
24
5
1
1
1
uimsbf
uimsbf
uimsbf
bslbf
bslbf
bslbf
bslbf
bslbf
bslbf
bslbf
40
bslbf
SIT(Selection Information Table)
SIT(Selection Information Table)
誤記修正
[補足]
[補足]
・・・
・・・
また、マルチメディアデータサービ
また、マルチメディアデータサービ
スにおいて NVRAM に放送事業者ご スにおいて NVRAM に放送事業者ご
との情報保存・読み出しが行える放送 との情報保存・読み出しが行える放送
事業者専用領域を割り当てる運用を
事業者専用領域を割り当てる運用を
行う際に、地上デジタルテレビジョン 行う際に、地上デジタルテレビジョン
放送においては、放送事業者の識別の
放送においては、NVRAM の領域の
識別のために original_network_id を ために terrestrial_broadcaster_id を
使用することとしている。
使用することとしている。従って、地
上デジタルテレビジョン放送では、本
記述子の broadcaster_id は使用せず、
拡張ブロードキャスタ記述子に記載
される terrestrial_broadcaster_id を
使用する。
マルチメディアデータサービスの
マルチメディアデータサービスの
上記機能がパ・・・拡張ブロードキャ 上記機能がパ・・・拡張ブロードキャ
スタ記述子に記述される
スタ記述子に記述される
terrestrial_broadcaster_id を除いた
terrestrial_broadcaster_id を除いた
各 ID を放送 ID 記述子から記述する。 各 ID を放送 ID 記述子として記述す
る。
参考
項目名変更
参考 A
参考 B CATV パススルー伝送方式に 10.4 パススルー時の受信動作指針
おけるガイドライン
<全文削除>
<全文追加>
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(35)
CATV 関連
記載の全面
変更および
章立て変更
ARIB TR-B14
1.4 版
頁
1-10
番号
表 5-3
改
行
携帯受
信機向
リパッ
キング
情報
1
12
c
a
×
○
×
○
○
×
○
×
(6)
A
B
C
1
1~7
5~11
c
-
a
×
×
○
×
×
○
○
×
×
○
×
×
ビット
数
・
・
・
(5)
A
B
1
12
エンジニア
リング
サービス
ジャンル、
予約語
番組特性、
周波数リスト
・変更情報
ダウン ロード
パター ン
簡易ロ
ゴ(SDT
内ロゴ
伝送記
述子)
セグメント数
PNG
ロゴ
データ
(CDT)
使用階 層
強階層
SDTT
各局 TS
パター ン
表 5-13
ダウン ロード
パター ン
セグメント数
使用階 層
1-31
現
A
B
データ構造
表 5-12
エンジニア
リング
サービス
ジャンル、
予約語
番組特性、
周波数リスト
・変更情報
(第一編)
改定理由
全受信機共通データの送出パターン
(5)
表 5-11
1-30
定
全受信機共通データの送出パターン
パター ン
1-29
改 定 履 歴 表
c
a
×
○
強階層
SDTT
各局 TS
PNG
ロゴ
データ
(CDT)
簡易ロ
ゴ(SDT
内ロゴ
伝送記
述子)
携帯受
信機向
リパッ
キング
情報
×
○
○
×
○
×
データ構造
誤記
バイト
数
誤記
・
・
・
area_code(地域識別):サービスエリア area_code(地域識別):サービスエリア 規 定 の 明
セ マ ン テ を示す地域識別値、第七編の service_id 内 を示す地域識別値、第七編の service_id 内 確化
の地域識別値に 64(0x40)を加えた値。 の地域識別値に 64 を加えた値。
ィックス
module_length ( モ ジ ュ ー ル 長 ) :
module_data_version フィールド以降の
データ長(バイト表記)
network_id(ネットワーク識別):当該地
上波デジタルテレビジョン放送のトラン
スポートストリーム識別、NITに記載の値
と同一。
module_length(モジュール長):
module_data_versionフィールド以降の
データ長
network_id(ネットワーク識別):当該地 誤記
上波デジタルテレビジョン放送のトラン
スポート識別、NITに記載の値と同一。
terrestrial_broadcaster_id(地上ブロー terrestrial_broadcaster_id(地上ブロー
ドキャスタ識別):BITに記載される地 ドキャスタ識別):BITに記載される地
上ブロードキャスタ識別値と同一値。放 上ブロードキャスタ識別値と同一値。放
送事業者局の識別として利用出来、これに 送局の識別として利用出来、これにより例
より例えば親局スルー送出していた局
えば親局スルー送出していた局が・・・
が・・・
1-32
表 5-13
セマンテ
ィックス
記載漏れ
number_of_affiliation_id(系列識別数): (なし)
当該ネットワークが属する系列識別数
start_date(開始年月日):変更作業の開 start_date(開始年月日):変更作業の開 規 定 の 明
始日(MJD表記)を示す。
始日を示す。
確化
duration(継続期間):変更にかかる期間 duration(継続期間):変更にかかる期間 追記
を日数(十進で 1~254 を:Hex 表記)で表 を日数(1~254)で表示する、0x00と0xFF
示する。0x00 と 0xFF はリザーブ。継続 はリザーブ。
期間が不明の場合は 0x00 を記載する。ま
た継続期間が 255 日以上の場合は 0xFF を
記載する。
transmitter_id(送信所識別):変更する
送信所識別を記載する。ただし、受信機メ
モリの制限から、同一周波数で再送信する
微弱電波の送信所は省略されることがあ
る。transmitter_idは全国でユニークな値
が割り振られる。
注
transmitter_id(送信所識別):変更する 規 定 の 明
送信所識別を記載する。ただし、受信機メ 確化
モリの制限から、同一周波数で再送信する
微弱電波の送信所は省略されることがあ
る。
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(36)
ARIB TR-B14
頁
1-32
番号
改
定
現
行
改定理由
change_date(変更年月日):具体的な作 change_date(変更年月日):具体的具体 規 定 の 明
業日をstart_dateとの差分値(Hex表記)
的な作業日をstart_dateとの差分値で記載 確化
セマンテ
で記載する。ただし、実際の作業実施日は する。ただし、実際の作業実施日は記載さ
ィックス
記載された実施日と多少前後することを れた実施日と多少前後することを受信機
受信機は考慮すること。また不明の場合は は考慮すること。また不明の場合は0xFF
0xFFを記載する。change_dateは試験電波 を記載する。
の送出日ではなく、工事の落成日であり、
change_date以降は、安定して電波を送出
し続ける事を原則とする。
表 5-13
change_time(変更時刻):変更時刻を時 change_time(変更時刻):変更時刻を時
間単位(Hex表記)で記載する。・・・ 間単位で記載する。・・・
simul_duration(サイマル運用期間):
サイマル運用で旧周波数でも一定期間送
出運用される場合、その期間を日数(十進
で0~254をHex表記)で記載する。不明の
場合は0xFFを記載する。なお、サイマル
運用期間はchange_date以降のサイマル期
間を記載する。
simul_duration(サイマル運用期間):
サイマル運用で旧周波数でも一定期間送
出運用される場合、その期間を日数
(0~254)で記載する。
old_physical_ch(変更前物理チャンネル番 old_physical_ch(変更前物理チャンネル番
号):変更前の物理チャンネル番号(Hex 号):変更前の物理チャンネル番号を記載
表記)を記載する。・・・
する。・・・
old_transmission_power(変更前送信出 old_transmission_power(変更前送信出
力):変更前の送信出力をdbm値(Hex表 力):変更前の送信出力をdbm値で記載す
記)で記載する。・・・
る。・・・
new_physical_ch(変更後物理チャンネル new_physical_ch(変更後物理チャンネル
番号):変更後の物理チャンネル(Hex表 番号):変更後の物理チャンネルを記載す
記)を記載する。・・・
る。・・・
new_transmission_power(変更後送信出 new_transmission_power(変更後送信出
力):変更後の送信出力をdbm値(Hex表 力):変更後の送信出力をdbm値で記載す
記)で記載する。・・・
る。・・・
1-33
表 5-13
physical_ch(物理チャンネル番号):変 physical_ch(物理チャンネル番号):変 規 定 の 明
確化
セ マ ン テ 更 の な い 送 信 所 の 物 理 チ ャ ン ネ ル 番 号 更のない送信所の物理チャンネル番号を
記載する。
(Hex 表記)を記載する。
ィックス
transmission_power(送信出力):変更 transmission_power(送信出力):変更
のない送信所の送信出力をdbm値(Hex表 のない送信所の送信出力をdbm値で記載
記)で記載する。
する。
text_char(告知記述):当該ネットワー
クで新規置局や周波数リパッキング等を
予定している場合、視聴者に告知するため
の文字列などを記載可能な領域であるが、
当面は運用しないこととし、受信機は
text_info_length が 0 以外の場合でも、読
み飛ばすこと。
将来、受信機がこの文字列を提示する GUI
を具備することでそのエリアで新規置局
や周波数変更される旨の情報を提示する
ことを想定する。このため、現時点では受
信機はこの領域に文字列が存在する場合
でも、安全に無視すること。
注
text_char(告知記述):当該ネットワ
ークで新規置局や周波数リパッキング等
を予定している場合、ユーザーに告知す
るための文字列を記載する。受信機では
それを提示するGUIを具備することでそ
のエリアで新規置局や周波数変更される
旨の情報を提示することが出来る。また
周波数リパッキングにより予約録画に失
敗する可能性がある場合は、その旨を記
載することが望ましい。本書第四編で規
定されている8単位符号を用いること。
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(37)
ARIB TR-B14
頁
番号
1-39
6.1.1
1-44
6.3.1
1 行目
6.3.2
7 行目
6.3.3
3 行目
注
改
定
現
行
改定理由
STD-B21
メモリ規定
(2) 全受信機共通データのメモリ領域とし (2) 全受信機共通データのメモリ領域とし の反映
て、ジャンルコード表、番組特性コード て、ジャンルコード表、番組特性コード
表および予約語表用のメモリとして
表および予約語表用のメモリとして
10kBのメモリ量を確保すること。また、 10kBのメモリ量を確保すること。この
地上・BS・広帯域CS共用デジタル受信 うち全ての伝送メディアで共通に運用
されるジャンルコード表および予約語
機は40kBを確保すること。このうち全
表用のメモリに関してはBSや広帯域
ての伝送メディアで共通に運用される
CSなどのデジタル放送用のメモリと共
ジャンルコード表および予約語表用の
用しても良い。
メモリに関してはBSや広帯域CSなど
のデジタル放送用のメモリと共用して
も良い。詳細は6.3.「共用受信機での共
通データの受信ガイドライン」を参照の
こと。
第4編に記載されている通り、ジャンルコ ジャンルコード表は全伝送メディア共通 誤記
ード、番組特性コード、予約語については に管理・運用される。第4編に記載されて
も、テーブルの管理は地上、BS/広帯域CS いる通り、番組特性コード、予約語につ
で一元管理される。
いても、テーブルの管理は地上、BS/広帯
域CSで一元管理される。
従って、地上デジタル専用受信機は地上デ 従って、地上デジタル専用受信機は地上デ STD-B21
ジタルのバージョンのみの管理で良いが、 ジタルのバージョンのみの管理で良いが、 の反映
地上・BS・広帯域CS共用デジタル受信機 共用受信機の場合は両方の共通データ・バ
の場合は両方の共通データ・バージョンを ージョンを個別に管理する必要がある。
個別に管理する必要がある。
地上・BS・広帯域CS共用デジタル受信機 共用受信機の場合は、地上、及びBS/広帯
の場合は、地上、及びBS/広帯域CSの両方 域CSの両方の共通データ・バージョンを
の共通データ・バージョンを管理し、
・・・ 管理し、
・・・
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(38)
ARIB TR-B14
1.4 版
頁
番号
2-17
6.5 (4)
2-30
6.11.4 (4)
改
改 定 履 歴 表
定
現
(4) データ放送サービス
「第三編 第 2 部 1.3.1 データ放送で用
いるキー」を参照のこと。
データ放送で使用するボタンには次のよ
うなものがある。
”d”ボタン、矢印ボタン、決定ボタン、10
キー、カラーボタン、戻るボタン。
なお、カラーボタンについては、左から
青、赤、緑、黄の順とし、各ボタンと対応
付けて、青、赤、緑、黄の文字を表示する
こと。
(4) TMCC の緊急警報放送用起動フラグが
0 になった時点もしくは、PMT の緊急情
報記述子が削除された時点で緊急警報放
送の終了とする。ただし、第七編「7.9.4 緊
急情報記述子の記載事項変更」の運用によ
り、緊急警報放送が再開される可能性があ
るので、緊急警報放送終了時から最低 90
秒間は緊急警報放送(EWS)の受信処理を
継続してから終了し、起動前の状態に戻
る。
(EWS 受信のサービスはラストメモ
リしない) また、緊急警報放送<…中略
…>受信処理を開始する。
- 緊急情報<…中略…>処理しないこと。
- 電源オフ(スタンバイ)時に<…中略…
>処理を開始する。
- 電源オフ(スタンバイ)時に<…中略…
>受信処理を行う。
- 緊急警報放送受信処理中に該当する
PMT がなくなった場合は、緊急警報放送
受信処理を終了してかまわない。
(第二編)
行
改定理由
(4) データ放送サービス
記載追加
「第三編 第 2 部 1.3.1 データ放送で用
いるキー」を参照のこと。
データ放送で使用するボタンには次のよ
うなものがある。
”d”ボタン、矢印ボタン、決定ボタン、10
キー、カラーボタン、戻るボタン。
(4) TMCC の緊急警報放送用起動フラグが EWS 運
0 になった時点で緊急警報放送 EWS の受 用 改 定 に
信処理を終了して、起動前の状態に戻る。 伴う変更
(EWS 受信のサービスはラストメモリし
ない) また、緊急警報放送<…中略…>)
受信処理を開始する。
- 緊急情報<…中略…>処理しないこと。
- 電源オフ(スタンバイ)時に<…中略…
>処理を開始する。
- 電源オフ(スタンバイ)時に<…中略…
>受信処理を行う。
緊急情報記述子変更と受信機動作につい
ては図 6-3 を参照のこと。
(追加:図 6-3 緊急情報記述子変更と受
信機動作例)
2-36
7.4
2-85
10.3.3.2
注
音声復号処理及び出力
「ARIB STD-B21 第 6 章 6.2 <…中略
…>を参照のこと。ただし、外部擬似サラ
ウンドプロセッサ用ダウンミックス処理
及びステレオ音場拡大用ダウンミックス
処理(いずれも ARIB STD-B21
6.2 音声信号処理及び出力 に記載さ
れている方式)をオプションとして追加し
ている受信機においては、ダウンミックス
設定状態を表示することなどにより、ユー
ザが設定状態を把握できるようにするこ
と。
なお、デジタル音声出力を装備する場合
は、IEC 60958 及び IEC 61937 の AAC
拡張に準拠する。
(3) 従来の局で、サービスが追加になった
場合
表 10-4 で、以前からあった E 局に<…
中略…>枝番と同じ[2]を割り当てる。
音声復号処理及び出力
規定追加
「ARIB STD-B21 第 6 章 6.<…中略…
>を参照のこと。
なお、デジタル音声出力を装備する場合
は、IEC 60958 及び IEC 61937 の AAC
拡張に準拠する。
(3) 従来の局で、サービスが追加になった 誤記
場合
表 10-4 で、H 局が再スキャンにより域
外に新しく追加された局である。
表 10-4 で、以前からあった E 局に<…
中略…>枝番と同じ[2]を割り当てる。
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(39)
