イエメンの首都サヌアで、アル・ジェラフィ家が所有する築350年の泥れんがの家を再建する職人たち。サヌアは2014年からフーシ派に支配され、サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)が主導する連合軍の空爆を受けている。一家は築150年の自宅も破壊された。(PHOTOGRAPH BY MOISES SAMAN)
人気の観光地コーカバンの入り口で、客を待ちながらふざけ合う土産物売りの子どもたち。この要塞は1000年の歴史を誇るが、2016年2月の空爆で破壊され、7人が死亡した。(PHOTOGRAPH BY MOISES SAMAN)
港町アデンにある国立博物館のアイダ・アーメド・ムハンマド館長(中央)が、空っぽの展示ホールで職員と打ち合わせをする。2000点を超える貴重な収蔵品は銀行の貸金庫に保管されている。(PHOTOGRAPH BY MOISES SAMAN)
マーリブ郊外の砂漠にある避難民キャンプ。木の周りで時間をつぶすのは、フーシ派の進撃で家を追われた子どもたちだ。強大な古代サバ王国の都だったマーリブは、近年は石油産業で栄えていたが、それも停滞し、今は内戦の前線になっている。(PHOTOGRAPH BY MOISES SAMAN)
約3000年前に造られたアッワーム神殿の遺跡に集まった地元部族の婚礼の参加者。サバ王国の時代には灌漑と農業の神アルマカが祭られていたが、今この遺跡はフーシ派の攻勢で危機的状況にある。(PHOTOGRAPH BY MOISES SAMAN)