iOSの『マップ』には、ナビゲーション機能が装備されている。移動に応じて変化する地図の案内にくわえ、右折や左折を声で指示する音声ナビゲーションも可能だ。専用のカーナビゲーションシステムほど高機能ではないが、最新の地図データを利用できること、手軽に持ち運びできることから、ポータブルナビゲーションシステムを脅かすほどの存在に急成長している。

その音声だが、ナビゲーション開始後に画面右下のボリュームボタンをタップすれば、『マップ』が発する声の音量を「低音量」と「普通音量」、「大音量」そして「音声なし」の4段階に調整できる。移動中の車内はロードノイズなどで騒がしく、せっかくの音声ナビゲーションも聞き取りにくいことがあるが、ここで「大音量」を選択すればかなりの音量になる。システム音量(マスターボリューム)とは切り離されており、『マップ』を終了次第マスターボリュームの音量に戻るため、あとで電話の呼び出し音やSiriの声が大音量で聞こえるということもない。

『マップ』で設定した音声ナビゲーションの音量は、次回以降のナビゲーションにも適用される。『設定』の「マップ」でも音量の初期値を設定できるが、『マップ』で変更した音量も『設定』へ自動的に反映されるので、結果的にどちらで変更しても同じことだ。逆にいうと、『設定』で音量を決め打ちしていたつもりでも、『マップ』で音量を変える操作を行えば『設定』に反映されてしまうので、固定はできない。ふだんは音声ナビゲーションを使わない、という場合には気をつけよう。

操作手順をカンタン解説

1 『マップ』でナビゲーション機能を利用しているとき、画面下のスピーカーボタンをタップすると、音声ナビゲーションだけの音量を調整できる

2 選択できる音量は「低音量」と「普通音量」、「大音量」そして「音声なし」の4段階だ

3 『マップ』で選択した音量は、『設定』の「マップ」画面へ自動的に反映される。反対に、『設定』の「マップ」画面で指定した音量も、『マップ』へ自動的に反映される

(提供:iPad iPhone Wire)