ARIB TR-B14
1.3 版
頁
番号
1
1
8 行目
1
2
27
4.2
表2
改
定
4.2
表5
現
(運用概要)
行
明確化
テレビ放送
テレビ放送
音声
(表 5 参照)
a
a
b
a
a
a
b
a
b
a
a
映像
(表 4 参照)
a
a
-
a
b
a
-
a
-
b
a
音声
(表 5 参照)
a
b
c
a
b
a
c
b
c
b
a
明確化
MPEG-2 AAC LC
マル
ハーフレート
タ
チ デュ
複数
ステ
イ
デュ
モノ
チャ アル
ステ
ES* モノ
レオ
プ
アル
ンネ モノ
レオ
モノ
ル
○
○
○
○
×
×
×
a ○
b
○
○
×
○
×
○
○
○
MPEG-2 AAC LC
マル
ハーフレート
タ
チ デュ
ステ
イ
複数
デュ
モノ
チャ アル
ステ
レオ
プ
ES モノ
アル
ンネ モノ
レオ
モノ
ル
○
○
○
○
×
×
×
a ○
○
○
○
×
×
×
×
b ○
○
×
○
×
○
○
○
c ○
○:送出可能なもの
○:送出可能なもの
×:送出しないもの
×:送出しないもの
*: その階層で送られる1つのサービスか
ら参照される音声 ES 数をいう。
注
改定理由
なお、今回の技術資料(1.3 版)は、 なお、今回の技術資料(1.2 版)は、改定版
主としてアンテナを設置して受信する 主としてアンテナを設置して受信する
固定受信機を対象とした放送を実施す 固定受信機を対象とした放送を実施す
るための運用を規定しており、・・・ るための運用を規定しており、・・・
(5) 「デジタル放送におけるアクセス (1) 「デジタル放送における限定受信 STD-B25
改定に伴
制御方式」標準規格
ARIB 方式」標準規格 ARIB STD-B25
う変更
STD-B25
映像
(表 4 参照)
a
a
-
a
b
a
-
a
-
b
a
28
改 定 履 歴 表
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(40)
ARIB TR-B14
1.3 版
頁
番号
改
改 定 履 歴 表
定
現
1-14
download_data_id(ダウンロードデー
5.2.2.1
タ識別):当該サービスロゴデータが配
表 5-4 の
置されているCDTの
セ マ ン テ table_id_extensionの値と一致する。
ィックス なお、download_data_idはネットワー
ク内ユニークとし、かつlogo_id 毎に別
の download_data_id の値が割り当て
られる
1-19
5.3.1.2(4)
頁上から
2 行目
1-19
1-19
1-39
1-44
注
(第一編)
行
改定理由
download_data_id(ダウンロードデー 規 定 の 明
タ識別):当該サービスロゴデータが配 確化
置されているCDTの
table_id_extensionの値と一致する。
誤記
・・・運用は行わない。
・・・運用は行わない。
またnum_of_contentsは1とする。ダウ またnum_of_contents、、ダウロードコ
ンテンツ記述子の数は1とする。ダウン
ンロード・・・
ロード・・・
弱階層用SDTTを使用し、maker_id、 誤記
弱階層用SDTTを使用し、maker_id、
5.3.1.2(4)
model_idフ
ィ ー ル ド は 0xFFFAを 使 用
model_idフィールドは0xFFFAを使用
(a)
する。module_info_byte中にはName記 する。module_info_byte中にはName記
述子のみの重畳を基本とし、受信機とし 述子のみの重畳を基本とし、受信機とし
てはそれ以外は無視して良い。またダウ てはそれ以外は無視して良い。
ンロードコンテンツ記述子の数は1とす
る。
5.3.1.2(4) ・・・。module_id は必ず昇順に記載し ・・・。module_id は必ず昇順に記載し 規 定 の 明
ダ ウ ン ロ ー ド コ ン テ ン ツ 記 述 子 長 が ダ ウ ン ロ ー ド コ ン テ ン ツ 記 述 子 長 が 確化
(b)
254Byte を超える場合は複数の記述子 254Byte を超える場合は複数の記述子
に分離し連続して記載する。
に分離し連続して記載する。Control 記
ま た 一 つ に 地 域 ( module ) あ た り の 述子のデータ構造を表 5-9 に示す。
・・・
Control 記 述 子 数 は 1 と す る 。 ま た
Control 記述子に記載するスケジュール
ループの最大値は8とする。更にその地
域(module)で変更が無い場合でも、
Contorl 記 述 子 長 は 2 と し
download_data_type,
module_data_version は送出する。
Control 記述子のデータ構造を表 5-9
に示す。・・・
6.1.1(2) ・・・10kB のメモリ量を確保すること。・・・10kB のメモリ量を確保すること。規 定 の 明
このうち全ての伝送メディアで共通に このうち全ての伝送メディアで共通に 確化
運用されるジャンルコード表および予 運用されるジャンルコード表および予
約語表用のメモリに関しては BS や広帯 約語表用のメモリに関しては BS や広帯
域 CS などのデジタル放送用のメモリと 域 CS などのデジタル放送用のメモリと
共用しても良い。詳細は 6.3「共用受信 共用しても良い。さらに、周波数リス
機での共通データの受信ガイドライン」 ト・変更情報は、
・・・
を参照の事。さらに、周波数リスト・変
更情報は、・・・
6.3
共用受信機での共通データの受信ガイ
規定の明
ドライン
確化
(全文追加)
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(41)
ARIB TR-B14
1.3 版 改 定 履 歴 表
頁
2-1
番号
改
定
現
(第二編)
行
改定理由
1
記載変更
移動
受信機機能仕様書 固定
携帯 コメン
の目次
優先度 優先度 優先度
ト
移動
携帯 コメン
受信機機能仕様書 固定
ト
の目次
優先度 優先度 優先度
6.2.5.6 文字スー
パーの表示選択
6.2.5.7 ユーザー
設定情報のクリア
機能
6.3 番組選局
6.2.5.6 文字スー
パーの表示選択
6.2.5.7 ユーザー
設定情報のクリア
機能
6.3 番組選局
(T.B.D )
2-5
2
2-10
6.2
2-13
6.2.5.5
B
B
A
A
A
A
(T.B.D )
B
B
B
B
A
A
(6) 「デジタル放送におけるアクセス制 (6) 「デジタル放送における限定受信方 STD-B25
改定に伴う
式」標準規格 ARIB STD-B25
御方式」標準規格 ARIB STD-B25
変更
視聴者が以下の初期設定を可能にする 視聴者が以下の初期設定を可能にする 記載追加
画面を有すること。これらの設定値はす 画面を有すること。これらの設定値はす
べて NVRAM に記憶すること。なお、 べて NVRAM に記憶すること。
本編第 10.4 項に関連記載がある
ダウンロード許諾設定
明確化
ダウンロード許諾設定
ダウンロードによる受信機ソフトウェ ダウンロードによるソフトウェア更新
ア更新や、周波数リスト・変更情報によ や、周波数リパッキング情報による自動
る受信機設定の自動追従を、視聴者が許 追従を、視聴者が許諾するかどうか設定
諾するかどうか設定する。その詳細につ する。その詳細については、第一編を参
いては、第一編を参照のこと。デフォル 照のこと。デフォルト設定を“許諾する”
ト設定を“許諾する”とするか“許諾し とするか“許諾しない”とするかは、商
ない”とするかは、商品企画とする。な 品企画とする。なお、周波数リパッキン
お、本設定に関係なく周波数リスト・変 グ情報を除く全受信機共通データは、本
更情報を含む全受信機共通データのダ 設定に関係無く強制的にダウンロード
ウンロードは行い、周波数リスト・変更 で更新する。
情報以外の全受信機共通データについ
てはダウンロード結果の反映を行う。
2-13 ~ 6.2.5.7
2-14
2-30
2-30
2-30
注
地上デジタル受信機の譲渡や廃棄の際 地上デジタル受信機の譲渡や廃棄の際 記載追加
のために、以下に挙げるような受信機の のために、視聴者が設定した情報をクリ
NVRAM に保持される、放送にて取り アして、出荷時の状態に戻す機能を持つ
扱われる個人情報に関しては、必ず消去 ことが望ましい。
できるような初期化機能を持つこと。 •
・データ放送で使用される、事業者専用
領域・・・<以下全文追加>。
6.11.4(1) TMCC の緊急警報放送用起動フラグが TMCC の起動制御ビットが 0 から 1 に 誤記修正
0 から 1 になった後、受信 TS の PMT なった後、受信チャンネルの PMT にあ
にある記述子領域 1 の緊急情報記述子 る記述子領域 1 の緊急情報記述子を監
を監視する。
視する。
6.11.4(2) 緊急情報記述子の start_end_flag=1 で 緊急情報記述子の start_end_flag=1 で 誤記修正
area_code が受信機に設定されている area_code が受信機に設定されている
地域符号に該当していれば緊急情報記 地域符号に該当していれば緊急情報記
述子に記述されているサービスを選局 述子に記述されているチャンネルを選
し受信する。
局し受信する。
6.4.11(3) TMCC の緊急警報放送用起動フラグが TMCC の起動制御ビットが 1 の期間 誤記修正
1 の期間 PMT の監視を継続する。
PMT の監視を継続する。
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(42)
ARIB TR-B14
頁
2-30
2-38
2-41
2-43
番号
2-77
9.2.3(3)
表 9-4
2-84
10.3.3.1
表 10-3
2-85
注
改
定
現
行
改定理由
6.11.4(4) TMCC の緊急警報放送用起動フラグが 対象の PMT から緊急情報記述子が削 誤記修正
0 になった時点で緊急警報放送 EWS の 除された時点で緊急警報放送 EWS の
受信処理を終了して、起動前の状態に戻 受信処理を終了して、起動前の状態に戻
る。(EWS 受信のサービスはラストメ る。(EWS 受信のチャンネルはラスト
モ リ し な い ) ま た 、 緊 急 警 報 放 送 メモリしない) また、緊急警報放送
(EWS)受信中にサービスが切り替えら (EWS)受信中にチャンネルが切り替え
れた場合、緊急警報放送(EWS)受信処理 られた場合、緊急警報放送(EWS)受信処
は終了するが、TMCC の緊急警報放送 理は終了するが、TMCC の起動制御ビ
用起動フラグが 0 から 1 になった場合 ットが 0 から 1 になった場合は、緊急
は、緊急警報放送(EWS)受信処理を開始 警報放送(EWS)受信処理を開始する。…
する。…電源オフ(スタンバイ)時に 電源オフ(スタンバイ)時に TMCC が
TMCC が受信できない受信機の場合に 受信できない受信機の場合には、電源オ
は、電源オン後 TMCC の緊急警報放送 ン後 TMCC の起動制御ビットが 1 の場
用起動フラグが 1 の場合も受信 TS の 合も受信チャンネルの PMT にある記
PMT にある記述子領域 1 の緊急情報記 述子領域 1 の緊急情報記述子を監視し、
述子を監視し、緊急警報放送(EWS)受信 緊急警報放送(EWS)受信処理を開始す
処理を開始する。
る。
7.9
ARIB STD-B25 デジタル放送におけ ARIB STD-B25 デジタル放送におけ STD-B25
るアクセス制御方式、および、「第五編 る限定受信方式、および、「第五編 5 改定に伴う
5 受信機への要求仕様」を参照のこと。受信機への要求仕様」を参照のこと。 変更
7.11
「第一編 第 6 章 ダウンロード受信の 「第一編 第 6 章 ダウンロード受信の 記載追加
ための受信機ガイドライン」を参照。な ための受信機ガイドライン」を参照。
お、本編第 10.4 項に関連記載がある。
7.11.1.2 ・ 該当するエリアの<・・・中略・・・・ 該当するエリアの<・・・中略・・・ 記載追加
(d)
>できないかチェックする。ただし、 >できないかチェックする。
スキャンについては EIT 取得にあわ
せて行うなど、スキャンの頻度を必要
以上に上げないことが望ましい。
10.3.3.2
表 10-4
表 9-4 WORD2(bit9,10) の情報
表 9-4 WORD2(bit7,8) の情報
誤記
記載追加
地域別 remote_ 放送されるサービスの 3
桁番号
局名 (地域識 control_
key_id
[割り当てる枝番]
別)
地域別 remote_c 放送されるサービスの 3
桁番号
局名 (地域識 ontrol_ke
y_id
[割り当てる枝番]
別)
A 局 域内(01)
011 [1] 012 [1] 013 [1]
A 局 域内(01)
1
E 局 域外(25)
1
011[2]
F 局 域外(35)
12
121[1]
G 局 域外(35)
1
011[3] 012[3]
123[1]
1
011 [1] 012 [1] 013 [1]
E 局 域外(25)
1
011[2]
F 局 域外(35)
12
G 局 域外(35)
1
123[1]
011[3] 012[3]
地域別 remote_ 放送されるサービスの 3
局名 (地域識 control_
桁番号
[割り当てる枝番]
key_id
別)
地域別 remote_ 放送されるサービスの 3
局名 (地域識 control_
桁番号
[割り当てる枝番]
key_id
別)
A 局 域内(01)
A 局 域内(01)
1
011[1] 012 [1] 013 [1]
1
011[1] 012 [1] 013 [1]
A’局 域内(24)
1
011[0] 012[0] 013[0]
A’局 域内(24)
1
011[0] 012[0]
E 局 域外(25)
1
011[2] 012[2]
B’局 域内(24)
2
021[0] 022[1]
011[2] 012[2]
F 局 域外(35)
12
121[1]
E 局 域外(25)
1
G 局 域外(35)
1
011[3] 012[3]
123[1]
F 局 域外(35)
12
H 局 域外(23)
1
011[4]
G 局 域外(35)
1
011[3] 012[3]
H 局 域外(23)
1
011[4]
123[1]
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(43)
013[0]
誤解を招く
表現なので
削除および
記載追加
ARIB TR-B14
頁
1.2 版
2-84
番号
改
定
現
10.3.3.2 (削除)
表 10-5
行
改定理由
また、域内で新しい県域局とサービ 誤解を招く
スが追加になった場合を表 10-5 に示 表現なので
す。B’局が域内に新しく追加された県 削除
域局である。B’局は
remote_control_key_id が 2 で、域内の
B と重複する。この場合、今まで枝番[0]
が割り当たっていた B 局を同じ
remote_control_key_id を持つ局の枝
番の最後に追加し、B’局に枝番[0]を割
り当てる。ただし、その際にユーザーに
枝番を変更する旨通知をすること。
(削除)
地域別 remote_ 放送されるサービスの 3
桁番号
局名 (地域識 control_
key_id
別)
[割り当てる枝番]
2-85
10.3.4
2-86 ~ 10.4
10.4.1
2-87
注
A 局 域内(01)
1
011[1] 012 [1] 013 [1]
B 局 域内(01)
2
021[1] 022[1]
C 局 域内(24)
3
031[0] 032[0] 033[0]
D 局 域内(24)
4
041[0]
A’局 域内(24)
1
011[0] 012[0] 013[0]
B’局 域内(24)
2
021[0] 022[0]
E 局 域外(25)
1
011[2] 012[2]
F 局 域外(35)
12
G 局 域外(35)
1
011[3] 012[3]
H 局 域外(23)
1
011[4]
誤解を招く
表現なので
削除
123[1]
受信機にて、remote_control_key_id が 受信機にて、3 桁番号が重複するサービ 誤記修正
重複するサービスをダイレクト選局す スを 3 桁番号選局する場合、視聴者が
る場合、視聴者が枝番により選局できる 枝番により選局できるようなユーザー
ようなユーザーインタフェースを実装 インタフェースを実装する事を推奨す
する事を推奨する。
る。
パススルー時の受信動作指針
(全文追加)
(なし)
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(44)
記載追加
ARIB TR-B14
1.2 版
頁
番号
1
1
