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ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王 9巻 【ネタバレあり読書感想文】 我が名は勇者アバン!

★★★★☆
Amazonでレビューしたものです

呪いの力を得たキギロの襲来に対し、ロカはアバンとレイラを先に行かせて一人立ち塞がる! 押されるロカだが、全生命力を注ぎ「正統の構え」を取ると…!?


1.すべての戦いを勇者のためにせよ!


前の巻でマトリフが強敵ガンガディアを足止めして残ったように、ロカもそしてレイラも、アバンを進めるために、強敵を足止めさせます。

ロカは生命の全てを懸けて、呪いの塊となったキギロと対峙します。
剣士が最後の使えるのは闘気、つまり己の命。ヒュンケルのグランドクルスに対し、ロカが放つのはカール王国の伝統奥義でした。

呪いを受けて長くは生きられなくなっても、父として娘を守り、次世代の希望を残したことに、ロカは満足します。自分以外の誰かのために戦い抜いた人生に。レイラやマァムの気持ちを考えるとなんとも言えないところですが。

そんな夫を置いて先に進むレイラも、意外な伏兵の出現に対し自らの体を張理、アバンを先に進めます。
ああ、なんかすごいデジャヴ。。。
っていうか、産後の体型じゃないでしょう、レイラは。

マトリフがロカがレイラが、体を張り命をかけて、すすめてくれたその先に待っていたのは、同じように子を思う父親でした。

2.地獄の騎士バルトスVS勇者アバン

地獄門の番人バルトス。
未来の本編でも回想で出てきた、ヒュンケルの育ての父親です。
我が子を安全のために閉じ込め、攻めてきた勇者と対峙します。

そこまで自分の仲間を倒して進撃してきた勇者に対し、その武勇と徳を誉めたたえるところから会話を始めるバルトス。彼の対応は敵ながらあっぱれといったところでしょうか。
流石にあのヒュンケルが慕い尊敬し、何年経っても父の教えを守り続けるだけあり、人格的にも優れた武人のようです。(人ではないですが)

”名乗ろう!
我が名は 地獄の騎士 バルトス!
魔王ハドラー様の御前である地獄門の番人だ!”

その正々堂々とした態度にアバンも思うところがあったようで、初めて自らを名乗り返します。

”我が名は勇者アバン!”

今まで戦闘シーンがなかったバルトスさん。
ヒュンケルが祈る中、戦闘が始まります。

3.ハドラーの変心?


そんなバルトスは、ハドラーが禁呪法で作り出した魔物で、禁呪法は作り出したものの人格が反映されるそうです。この場合はハドラーの。
つまり、バルトスを作った時のハドラーは、強い相手を評価し、正々堂々と名乗りをあげて戦いを挑む戦士であり武人であったはずです。

なのに、今最終決戦の直前に生み出された別の魔物は、どう見てもあの軍団長。。見た目だけでなく言動もです。
ハドラーの人格が変わってしまった、ということでしょうか。

その前にわざわざ降りてきてバルトスに問いかけていました。
「おまえはオレのために死ねるか?」

どうしたハドラー?
どうしちゃったの、ハドラー様??
この大事な時に大事な部下を疑うような言動をしたら、かえってブレるでしょうに。むしろ信頼を示して鼓舞しないとでしょう。
この過去では結構一流魔王に見えたのに、、やっぱり三流だったの??

やっぱり、バルトスも、ハドラーに対して疑問を抱いてしまいました。
魔王は、自分を信じていないのか?

その微かに生まれた疑念は、バルトスに、ハドラーに、そしてアバンに、この先どう影響してくるのでしょうか?

4.楽しいおまけ


そんなバタバタと人が倒れていくクライマックスの本編に対し、クスッと楽しめるおまけがこの巻もついていました。

最後の番外編の4コマ可愛いし、裏表紙面白いです。
ハドラー様と親衛騎団たちが昔のハドラーたちを見るという展開。みんな可愛いですが、特にハドラー様可愛い。めっちゃ可愛い。


著者:三条陸 (著), 芝田優作 (著)
ASIN ‏ : ‎ B0CP3LZNYG
出版社 ‏ : ‎ 集英社 (2024/1/4)
発売日 ‏ : ‎ 2024/1/4
言語 ‏ : ‎ 日本語
ファイルサイズ ‏ : ‎ 120823 KB

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