米Microsoftが同社Officeソフトウェアに対して実施している「Office Genuine Advantage Program (OGA、正規 Office 推奨プログラム)」が、サービスを停止していることが判明した。これはコピー品ではない正規Office製品を保持していると認定されたユーザーに対して各種アップデートやアドオン、テンプレートの配布を行っているもの。だが現在OGAは停止されており、すべてのユーザーがサービスを受けることが可能になっている。

これはMicrosoftが12月17日(現地時間)に交付したサポート文書の注意書きとして記載されていたもので、ZDNETのEd Bott氏が最初に報じたものだ。同ページには「The Office Genuine Advantage (“OGA”) program has been retired. (Office Genuine Advantage Programは終了済み)」と記載されており、すでにOGAの利用が終了していることがわかる。OGAはOffice 2003以降のXP、2007といった製品群に導入されていたもので、Office 2000以前の時代に1つのプロダクトキーで複数マシンへのインストールが可能だった仕組みを是正し、マシンにインストールされたOffice製品が正規であるものを認定する仕組みだ。OGAによって認証されたOffice製品では前述のようにMicrosoftから提供される各種アップデートやテンプレートが利用可能になるため、正規ユーザーのための一種の優遇(Advantage)施策となっている。

今回のMicrosoftによるOGA停止の意図は不明だが、おそらくOffice向けのGenuine Advantage Programによるメリットがそれほどなかったことが大きいとみられる。これは同社がWindows OSで実施しているWindows Genuine Advantage Program (WGA)やアクティベーションが健在であることからもうかがえ、過去10年あまりの間にOfficeの利用スタイルや購入形態が変化したことを受けたものかもしれない。