8 行目
6
3
用語
7
9
11
12
18
改
改 定 履 歴 表
定
(運用概要)
現
行
改定理由
今回の技術資料(1.2 版)では、
・・・今回の技術資料(1.1 版)では、
・・・ 改定に伴う
MVTV
MVTV
Multi-view TV:コンポーネントグループ マルチビューテレビ
記述子を用いて、1サービス内で複数の
映像、音声を流し、放送局が意図する映
像音声の組み合わせ単位で切り替える
方式。
NPT
(なし)
Normal Play Time:ストリーム上でイ
ベント発生の位置関係を表す時間軸上
の絶対座標。
TS 再多重
TS 再多重(ReMux)
OFDM 変調器に TS を伝送する際に必要 階層伝送時に複数 TS を 1TS に再構成す
な多重フレーム構造を構成する機能。 る処理。伝送パラメータの組み合わせに
依らずに伝送される TS パケット数を一
定に保つ機能を含む。
remote_control_key_id
remote_control_key_id
リモコンに装備されるワンタッチボタン リモコンに装備されるワンタッチキーに
に対して、放送事業者の主たるサービス 対して、放送事業者の主たるサービスを
を割り付けるための識別値。NIT 中に入 割り付けるための識別値。NIT中に入れて
れて送るワンタッチボタンのデフォルト 送 るデ フォ ルト値 のワ ンタッ チキ ー番
値のワンタッチボタン番号。
号。
(アップダウン選局の欄)
UP/DOWN ボタン
ワンタッチボタン
アップダウウンキー
ワンタッチキー
ワンタッチボタン番号
ワンタッチキー番号
変更
用語解説の
見直し
追記
用語解説の
見直し
TR-B15の
表現と併せ
たもの
用語統一
TR-B15の
表現と併せ
たもの
ワンタッチ選局
ワンタッチ選局
受信機でのチャンネル選択の 1 方法。リ 受信機でのチャンネル選択の1方法。リモ
モコンのボタン(ワンタッチボタン)を コンのボタン(ワンタッチキー)を押す
押すことによりボタンに割り当てられた ことによりボタンに割り当てられたサー
サービスをワンタッチで直接選択する選 ビスをワンタッチで直接選択する選局方
局方法。
法。
27
注
表2
伝送(注)
(表 3 参照)
伝送
(表 3 参照)
a
b
c
a
b
a
c
b
c
b
a
a
b
c
a
b
a
c(注)
b(注)
c(注)
b(注)
a
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(45)
表3の変更
に伴い、
一般論とし
て伝送パタ
ーン(a)、
(b)、(c)間の
所用CN比
の逆転が発
生するよう
な運用は行
わない旨の
但し書きを
注記に追加
ARIB TR-B14
頁
番号
改
定
現
行
改定理由
(注)
全ての組み合わせにおいて、伝送タイプ (5)、(6)のパターンにおいて、A階層で使
(c)で使用する伝送パラメータは、伝送タ 用する伝送パラメータ(c)は、B階層で使用
イプ(b)で使用する伝送パラメータと同等 する伝送パラメータ(b)と同等もしくは所
もしくは所要 CN 比の低いものを、また 要CN比の低いものを使用することとす
伝送タイプ(b)で使用する伝送パラメータ る。
は、伝送タイプ(a)で使用する伝送パラメ
ータよりも所用 CN 比の低いものを使用
することとする。
28
4.2
表3
28
4.2
表3
伝送パラメータのタイプ(a)について、 伝送パラメータタイプ(a)については、 非常災害時
16QAM(1/2、2/3)の使用を可とした。 64QAMのみ使用可
放送におい
タ
タ
変調・誤り訂正(注 3)
変調・誤り訂正(注 3)
て、現行TR
イ
イ
16QAM(注 4)
16QAM(注 4)
の記載の範
プ
プ
7/8 5/6 3/4 2/3 1/2
7/8 5/6 3/4 2/3 1/2
囲で
a
a
× × × ○ ○
× × × × ×
64QAM→
b
b
× × × ○ ○
× × × ○ ○
16QAMへ
× × × × ○
× × × × ○
c
c
の切り替え
を可能とす
る上で必要
な措置
(「注 4:・・・」全文追加)
<なし>
非常災害時
の16QAM
運用は日常
的に行うも
のではない
ことの確認
注
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(46)
ARIB TR-B14
1.2 版
頁
1-3
1-9
1-10
番号
改
改 定 履 歴 表
定
現
エンジニアリ 各局 TS
ングサービス
改定理由
(4)
(5)
PNG
ジャンル
ロゴデータ
予約語
(CDT)
番組特性
周波数リス
ト・
変更情報
○
○
○
○
×
×
○
○
×
×
○
○
×
×
○
○
エンジニアリ 各局 TS
ングサービス
強階層
SDTT
簡易
ロゴ
(SDT 内
ロゴ伝送
記述子)
携帯受
信機向
リパッ
キング
情報
○
○
○
×
○
×
○
×
○
○
○
×
○
×
○
×
パタ ーン
パタ ーン
(3)
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
注
行
強階層用 SDTT
強階層用 SDTT
強階層、及び階層数が 1 の伝送路で送出 強階層、及び階層数が 1 の伝送路で送出
される SDTT。
される SDTT。
受信ソフトウェアの強階層用 SDTT では
ダウンロードコンテンツの送出は伴わな
い。
5.1.2
・ 受 信 機 ソ フ ト ウ ェ ア の 強 階 層 用 ・ 強階層用 SDTT は受信者への告知の
頁の上から 1
SDTT は受信者への告知などのみを みを行い、弱階層用 SDTT は BS・広
行目
行い、ダウンロードコンテンツの送出 帯域 CS デジタル放送の SDTT と同様
は伴わない。弱階層用 SDTT は BS・ に、受信機にダウンロードコンテンツ
広帯域 CS デジタル放送の SDTT と同 配信日時などを告知し自動的にダウン
様に、受信機にダウンロードコンテン ロードを行う機能を有する事を基本と
ツ配信日時などを告知し自動的にダ する。しかし、固定受信機向けにより
ウンロードを行う機能を有する。
確実な告知を行うなどの目的で、強階
層用 SDTT でダウンロードコンテンツ
の受信に必要な情報の伝送を行うこと
も可能である。
表 5-3
3.用語
(1)
(2)
1-12
(第一編)
5.2.1
(3)当該ネットワーク・・・SDTT 内の
original_network_id と
transport_stream_id 値は地上デジタル
テレビジョン放送固有の値を記載する。
詳細は 5.3.1.2「SDTT(Software
Download Trigger Table)の運用」参照の
事。
(4)エンジニアリングサービスでは PCR
が送出されないことがある。
(5)エンジニアリングサービスの PMT の
再送周期は最大1秒まで許容する。
PNG
ジャンル
ロゴデータ
予約語
(CDT)
番組特性
周波数リス
ト・
変更情報
○
○
○
○
○
○
×
×
○
○
×
×
○
○
×
×
○
○
×
×
×
×
規定の明確
化
誤記
強階層
SDTT
簡易
ロゴ
(SDT 内
ロゴ伝送
記述子)
携帯受
信機向
リパッ
キング
情報
○
○
×
○
×
○
×
○
×
×
○
○
○
×
○
×
○
×
○
×
×
○
(3)当該ネットワーク・・・SDTT 内の
original_network_id と
transport_stream_id 値は地上デジタル
テレビジョン放送固有の値0xT.B.D.を
記載する。
(4)エンジニアリングサービスでは PCR
が送出されないことがある。
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(47)
規定の明確
化
規定追加。
エンジニア
リングサー
ビスの効率
改善。
ARIB TR-B14
頁
1-16
1-17
番号
改
定
現
行
改定理由
5.3.1.2(1)
受信機ソフトウェアの弱階層用 SDTT 弱階層用 SDTT は、主にダウンロードコ 規定の明確
ペ ー ジ の 下 は、ダウンロードコンテンツの受信に必 ンテンツの受信に必要な情報の伝送に用 化
から 11 行目 要な情報の伝送に用い、強階層用 SDTT い、強階層用 SDTT は、主に弱階層を受
は、弱階層を受信できない部分受信機や 信できない部分受信機や弱階層を受信で
弱階層を受信できない状態にある受信機 きない状態にある受信機の使用者に受信
の使用者に受信機ソフトウェア更新の案 機ソフトウェア更新の案内や更新方法を
内や更新方法を告知するために用いる。 告知するために用いる。
・・・バイト)
。また標準スケジュール数 ・・・まバイト)
。た標準スケジュール数
も目安であり、最大伝送レートの制限の も目安であり、これ以外のスケジュール
範囲で、これ以外のスケジュール数の運 数の運用も可能とする。即ち、最大伝送
用も可能とする。
レートの制限の範囲で、例えば、固定受
信機向けにより確実な告知を行うなどの
目的で、強階層用 SDTT としてダウンロ
ードコンテンツの受信に必要な情報の伝
送を行なったり、弱階層用 SDTT として
視聴者への告知のみを行うなどの運用も
可能である。
5.3.1.2(1)
SDTT に記載するダウンロードコンテン SDTT に記載するダウンロードコンテン 規定追加
1 行目
ツ の 伝 送 路 の original_network_id が ツ の 伝 送 路 の original_network_id が
0x7fff の 時 は 、・ ・ ・ 表 す 。 ま た 、 0xTBD の 時 は 、・ ・ ・ 表 す 。 ま た 、
original_network_id が 0x7fff の時は、 original_network_id が 0xT.B.D の時は、
transport_stream_id は下記の意味を有 transport_stream_id は下記の意味を有
するものとする。
するものとする。
transport_stream_id:
transport_stream_id:
0xFFFF;強階層 SDTT であり、かつコ 0xFFFF;強階層 SDTT であり、かつコ
ンテンツ伝送路指定 B
ンテンツ伝送路指定 B
0xFFFE;弱階層 SDTT であり、かつコ 0xFFFE;弱階層 SDTT であり、かつコ
ンテンツ伝送路指定 B*2
ンテンツ伝送路指定 B
0xFFFD;強階層 SDTT であり、かつコ 0xFFFD;強階層 SDTT であり、かつコ
ンテンツ伝送路指定 A
ンテンツ伝送路指定 A
0xFFFC;弱階層 SDTT であり、かつコ 0xFFFC;弱階層 SDTT であり、かつコ
ンテンツ伝送路指定 A
ンテンツ伝送路指定 A
*2:但し地上デジタルテレビジョン放送では
運用しない
1-19
5.3.1.2(4)
1-21
5.3.1.4
注
(a) ジャンルコード表、番組特性コード
表、予約語の場合
弱階層用 SDTT を使用し、maker_id、
model_id フィールドは 0xFFFA を使用
する。module_info_byte 中には Name
記述子のみの重畳を基本とし、受信機と
してはそれ以外は無視して良い。
(b) 周波数リスト・変更情報の場合
強階層用 SDTT を使用し、maker_id と
model_id フィールドは(0xFFF8)を使
用する。
SDTT の更新
SDTT は基本に 1 日 1 回 AM0:00 のみ更
新する。但し、緊急差し替えの必要が生
じたときは、都度更新する。
(a) ジャンルコード表、番組特性コード 規定の明確
表、予約語の場合
化
maker_id、model_id は 0xFFFA を使用
する。module_info_byte 中には Name
記述子のみの重畳を基本とし、受信機と
してはそれ以外は無視して良い。
(b) 周波数リスト・変更情報の場合
maker_id と model_id フ ィ ー ル ド は
(0xFFF8)を使用する。
SDTT の更新
規定追加。
SDTT は 1 日 1 回 AM0:00 のみ更新する。緊急対応を
可 能 と す
る。
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(48)
ARIB TR-B14
頁
番号
1-26
5.3.2.4
1 行目
1-26
図 5-6
の説明文字
1-30
改
1-34
1-41
注
行
改定理由
((PIDk1,tagk1) 、(PIDk2,tagk2)
表 5-12
誤記
・
・
transmitter_id
・
・
1-34
現
((PIDk1,tagk1) 、(PIDk2,tagk2)、
(PIDk3,tagk3)、(PIDk4,tagk4))
データ構造
1-33
定
ダウンロードコンテンツの受信機での確 ダウンロードコンテンツの受信機での確 規定追加。
実な捕捉を目的として、ダウンロードコ 実な捕捉を目的として、ダウンロードコ
ンテンツの PID、component_tag 値は、ンテンツの PID、component_tag 値は、
全受信機共通データ用に4種類([周波数 全受信機共通データ用に 2 種類([周波数
リスト・変更情報]及び[ジャンルコード、リスト・変更情報]及び[ジャンルコード、
番組特性、予約語]のそれぞれ本番用と事 番組特性、予約語])、受信機ソフトウェ
前試験放送用)
、受信機ソフトウェア用に ア用に 8 種類の計 10 種類の(PID、
8 種 類 の 計 12 種 類 の ( PID 、 component_tag 値)の組が使用される。
component_tag 値)の組が使用される。
全受信機共通データ
全受信機共通データ
規定追加
ビット
数
・
・
24
・
・
ビット列
データ構造
表記
・
・
・
・
transmitter_id
uimsbf
・
・
ビット
数
・
・
16
・
・
ビット列
表記
・
・
uimsbf
表 5-12
text_char(告知記述):当該・・・出来 text_char(告知記述):当該・・・出来
(の セ マ テ ィ る。また周波数リパッキングにより予約 る。また周波数リパッキングにより予約
ックス)
録画に失敗する可能性がある場合は、そ 録画に失敗する可能性がある場合は、そ
の旨を記載することが望ましい。本書第 の旨を記載することが望ましい。
4 編で規定されている 8 単位符号を用い
ること。
5.3.5
ダウンロードコンテンツが全く無い場合 ダウンロードコンテンツが全く無い場合
は表 5-6 に示されるコンテンツ伝送路指 は表 5-6 に示されるコンテンツ伝送路指
定 B 以外の SDTT とダウンロードコンテ 定 B 以外の SDTT とダウンロードコンテ
ンツの送出を停止する。但し、その場合 ンツ、およびエンジニアリングサービス
でもエンジニアリングサービスの PMT の PMT も送出しない。但し、PAT に
は送出を継続し、PAT に PMT_PID も記 PMT_PID は記載されたままである。
更 に、・・・ するため に、 maker_id、
載されたままである。
更 に、・・・ するため に、 maker_id、 model_id が 0xff00 のセクションを常時
model_id が 0xff00 のセクションを受信 送出可能とする。受信機はこの情報は無
機ソフトウェア、全受信機共通データの 視して良い。
SDTT が共に送出されていない場合に
は、送出を行う。受信機はこの情報は無
視して良い。
5.3.6
・・・・周波数リスト・変更情報は 0xFFF7 ・・・・周波数リスト・変更情報は 0xFFF7
で行うことができる。全受信機共通デー で行うことができる。
タは本番用と事前試験用が同時に送出さ
れることもある。
3 「スケジュール情報がある場合」とは 3 「スケジュール情報がある場合」とは
脚注 3
SDTT 内のスケジュール情報のループ数 SDTT 内のスケジュール情報のループ数
が 0 でない場合であり、
「スケジュール が 0 でない場合であり、
「スケジュール
情報がない場合」とはそれが 0 となって 情報がない場合」とはそれが 0 となって
いる場合を指す。但しどちらの場合もコ いる場合を指す。
ンテンツ伝送路指定 A の SDTT を指し、
コンテンツ伝送路指定 B の SDTT につい
てはこの動作規定に含まれない。
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(49)
規定追加
規定追加、
及び明確化
規定の明確
化
規定の明確
化
ARIB TR-B14
1.2 版 改 定 履 歴 表
頁
2-6
番号
3
改
定
現
用語
行
用語
remote_c リモコンに装備されるワンタッ
ontrol_ke チボタンに対して、放送事業者
y_id
の主たるサービスを割り付ける
ための識別値。NIT 中に入れて
送るワンタッチボタンのデフォ
ルト値
ワ ン タ ッ 受信機でのチャンネル選択の 1
チ選局
方法。リモコンのボタン(ワン
タッチボタン)を押すことによ
りボタンに割り当てられたサー
