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running2020.09.30

僕が私が愛してやまないadidas│岩崎志保(モデル/フィットネスインストラクター)「私に世界を見せてくれた『adidas Runners Tokyo』」

モデルやフィットネスインストラクターとして活躍する岩崎志保。ランニングコミュニティ『adidas Runners Tokyo』のキャプテンも務め、おもにビギナーランナーや女性に向けて、ランニングの新しい楽しみ方を伝える役割を担ってきた。今や“フィットフルエンサー”として知られる存在となった彼女だが、大人になってからここまでスポーツと隣合わせの生活になるとは予想もしていなかったという。ターニングポイントになったのは、ランニングを始めたこと、そして2016年に『adidas Runners Tokyo』のキャプテンになったこと。

本インタビューでは、アディダスランナーを象徴する存在としての彼女にフォーカスし、アディダスというブランドの気質をひもといていく。


■走ることを好きになりたかった


彼女が走り始めたのは2015年。インフルエンサーとして、フルマラソンに挑戦する企画へ参加したのがきっかけだった。これまでクラシックバレエを15年間、水泳を6年間、ほかにもスキーなど、さまざまなスポーツ経験を持つ岩崎。ヨガやピラティスなどのフィットネスにも取り組んできた。しかし、走ることに対しては「つらい」「きつい」といったイメージが拭えず、苦手意識があったという。そんな彼女がフルマラソンへの挑戦を決意したのは、「走ることを好きになりたかったから」だった。

「もともと私の周りにはランニングをしている人が多くて。走っている人ってみんな不思議と芯があるし、素敵な人ばかりだなと思っていたんです。当時の私は社会人2年目。ご縁があってモデルのお仕事をさせてもらっていたけれど、将来を考えて迷ったり、ちょっとくすぶっていた時期でもあったから……ちょうど、少しでも環境を変えたいと思っていた良いタイミングだったんですよね。これも何かの縁だと思って、挑戦を決めました。走っているかっこいい人たちに近づくためにも、私も走ることを好きになりたいなって」

やるからには、とことんやる。本人が「0か100かで、極端な性格をしているかも」と話すように、一度決めたら全力で取り組むのが彼女の持ち味でもある。長年のバレエ経験で培われたという負けず嫌いな性格を武器に、約2ヶ月間の練習期間を経て、初のフルマラソンを見事完走。目標を達成した。

「レース中はやっぱりつらいこともあって、もう走らないかもと思ったりもしたけれど……完走したときの達成感が、なによりも味わったことのない感覚で。練習すればするだけ走れるようになっていったのも自信をくれたし、また走りたいと思えました」



目標を達成できたよろこびは大きな自信となったが、彼女の中ではまだ「走ることそのものの価値を探っている途中だった」という。それでも何かが変わればと、「走ることをもっと好きになりたい」という気持ちを持ち続けた。その思いは少しずつ実を結び、彼女にさまざまな出会いをもたらす。フルマラソンの完走経験も後押しとなり、ランニングをはじめとするスポーツ関連の仕事が次々と舞い込んだ。そして、走ることを始めてから約1年経った2016年、『adidas Runners Tokyo』のキャプテンに就任。走り始めたことを機に目まぐるしく状況が変わるなか、彼女自身も数々の変化を遂げた。

「ランニングを始めてから、自分との向き合い方がいちばん変わった気がします。考えが整理できるようになったし、自分のことを認められるようになったというか。自信って外に滲み出るものだと思うから、表情や行動・生活にまで影響する。走るようになって自己肯定力の上がった今は、前よりもハッピーになれたと思うんです。5年前に走り始めたことが、私の人生で大きなターニングポイントになったんだなって。あのころは、苦手だったランニングがこんなにも生活の中心になるなんて想像もしていませんでした」


■ランニングにプラスアルファのスパイスを


adidas Runnersは、世界70箇所以上で展開するグローバルランニングコミュニティ。日本では2016年9月にadidas Runners Tokyoが発足し、岩崎が女子キャプテンに就任した。コミュニティとしてのおもな活動は、定期的に開催されるセッションやイベントなど。岩崎はキャプテンとして、セッションの企画考案から当日の進行、安全への配慮まで、さまざまな仕事を担った。

「私のセッションはビギナー向けのものが多くて、初心者でも入りやすい“入り口”を作ることを常に意識してきました。そこで大切にしてきたのが、プラスアルファのスパイスを入れること。ランニングと、ヨガやピラティスなどのトレーニングを組み合わせてみたり、コースの途中でカフェに寄ったり。お店をゴールにして、走ったあとはみんなでおいしいものを食べたり。私は、ライブやフェスのように、誰かと時間や体験を共有することが好きなんです。だから、グループセッションってすごく楽しい。リアルな場で同じ体験をすれば、絆やつながりも強まるし、そのときの感情や感動が何倍にも大きくなるから」

adidas Runners Tokyo のキャプテンは、いわばアディダスランナーを象徴する存在の一人。必然的に、アディダスアイテムは彼女の日常になじんでいった。なかでも、「ブーストシリーズ」は欠かせない存在だという。

