コンピュータを学ぶにあたり、子供たちが最初にぶつかる壁がキーボード入力。しかもブラインドタッチともなると、私たち大人でもそれ相応のの練習量が必要なスキルです。

入力方法は大きく分けて『ローマ字入力』と『かな入力』があります。それぞれ長短ありますが、お子さんがこれからキーボード入力を習おうという場合は、『ローマ字入力』がおすすめです。理由は2つあります。一つは入力文字数がA-Zまでの26文字で、かな入力よりも少なく覚えやすいこと、もう一つはローマ字入力はかな入力に比べ指の移動範囲がせまくてすむので、手の小さいお子さんでも問題なく入力できることです。

実際のローマ字入力のブラインドタッチ練習法はというと、大きく分けて次の5つのステップがあります。

STEP1:ホームポジションを理解する。

ホームポジションとはキーボードの『F』と『J』のキーの事です。この2つのキーにはポッチがついていて、さわると感触があります。

左手の人差し指は『F』、右手の人差し指は『J』のポッチの上に置いていきます。そうすると自然に左手の残りの指は『A』、『S』、『D』、右手の指は『K』、『L』、『;』になります。親指はスペースバーを打つのに使います。(図1参照)

図1

図1参照元 タイピングのコツ http://typing.applet.co.jp/about.html

これがブラインドタッチにおけるホームポジションです。ポッチがあるので、キーボードを見なくても、ポッチの感触でこのポジションに手をおくことができます。

STEP2:キー配列を理解する。

ブラインドタッチを習得するためにはキーボードをそれぞれ決まった指で打つ必要があります。(図1参照)

真ん中の青いキーは人差し指、オレンジのキーは中指、緑のキーは薬指、ピンクのキーは小指、スペースキーは親指で打ちます。
キー入力したら、毎回両手人差し指を『F』、『J』に戻す習慣をつけます。

PCでメモ帳を開き、慣れるまで図1表でキーの位置を確認しながら、キーをたたくと同時に、たたいたキーを声に出しながらキーボードを見ずに打てる練習をしましょう。

ABC の歌♪をうたいながら、『A』、『B』、『C』とテンポよく同時入力するのがおすすめです。この際、キーボードを見ないようにするのが、上達のかぎとなります。

STEP3:日本語ローマ字入力 

キー配列に慣れてきたらたら、日本語ローマ字入力のトレーニングを行ないます。

STEP2同様、手をホームポジションにおいて、「入力モード」を半角英字にしたまま、図2のかな⇔ローマ字変換表を見ながら、『a』、『i』、『u』、『e』、『o』、『ka』、『ki』、、と入力していきます。入力と同時に、あ、い、う、え、お、か、き、、とたたいたキーを声に出しながら練習しましょう。それぞれの文字を10回程度、kakakakakakakakakakaのように繰り返して入力する方法も効果的です。その際、声は文字ごと、毎回出しましょう。音を出すことによって無意識に文字と指の動きが同期するようになっていきます。

この時のポイントもキーボードを見ずに練習することです。最初は変換表のすべての文字を入力するのに20,30分はかかるかもしれませんが、毎日こつこつ練習することで、一週間後には10分もかからず入力ができるようになります。

図2 かなローマ字変換表はダウンロードしてご自由にお使いください。

 

STEP4:かな変換

STEP3のローマ字入力にある程度慣れてきたら、次はPCでかな入力をセットし、入力文字が直接かなで表示される環境で変換表のひらがなを見ながらローマ字入力する練習をしましょう。

STEP5:反復練習

変換表の入力文字をある程度覚えたら、あとは練習あるのみです。インターネット上でフリーの練習ソフトもあり、ゲーム感覚でできますのでお試しください。

 

寿司打
http://typing.sakura.ne.jp/sushida/
回転寿司とともに流れてくる文字を入力しながらブラインドタッチを練習できるサイトです。簡易的な文章が多く、ゲーム感覚で練習できます。

ひらがらタイピング王
http://www.wowgame.jp/game_html/2118.html
上から降ってくる平賀らを素早く打つタイピングゲームです。パズルゲーム、脱出ゲームなど、様々なジャンルのゲームが楽しめます。

E-Typing 
https://www.e-typing.ne.jp/
ビジネスや長文など、様々な用途でのタイピング練習ができます。『腕だめし』レベルチェックで現在のレベルを知ることができます。