ビスをワンタッチで直接選択す
る選局方法。
2-10
(第二編)
改定理由
記載変更
remote_c リモコンに装備されるワンタッ
ontrol_ke チキーに対して、放送事業者の
y_id
主たるサービスを割り付けるた
めの識別値。NIT 中に入れて送
るデフォルトのワンタッチキー
番号。
ワ ン タ ッ 受信機でのチャンネル選択の 1
チ選局
方法。リモコンのボタン(ワン
タッチキー)を押すことにより
ボタンに割り当てられたサービ
スをワンタッチで直接選択する
選局方法。
6.2.2
2 行目
6.2.4
すでにユーザーが設定した情報を変更す
る場合、その旨通知すること。
受信機の機能
(2)同じ放送局のアナログとデジタルのサー
ビスを自動的に同じリモコンキーに割り当
てるのは困難である。地上アナログ、BS
デジタル、CS デジタルなどへの切り替え
ボタンによって、ワンタッチボタンの放送
局割り当ても変わることを想定する。
すでにユーザーが設定した情報を変更す 表現の統一
る場合、その旨表示すること。
受信機の機能
(2)同じ放送局のアナログとデジタルのサー
ビスを自動的に同じリモコンキーに割り当
てるのは困難である。地上アナログ、BS
デジタル、CS デジタルなどへの切り替え
ボタンによって、ワンタッチキーの放送局
割り当ても変わることを想定する。
2-13
6.3
3 行目
2-16
6.5
2-16
~17
6.5
2-25
~26
6.6.3
番組選局
…基本はワンタッチボタンによるワンタ
ッチ選局とするが、…
リモートコントローラー
(2) 選局
・ …
予めプリセットされた service_id を一発
で選局可能なワンタッチボタン
…
※1 ワンタッチボタンについて
ワンタッチボタンに関しては、購入後に
視聴者によるボタンの組換えが行える機
能を有することが望ましい。
ワンタッチボタンと数字キーを共有化す
る場合には、図 6-2 リモコン例のように選
局切替キーにより切り替えられるように
すること。
(10) 番組表は、service_id に含まれる「地
域識別」を使って、設定した居住地域の
サービスを優先して提示し、居住地域以
外からのサービスが受信(越境受信)で
きる場合は、そのあとに受信 C/N または
BER の良好な順に提示することが望まし
い。提示にあたっては、service_id の「サ
ービス種別」、「地域事業者識別」、「サ
ービス番号」順にソートすることが望ま
しい。この場合、ダイレクト選局に用い
る 3 桁番号順とならないことに留意する
こと。
また、関東・中京・近畿地区の・・・<以
下全文追加>・・・。
番組選局
…基本はワンタッチキーによるワンタッ
チ選局とするが、…
リモートコントローラー
(2) 選局
・ …
予めプリセットされた service_id を一発
で選局可能なワンタッチキー
…
※1 ワンタッチキーについて
ワンタッチキーに関しては、購入後に視
聴者によるボタンの組換えが行える機能
を有することが望ましい。
ワンタッチキーと数字キーを共有化する
場合には、図 6-2 リモコン例のように選局
切替キーにより切り替えられるようにす
ること。
(10) 番組表は、service_id に含まれる「地 記載追加
域識別」を使って、設定した居住地域の
サービスを優先して提示し、居住地域以
外からのサービスが受信(越境受信)で
きる場合は、そのあとに提示することが
望ましい。提示にあたっては、service_id
の「サービス種別」、
「地域事業者識別」
、
「サービス番号順」にソートすることが
望ましい。この場合、ダイレクト選局に
用いる 3 桁番号順とならないことに留意
すること。
2-12
注
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(50)
ARIB TR-B14
頁
2-34
番号
6.12
改
定
現
メッセージ
表 6-4 休止時のメッセージ例
状態
srvice_
type
デジタ
ル TV
サービ
ス
臨時映
NIT にはチャン
像サー
ネルリストが存
ビス
在するが PAT
(もしくは同等
テーブル)*2 に該 データ
当するサービス サービ
がない
ス
臨時デ
ータサ
ービス
階層
メッセー
ジ
休止中
部分受
信階層
以外 このチャ
ンネルは
ありませ
ん
全階層
備考
PAT
(もしくは同
等テーブル)*2
に該当サービス
の記述があるが
PMT が存在しな
い(もしくは
PMT が取れな
い)
臨時映
像サー
ビス
データ
サービ
ス
臨時デ
ータサ
ービス
状態
部分受信階層
では運用しな
い
アップダウン
選局時にはス
キップされる
休止中
臨時映
像サー
NIT にはチャン
ビス
ネルリストが存
在するが PAT に
該当するサービ データ
スがない
サービ
ス
部分受信階層
このチャ では運用しな
部分受
ンネルは
い
信階層
ありませ アップダウン
以外
ん
選局時にはス
キップされる
休止中
休止中
停波(物理波が
確認できない)
受信でき
ません
臨時デ
ータサ
ービス
デジタ
ル TV
サービ
ス
エラーが無い
とき*1
(異常状態)
部分受
信階層
以外 このチャ エラーが無い
ンネルは
とき*1
ありませ
(異常状態)
ん
エラーが無い
とき*1
全階層 休止中
(運用規定上
ありうる状態)
このチャ エラーが無い
部分受
ンネルは
とき*1
信階層
ありませ (運用規定上
以外
ん
ありうる状態)
物理波としては
あるが、ヌルパ
ケットのみ送出
され PSI 等は全
く存在しない
srvice_
type
デジタ
ル TV
サービ
ス
部分受信階層
では運用しな
い
PAT 同等テーブ
ル*2 にはチャン
このチャ
データ
ネルリストが存
部分受 ンネルは
サービ
在するが NIT に
信階層 ありませ
ス
該当するサービ
ん
スがない
デジタ
ル TV
サービ
ス
行
改定理由
メッセージ
表6-4 休止時のメッセージ例
エラーが無い
とき*1
臨時映
PAT に該当サー
像サー
ビスの記述があ
ビス
るが PMT が存
在しない(もし
くは PMT が取 データ
サービ
れない)
ス
臨時デ
ータサ
ービス
階層
メッセー
ジ
備考
休止中
部分受信階層
では運用しな
い
部分受
信階層
以外 このチャ
ンネルは
ありませ
ん
全階層
記載追加
記載変更
部分受信階層
では運用しな
い
アップダウン
選局時にはス
キップされる
休止中
部分受信階層
このチャ では運用しな
部分受
ンネルは
い
信階層
ありませ アップダウン
以外
ん
選局時にはス
キップされる
エラーが無い
休止中
とき*1
部分受
(異常状態)
信階層
以外 このチャ エラーが無い
ンネルは
とき*1
ありませ
(異常状態)
ん
エラーが無い
とき*1
全階層 休止中
(運用規定上
ありうる状態)
このチャ エラーが無い
部分受
ンネルは
とき*1
信階層
ありませ (運用規定上
以外
ありうる状態)
ん
物理波としては
あるが、ヌルパ
ケットのみ送出
され PSI 等は全
く存在しない
休止中
停波(物理波が
確認できない)
受信でき
ません
エラーが無い
とき*1
*1:エラーが無いとは、TSパケットの先頭から9ビット目(2
バイト目のMSB)のtransport_error_indicatorが「0」にセッ
トされている場合。あるいはそれと同等の状態。
エラーがある場合は、表 6-3(E201、E202)を参照のこと。
*1:エラーが無いとは、TSパケットの先頭から9ビット目(2
バイト目のMSB)のtransport_error_indicatorが「0」にセッ
トされている場合。あるいはそれと同等の状態。
エラーがある場合は、表 6-3(E201、E202)を参照のこと。
*2:部分受信階層には PAT の送出がない。その代わりに、携
帯受信機は PMT PID が固定化された PAT 同等のテーブルを
保持する。
2-43
注
7.11.1.2 周波数リスト・変更情報の受信ガイドラ 周波数リスト・変更情報の受信ガイドラ 誤記修正
頁上から イン
イン
…
…
17 行目
移動受信機の場合は、周波数リパッキ
移動受信機の場合は、周波数リパッキ
ングの対応は商品企画とするが、対応す ングの対応は商品企画とするが、対応す
る場合は上記(a)~(d)の処理で対応可能で る場合は上記(a)~(b)の処理で対応可能
ある。…
である。…
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(51)
ARIB TR-B14
頁
2-43
2-47
~48
番号
改
定
8.1
記述子名
スタッフ記述子
(Stuffing Descriptor)
サービス記述子
(Service Descriptor)
短形式イベント記述子
(Short Event Descriptor)
拡張イベント記述子
(Extended Event Descriptor)
コンポーネント記述子
(Component Descriptor)
機能の概要
第四編参照
・・・
・・・
パーシャルトランスポートストリーム
タイム記述子
(PartialTS time Descriptor)
放送 ID 記述子
(Broadcast ID Descriptor)
注
行
改定理由
再スキャン動作において
remote_control_key_id が重複した場合、
ワンタッチボタン割り当てに関しては参
考 10.1 ワンタッチボタン割り当て例を、
枝番割り当てに関しては参考 10.3 ダイ
レクト選局方法例を参照のこと。
8.1.1.2 記述子の種類と識別
記載漏れ
8.1.1.2 記述子の種類と識別
表 8-4 パーシャル TS で使用する記述子 表 8-4 パーシャル TS で使用する記述子
拡張ブロードキャスタ記述子
(Extended Broadcaster Descriptor)
コンテント利用記述子
(Content Availability Descriptor)
パーシャルトランスポートストリーム
記述子
(Partial Transport StreamDescriptor)
ネットワーク識別記述子
(Network Identification Descriptor)
2-49
現
7.11.1.2 周波数リスト・変更情報の受信ガイドラ 周波数リスト・変更情報の受信ガイドラ 記載追加
イン
頁下から イン
…
…
6 行目
なお、メッセージ詳細や再スキャン機能 なお、メッセージ詳細や再スキャン機能
の実装方法は商品企画とする。
の実装方法は商品企画とする。
8.1
同上
同上
記述子名
スタッフ記述子
(Stuffing Descriptor)
サービス記述子
(Service Descriptor)
コンポーネント記述子
(Component Descriptor)
機能の概要
第四編参照
・・・
・・・
拡張ブロードキャスタ記述子
(Extended Broadcaster Descriptor)
パーシャルトランスポートストリーム
記述子
(Partial Transport StreamDescriptor)
ネットワーク識別記述子
(Network Identification Descriptor)
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
パーシャル
TS に関する
記述
ネットワーク
識別に関する
記述
パーシャル T
Sの時間に関
する記述
データ放送の
再生に必要な
放送時の各種
ID の記述
パーシャルトランスポートストリーム
タイム記述子
(PartialTS time Descriptor)
放送 ID 記述子
(Broadcast ID Descriptor)
パーシャル
TS に関する
記述
ネットワーク
識別に関する
記述
パーシャル T
Sの時間に関
する記述
データ放送の
再生に必要な
放送時の各種
ID の記述
8.1.3 各テーブルの再送周期(繰り返し周 8.1.3 各テーブルの再送周期(繰り返し周 記載追加
期)
期)
各テーブルの挿入間隔は、
・・・中略・・・ 各テーブルの挿入間隔は、
・・・中略・・・
PMT の位置に置き換える事が推奨され PMT の位置に置き換える事が推奨され
る。但し、部分受信階層では、PAT は送 る。SIT は放送で送出された EIT[p/f]と同
られないのと、PMT は送出周期が長いの じ周期で挿入することが望ましい。なお、
で、PAT・PMT に関しては受信機の中で 最大周期は放送で規定されている最大周
適宣、作る必要がある。また、SIT は放送 期に 10%のマージンを加えた値とした。
で送出された EIT[p/f]と同じ周期で挿入
することが望ましい。なお、最大周期は
放送で規定されている最大周期に 10%の
マージンを加えた値とした。
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(52)
ARIB TR-B14
頁
2-51
番号
8.2
改
定
現
table_id
section_synta
x_indicator
section_lengt
h
transport_str
eam_id
version_num
ber
current_next
_indicator
section_numb
er
last_section_
number
[ program_loo
p]
program_nu
mber
network_PID
program_ma
p_PID
行
改定理由
8.2.1 PAT
表 8-7 PAT の出力運用規則
8.2.1 PAT
表 8-7 PAT の出力運用規則
各フィールドの出力運用規則
“0x00”を記述する。
“1” を記述する。
PAT のセクション長を記述する。全セ
クション長の最大が 1024byte のため、
この値は最大 1021 とする。
当該 PAT が含まれていたオリジナルの
トランス ポートストリームの
transport_stream_id を記述する。パー
シャル TS を構成したオリジナルの放
送で使用されていた値をそのまま挿入
する。但し、部分受信階層については、
PAT が送られないので、NIT より取得
した情報を挿入する。
内容の更新ごとに 1 ずつ increment し
た値を記述する。パーシャル TS の出力
開始時には、任意の値を記述して良い。
“1” を記述する。
“0x00”を記述する。
“0x00”を記述する。
対象トランスポートストリームに含ま
れるサービスについて記述する。
最大ル
ープ回数は規定しない。
対象サービスの service_id を記述する。
また、program_number =”0x0000”(後
続 の PID フ ィ ー ル ド で SIT の
PID[“0x001F”] を 記 述 す る ) の
program_loop を PAT 内に必ず一つの
み記述する。但し、部分受信階層につ
いては、PAT が送られないので、PMT
より取得した情報を挿入する。
SIT の PID( “0x001F” ) を記述する。
対象サービスの PMT の PID を記述す
る。
table_id
section_synta
x_indicator
section_lengt
h
transport_str
eam_id
version_num
ber
current_next
_indicator
section_numb
er
last_section_
number
[ program_loo
p]
program_nu
mber
network_PID
program_ma
p_PID
各フィールドの出力運用規則
“0x00”を記述する。
“1” を記述する。
PAT のセクション長を記述する。全セ
クション長の最大が 1024byte のため、
この値は最大 1021 とする。
当該 PAT が含まれていたオリジナルの
トランスポートストリームの
transport_stream_id を記述する。パー
シャル TS を構成したオリジナルの放
送で使用されていた値をそのまま挿入
する。
内容の更新ごとに 1 ずつ increment し
た値を記述する。パーシャル TS の出力
開始時には、任意の値を記述して良い。
“1” を記述する。
“0x00”を記述する。
“0x00”を記述する。
対象トランスポートストリームに含ま
れるサービスについて記述する。
最大ル
ープ回数は規定しない。
対象サービスの service_id を記述する。
また、program_number =”0x0000”(後
続 の PID フ ィ ー ル ド で SIT の
PID[“0x001F”] を 記 述 す る ) の
program_loop を PAT 内に必ず一つの
み記述する。
SIT の PID( “0x001F” ) を記述する。
対象サービスの PMT の PID を記述す
る。
2-74
9.2.2.2
図 9-1 コンポーネント方式識別波形
11.2μS±0.3μS
2-77
9.3
記載追加
放送番組及びコンテンツ一意性の確保
放送番組及びコンテンツ一意性の確保
…
…
