デビルクエスト

ストーリーは面白いとは言いがたい。
宗教戦争とペスト禍に荒れる中世ヨーロッパ。
タイトルの印象から、RPGみたいだな〜と思ったが、内容的にもそのくらいのものだった。

冒頭、魔女の嫌疑をかけられた三人の女が処刑されるのだが、よくある理不尽な魔女狩りかと思いきや
実は本当に魔女だった。。。この映画はそういうスタンスなのだということが分かる。
死病のペストは魔女が運ぶものだから、魔女を退治すれば伝染病を食い止められる。
そして、魔女は司祭の祈祷書によって駆逐できる。
やっぱり、RPG？

十字軍の騎士ベイメンとフェルソンは、連戦錬磨の勇者として戦場で殺戮を繰り返してきたが
神の名のもとに女子供を含む一般市民までも「敵」として抹殺する聖戦に疑問を抱き戦線を離脱したのだが
脱走の免罪と引き換えに、ひとりの少女を魔女裁判に掛けるため修道院まで送る旅に同行することになってしまった。
旅の仲間は、穏和な騎士、少女を拷問しているらしい司祭、騎士志願の修道士、道案内役の詐欺師・・・

つまらないのは、少女が早い段階で邪悪なオカルト的存在であることが分かってしまうからだ。
それなら、彼女が背筋が凍るほど禍々しければ面白いかもしれないが
あどけない外見と裏腹に人を惑わせ死なせる経緯に意外性が無くちっとも盛り上がらない。
宗教に疑問を抱いているベイメン（ニコラス・ケイジ）に、邪悪なのはむしろ司祭ではないのかと疑わせるのも中途半端だし
先に邪悪だと分かってしまうので「特殊能力があるとしても良い魔女かも」などと観客に期待させたりする仕掛けがない。

しかし、ペストが蔓延する町や修道院など、暗い時代を描く美術や衣装はしっかりしているし
ニコラス・ケイジは強いが心優しい正義の騎士がよく似合っていた。
物語に引き込まれる魅力が薄くてラストまで盛り上がらないままなのは残念だが、まあ退屈ではないし、
宗教のために人間同士殺し合うのでなく、本当の「敵」を倒すために騎士道の本懐を遂げたってことで
それなりに納得はできる。
おすすめはしないけど、ひさしぶりにヘアスタイルが気にならないヒーローなニコラス・ケイジもいいのかなっと。

アクションアドベンチャーとしては普通に面白いが、映画の思想が気に食わない
十字軍や魔女狩りなどのキリスト教会が抱える血塗られた歴史を本作は全て肯定しにかかっている

これほどはっきりと悪魔の存在を証明できたら教会の権威は強固で絶対的になるので、教会としてはこれが事実ならどんなに喜ばしいことだろうか・・・・
という皮肉しか感想がない

全体的にこじんまりとしてますが、ニコラスケイジとロンパールマンが期待どおりにかっこいいです。
つかみはOKだしストーリーも悪くはないですが、ふたり意外にいい所がないような・・・

旅の途中の数々の危険にもハラハラしないし、最後に出て来るラスボスも残念ながらしょぼいし、
ニコラスゲイジが好きな方は観て下さい。

（ややネタバレあり）

『ドライブ・アングリー３Ｄ』や『キックアス』ではあんなに生き生きとしたニコラス・ケイジが、まったく生きていないダメな作品だった。これは振れ幅の大きいケイジ作品の、トホホ・サイドな一作。本人は中世の十字軍のドロップアウト組を演じるＲＰＧ風のコスチュームプレイに興味をひかれたのではと想像するが、監督ドミニク・セナでは面白くならないだろうという予想が的中。
　冒頭に割合印象的な橋の上の「魔女狩り」のシーンがあって、「ひどいことするなあ」と思っていると本当に魔女だった！　という滑り出し。悪しきものはいるという前提でスタートするので、「魔女狩り、意外と正確でオッケーじゃん」という気持ちになる。
　しかし、その後メインストーリーが「この囚われた女性は魔女か？」という謎を軸に進むのに、いろいろ観客を迷わせようとしても「この映画では魔女はいることになっているしなあ」という先読みがあって盛り上がらないうえ、結局それが大当たりになってしまうのはやはり辛い。旅のパーティを組む面子も、個性もなければいい場もない。
そして邦題もネタバレであったというのは少なからぬ人が抱く感想ではないかと思いますが、そのラスボスも造形からしてつまらない。最近こんなのばかり観ているような気がする……。
　そんなストーリーの弱さはともかく、アクションやＣＧ場面で点を稼げばいいと思うのですが、光るところはなし。アクション演出は凡作『赤ずきん』にすら負けていて、ぱっとしないまま終幕を迎える。唯一、ラスボスとの肉弾戦は『インディペンデンスデイ』みたいなあほらしさが少しあったが、ケイジで笑いがとれない演出の「何もなさ」ばかりが記憶に残った。15点。

国中がペストで苦しむ中、
ペストは悪魔（魔女）の仕業らしいってことで
魔女退治にニコラス君たちが向う！

魔女達を修道院に連れてって魔女裁判にかけるとかなんとか言ってたような。


で、修道院に向うまでの道のりで
いろんな邪魔者（狼？バケモノ？）に逢うのですが
それをやっつけて向っていく。


それだけでしたね・・・・・。


なにせストーリーがうっすーーーいので
もう、森でガヤガヤやってるだけな感じ。

一応そこがアクションシーンと呼ばれるものなんだろうけど
なにせ、盛り上がらない、迫力ない・・・・


これはおススメはできないほうの、ビミョーなほうのニコラス君映画だった。