アリスの父モーリスと母の出会い、秘術書捜索、ゼペットとの関係、アリスの出生など
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文月彩人 @AyatoFumitsuki

「アリスの服の色考察」あの独特な青緑色。あの色は「聖母マリアの青」と言われます。イタリアの画家「ラファエロ・サンツィオ」作「大公の聖母(Madonna del Granduca)」に描かれた聖母マリアのヴェールの色合いは、アリスの服に似ています。マリアの服の色は白が純潔、青が真実、赤が深い愛を意味する pic.twitter.com/fNRN4ac07O

2023-10-09 12:10:02
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文月彩人 @AyatoFumitsuki

アリスの服の色彩が聖母マリアから着想を得ているとするなら、アリスの白色は純潔を、青緑色の服は真実を、ピンク(赤)色のぱんつは「深い愛」を表しているのかもしれない。ちなみに聖母マリアの赤は「犠牲の血」という意味合いも含まれている。まるでアリスの運命を暗示するかのようなピンク色のぱんつ pic.twitter.com/oMbXU0QGqP

2023-10-09 15:53:00
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エリオット家とゼペット家

秘術書奪還の旅

文月彩人 @AyatoFumitsuki

アリスの父モーリスはバチカンより盗まれた3冊の秘術書を捜索する任に当たっていた。きっと見つけるまで戻れない旅だったろう。放浪の旅の途中、出会った女性との間に子供を授かった。その時から同行の司祭「ジェームズ・オフラハティ」とは別行動となる。親友だった二人の間に軋轢が生じたのだろうか pic.twitter.com/RaEv2ajoJJ

2023-02-04 18:55:00
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モーリス・エリオットはカトリックの神父。カトリックでは聖職者の妻帯を禁じている。秘術書捜索は1890年から始まり、厳格な司祭である親友との二人旅は過酷なものでした。放浪の旅で精神は疲れ果てたでしょう。そんな彼を支えたのは一人の女性だ。信仰が揺らいだとしても誰も彼を責めることはできない pic.twitter.com/l8gVkPZ3WW

2023-02-04 19:10:00
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ジェームズ・オフラハティは頭の固い厳格な司祭だ。別行動したのは、モーリスの行いを許せなかったのも一因だろう。しかし二人は親友。結局手分けして探すことにした。秘術書捜索は命懸けの密命。誰にでもできる仕事ではない。それはモーリスも分かっていた。見つけないと殺される…逃げられない運命だ pic.twitter.com/izPAp23kl5

2023-02-04 19:25:00
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1914年頃、スイス人口の15%は移民や外国人労働者でした。アリスの母がチューリッヒに住むようになった理由は不明。出身も不明。しかし夫と出会ったのは仏蘭西だろう。彼女の姉妹は「ゼペット」の妻でした。彼はおそらく伊太利亜人。学生の時分より長く滞在してきた仏蘭西で、二人は出会ったと思われる

2023-02-04 19:40:00
文月彩人 @AyatoFumitsuki

レミギウスは5世紀、フランク王クロヴィス1世の洗礼(改宗)に立ち会った人物。フランク王よりランス司教に選ばれ、功績を残した。聖人伝より──彼には姪がおり、姪には夫がいた。伯父に感化された夫は、洗礼を受けるため離婚する。後に夫は司教になるが、陰で姪と会い、子を授かっていたのだった… pic.twitter.com/hwVBtk7nYO

2023-02-19 17:45:06
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文月彩人 @AyatoFumitsuki

レミギウスは全てを知ってた。姪の夫は彼にひれ伏し許しを請う。彼は姪の夫を7年間、閉じ込めた。鍵のかかっていない庵に。7年後、無事に罪は赦された。そして再び、姪の夫を司教に任じた──この話、エリオット夫婦に近いものを感じるんです。もしアリスの詠唱がレミギウスを示しているとしたら……

2023-02-19 17:45:07

アリスの出生考察

文月彩人 @AyatoFumitsuki

これは何の考察もないただの妄想なんだけどアリスの母親はおそらく修道女かシスターではないかと想像します。それもノートルダム大聖堂(ランス)に関わりのある人なんじゃないかな。そしてこの大聖堂がアリスの出生に大きく関わっている気がしています。本当はランスをウルに守らせたかったのかも…

