GLAY(イラスト・蟹めんま)

写真拡大

90年代から大ヒット曲を多数発表し、2016年にリリースされたシングル「G4・IV」もオリコンチャート1位を獲得し、長い間"国民的ロックバンド"の座に君臨しつづけるGLAY。その魅力とは一体何なのか?
ファン有志に集まっていただき、魅力を語っていただきました。

GLAYの歴代アルバム、どれが一番好き?

(参加者プロフィール)
・サホさん(30代)/東北出身の都内在住、広告代理店のWEBディレクター。ファン歴はトータルで20年くらい。ちょっとライブ参戦からは離れていた時期もあるけれど、2年前に突然出戻り今に至る。

・高倉さん(30代)/都内在住のエンタメ系ウェブサイトの企画ディレクター。誘惑/SOUL LOVEをギターキッズ時代にコピーしていた世代。ファン歴20年。

・船山さん(20代)/都内在住のOL、ギリギリ平成生まれのアラサー。ファン歴は16年。

GLAYとの出会い

ーー皆さんがGLAYと出会ったきっかけを教えて下さい。

サホ:私は最初のきっかけは『RAIN』(94年)ですね。

船山:メジャーデビュー曲ですね。

サホ:たまたま弟が特撮好きだったんで、『ヤマトタケル』(94年公開)という特撮映画を家族で観に行ったんです。その主題歌が『RAIN』だったんです。

ーーなるほど。

サホ:でもですね、当時小学生の私は最初『RAIN』はX JAPANの曲だと思っていたんです(笑)。ピアノから入るし、なんとなくXの曲なのかな〜と。その後にアニメの『ヤマトタケル』もあって、そのオープニングテーマが『真夏の扉』(94年)だったんです。そこで「どうやらGLAYという人たちらしい」と気づいて。

そこから間が空くんですけど、ある日CD屋に行ったらGLAYのCDが売ってたんです。「あ、あの人たちだ」って買ったのが『Freeze My Love 』(95年)です。

高倉:毎回偶然ですね(笑)。

サホ:なんとなく「男の人なのに髪が長い!」って覚えてたんです(笑)。そこから「CDでーた」(KADOKAWA発行の音楽情報誌。現在は「CD&DLでーた」)で発売日をチェックしたりするようになりました。

高倉:「CDでーた」! 時代だ〜。

サホ:でもまだその頃はクラスの友達もGLAYのことを知らないし、ライブも見たこと無かったんですよね。『グロリアス』(96年)で「HEY!HEY!HEY!」に出てて、そこでようやく「動くGLAY」を観ることが出来ました(笑)。「北斗の拳の雑魚キャラに似てる」と言われているのをみて「この人たち腰が低い」「Xとはぜんぜん違うんだ」と思いました(笑)。

それで親にお願いして『REVIEW』(97年)を買ってもらったのかな、聴き過ぎてCDがダメになりました(笑)。

ーーCDってダメになるんですか(笑)。

サホ:聴き過ぎると光でダメになるみたいです。
で、その後インターネットが少しずつ流行り始めて、塾のパソコンでGLAYの公式サイトを見たりしていました。「チャットにメンバーが現れる!」みたいなサプライズもあるサイトだったんです。

高校の進路も、当時HISASHIさんがパソコンやインターネットが好きだという話を読んで、パソコン関係に強い学校にいきました。それで今の仕事もWEB系なんですよ。

ーー人生と大きく関わっていますね。高倉さんは?

高倉:たしか夏休みに、テレビを観ていてミュージックステーションに『BELOVED』(96年)で出ていたのを見たのがきっかけです。

最初は「ふ〜ん」と聴いていたんですが、サビの後半部分でガーンと来て、「買おう」と思いました。

ーー「AH 夢から覚めた〜」の部分ですか?

高山:いわゆる「大サビ」でダメ押しを食らった感じです。

その後『口唇』(98年)が大ヒットしたじゃないですか、当時中1だった僕のクラスの中で『口唇』とTMRの『LEVEL4』が双璧でしたね(笑)。

それから『BELOVED』のアルバムを買って…、個人的にその頃にギターを始めたんです。そこで「バンやろ(雑誌「バンドやろうぜ」)」にスコアが載ってるじゃないですか、でもギター始めたての小僧にはHISASHIが何をやっているのかわからなかったので、TAKUROだけをひたすら弾いてました。