・ 放送番組及び ・・・中略・・・ 視聴 ・ 放送番組及び ・・・中略・・・ 視聴
者に与える提示を行う機能がこれにあ 者に与える提示を行う機能がこれにあ
たり、テレビ放送画面とインターネット たる。なお、受信機の機能として、・・・
のブラウザ画面が一体であるかのよう 中略・・・機能はこれにあたらない。
に視聴者に誤解させるような機能を装
備することを指す。なお、受信機の機能
として、・・・中略・・・機能はこれに
あたらない。
2-78
10.1
ワンタッチボタン割り当て例
10.1.1
表 10-1 ワンタッチボタン割り当て例(重 表 10-1 ワンタッチキー割り当て例(重複
複しない場合)
しない場合)
表 10-2 ワンタッチボタン割り当て例(13 表10-2 ワンタッチキー割り当て例(13以
以上の場合)
上の場合)
再スキャン時の動作
再スキャン時の動作
(1) 新たな TS の remote_control_key_id (1) 新たな TS の remote_control_key_id
の示す該当キーに於いて重複が存在しな の示す該当キーに於いて重複が存在しな
い場合
い場合
視聴者へ確認を・・・中略・・・そのま 視聴者へ確認を・・・中略・・・そのま
ま該当するワンタッチボタンへの割り当 ま該当するワンタッチキーへの割り当て
てを行う。
を行う。
2-79
10.1.2
10.1.3
注
図 9-1 コンポーネント方式識別波形
11..2μS±0.3μS
ワンタッチキー割り当て例
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(53)
誤記修正
記載変更
ARIB TR-B14
頁
番号
改
定
現
行
改定理由
2-79
10.1.3
2-79
10.1.4
2-80
2-81
10.1.4
10.2
2-82
10.3.1
(削除)
元 5 行目
(ただし、今後の remote_control_key_id 明確化によ
の割当てによっては、枝番割り当て方法 り削除
を service_id 順とするなど、まだ確定し
ていない点に注意すること。)
2-82
~83
10.3.2
枝番割り当て方法
記載追加
(1) まず域内・・・を割り当てるが、
remote_control_key_id が重なる場合は
地域コードが県域(域内)のものを[0]とし、
残りを地域コード順に[1]から割当てる。
(2)再スキャン時
…
remote_control_key_id が重なる場合と
域外のサービスの場合、枝番はその
remote_control_key_id に割り当たって
いる番号の後に割り当てる。
(2) 新たな TS の remote_control_key_id (2) 新たな TS の remote_control_key_id 記載追加
に於いて重複が発生した場合。
に於いて重複が発生した場合。
現在の割付リストを提示し、必要に応
現在の割付リストを提示し、必要に応
じ割付の変更、削除を行えるようにする。じ割付の変更、削除を行えるようにする。
ただし、新規開局した・・・<以下全文追
加>・・・。
ワンタッチボタン割り当て超過
ワンタッチキー割り当て超過
記載変更
図 10-1 ワンタッチボタン指定時の動作例 図 10-1 ワンタッチキー指定時の動作例 記載変更
記載追加
アップダウン選局方法例
アップダウン選局方法例
…
…
(2) フリンジエリアにおいて・・・この (2) フリンジエリアにおいて・・・この
ような状況において UP/DOWN ボタン
ような状況において UP/DOWN ボタ
による選局によって当該サービスが選
ンによる選局によって当該サービスが
択された場合は、サービスリストに記
選択された場合は、サービスリストに
憶されているサービスの枝番順(アッ
記憶されているサービスの枝番順かつ
TS 単位(アップ選局の場合は昇順、ダ プ選局の場合は昇順、ダウン選局の場
合は降順)にサービスを選局していくこ
ウン選局の場合は降順)にサービスを
とになる。この場合、商品企画として
選局していくことになる。この場合、
普段見ないチャンネルをスキップする
商品企画として普段見ないチャンネル
機能が望まれる。
をスキップする機能が望まれる。
たとえば表 10-4 のような 3 桁番号+枝
番の割り当てにおいて、011[0]から UP
ボタンを押していった場合、同じ TS
の 012[0]、013[0]と進みその後次の TS
のサービス 011[1]、012[1]、013[1]へ
と移る。
枝番割り当て方法
(1) まず域内・・・を割り当てるが、
remote_control_key_id が重なる場合は
地域識別が県域(域内)のものを[0]とし、残
りを地域識別順に[1]から割当てる。
(2)再スキャン時
…
remote_control_key_id が重なる場合と
域外のサービスの場合、枝番はその
remote_control_key_id に割り当たって
いる番号の後に割り当てる。
ただし、新規開局した・・・<以下全文追
加>・・・。
2-84
注
10.3.3.2 再スキャン時における割り当て
(1)
(削除)
元 3 行目
再スキャン時における割り当て
明確化によ
B’局は remote_control_key_id が 2 で、 り削除
域内の B と重複する。この場合、同じ
remote_control_key_id を持つ局の枝番
の最後に追加し、B’局には枝番[1]を割り
当てる。
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(54)
ARIB TR-B14
頁
番号
改
定
現
行
表 10-4
改定理由
明確化によ
り削除
A’局
E局
域内
(24)
域外
(25)
1
011[0] 012[0] 013[0]
A’局
1
011[2] 012[2]
B’局
E局
域内
(24)
域内
(24)
域外
(25)
1
011[0] 012[0] 013[0]
2
021[1] 022[1]
1
011[2] 012[2]
頁の下か
…
…
ら 5 行目 また、域内で新しい県域局と・・・<以 (記載なし)
下全文追加>・・・。
2-85
注
10.3.3.2 「表 10-5 新規県域局開局における割り <なし>
当て例」を追加
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(55)
記載追加
ARIB TR-B14
1.1 版
改 定 履 歴 表
全編に共通する用語の見直し(当該箇所の明示は省略)
エンジニアリングサービス
bit/sに統一
エンジニアリングダウンロードサービ
ス
コンテンツ、
ダウンロード・コンテンツ
bps
受信機内情報更新サービス
ダウンロードサービス
ダウンロードコンテンツ
注
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(56)
ARIBで呼
称見直し
用語の統
一
用語の統
一
ARIBで呼
称見直し
ARIB TR-B14
1.1 版
頁
番号
1
1
4
3
5
6
9
12
14
17
注
改
改 定 履 歴 表
定
現
なお、今回の技術資料(1.1 版)で
は、主としてアンテナを設置して受信
する固定受信機を対象とした放送を実
施するための運用を規定しており、携
帯端末に向けた 1 セグメントを使用す
るデータ放送のプロファイルの運用規
定および対応した望ましい受信機の規
定は検討中であり T.B.D.付で記載され
ている部分も含め、最終的な規定策定
に向けて今後追加改定していく予定で
ある。
特に、携帯端末に向けた簡易動画の
符号化方式については、MPEG-4 を利
用する方向で検討を重ねてきたが、最
近 MPEG-LA よりストリーム課金の
方針が表明されたことなどもあって、
放送事業者としては現時点で
MPEG-4 を用いた放送は困難である
との判断から、映像符号化方式の詳細
は、未記載のまま残した。ただし現在
の記載はあくまで暫定的なものであ
り、今後改定時に内容の確定を進める
予定である。
用語
DTCP
DTLA
DVI
HDCP
IEC60956
MM サービス
(削除)
(削除)
VESA
インターネット再送信
コンテンツ保護方式
コンテンツ保護を伴う無料番組
チャンネル情報
ムーブ
ルート証明
ルート証明書格納用モジュール
ローカル暗号
ロールアップモード
(運用概要)
行
今回の技術資料(1.0版)では、主と
してアンテナを設置して受信する固
定受信機を対象とした放送を実施す
るための運用を規定しており、移動体
や携帯端末に向けたデータ放送のプ
ロファイルの運用規定および対応し
た望ましい受信機の規定は検討中で
あり今後追加改定していく予定であ
る。
また、限定受信方式の運用規定(第
五編)は、限定受信そのものを運用す
るかどうかについて放送を実施する
事業者にて検討を行っている段階に
あるため、実施する場合の運用を想定
した規定を記載している。このため、
PSI/SI運用規定(第四編)および受信
機機能仕様書(第二編)においては、
現状限定受信に関する記載がなされ
ていない。
限定受信に関する検討が終了した
段階で、速やかに規格の追加改定をし
ていく予定である。
さらに、コンテンツ保護に関する検
討が各所でなされているが、地上デジ
タルテレビジョン放送において実施
するかどうか、また必要に応じた技術
的エンフォースメントの手法等につ
いて、検討途上にあることから、今回
は一切の記載をしていない。
今後、コンテンツ保護に関する技術
手法や運用を実施することが決定し
た段階で追加改定を行っていく予定
である。
〈なし〉
↑
↑
↑
↑
↑
X.28
after
〈なし〉
↑
↑
↑
↑
↑
↑
↑
↑
↑
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(57)
改定理由
明確化
本文改定
に伴う追
加・削除
ARIB TR-B14
頁
18
番号
3
用語
19
20
21
23
24
14
31
注
3
用語
4.3
表 10
改
定
現
一時蓄積
枝番
機密情報
限定受信放送
再コピー禁止
再生不能化
事業者専用ルート証明
蓄積機能
字幕アウトスクリーン機能
周波数リスト変更情報
登録発呼
登録発呼情報
認証機関
汎用ルート証明書
汎用ルート証明書格納番号
汎用ルート証明書格納領域
汎用ルート証明書識別 ID
汎用ルート証明書バージョン
予約発呼
〈「チャンネル情報」の解説文中〉
「選局後に表示する情報で、ダイレク
ト選局に用いる 3 桁番号、枝番、TS
名、サービス名、ロゴなどを指す。」
1 セグメント受信機
(欄追加)
行
〈なし〉
↑
↑
↑
↑
↑
↑
↑
↑
↑
↑
↑
↑
↑
↑
↑
↑
↑
↑
追加
「選局後に表示する情報で、ダイレク
ト選局に用いる3桁番号、枝番、TS名、
ロゴなどを指す。
」
〈なし〉
追加規定
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(58)
改定理由
本文改定
に伴う追
加・削除
ARIB TR-B14
1.1 版
頁
1-1
1-3
1-3
1-4
1-6
1-8
1-9
1-11
1-11
1-14
注
番号
改
改 定 履 歴 表
定
現
(第一編)
行
改定理由
〈なし〉
1はじめに 追加:
なお、より詳細な運用などについては
ダウンロード事業者のサービス約款を
参照されたい。
3 用語
エンジニアリングサービス
SDTT方式により告知され、データカ ある特定のTSを用いて、サービスタイ
ルーセルにより伝送されるサービス プ0xA4のSDTT方式によるダウンロ
タイプ0xA4のダウンロードサービス ードサービス
〈なし〉
周波数リスト変更情報、
周波数リパッキング
受信機内に格納され、受信機で共通的 受信機内に格納され、受信機で共通的
に使用されるデータ。ロゴデータ、ジ に使用されるデータ。ロゴデータ、ジ
ャンルコード表、番組特性コード表、 ャンルコード表、番組特性コード表、
予約語表などがある。
予約語表などがある。これらのデータ
は不揮発性メモリなどに格納される。
(全受信機共通データの定義の修正)
4 周波数リ (4) 周波数リスト・変更情報の更新 (4) 周波数リスト・変更情報の更新
(T.B.D.)
スト・変更情
報の更新
その際、変更される周波数情報をエン その際、変更される周波数情報をエン
3 行目
ジニアリングサービスを利用して、事 ジニアリングダウンロードサービス
前に受信機に通知することにより、出 を利用して、事前に受信機に通知する
来るだけ視聴者の手間をかけずに周 ことにより、出来るだけ視聴者の手間
波数変更に対応が可能と考えられる。 をかけずに周波数変更に対応が可能
リパッキング対応などのための周波 と考えられる。リパッキング対応など
数リスト・変更情報に関わる、SDTT、のための周波数リスト・変更情報に関
ダウンロードコンテンツの内容、送出 わる、SDTT、ダウンロード・コンテ
方法などについては本編の各章を参 ンツの内容、送出方法や受信機動作は
照されたい。また周波数リスト・変更 別途規定する(T.B.D.)
情報に関わる受信機動作は第二編を
参照されたい。
5.1.1.
● ダウンロードコンテンツ
5.1.1 ダウンロードコンテンツ
規定確定
5.1.2
9 頁上から
17 行目
項番追記
規定の明
確化
5.1.2 告知情報
● 告知情報
表5-2に・・・を示す。また、表5-3に
全受信機共通データの送出パターン
を示す。
〈なし〉
(追加)表5-3
5.1.3
5.1.3 複数TS時差送出エンジニアリ ● 複数TS時差送出エンジニアリン
ングサービス
グダウンロードサービス
5.1.4
5.1.4 周波数リスト・変更情報のダウ 〈なし〉
ンロード
(以下、全文追加)
5.2.2.4
「英数集合およびプロポーショナル 「英数集合およびプロポーショナル
注釈)3 行目 英数集合」のみとする。制御符号SP、 英数集合」のみとする。ただし、1バ
DELの運用もARIB STD-B24第一編 イトに…
に準する。ただし、1バイトに…
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(59)
規定の明
確化
ARIBとの
用語の統
一
用語追加
用語の明
確化
項番追記
項番追記
用語修正
規定追加
規定の明
確化
ARIB TR-B14
頁
1-17
1-18
番号
5.3.1.2
表 5-6
改
定
現
表 5-6 コンテンツ伝送路指定
コンテ
伝送 ンツ伝 SDTT に記
路 送路指
載する
指定 定の種 service_id
類
0 コンテ 0xFFF0
ンツ伝 ( 詳 細 は
送路指 5.3.2.1「伝
定 A 送路」を参
照の事)
意味
ダウンロードコ
ンテンツは各地
域の地上デジタ
ルダウンロード
サービスを行っ
ているトランス
ポートストリー
ムの service_id
で指定されるサ
ービスで伝送さ
れる
行
コンテ
伝送 ンツ伝 SDTT に記
路 送路指
載する
指定 定の種 service_id
類
0 コンテ 0xFFF0~
ンツ伝 0xFFF9
送路指 (当面は
定 A 0xFFF0 で
運用。詳細
は 5.3.2.1
「伝送路」
を参照の
事)
1-21
注
規定の明
確化
意味
ダウンロードコ
ンテンツは各地
域の地上デジタ
ルダウンロード
サービスを行っ
ているトランス
ポートストリー
ムの service_id
で指定されるサ
ービスで伝送さ
れる
5.3.1.2(4) 全受信機共通データのSDTTの運用は 〈なし〉
1 行目~
以下の通りである。更に、ジャンルコ
ード表、番組特性コード表、予約語に
ついて特化した運用を(a)に、周波数リ
スト・変更情報に特化した運用を(b)
に記載する。
規定追加
・・・いるカルーセルが送出されてい ・・・いるカルーセルが送出されてい
る間だけ送出されるものとする。
る間だけ送出されるものとする。全受
version_idの運用については、・・・ 信機共通データのダウンロードは「全
受信機共通」という機種として扱う。
従ってmaker_id、model_idは「全受
信機共通」をあらわすもの0xFFFAを
使用すること。
version_idの運用については、・・・
(a) ジャンルコード表、番組特性コー 〈なし〉
ド表、予約語の場合
〈全文追加〉
〈なし〉
(b) 周波数リスト・変更情報の場合
〈全文追加〉
5.3.1.6(2) …用いる。ただし、ジャンルコード表、…用いる。バージョン管理の様子を図 規定修正
番組特性コード表、予約語用のバージ 5-1に示す。
2 行目
ョン番号と、周波数リスト・変更情報
用のバージョン番号はそれぞれ個別
に管理、付与される。ジャンルコード
表、番組特性コード表、予約語のバー
ジョン管理の様子を図5-1に示す。周
波数リスト・変更情報については、全
国全ての周波数リスト・変更情報を送
出し、送出する内容に変更があった場
合はバージョン番号を1インクリメン
トされる。受信機が出荷時にどこまで
の情報をあらかじめ貯えておくかは
商品企画とする。
5行目~
1-19
改定理由
表 5-6 コンテンツ伝送路指定