2023-02-04 19:40:01
文月彩人 @AyatoFumitsuki

チューリッヒは宗教改革に熱心な土地です。神父も結婚できる寛容さがある。戒律を破ったモーリスにとって、住みやすい土地だったのだろうか。もしくは妻の故郷だったのかもしれない。二人はゼペット夫妻を頼り、総出で移り住んだ可能性もある。そしてアリスは仏蘭西か、チューリッヒで生まれたのだろう

2023-02-04 19:55:03
文月彩人 @AyatoFumitsuki

アリスの出生に関して、もう一つ関連がありそうな地があります。それはウルが守っていたドンレミ村。ここにはサン=レミ教会があります。ランス・ノートルダム大聖堂の司教はレミギウスというのですが、彼の名を冠する教会がサン=レミ教会なのです。これに関してはまた後日、詳しく考察していきます。

2023-02-04 19:55:04
文月彩人 @AyatoFumitsuki

アリスはロンドン出身。これが前回の考察の矛盾。でも彼女を身籠った頃、父は放浪中。母もなぜかチューリッヒに住んでいる。おかしいですよね。これはおそらくアリスの出生届をロンドンに提出したからなのでしょう。アリスは父が放浪中に授かった命です。家に帰ってたら放浪の旅とは言わないですよね? pic.twitter.com/ondEphWHR7

2023-02-05 17:55:00
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文月彩人 @AyatoFumitsuki

身籠った妻をモーリスの実家ロンドンに預けていた可能性もあります。しかしそうなるとシャドウハーツ1で母親がチューリッヒに住んでいる理由が分からなくなる。おそらくアリスを身籠った段階、もしくは生まれてすぐ妻の姉妹を頼ったのだ。ゼペットが仏蘭西から突然姿を消したのは、これが理由だと思う pic.twitter.com/X9LEGiUNWI

2023-02-05 18:10:00
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ゼペットにとってアリスは姪だが「実の娘も同然」だとカレンに話した。おそらく彼はエリオット夫婦と共にチューリッヒへと移り住み、秘術書捜索に忙しいモーリスに代わり、アリスを育てていたのだろう。ゼペット夫婦にはかつてコーネリアという娘がいた。アリスに娘を重ねつつきっと大切に育ててくれた pic.twitter.com/FqiDbr3B9U

2023-02-05 18:25:00
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ジェームズはモーリスに娘が生まれた時から別行動をとり以降、連絡は手紙でやり取りしました。つまりアリスが生まれたあと、モーリスは放浪の旅をやめて拠点を設けた。拠点が無ければ手紙のやり取りもできない。二人は別行動なので手紙をホテルに預けるわけにもいかない。ならば郵便を使ったのでしょう pic.twitter.com/KdkUjF6PV7

2023-02-05 19:25:00
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アリスは聡明な子でした。母と伯父と伯母に何不自由なく育てられた。ところが…アリスは変なもん見えちゃう才能があった。クーデルカと並ぶ類稀なる才能を持っていたのだ。娘のことを心配する父。秘術書の内容を鑑みれば、娘の能力を悪用する連中が現れるかもしれない。そこでドイル神父に相談したのだ pic.twitter.com/XlaGxGCdgB

2023-02-05 20:10:00
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1898年11月1日にジェームズ・オフラハティが行方不明となって以降、モーリスは一人で秘術書探しを続けていた。いつからアリスを同行させたかは不明。しかし娘の類稀なる能力とベーコンの目的に気付いた彼は、娘の力を悪用されないために傍に置いた。おそらくアリスをアルバートに保護してもらうためpic.twitter.com/lAfCzdDNCD

2023-02-05 20:25:00
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アリスの出身を別角度から考察。ロンドン出身のアリスを、某超大国の秘密工作員であるマルガリータが、奉天で出会うまで認識していなかったのは少し変です。仏蘭西で起きた猟奇殺人事件。日本軍に捕らわれた英国人女性。マルガリータの任務は日本軍の動向を探ること。素性くらい知っててもおかしくない pic.twitter.com/oN4FBi4XFR

2023-02-05 18:40:00
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アリスの逞しさはどこから来ているのか

文月彩人 @AyatoFumitsuki

アリスの逞しさ考察1。平原の地面や奉天のベンチで眠れたのは、父との旅がどれ程過酷だったかを物語っている。子連れの神父と女性のエクソシスト…おそらく教会に頼ることはできなかった。教会や修道院の助力も期待できず、ホテルや野外で寝泊まりしていた。だから仕方なく悪魔祓いをしていたのだろう pic.twitter.com/AyAe5oRoOJ

