普通のルータは、FTTHはADSLなどのWAN回線をつなぎ、家庭内には有線・無線のLAN環境を構築するが、UD01OKは、そのWAN回線がワイヤレスのUQ WiMAXになっているというだけの違いだ。

たとえば引っ越しなどで有線のWAN回線がない場合、開通にはある程度の時間が必要だが、これがあれば、開通を待たなくてもすぐにネット接続ができるようになる。最大40Mbpsという高速な通信であれば、ADSL回線よりもむしろ速い場合もあるだろう。受信環境が良ければ、いちいち有線WAN回線を契約しなくてもネット接続が可能だ。

ちなみに、UG01OKは寸法・重量が120(W)×35(D)×90(H)mm・約150gと小型軽量のルータで、これを持ち歩いて使う、という利用方法も想定されている。また、軽量サイズを生かし、壁掛けにも対応。電波の入りやすい場所を探して設置するといいだろう。

外出先でモバイルWiMAXを使う

ルータとのセットとなる通信端末UD01OKも見てみよう。本体は手のひらサイズのUSBスティック型。USBメモリのような細く小さいものではなく、本体は少々大きめ。寸法・重量は35(W)×15(D)×74(H)mm・30g。現在UQのデータ通信端末でもっともコンパクトな「UD01SS」と比べると、縦横でそれぞれ1cm程度大きい。ただ、USB端子は回転式で本体に収納されるので、全体的にフラットなボディになっている。利用時はUSB端子を回転させる。180度回転するので、PC側のUSBポートの向きに合わせて利用できる。

USB端子は収納できる

くるっと1回転するUSB端子。PC側のUSBポートの位置などによって向きを変更できる

デバイスドライバやユーティリティソフトは本体内に同梱され、PCに最初に接続したときに自動でインストールが開始される。基本的には画面の指示に従って、そのままインストールを行えばいい。

インストーラーは本体に同梱されており、インストールは簡単

設定するのはインストールフォルダぐらい

ただ、途中で3回、Windowsのセキュリティ警告が表示されるのはいかがなものかと思う。とはいえ、警告に対してインストールの許可をしないと利用できないので、そのままインストールを行う。最終的には再起動をすれば利用可能になる。

途中で警告が表示されるが、今回はインストールを選択する

ユーティリティソフトが常駐していれば、UD01OKをPCに接続すると自動的にユーティリティが起動する。UD01OKは、携帯電話のデータ通信端末とは異なり、モデムではなく、PC上ではLANインタフェースとして認識されるので、UD01OKがPCに認識されると、特に接続作業を行わなくても自動的に電波の確認を行い、圏内であればそのまま回線が接続される。

ユーティリティ自体には「接続」ボタンが用意されているが、明示的に切断してから再度接続する場合でなければ、このボタンを押す必要はない。UD01OKをPCにつなぐだけで、自動で接続されるので、携帯のダイヤルアップや公衆無線LANよりも手軽に利用できる点はメリットだろう。

ユーティリティは特別な機能はなく、常駐させておけばUD01OKを接続するだけで自動的に接続が行われる