「バイユーのタペストリー」は、11世紀のノルマンディー公ウィリアムによるイングランドの征服「ノルマン征服」を描いた当時の刺繍絵物語だ。保存状態がよいまま伝わり、今もなお征服の象徴とされている。ハレー彗星を描いたと言われる有名なシーンも含め、主要な17場面を選んで解説する。

文=FERNANDO LILLO REDONET/訳=北村京子