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蓄電池電車「ACCUM」が走るJR烏山線、起点の宝積寺駅には何がある? 駅前で見つけた立ち飲みバー

鉄道乗蔵鉄道ライター

 筆者が宇都宮ライトレール開業前日の2023年7月25日、開業100周年記念ヘッドマークを付けて列車の運行が行われている栃木県のJR烏山線を訪問したことは記事(首都圏なのにSuicaが使えない!? 蓄電池電車「ACCUM」の走るJR烏山線とはどんな路線か)でも触れた通りだ。

 烏山線は、JR東北本線の宝積寺駅から分岐し、烏山駅までの20.4kmを結ぶ非電化単線のローカル線であるが、JRグループ初となる蓄電池電車EV-E301系「ACCUM」の運行が行われている路線として鉄道ファンには有名な路線だ。

 大半の列車は、宇都宮駅から発車し、電化区間である東北本線の宝積寺駅までの間を架線からの集電により走行し、非電化区間となる烏山線の宝積寺ー烏山間はリチウムイオン電池による蓄電池から給電を受けて走行する。

 筆者はこの日、宇都宮駅を14時34分に発車する烏山行乗車し、15時22分に烏山駅に到着。駅周辺を散策後、15時38分に烏山駅を折返す列車に乗車することにした。大半の列車が宇都宮駅まで直通する中で、この列車は数少ない宝積寺止まりの列車であったことから、いったん宝積寺駅で途中下車し、駅前を散策してみることにした。

宝積寺駅で折り返しを待つ烏山行(筆者撮影)
宝積寺駅で折り返しを待つ烏山行(筆者撮影)

2008年にリニューアルされた橋上駅舎

宝積寺駅改札口の様子(筆者撮影)
宝積寺駅改札口の様子(筆者撮影)

 宝積寺駅の開業は1899年と古く120年以上の歴史を持つ。上野駅と青森駅を結ぶ日本鉄道の駅として開設された。駅があるのは栃木県高根沢町大字宝積寺で、宝積寺駅が町役場の最寄り駅となる。高根沢町では、町名ではなく大字名の方を町の代表駅名としているようだ。

そんな宝積寺駅であるが、2007年までは昔懐かしい木造平屋駅舎が使用されていたが、2008年には現在使用されている橋上駅舎が竣工した。駅舎および自由通路は隈研吾建築都市設計事務所によって設計されたといい、独特のデザインが印象的だ。

 改札口には自動改札機はなく、ICカード乗車券であるSuicaの読み取り機が入場側と出場側で2台ずつ設置されている。なお、昨今、JR東日本管内の駅において窓口閉鎖が進む中みどりの窓口は健在で、指定券売機も設置されていた。

 筆者は、駅周辺を散策してみようと宝積寺駅の構内に掲示された地図を見てみたところ、東口側に観光施設らしきものがあったことから立ち寄ってみることにした。

宝積寺駅ではまだみどりの窓口が健在であった(筆者撮影)
宝積寺駅ではまだみどりの窓口が健在であった(筆者撮影)

東口には立ち飲みバー

宝積寺駅東口では立ち飲みバーが営業していた(筆者撮影)
宝積寺駅東口では立ち飲みバーが営業していた(筆者撮影)

 東口を出たところ駅前広場の両側には蔵が立ち並び、左手側の建物が営業している様子だったので、入店して見たところ立ち飲みバーとなっていた。お店の方に写真を撮ってもよいかと聞いたところ、ネットに載せることも含めて快諾をいただいた。

 筆者はこの日、18時から宇都宮市内のビアガーデンでとある懇親会に参加しなければならなかったことから、ここでは控えめにアイスクリームを注文したが、フルーツ入りのアイスクリームはとても美味であった。

フルーツ入りのアイスクリームは大変美味であった(筆者撮影)
フルーツ入りのアイスクリームは大変美味であった(筆者撮影)

(了)

鉄道ライター

鉄道に乗りすぎて頭の中が時刻表になりました。日本の鉄道全路線の乗りつぶしに挑戦中です。学生時代はお金がなかったので青春18きっぷで日本列島縦断修行をしてましたが、社会人になってからは新幹線で日本列島縦断修行ができるようになりました。

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