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(60)
ARIB TR-B14
頁
番号
1-22~ 5.3.2.1
3 行目
23
13 行目
1-23
5.3.2.2
1-24
5.3.2.3
(2)
1-26
5.3.2.4
1-27
5.3.2.5
1-28
5.3.2.6
注
改
定
現
行
本方式によるダウンロードコンテン
ツに割り当て可能なservice_idは
0xFFF0~0xFFF5とする。
単一TS送出の場合のservice_idは全国
一律0xFFF0で運用する。受信機は
SDTTに記載されたservice_idをもと
にダウンロードコンテンツを取得す
る。複数のTSにより複数のservice_id
で時差送出を行う場合も、SDTTに記
載するservice_idは全国一律0xFFF0
で運用する。
0xFFF0~0xFFF5以外のservice_idの
エンジニアリングサービスが存在し
た場合は、受信機は無視して良い。図
5.5「複数TS時差送出の送出モデル」
を参照のこと。
改定理由
ダウンロード・コンテンツに割り当て 運用の明
可能なservice_idは0xFFF0~0xFFF9 確化
とする。
単一TS送出の場合のservice_idは当
面、全国一律0xFFF0で運用する。受
信機はSDTTに記載されたservice_id
をもとにダウンロード・コンテンツを
取得する。複数のTSにより複数の
service_idで時差送出を行う場合も、
SDTTに記載するservice_idは当面
0xFFF0で運用する。
将来拡張として、service_id 0xFFF6
から0xFFF9もダウンロード・コンテ
ンツ用に確保する。0xFFF0~0xFFF9
以外のservice_idのエンジニアリング
ダウンロードサービスが存在した場
合は、受信機は無視して良い。図5-5
「複数TS時差送出の送出モデル」を参
照のこと。
なお、ダウンロード送出事業者やリパ
ッキング対応などが決定した時点で、
必要であればダウンロード・コンテン
ツにおけるservice_idの運用などの規
定に反映する。
規定確定
伝送容量はTSレートで最大
伝送容量はTSレートで最大
(64/16QAM、
0.35207Mbit/s(64/16QAM、畳込み 0.35207Mbit/s(T.B.D)
畳込み3/4、ガード比1/8の伝送モデル
3/4、ガード比1/8の伝送モデルでの
0.25/0.38セグメント分に相当)、最小 での0.25/0.38セグメント分に相当)、
0.1Mbit/sとする。具体的な数値はこの 最小0.1Mbit/s(T.B.D)とする。今後
範囲内でダウンロードに関する事業 ダウンロードに関する事業者が決定
者が選択する。
された段階で、数値を特定することも
想定される(T.B.D)。
・・・。全受信機共通データはダウン ・・・。全受信機共通データは「全受 運用制限
ロードを行いたい事業者または団体 信機共通」という機種として扱う。ダ
が、実施期間をダウンロード事業者に ウンロードを行いたい事業者または
申請する。
団体が、実施期間をダウンロード事業
者に申請する。
ダウンロードコンテンツの受信機で ダウンロード・コンテンツの受信機で 運用制限
の確実な捕捉を目的として、ダウンロ の確実な捕捉を目的として、ダウンロ
ード・コンテンツのPID、
ードコンテンツのPID、
component_tag値は、全受信機共通デ component_tag値は、全受信機共通デ
ータ用に2種類([周波数リスト・変更 ータ用に1種類、受信機ソフトウェア
情報]及び[ジャンルコード、番組特性、用に8種類の計9種類の(PID、
予約語])、受信機ソフトウェア用に8 component_tag値)の組が使用され
種類の計10種類の(PID、
る。
component_tag値)の組が使用される。
規定修正
(3) 全受信機共通データ(周波数 〈なし〉
リスト・更新情報)の場合
〈全文追加〉
規定修正
(3) 全受信機共通データ(周波数 〈なし〉
リスト・変更情報)の場合
〈全文追加〉
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(61)
ARIB TR-B14
頁
番号
1-30~ 5.3.2.7
33
1-34
5.3.6
3 行目
1-37
5.4.1.3
1-38
6.1.1(2)
4 行目
(注 1)
注
改
定
現
表5-12 周波数リスト・変更情報のシ
ンタックス
(表及び説明文追加)
全受信機共通データの場合、ジャンル
コード表、番組特性コード表、予約語
についてはmaker_id、model_idを
0xFFF9で、周波数リスト・変更情報
は0xFFF7で行うことができる。
(周波数リスト・変更情報の事前試験電
波運用の追加)
送出周期はどの階層伝送であっても、
data_type(データ種別)がCDT伝送
方式サービスロゴの場合は10分以下
とするが、バージョン切り替わり時の
み最大200%周期がのびる可能性があ
る(本運用規定第四編12.8項「サブテ
ーブルの更新規則」参照)
。
・・・〈中
…共用しても良い。さらに、
略〉・・・も考慮すること。
(周波数リスト・変更情報用の受信機メ
モリの運用追加)
周波数リスト・変更情報のメモリ見積
り
(全文追加)
行
〈なし〉
全受信機共通データの場合は、
規定追加
maker_id、model_idを0xFFF9で行う
ことができる。
送出周期はどの階層伝送であっても 規定確定
10分以下(T.B.D)とするが、バージ
ョン切り替わり時のみ最大200%周期
がのびる可能性がある(本運用規定第
四編12.8項「サブテーブルの更新規
則」参照)。
〈なし〉
〈なし〉
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(62)
改定理由
規定追加
規定追加
ARIB TR-B14
1.1 版 改 定 履 歴 表
頁
2-1
番号
1
3行
7行
現
行
改定理由
A
A
A
B
B
B
A
A
A
B
A
B
A
B
A
B
B
B
B
B
A
A
B
A
B
B
-
B
A
A
A
A
―
―
―
B
A
B
6 ユーザーインタフ
ェース要求事項
6.1 時刻管理
6.2 初期設定
6.2.1 初期スキャン
6.2.2 再スキャン
6.2.3 地上デジタル受
信機設置時の手順
6.2.4 移動体サービス
における連続受信
6.2.5 受信機の機能
6.2.6 ユーザー設定
6.2.6.1 アンテナ設定
6.2.6.2 接続されるテ
レビのアスペクトレ
シオ
6.2.6.3 通信回線に関
する設定
6.2.6.4 視聴者居住地
域の設定
6.2.6.5 ダウンロード
許諾設定
6.2.6.6 文字スーパー
の表示選択
6.2.6.7 ユーザー設定
情報のクリア機能
6.3 番組選局
6.3.1 選局方法
6.3.2 地上アナログと
地上デジタルの選択
6.4 ES 切換
6.4.1 デフォルト ES
6.4.2. 映像 ES の選択
6.4.3. 音声 ES の選択
6.4.4. 字幕 ES の選択
6.5 リモートコントロ
ーラー
6.6.3 番組表および番
組リスト
6.6.4 番組検索
6.6.5 番組情報表示
6.7 番組予約
6.7.1 予約登録
6.7.2 予約番組の確認
6.7.3 予約の実行
6.7.4 タイマー予約
6.8 限定受信サービス
A
(A)
A
B
B
B
―
B
B
B
B
B
B
B
B
B
携帯で EPG を
装備する場合は
共通事項のみ A
A
A
A
―
A
A
A
A
A
B
B
A
B
A
A
A
A
A
第五編参照
6.6.1.2 表 6-2
参照
6.6.1 3 種類の EPG 画
面タイプのモデル化
6.6.2 EPG に関する規
定及びガイドライン
6.6.3 番組表および番
組リスト
6.6.4 番組検索
6.6.5 番組情報表示
6.7 番組予約
6.7.1 予約登録
6.7.2 予約番組の確認
6.7.3 予約の実行
6.7.4 タイマー予約
(無し)
A
B
B
B
B
B
B
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(63)
コメント
A
6.6 EPG
EPG
6.6.1 3 種類の EPG 画
面タイプのモデル化
6.6.2 EPG に関する規
定およびガイドライン
携帯優先度
A
受信機機能仕様書の
目次
移動優先度
A
コメント
固定優先度
6.6
携帯優先度
6.2.4 受信機の機能
6.2.5 ユーザー設定
6.2.5.1 アンテナ設定
6.2.5.2 接続されるテ
レビのアスペクトレシ
オ
6.2.5.3 通信回線に関
する設定
6.2.5.4 視聴者居住地
域の設定
6.2.5.5 ダウンロード
許諾設定
6.2.5.6 文字スーパー
の表示選択
6.2.5.7 ユーザー設定
情報のクリア機能
6.3 番組選局
6.3.1 選局方法
6.3.2 地上アナログテ
レビジョン放送と地上
デジタルテレビジョン
放送の選択
6.3.3 移動体サービス
における連続受信
6.4 ES 切換
6.4.1 デフォルト ES
6.4.2 映像 ES の選択
6.4.3 音声 ES の選択
6.4.4 字幕・文字スー
パーの選択
6.5 リモートコントロ
ーラー
(T.B.D )
6 ユーザーインタフェ
ース要求事項
6.1 時刻管理
6.2 初期設定
6.2.1 初期スキャン
6.2.2 再スキャン
6.2.3 地上デジタル受
信機設置時の手順
移動優先度
受信機機能
仕様書の目次
注
定
はじめに
記載変更
はじめに
優先度合い(必須:A、オプション:B、優先度合い(必須:A、オプション:B)
運用しない:-、項目のみ:空欄)
・・・放送事業者が対応できない場合も想 ・・・放送事業者が対応できない場合も 記載追加
想定される。
定される。
〈中略〉
・・・
様々なサービス形態で・・・
の確保を参照のこと。
受信機機能の優先度合い
受信機機能の優先度合い(T.B.D.)
固定優先度
2-1~ 表 1-1
2-4
改
(第二編)
ARIB TR-B14
頁
番号
改
6.8. 1 TS 名表示機能
A
6.9 コンテンツ保護機
能
6.10 データ放送サー
ビスの受信
6.10.1 受信機要件
6.10.2 データ放送サ
ービス処理の起動と終
了動作
6.10.3 双方向データ
放送サービスの受信
6.10.4 字幕・文字スー
パー受信
6.11 種々のテレビ放
送形態への対応
A
6.11.1 階層間受信
6.11.2 移動体受信
6.11.3 部分受信
A
A
A
A
A
現
(T.B.D.
)
(T.B.D.
)
6.8 データ放送サービ
スの受信
6.8.1 受信機要件
6.8.2 データ放送サー
ビス処理の起動と終
了動作
6.8.3 双方向データ放
送サービスの受信
6.8.4 字幕・文字スー
パー受信
6.9 種々のテレビ放送
形態への対応
A
A
A
B
A
B
但し、データ放
送については、
第三編参照
B
6.11.4 緊急警報放送
(EWS)受信
A
6.11.5 臨時サービス
受信
6.11.6 イベントリレ (A)
ー受信
―
―
A
―
(A) 録画を前提とし
たインタフェー
スを装備する場
合は A
―
B
A
(A)
6.11.8.2 ブックマー
クリストサービスの受
信
A
―
7.8.2 パーシャル TS (A)
出力の PSI/SI テーブ
ル運用仕様
7.8.3 IEEE1394 制
御コマンド
(A)
7.9
CA モジュール
インタフェース
7.10 コピー制御
A
固定受信機の簡
易動画と音声ハ
ーフレートはオ
プションとす
る。
B
6.11.7 マルチビュー
テレビ放送の受信
6.11.8 ブックマーク
サービスの受信
6.11.8.1 ブックマー
ク記録サービスの受信
B
6.11.8.3 受信機アプ
リケーションでのブッ
クマーク機能
A
6.12 メッセージ
7 ハードウェア・ソ
フトウェアの要求事項
A
7.1 フロントエンド
A
7.2 TS デコーダ
A
7.3 映像復号処理及
び出力
A
7.4 音声復号処理及
び出力
7.5 メモリ
7.5.1
RAM
A
7.5.2
NVRAM
A
7.6 文字フォント
A
7.6.1 データ放送サ
ービス
A
7.6.2 EPG
A
7.7 受信機内蔵音
7.8 高速デジタルイ
ンタフェース
7.8.1 パーシャル TS (A)
の出力制限
注
定
(A)
NVRAM への記
録を必須とする
6.10.3 に対応し
た携帯の場合は
A
受信機アプリケ
ーションで実装
の場合はオプシ
ョン
6.10.3 に対応し
た携帯の場合は
A
A
A
A
B
B
A
A
A
A
B
(A) 高速デジタルイ
ンタフェースを
装備する場合は
A
(A) 高速デジタルイ
ンタフェースを
装備する場合は
A
(A) 高速デジタルイ
ンタフェースを
装備する場合は
A
(T.B.D. 第五編を参照
)
A
A
但し、データ放
送については、
第三編参照
A
A
A
6.9.4 緊急警報放送受
信
6.9.5 臨時サービス受
信
6.9.6 イベントリレー
受信
B
A
(A)
録画を前提とし
たインタフェー
スを装備する場
合は A
B
A
6.10 メッセージ
7 ハードウェア・ソフ
トウェアの要求事項
A
7.1 フロントエンド
A
7.2TS デコード
A
7.3 映像復号処理及び
出力
A
7.4 音声復号処理及び
出力
7.5 メモリ
7.5.1 RAM
A
7.5.2 NVRAM
A
7.6 文字フォント
A
7.6.1 データ放送サー
ビス
A
7.6.2 EPG
A
7.7 受信機内蔵音
7.8 高速デジタルイン
タフェース
7.8.1 パーシャル TS の (A)
出力制限
7.8.2 パーシャル TS 出 (A)
力の PSI/SI テーブル
運用仕様
7.8.3IEEE1394 制御
コマンド
(A)
7.9 CA モジュールイ
ンタフェース
7.10 コピー制御
A
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(64)
改定理由
A
A
6.9.1 階層間受信
6.9.2 移動体受信
6.9.3 部分受信
6.9.7 マルチビューテ
レビ放送の受信
行
高速デジタルイ
ンタフェースを
装備する場合は
A
高速デジタルイ
ンタフェースを
装備する場合は
A
高速デジタルイ
ンタフェースを
装備する場合は
A
第五編を参照
ARIB TR-B14
頁
番号
改
A
7.10.1
出力
アナログ映像
7.10.2
出力
デジタル音声 (A)
7.10.3 高速デジタル (A)
インタフェース出力
7.10.4
出力
7.11
デジタル映像
(A)
A
ダウンロード
7.11.1 周波数リパッ
キング
7.11.1.1 周波数リス
ト・変更情報のダウン
ロードの概要
7.11.1.2 周波数リス
ト・変更情報の受信ガ
イドライン
7.12 システムテスト
7.12.1 IC カードテ
スト
7.12.2 電話回線接続
テスト
7.13 蓄積機能
7.14 その他
7.14.1 各種画面表示
の優先順位
7.14.2 電源スタンバ
イ時の処理
A
A
A
B
2-6
3
2-7
2-9
注
5.3
用語
テーブル運用仕
現
(A) アナログ映像出
力を装備する場
合には A
(A) デジタル音声出
力を装備する場
合は A
(A) 高速デジタルイ
ンタフェースを
装備する場合は
A
(A) デジタル映像出
力を装備する場
合には A
B
(T.B.D.
)
(A) モデムを装備す
る場合は A
B
A
A
B
(A)
7.10.1 アナログ映像出
力
行
7.10.2 デジタル音声出 (A)
力
7.10.3 高速デジタルイ (A)
ンタフェース出力
7.11 ダウンロード機
能
改定理由
A
デジタル音声出
力を装備する場
合は A
高速デジタルイ
ンタフェースを
装備する場合は
A
A
B
A
B
7.14.3 リセットボタン
B
7.14.4 RGB アナロ
グ端子
B
7.14.5 デジタル映像
端子
8 ANNEX
8.1 パーシャル TS 出 (A)
力の PSI/SI 運用仕様
8.2
様
定
7.12 システムテスト
7.12.1IC カードテス
ト
7.12.2 電話回線接続テ
スト
7.13 その他
7.13.1 各種画面表示の
優先順位
7.13.2 電源スタンバイ
時の処理
7.13.3 リセットボタン
B
B
A
A
A
A
B
B
(A) 高速デジタルイ
ンタフェースを
装備する場合は
A
(A) 高速デジタルイ
ンタフェースを
装備する場合は
A
8ANNEX
8.1 パーシャル TS 出 (A)
力の PSI/SI 運用仕様
8.2 テーブル運用仕様 (A)
チャンネル情報
枝番
VESA
DVI
DDWG
HDCP
高速デジタルイ
ンタフェースを
装備する場合は
A
高速デジタルイ
ンタフェースを
装備する場合は
A
〈なし〉
↑
↑
↑
↑
↑
DTCP
↑
DTLA
↑
コンテンツ保護を伴う無料番組
↑
携帯受信機(携帯端末、PDAなど)
携帯受信機(携帯端末など)
(T.B.D.)