そこから『pure soul 』(98年)、『HEAVY GAUGE』(99年)中学生男子という多感な時期に連続で食らってしまい…今に至る、という感じですね。

船山:皆さんうらやましい! 私は今27歳なんですけど、「GLAY EXPO 20万人ライブ」や「GLAYジャンボジェット」みたいな時代は小学1年生だったのでまだGLAYのことはニュースでなんとなくしか知らなくて、リアルタイムでは経験してないんです。そもそも親も厳しくて「ロックバンドなんて聴いてはいけません」みたいな雰囲気だったし。

でも小学校4年の時に、「速報!歌の大辞テン」という番組で、偶然『HAPPINESS』(00年)が流れてたんですよ。それが衝撃的で「こんなかっこいい人たちがこの世にいるのか」と、親に内緒でお小遣いで買いました。そこからちょっとずつ過去のCDを集めて…というのがきっかけです。

サホ:私はそのくらいの時期に「GLAY疲れ」がきてるんです。

ーーその「GLAY疲れ」した理由と、戻ってきた理由も知りたいですね。

サホ:毎週聴いていたTAKUROさんのラジオが一旦終わったあたりから「次は世界だ!」と言い始め、『GLOBAL COMMUNICATION』(01年)という曲に
なじめず…。

船山:私その曲すごく好きだったんですよ〜。

高倉:僕はその気持ち少しわかります。

サホ:「戦争をやめよう」みたいな。

高倉:リーダー(TAKURO)がジョンレノンを尊敬していることもあって、もともと社会意識は強かったと思うんですが、その後にも9.11があったり反戦ムーブメントがGLAYの中に来てたんですよね。

サホ:海外云々もよいのですが日本のファンにライブをもっと見せて欲しかったんです。その時期に別のバンドに流れてしまいましたね…(笑)。

ーー戻ってきた理由は?

サホ:その流れた先のバンドが00年代なかばに解散して、その時期にたまたま友達からGLAY武道館のチケットを譲ってもらったんです。それでライブを見たら、彼らは良い意味で変わってなかったんです。そこからまた離れていた空白期間の音源を集めたり。

あと、決定打になったのは2014年の東北EXPOをやったじゃないですか。その前哨戦として東北六県ツアーがあって、私は地元が東北ということもあって「これは戻るしか無い」と。そこからファンクラブに入り直して、ドームにも行って、ルナフェスにも行って…という。

船山:自然に戻ってきたって感じなんですね。

高倉:家族みたい(笑)。

ーー高倉さんはライブにガッツリ行くというよりは、曲を聴いてコピーして…という感じだったのでしょうか。

高倉:バンドキッズだったのでコピーをしていましたね。ただGLAYって中高生の時はあんまりロックバンドという認識ではなくて、ポップスとして聴いていました。当時のミスチルと同じくくりというか。もちろんハードな曲もありますけど、歌モノが好きでしたし。

それで、大学の時にTAKUROの『胸懐』(03年・幻冬舎)を読みましてね…。当時自分でもアマチュアバンドをやっていたので、言っていたことがなんとなくわかったんですよ。あと考え方というか、物の作り方に共感を覚えまして。

ーーどういった考え方なんでしょうか。

高倉:ひらたくいうと、TAKUROさんは自分のことをすごく凡人だと認識していて、でも100曲作れば1曲くらい「いい曲」ができるだろうという考え方で、「だったらアルバム作るのに1000曲作ればいい、簡単なことだよ」って感じで。その千本ノック的な発想に好感をもちました。

人間としてカッコいい。「プロジェクトX」的な。職人的、ミュージシャンとして好きなのかもしれない。

TERUは表現者として優秀

ーー各メンバーについてのお話も伺わせてください、まずはTERUさんのお話から語っていただきたいです。

船山:私、もちろんメンバー4人とも大好きですけど、しいて言うならTERUさんファンなんです。

ーーTERUさんのココが好き、みたいな部分はありますか?

船山:やっぱり声ですよ、絶対彼以外じゃダメだと思うんです。誤解を恐れずにいうと、他の歌手のモノマネって結構居るじゃないですか。でもTERUさんの似てるモノマネってあんまりいない気がします。

ーーたしかに、ボーカリストとして独特ですね。

高倉:声が高いんですけど、キンキン声の高さじゃないよね。昔はXのToshlみたいな声が「高い声」って思ってたんですけど、TERUやGACKTみたいな声は低いのにピッチが高い人もいるんだって思いました。彼らキーはめちゃくちゃ高いじゃないですか。不思議な声ですよね。

サホ:カラオケで男性が歌おうとしたら歌えなかったりしますよね。
表現力が豊かだからGLAYはヒットしたってどこかの評論家が言ってたんですけど。感受性が強い、感情の出し方がすごく上手いと思います。

高倉:表現者として優秀なんですよね。さっき言ったTAKUROの本でも、TERUは5万人20万人の前でも、客が0人のライブでもまったくぶれないのだと。いつでも堂々とパフォーマンスをしていたと。

船山:胆力があるんですかね。あと自由人ですよね。行動力があるんです。

ーーたとえば?

