日本語化MODにチャレンジ「Bastion」レビュー

どーも、もりそばです。

今回は「Bastion」(バスティオン)というインディーゲームを紹介していきます。

「Bastion」は、2011年7月にXbox LIVE ARCADEで配信が始まったアクションゲームです。約7年前のゲームですが、特徴的な美しいグラフィックと音楽は今でも輝きを失ってはいません。

Xbox360で配信が始まった時、グラフィックに惹かれて体験版を遊んでみたのですが、日本語翻訳がされておらず遊ぶのを断念したゲームです。

今回はSteam版を購入して、VAIO Tap21でプレイしています。1920×1080のフルスクリーン表示でも問題なく遊ぶことが出来ました。

目次

日本語化MODを導入する

Steam版の「Bastion」も日本語に対応していません。

今でも日本語対応はされていないので、今後も対応はないでしょう。

英語のままでも操作説明にはボタンアイコンが表示されるので、英語がわからなくても遊ぶことは可能だと思います。ただ、せっかく魅力的なストーリーが用意されているので楽しまないのは損というものです。

Xbox360版ではどうすることも出来ないのですが、Steam版は日本語化MOD(モッド)を導入することで日本語化することができます。

日本語化MODを導入するということは、ゲームのデータを書き換えるということになります。MODの導入はあくまでも自己責任で行いましょう。

「Bastion」の日本語化MOD導入にあたり、私はこちらのサイトを見て導入に成功しました。

https://blogs.yahoo.co.jp/verysmilegratitude/47434715.html

画像付きでわかりやすく解説されているので、日本語化MODを初めて試すという方はうまくやれると思います。

 

日本語化に成功するとメインメニューが日本語表示に変わる。

日本語化MOD作成に携わった人たちに感謝しつつ、ゲームを遊んで行きましょう。

「Bastion」の基本操作

「Bastion」は崩壊した世界で目覚めた主人公が、世界が崩壊した謎を追いながら世界の復興を目指すというストーリーになっています。

ゲームはステージクリア型となっていて、各ステージにあるコアを手に入れるとステージクリアという流れです。

特徴的なのが、移動できる範囲は見えておらず、道の端に近づくと新たな道が巻き戻されたかのように作られていきます。この演出は滅んでしまった世界というイメージに合っていて、道やオブジェクトが復元されていくのは視覚的にも楽しさを感じさせてくれます。

ただ、この先の見えない作りのせいで、道が分かれていたときに先にこっちから探索しようと進んだら、ステージの終わりだったということが何度かありました。一度クリアしたステージは再挑戦が出来ない作りのため、別の道に進んだら何かあったのでは?と気になってしまうのが惜しいなと感じました。

操作方法は、Aボタンで回避行動、Bボタンで近接攻撃、Xボタンで遠距離攻撃、Lトリガーで防御、Rトリガーで必殺技となっています。

このゲーム、キャラクターの移動速度がかなり遅いです。そのため、Aボタンで転がりながら進む方が速かったりするのですが、先の見えない作りと相まって落下ダメージをよく食らうことになるので、転がりすぎには注意が必要です。

豊富な武器を選択する楽しみ

「Bastion」には実に多くの武器が出てきます。近接武器であれば攻撃速度の速いものや、攻撃速度は遅いが一撃のダメージの大きいものなど各武器ごとに特徴があります。

遠距離武器はさらに特徴的で、オーソドックな弓から銃、さらには迫撃砲のような武器などクセの強い武器が揃っています。

私のお気に入りは剣と弓というオーソドックスな組み合わせだ。

序盤は、近接武器でボタン連打でもなんとかなりますが、後半になると的の数も増えて遠距離攻撃と近距離攻撃、そしてガードを使いこなさないと厳しくなってきます。

敵の配置がパズル的になっているのもおもしろいポイントです。持ち込んだ武器でうまくいかないときも、別の武器を装備して再度挑戦したら難なく突破できたということも何度かありました。

各武器を使ったチャレンジステージが用意されている。

新しい武器を手に入れると、マップ上に武器を使ってお題をクリアするステージが出現します。このステージでは、条件をクリアするとアイテムがもらえるのですが、頭を使わないとクリア出来なかったり、武器をうまく強化していないと難しかったりとやりごたえのあるものになっています。

クリアしたステージは再挑戦できない作りなので、武器の特徴を学ぶにはこのチャレンジステーを利用するのがよいと思います。

少し気になったのは、敵のバリエーションの少なさと、後半になるにつれ弾幕シューティングの様な場面が増えてくることです。せっかく武器が豊富にあるので、もう少しバリエーションがあっても良かったかなと感じました。ただ、そこを突き詰めてしまうと武器を選択する楽しみをプレイヤーから奪いかねないので、どの武器でも進めるちょうどいいバランスなのかもしれません。

後半は数にやられる場面が増えてくる。

ゲーム中、ボスらしいボスというのがいないのも寂しい気がします。結果として、敵の数を増やすか攻撃を激しくするといった難しさしか生んでいないのはもったいないなと感じました。

