metaphorの意味とは?ネイティブスピーカーが使う比喩表現も

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何かを説明するときに、そのままを言うのではなく、共通点のある他の物事を借りてきて表現することがあります。

これを日本語で比喩と呼びますが、英語ではmetaphorと言われていることを知っていますか?記事では、ネイティブが頻繁に使うmetaphorについて掘り下げて紹介しましょう。

Metaphorの意味と使い方

さっそくですが、metaphorの意味とその使い方から説明していきます。冒頭、日本語では比喩ということを述べましたが、もう少し説明を加えましょう。

メタファーは比喩の種類のひとつ

比喩表現には種類があり、メタファー以外に提喩・換喩・直喩といったものがあります。ちなみに、犬をワンワンとするような音で表現するオノマトペも比喩の一種です。

メタファーは隠喩(または暗喩)のことを指し、”まるで~”または”~のような”といった表現を使いません。その代わりに、共通点を持ちながらもまったく別の物事によってより分かりやすく伝える方法を取ります。

このような方法をとる理由は、たとえを使うことで日常会話や文章をもっと分かりやすくしたり、面白く伝えるためです。すると、聞く側、読む側の想像力に役立ちます。このため、映画やアニメ、デザインまで幅広く使われたり、ビジネスのシーンで商品やサービス効果の説明に効果的と言われたりしています。

IT用語にもメタファーが使われていますが、例えばパソコン画面上のゴミ箱には暮らしで使われるゴミ箱が表示されており、瞬間でそこがゴミ箱だと分かるようになっています。これを”デスクトップメタファー”と呼びます。

実際にメタファーがどのような感じなのか、次に日本語の例を挙げてみましょう。

「母は太陽だ」

これがメタファーです。母は人間であり、もちろん太陽ではありません。しかし、太陽の持つイメージを使い”たとえ”に使っているのです。すると、このフレーズを聞いた側の人はこのお母さんが明るく笑顔を絶やさない人物じゃないかと想像できます。

ちなみに、太陽を象徴するお花はひまわりです。このことから”母は向日葵だ”と言ったとしても比喩になるでしょう。お母さんは明るいというよりもインパクトがありますし、スッとイメージできますね。

メタファーの使い方が分かってきました。実は、普段から私たちが接している言語表現なんですね。

メタファーの特徴

上で挙げた「母は太陽だ」の例文からも分かる通り、メタファーには以下の特徴があります。

・短い言葉で簡潔に表現

・詩的イメージを持つ

・”まるで~”や”~のような”は使わない

「母は太陽のようだ」とするとこれはこれで自然な会話になりますが、これは言い切っていないのでメタファーではなくなり、直喩という異なった比喩の種類になります。こちらに関しては、後ほど取り上げて解説します。

概念メタファーとは?

メタファーのことを知ると、概念メタファーという用語に行き着くことがあります。

この概念メタファーとは、認知言語学の用語であり、ある概念の領域(具体的な事象A)を別の領域(抽象的な事象B)を用いて理解することとされています。言語学では広く知られている言葉です。

Metaphorの意味と使い方

さて、メタファーがどのようなものか理解できたところで英語表現metaphorについてみていきましょう。

Metaphorを辞書で調べると、言語学における「メタファー・隠喩」という意味の名詞であり、まったく異なる2つのものを比較したり関連づける修辞技法*とあります。

修辞技法*=スピーチや文章などに豊かな表現を与えるための技法。

なお、イギリス英語ではメタファ、アメリカ英語はメタフォアのように発音します。イギリス英語の発音のほうがアメリカ英語よりも日本語に近いことがよくありますが、メタファーに関してもそれが言えます。

メタファーmetaphorはどういうものなのか、BBC BITESIZEのページから引用してみましょう。メタファーの使い方もご参考にしてください。

A metaphor is a word or a phrase used to describe something as if it were something else.

メタファとは、何かを別のものであるかのように説明するために使用される単語またはフレーズである。

Jess is dynamite.

ジェスはダイナマイトだ。

彼女は決してダイナマイトでできているわけではないですが、それは彼女がいかにエキサイティングかを説明する方法なのです。

引用:BBC BITESIZE What are metaphors and similes?

https://www.bbc.co.uk/bitesize/articles/z9tkxfr#zttb8p3

メタファーの関連表現

ここでは、メタファーに関連する表現について、簡単に紹介しましょう。

メタファーのいろいろとその意味

Extended metaphor

拡張比喩と呼ばれ、長めの比喩になります。このため、会話ではなく詩や散文といった文学など書き物に使われるメタファーです。複数の行にとどまらず、ときには段落全体に比喩が使われることもあります。

Mixed metaphor

混合比喩であることから、2つ以上の比喩を組み合わせたものでありユーモラスな効果を生み出すことがよくあります。

Visual metaphor

視覚比喩として、色・詳細・サイズなど類似性を持つものを具体的にどのように見えるかについて表現する比喩です。

直喩とは?