サホ:被災地支援に行ったりとか。最近も熊本へ支援へ行っていました。
それに自由というか、裏表がないというか、歯に衣着せぬというか。「テルヴィス」ってキャラもありましたね。

船山:自然体故にTwitterで物議を醸し出したりするけど、それも含めて好きです♡

サホ:それをフォローするHISASHI、みたいな(笑)。

TAKUROは「GLAY of GLAY」みたいな人

ーーところで、サホさんはTAKUROさんのファンだと伺っています。

サホ:初めて見た時に、ギターの魅力ってギターソロだけじゃないんだなって思いました。
縁の下の力持ちみたいなところありますよね。みんなを見守っているリーダーというか。TAKUROファン的には「もっと前に出てもいいのに」と思う時もあるけれど。でもそういうタイプじゃないでしょうね。

いい意味でネガティヴというか、あんなにヒット曲を出しているのに、謙虚というか、冗談で「お金持ってる」みたいなことは言いますけど(笑)。わたしの中では「GLAY of GLAY」みたいな人なんです。

船山:やっぱり子供の頃からGLAYの曲を聴いていて、TAKUROさんの恋愛観とか、人生観の影響をすごく受けていて。「こういうを恋愛したい」「こういう大人になりたい」みたいなのがあって。特に恋愛に関しては7割くらいTAKUROさんの影響かもしれない…(笑)。

ーーどの曲の恋愛が一番お好きですか?

船山:『SPECIAL THANKS』って曲がすごく好きで…。失恋ソングなんですけど、当時私は小学校6年だったんですけど「こういう恋愛をしたい」と思いました(笑)。個人的なことを歌っているようで、普遍性があるというか、言葉のチョイスひとつとっても、共感できる歌詞なんです。

高倉:ギターキッズとしては「生き様」系の曲がグッときますね。『グロリアス』とか『時の雫』、『SAY YOUR DREAM』、いうならば10代で一緒にバンドやってた仲間たちソングというか。なんていうか、大人になった時に『グロリアス』がしみる時期が来るんですよ。

船山:子供の時はサビの疾走感とかが好きで聴いてたのに、大人になった今聴いたら「歌詞がめっちゃ泣ける!」みたいな(笑)。

高倉:こんなにいい歌詞だったのか…みたいな。「ロックスターになるんだ」と夢に人生を賭けて、その賭けに勝った人の歌詞だから。

船山:少しさみしいんですよね。

高倉:やりきった人間にしか書けない歌詞ですよね。

サホ:高校の進路を決める時期に『pure soul』が出て「賽を振る時は訪れ 人生の岐路に佇む〜」という歌詞に「私いま賽を振ってる〜」みたいに共感しました。

高倉:質実剛健なんですよね。

サホ:GLAYが好きっていう時点でみんなTAKUROさんが好きなんですよ。GLAYという世界の神様がTAKUROさんなんです。

船山:みんなTAKUROさんが好きなんですよ。

サホ:でも自分では「人気無い」って言うんですよ、おかしいですよ。GLAY=TAKUROファン、デフォルトで、くらいなのに。でもちょいちょいそんななことを言うんですよ。

高倉:98年くらいの時期って男子向けファッション誌のオシャレなミュージシャンランキングで、GLAYのメンバーが3人入ってるんですけど、唯一入ってないというのはありましたね。

ーー90年代の「BiDAN」のような、V系ミュージシャンも載っていたファッション雑誌だとそうでしたね。

高倉:他の3人はファッションが時代とフィットしていたというか…。というか「TAKUROがかっこ良くない」という風潮はなんなんでしょうか。

サホ:背も高いしスタイルもいいのに。

船山:自分でそういう雰囲気にしてるのかもしれないですね。

高倉:ある意味セルフプロデュースに成功しているのかもしれないですね。

サホ:やっぱりいい意味でネガティヴなんですかね。

高倉:そうそう、YOSHIKIが主催する「VISUAL JAPAN SUMMIT」の記者会見に、SUGIZOとTAKUROも同席したじゃないですか。

船山:あの時のTAKUROさんがいることへのファンの安心感たるやいなや(笑)。

サホ:抱え込みすぎないかちょっと心配しちゃったりもするんですけど、フェスは楽しみですね。

2010年代、HISASHIの波が来た!