キャプテン就任前から愛用していたというウルトラブースト


「地面からの反動を吸収してくれる感覚というか、踏み込んだときのクッション性がすごいなと。私含め、ビギナーやファンランナーに向くシューズだと感じています。ブースト素材って、クッション性と弾むような反発性で脚の筋肉をアシストしてくれる存在だと思っていて。ランニング以外のシーンでも履いていて疲れにくいので、街で普段着に合わせたり、長時間立ちっぱなしのライブやフェスでもかならずと言っていいほど履いています」



ランニングをきっかけに、身体を動かすことの魅力を再発見した岩崎。以前から続けていたフィットネスにもより積極的に取り組むようになり、ピラティスインストラクターの資格も取得した。日ごろから、スポーツウェアを身につける機会も多い。

「着続けてきたことで、自分に合うものがわかるようにもなってきました。私の場合は、寒色系のウェアを着ると顔色がよく見えるんです。アディダスのウェアには、暖色系、寒色系、それからかわいいもの、クールなもの……と、いろいろな印象のアイテムがあって、選択肢が幅広い。スポーツブラひとつとっても、シチュエーションによって変えられるようにたくさんの種類があるんですよね。だから自然と、自分にとって心地良いものになっていきました。今では、アディダスのウェアは仕事着でもあり、普段着でもある。本当に、当たり前のように近くにいてくれる存在です」


■​根底にある情熱と、個性を受け入れるおおらかさ


岩崎が、「間違いなく、adidas Runners Tokyoのキャプテンになったからこそ経験できた」と断言することがある。それは、日本を出て、訪れたことのない地で、考えやバックグラウンドの異なる人たちと交流を重ねたことだった。そこで彼女は、世界中のadidas Runnersがもつ共通の空気感を味わうことになる。

「前は、自分から日本を出ようと思ったことがなくて、海外にほとんど興味がなかったんです。それが、キャプテンになって3ヶ月後には南アフリカへ行くことになったり……グローバルでadidas Runners のイベントがあると世界各地のメンバーが集まるから、必然的に海外とのつながりが増えたんですよね。そこには速さを追い求めたい人も、しゃべりながらゆったり走りたい人もいて、それぞれがフリーダムに走ることを楽しんでいる。みんなが“真剣に楽しもう”っていう情熱でつながりながら、国や地域、そして一人ひとりの個性がしっかり尊重される空気があるんです」

根底にある実直さと情熱、そして個性や多様性を尊重し、受け入れるおおらかさ。

adidas Runnersを通して見えてくる気質は、ブランドそのものを象徴しているようにも感じられる。


これまで交流してきた世界各地のadidas RunnersのTシャツ


日本を出て、世界中のadidas Runnersたちとの交流を通してさまざまな価値観に触れたことにより、彼女が思い描く「なりたい姿」も、少しずつ明確になってきた。

「自分の意見を持って、しっかりと発言できるようになりたい。考えを口に出すのって、簡単なようですごく難しいですよね。私自身、場を仕切ったり、何かを発言することは得意なほうだとは思っていたけれど、世界で起きているさまざまなできごとにはあまり目を向けられなかったし、どこか他人事のように感じてしまっていたんです。いざ日本を出てみたら、いろんな問題にしっかりと向き合って、はっきりと自分の意見を言える人が多くて。そこで自分の考えを言葉にできなかったことが悔しかったし、すごく刺激を受けました。アディダスに出会い、そしてキャプテンとして外に出る機会をもらったことによって、世界で起きていることをリアルに感じられて、そこからいろんな方向へ関心をもてるようになったのも、私にとってものすごく大きな変化でした。走るようになって、自分の考えを落ち着いて俯瞰できるようにもなってきたので、これからも自分の意見を持って、伝えることを大切にしていきたいと思います」
 


■プロフィール


岩崎志保
モデル、フィットネスインストラクター。

1993年静岡県出身。大学時代からモデル活動を開始。フルマラソン完走経験あり。2016年、『adidas Runners Tokyo』のキャプテンに就任。3歳から15年間モダンバレエを習うなど幼少期から身体を動かすことが好きで、2020年BASI Mat Pilates Instructor資格を取得。その知識を生かし現在パーソナルトレーナーとしても活動中。

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