プルームテクトニクス(plume tectonics)



 クトニクスというのは、「変動学(へんどうがく)」という意味で、地球の表面が上がったり下がったり、近づいたり遠ざかったりする仕組みを考えるものです。プルームは、マントルの中を上がったり下がったりするかたまりのことをいいます。つまりプルームテクトニクスは、マントルの中で起こるプルームの動きが、地表に見られる大陸の移動や浮き沈みを決めているのだという考え方です。

 陸があつまり、その下にもぐり込んだ海洋プレートは、大きなプルームとしてマントルの中を落ちていきます。このとき、大陸は一つに集まって、超大陸をつくります。マントルの中を落ちていくプルームがきっかけとなって、今度は下から別のプルームとして上がってきます。これが超大陸の分裂を引き起こします。このようにプルームが上がったり下がったりすることが、大陸が集まったり分かれたりする理由だという人もいます。