投稿者によると、半年前には何もありませんでしたが数か月前に水草の塊が出現。その後どんどん増殖してきたとのことです。

はたしてこの水草は何なのでしょうか?
専門家に実際に見てもらいました。

鳥取県立博物館学芸員 清末幸久さん
「これは"ヒシ"という植物です」

「ヒシ」は池や湖に生える国内でもポピュラーな水草で、水底から茎を伸ばして水面に浮いた状態になっています。
水深1.5メートルくらい、栄養分が高い水質を好むと言われ、条件が合わさると…

鳥取県立博物館学芸員 清末幸久さん
「大量に繁殖することはありますが、もっと全面を覆い尽くすような繁殖をすることがあります」

ヒシの大量発生は過去にもありました。

2016年、島根県出雲市内を流れる湯谷川では、ヒシの大量繁殖で川がまるで草むらのように。

湖山池(鳥取市・2009年)

2009年には鳥取市の湖山池でヒシが大量繁殖し、当時、池の面積のおよそ1割がヒシに覆われました。

ヒシが大量に発生すると水中に光が届かなくなったり、腐って異臭を引き起こす可能性があります。

鳥取県立博物館学芸員 清末幸久さん
「今のこれぐらいだと分かりませんが、たくさん腐ったりすると、よくないにおいが出たりします」

清末さんによると、仮に水深や水質などに変化がなければ、競合する植物も少ないため、今後も増えていく可能性があるということです。