サホ:昔はミステリアスなお兄さんだったんですけど、最近のネットでのご活躍をみると「俺達のHISASHI」って感じですよね。

高倉:もともとオタク気質ではあったんですが、10年前くらいに「涼宮ハルヒの憂鬱」ファンを公言し始めてから、新たな側面が…。

ーーSF・サブカル系のオタクのイメージから萌え系もアリというのがわかったのは大きいかもしれないですね。

サホ:ネットにも強いですよね、Twitterアカウントの取得も早かった。私自身Twitterを始めたのも、HISASHIさんがやっているから、というのもありました。

船山:私、一時期はそういうバンドと関係ない活動をやるのは複雑な気分だったんです。でも彼はGLAYに還元される気がするんですよね。

サホ:曲の話をすると、最初のHISASHI曲って『Cynical』(95年『生きてく強さ』カップリング)で、次は『neuromancer』(96年『a Boy〜ずっと忘れない〜』カップリング)だしで、変化球担当だったのが、今ははシングル表題曲になったりするじゃないですか。2010年代からHISASHIの波が来ましたよね。

外での活動を還元した結果、おもしろいことができてるのかなあ。

高倉:昔からTALBOや光線銃使ったり、飛び道具的な存在でしたし、弾くフレーズも変だったんですよ。それこそBUCK-TICKの今井寿的な独自のポジションというか。

「変なギターだなあ」と思ってたんですけど、「弾いてみた」の動画とかをみてると、ギタリストとして上手い、みたいなコメントが凄く多くて。

自分の中では「ギタリストとして上手い」っていうイメージがなくて、改めて聴きこんでみると…上手いです(笑)。

ーーそれを気づかせなかったというのも実力が高い証拠なんですかね。

高倉:エフェクトが効いていたり、フレーズが特殊だったりするんですけど、基礎がめちゃめちゃうまいんです。見た目の飛び道具ではないという。


サホ:基礎があるから飛び道具が生きるというか。ライブでも、機械みたいに間違えないですよね。

JIROは裏リーダーなんですよね

高倉:昔の写真見ても、すでに「JIRO」として完成されてますよね。そのスタイルが20何年崩れていない。顔が若い、とかいう問題ではないブランディングですよ。

船山:全然変わらないですよね。羨ましい…。

高倉:HISASHIが「サウンドデザイナー」か何かの雑誌で言ってたんですけど、GLAYの音楽の設計上、ドラムがあって、JIROがベースを弾いたら基本的にTERUが歌える状態、TAKUROがバッキングを弾いたらそれでもうGLAYは完成していて、俺の仕事はその上に開いているところを埋めていく、と。JIROが弾いたら完成していると。

サホ:彼は裏リーダーなんですよね。TAKUROという神様がいるのですが、実は柱でささえているのはJIROだと思います。ヴィジュアル系として華があるけど、中性的じゃないというか。
こんなに目立つベーシストがいるなんてと思いました。

ボーカルだけが前に出てる…とかではなくてGLAYって四角ですよね。TOSHI永井やDIEちゃんも含めて六角形ってイメージがあったんですよね。

高倉:JIROはベーシストとしてはTOSHI永井とずっとやってて、プロデューサーがずっと佐久間(正英)さんじゃないですか。佐久間さん自身ベーシストということもあって氏プロデュースのバンドって基本的にベースメチャクチャうまいですからね。BOOWYしかり黒夢しかり。

なのに、長いこと人気バンドやってて、凄腕で、オシャレなのに、根が素朴ですよね。

船山:真面目なんですよね。

サホ:ちなみにGLAYの中で一人だけA型なんですよ。

高倉:そこで血液型の話が出てくるんだ(笑)。

サホ:それに同級生の中で一人だけ年下ですし、しっかりしないとと思ったかもしれないですね

好きなアルバムはどれ?