直喩とは、修辞法のひとつです。ここまでみてきたメタファーの対義語になり、”まるで~”または”~のような”を使い、直接的なたとえとして使用されます。

直喩の例を挙げてみます。

「つきたてのお餅のようなほっぺただ」

赤ちゃんのもちもちとしたポテポテの頬をつき立てのお餅に例えています。これが直喩です。ルールとしては、”まるで~”や”~のような”な言葉が含まれる点です。

ただ単にもちもちとした赤ちゃんの肌というより、お餅を使うことで聞き手や読み手にインパクトを残したり、イメージしやすくしたりします。

直喩はsimile

直喩は英語で「simile」です。Simileは名詞であり、スペリングは微笑みなどの意味を持つsmileとかなり似ていますが、発音はスィミリーのような発音でスマイルとまったく異なります。

Simileについても、BBC BITESIZEのページから引用してみましょう。

A simile describes something by comparing it to something else, using like or as.

直喩は、likeまたはasを使用し、何かを他のものと比較することによって説明する。

この解説では具体的に“likeまたはasを使用”と述べています。Like(~のような・~に似た)やas(~のような)を使う点が直喩を英語で表現する際の特徴です。このことを理解するため、さらに例文も引用しましょう。

It was as slippery as an eel.

うなぎのように滑りやすかった。

ぬるぬるとしたウナギを手に取ったことがありますか?滑ってしまうので掴みきれずに逃すなんていう場面を想像できます。滑りやすかったという状態を”うなぎのように”と言って比較しているんですね。そしてas slippery asとasがルール通りに使われている点にも注目しましょう。

引用:BBC BITESIZE What are metaphors and similes?

https://www.bbc.co.uk/bitesize/articles/z9tkxfr#zttb8p3

BBC BITESIZEはイギリスの学齢期の生徒達を対象としたBBCの無料オンライン学習サポートリソースです。

このWhat are metaphors and similes?ページを読み進めれば、メタファーと直喩の理解を深めるためのエクササイズが用意されています。このチャンスに練習まで進んではいかがでしょうか?

もう一度、ここでメタファーと直喩の違いを明確にしておきましょう。

1) My son is a monster.

うちの息子はモンスターだ。

2) My son is like a monster.

うちの息子はまるでモンスターのようだ。

皆さんお分かりですか?ひとつ目の例文は短い言葉で言い切っている、”まるで~”や”~のような”は使われていないことから、そうです「メタファー・隠喩・暗喩」。

二つめは”まるで~”と”~のような”が使われ、さらに文中にlikeがあるので直喩。これなら2つの比喩の違い、もう大丈夫そうですね!

比喩表現を紹介

最後に、英語の比喩表現をいろいろ紹介しましょう。

Herding cats

まず、猫が使われるイディオムをひとつ紹介します。Herdingという単語はあまり馴染みがないかもしれません。Herd(ハード)には動物の群れを集める、追いやる、1ケ所に集めるといった意味があります。

そこでこのイディオムherding catsを直訳すれば、猫達を1ケ所に集めるということになります。しかし、ネコを相手に羊や牛のように群れを集めることができるのでしょうか?猫の持つ単独で生活をするという習性を考えると、これが難しいんですね。

このことからherding cats=無理なこと、かなり難しく不可能なこととして使います。特に大勢をまとめることが難しい場面で使うフレーズです。

It was like herding cats for the new class teacher trying to coordinate everyone in the class.

新担任の先生がクラス全員をまとめようとするのは無理だった。

To get cold feet

足が冷たくなる、そんな時ありますね。しかし、to get cold feet「恐れすぎて行動を開始したり完了したりできないこと」を意味します。このことから怖気づく、臆病といったニュアンスで使われます。

He was supposed to propose to his girlfriend in the restaurant, but he got cold feet.

彼はレストランでガールフレンドにプロポーズするはずだったけれど怖じ気付いてしまった。

I could eat a horse.

このフレーズの意味は皆さんもイメージができるかもしれません。馬一頭食べられるくらいに腹ペコなときの表現です。

I haven’t eaten anything since last night. I could eat a horse!

昨夜から何も食べてないの、超おなかペコペコだよ!

お腹が空いているはhungry、とてもお腹が空いて腹ペコは飢餓の意味も持つstarvingがありますが、I could eat a horse.”ウマ一頭でも食べられそう”と、明らかに誇張した表現になっています。

Metaphorの意味まとめ

Metaphorは【メタファー・隠喩・暗喩】であり、短い言葉で言い切るスタイル、“まるで~”や”~のような”は使われない。

例)氷の眼差し。

Simileは【直喩】を指し、“まるで~”と”~のような”さらにlikeまたはasが使われる。

例)蝿のようにうるさい。

比喩に関して改めて理解しようとすれば難しく感じる面もあります。

しかし比喩を使えば、言葉や文章をよりよく面白く伝え、聞き手や読み手の想像力を助ける役目があります。これは日本語も英語も同様です。本記事のmetaphorやsimile解説がご参考になれば嬉しいです。

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