2023-02-11 18:55:00
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アリスの逞しさ考察2。パリでベーコンに襲われた父子。モーリスは最後の力を振り絞りアリスを遠くへ転送させた。しかしアリスは半年後に「南満洲」で日本軍の捕虜となってしまう─と公式サイトには書いてあります。半年間も見知らぬ外国の地で生きてきたの!?それは逞しくもなります。しかしこれは誤り pic.twitter.com/Wo5zJk9cF9

2023-02-11 19:10:00
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パリでの事件から半年後に長春で捕まった。これは公式サイトの見解です。しかしアリスは大連にて「一か月前にお父様がベーコンに殺された」と話しています。どちらが正しいのでしょうか…私の推測ですが、公式サイトの表記は公式ガイドブック掲載の年表を参考にして書かれた情報だと思います。続きます pic.twitter.com/ul6ZPazLSz

2023-02-11 19:25:00
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公式ガイドブックの年表1913年2月の項目には「エリオット神父殺害」と書かれている…ように見えます。しかしこれはバルカン戦争いかんの時期を示しているのです。二行目からは1913年2月から1914年6月27日までの間に起きた事件と捉えるべき。それでも数週間、満洲を一人で彷徨っていたことは間違いない pic.twitter.com/EdEU8wM3sh

2023-02-11 19:56:57
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文月彩人 @AyatoFumitsuki

アリスは南満洲の地で日本軍に捕縛された。父親に転送されたあと、どれ程の時間が経って捕まったのかはわかりません。もしかしたらすぐに捕まって尋問されていた可能性もあります。彼女が英国で住んでいた形跡は見つかりませんが、同盟関係にあった日本と英国ですから身分はすぐに照会できたのでしょう

2023-02-11 20:13:47

エリオット家の足跡を辿る

新聞に書かれたアリスの事実

文月彩人 @AyatoFumitsuki

アリスは旅に出て数ヶ月しか経ってなかった #ShadowHearts考察 冒頭で流れるムービーに映る新聞の一部を翻訳すると、次のような文章が書かれている。 「彼女は事件の数か月前からロンドンの自宅を離れ、父親と一緒に旅をしていました」 事件の数か月前に何かが起こり、アリスは父と旅に出たのです(1/2) pic.twitter.com/JOiFnTR0XF

2023-08-19 14:00:52
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文月彩人 @AyatoFumitsuki

抽出した文章は赤い部分の一部です。右下の文字は隠れて読めませんが、意味が分かるように推測して完成させました。赤い部分の全文を翻訳付き画像で公開します。 【まとめ】今回の考察でわかったこと ①アリスはルアンで事件に遭う数か月前に父と旅に出た ②それまで彼女はロンドンに住んでいた(2/2) pic.twitter.com/1oUQCIsAXN

2023-08-19 14:00:54
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アリスが旅に出た理由

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アリスが旅に出た理由 #ShadowHearts考察 ウル一行はマルガリータと会うためルアンに向かう。事件現場ではベーコンとオルガから不穏な挨拶を受けます。その後ホテルに戻り、朱震とキースに合流。アリスは外出した理由を説明します。詳しくは画像をご覧ください。アリスが旅に出た理由は母親の死でした pic.twitter.com/0kFRcA1C6B

2023-08-20 12:12:00
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文月彩人 @AyatoFumitsuki

アリスの母親の墓はチューリッヒにある #ShadowHearts考察 シャドウハーツをGood Endで迎えると、アリスの語りが聞けます。その話の中で、アリスとウルは「彼女の母親が待つチューリッヒ」へ向かうと言います。つまりアリスの母親はチューリッヒに埋葬されているのです。少し前まで生きてると思ってた

2023-09-02 16:50:00

エリオット家の足跡年表

文月彩人 @AyatoFumitsuki

エリオット家の足跡を追う #ShadowHearts考察 ①アリスの母親がいつ亡くなったかは不明 ②父が殺害されたのは1913年秋から一ヶ月前 ③母親は事件より数か月前に亡くなってる 秋は8月~10月(二十四節気) このことからアリスが旅に出た日は、1912年の冬(11月~翌年1月)から1913年の春(2月~4月)と推測 pic.twitter.com/5R1HFKLDCl

2023-09-02 11:57:00
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文月彩人 @AyatoFumitsuki