「Bastion」のRPG要素

ステージ上にある「コア」を回収すると、拠点であるバスティオンの復旧を進めることができます。1つのコアで1つの施設を復活させることが出来るのですが、施設は多くありません。復興するという要素は薄いかな?というのが私の印象です。

どの施設を復活させるかはプレイヤーに委ねられており、自分が必要と思う施設を選んで進めて行くのですが、施設に関する説明はほとんどないので逆に悩みました。簡単に施設の説明をしておこうと思います。

アーセナルでは装備の変更ができる。

アーセナルでは装備の変更ができます。所持する武器が少ない序盤では使うことが少ないですが、ゲームを進めて行くと利用する機会も増えてくると思います。近接武器と遠距離武器に加えて、必殺技の変更もアーセナルで行います。

戦闘を有利にするディスティラリー。

ディスティラリーでは戦闘を有利にするアイテムを装備することができます。最初は装備できるスロットがロックされていて多くを装備することは出来ません。

敵を倒すことで経験値が入り、一定数に達するとレベルアップするというRPG要素が「Bastion」にはあります。レベルアップで体力ゲージの増加とディスティラリーの装備スロットの開放となっています。

こちらも序盤では装備するアイテムも少なく、装備スロットも少ないため利用する機会は少ないです。後半は装備アイテムの選択に悩むことになると思います。

ディスティラリーのアイテムは各ステージで入手したり、店で購入することができます。

装備の強化は鍛冶工場で行う。

鍛冶工場では各武器の強化を行うことができます。装備を強化するには、各武器に対応した素材アイテムとゲーム内通貨ともいえるフラッグメントという結晶のようなものが必要になります。

お金は敵を倒す、ステージ内でオブジェクトを破壊するなどして拾うことができます。しかし、素材アイテムは入手が限られています。

ゲームが進行すれば店で買うことも出来ますが、数は限られています。ステージ内で拾うにも一度クリアしてしまうと再挑戦できないので、取り逃すと二度と手に入れられない為、初回プレイで武器を強化しきるのは難しいと思います。

聖堂はゲームの難易度を上げることができる。

聖堂ではその名前とは逆で、悪魔的にゲームの難易度を上げることができます。ここに用意されるものはプレイヤーにとって、何一つ有利なものはありません。

私はプレイしていて難易度が低いとは感じなかったので、最後まで利用しませんでしたが、遊んでいてゲームに物足りなさを感じたら利用するといいと思います。

メモリアルはゲーム内のチャレンジ要素。

メモリアルでは、ゲームプレイに応じた報酬を受けることができます。様々なお題が用意されていて、クリアすることで主にお金が手に入ります。

ここで受け取ることが出来るお金は高額なものが多いので、まめにチェックしてクリアを意識したプレイをすると進行が楽になるかもしれません。

遺失物取扱所はショップです。素材アイテムやディスティラリーアイテム、聖堂のアンロックアイテムを購入することができます。

ストーリーは少し理解しにくい

日本語化MODを導入した事により、ストーリーを楽しむことができました。しかし、断片的に語れる物語は、少しわかりにくい部分もあります。

ゲームプレイ中でも、至る所でナレーションが入り訪れたステージの話が語られるのですが、敵とのバトル中に流れることもあり、聞き逃すことが多くなっています。(日本語化MODで日本語化されるのは字幕だけで、ナレーションは英語で語られるためです。)

それでも大まかな話の流れは理解できますし、美しいグラフィックと音楽がゲームをもりあげてくれるので最後まで楽しむことが出来ました。

このナレーション、様々なバリエーションが用意されていて、オブジェクトを破壊したり敵との戦闘に夢中になったり、何もせずに放置した時などプレイヤーの行動にあわせたナレーションが出るのも楽しいです。

終盤に用意される選択と謎めいたストーリーは、考察のしがいがあると思います。

まとめ

多少の気になる点はありますが、豊富に用意された武器を使っての攻略は、楽しさとプレイの幅を生み出しています。

人によっては、雰囲気ゲーと感じたりアクションゲームとして難しいと感じるかもしれません。

しかし、何よりも美しいグラフィックと音楽で彩られた崩壊した世界は、儚さと共に暖かみのある印象を与え、時を経ても輝いていると言えます。

クリアまでの時間はそう長くなく、チャレンジステージをほとんど無視した私のプレイ時間は5時間程度でした。周回プレイを前提としていて、クリア後にタイムアタックなど追加される要素もあるので、気に入れば長く遊べるゲームになっています。

「Bastion」はXboxでもプレイできますが、日本語化が出来ないのでSteamで購入することをおすすめします。Steamでは、1,480円で配信されています。(セール時に安く購入するのがお得です。)

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同じ開発会社の「Transistor」というゲームも配信されており、こちらも機会があれば紹介したいと思います。

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個人的ゲーム採点

7.8/10

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