長い文章を書くときには、必ず「章立て」と呼ばれる作業を行います。文章全体の構造を考え、もっとも大きい区分を「部」、より小さい区分を「章」、「節」、「項」として組み立てていきます。そのような作業を支援する機能は「アウトラインプロセッサ」と呼ばれ、パソコン黎明期からワープロソフトやテキストエディタに搭載されていました。

iOSに付属の「メモ」は、迅速に文字情報を記録するためのアプリですが、テキストエディタに分類されるアプリということもあり、アウトラインプロセッサ風の機能を備えています。

「メモ」をアウトラインプロセッサ的に使うには、まず箇条書きを用意します。キーボード上の「Aa」ボタンをタップ(表示されていなければ「+」ボタンをタップ)すると、左下に3つの箇条書き用ボタンが表示されるので、好みのものを選択します。左から順に「ダッシュ付きリスト」(行頭が「-」)、「番号付きリスト」(行頭が数字)、「箇条書きリスト」(行頭が「●」「○」「◆」の3種類)です。

階層を深くするには、対象の行にカーソルがあるとき、画面右下にある「インデントを増やす」ボタンをタップします。すると、行頭が少し右方向へずれて表示されるとともに、1つ下の階層(現在の行が「章」であれば「節」)の記号や数字に変わります。番号付きリストで作業しているときの行頭が「3」や「4」であっても、その下位の節になるので行頭は「1」に変わるというわけです。

なお、なにも入力していない状態(行頭の記号/数字だけが表示されている状態)で改行すると、その行の階層は1段浅くなります。「<×」ボタンは、その行を削除して1つ前の行末にカーソルを移動する機能があります。階層を深く/浅くするためのツールとして覚えておきましょう。

操作手順をカンタン解説

  • iPad iPhone Hacks

    1 箇条書きを用意し、キーボード上の「Aa」ボタンをタップします

  • iPad iPhone Hacks

    2 階層を深くするときには、画面右下にある「インデントを増やす」ボタンをタップします