BS放送に興味があるけれど、何を準備したらよいのかわからないという方も多いだろう。そこで、BS放送を見るにはどのような方法があるのかや、用意すべきものなどについて解説する。また、BS放送をスマホで見る方法も紹介していく。
1. BSを見るには用意すべきものがある
BS放送を見るには必要なものが4つある。この4つの基本情報や選び方を紹介する。
BSアンテナ
BS放送を見るには、BS対応のアンテナが必要だ。BS対応のアンテナは屋外に設置するパラボラアンテナが一般的である。家電量販店などにおいて、約5,000~10,000円ほどで購入できる。アンテナを設置するスペースがない場合には、室内に設置できるアンテナもあるのでどちらがよいのか検討しよう。
ケーブル
BSアンテナとテレビを繋ぐケーブルも必要だ。こちらも家電量販店などで購入できる。
BS対応のテレビ(もしくはBSチューナーとテレビ)
BS放送を見るには、BSに対応しているテレビが必要だ。これからテレビを購入する場合には、「BSデジタル」というマークの付いているテレビを選ぶ。すでにテレビを持っている方は、テレビにBSチューナーが内蔵されているか確認しよう。BSに対応していないテレビの場合には、BSチューナーが別途必要だ。
B-CASカード
B-CASカードは、視聴可能なチャンネルを管理するためのカードである。BS放送だけでなく、地上波などを見るにも必要なものだ。テレビやチューナーに必ず内蔵されているので、確認してみよう。
2. BS放送を見るには4つの方法がある
BS放送を見るには、BS専用のアンテナを設置するのが基本だ。だが、集合住宅に住んでいてアンテナを設置するスペースがない場合でも、BS放送を視聴することができる。BS放送を見るには次の4つの方法のいずれかを選択しよう。
アンテナを設置する
現在ではさまざまな方法でBS放送を視聴できるが、BS放送が開始当初はBSを見るには専用のパラボラアンテナを設置することが必須だった。現在でも、BSアンテナを設置するのがBSを見るための1つの方法だ。アンテナ自体は家電量販店などで約5,000~10,000円で購入できる。初期費用はかかるが、BSの無料放送であればランニングコストは要らない。
BS放送を配信する衛星が南西にあるので、電波状況を見ながらパラボラアンテナの向きを南西方向に調整して設置しよう。
ケーブルテレビに加入する
アンテナを設置しなくても、ケーブルテレビに加入すればBS放送を視聴できる。ケーブルテレビの加入でBS放送が見られる理由は、ケーブルテレビの会社が受信したBS放送を有線で各家庭に届けていることにある。
屋外に取り付けるアンテナは不要だが、ケーブルテレビを視聴するためのモデムなどが必要な場合が多い。テレビの視聴だけで月額約3,500円かかるのが一般的だ。インターネット回線などを同時に契約するとお得になることが多い。
光回線に加入する
光回線とは、光ファイバーを使った通信回線のことである。インターネットの接続に使用するのが一般的だが、電話回線やテレビ番組の受信にも使われる。インターネット回線を契約するときにBSやCSの視聴を申し込めば、アンテナなしでBS放送の視聴が可能だ。
月額約4,000~5,000円でテレビの視聴が可能だが、接続工事などの初期費用に約3万円かかることもある。インターネット回線やBS、CSの有料放送を同時契約することで初期費用が抑えられる場合も多い。
IP放送を利用する
IP放送とは、テレビにインターネットを繋いで番組を視聴するものだ。最近増えているビデオ・オン・デマンドもIP放送の1つである。IP放送を使えば、テレビ番組を好きな時間に視聴できる。
3. 【BSよくある質問1】BS放送をスマホで見るには?
外出先などでBS放送を見るには、スマホを使うのが便利だ。スマホでBS放送を見る方法を解説する。
ワンセグ・フルセグ対応のスマホで視聴できる?
ワンセグやフルセグ対応のスマホで地上波放送を視聴している方も多いだろう。ワンセグやフルセグは地上波には対応しているが、BS放送を視聴することはできない。このためスマホでBS放送を見るには、WOWOWなどの有料チャンネルに加入する必要がある。有料チャンネルに加入後、専用のアプリからオンデマンドでBS放送を視聴しよう。
アプリとチューナーを使う
iPhoneのスマホには、ワンセグやフルセグ対応の機種がない。iPhoneでBS放送を見るには、専用のアプリと外付けのチューナーを使おう。
4. 【BSよくある質問2】4K・8Kの番組を見るには?
最近BS放送では映像がより美しい4Kや8Kに対応した番組も登場してきた。BS放送で4Kや8Kの番組を見るには何が必要なのか説明する。
4Kや8Kとは何か?
4Kや8Kとは、テレビ画面に表示される画素数を表す言葉だ。「新4K8K衛星放送」の実用放送は2018年12月にBSのなかで始まった。それ以前に最高画質だったフルハイビジョンは2Kで、4Kは2Kの4倍、8Kは2Kの16倍の画素数が多い。画素数が多くなると画質が上がり、大画面のテレビでも精細な映像を楽しめる。
4Kや8Kの番組を見るには?
4Kや8Kの映像を見るには、4Kや8Kに対応したテレビやチューナーが必要だ。「4Kテレビ」と謳っているテレビをお持ちでも、テレビに4Kの電波を受信できるチューナーが内蔵されていない場合もある。4Kの番組を見るには、4K対応チューナーと4Kの映像を映せるテレビを準備しよう。
結論
BS放送を見るには何が必要なのかについて解説した。BS放送を見るにはパラボラアンテナの設置が必須だと思われがちだが、ケーブルテレビや光回線を使えばBS放送の視聴が可能だ。また外出先で視聴したい方は、専用のアプリやチューナーでスマホでBS放送を見ることもできる。自分にあった方法を選んでBS放送を楽しんでみよう。