1セグメント専用受信機。
人が持ち歩く等、移動を伴い受信を 〈なし〉
行う受信機で、移動受信機よりも更に小
型、軽量、省電力が想定される。
小型、軽量、省電力が優先され、搭
載される機能も限定された物になる。
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(65)
記載追加
記載追加
ARIB TR-B14
頁
番号
2-10
6.1
現
行
改定理由
6.2.5
6.2.5 ユーザー設定
2-10
6.2.1
2-10
6.2.2
6.2.3
2-11
6.2.3
2-11
図 6-1
(元 2-11)
注
定
6.2.4
6.2.1
2-12
改
明確化
時刻管理
時刻管理
TOTで伝送される日本標準時 (JST
TOTで伝送される日本標準時 (JST
= 協定世界時(UTC) + 9 ) 情報により = 協定世界時(UTC) + 9 ) 情報により
現在の日本標準時刻を取得することが 現在の日本標準時刻を取得することが
できるが、誤差は±500msである。な できるが、数秒の誤差はあり得るので時
お時刻表示をする際、TOTとは別の方 計表示する場合には注意が必要である。
法で日本標準時刻を取得できる場合
サマータイムが実施された場合は、
は、そちらを用いてもかまわない。
TOTのLocal_Time_Offset_Descriptor
サマータイムが実施された場合は、 を受信し、オフセットの値を加算するこ
TOT の local_time_offset_descriptor を とによりサマータイムへの対応が可能
受信し、オフセットの値を加算すること である。
により、オフセットした時刻表示をする 時間シフトの生じる番組の表示では、
オフセットした時刻表示をすること。
こと。
初期スキャン
誤記訂正
初期スキャン
地上デジタル放送
地上デジタルテレビジョン放送
(2 箇所)
(2箇所)
初期スキャン
記載追加
初期スキャン
・・・に記憶すること。
・・・に記憶すること。
なお移動・携帯受信機の・・・〈中
略〉・・・商品企画とする。
再スキャン
記載追加
再スキャン
新規の開局や新中継局設置、受信機位 新規の開局や新中継局設置等の場合
置の移動等の場合に備え、ユーザーが再 に備え、ユーザーが再スキャンできる
スキャンできる機能を装備すること。す 機能を装備すること。すでにユーザー
でにユーザーが設定した情報を変更す が設定した情報を変更する場合、その
る場合、その旨表示すること。
旨表示すること。
なお移動・携帯受信機の場合、電波
の状態が頻繁に変わるため自動スキャ
ン機能を持つことが想定されるが、その
スキャン時期やデータ蓄積方法などに
ついては商品企画とする。
削除
地上デジタル受信機設置時の手順
地上デジタル受信機設置時の手順
(1)始めにユーザーが視聴者居住地域 (1)始めにユーザーが視聴者居住地域を
を設定する。
設定する。これを元に、地域コード
との照合を行う。
記載変更
地上デジタル受信機設置時の手順
地上デジタル受信機設置時の手順
(2) スキャン開始指示により、13ch か (2) スキャン開始指示により、13ch か
ら 62ch をサーチして、サービスリ
ら 62ch を順にサーチして、サービス
リストを取得する。
ストを取得する。
受信機設置時のサービスリストの取得 受信機設置時のサービスリストの取得
方法例
方法例
〈フローチャート中の〉
〈フロフローチャート中の〉
「CN OK?」
「C/N OK?」
〈なし〉
6.2.4 移動体サービスにおける連続受 項目削除
信(T.B.D.)
6.2.5 受信機の機能
6.2.4 受信機の機能
6.2.6 ユーザー設定
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(66)
ARIB TR-B14
頁
番号
2-12
6.2.5.1
6.2.5.1 アンテナ設定
移動・携帯受信機の場合には、一例
として受信状態に応じた「バー表示」と
するが、表示方法は商品企画とする。
2-12
6.2.5.2
6.2.5.2 接続されるテレビのアスペク
トレシオ
固定受信機に関しては、4:3または
16:9(ワイド)を設定する。
動作仕様については「ARIB
動作仕様については「ARIB
STD-B21 の 6.1.2 映像信号出力の形 STD-B21の6.1.2. 映像信号出力の形
式」を参照のこと
式」を参照のこと。
移動・携帯受信機でテレビを接続す
る場合は商品企画とする。
6.2.6.3 通信回線に関する規定
6.2.5.3 通信回線に関する規定
6.2.5.3
6.2.5.4
2-13
2-13
6.2.5.5
6.2.5.6
6.2.5.7
2-13~ 6.3
2-14
注
改
定
現
6.2.5.4 視聴者居住地域の設定
(1) 地域識別コード
〈全文追加〉
(2) 県域コード
(3) 地域符号
(4) 郵便番号(7 桁)
6.2.5.5 ダウンロード許諾設定
行
改定理由
6.2.6.1アンテナ設定
記載変更
室内アンテナ/移動/携帯受信の場合
には、一例として受信状態に応じた「バ
ー表示」とするが、表示方法は商品企
画とする。
6.2.6.2 接続されるテレビのアスペク 記載追加
トレシオ
4:3または16:9(ワイド)を設定する。
6.2.5.4 視聴者居住地域の設定
〈なし〉
項目追加
(1) 県域コード
(2) 地域符号
(3) 郵便番号(7 桁)
6.2.6.5 ダウンロード許諾設定
6.2.5.6 文字スーパーの表示選択
(「第三編 第 2 部 4 字幕・文字ス
ーパー符号化の運用」および「第三編
第 4 部 6 字幕・文字スーパー符号
化の運用」を参照のこと。
)
6.2.5.7 ユーザー設定情報のクリア機能
記載追加
6.2.6.6 文字スーパーの表示選択
地上デジタル受信機設置時の手順
(「第三編 4. 字幕・文字スーパー符号
化の運用」を参照のこと。
)
6.2.6.7 ユーザー設定情報のクリア機能
記載追加
番組選局
番組選局
なお、選局後のバナー表示などによ
なお、選局後のバナー表示などによ
り、選局したチャンネル情報(ダイレク り、選局したチャンネル情報(ダイレク
ト選局に用いる3桁番号、枝番、TS名、ト選局に用いる3桁番号、TS名、ロゴな
サービス名、ロゴなど)を表示すること。ど)を表示すること。
なお、携帯受信機に関して・・・〈中
略〉・・・ことが望ましい。
さらに、直近の PMT を記憶しておく
ことにより、画音の表示までの時間を
早めることが望ましい。
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(67)
ARIB TR-B14
頁
番号
2-14
6.3.1
2-15
6.3.2
6.3.3
2-16
6.5
2-17
6.5
2-18
図 6-2
改
定
現
行
改定理由
記載変更
選局方法
選局方法
記載追加
(3)ダイレクト選局
(3)ダイレクト選局
・ 10 キーが押された場合には、3 桁 ・ 10 キーが押された場合には、3 桁
入力待ち状態となる。
入力待ち状態となる。
・・・
〈中略〉
・・・ ・ 特定時間(5秒程度)
・・・
〈中略〉
・・・
・ 特定時間(5秒程度)
に用いるチャンネル情報を表示す
に用いる 3 桁番号を表示する。
・・・
る
・ 3 桁入力が完了・・・〈中略〉
・・・
を表示する。
・ 3 桁入力が完了・・・〈中略〉
を表示する。メッセージ内容は表
・ チャンネルが・・・
〈中略〉・・・設
6-3 参照のこと。
定し選局後の 3 桁番号を表示する。
〈中略〉・・・設
・ チャンネルが・・・
定し選局後のチャンネル情報を表
示する。
・ 3 桁番号が・・・
〈中略〉・・・装備
すること。
地上アナログテレビジョン放送と地上 地上アナログテレビジョン放送と地上 記載変更
デジタルテレビジョン放送の選択
デジタルテレビジョン放送の選択
TV内蔵受信機の場合…
内蔵テレビの場合…
〈なし〉
項目追加
6.3.3 移動体の連続受信について
〈全文追加〉
リモートコントローラー
誤記修正
リモートコントローラー
(2) 選局
(2) 選局
・チャンネルの UP/DOWN ボタン。 ・チャンネのアップ/ダウンボタン。
リモートコントローラー
記載変更
リモートコントローラー
※1 ワンタッチキーについて
※1 ワンタッチキーについて
・・・
〈中 ワンタッチキーに関しては、・・・〈中
ワンタッチキーに関しては、
略〉・・・場合には、図 6-2 リモコン 略〉・・・場合には、図 6-2 リモコン
例のように選局切替キーにより切り 例のようにダイレクトキーにより切
替えられるようにすること。
り替えられるようにすること。
リモートコントローラー
リモートコントローラー
リモコン例 2 (内蔵 TV の場合)
リモコン例 2 (内蔵テレビの場合)
〈リモコン例 1、例 2 のボタン名称〉
選局切替
2-20
表 6-1
ダイレクト
EPG画面タイプ毎の機能モデル一覧例 EPG画面タイプ毎の機能モデル一覧例 記載追加
(T.B.D)
機能
EPG 画面
TYPE-H TYPE-M TYPE-L
タイプ
EPG 画面 EPG 画面 EPG 画面
電源 OFF 時のチ
ャンネルサーチに
よる SI 情報取得
○
×
×
機能
EPG 画面
TYPE-H TYPE-M TYPE-L
タイプ
EPG 画面 EPG 画面 EPG 画面
電源 OFF 時のチ
ャンネルサーチに
よる SI 情報取得
〈中略〉
EPG 画 面 へ の ロ
ゴ表示
2-21
表 6-2
○
携帯
受信機
注
〈中略〉
○〈簡易 ○〈簡易
ロゴ〉
ロゴ〉
受信機形態別の取得すべきEPG情報
受信機形態例
携帯端末
(1 セグメント受信)
EPG 画 面 へ の ロ
ゴ表示
なし
○
受信機形態別の取得すべきEPG情報(T.B.D)
H-EIT M-EIT L-EIT
なし
○
必要
受信機形態例
携帯
受信機
H-EIT M-EIT L-EIT
携帯端末
T.B.D. T.B.D. T.B.D.
(1 セグメント受信)
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(68)
ARIB TR-B14
頁
番号
改
定
現
2-21~ 6.6.1.2
受信機が取得すべき EPG 情報
2-22 表 6-2 の 〈全文追加〉
後、1 行目
以降
2-23
6.6.2.1
EPG 画面タイプ共通の制約事項
〈削除〉
〈以降の項番繰上げ〉
(3)…がある。データ放送サービスの場
合は、EPG 画面表示時、データ放送サ
ービス画面を違和感の無い範囲で中断
してしまうことがあっても構わない。
2-24
6.6.2.2
2-26
6.7.1
2-26
6.7.3
注
行
改定理由
受信機が取得すべきEPG情報
〈なし〉
記載追加
EPG画面タイプ共通の共通事項
記載変更
(3) EPGの表示プレーンについては、今 項目削除
後規定する(T.B.D..)
(4) …がある。映像ではなく、データ放 記載変更
送サービス(文字スーパーを除く)画
面の場合は、データ放送サービスの図
形文字表示とEPGが競合するようなこ
とも考えられる。従って、EPG画面表
示時、データ放送サービスの場合は、
データ放送サービス画面を違和感の無
い範囲で中断してしまうことがあって
も構わない。
TYPE-H EPG画面を搭載した受信機 記載追加
〈なし〉
TYPE-H EPG 画面を搭載した受信機
(3) 〈全文追加〉
(以下の項番繰り下げ)
(5) … 受信 TS を切り替える。ただし、(4) … 受信TSを切り替える。
番組視聴中に誤って受信中の TS を切
り替えてしまわないように、番組情報取
得機能はリモコン上や EPG 画面上で不
用意に押されるような位置に配置しな
いよう配慮すること。
(6) …ならないため、最新情報への更新 (5)…ならないため、最新情報への更新 記載追加
には相当の時間がかかることを視聴者 には相当の時間がかかることを視聴者
に喚起する必要があるとともに,その機 に喚起する必要がある。また、全チャ
能が不用意に実行されないよう配置に ンネルサーチ中は、映像/音声は中断
配慮すること。また、全チャンネルサー してもやむを得ない。
チ中は、映像/音声は中断してもやむを
得ない。
予約登録
予約登録
〈なし〉
(4) 予約する番組が有料
〈全文追加〉
(5) 予約番組が無料
〈全文追加〉
詳細については、第五編 5.8 コンテ
ンツ保護を伴う無料番組、および有料番
組の予約を参照のこと。
予約の実行
記載追加
予約の実行
(1) 予約の動作は、予約番組が送出され (1) 予約の動作は、予約番組が送出され
る TS における EIT[p/f](actual)に従い るTSにおけるEIT[p/f](actual)に従い
・・・ 実行する。
実行する。ただし、・・・〈中略〉
7.6 伝送遅延量」を参照)
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(69)
ARIB TR-B14
頁
番号
2-27
6.7.3
2-28
6.8
6.9
2-18
6.10
6.10.1
2-28
6.10.2
注
改
定
現
行
改定理由
予約の実行
記載変更
予約の実行
(3)予約登録番組の時間変更
(3)予約登録番組の時間変更
「第四編 第 2 部 19.5 イベント編成 ・番組開始時間の遅延変更に伴った予
約実行の追随は受信機商品企画であ
変更送出ガイドライン」参照。
・番組開始時間の遅延変更(イベント繰 る。追随するモード、しないモードを
り下げ)に伴った予約実行の追随は受信 設けても構わない。追随する場合の目
機商品企画である。追随するモード、し 安は、番組中止判断基準の3時間であ
ないモードを設けても構わない。当初の る。
番組開始予定時刻から、3時間たっても
確定したイベント情報を受信できない
場合は、イベントが中止されたものと見
なし、追随しなくても良い。
・番組の開始時刻が一度送出された時刻 ・番組の開始時刻が一度送出された時
より前倒しになった場合(イベント繰り 刻より前倒しになった場合は予約登録
上げ)の追随は受信機商品企画である。番組の予約実行を行わない場合があっ
当初の番組開始予定時刻の1時間30 ても良い。
秒前時点でのイベント情報に基づき動
作すれば良く、それ以降に確定した繰り
上げには追随しなくても良い。また、繰
り上げ時刻が1時間を超えるイベント
については、追随しなくても良い。
〈なし〉
項目追加
限定受信サービス
〈全文追加〉
〈なし〉
コンテンツ保護機能
〈全文追加〉
(以下項番繰り下げ )
6.8 データ放送の受信
6.10 データ放送の受信
記載変更
6.8.1 受信機要件
6.10.1 受信機要件
(1) 固定受信機
「第三編 第2部 1 基本受信機がデ
「第三編 第2部 1 基本受信機がデ
ータ放送サービス受信のために備える
ータ放送サービス受信のために備える
べき機能」に記載される以下の機能・仕 べき機能」に記載される以下の機能・仕
様を満たすこと。
様を満たすこと。
・1.2 項 :提示機能
・1.2 項 :提示機能
・1.3 項 :リモコン
・1.3 項 :リモコン
・1.4 項 :受信機の装備すべきメモリ ・1.5 項 :受信機の装備すべきメモリ
(2) 移動受信機(T.B.D)
(3) 携帯受信機
〈全文追加〉
6.10.2 データ放送サービス処理の起動 6.8.2 データ放送サービス処理の起動 記載変更
と終了動作
と終了動作
(1) 固定受信機:「第三編 第2部 2.3.6
データ放送サービスを受信した時
関連する受信機動作」を参照のこ の、受信機での処理の起動および終了
動作については、
「第三編 第2部 2.3.6
と。
関連する受信機動作」を参照のこと。
(2) 移動受信機:(T.B.D)
(3) 携帯受信機:「第三編 第4部 4.1.5
関連する受信機動作」を参照のこ
と。
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(70)
ARIB TR-B14
頁
2-29
2-29
番号
改
現
行
改定理由
6.10.2 双方向データ放送サービスの受 6.8.3 双方向データ放送サービスの受
信
信
双方向データ放送サービスの受信に
双方向データ放送サービスの受信
対応する場合は、第六編を参照のこと。 に対応する場合は、第六編に記載され
る以下の章を参照のこと。
・第 6 章 :通信プロトコル
・7.4 項 :望ましい受信機機能
・9.4 項 :受信機機能
・10.1 項 :受信機の電源断時の対応
6.10.4
6.8.4 字幕・文字スーパーの受信
6.10.4 字幕・文字スーパーの受信
(1) 固定受信機
「第三編 第2部 4 字幕・文字スー
「第三編 第2部 4 字幕・文字スー
パー符号化の運用」の下記を参照のこ パー符号化の運用」の下記を参照の
こと。
と。〈以下変更なし〉
6.11
6.11.1
6.11.3
2-32
6.11.8
2-34
表 6-3
(2) 移動受信機(T.B.D)
(3) 携帯受信機
「第三編 第 4 部 6 字幕・文字ス
ーパー符号化の運用」を参照のこと。
6.9 種々のテレビ形態への対応
6.11 種々のテレビ形態への対応
記載変更
6.9.1 階層間受信
6.11.1 階層間受信
本技術資料「第七編 8.1 階層伝送」 「ARIB STD-B21 6.3階層伝送の受
信機能」、および「第七編 8.1.階層伝送
を参照のこと。
の運用」を参照のこと。
記載追加
部分受信(T.B.D.)
