ランス6 プレイ日記117 カミーラとラインコック




カミーラには複数の使徒がいる。
それぞれカミーラなりに深く寵愛している様子だが、中でもラインコックは特別な存在だったことが、今回のパートだけでもよくわかった。

怠惰な彼女が自らアベルトを迎えに出てきた件といい、想像していたよりも情が深い女性なのかもしれない。
もちろん相手をメッチャ選ぶのだろうし判定もクッソ厳しいのだろうが、『アリ』判定をすると態度がわかりやすく軟化するというのは、確かに最新作での対リセットの姿にも通じるように思えてきた。リセットには“女”がほぼ無い点(※失礼)もセーフだったのかもしれない。まさにペット感覚。

まぁ、何にせよ……そんな彼女にとって本当に大切な存在が、あんな事になってしまったのは、悲しいし普通に可哀想だ。
その原因がアレの裏切りだというのも、二重に悲惨。カワイソス……。

 





※シリーズ最新作等のネタバレを含む可能性があります







その後の二人











拠点イベントで、二人の様子をそれぞれ見に行く。
後遺症の類や、アベルトが言っていた『絶対服従の呪い』とやらの発動は見られない。
肉体的には、もうかなり回復しているようだ。よかったよかった。

そして気になる精神面……特に、前回あそこまでボロボロになっていたウルザの心の件だけれど、ハッキリわかるほどのダメージは残っていないように見える。
もちろん傷が癒えたわけではないだろうが、ランス相手に普段の調子で冷静に話をできるくらいには、持ち直していた。

これもまた、アベルトが理想として語っていた『決して折れない女性』の姿でもある。
やはりアベルトの目は、確かに正しかったわけだ。女の趣味だけは認めよう。















二人の治療のために拠点に強制送還されたので、ついでに拠点イベントをチェックしておこう。
チューリップチームの帰還を見送るイベントは、マレスケ破壊後に発生する。
このタイミングを逃すと、そのまま見逃してしまうのか?
それともナンデモアリな挑戦モードなら回収可能なんだろうか。さすがに無理かな。


一足先に、カスタムへと帰っていったチューリップ作業チーム。
マリアも本当は早く帰るべきとのことだが、このまま最後まで付き合ってくれるんだろう。ありがたい。
そしてチューリップチームはかわいい子揃い。カスミ筆頭に、なかなか良い物が揃っている。
しかし、今回のランスの口ぶりからして、現時点まではお手付きナシなんだっけ?
少し意外だ。







酔いどれセルさん











ついでにもうひとつ。こちらはセルさんメインのイベント。
酔っ払ったセルさんに絡まれる、わりとよくあるやつだ。

今回はサーナキアが先に捕まっていたらしく、かなり苦労させられているらしい。
「あなたもです!」と叱られて、「ひいっ!」と悲鳴を上げるサーナキアは、かなり珍しい反応な気がする。
セルさん的には、『男のように振る舞い、自然の摂理に反する』ことだけでもNGらしい。
神への冒涜をしまくっているランスが怒られるのは予想通りだが、サーナキアの件は予想外だ。厳しいなー。そしてサーナキアは不運。















やがてサーナキアは逃げ出し、ランスとセルさんは二人で飲むことになった。
酒が進み、グズグズになっていくセルさん。
徐々に呂律が回らなくなり、言動が幼くなっていく様は、これはこれで……。

酔っぱらったセルさんは普段以上に面倒くさい人ではあるが、隙も多い。
その隙に付け込めば、いつもならば出来ないようなこともできる。
結果……。










……色々(意味深)あって、セルさんの隠された才能が開花した。
すごいぞーッ! 世界一だーッ!!







魔物軍側に起きた異変











マジノライン攻略に戻り、どんどん先へと進んでいくと、『一方その頃魔物軍』的なイベントが発生。
マジノラインに、ついにカミーラさんが現れた。
王宮に控えていたはずのカミーラとラインコックは、なぜこんな場所に現れたのか?
その理由は、アベルトから送られていた手紙にあった。

『面白い事をするから見に来てほしい』という……カミーラ達からすれば、仲間であり部下である使徒アベルトからの、なんてことのない招待の手紙。
しかしプレイヤー目線では、色々と察せられる怪しさマックスの手紙だ。

こんな妙な手紙を、おそらくアベルトは事前に送っていた。
七星の死とどちらが先だったのかは謎だが、“発想”自体は前からあったように思える。
あんな適当な理由で、こんな危険な地に、なぜ大切な主であるカミーラさんを呼び出したのか……?















カミーラの部下達は、既に七星の死を把握していた。それだけでなく、アベルトの事さえも、『人間共に敗れて……』と語っている。
この様子からして、既にアベルトは、自分の無事を魔物軍にすら伝えていないことがわかる。完全に独断で行動し、更に身内からも姿を隠しているようだ。
うーん……これは……。


一方の魔物軍側からすれば、七星に続いてアベルトまでも生死不明という緊急事態だ。
七星の死そのものも、カミーラ達は信じたくない様子だったが、遺体を前にして受け入れざるを得なくなった。

七星の亡骸に縋り付きながら、ラインコックは大声で泣き出す。
我儘で自己中心的なラインコックだけれど、七星には仲間として、確かな親愛の情を抱いていたようだ。
意外……でも、ないか。前にもラインコックは、七星に叱られて、考え方を直したこともあった。
ラインコックにとっては、口うるさくても信頼できる、兄のような相手だったのかもしれないな……。







心安らぐ存在











ラインコックの後ろで静かに怒りに震えていたカミーラ。
七星の死は、彼女の逆鱗に触れた。ついにカミーラ自ら動き出す。
もはや彼女を止められる者など誰もおらず、その怒りは周囲の全てを燃やし尽くす……と思われたが……。















カミーラは、それでもまだ、ラインコックの前では落ち着きを取り戻すことができていた。
ラインコックが使徒になってから、「随分と柔らかい時間を持つ事が出来るようになった…」と、その秘めた心の内を語る。
七星を殺した相手を、彼女は決して許せない。
しかし、彼女にはまだ、大切な存在が残っている。心の傷と虚しさを癒してくれる、帰る場所と存在とがあった。


七星の仇を討つべく、出立するカミーラ。
しかし彼女は、最後には、ラインコックに微笑みかけてから出て行った。










……そして、ラインコックだけが残った部屋に、あの男が現れる。
当然ラインコックは喜んだ。七星の死で深く傷付いているカミーラが、これで少しは救われると思ったのだろう。

「早く、カミーラ様に無事な姿を見せておいでよ」と話しかけるラインコックに対して、アベルトの態度は最初から妙だった。










七星の死への反応。それとも、ラインコックへの態度か。もしくは全てか。
アベルトは今のカミーラさんを「弱かったっけ?」「何か違うんだよね」と不敬な態度で語る。
敬うべき主への言葉とは思えない、無礼さと無遠慮さだ。

前々からフラグは立っていた。
そして、これを機に、アベルトは完全に“そちら”へと歩き出した。後戻りはできない、危険な道だ。
傍から見れば破滅の道にしか思えないが、本人に自覚はあったのか無かったのか……。