Windows Mobile~各製品による機能の相違点

Windows Mobile 6には、「Professional Edition」「Standard Edition」「Classic Edition」と3つの版が存在する。先月から発表されているデバイスを例にすると、ソフトバンクから発表されているX01TはProfessional版、X02HTはStandard版、先日ウィルコムが発表した「Advanced/W-ZERO3[es]」はClassic版を採用している。

Standard版の特徴は、「Touch Screen UI」が削除されていることである。いわゆる一般的なケータイと同じく、画面タッチで操作することは出来ない。また、Professional・Classic版に比べて、サポートする解像度が制限されている。アプリケーションレベルでは、「Remote Desktop Mobile」が削除されている。なお、Classic版は「IP Telephony」が削除されている以外は、Professional版と同一である。

ここで注意すべきは、表中の「Windows Mobile Marketplace」より下の項目がオプション扱いということである。これは、各デバイスメーカーやキャリアが、実装の際に取捨選択することができることを意味する。例えば、企業向けのカスタムデバイスを実装する際に、Windows Live Mobileを搭載しないという選択肢もあるということである。

プラットフォームに含まれる機能と搭載されるアプリケーションを、各Windows Mobile製品毎に表にしている。なお、「Voice Command」は音声でのコマンド実行機能である。

Windows PCとの接続

母艦たるWindows PCとの接続に関しては、従来通り「ActiveSync」および「Windows Mobile Device Center」がサポートされている。

ActiveSync 4.5の新機能として注目すべきは、HTMLメールやInformation Rights Management(IRM)のサポートである。IRMがサポートされたことで、情報保護対象となるメールも受信・返信・転送などの処理が可能になっている。そのほか、USB接続に関する不具合の修正などが施されている。なお、サポートOSに関しては、Service Packレベルでコントロールされているので、メジャーバージョンだけではなく、必ず細かいバージョンも確認すべきだろう。

Windows Vista搭載のWindows PCとの接続には、Windows Mobile Device Centerが必要である。このDevice CenterはVistaのWindows Updateを経由して最新バージョンが提供される。また、通信事業者やデバイスメーカーによるカスタマイズが可能であり、対象デバイス独自のイメージが表示されることもあるとのこと(例えば、X02HTを接続した場合、アプリケーション画面にX02HT独自のイメージが表示されるなど)。

Windows Mobile 6デバイスを接続するには、ActiveSync 4.5以降が必要になる。新機能の追加やUSB接続の不具合の修正などが行われている。

Windows Vistaでの接続には「Windows Mobile Device Center」が必要である。