部分受信
受信機での提示については、放送事
業者の想定から逸脱しない範囲にお
いて商品企画とする。
16QAM、QPSK の復調が可能なこと。
簡易動画のデコードと音声ハーフレ
ートについては、固定受信機ではオプシ
ョンとする。
携帯受信機では、
・・・〈中略〉
・・・
受信できることとする。
〈なし〉
ブックマークサービスの受信
〈全文追加〉
〈なし〉
〈原因の欄 6 段目に追加〉
原因
選んだチャン
ネルがない。
受信機の機能
が選んだチャ
ンネルのサー
ビスに対応し
ていない。
画面に
表示される エラー
エラー
コード
メッセージ例
対処の
しかた
・・・
E204 ・・・
この受信機で
はこのチャン
ネルは受信で
きません。
E210 選局された
チャンネル
とは異なる
チャンネル
を選局して
ください。
E301 ・・・
回線設定ミス。 ・・・
注
定
6.10.3
原因
項目追加
記載追加
画面に
表示される エラー
エラー
コード
メッセージ例
・・・
E204 ・・・
回線設定ミス。 ・・・
E301 ・・・
選んだチャン
ネルがない。
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(71)
対処の
しかた
ARIB TR-B14
頁
2-36
番号
表 6-4
改
定
現
休止時のメッセージ例
状態
メッセー
service_
階層
ジ
type
デジタ
ル TV サ
ービス
NIT にはチ
ャンネルリ
ストが存在
するが PAT
に該当する
サービスが
ない
臨時映
像
サービ
ス
データ
サービ
ス
臨時デ
ータ
サービ
ス
休止中
状態
備考
部分受信階層では
運用しない
部分
受信
階層 このチャ 部分受信階層では
以外 ンネルは 運用しない
アップダウン選局
ありませ
時にはスキップさ
ん
れる
全階
層
休止中
部分受信階層では
部分 このチャ
運用しない
受信 ンネルは
アップダウン選局
階層 ありませ
時にはスキップさ
以外
ん
れる
デジタ
エラーが無いとき
*1
ル TV サ
休止中
(異常状態)
ービス 部分
受信
階層
臨時映 以外 このチャ
エラーが無いとき
PAT に該当
像
ンネルは
*1
サービスの
サービ
ありませ
(異常状態)
記述がある
ス
ん
が PMT が
存在しない
エラーが無いとき
(もしくは データ
*1
PMT が取れ サービ 全階
休止中
層
(運用規定上あり
ない)
ス
うる状態)
臨時デ
ータ
サービ
ス
行
改定理由
記載変更
のメッセージ例
サー
ビス
階層
定常
NIT には Ch
サー
リストが存
ビス
在するが
PAT に該当 臨時
するサービ サー
スがない
ビス
物理波とし
てはあるが、
ヌルパケッ
トのみ送出
され PSI 等
は全く存在
しない
備考
休止中
このサー
ビスは
ありませ
ん
強階
層
テレ
PAT に該当 ビ
サービスの
記述がある
が PMT が存
在しない(も
しくは PMT
が取れない) デー
タ
メッセー
ジ
弱階
層
強階
層
弱階
層
休止中
異常状態
休止中
エラーが無いとき
(異常状態)
受信でき
ません
エラーが有るとき
休止中
(運用規定上あり
うる)
休止中
エラーが無いとき
(運用規定上あり
うる)
受信でき
ません
エラーが有るとき
休止中
エラーが無いとき
受信でき
エラーが有るとき
ません
注)エラーが有るとは、TS パケットの
先頭から 9 ビット目(2 バイト目の
MSB)の transport_error_indicator
が「1」にセットされている場合。
部分 このチャ エラーが無いとき
*1
受信 ンネルは
階層 ありませ (運用規定上あり
以外
ん
うる状態)
物理波とし
てはある
が、ヌルパ
ケットのみ
送出され
PSI 等は全
く存在しな
い
休止中
停波(物理
波が確認で
きない)
受信でき
ません
エラーが無いとき
*1
*1: エラーが無いとは、TSパケットの
先頭から9ビット目(2バイト目の
MSB)のtransport_error_indicator
が「0」にセットされている場合。あ
るいはそれと同等の状態。
エラーがある場合は、表6-3(E201、
E202)を参照のこと。
注
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(72)
ARIB TR-B14
頁
2-37
番号
7.3
7.5.1
2-38
7.5.2
改
定
現
7.6.1
7.6.2
注
改定理由
NVRAM
NVRAM
項目追加
・ ソフトウェアや受信機共通データの
ダウンロード用
7.5.2.1
固定・移動受信機におけるソフトウ ダウンロード用のメモリについては
ェアや受信機共通データのダウンロ
「第一編 6.1.1 メモリ規定」を参照の
ード用のメモリについては「第一編
こと。
6.1.1メモリ規定」を参照のこと。
・ データ放送に対応する場合は、
7.5.2.2 データ放送用
(1) 固定受信機
「第三編 第2部 5.2 地上デジタ 「第三編 第 2 部 5.2 地上デジタルテ
ルテレビジョン放送におけるMM レビジョン放送における MM サービス
サービスで共通に用いるNVRAM で共通に用いる NVRAM の運用」を参
照のこと。
の運用」を参照のこと。
(2) 移動受信機(T.B.D)
(3) 携帯受信機
「第三編 第4部 3.4.2 NVRAM」
を参照のこと。
7.5.2.3 メール受信用
メール受信用のメモリについては「第
「第五編 5.3 メモリ」を参照のこ
五編 5.3 メモリ」を参照のこと。
と。
商品企画により上記以外のNVRAM
を搭載することは自由である。
2-38
行
映像復号処理及び出力
記載追加
映像復号処理及び出力
「ARIB STD-B21 6.1 映像復号処理
固定受信機は「ARIB STD-B21
6.1 映像復号処理及び出力」、および、及び出力」、および、「ARIB STD-B21
「ARIB STD-B21 付属-1 映像フ 付属-1 映像フォーマットの切り替え
ォーマットの切替方法」を参照のこ 方法」を参照のこと
と。なお、RGBアナログ端子及びデジ
タル映像端子については、本編7.14.4
RGBアナログ端子、及び本編7.14.5
デジタル映像端子を参照のこと。
携帯受信機は(T.B.D.)
RAM
RAM
・データ放送サービスに対応する場合 ・データ放送サービスに対応する場合
は、「第三編 第2部1.5. 受信機の装
は、「第三編 第 2 部 1.4 および
第 4 部 3.4 受信機の装備すべきメ 備すべきメモリ」を参照のこと。
モリ」を参照のこと。
。
商品企画により上記以外の NVRAM
を搭載することは自由である。
データ放送サービス
記載変更
データ放送サービス
「第三編 第 2 部 1.2.5 フォント、およ 「第三編 第 2 部 1.2.5.フォント、およ
び 4.6 DRCS の運用、第三編 第 4 部 び 4.6. DRCS の運用」を参照のこと。
3.2.4 フォント」を参照のこと。
EPG
EPG
EPG に使用する文字書体、サイズは
EPGに使用する文字書体、サイズは
商品企画である。文字セットについて 商品企画である。文字セットについて
は、「第四編 第1部 4.1文字セット」 は、「第四編 4.1.文字セット」を参照の
を参照のこと。
こと。
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(73)
ARIB TR-B14
頁
番号
7.7
2-39
7.8
2-39~ 7.9
2-40
2-40
7.10
2-42
7.11
2-42
7.11.1
7.12
2-45
7.12.1
2-45~ 7.12.2
2-46
2-46
2-47
7.12.3
7.13
7.14
7.14.4
7.14.5
2-48
8
8.1
2-49
8.1.1
8.1.1.2
2-50
8.1.3
2-56
8.2.2.2
注
改
定
現
行
改定理由
受信機内蔵音
記載追加
受信機内蔵音
「第三編 第 2 部 3.3.5.受信機内蔵音」
(1) 固定受信機
「第三編 第 2 部 3.3.5 受信機内蔵音」 を参照のこと。
を参照のこと。
(2) 移動受信機(T.B.D)
(3) 携帯受信機
「第三編 第 4 部 5.3.3 受信機内蔵音」
を参照のこと。
高速デジタルインタフェース
高速デジタルインタフェース(T.B.D.)
〈全項目 T.B.D.〉
〈全文追加〉
CA モジュールインタフェース(T.B.D.)記載追加
CA モジュールインタフェース
〈全文追加〉
〈全項目 T.B.D.〉
コピー制御
コピー制御(T.B.D.)
〈全項目 T.B.D.〉
〈全文追加〉
ダウンロード
ダウンロード機能
「第一編 第 6 章 ダウンロード受信の 「第一編 6 ダウンロード受信のため
ための受信機ガイドライン」を参照。 の受信機ガイドライン」を参照。
〈全項目 T.B.D.〉
〈全文追加〉
記載追加
周波数リパッキング(T.B.D.)
周波数リパッキング
システムテスト
〈全文追加〉
IC カードテスト
第五編 5.17.1 IC カードテストを参
照。
電話回線接続テスト
(1) 回線接続テストの範囲
受信機設置時等、受信機~センター
間の通信により確認を行うこととす
る。
…
〈なし〉
蓄積機能
〈全文追加〉
(以下項番繰り下げ)
7.14 その他
7.14.4 RGB アナログ端子
〈全文追加〉
7.14.5 デジタル映像端子
〈全文追加〉
ANNEX
パーシャル TS 出力の PSI/SI 運用仕様
システムテスト
〈全項目 T.B.D.〉
IC カードテスト(T.B.D.)
記載追加
電話回線接続テスト(T.B.D.)
TCP/IP 回線接続テスト(T.B.D.)
〈なし〉
項目削除
項目追加
7.13 その他
〈なし〉
〈なし〉
記載追加
ANNEX(T.B.D.)
パーシャル TS 出力の PSI/SI 運用仕様
(T.B.D.)
テーブル/記述子の定義
テーブル/記述子の定義(T.B.D.)
記述子の種類と識別
記述子の種類と識別(T.B.D.)
〈なし〉
〈全文及び表 8-4 追加〉
各テーブルの再送周期(繰り返し周期)各テーブルの再送周期(繰り返し周期)
(T.B.D.)
〈全文及び表 8-5 追加〉
〈なし〉
PMT に挿入する記述子
PMT に挿入する記述子(T.B.D.)
〈全文及び表 8-10 追加〉
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(74)
ARIB TR-B14
頁
番号
改
定
現
行
2-56~ 8.2.2.3
2-57
改定理由
PMT 第 1 ループ(プログラムループ) PMT 第 1 ループ(プログラムループ)
に挿入する記述子
に挿入する記述子(T.B.D.)
〈なし〉
〈全文追加〉
2-57
8.2.2.4
PMT 第 2 ループ(ES ループ)に挿入 PMT 第 2 ループ(ES ループ)に挿入
する記述子
する記述子(T.B.D.)
〈なし〉
〈全文及び表 8-11 追加〉
2-62~ 8.2.4.2
SIT に挿入する記述子
SIT に挿入する記述子(T.B.D.)
2-63
〈なし〉
〈全文及び表 8-16 追加〉
2-66
8.2.4.3
(3) パーシャルトランスポートストリ (3) パーシャルトランスポートストリ 記載変更
(3)
ームタイム記述子
ームタイム記述子
…
…
[出力運用規則]
[出力運用規則]
…
…
・ サービスが1つ挿入されているパー ・ SIT の 1st loop に記述する場合は、
シャル TS の SIT に当該記述子を記述 2nd loop に同記述子を記述しないこ
する場合は、 記述子をどちらかの
とが望ましい。
loop のみに挿入する事が望ましい。
2-69
8.2.4.4
〈全文削除〉
(6) ハイパーリンク記述子
項目削除
《元(6)》 〈以降項番繰り上げ〉
《元(10)》 〈削除〉
2-70
(10) ブロードキャスタ名記述子
(T.B.D.)
〈以降項番繰り上げ〉
2-70
(11)
(11) パーシャルトランスポートストリ (13) パーシャルトランスポートスト 記載変更
ームタイム記述子
リームタイム記述子
…
…
・JST_time を挿入する場合は、挿入 ・JST_time の挿入周期は 10 秒を越え
周期は 10 秒を越えない事が望まし
ない事が望ましい。
い。
…
…
[その他の特記事項]
[その他の特記事項]
サービスが 1 つ挿入されているパ
複数のサービスをパーシャル TS に
ーシャル TS の SIT に当該記述子を記
挿入する場合、…
述する場合は、記述子をどちらかの
loop のみに挿入することが望ましい。
この場合、JST_time のみの記述の場
合は、1st loop のみに、サービスの時
間情報を記述する場合及び、
JST_time とサービスの時間情報を記
述する場合は、2nd loop のみに同記述
子を挿入する事が望ましい。
複数のサービスをパーシャル TS に
挿入する場合、…
2-72
(13)
〈なし〉
記載追加
(13)放送 ID 記述子
〈全文及び表 8-24、表 8-25 追加〉
2-74
9
記載追加
解説
解説(T.B.D.)
9.1
パーシャル TS の D-VHS での記録可否 パーシャル TS の D-VHS での記録可否
判断例(T.B.D.)
判断例
〈なし〉
〈全文追加〉
2-75
9.2
アナログ映像出力用コピー世代コント アナログ映像出力用コピー世代コント 記載追加
ロール (CGMS-A)
ロール (CGMS-A)(T.B.D.)
〈なし〉
〈全文追加〉
注
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(75)
ARIB TR-B14
頁
2-79
番号
9.3
2-80~ 10
注
改
定
現
行
9.3 放送番組及びコンテンツ一意性の 〈なし〉
確保
〈全文追加〉
参考
〈なし〉
〈全文追加〉
1)"頁、番号”は改版後の頁、番号を示す。
2) 傍線の部分は改定部分を示す。
3)行数の表示は特にことわり書きのない限り、該当する章、節中の第何行目かを示す。
(76)
改定理由
項目追加
平成 20 年 3 月
地上デジタルテレビジョン放送運用規定
技術資料
ARIB TR-B14 3.5 版
の規定内容照会について
本技術資料 3.5 版の規定内容は、社団法人デジタル放送推進協会(Dpa)
(旧 社団法人地上デジタル放送推進協会
(D-PA)
)にて原案を作成したものであります。
本技術資料の「運用概要」並びに「第一編」から「第九編」を通じ、〝T.B.D.(to be determined 次回決着)〝
と記載し、未定の部分があります。この未定の部分は今後 社団法人デジタル放送推進協会(Dpa)各分科会及び
同協会において審議の上決定され、本技術資料へはその結果を順次反映することとしております。
本技術資料へ反映されるまで〝T.B.D.〝と記載されている部分に関するお問い合わせがある場合には、下記まで
お願い申し上げます。
【問合せ先】
社団法人デジタル放送推進協会(Dpa)
倉野 公嗣
井上 友幸
(社団法人デジタル放送推進協会 技術部)
(日本放送協会
技術局
計画部)
Tel
:03-5785-4061
Tel
:03-5455-2281
Fax
:03-5785-3401
Fax
:03-3485-0952
e-mail :[email protected]
e-mail :[email protected]
社団法人電波産業会
【備考】本ページは技術資料の内容ではありませんが、留意事項として掲載させていただいています。

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