ーー好きなアルバムとその理由も聞きたいです。

高倉:難しい質問ですね、観点によって変わるな…。

サホ:自分が好きっていうなら、『pure soul』(98年)です。
一番聴いていた時期というのもあって、青春時代と一緒にあるアルバムです。私が死んだら棺桶にいれてほしいです(笑)。

『誘惑』(98年)、『SOUL LOVE』(98年)みたいなヒット曲も入ってるし、人にすすめるなら『pure soul』と、最新アルバムかな。私の中でのGLAYが完成したのが『pure soul』です。

高倉:僕は『HEAVY GAUGE』(99年)かな。やっぱり中学の時を思い出すんですよ。シングルも含めて、派手な曲のは『サバイバル』くらいで、それもビデオシングル版とくらべてミックスが落ち着いてるんですよ。だから印象として渋いというか。

それにTAKUROが、自分のラジオで当時ずっと「次に出るアルバムはすげえぞ」と数カ月にわたって言ってたんですよ。

サホ:「ジャケットが光ります」とか、色々こだわりを語っていましたよね。

高倉:『ここではないどこかへ』(99年)とか『Winter,again』(99年)とか大ヒット曲も入ってるのに、どこか地味なんですよ。『BE WITH YOU』(98年)とか、当時はそんなに気にしてなかったけど、いたるところで流れていたじゃないですか。今聴くととメチャクチャ中学生時代が蘇ってくるんですよ。

船山:好きなアルバム、すごく悩みます…。一番聴いたのは『HEAVY GAUGE』かもしれないですが、『THE FRUSTRATED』(04年)かもしれない。

一同:ああ〜(納得)。

船山:流れがすごくかっこいいですし、アルバムとして通して聴いたのはこれが一番多いかもしれない。

サホ:1曲目から通して聴きたいというのはわかります。

船山:中学生の時に東京ベイNKホールで行われたスカパラがゲストで全曲新曲!みたいなライブを観たんです。その時のメンバーの勢いを感じるし、隠れた名曲も多いと思います。

最初に持った携帯電話の着メロは『Runaway Runaway』でした(笑)。

好きなPVを教えて下さい

ーー好きなPVはいかがでしょうか。

一同:これも悩みますね〜

高倉:どれかといわれると『いつか』かなあ。

船山:DVDシングルなんですよね。

高倉:メンバーのアクションも特徴的で、画面を4分割して、それぞれセットがあって移動したりしてて、要はこういうのを見慣れた人から見たら「こういう手法ね」って感じかもしれないけど、GLAYファンのツボをついているんですよ。ファンからしたら、メンバーがいかにもやりそうなことをやってるんですよ。

船山:リンゴのシーンが好きです。

高倉:バスケットボールやってて突き指をするというところもいいです。

サホ:演技がぎこちないのもかわいい!

私は『MERMAID』が好きです。雰囲気や色味がかっこよくて、映画みたい。『ブレードランナー』という映画のロケ地で撮影したらしいんですけど。それでいて、演奏シーンもきちんとありますし。

船山:『SOUL LOVE』のPVもはずせませんね。

高倉:人の良さというか、「らしさ」がありますよね。

サホ:『HEAVY GAUGE』も全員集合系ですね。

船山:4人集合系の中で最高なのが『BE WITH YOU』ですね。

高倉:あれは色調的なものも含めて、ビートルズっぽいんですよね。僕は『BE WITH YOU』を一番観たかなあ。

ーーそういえばGLAYは公式YOUTUBEでフルにあがってるPVがかなり多いですよね。

サホ:安売りしているのではなくて、出す意味をわかっていると思うんです。

船山:気軽に観ることが出来ますしね。わたし元気ないときに『グロリアス』のPV見たりしてます。

サホ:それにライブの映像もありますし、「あ、今こんなことやってるんだ〜」って出戻りしやすいというか、ライブに行きたくなるじゃないですか。

ーー公式サイトにメンバーのインタビューも掲載されていますし、いたれりつくせりですね。

サホ:だから自分の仕事の参考になることも多いです。

ファンが今後のGLAYに望むこととは?

ーーでは、最後に今後のGLAYに望むことをお願いします。

サホ:望まなくてもやってくれるんですよ(笑)。「もっとこうして欲しい」っていうのを超えてきてくれる。「今までどおりがんばってください」としか言えないですね。

高倉:今後に望むこと…。しいていうなら、今あえて過去のアルバムツアーとかやって欲しいかも。

サホ:急に『SPEED POP』ツアーやられたら泣いちゃうかも(笑)。

船山:最近私の周りのGLAYのファンの中で、親子でファンだったり、東北EXPOで元気づけられたとか、そういうきっかけで若い子が増えているんです。だから、私たち世代だけじゃなくて、そういう子たちにとっても憧れの存在であってほしい。「こういう生き方がしたい」とか「結婚式にGLAYの曲を使いたい」みたいな、ずっとみんなの憧れの対象であってほしいです。

ーー皆さん今日はありがとうございました!