アリスが旅に出た時期を1912年・冬~1913年・春に限定した理由──なぜ1913年・夏ではないのか── アリス母の墓は「チューリッヒ」にあります。つまりロンドンからチューリッヒに渡り、墓を作ってから悪魔払いの仕事を始めたのです。だとすると、3か月は短すぎると思いませんか? せめて半年は欲しい

2023-09-02 18:00:00

アリスとウル

文月彩人 @AyatoFumitsuki

ウルとアリス。どっちが先に惚れたと思う?私はアリスだと思う。奉天から南へと向かう飛行機。ウルの寝言にアリスは強く心を惹かれた。いつも明るく振舞って、たまに失礼なこと言ったり、何事にも動じない振りしてるけど、本当は強がっているだけで弱い自分と必死に戦ってる。あの寝言がきっかけだった pic.twitter.com/7fFymHgXgs

2023-02-12 19:15:00
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文月彩人 @AyatoFumitsuki

アリスのウルへの気持ちが愛に変わったのは黄海を渡る船上。船酔い覚ましから戻った彼の決意を聞いたときを境にして「ウル」と呼び捨てにします。そしてウルにとっては一人になってから、初めて他人に心を開いた瞬間だった。自分の存在価値に気付いた。だけどウルがアリスを愛した瞬間はまだまだ先の話 pic.twitter.com/4VVMurBBGa

2023-02-12 19:45:00
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アリスとジャンヌの関係

文月彩人 @AyatoFumitsuki

ノートルダム大聖堂は、中世に建て直されたゴシック建築。12世紀から始まるマリア信仰の象徴的な建物。尖った屋根と丸いステンドグラスが特徴。これをバラ窓と呼ぶ(SH2 の始まりでウルが割った窓です)しかし実際のドンレミにバラ窓はない。ゴシックを演出するため大聖堂より借りてきたデザインなのだ pic.twitter.com/UzLRwTN8il

2023-02-19 18:00:01
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ドンレミはジャンヌ・ダルク生誕の地サン=レミ教会は、ランス司教レミギウスの名を冠する教会。ジャンヌが洗礼を受けたのも、この教会です。おそらく…ウルが守っていた教会はここ。シャドウハーツ1はジャンヌが処刑されたルーアンから始まり、2は彼女の生誕の地から始まる物語として作られている pic.twitter.com/GLfZiCt1nH

2023-02-19 18:15:00
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アリスは、ジャンヌ・ダルクの運命を背負った存在なのかもしれない。シャドウハーツがジャンヌの処刑地ルーアンにて、ベーコンに襲われたところから始まるのは、彼女の死を暗示しているのかもしれない。そう考えるとシャドウハーツ1の主人公はウルではなく、アリスなのかもしれません。なんてこった… pic.twitter.com/1tEoWQPVDX

2023-02-19 18:30:00
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ヤドリギの呪いによってドンレミを守り切れなかったウルのグレイブヤードに突如現れた少女ジャンヌ。彼女はウルの心の中で彼の幸せを探す。しかしどうしてジャンヌが探すのか。変ですよね?もしかして彼女はアリスの化身なのだろうか。そう考えて納得。だってウルの心に入れるのはアリスだけなのだから

2023-02-19 19:00:01
文月彩人 @AyatoFumitsuki

SH1の頃、ウルの心には父がいた。彼にとって絶対的な存在として。甚八郎は息子を守るため、天凱凰を抑え込んでくれた。そして今、ウルにとって絶対的な存在はアリスだ。ウルの心の中にアリスがいたっておかしくない。ヤドリギの呪いによって記憶を失う運命のウルを守るため、今度はアリスが姿を現した pic.twitter.com/58MepYh4MS

2023-02-19 19:00:01
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文月彩人 @AyatoFumitsuki

ロジャーの助言によってウルはアリスの再誕を決意した。必要な素材を集め、儀式は滞りなく行われたが、結果、再誕できなかった。しかし奇跡は起きた。ひと時だけ彼女の意識が宿ったのだ。あの時、アリスが迷いもなく「愛しているわ」と告げたのは、ウルにとって必要な言葉が何かを知っていたからだよね pic.twitter.com/Zvpj3JbQaq

2023-02-19 19:15:00
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まとめたひと
文月彩人 @AyatoFumitsuki

Penny Bloodを全力で応援するピヨピヨ団所属のインヘリター|Penny Blood プロジェクト支援のため、Penny Blood考察と関連作のShadow Hearts考察を行っています。史実や神話に沿った現実感のある考察を目指しています。考察ツイートは週末につぶやきます

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